JP2017032837A - 液晶セル、調光材及び合わせガラス - Google Patents

液晶セル、調光材及び合わせガラス Download PDF

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岡部 将人
Masahito Okabe
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Abstract

【課題】複数の領域に分割して液晶を駆動するようにして、領域境界の不自然なスジを目立たなくすることができる。【解決手段】第1の液晶セル用基板13には、第1の液晶セル用基板13の配向層23Aによる液晶分子14の配向方向に、複数の線状電極31A、31Bに駆動用電源を供給する駆動電源供給ライン33A、33Bが離間して複数配置される。線状電極31A、31Bは、対応する駆動電源供給ライン33A、33Bから隣接する駆動電源供給ライン33B、33Aに向かって延長するように、駆動電源供給ライン33A、33Bの延長方向に順次配置される。駆動電源供給ライン33A、33Bは、少なくとも隣接する駆動電源供給ライン33B、33Aから延長する線状電極31B、31Aの先端から、当該線状電極31B、31Aに隣接する線状電極31A、31Bの間に対向する部位では、延長方向に対して斜めに傾くように形成される。【選択図】図7

Description

本発明は、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する電子ブラインド等に利用可能な調光材、この調光材に使用する液晶セル、及びこの調光材を使用した合わせガラスに関する。
従来、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する電子ブラインド等に利用可能な調光材に関する工夫が種々に提案されている(特許文献1、2)。このような調光材の1つに、液晶を利用したものがある。この液晶を利用した調光材は、透明電極を作製した透明フィルム材により液晶材料を挟持して液晶セルが作製され、この液晶セルを直線偏光板により挟持して作成される。これによりこの調光材は、液晶に印加する電界の可変により液晶の配向を可変して外来光を遮光したり透過したりし、さらには透過光量を可変したりし、これらにより外来光の透過を制御する。
また液晶表示装置では、従来、画素単位で印加電圧の可変により液晶の配向を可変して透過光量を制御することにより、所望の画像を表示している。このような液晶表示装置に関して、特許文献3には、IPS(In-Place-Switching)方式による液晶表示装置に係る工夫が提案されている。また特許文献4には、IPS方式に代表される横電界方式による液晶表示装置において、電界印加時における液晶配向方向が異なる第1及び第2の領域を各画素に設けるようにして、この第1及び第2の領域の大きさを異ならせることにより、液晶材料の駆動特性を補正して透過率、視野角特性を向上する工夫が提案されている。
ところで、電子ブラインド等に利用される調光材においても、液晶表示装置と同様に、IPS方式により液晶を駆動することにより、視野角特性を向上することができ、さらには構成を簡略化することができると考えられる。すなわちこの場合、液晶表示装置における各画素の電極配置を、調光材の全面に拡大して適用してIPS方式により液晶を駆動できると考えられる。
しかしながら調光材は、液晶表示装置の画素に対して格段に大面積であることにより、このように液晶表示装置における各画素の電極配置を単純に全面に拡大して適用したのでは、電極に係る配線パターンが長くなることにより、調光材の各部で液晶の駆動に供する電界の強さが異なることになる。これにより調光材の各部で透過光量にムラが発生する問題がある。なおこの問題を解決する1つの方法として、電極に係る配線パターンを幅広に作製する方法も考えられるものの、この方法では開口率が低下して透過光量が低下する問題がある。
これにより調光材を複数の領域に分割し、各領域にそれぞれ駆動電源供給ラインを設けて駆動することが考えられる。このようにすれば、1つの駆動電源供給ラインに割り当てられる駆動対象の面積を低減できることにより、調光材の各部における電界強度の相違を低減することができ、調光材の各部における透過光量のムラを低減することができる。
しかしながらこのようにすると、このようにして設定した領域の境界で液晶の配光を制御できなくなり、その結果、領域の境界に不自然なスジ(例えば帯状の黒色領域)が現れる問題がある。
特開平03−47392号公報 特開平08−184273号公報 特許4863102号公報 特開2014−66761号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の領域に分割して液晶を駆動するようにして、領域境界の不自然なスジを目立たなくする、ことを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、線状電極の先端に対向する部位の近傍部位においては、対向する駆動電源供給ラインを斜めに傾ける、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 複数の線状電極と配向層とを備えた第1の液晶セル用基板と、
配向層を備えた第2の液晶セル用基板と、
前記第1の液晶セル用基板と第2の液晶セル用基板とに挟持された液晶層とを備え、
前記線状電極による電界により前記液晶層に係る液晶分子の方向を可変し、
前記第1の液晶セル用基板には、
前記第1の液晶セル用基板の配向層による前記液晶分子の配向方向に、前記複数の線状電極に駆動用電源を供給する駆動電源供給ラインが離間して複数配置され、
前記線状電極は、
対応する前記駆動電源供給ラインから隣接する前記駆動電源供給ラインに向かって延長するように、前記駆動電源供給ラインの延長方向に順次配置され、
前記駆動電源供給ラインは、
少なくとも隣接する駆動電源供給ラインから延長する線状電極の先端から、当該線状電極に隣接する線状電極の間に対向する部位では、延長方向に対して斜めに傾くように形成された液晶セル。
(1)によれば、少なくとも線状電極の先端では、その近傍の対向する駆動電源供給ラインが斜めに傾いていることから、当該近傍の部位では、配向層による液晶分子の配向方向に斜めに傾いた方向に、電界を形成することができる。これより少なくともこの近傍部位では線状電極の駆動により液晶分子の方向を可変することができ、その結果、複数の領域に分割して液晶を駆動する場合に、領域境界の不自然なスジを目立たなくすることができる。
(2) (1)において、
前記駆動電源供給ラインは、
三角波形状により蛇行するように形成された液晶セル。
(2)によれば、より具体的構成により、領域境界の不自然なスジを目立たなくすることができる。
(3) (1)又は(2)において、
前記線状電極は、
三角波形状により蛇行するように形成された液晶セル。
(3)によれば、駆動用電界の印加により右回りと左回りの動きをする液晶分子の特性を平均化して視野角特性を向上することができる。
(4) (1)、(2)、(3)の何れかに記載の液晶セルを直線偏光板により挟持した調光材。
(4)によれば、複数の領域に分割して液晶を駆動する場合に、領域境界の不自然なスジを目立たなくしてなる調光材を提供することができる。
(5) (4)に記載の調光材がガラス板に積層一体化された合わせガラス。
(5)によれば、複数の領域に分割して液晶を駆動する場合に、領域境界の不自然なスジを目立たなくしてなる調光材を使用して合わせガラスを提供することができる。
本発明によれば、複数の領域に分割して液晶を駆動するようにして、領域境界の不自然なスジを目立たなくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る合わせガラスを示す図である。 図1の合わせガラスに使用する調光材の説明に供する図である。 電極の説明に供する図である。 線状電極による駆動の説明に供する図である。 線状電極の説明に供する図である。 領域境界のスジの説明に供する図である。 駆動電源供給ラインの説明に供する図である。 他の例による駆動電源供給ラインの説明に供する図である。 図8とは異なる他の例による駆動電源供給ラインの説明に供する図である。
〔第1実施形態〕
〔合わせガラス〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る合わせガラスを示す断面図である。この合わせガラス1は、窓ガラス、車両のウインドウ等に使用される合わせガラスであり、中間層4及び5をそれぞれ介して板ガラス2及び3により調光材10を挟持して構成される。ここで板ガラス2、3は、この種の合わせガラスに適用可能な種々の材料を広く適用することができる。また中間層4、5は、調光材10と板ガラス2、3との接着層として機能する構成であり、この種の合わせガラスに適用される種々の構成を広く適用することができ、例えば熱線遮蔽材としての機能を備えるようにしてもよい。
〔調光材〕
図2は、調光材を示す断面図である。この調光材10は、フィルム形状により形成され、合わせガラスに使用される場合の他、例えば調光を図る部位に貼り付けて使用される。
この調光材10は、液晶を利用して透過光を制御する調光材であり、液晶セル用基板12、13により液晶材料を挟持して液晶セル15が作製され、この液晶セル15を直線偏光板16、17により挟持して作成される。ここで液晶セル15は、IPS方式により液晶層14Aに係る液晶分子14を駆動する横電界方式の液晶セルであり、直線偏光板16、17がクロスニコル配置により配置される。なおここで横電界方式とは、基材の面内方向への電界により液晶分子を回転させて液晶分子の方向を可変する方式である。これにより液晶セル用基板12は、基材21Aに、IPS方式に係る電極22が形成され、続いて配向層23Aが設けられる。また液晶セル用基板13は、基材21Bに配向層23Bが設けられる。
なお調光材10には、液晶層14Aの厚みを一定に保持するためのスペーサ24が液晶セル用基板12及び又は13に設けられる。直線偏光板16、17は、必要に応じて、それぞれ液晶セル15側に光学補償に供する位相差フィルム18、19が設けられる。なお位相差フィルム18、19は、必要に応じて省略してもよい。これによりこの調光材10は、電極22への印加電圧の可変により、液晶層14Aに係る液晶分子を回転させて入射光の透過を制御し、例えば透明状態と非透明状態とで状態を切り替えるように構成される。
なお調光材10は、例えば建築物の窓ガラス、ショーケース、屋内の透明パーテーション等に貼り付けて使用する場合等は、直線偏光板16及び又は17の、液晶セル15とは逆側の面に、ハードコート層等による保護層が設けられる。
基材21A、21Bは、液晶セル15に適用可能な可撓性を有する各種の透明フィルム材を適用することができ、この実施形態では、両面にハードコート層が作製されてなるポリカーボネート等によるフィルム材が適用される。電極22は、透明と知覚される種々の構成を広く適用することができ、後述するように一定の形状にパターニングされて作製される。
配向層23A、23Bは、ポリイミド等の配向層に適用可能な各種材料層が適用され、この材料層の表面にラビングロールを使用したラビング処理により微細なライン状凹凸形状を作製して形成される。なおこのようなラビング処理による配向層に代えて、ラビング処理により作製した微細なライン状凹凸形状を賦型処理により作製して配向層を作製してもよく、また光配向層により作製してもよい。
スペーサ24は、各種の樹脂材料を広く適用することができるものの、この実施形態ではフォトレジストによる透明樹脂により作製される。なお液晶セル15は、液晶層14Aを囲む枠形状によりシール剤25が配置され、このシール剤25により液晶材料の漏出が防止され、さらには液晶セル用基板12、13が一体に保持される。ここでシール剤25は、液晶材料の漏出を防止すると共に、液晶セル用基板12、13を一体に保持可能な種々の材料を適用することができるものの、この実施形態では、例えばエポキシ樹脂剤による熱硬化型樹脂やアクリル樹脂剤による紫外線硬化樹脂や熱と紫外線の両方で硬化されるものが適用される。
〔電極〕
図3は、電極22の説明に供する平面図である。この実施形態において、調光材10は、平面視矩形形状により形成される。調光材10は、この図3においてこの矩形形状に係る領域が短辺の延長方向(上下方向)に2分割され、さらにこの2分割された領域がそれぞれ長辺の延長方向(左右方向)に複数の領域ARSに等分に、かつ上下領域で等しく分割され、この分割により作製された領域ARSを単位にして駆動される。
この領域ARSの設定に対応するように、調光材10は、調光材10に駆動電源を供給する一対の主の駆動電源供給ライン30A、30Bが長辺と並行に延長するように、短辺の延長方向に2分割した領域の境界に設けられる。またこの主の駆動電源供給ライン30A、30Bから短辺と並行に延長するように、各領域ARSの境界に副の駆動電源供給ライン33A、33Bが設けられる。ここで調光材10は、長辺に沿って連続する各領域ARSの境界に対して、交互に副の駆動電源供給ライン33A又は33Bが設けられる。また上下の領域でこの境界への副の駆動電源供給ライン33A、33Bの割り当てが等しくなるように設定される。これにより調光材10は、順次、長辺方向に連続する領域ARSの境界において、主の駆動電源供給ライン30A、30Bに副の駆動電源供給ライン33A、33Bが交互に接続される。なおこれにより主の駆動電源供給ライン30Aと副の駆動電源供給ライン33Bとが交差する部位、主の駆動電源供給ライン30Bと副の駆動電源供給ライン33Aとが交差する部位には、適宜、絶縁層が設けられる。
また調光材10は、矢印Bにより部分的に拡大して示すように、副の駆動電源供給ライン33A、33Bから長辺と並行に延長するように、隣接する副の駆動電源供給ライン33B、33Aとの間に、交互に、線状電極31A、31Bが設けられる。これにより調光材10は、線状電極31A、31Bにより、副の駆動電源供給ライン33A、33Bの間に、櫛歯形状により交差する電極22が設けられる。
調光材10は、ポジ型液晶の使用を前提に、矢印Aにより示すように、この線状電極31A、31Bの繰り返し方向と直交する方向がラビング方向(配向層23Aによる液晶分子14の配向方向)に設定される。
これにより調光材10では、主の駆動電源供給ライン30A、30Bに駆動電源を供給して、副の駆動電源供給ライン33A、33Bを介して線状電極31A、31Bを駆動し、線状電極31A、31Bの間に、ラビング方向と略直交する方向に液晶駆動用の電界を形成する。これにより調光材10は、領域ARS毎に駆動できるように構成される。なおこの実施形態において、この駆動用電源は交番電圧であり、これにより液晶駆動用の電界は交番電界である。
ここで主の駆動電源供給ライン30A、30Bは、抵抗値の小さな材料により形成され、より具体的には例えばアルミニウム、銅等の金属材料により形成される。これに対して副の駆動電源供給ライン33A、33B、線状電極31A、31Bは、透光性の電極材料により形成され、より具体的には例えばITO(Indium Tin Oxide)等により形成される。しかしながら実用上充分な場合には、主の駆動電源供給ライン30A、30Bに透光性の電極材料を適用してもよく、副の駆動電源供給ライン33A、33B、線状電極31A、31Bに金属材料を適用してもよい。
なおこのように調光材10の長辺方向と平行に延長するように、調光材10の中央に主の駆動電源供給ライン30A、30Bを設けて調光材10を上下に2分割する代わりに、上下に3分割以上に分割してもよく、この分割を左右方向に設定してもよい。また中央への主の駆動電源供給ライン30A、30Bの配置に代えて、端部に配置してもよい。またさらに上下に複数領域に分割し、さらにこれと直交する方向に複数領域に分割する代わりに、単純に、長辺の延長方向又はこれと直交する方向に複数領域に分割してもよい。なおこれらの場合に、対を成す一対の主の駆動電源供給ラインを一方の辺に沿ってまとめて配置しても良く、さらには対向する辺に対をなす主の駆動電源供給ラインを分けて配置してもよい。
これにより調光材10は、透過光量のムラを有効に回避する。すなわち例えば図3との対比により図4に示すように、両端部に駆動電源供給ライン40A、40Bを作製し、この駆動電源供給ライン40A、40Bに線状電極41A、41Bを設けるようにして、調光材の全面を纏めて駆動する。この場合、線状電極41A、41Bの長さは、この調光材のほぼ短辺の長さとなる。これに対して図3の例では、線状電極31A、31Bの長さは1つの領域ARSの幅となる。これによりこの実施形態では、線状電極の抵抗による電圧降下を低減し、調光材10の各部で液晶駆動用の電界強度のバラツキを低減し、透過光量のムラを低減する。
またこの実施形態では、主の駆動電源供給ライン30A、30Bに交互に副の駆動電源供給ライン33A、33Bを配置するようにして、交互に配置した線状電極31A、31Bのうちの1方の線状電極31Aに駆動用電源を供給する側に対して、他方の線状電極31Bに駆動用電源を供給する側が逆側となるように設定されていることにより、隣接する線状電極31A、31B間にあっては、線状電極31A、31Bの長手方向で電界強度が変化しないように保持することができ、これによっても一段と透過光量のムラを低減することができる。
さらに線状電極31A、31Bは、図5に示すように、三角波形状により蛇行するように形成される。またこのように蛇行しても隣接する線状電極31A、31B間の間隔はほぼ一定に保持されるように、この蛇行が隣接する線状電極31A、31Bで同期するように作製される。すなわち線状電極31A、31Bは、その延長方向に対して一定の角度θだけ傾いて延長する部位と、これとは逆向きに傾いて延長する部位との長さが等しくなるように、これらの部位が順次交互に、設けられる。また線状電極31A、31Bは、この傾いて延長する部位が、隣接する線状電極31A、31Bの対応する部位と、線状電極31A、31Bの繰り返し方向で揃うようにして形成される。これにより調光材10は、駆動用電界の印加により右回りと左回りの動きをする液晶分子の特性を平均化して視野角特性を向上する。
この蛇行に係る三角波形状の1周期の長さが余りに長くなると、この三角波形状の繰り返しが知覚されることになる。しかしながらこの1周期の長さが短くなると、この三角波形状の頂点部分に係る配向異常による透過率が低下する。これによりこの実施形態において、この三角波形状の繰り返しピッチPは30μm以上1000μm以下、好ましくは50μm以上500μm以下、より好ましくは50μm以上300μm以下に設定され、三角波形状に係る1対の斜面は、1:1の長さに設定される。なおこの1対の斜面の長さの比は、1:1から異ならせるようにしてもよい。
またこのように線状電極31A、31Bを作製しても、線状電極31A、31Bの間の間隔WBが広すぎる場合には、意図する電界を作製できなくなる。逆に、線状電極31A、31Bの間の間隔WBが狭すぎる場合には、充分に開口率を確保できなくなり、効率良く入射光を透過できなくなる。これにより間隔WBは、2μm以上100μm以下、好ましくは3μm以上50μm以下、より好ましくは5μm以上30μm以下に設定され、また線状電極31A、31Bのパターン幅WAは、2μm以上30μm以下、好ましくは3μm以上20μm以下、より好ましくは5μm以上10μm以下に設定される。
また調光材10では、電界による液晶分子の配向方向(長軸方向)が、ラビング方向に対して斜め45度の方向になるように設定して最も効率良く入射光を透過できることにより、線状電極31A、31Bの延長方向に対する三角波形状にかかる斜面の傾きθは、2度以上30以下、好ましくは5度以上20度以下に設定される。なお傾きθは、三角波形状に係る1対の斜面で異ならせるようにしてもよい。
なおこれにより主の駆動電源供給ライン30A、30Bについては、必要に応じて線状電極31A、31Bと同様に蛇行させてもよい。
ところでこのように線状電極31A、31Bを作製するようにして、図6に示すように、副の駆動電源供給ライン33A、33Bを直線形状により作製すると、副の駆動電源供給ライン33A又は33Bと逆極性の駆動電源が供給される線状電極31B、31Aの先端の電界Eは、副の駆動電源供給ライン33A又は33Bの側方に対して垂直に発生することになる。これにより副の駆動電源供給ライン33A、33Bの側方では、駆動電圧の印加により発生する電界Eが、配向層23Aによる配向方向と同一の方向となり、駆動電源の供給により副の駆動電源供給ライン33A、33Bの近傍では液晶分子を回転させることが困難になる。これによりこの実施形態のように、直線偏光板16、17をクロスニコル配置により配置する場合にあって、ノーマリーブラックにより使用する場合、領域ARSの境界に黒色による帯状部位が形成され、領域ARSの境界に不自然なスジが現れることになる。
そこでこの実施形態では、図3において符号Cにより示す部位を部分的に拡大して図7に示すように、線状電極31A、31Bの先端に近接した、少なくとも線状電極31A、31Bの先端から隣接する線状電極31B、31Aの間に対応する対向する部位では斜めに傾くように、副の駆動電源供給ライン33A、33Bが蛇行するように形成される。より具体的に、この実施形態では、連続する領域ARSでは、線状電極31A、31Bの延長方向と直交する方向における線状電極31A、31Bの配置位置を一致させるようにして、副の駆動電源供給ライン33A、33Bの両側で、線状電極31A、31Bの割り当てを異ならせるようにする。このように設定して副の駆動電源供給ライン33A、33Bは、対応する線状電極31A、31Bとの接続箇所で傾きの方向が切り替わるようにして、線状電極31A、31Bの2本分の間隔を1周期とした三角波形状により蛇行するように作製される。
これにより線状電極31A、31Bの先端の上下の電界E1にあっては、副の駆動電源供給ライン33A、33Bの近接した対向する部位が斜めに傾いていることにより、この斜めに向いた方向に発生することになり、その結果、当該部位では、駆動電界の印加により液晶分子を回転させて透過光を可変することができる。これにより領域ARSの境界の不自然なスジをぼかして目立たなくすることができる。
なおこの図7の例では、副の駆動電源供給ライン33A、33Bの線状電極31A、31Bの先端に対向する部位では、局所的ではあるものの、配向層23Aによる配向方向と同一の方向に電界E2が発生する。しかしながらこの同一方向の電界E2の範囲にあっては、図6により示す直線形状により副の駆動電源供給ライン33A、33Bを作製した場合に比して格段に面積を小さくすることができる。これによっても不自然なスジを目立たなくすることができる。
なお図7との対比により図8に示すように、副の駆動電源供給ライン33A、33Bの両側で線状電極31A、31Bの割り当てを等しくすることにより、副の駆動電源供給ライン33A、33Bの左右、同一箇所で線状電極31Aを接続するようにして、同様に副の駆動電源供給ライン33A、33Bを蛇行させるようにしてもよい。また図9に示すように、隣接する領域ARSで、線状電極31A、31Bの繰り返し方向に係る配置位置をシフトさせるようにして、図7、図8の例と同様に副の駆動電源供給ライン33A、33Bを線状電極31A、31Bに接続してもよい。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、主の駆動電源供給ライン30A、30Bの上下で、副の駆動電源供給ライン33A、33Bを同一に配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、配置を異ならせてもよく、例えば1/2ピッチだけ上側の配置に対して下側の配置をシフトさせて配置されてもよい。また駆動電源に供する副の駆動電源供給ライン33A、33Bを対にして配置するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、IPS方式により液晶を駆動する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、IPS方式以外のFFS方式(Fringe Field Switching)等による横電界方式により液晶を駆動する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、ポジ型液晶の使用を前提に調光材を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、屈折率の異方性と誘電率の異方性が一致しないネガ型液晶を用いる場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、フォトレジストによる透明樹脂によりスペーサを作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、紫外線硬化性樹脂等の賦型に供する樹脂を使用して、配向層と一体に、又は配向層と個別に、賦型処理により作製する場合にも広く適用することができる。
1 合わせガラス
2、3 板ガラス
4、5 中間層
10 調光材
12、13 液晶セル用基板
14 液晶分子
14A 液晶層
15 液晶セル
16、17 直線偏光板
18、19 位相差フィルム
21A、21B 基材
22 電極
23A、23B 配向層
24 スペーサ
25 シール剤
30A、30B、33A、33B 駆動電源供給ライン
31A、31B 線状電極

Claims (5)

  1. 複数の線状電極と配向層とを備えた第1の液晶セル用基板と、
    配向層を備えた第2の液晶セル用基板と、
    前記第1の液晶セル用基板と第2の液晶セル用基板とに挟持された液晶層とを備え、
    前記線状電極による電界により前記液晶層に係る液晶分子の方向を可変し、
    前記第1の液晶セル用基板には、
    前記第1の液晶セル用基板の配向層による前記液晶分子の配向方向に、前記複数の線状電極に駆動用電源を供給する駆動電源供給ラインが離間して複数配置され、
    前記線状電極は、
    対応する前記駆動電源供給ラインから隣接する前記駆動電源供給ラインに向かって延長するように、前記駆動電源供給ラインの延長方向に順次配置され、
    前記駆動電源供給ラインは、
    少なくとも隣接する駆動電源供給ラインから延長する線状電極の先端から、当該線状電極に隣接する線状電極の間に対向する部位では、延長方向に対して斜めに傾くように形成された
    液晶セル。
  2. 前記駆動電源供給ラインは、
    三角波形状により蛇行するように形成された
    請求項1に記載の液晶セル。
  3. 前記線状電極は、
    三角波形状により蛇行するように形成された
    請求項1又は請求項2に記載の液晶セル。
  4. 請求項1、請求項2、請求項3の何れかに記載の液晶セルを直線偏光板により挟持した
    調光材。
  5. 請求項4に記載の調光材がガラス板に積層一体化された
    合わせガラス。
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