JP2017032829A - 液晶セル、調光材及び合わせガラス - Google Patents

液晶セル、調光材及び合わせガラス Download PDF

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Abstract

【課題】IPS方式等の横電界方式により液晶を駆動する場合に、周辺部での透過率の減衰、色味の劣化を低減することを目的とする。【解決手段】複数の線状電極31A、31Bと配向層23Aとを備えた第1の液晶セル用基板13と、配向層23Bを備えた第2の液晶セル用基板12と、第1の液晶セル用基板13と第2の液晶セル用基板12とに挟持された液晶層14Aとを備える。線状電極31A、31Bによる電界により液晶層14Aに係る液晶分子14の方向を可変し、複数の線状電極31A、31Bは、三角波形状により蛇行するようにして、配向層23Aによる液晶の配向方向と平行又は直交する方向に延長し、第1の液晶セル用基板13の中央の部位から隅部に向かうに従って、前記三角波形状において、線状電極31A、31Bによる電界により回転した際の液晶分子14の長軸方向が中央の部位の側を向いている領域の面積の比率が増大するように形成された。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する電子ブラインド等に利用可能な調光材、この調光材に使用する液晶セル、及びこの調光材を使用した合わせガラスに関する。
従来、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する電子ブラインド等に利用可能な調光材に関する工夫が種々に提案されている(特許文献1、2)。このような調光材の1つに、液晶を利用したものがある。この液晶を利用した調光材では、透明電極を作製した透明フィルム材により液晶材料を挟持して液晶セルが作製され、この液晶セルを直線偏光板により挟持して作成される。これによりこの調光材では、液晶に印加する電界の可変により液晶の配向を可変して外来光を遮光したり透過したりし、さらには透過光量を可変したりし、これらにより外来光の透過を制御する。
また液晶表示装置では、従来、画素単位での印加電圧の可変により液晶の配向を可変して透過光量を制御することにより、所望の画像を表示している。このような液晶表示装置に関して、特許文献3には、IPS(In-Place-Switching)方式に代表される横電界方式による液晶表示装置において、電界印加時における液晶の配光方向が異なる第1及び第2の領域を各画素に設けるようにして、この第1及び第2の領域の大きさを異ならせることにより、液晶材料の駆動特性を補正して透過率、視野角特性を向上する工夫が提案されている。
ところで、電子ブラインド等に利用される調光材においても、液晶表示装置と同様に、IPS方式等により液晶材料を駆動することにより、視野角特性を向上することができ、さらには構成を簡略化することができると考えられる。しかしながら電子ブラインド等においては、大きな視野角による利用が考えられ、この場合、周辺部で色味が劣化する恐れがある。
特開平03−47392号公報 特開平08−184273号公報 特開2014−66761号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、IPS方式等の横電界方式により液晶を駆動する場合に、周辺部での色味の劣化を低減することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、電界印加時における液晶の配光方向が異なる領域を設けるようにして、この領域の比率を各部で異ならせる、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 複数の線状電極と配向層とを備えた第1の液晶セル用基板と、
配向層を備えた第2の液晶セル用基板と、
前記第1の液晶セル用基板と第2の液晶セル用基板とに挟持された液晶層とを備え、
前記線状電極による電界により前記液晶層に係る液晶分子の方向を可変し、
前記複数の線状電極は、
三角波形状により蛇行するようにして、前記配向層による液晶の配向方向と平行又は直交する方向に延長し、
前記第1の液晶セル用基板の中央の部位から隅部に向かうに従って、前記三角波形状において、前記線状電極による電界により回転した際の液晶の長軸方向が前記中央の部位の側を向いている領域の面積の比率が増大するように形成された液晶セル。
(1)によれば、好ましくない色味を補正する方向に液晶が回転してなる領域の面積の比率を、その劣化の程度が大きくなるに従って増大させることができ、これにより周辺部での色味の劣化を低減することができる。
(2) 複数の線状電極と配向層とを備えた第1の液晶セル用基板と、
配向層を備えた第2の液晶セル用基板と、
前記第1の液晶セル用基板と第2の液晶セル用基板とに挟持された液晶層とを備え、
前記線状電極による電界により前記液晶層に係る液晶分子の方向を可変し、
前記複数の線状電極は、
三角波形状により蛇行するようにして、前記配向層による液晶の配向方向と平行又は直交する方向に延長し、
前記第1の液晶セル用基板の基準部位から隅部に向かうに従って、前記三角波形状において、前記線状電極による電界により回転した際の液晶の長軸方向が前記基準部位の側を向いている領域の面積の比率が増大するように形成された液晶セル。
(2)によれば、好ましくない色味を補正する方向に回転してなる面積の比率を、その劣化の程度が大きくなるに従って増大させることができ、これにより周辺部での色味の劣化を低減することができる。
(3) (1)又は(2)に記載の液晶セルを直線偏光板により挟持した調光材。
(3)によれば、周辺部での色味の劣化を低減しなる調光材を提供することができる。
(4) (3)に記載の調光材がガラス板に積層一体化された合わせガラス。
(4)によれば、周辺部での色味の劣化を低減しなる調光材を使用して合わせガラスを提供することができる。
本発明によれば、液晶を利用した調光材に関して、IPS方式等に横電界方式により液晶を駆動する場合に、周辺部での色味の劣化を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る合わせガラスを示す図である。 図1の合わせガラスに使用する調光材の説明に供する図である。 電極の説明に供する図である。 線状電極を詳細に示す図である。 電界による液晶配向の説明に供する図である。 各部における線状電極の設定の説明に供する図である。 線状電極の詳細設定の説明に供する図である。 図7の続きの説明に供する図である。
〔第1実施形態〕
〔合わせガラス〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る合わせガラスを示す断面図である。この合わせガラス1は、窓ガラス、車両のウインドウ等に使用される合わせガラスであり、中間層4及び5をそれぞれ介して板ガラス2及び3により調光材10を挟持して構成される。ここで板ガラス2、3は、この種の合わせガラスに適用可能な種々の材料を広く適用することができる。また中間層4、5は、調光材10と板ガラス2、3との接着層として機能する構成であり、この種の合わせガラスに適用される種々の構成を広く適用することができ、例えば熱線遮蔽材としての機能を備えるようにしてもよい。
〔調光材〕
図2は、調光材を示す断面図である。この調光材10は、フィルム形状により形成され、合わせガラスに使用される場合の他、例えば調光を図る部位に貼り付けて使用される。
この調光材10は、液晶を利用して透過光を制御する調光材であり、液晶セル用基板12、13により液晶材料を挟持して液晶セル15が作製され、この液晶セル15を直線偏光板16、17により挟持して作成される。ここで液晶セル15は、IPS方式により液晶層14Aに係る液晶分子14を駆動する横電界方式の液晶セルであり、直線偏光板16、17がクロスニコル配置により配置される。なおここで横電界方式とは、基材の面内方向への電界により液晶分子を回転させて液晶分子の方向を可変する方式である。これにより液晶セル用基板12は、基材21Aに、IPS方式に係る電極22が形成され、続いて配向層23Aが設けられる。また液晶セル用基板13は、基材21Bに配向層23Bが設けられる。
なお調光材10には、液晶層14Aの厚みを一定に保持するためのスペーサ24が液晶セル用基板12及び又は13に設けられる。直線偏光板16、17は、必要に応じて、それぞれ液晶セル15側に光学補償に供する位相差フィルム18、19が設けられる。なお位相差フィルム18、19は、必要に応じて省略してもよい。これによりこの調光材10は、電極22Aへの印加電圧の可変により、液晶層14Aに係る液晶分子を回転させて入射光の透過を制御し、例えば透明状態と非透明状態とで状態を切り替えるように構成される。
なお調光材10は、例えば建築物の窓ガラス、ショーケース、屋内の透明パーテーション等に貼り付けて使用する場合等においては、直線偏光板16及び又は17の、液晶セル15とは逆側の面に、ハードコート層等による保護層が設けられる。
基材21A、21Bは、液晶セル15に適用可能な可撓性を有する各種の透明フィルム材を適用することができ、この実施形態では、両面にハードコート層が作製されてなるポリカーボネート等によるフィルム材が適用される。電極22は、透明と知覚される種々の構成を広く適用することができ、後述するように一定の形状にパターニングされて作製される。
配向層23A、23Bは、ポリイミド等の配向層に適用可能な各種材料層が適用され、この材料層の表面にラビングロールを使用したラビング処理により微細なライン状凹凸形状を作製して形成される。なおこのようなラビング処理による配向層に代えて、ラビング処理により作製した微細なライン状凹凸形状を賦型処理により作製して配向層を作製してもよく、また光配向層により作製してもよい。
スペーサ24は、各種の樹脂材料を広く適用することができるものの、この実施形態ではフォトレジストによる透明樹脂により作製される。なお液晶セル15は、液晶層14Aを囲む枠形状によりシール剤25が配置され、このシール剤25により液晶材料の漏出が防止され、さらには液晶セル用基板12、13が一体に保持される。ここでシール剤25は、液晶材料の漏出を防止すると共に、液晶セル用基板12、13を一体に保持可能な種々の材料を適用することができるものの、この実施形態では、例えばエポキシ樹脂剤による熱硬化型樹脂やアクリル樹脂剤による紫外線硬化樹脂や熱と紫外線の両方で硬化されるものが適用される。
〔電極〕
図3は、電極22の説明に供する平面図である。この実施形態において、調光材10は、平面視矩形形状により形成され、この矩形形状に係る長辺にそれぞれ沿って延長するように主の配線パターン30A、30Bが両端部に設けられる。
調光材10は、一方の主の配線パターン30Aから他方の主の配線パターン30Bに向かって延長する線状電極31Aと、これとは逆に他方の主の配線パターン30Bから一方の主の配線パターン30Aに向かって延長する線状電極31Bとが、主の配線パターン30A、30Bの延長方向に順次交互に離間して設けられる。これにより調光材10では、主のパターン30A、30Bを介して駆動用電源を供給して、線状電極31A、31Bの間に液晶駆動用の電界を形成できるように構成される。なおこの実施形態において、この駆動用電源は交番電圧であり、これにより液晶駆動用の電界は交番電界である。なおIPS方式に代えて、FFS方式(Fringe Field Switching)による電極構造を適用してもよく、この場合には、フィルム基板の全面にITO等による透明電極が形成され、絶縁層を介して、その上に同様のパターン電極が形成され、このパターン電極と透明電極との間の印加電圧により駆動用の電界が形成される。
これにより調光材10は、線状電極31A、31Bにより、主の配線パターン30A、30Bの間に、櫛歯形状により交差する電極22が設けられる。調光材10は、ポジ型液晶の使用を前提に、矢印Aにより示すように、この線状電極31A、31Bの繰り返し方向と直交する方向(線状電極31A、31Bの延長方向)がラビング処理方向に設定され、線状電極31A、31B間に電界が生じていない場合、この線状電極31A、31Bの延長方向が液晶分子14の長軸方向となるように設定される。これにより調光材10は、隣接する線状電極31A、31B間の電界により液晶分子14を回転させて液晶分子の長軸方向の向きを可変する。なお屈折率の異方性と誘電率の異方性が一致しないネガ型液晶を用いる場合、電極31A、31Bの延長方向と直交する方向にラビング処理を実行する。
なおこのように調光材10の両端部に主の配線パターン30A、30Bを設けて、主の配線パターン30A、30Bの間の領域を纏めて駆動する代わりに、調光材10を複数の領域に分割して駆動するようにしてもよい。
さらにこの実施形態において、線状電極31A、31Bは、図4に部分的に拡大して示すように、三角波形状により蛇行するように形成され、これによりジグザグに作製される。またこのように蛇行しても隣接する線状電極31A、31B間の間隔はほぼ一定に保持されるように、この蛇行が隣接する線状電極31A、31Bで同期するように作製される。すなわち線状電極31A、31Bは、その延長方向に対して一定の角度だけ傾いて延長する領域AR1と、これとは逆向きに傾いて延長する領域AR2とが順次交互に作製され、隣接する線状電極31A、31Bでこれら領域AR1、AR2が線状電極31A、31Bの繰り返し方向に揃うようにして作製される。
これにより調光材10では、矢印Aにより示すラビング方向(無電界時の液晶配向方向)に対して、時計方向及び反時計方向にそれぞれ線状電極31A、31Bが傾いてなる領域AR1及びAR2が順次交互に形成され、これによりラビング方向に直交する方向である線状電極31A、31Bの繰り返し方向に対して、時計方向及び反時計方向に傾いた方向に駆動用電界を形成する領域AR1及びAR2が順次交互に形成される。これにより調光材10は、電界に対する液晶分子14の回転方向が異なる第1及び第2の領域AR1、AR2が線状電極31A、31Bの延長方向に順次交互に設けられる。
これにより調光材10は、駆動用電界の印加により右回りと左回りの動きをする液晶分子の特性を平均化して視野角特性を向上する。しかしながら調光材10では、液晶表示装置に比して極めてユーザが近接して位置し、さらに大面積により作製される場合も多いことにより、視野角が極めて大きくなる場合がある。その結果、中央の部位に比して隅部で、色味が劣化して観察されることになる。より具体的には、中央の部位に比して隅部が黄色みを帯びて暗く観察されることになる。そこで調光材10では、中央の部位を基準部位に設定し、この基準部位及び近傍では第1及び第2の領域の面積の比率が等しくなるように設定する。また第1及び第2の領域AR1、AR2の面積の比率をこの基準部位の比率から各部で異ならせ、これにより隅部における色味の劣化を低減する。
より具体的に、図5(A)に示すように、領域AR2において、液晶分子14は、電界の印加により矢印Bにより示すように、時計方向に回転し、線状電極31A、31Bの延長方向と直交する方向が長軸方向となるように配向する。この場合、調光材10は、この長軸方向から見た場合、白色により観察されるものの、これと直交する方向から見た場合、黄色を帯びて観察される。またこの長軸方向から見た場合の方が透過率が高くなる。また図5(B)に示すように、領域AR1おいては、電界の印加により矢印Bにより示すように、液晶分子14は反時計方向に回転し、この場合も線状電極31A、31Bの延長方向と直交する方向が長軸方向となるように配向して、この長軸方向にから見た場合、白色により観察され、これと直交する方向から見た場合、黄色を帯びて観察される。またこの場合も、長軸方向から見た場合の方が透過率が高くなる。
これにより図6に示すように、中央及び近傍の部位では、この第1及び第2の領域の面積の比率が等しくなるように設定し、矢印Cにより示すように、中央の部位から隅部に向かうに従って、このように白色により観察される領域の面積の比率が、等しい比率から増大するように、より具体的には、線状電極31A、31Bによる電界方向が中央を向いている側の領域の面積の比率が増大するように、線状電極31A、31Bを作製する。
より具体的に、図7及び図8に示すように、線状電極31A、31Bは、一定のピッチPにより第1及び第2の領域AR1及びAR2が繰り返すように、隣接する第1及び第2の領域AR1及びAR2の長さT1及びT2の加算値(T1+T2)がピッチPなるように作製される。調光材10は、中央の部位(図3において符号Oにより示す部位)においては、領域AR1、AR2の比率が等しくなるように、この繰り返しピッチPの1/2の長さP/2により領域AR1、AR2が形成される(図7(C)及び図8(A))。
これに対して四隅に近づくに従って、この領域AR1、AR2の長さT1及びT2が相補的に変化して、線状電極31A、31Bによる電界方向が中央を向いている側の領域の面積の比率が増大するように(符号UL1、UL2、DL2、DL1により示す)作製される。これによりこの実施形態では、周辺部における色味の劣化を防止する。なおネガ型液晶材料を適用する場合には、ポジ型液晶を使用する場合と同じ方向に液晶分子を回転させるために、電極の向きにポジ型液晶を使用する場合の逆向きとすることが必要ではあるものの、ポジ型液晶を使用する場合と同様に液晶分子の回転方向を基準に領域AR1、AR2を設定して、ポジ型液晶を使用する場合と同様に周辺部における色味の劣化を防止することができる。
ここでこの第1及び第2の領域AR1、AR2の長さT1及びT2が余りに長くなると第1及び第2の領域AR1、AR2における光学特性の相違が知覚されることになる。しかしながらこの第1及び第2の領域AR1、AR2の長さT1及びT2が短くなると、第1及び第2の領域AR1、AR2の境界の数が増大し、これに伴い、境界部分での配向異常により透過率が低下する。これによりこの実施形態において、繰り返しピッチPは30μm以上1000μm以下、好ましくは50μm以上500μm以下、より好ましくは50μm以上300μm以下に設定される。また領域AR1、AR2の面積の比率が余りに大きく異なるようになると、中央以外の箇所から見た場合の色味の劣化が著しくなることにより、さらには所望の電界を確保できなくなることにより、領域AR1、AR2の面積の比率は、1:1以上10:1以下、好ましくは1:1以上5:1以下に設定される。
またこのように第1及び第2の領域AR1、AR2を作製しても、線状電極31A、31Bの間の間隔WBが広すぎる場合には、第1及び第2の領域AR1、AR2における電界の向きを意図する方向に設定できなくなる。逆に、線状電極31A、31Bの間の間隔WBが狭すぎる場合には、充分に開口率を確保できなくなり、効率良く入射光を透過できなくなる。これにより間隔WBは、2μm以上100μm以下、好ましくは3μm以上50μm以下、より好ましくは5μm以上30μm以下に設定され、また線状電極31A、31Bのパターン幅WAは、2μm以上30μm以下、好ましくは3μm以上20μm以下、より好ましくは5μm以上10μm以下に設定される。
また調光材10では、電界による液晶材料の配向方向(長軸方向)が、ラビング方向に対して斜め45度の方向になるように設定して最も効率良く入射光を透過できることにより、線状電極31A、31Bの延長方向に対する第1及び第2の領域AR1、AR2の傾きθは、第1及び第2の領域AR1、AR2で等しい大きさに設定して、2度以上30以下、好ましくは5度以上20度以下に設定される。なおこれによりこの角度θの条件の元、第1及び第2の領域AR1、AR2の傾きθの大きさを異ならせても良い。
ここで主の配線パターン30A、30Bは、多数の線状電極31A、31Bに交番電圧による駆動電圧を供給することにより、抵抗値の小さな材料により形成され、より具体的には例えばアルミニウム、銅等の金属材料により形成される。これに対して線状電極31A、31Bは、透光性の電極材料により形成され、より具体的には例えばITO(Indium Tin Oxide)等により形成される。なお実用上充分な場合には、主の配線パターン30A、30Bに透明電極を適用してもよく、線状電極31A、31Bに金属材料を適用してもよい。
なおこの実施形態において、第1及び第2の領域AR1、AR2の面積の比率は、連続的に可変するように設定されているものの、実用上充分に比率の変化による不連続性を見て取ることができない場合には、段階的に可変するようにしてもよい。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、調光材10の中央の部位を基準部位に設定し、中央の部位では領域AR1、AR2の面積の比率を1:1に設定すると共に、この中央の部位から四隅に向かうに従って液晶分子の回転方向が基準部位の側となる領域AR1又はAR2の面積の比率を増大させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この基準部位にあっては、調光材10の設置状況に応じて種々に設定することができ、例えば短辺又は長辺の中央に設定してもよく、四隅の1つに設定してもよい。
また上述の実施形態では、第1及び第2の領域AR1、AR2の繰り返しピッチPを一定値に保持して、第1及び第2の領域AR1、AR2の長さT1、T2を相補的に可変する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これに代えて、又はこれと組み合わせて、第1又は第2の領域AR1又はAR2の長さT1又はT2を一定値に保持して、第2又は第1の領域AR2又はAR1の長さT2又はT1を可変するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、IPS方式により液晶を駆動する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、IPS方式以外の横電界方式により液晶を駆動する場合に広く適用することができる。
また上述の実施形態では、フォトレジストによる透明樹脂によりスペーサを作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、紫外線硬化性樹脂等の賦型に供する樹脂を使用して、配向層と一体に、又は配向層と個別に、賦型処理により作製する場合にも広く適用することができる。
1 合わせガラス
2、3 板ガラス
4、5 中間層
10 調光材
12、13 液晶セル用基板
14 液晶分子
14A 液晶層
15 液晶セル
16、17 直線偏光板
18、19 位相差フィルム
21A、21B 基材
22 電極
23A、23B 配向層
24 スペーサ
25 シール剤
30A、30B 主の配線パターン
31A、31B 線状電極

Claims (4)

  1. 複数の線状電極と配向層とを備えた第1の液晶セル用基板と、
    配向層を備えた第2の液晶セル用基板と、
    前記第1の液晶セル用基板と第2の液晶セル用基板とに挟持された液晶層とを備え、
    前記線状電極による電界により前記液晶層に係る液晶分子の方向を可変し、
    前記複数の線状電極は、
    三角波形状により蛇行するようにして、前記配向層による液晶の配向方向と平行又は直交する方向に延長し、
    前記第1の液晶セル用基板の中央の部位から隅部に向かうに従って、前記三角波形状において、前記線状電極による電界により回転した際の液晶の長軸方向が前記中央の部位の側を向いている領域の面積の比率が増大するように形成された
    液晶セル。
  2. 複数の線状電極と配向層とを備えた第1の液晶セル用基板と、
    配向層を備えた第2の液晶セル用基板と、
    前記第1の液晶セル用基板と第2の液晶セル用基板とに挟持された液晶層とを備え、
    前記線状電極による電界により前記液晶層に係る液晶分子の方向を可変し、
    前記複数の線状電極は、
    三角波形状により蛇行するようにして、前記配向層による液晶の配向方向と平行又は直交する方向に延長し、
    前記第1の液晶セル用基板の基準部位から隅部に向かうに従って、前記三角波形状において、前記線状電極による電界により回転した際の液晶の長軸方向が前記基準部位の側を向いている領域の面積の比率が増大するように形成された
    液晶セル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液晶セルを直線偏光板により挟持した
    調光材。
  4. 請求項3に記載の調光材がガラス板に積層一体化された
    合わせガラス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017087031A (ja) * 2017-02-24 2017-05-25 株式会社三共 遊技機
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