JP5816573B2 - 液晶レンズ及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、液晶レンズ及び表示装置に関する。
近年、立体画像を表示するための技術が種々提案されている。裸眼にて立体画像をみることを可能とする液晶表示装置も提案されている。上記立体画像の代表的な形成方式としては、視差バリア方式とレンチキュラーレンズ方式が挙げられる。レンチキュラーレンズ方式では、表示面上にカマボコ型の樹脂マイクロレンズを設置することで、右目と左目にそれぞれ視差のついた映像を見せることができる。
また、上記立体画像の形成方式としては、液晶レンズ方式も挙げられる。液晶レンズ方式では、樹脂レンズの代わりに樹脂レンズと同様の屈折率分布を液晶層に持たせた液晶パネル(液晶レンズ)を使用することができる。液晶レンズ方式を用いた場合、液晶レンズへの印加電圧に従って平面画像表示(2D)と、立体画像表示(3D)とを切替えることが可能となる。
特開2008−139793号公報 特開2010−224191号公報 特開2011−145697号公報
液晶レンズ方式では印加電圧により液晶層の屈折率分布を制御することで、同一画面内の一部の画像を選択的に飛び出させるといったことができる。液晶レンズの液晶層の屈折率分布をレンズと同様に制御するため、対向する一対の基板の一方に櫛歯状の電極構造を形成し、他方には平坦化した電極層を形成する。
上記櫛歯状の電極構造は、隔列でグランド電極と電源電極が並んで形成されている。グランド電極は、対向する平坦電極層と同電位となる。電源電極は、グランド電極及び電極層と異なる電位に設定される。液晶レンズに電圧が印加され、電源電極がグランド電極及び対向する平坦電極層と異なる電位に設定されると、電源電極をレンズ端とするカマボコ型の屈折率分布が得られる。
ところで、電源電極上の液晶分子は不均一電界の影響を受けるため、ダイレクター配向の不連続ができ易い。ダイレクター配向の不連続はディスクリネーション(転傾)と呼ばれる。この際、電源電極上においてディスクリネーションが蛇行形状を採ることが問題となる。詳しくは、ディスクリネーションが蛇行形状を採ると、入射光のランダムな散乱が起こり液晶セルの視認性が大きく悪化してしまう。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、ディスクリネーションの蛇行を低減することができる液晶レンズ及び液晶レンズを備えた表示装置を提供することにある。
一実施形態に係る液晶レンズは、
それぞれY軸に沿って延在し、前記Y軸に直交したX軸に沿った方向に互いに隙間を置いて交互に並べられた複数の第1電極及び複数の第2電極を有した第1基板と、
前記複数の第1電極及び複数の第2電極に対向配置された対向電極を有した第2基板と、
前記第1基板及び第2基板間に挟持された液晶層と、を備え、
前記液晶層に利用する液晶のスプレイ弾性定数をk11、前記液晶のベンド弾性定数をk33とすると、k33/k11は1.28以下であり、
前記液晶の誘電率異方性をΔε、前記液晶の液晶分子の長軸に垂直な方向の誘電率をε とすると、(k33/k11)/(Δε/ε )は0.65以下である
また、一実施形態に係る表示装置は、
それぞれY軸に沿って延在し、前記Y軸に直交したX軸に沿った方向に互いに隙間を置いて交互に並べられた複数の第1電極及び複数の第2電極を有した第1基板と、前記複数の第1電極及び複数の第2電極に対向配置された対向電極を有した第2基板と、前記第1基板及び第2基板間に挟持された液晶層と、を備えた液晶レンズと、
前記液晶レンズの前記第1基板に対向配置された表示パネルと、を備え、
前記液晶層に利用する液晶のスプレイ弾性定数をk11、前記液晶のベンド弾性定数をk33とすると、k33/k11は1.28以下であり、
前記液晶の誘電率異方性をΔε、前記液晶の液晶分子の長軸に垂直な方向の誘電率をε とすると、(k33/k11)/(Δε/ε )は0.65以下である
図1は、一実施形態に係る液晶表示装置を示す概略断面図である。 図2は、図1に示した液晶表示パネルを示す平面図である。 図3は、上記液晶表示パネルを示す断面図である。 図4は、図1乃至図3に示したアレイ基板の一部を示す回路図である。 図5は、図1に示した液晶レンズを示す平面図である。 図6は、上記液晶レンズの一部を示す断面図であり、電圧が印加されていない状態の液晶層を示す図である。 図7は、上記液晶レンズの一部を示す断面図であり、電圧が印加されている状態の液晶層を示す図である。 図8は、上記実施形態に係る実施例1及び2並びに比較例1及び2における、上記液晶レンズの液晶の弾性定数比に対するディスクリネーションの蛇行発生領域の度合いの変化をグラフで示す図である。 図9は、上記実施形態に係る実施例1及び2並びに比較例1及び2における、上記液晶レンズの液晶の弾性定数比と誘電率比との比に対するディスクリネーションの蛇行発生領域の度合いの変化をグラフで示す図である。
以下、図面を参照しながら一実施形態に係る液晶表示装置について詳細に説明する。
図1に示すように、液晶表示装置は、表示パネルとしての液晶表示パネルPと、液晶表示パネルによって表示される画像を透過させて平面画像又は立体画像を形成する液晶レンズLと、制御部C(駆動部)とを備えている。液晶表示装置が表示する画像は、液晶レンズLにより、平面(2D)画像又は立体(3D)画像に切替えられる。
図1乃至図4に示すように、液晶表示パネルPは、アレイ基板10と、対向基板20と、液晶層30と、第1偏光部60と、表示面Sを有した第2偏光部70とを備えている。アレイ基板10及び対向基板20は、それぞれ矩形状に形成されている。アレイ基板10は、対向基板20よりも大きな寸法に形成されている。
アレイ基板10及び対向基板20は、各々3辺がほぼ重なるように配置されている。アレイ基板10の残る一辺において、アレイ基板10は、対向基板20よりも外側に延出している。より詳しくは、X軸に沿った方向において、アレイ基板10及び対向基板20はほぼ重なるように配置されている。X軸と直交したY軸に沿った方向において、アレイ基板10は、対向基板20よりも外側へ延出している。液晶表示パネルPは、アレイ基板10及び対向基板20に重なった矩形状の表示領域Rを有している。
アレイ基板10は、透明な絶縁基板として、矩形状のガラス基板11を有している。ガラス基板11は、対向基板20から外れた延出部11aを有している。延出部11a上には駆動回路90が搭載されている。
表示領域Rにおいて、ガラス基板11上に複数の画素PXが設けられている。画素PXは、表示面Sに沿ったX軸及びY軸に沿って並べられマトリクス状に設けられている。画素PXは、X軸に並んだ赤、緑、青の副画素14を有している。なお、表示面Sは、表示領域Rに重なっている。
表示領域Rにおいて、ガラス基板11上に、複数の信号線15及び複数の走査線16が格子状に設けられている。信号線15はY軸に沿った方向に延出し、走査線16はX軸に沿った方向に延出している。隣合う2本の信号線15及び隣合う2本の走査線16は、副画素14を区画している。
信号線15及び走査線16の交差部近傍に、スイッチング素子としてのTFT(薄膜トランジスタ)17が設けられている。図示しないが、TFT17は、走査線16の一部を延出させたゲート電極、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と対向した半導体層、半導体層の一方の領域に接続されたソース電極、及びチャネル層の他方の領域に接続されたドレイン電極を有している。TFT17のソース電極は信号線15に接続され、TFT17のドレイン電極は後述する画素電極18に接続されている。
ガラス基板11上には、複数の画素電極18がマトリクス状に形成されている。画素電極18は、ITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の透明な導電膜により形成されている画素電極18は、隣合う2本の信号線15及び隣合う2本の走査線16で囲まれた領域に形成されている。副画素14は、それぞれTFT17と、このTFTに電気的に接続された画素電極18等とを有している。
全てを図示しないが、TFT17及び画素電極18等が形成されたガラス基板11上に、複数のスペーサとして、複数の柱状スペーサSSが複数本形成されている。表示領域R全体に重ね、ガラス基板11及び画素電極18上に、配向膜19が形成されている。
対向基板20は、透明な絶縁基板として、矩形状のガラス基板21を有している。
表示領域Rにおいて、ガラス基板21上にカラーフィルタ50が設けられている。カラーフィルタ50は、遮光部51と、周辺遮光部52と、赤、緑、青の複数の着色層53、54、55とを有している。
遮光部51は、格子状に形成され、信号線15及び走査線16に重なって形成されている。周辺遮光部52は、矩形枠状に形成され、表示領域Rの周縁部全周に亘って形成されている。周辺遮光部52は、表示領域Rの外側から漏れる光の遮光に寄与している。
着色層53、54、55は、ガラス基板21、遮光部51及び周辺遮光部52上に形成されている。着色層53、54、55は、X軸に沿った方向に互いに隣接し、交互に並んで配設されている。着色層53、54、55は、それぞれストライプ状に形成され、Y軸に沿った方向に延出し、Y軸に沿って並んだ副画素14に重なっている。着色層53、54、55の周縁部は、遮光部51及び周辺遮光部52に重なっている。
カラーフィルタ50上に、ITO等の透明な導電膜により対向電極22が形成されている。対向電極22上には配向膜23が形成されている。
アレイ基板10及び対向基板20は、柱状スペーサSSにより所定の隙間を置いて対向配置されている。アレイ基板10及び対向基板20は、表示領域Rの外側である両基板の周縁部に配設されたシール材31により互いに接合されている。
液晶層30は、アレイ基板10及び対向基板20間に挟持され、シール材31で囲まれている。シール材31の一部に形成された液晶注入口32は封止材33により封止されている。
第1偏光部60はガラス基板11の外面に配置されている。第2偏光部70はガラス基板21の外面に配置されている。上述したように、第2偏光部70の外面に表示面Sが形成されている。表示面Sは画像を表示する表示領域Rを含んでいる。
図1、図5及び図6に示すように、液晶レンズLは、屈折率制御液晶パネルと言い換えることができる。液晶レンズLは、第1基板1と、第2基板2と、液晶層3とを備えている。
第1基板1は、透明な絶縁基板としてのガラス基板1sと、ガラス基板1s上に形成された第1パターン1pとを有している。第1パターン1pは、グランド電極5と、電源電極6と、配向膜(第1配向膜)7とを有している。
グランド電極5は、櫛歯状に形成され、表示領域Rに位置している。グランド電極5は、ITO等の透明な導電膜により形成されている。グランド電極5は、表示領域Rに位置した複数の第1電極5aを有している。第1電極5aは、Y軸に沿って延在し、X軸に沿った方向に互いに隙間を置いて並べられている。グランド電極5の一部は、表示領域Rから外れて位置している。グランド電極5は、表示領域Rから外れて位置した端子部5pを有している。ここでは、端子部5pは、第2基板2と対向した領域から外れて位置している。
電源電極6は、櫛歯状に形成され、表示領域Rに位置している。電源電極6は、表示領域Rに位置した複数の第2電極6aを有している。第2電極6aは、Y軸に沿って延在し、X軸に沿った方向に互いに隙間を置いて並べられている。第1電極5a及び第2電極6aは、X軸に沿った方向に互いに隙間を置いて交互に並べられている。電源電極6の一部は、表示領域Rから外れて位置している。電源電極6は、表示領域Rから外れて位置した端子部6pを有している。ここでは、端子部6pは、第2基板2と対向した領域から外れて位置している。
配向膜7は、ガラス基板1s、グランド電極5及び電源電極6上に形成されている。配向膜7は、第2基板2と対向する面に配置されている。配向膜7には、X軸に平行である第1方向d1にラビングが施されている。
第2基板2は、透明な絶縁基板としてのガラス基板2sと、ガラス基板2s上に形成された第2パターン2pとを有している。第2パターン2pは、対向電極8と、配向膜(第2配向膜)9とを有している。
対向電極8は、第1電極5a及び第2電極6aに対向配置されている。対向電極8は、ベタ電極であり、表示領域R全体に形成されている。対向電極8は、ITO等の透明な導電膜により形成されている。対向電極8の一部は、表示領域Rから外れて位置し、詳しくは第1基板1と対向した領域から外れて位置している。
配向膜9は、ガラス基板2s及び対向電極8上に形成されている。配向膜9は、第1基板1と対向する面に配置されている。配向膜9には、X軸に平行であり、第1方向d1と逆向きである第2方向d2にラビングが施されている。配向膜7でのラビング方向と、配向膜9でのラビング方向とは反平行方向である。
液晶層3は、第1基板1及び第2基板2間に挟持されている。液晶層3は平坦である。液晶層3は、Np液晶(ポジ型のネマチック液晶)を利用し、液晶分子LMがX軸に略平行に初期配向するホモジニアス配向を採っている。
図1に示すように、液晶表示パネルPの第2偏光部70は、液晶レンズLの第1基板1に対向配置されている。液晶レンズLは、図示しない粘着材を利用して液晶表示パネルPに貼り付けられている。
第1電極5a及び第2電極6aのピッチは特定の値に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、X軸方向に隣合う一対の第2電極6aの間の領域には、1個又は複数個の画素PXが対向している。
なお、図示しないが、液晶表示パネルPの第1偏光部60の外面側には、必要に応じてバックライトユニットが設けられている。バックライトユニットから出射されるバックライトは、液晶表示パネルP及び液晶レンズLを順に透過する。
制御部Cは、液晶表示パネルP及び液晶レンズLに電気的に接続されている。液晶表示パネルPにおいて、制御部Cから駆動回路90に制御信号が与えられる。これにより、液晶表示パネルPが画像を表示する。
液晶レンズLにおいて、制御部Cは、端子部5p、端子部6p及び対向電極8に電気的に接続されている。制御部Cは、液晶レンズLを第1状態と、第2状態の何れかに切替える。
図1及び図6に示すように、制御部Cが液晶レンズLを第1状態に切替える際、詳しくは複数の第1電極5a、複数の第2電極6a及び対向電極8の全てを同電位に設定する。ここでは、第1電極5a、第2電極6a及び対向電極8は、例えば接地電位(GND)に設定される。
この第1状態では、第1電極5a、第2電極6a及び対向電極8間に電位差は生じないため、液晶層3に電圧は印加されず、液晶分子LMの配向状態も変化しない。このため、第1状態では、X軸及びY軸(表示面S)に沿った方向において液晶層3に均一な屈折率を持たせることができる。そして、液晶レンズLは、液晶表示パネルPによって表示される画像を透過させて平面画像を形成する。
図1及び図7に示すように、制御部Cが液晶レンズLを第2状態に切替える際、詳しくは複数の第1電極5a及び対向電極8を同電位に設定し、複数の第2電極6aを複数の第1電極5a及び対向電極8と異なる電位に設定する。ここでは、第1電極5a及び対向電極8は例えば接地電位に設定され、第2電極6aは接地電位より高い電位又は接地電位より低い電位に設定される。
この第2状態では、第1電極5aと第2電極6aとの間と、第2電極6aと対向電極8との間に電位差が生じるため、液晶層3には電圧が印加され、液晶分子LMの配向状態は変化する。このため、第2状態では、Y軸に沿った方向において液晶層3に均一な屈折率を持たせ、X軸に沿った方向において液晶層3に屈折率分布を持たせることができる。
液晶レンズLの液晶層3の屈折率分布は、複数の凸部(周辺が第2電極6aに対向し、X軸に沿って所定のピッチで複数並んでいるとともにそれぞれX軸に沿って延びている複数の凸部)を有したレンズと同様の屈折率分布となる。そして、液晶レンズLは、液晶表示パネルPによって表示される画像を透過させて立体画像を形成する。
次に、上述した実施形態に係る液晶表示装置の実施例1及び実施例2、並びに比較例1及び比較例2について説明する。
ここで、液晶レンズLの液晶層3に利用する液晶のスプレイ弾性定数をk11、上記液晶のベンド弾性定数をk33、上記液晶の弾性定数比をk33/k11とする。また、上記液晶の誘電率異方性をΔε、上記液晶の液晶分子の長軸に垂直な方向の誘電率をε、上記液晶の誘電率比をΔε/ε、上記液晶の弾性定数比と誘電率比との比を(k33/k11)/(Δε/ε)とする。
(実施例1)
実施例1において、k11=14.1、k33=16.2、Δε=7、ε=3.7である。図8に示すように、k33/k11=1.15である。図9に示すように、(k33/k11)/(Δε/ε)=0.61である。ここで、本願発明者等が第2電極6aに重なった領域に発生するディスクリネーションを観察したところ、ディスクリネーションは、第2電極6aと平行に現われ、全域に亘って蛇行形状は見られなかった。
ここで、ディスクリネーションの蛇行が無い場合とは、ディスクリネーションラインが直線である場合である。ディスクリネーションの蛇行が有る場合とは、ディスクリネーションラインにひとつでも節がある場合である。ディスクリネーションが2本以上の直線で形成され、直線どうしが節で結合されていてジグザグ形状をとっている場合に、蛇行が有ると言うことができる。
(実施例2)
実施例2において、実施例1と異なるNp液晶を液晶層3に利用している。k11=14.7、k33=18.8、Δε=7.5、ε=3.8である。図8に示すように、k33/k11=1.28である。図9に示すように、(k33/k11)/(Δε/ε)=0.65である。ここで、本願発明者等が第2電極6aに重なった領域に発生するディスクリネーションを観察したところ、ディスクリネーションの蛇行形状は、液晶層3のほぼ全域において見られなかったが、極小域において見られた。ディスクリネーションの蛇行が無かった領域は、第2電極6aの本数に対し80%であった。
(比較例1)
比較例1において、実施例1、2と異なるNp液晶を液晶層3に利用している。k11=14.4、k33=22.4、Δε=7.6、ε=3.8である。図8に示すように、k33/k11=1.56である。図9に示すように、(k33/k11)/(Δε/ε)=0.78である。ここで、本願発明者等が第2電極6aに重なった領域に発生するディスクリネーションを観察したところ、ディスクリネーションの蛇行形状は、液晶層3の大部分において見られた。
(比較例2)
比較例2において、実施例1、2及び比較例1と異なるNp液晶を液晶層3に利用している。k11=12.2、k33=19.3、Δε=6.9、ε=3.8である。図8に示すように、k33/k11=1.58である。図9に示すように、(k33/k11)/(Δε/ε)=0.87である。ここで、本願発明者等が第2電極6aに重なった領域に発生するディスクリネーションを観察したところ、ディスクリネーションの蛇行形状は、液晶層3の全域に亘って発生していた。
以上のように構成された実施形態に係る液晶レンズL及び液晶レンズLを備えた液晶表示装置によれば、液晶レンズLは、複数の第1電極5a及び複数の第2電極6aを有した第1基板1と、対向電極8を有した第2基板2と、液晶層3とを備えている。液晶レンズLを第1状態又は第2状態に切替えることにより、平面(2D)画像表示又は立体(3D)画像表示に切替えることができる。
上記実施例1及び2において、k33/k11は1.28以下である。液晶応答の急峻性の指標となる(k33/k11)/(Δε/ε)は0.65以下である。この場合、液晶レンズLを立体画像表示に対応した第2状態に切替えても、ディスクリネーションの蛇行形状は、液晶層3のほぼ全域に発生しない。なお、ディスクリネーションの蛇行が無かった領域は、第2電極6aの本数に対し80%以上である。このため、液晶レンズLは、良好な視認性を示すことができる。
上記したことから、ディスクリネーションの蛇行を低減することができる液晶レンズLを得ることができる。そして、平面画像表示及び立体画像表示の両方の品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、液晶レンズLは、第1基板1側が液晶表示パネルPに対向しているが、第2基板2側が液晶表示パネルPに対向していてもよい。
この発明の実施形態は、液晶表示装置に限定されるものではなく、種々変形可能であり、各種の表示装置に適用することができる。上記表示装置は、液晶レンズと、液晶表示パネル以外の表示パネルを備えていれば上述した効果を得ることができる。
L…液晶レンズ、1…第1基板、2…第2基板、3…液晶層、5a…第1電極、6a…第2電極、7…配向膜、8…対向電極、9…配向膜、LM…液晶分子、P…液晶表示パネル、10…アレイ基板、20…対向基板、30…液晶層、PX…画素、14…副画素、S…表示面、R…表示領域、C…制御部、d1…第1方向、d2…第2方向。

Claims (5)

  1. それぞれY軸に沿って延在し、前記Y軸に直交したX軸に沿った方向に互いに隙間を置いて交互に並べられた複数の第1電極及び複数の第2電極を有した第1基板と、
    前記複数の第1電極及び複数の第2電極に対向配置された対向電極を有した第2基板と、
    前記第1基板及び第2基板間に挟持された液晶層と、を備え、
    前記液晶層に利用する液晶のスプレイ弾性定数をk11、前記液晶のベンド弾性定数をk33とすると、k33/k11は1.28以下であり、
    前記液晶の誘電率異方性をΔε、前記液晶の液晶分子の長軸に垂直な方向の誘電率をεとすると、(k33/k11)/(Δε/ε)は0.65以下である液晶レンズ。
  2. 前記液晶層は、ポジ型のネマチック液晶を利用し、液晶分子が前記X軸に略平行に初期配向するホモジニアス配向を採る請求項1に記載の液晶レンズ。
  3. 前記第1基板は、前記第2基板と対向する面に配置され、前記X軸に平行である第1方向にラビングが施された第1配向膜をさらに有し、
    前記第2基板は、前記第1基板と対向する面に配置され、前記X軸に平行であり前記第1方向と逆向きである第2方向にラビングが施された第2配向膜をさらに有している請求項1に記載の液晶レンズ。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の液晶レンズと、
    前記液晶レンズの前記第1基板に対向配置された表示パネルと、を備えている表示装置。
  5. 前記複数の第1電極、複数の第2電極及び対向電極の全てを同電位に設定し、それぞれ前記X軸及びY軸に沿った方向において前記液晶層に均一な屈折率を持たせる第1状態と、前記複数の第1電極及び対向電極を同電位に設定し、前記複数の第2電極を前記複数の第1電極及び対向電極と異なる電位に設定し、前記Y軸に沿った方向において前記液晶層に均一な屈折率を持たせ、前記X軸に沿った方向において前記液晶層に屈折率分布を持たせる第2状態と、の何れかに切替える制御部をさらに備えている請求項4に記載の表示装置。
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