JP2017032221A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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Osamu Yokota
修 横田
沼田 祥平
Shohei Numata
祥平 沼田
一幾 阿部
Kazuchika Abe
一幾 阿部
哲馬 辰巳
Tetsuma Tatsumi
哲馬 辰巳
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Abstract

【課題】安定燃焼を実現するとともにNOxの排出量を低減することが可能なガスタービン燃焼器を提供することを目的とする。【解決手段】本発明のガスタービン燃焼器6は、内部に燃焼室5を形成する内筒8と、前記内筒8の外周側を覆う外筒10と、前記内筒8と前記外筒10の間に形成された環状流路11と、前記燃焼室5の上流側に設けられた拡散燃焼バーナ13aと、前記拡散燃焼バーナ13aの周囲に設けられた複数の予混合燃焼バーナ13bとを備えるバーナ部12と、前記バーナ部12の外壁面に開口し、前記環状流路11と前記拡散燃焼バーナ13aの空気流路26を連通する連通孔20と、前記連通孔20の開口面積を変化させる可変機構30とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービン燃焼器に関する。
環境問題への配慮の観点から、ガスタービン燃焼器には窒素酸化物(NOx)の排出量の低減が求められている。NOxの排出量を低減するガスタービン燃焼器として、燃料と空気を予め混合した混合気を燃焼室に供給して燃焼する予混合燃焼を採用した燃焼器がある。この種のガスタービン燃焼器には、燃焼器の中央に拡散燃焼バーナを配置し、拡散燃焼バーナの周囲に複数の予混合燃焼バーナを配置した燃焼器がある。
NOxの排出量の低減は、燃料と空気の混合比(燃空比)が量論混合比よりも小さい状態で燃焼させることにより図られる。そのため、予混合燃焼を採用したガスタービン燃焼器では、燃空比(燃料流量/空気流量)を調整して適度に保つ必要がある。これに対し、予混合燃焼バーナの燃焼空気流通路に予混合燃焼用空気流量調節弁を設けて予混合燃焼用の空気流量を制御する燃焼器が提案されている(特許文献1等を参照)。
特開平7−269373号公報
特許文献1のガスタービン燃焼器では、拡散燃焼バーナに流入する拡散燃焼用の空気流量を制御することができない。そのため、ガスタービンの運転条件によっては、燃空比が局所的に高くなり、局所火炎温度が上昇してNOxの排出量が増加する可能性がある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、安定燃焼を実現するとともにNOxの排出量を低減することが可能なガスタービン燃焼器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のガスタービン燃焼器は、内部に燃焼室を形成する内筒と、前記内筒の外周側を覆う外筒と、前記内筒と前記外筒の間に形成された環状流路と、前記燃焼室の上流側に設けられた拡散燃焼バーナと、前記拡散燃焼バーナの周囲に設けられた複数の予混合燃焼バーナとを備えるバーナ部と、前記バーナ部の外壁面に開口し、前記環状流路と前記拡散燃焼バーナの空気流路を連通する連通孔と、前記連通孔の開口面積を変化させる可変機構とを備える。
本発明によれば、安定燃焼を実現するとともにNOxの排出量を低減することが可能なガスタービン燃焼器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るガスタービン燃焼器を適用したガスタービンプラントの一構成例を表す図である。 本発明の第1実施形態に係るバーナ部の斜視図である。 制御装置の要部を示す概略図である。 燃焼空気の流量制御の手順を示すフローチャートである。 燃焼空気の流量制御の手順を示すフローチャートである。 比較例のガスタービンプラントの一構成例を表す図である。 比較例のバーナ部の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るバーナ部の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るバーナ部の斜視図である。 図9の点線で囲んだ領域Aの拡大図である。 図9の点線で囲んだ領域Aの拡大図である。 図9の点線で囲んだ領域Aの拡大図である。 図9の点線で囲んだ領域Aの拡大図である。
<第1実施形態>
(構成)
1.ガスタービンプラント
図1は、本実施形態に係るガスタービン燃焼器(以下、燃焼器)を適用したガスタービンプラント(ガスタービン発電設備)の一構成例を表す図である。図1に示すように、本実施形態に係るガスタービンプラント100は、圧縮機1、燃焼器6、タービン3及び発電機7を備えている。
圧縮機1は、吸気部(不図示)を介して吸い込まれた空気を圧縮して高圧の燃焼空気(圧縮空気)2を生成し、燃焼器6に供給する。燃焼器6は、圧縮機1から供給された燃焼空気2と燃料系統(不図示)から供給された燃料とを混合して燃焼し、高温の燃焼ガス4を生成してタービン3に供給する。タービン3は、燃焼器6から供給された燃焼ガス4が膨張することにより駆動される。発電機7は、タービン3と同軸に連結され、タービン3の回転動力を電力に変換する。
2.燃焼器
燃焼器6は、内筒8、外筒10、尾筒9、バーナ部12、ライナフロースリーブ14、トランジションピースフロースリーブ16、エンドカバー23及び可変機構30を備えている。
内筒(燃焼器ライナ)8は、バーナ部12の燃焼ガス4の流れ方向の下流側に設けられている。以下、単に「上流」「下流」と言った場合には、燃焼ガス4の流れ方向の「上流」「下流」を意味する。内筒8は円筒状に形成され、圧縮機1から供給される燃焼空気2と燃焼器6で生成される燃焼ガス4とを隔てている。内筒8の外周側に外筒10及びライナフロースリーブ14が設けられている。外筒10は、内筒8の上流側を覆うように円筒状に形成されている。ライナフロースリーブ14は、外筒10の下流側に設けられている。ライナフロースリーブ14は、内筒8の下流側を覆うように円筒状に形成されている。内筒8と外筒10及びライナフロースリーブ14との間に形成される環状の空間は、圧縮機1から燃焼器6に供給される燃焼空気2が流れる環状流路(第1環状流路)11を構成している。第1環状流路11を流れる燃焼空気2は、内筒8の外壁面側から内筒8を対流冷却する。ライナフロースリーブ14には、バイパス孔15が形成されている。バイパス孔15は、圧縮機1から燃焼器6に供給された燃焼空気2の一部を第1環状流路11に導き、燃焼器6全体の圧力損失の上昇を抑制する機能を有する。エンドカバー23は、バーナ部12の上流側に設けられている。エンドカバー23は、外筒10の一端を閉止している。
内筒8の内側には燃焼室5が形成されている。燃焼室5では、圧縮機1から供給された燃焼空気2と燃料系統から供給された燃料との混合気が燃焼され、燃焼ガス4が生成される。内筒8のバーナ部12から遠い側(下流側)には、尾筒(トランジションピース)9の一端が挿し込まれている。尾筒9は、燃焼室5で発生した燃焼ガス4をタービン3に導く機能を有する。尾筒9の他端は、燃焼器6とタービン3とを接続する燃焼ガス配管28に接続している。ライナフロースリーブ14の下流側にトランジションピースフロースリーブ16が設けられている。トランジションピースフロースリーブ16は、尾筒9を覆うように円筒状に形成されている。尾筒9とトランジションピースフロースリーブ16との間に形成される環状の空間は、圧縮機1から燃焼器6に供給される燃焼空気2が流れる環状流路(第2環状流路)25を構成している。第2環状流路25を流れる燃焼空気2は、尾筒9の外壁面側から尾筒9を対流冷却する。
バーナ部12は、内筒8の上流側の端部を全面的に塞ぐように設けられている。バーナ部12は、一端面が燃焼室5に臨むように内筒8の中心軸に直交するように配置されている。バーナ部12は、拡散燃焼バーナ13a、予混合燃焼バーナ13b、拡散燃焼用空気孔20及び予混合燃焼用空気孔21を備えている。
拡散燃焼バーナ(パイロットバーナ)13aは、燃焼室5の上流側に内筒8の中心軸と同軸に配置されている。拡散燃焼バーナ13aは、拡散燃焼バーナ用燃料供給孔24,29及び空気流路26を備えている。拡散燃焼バーナ用燃料供給孔24は、燃料系統から供給される液体燃料を燃焼室5に導く機能を有する。拡散燃焼バーナ用燃料供給孔29は、燃料系統から供給される気体燃料を燃焼室5に導く機能を有する。空気流路26は、第1環状流路11から拡散燃焼バーナ13aに供給される燃焼空気(拡散燃焼バーナ用燃焼空気)2aが流れる流路である。
予混合燃焼バーナ(メインバーナ)13bは、拡散燃焼バーナ13aの周囲に複数配置されている。予混合燃焼バーナ13bは、予混合燃焼バーナ用燃料供給孔22及び予混合室27を備えている。予混合燃焼バーナ用燃料供給孔22は、燃料系統から供給された気体燃料を予混合室27に導く機能を有する。予混合室27は、予混合燃焼バーナ用燃料供給孔22から供給された燃料と第1環状流路11から供給された燃焼空気(予混合燃焼バーナ用燃焼空気)2bとが混合する空間である。
拡散燃焼用空気孔(第1連通孔)20は、バーナ部12の外壁面に開口し、第1環状流路11と拡散燃焼バーナ13aの空気流路26とを連通している。第1連通孔20は、拡散燃焼バーナ用燃焼空気2aを空気流路26に供給する機能を有する。予混合燃焼用空気孔(第2連通孔)21は、バーナ部12の外壁面に開口し、第1環状流路11と予混合燃焼バーナ13bの予混合室27とを連通している。第2連通孔21は、予混合バーナ用燃焼空気2bを予混合室27に供給する機能を有する。本実施形態では、バーナ部12の外壁面における第1,2連通孔20,21の開口部は円形状に形成されている。第1,2連通孔20,21は、バーナ部12の周方向に沿って複数設けられている。第1,2連通孔20,21は、バーナ部12の径方向に延在して形成されている(つまり、バーナ部12の外壁面12Aから中心に向かって直線状に形成されている)。なお、第1,2連通孔20,21は、バーナ部12の周方向に傾斜して形成されても良い。
3.可変機構
可変機構30は、燃焼器6の状態に応じて、第1連通孔20の開口面積を変化させる機能を有する。本実施形態では、燃焼器6の状態は、NOx値及びTHC値、内筒8の変位、並びに予混合燃焼バーナ13bのメタル温度等を言う。可変機構30は、制御装置17、駆動装置18、流量制御弁19、分析装置31、振動計34及び温度計37を備えている。可変機構30の各要素について説明していく。
図2は、本実施形態に係るバーナ部の斜視図である。図2に示すように、流量制御弁(弁部)19は、本体部19A及び接続部19Bを備えている。本体部19Aは、バーナ部12の外壁面12Aを覆うように環状(ベルト状)に形成されている。接続部19Bは、本体部19Aと駆動装置18を接続するリンクである。本体部19Aは、バーナ部12の軸方向(図2の左右方向)における寸法(長さ)Wがバーナ部12の外壁面に形成された第1連通孔20の開口部の直径又は周方向に採った開口部の長さよりも長くなるように形成されている。つまり、本体部19Aは、第1連通孔20の開口部の全体を覆うことができるような寸法に形成されている。例えば、流量制御弁19をバーナ部12の軸方向にスライド(摺動)させると、本体部19Aのバーナ部12の軸方向の一端側端部が第1連通孔20の開口部を覆い始めて以降、第1連通孔20の開口部の面積(開口面積)が減少し、第1連通孔20に流入する燃焼空気量が減少する。そして、本体部19Aが第1連通孔20の開口部の全体を覆うと、第1連通孔20への燃焼空気の流入が遮断される(つまり、第1連通孔20に燃焼空気が流入しない)。一方、第1連通孔20に流入する燃焼空気量が減少すると、減少した分の燃焼空気が第2連通孔21に流入するため、第2連通孔21に流入する燃焼空気量が増加する。つまり、流量制御弁19をバーナ部12の軸方向にスライドさせて第1連通孔20の開口率を段階的に変化させることにより、第1連通孔20及び第2連通孔21に流入する燃焼空気量を制御することができ、燃焼空気量の制御の自由度が増加する。
駆動装置18は、流量制御弁19の接続部19Bを駆動して、流量制御弁19の本体部19Aをバーナ部12の軸方向に摺動させる機能を有する。駆動装置18は、例えば、シリンダやモータを採用することができる。
分析装置31は、燃焼ガス4の組成を分析し、NOx値Tn及びTHC値Tcを算出する機能を有する。分析装置31は、分析配管32を介して燃焼ガス配管28に接続している。分析配管32は、燃焼ガス配管28から分岐する配管であり、燃焼ガス配管28を流れる燃焼ガス4の一部を分析装置31に供給する。分析装置31は、算出したNOx値Tn及びTHC値Tcを信号33として制御装置17のNOx判定部39及びTHC判定部40に出力する。なお、本実施形態では、分析装置31がTHCを計測する場合を例示しているが、同じような特性を有する要素であれば計測対象が限定されず、例えば、一酸化炭素(CO)を計測しても良い。
振動計34は、計測部が内筒8に設けられている。振動計34は、例えば、内筒8の変位Anを計測し、その計測値を信号35として制御装置17に出力する。振動計34としては、例えば、歪ゲージや加速度計を採用することができる。なお、振動計34として加速度計を採用する場合には内筒8の加速度を計測し、その計測値を信号35として制御装置17の燃焼振動判定部41に出力する。
温度計37は、予混合燃焼バーナ13bに設けられている。温度計37は、予混合燃焼バーナ13bのメタル温度Tを検出し、その検出値を信号38として制御装置17の温度判定部42に出力する。
制御装置17は、燃焼ガス4中のNOx及びTHC(トータル炭化水素)に関する信号、燃焼器6の燃焼振動に関する信号、並びに予混合燃焼バーナ13bのメタル温度に関する信号を入力し、入力した信号に基づいて駆動装置18に駆動信号を出力する機能を有する。以下、制御装置17について説明していく。
図3は、制御装置17の要部を示す概略図である。図3に示すように、制御装置17は、NOx判定部39、THC判定部40、燃焼振動判定部41、温度判定部42及び算出部43を備えている。NOx判定部39及びTHC判定部40は分析装置31と、燃焼振動判定部41は振動計34と、温度判定部42は温度計37とそれぞれ電気的に接続している。算出部43は、NOx判定部39、THC判定部40、燃焼振動判定部41及び温度判定部42と電気的に接続している。
NOx判定部39は、分析装置31からのNOx値Tnを入力して制限値(設定値)Tnsと比較し、算出部43を介して駆動装置18に駆動信号を出力して流量制御弁19を駆動する。THC判定部40は、分析装置31からのTHC値Tcを入力して制限値Tcsと比較し、算出部43を介して駆動装置18に駆動信号を出力して流量制御弁19を駆動する。燃焼振動判定部41は、振動計34からの変位Anを入力して制限値Asと比較し、算出部43を介して駆動装置18に駆動信号を出力して流量制御弁19を駆動する。温度判定部42は、温度計37からのメタル温度Tを入力して制限値と比較し、算出部43を介して駆動装置18に駆動信号を出力して流量制御弁19を駆動する。なお、上述した制限値は、例えば、制御装置17の記憶部(不図示)に格納されている。
(動作)
図4は、燃焼空気の流量制御の手順を示すフローチャートである。なお、制御装置17は、ガスタービンプラント100の起動に先立ち、流量制御弁19を駆動して初期位置に配置する。本実施形態では、流量制御弁19の初期位置を流量制御弁19が第1連通孔20の開口部に重ならない位置(つまり、第1連通孔20の開口面積が最大となる位置)とする。以下の説明では、第1連通孔20の開口面積を減少させるように流量制御弁19を駆動することを「閉駆動」、増加させるように駆動することを「開駆動」と言う。
ガスタービンプラント100を起動させて部分負荷運転状態に移行すると、制御装置17のNOx判定部39及びTHC判定部40は分析装置31からの信号33を入力し、燃焼振動判定部41は振動計34からの信号35を入力する(ステップS1)。
NOx判定部39は、NOx値Tnと制限値Tnsを比較し、NOxを低減する必要があるか否かを判定する(ステップS2)。具体的に、NOx値Tnが制限値Tns以下(Tn≦Tns)の場合(Yes)、NOx判定部39はNOxを低減させる必要はないと判定する。そして、制御装置17はステップS4に手順を移す。反対に、NOx値Tnが制限値Tnsより大きい(Tn>Tns)場合(No)、NOx判定部39はNOxを低減させる必要があると判定する。
ステップS2においてNOxを低減する必要があると判定した場合、NOx判定部39は、NOx値Tnを算出部43に出力する。算出部43は、入力したNOx値Tnに基づいて流量制御弁19の制御量(駆動量)を算出し、駆動装置18に駆動信号を出力する(ステップS3)。そして、制御装置17はステップS1に手順を戻す。なお、ステップS3で算出される制御量は、流量制御弁19を閉駆動して第1連通孔20の開口面積を減少させ、拡散燃焼バーナ13aに流入する燃焼空気量を減少させて、減少した分の燃焼空気を第2連通孔21に供給することにより予混合燃焼バーナ13bの予混合燃焼比率を大きくして、NOx値を低減させる大きさである。
続いて、制御装置17の燃焼振動判定部41は、燃焼器6の変位Anと制限値Asを比較し、燃焼器6の燃焼振動を抑制する必要があるか否かを判断する(ステップS4)。具体的に、燃焼振動判定部41は、変位Anが制限値As以下(An≦As)の場合(Yes)、燃焼器6の燃焼振動を抑制する必要はないと判定する。そして、制御装置17はステップS6に手順を移す。反対に、燃焼振動判定部41は、変位Anが制限値Asより大きい(An>As)場合(No)、燃焼器6の燃焼振動を抑制する必要があると判定する。
ステップS4において燃焼器6の燃焼振動を抑制する必要があると判定した場合、燃焼振動判定部41は、変位Anを算出部43に出力する。算出部43は、入力した変位Anに基づいて流量制御弁19の制御量を算出し、駆動装置18に駆動信号を出力する(ステップS5)。そして、制御装置17はステップS1に手順を戻す。なお、ステップS5で算出される制御量は、NOx値Tnが制限値Tns以下に維持され、かつ流量制御弁19を閉駆動又は開駆動して第1連通孔20の開口面積を減少又は増加させ、拡散燃焼バーナ13a及び予混合燃焼バーナ13bに流入する燃焼空気量を制御することにより、燃焼器6の変位Anを減少させる大きさである。
続いて、制御装置17のTHC判定部40は、THC値Tcと制限値Tcsを比較し、THCを低減させる必要があるか否かを判断する(ステップS6)。具体的に、THC判定部40は、THC値Tcが制限値Tcs以下(Tc≦Tcs)の場合(Yes)、THCを低減させる必要はないと判定し、燃焼空気の流量制御の手順を終了する。反対に、THC判定部40は、THC値Tcが制限値Tcsより大きい(Tc>Tcs)場合(No)、THCを低減させる必要があると判定する。
ステップS6においてTHCを低減させる必要があると判定した場合、THC判定部40は、THC値Tcを算出部43に出力する。算出部43は、入力したTHC値Tcに基づいて流量制御弁19の制御量を算出し、駆動装置18に駆動信号を出力する(ステップS7)。そして、制御装置17はステップS1に手順を戻す。なお、ステップS7で算出される制御量は、NOx値Tnが制限値Tns以下、変位Anが制限値As以下に維持され、かつ流量制御弁19を閉駆動又は開駆動して第1連通孔20の開口面積を減少又は増加させ、拡散燃焼バーナ13a及び予混合燃焼バーナ13bに流入する燃焼空気量を制御することにより、THC値Tcを減少させる大きさである。
制御装置17は、ガスタービンプラント100が100%定格負荷運転に到達するまで上述した手順(ステップS1〜ステップS7)を繰り返す。
一方、本実施形態に係るガスタービンプラント100では、予混合燃焼バーナ13bのメタル温度を検出し、検出したメタル温度に基づいて流量制御弁19を駆動する。
図5は、燃焼空気の流量制御の手順を示すフローチャートである。
ガスタービンプラント100の起動と同時に、制御装置17の温度判定部42は、温度計37からの信号38を入力する(ステップS11)。
温度判定部42は、メタル温度Tと制限値Tを比較し、予混合燃焼バーナ13bのメタル温度を低減する必要があるか否かを判定する(ステップS12)。具体的に、メタル温度Tが制限値T以下(T≦T)の場合(Yes)、温度判定部42はメタル温度を低減する必要はない(つまり、逆火現象は発生していない)と判定する。そして、制御装置17は燃焼空気の流量制御の手順を終了する。反対に、メタル温度TTMが制限値Tより大きい(T>T)場合(No)、温度判定部42はメタル温度を低減する必要がある(つまり、逆火現象が発生している)と判定する。
ステップS12においてメタル温度を低減する必要があると判断した場合、温度判定部42は、メタル温度Tを算出部43に出力する。算出部43は、入力したメタル温度Tに基づき流量制御弁19の制御量を算出し、駆動装置18に駆動信号を出力する(ステップS13)。そして、制御装置17はステップS12に手順を戻す。なお、ステップS13で算出される制御量は、流量制御弁19を閉駆動して第1連通孔20の開口面積を減少させ、拡散燃焼バーナ13aに流入する燃焼空気量を減少させて、減少した分の燃焼空気を第2連通孔21に供給することにより予混合燃焼バーナ13bにおける燃空比を一時的に低下させて予混合燃焼バーナ13b内にある火炎を予混合燃焼バーナ13b外の正常な保炎位置に戻し、メタル温度Tを低減させる大きさである。制御装置17は、ガスタービンプラント100が100%定格負荷運転に到達するまでは、上述した手順(ステップS11〜ステップS13)を繰り返す。
なお、上述した燃焼空気の流量制御は、ガスタービンプラント100の特定の運転条件範囲に限られず、ガスタービンプラント100の起動から部分負荷、そして、100%定格負荷運転までの全運転過程で実行されても良い。また、上述した燃焼空気の流量制御は、図4に示した条件(ステップS2,4,6)及び図5に示した条件(ステップS12)を満足するように、同時に並行して実行される。
(比較例)
図6は比較例のガスタービンプラントの一構成例を表す図、図7は比較例のバーナ部の斜視図である。図6,7において、図1,2と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図6に示すように、比較例のガスタービンプラント101は、可変機構30(図1を参照)を備えていない。すなわち、比較例のガスタービンプラント101は、図7に示すように、バーナ部12の外壁面12Aを覆う流量制御弁19を備えていない。そのため、環状流路11を流れる燃焼空気2は、第1連通孔20及び第2連通孔21の開口面積等の条件に応じて、第1連通孔20及び第2連通孔21に自然に分配されて流入する。
(効果)
(1)低NOx化
一般的に、燃料と空気が混合しながら燃焼する拡散燃焼は、火炎の安定性が非常に良好な反面、局所火炎温度が高いためNOxが発生しやすい。一方、燃料と空気を予め混合した混合気を燃焼する予混合燃焼は、燃空比を調整して適度に保つことにより、拡散燃焼に比べて火炎温度を低くして低NOx化を図ることができる。このように、低NOx化を図るためには、燃空比を調整して適度に保つ必要がある。
本実施形態では、可変機構30により第1連通孔20の開口面積を変化させて、拡散燃焼バーナ13aに流入する燃焼空気量を制御している。そのため、ガスタービンプラント100の燃焼状態(負荷状態)に関わらず、燃空比が局所的に高くなって局所火炎温度が上昇した場合には速やかに燃空比を調整して適度に保つことができ、安定燃焼を実現するとともにNOxの排出量を低減させることができる。特に、本実施形態では、分析装置31によりNOx値Tnを算出し、NOx値Tnが制限値Tnsを超えると第1連通孔20に流入する燃焼空気量を制御しているため、より効率的かつ確実にNOxの排出量を低減させることができる。これに対し、比較例では、拡散燃焼バーナ13aに流入する燃焼空気量を制御することができない。そのため、燃空比が局所的に高くなり局所火炎温度が上昇した場合でも速やかに燃空比を調整して適度に保つことができず、NOxの排出量を低減させることが困難である。
また、本実施形態では、流量制御弁19により第1連通孔20を完全に覆う(つまり、第1連通孔を完全に閉塞する)ことができる。そのため、例えば、拡散燃焼バーナ13aを完全に停止させて予混合燃焼バーナ13bのみを用いてガスタービンプラント100を運用する場合には、第1連通孔20を完全に覆うことにより、燃焼空気2の全量を第2連通孔21に供給することができ、完全予混合燃焼による低NOx化を図ることができる。これに対し、比較例では、第1連通孔20を覆うことができないため、完全予混合燃焼による低NOx化を図ることが困難である。
(2)燃焼振動の抑制
燃焼振動のメカニズムは未だ十分な解明が進んでおらず、気中共鳴を含む燃焼現象と流体振動とが複雑に影響し合っていることから、燃焼振動の抑制は経験値に基づく部分が多い。燃焼振動を抑制する方法として、バーナ部に供給する燃焼空気に意図的に流量偏差を付与する方法がある。バーナ部に供給する燃焼空気に流量偏差を付与すると、付与された流量偏差に応じてバーナ部における燃空比に偏差(つまり、燃空比の大きい領域と小さい領域)が生じ、火炎の安定性が向上して燃焼振動が抑制される。
本実施形態では、振動計34により内筒8の変位Anを検出し、変位Anが制限値Asを超えると、NOx値Tnが制限値Tnsを超えない範囲で、第1連通孔20の開口面積を変化させて第1連通孔20に流入する燃焼空気量を制御している。上述したように、本実施形態では、第1連通孔20に流入する燃焼空気量を制御することにより、第2連通孔21に流入する燃焼空気量も制御することができる。そのため、低NOx化を図りつつ、バーナ部12に供給する燃焼空気に流量偏差を付与してバーナ部12における燃空比に偏差を付与し、燃焼振動を抑制することができる。
(3)失火の回避
バーナ部に炭化水素系燃料を供給する場合、燃空比の調整が不適切だと火炎が失火する可能性がある。特に、火炎が失火する直前では、燃焼ガス中に多量の未燃炭化水素分(HC)が含まれ得るため、燃焼ガス中の未燃分のトータル炭化水素分(THC)を計測することにより、失火の兆候を把握することができる。
本実施形態では、分析装置31によりTHC値Tcを算出し、THC値Tcが制限値Tcsを超えると、NOx値Tnが制限値Tnsを、変位Anが制限値Asを超えない範囲で、第1連通孔20の開口面積を変化させて第1連通孔20に流入する燃焼空気量を制御している。そのため、低NOx化及び燃焼振動の抑制を図りつつ、失火の兆候を把握したときに拡散燃焼バーナ13aに流入する燃焼空気量を制御して燃空比を調整し、失火を回避することができる。
(4)逆火の回避
予混合火炎の特性として、予混合燃焼バーナ13bによる予混合燃焼では燃空比が不安定になると、予混合燃焼バーナ13bの内部に火炎が入り込む現象(逆火現象)が生じる場合がある。逆火現象が生じると、予混合燃焼バーナ13bが焼損し得る。
本実施形態では、温度計37により予混合燃焼バーナ13bのメタル温度Tを検出し、メタル温度Tが制限値Tを超えると、第1連通孔20の開口面積を変化させて第1連通孔20に流入する燃焼空気量を制御している。上述したように、本実施形態では、第1連通孔20に流入する燃焼空気量を制御することにより、第2連通孔21に流入する燃焼空気量も制御することができるため、第1連通孔20に流入する燃焼空気量を増加させつつ第2連通孔21に流入する燃焼空気量を減少させることにより、逆火現象による燃焼器6の焼損を回避し、燃焼器6の信頼性を高めることができる。
(5)製造コストの抑制
本実施形態では、流量制御弁19の本体部19Aを環状に形成して摺動させることにより、第1連通孔20の開口面積を変化させ、第1連通孔20及び第2連通孔21に流入する燃焼空気量を制御している。そのため、各第1連通孔20に対応して可変機構を設けたり、第2連通孔21に対応した可変機構を別途設ける必要がなく、製造コストの増加を抑制できる。
<第2実施形態>
(構成)
図8は本実施形態に係るバーナ部の斜視図である。図8において、上記第1実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、流量制御弁19が孔部44を備える点で第1実施形態と異なる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図8に示すように、孔部44は、流量制御弁19の本体部19Aに、バーナ部12の周方向に沿って複数形成されている。孔部44は、バーナ部12の周方向において、第1連通孔20の開口部と対応する位置に設けられている。つまり、孔部44は、流量制御弁19が第1連通孔20が形成された位置まで摺動された際に、バーナ部12の径方向外側から見て、第1連通孔20と重なるように設けられている。本実施形態では、孔部44は、第1連通孔20と同じ大きさの円形状に形成されている。
(効果)
本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加えて以下の効果が得られる。
本実施形態では、流量制御弁19の第1連通孔20の開口部と対応する位置に孔部44を設けている。そのため、流量制御弁19の摺動量に対する第1連通孔20の開口面積の変化の度合いが第1実施形態よりも大きくなる。つまり、第1連通孔20の開口面積を所望の分だけ変化させるのに必要な流量制御弁19の摺動量を第1実施形態よりも抑制することができる。従って、僅かな制御量で第1連通孔20に流入する燃焼空気量を制御することができる。
<第3実施形態>
(構成)
図9は本実施形態に係るバーナ部の斜視図である。図9において、上記第1実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、流量制御弁19が孔部(第1孔部)45A及び孔部(第2孔部)45Bを備える点で第1実施形態と異なる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図9に示すように、第1,2孔部45A,45Bは、流量制御弁19の本体部19Aに形成されている。第1,2孔部45A,45Bは、バーナ部12の周方向に沿って交互に複数設けられている。本実施形態では、第1孔部45Aの開口部は第1連通孔20と同じ大きさの円形状に形成され、第2孔部45Bの開口部はバーナ部12の軸方向、つまり燃焼ガス4の流れ方向の寸法が第1孔部45Aよりも長く形成された長穴形状(角丸長方形)に形成されている。本実施形態では、第2孔部45Bの開口部は、バーナ部12の軸方向の両端部を結ぶ直線が燃焼器6の軸方向と平行になるように形成されている。
図10A〜Dは、図9の点線で囲んだ領域Aの拡大図である。以下、第1連通孔20の開口面積と燃焼空気量の関係について説明する。
・全開状態
図10Aは、全開状態を示している。本実施形態では、全開状態は、流量制御弁19が第1連通孔20と重ならず、第1連通孔20の開口面積が最大となる状態を言う。全開状態では、第2連通孔21に流入する燃焼空気量とのバランスに応じて、第1連通孔20に最大流量の燃焼空気2が流入する。
・均等減少状態
図10Bは、均等減少状態を示している。本実施形態では、均等減少状態は、流量制御弁19が第1連通孔20と一部重なり、バーナ部12の周方向に並べられた複数の第1連通孔20の開口面積がどの位置においても均等となる状態を言う。均等減少状態では、第1連通孔20に流入する燃焼空気2の流量は、流量制御弁19と第1連通孔20が重なっていない部分と、孔部45A,45Bと第1連通孔20が重なる部分とからなる第1連通孔20の開口面積に応じて決定され、バーナ部12の周方向に並べられた複数の第1連通孔20の全てにおいて、第1連通孔20に流入する燃焼空気が均等になる(つまり、第1連通孔20に流入する燃焼空気量が全開状態に対して均等に減少する)。
・流入偏差状態
図10Cは、流入偏差状態を示している。本実施形態では、流量偏差状態は、流量制御弁19が第1連通孔20と重なり、第1孔部45Aと第1連通孔20が重なって形成される開口面積が小さい領域(第1領域)と、第2孔部45Bと第1連通孔20が重なって形成される開口面積が大きい領域(第2領域)とがバーナ部12の周方向に交互に形成される状態を言う。流量偏差状態では、第1領域においては第1孔部45Aと第1連通孔20が重なって形成される開口面積に応じて燃焼空気が流入し、第2領域においては第1連通孔20の開口面積に応じて燃焼空気が流入する。そのため、流量偏差状態では、第1連通孔20に流入する燃焼空気に流量偏差が生じ、バーナ部12における燃空比に偏差が生じる。
・全閉状態
図10Dは、全閉状態を示している。本実施形態では、全閉状態とは、流量制御弁19が第1連通孔20を完全に覆い、第1連通孔20への燃焼空気の流入が遮断される状態を言う。全閉状態では、燃焼空気2の全量が第2連通孔21に供給される。
(効果)
本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加えて以下の効果が得られる。
本実施形態では、流量制御弁19に第1孔部45Aと燃焼ガス4の流れ方向の寸法が第1孔部45Aよりも長い第2孔部45Bとを交互に形成している。そのため、第1孔部45Aに対応する第1連通孔20と第2孔部45B対応する第1連通孔20とに流入する燃焼空気に流量偏差を付与することができる。従って、バーナ部12に供給する燃焼空気により流量偏差を付与することができ、バーナ部12における燃空比に更に偏差を付与して、燃焼振動を抑制することができる。
<その他>
本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、各実施形態の構成の一部を削除することも可能である。
上述した各実施形態では、拡散燃焼バーナ用燃料供給孔24が液体燃料、拡散燃焼バーナ用燃料供給孔29及び予混合燃焼バーナ用燃料供給孔22が気体燃料を供給する構成を例示した。しかしながら、本発明の本質的効果は、安定燃焼を実現するとともにNOxの排出量を低減することが可能なガスタービン燃焼器を提供することであり、この本質的効果を得る限りにおいては必ずしも上述の構成に限定されない。例えば、拡散燃焼バーナ用燃料供給孔24が気体燃料、拡散燃焼バーナ用燃料供給孔29及び予混合燃焼バーナ用燃料供給孔22が液体燃料を供給しても良い。つまり、上述の本質的効果を得る限りにおいては、拡散燃焼バーナ用燃料供給孔24,29及び予混合燃焼バーナ用燃料供給孔22が供給する燃料の形態は限定されない。
第2,3実施形態において、孔部44,45Aを第1連通孔20の開口部と同じ大きさの円形状に形成する構成を例示した。しかしながら、上述した本質的効果を得る限りにおいては必ずしも上述の構成に限定されない。例えば、孔部44,45Aを第1連通孔20の開口部より大きく形成したり、小さく形成しても良い。また、孔部44,45Aを円形状に形成する構成を例示したが、例えば、三角形状、四角形状等に形成しても良い。
1 圧縮機
3 タービン
4 燃焼ガス
5 燃焼室
6 ガスタービン燃焼器
8 燃焼器ライナ(内筒)
10 外筒
11 第1環状流路(環状流路)
12 バーナ部
13a 拡散燃焼バーナ
13b 予混合燃焼バーナ
17 制御装置
18 駆動装置
19 流量制御弁(弁部)
20 第1連通孔(連通孔)
26 空気流路
30 可変機構
31 分析装置
34 振動計
37 温度計
44 孔部
45A 孔部(第1孔部)
45B 孔部(第2孔部)

Claims (8)

  1. 内部に燃焼室を形成する内筒と、
    前記内筒の外周側を覆う外筒と、
    前記内筒と前記外筒の間に形成された環状流路と、
    前記燃焼室の上流側に設けられた拡散燃焼バーナと、前記拡散燃焼バーナの周囲に設けられた複数の予混合燃焼バーナとを備えるバーナ部と、
    前記バーナ部の外壁面に開口し、前記環状流路と前記拡散燃焼バーナの空気流路を連通する連通孔と、
    前記連通孔の開口面積を変化させる可変機構とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 請求項1に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記可変機構は、
    前記バーナ部の外壁面を覆う弁部と、
    前記弁部に接続し、前記弁部を前記バーナ部の軸方向に摺動させる駆動装置とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  3. 請求項2に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記燃焼室の出口に設けられ、前記燃焼室で生成された燃焼ガスの組成を分析する分析装置と、
    前記分析装置の算出値が制限値を超えると前記駆動装置に駆動信号を出力する制御装置とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  4. 請求項2に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記内筒に設けられた振動計と、
    前記振動計の検出値が制限値を超えると前記駆動装置に駆動信号を出力する制御装置とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  5. 請求項2に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記予混合燃焼バーナに設けられた温度計と、
    前記温度計の検出値が制限値を超えると前記駆動装置に駆動信号を出力する制御装置とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  6. 請求項2に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記弁部は、前記バーナ部の周方向において、前記連通孔の開口部と対応する位置に設けられた孔部を備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  7. 請求項6に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記孔部は、第1孔部と、燃焼ガスの流れ方向の寸法が前記第1孔部よりも長く形成された第2孔部とを備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  8. 空気を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機からの圧縮空気を燃料とともに燃焼する請求項1に記載のガスタービン燃焼器と、
    前記ガスタービン燃焼器から供給される燃焼ガスで駆動するタービンとを備えたことを特徴とするガスタービンプラント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4008958A1 (de) * 2020-12-07 2022-06-08 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Gasturbinenbrennkammersystem und verfahren zum betreiben eines gasturbinenbrennkammersystems
JP7485937B2 (ja) 2020-07-14 2024-05-17 日本製鉄株式会社 コークス炉乾燥バーナー

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