JP6800787B2 - ガスタービン燃焼器及びその制御方法 - Google Patents
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(構成)
1.ガスタービンプラント
図1は、本実施形態に係るガスタービン燃焼器(以下、燃焼器)を適用したガスタービンプラントの一構成例を表す図である。図1に示すように、ガスタービンプラント100は、ガスタービン101及び負荷機器8を備えている。
燃焼器2は、ガスタービン101のケーシング4に取り付けられている。燃焼器2は、燃焼器ライナ(内筒)10、フロースリーブ(外筒)11、尾筒内筒12、尾筒外筒13、バーナ6、燃料系統200及び制御装置67を備えている。
図2は本実施形態に係る燃焼器のバーナ付近の構造を示す部分断面図、図3は本実施形態に係るバーナを燃焼ガス下流側から見た図である。
図1に示すように、燃料系統200は、共通燃料系統50及び第1〜5燃料系統51〜55を備えている。共通燃料系統50は、燃料供給源(不図示)に接続している。共通燃料系統50には、燃料遮断弁(開閉弁)60が設けられている。第1〜5燃料系統51〜55には、第1〜5燃料流量制御バルブ61〜65が設けられている。本実施形態では、第1〜5燃料系統51〜55は、共通燃料系統50から並列に分岐している。
図5は、本実施形態に係る制御装置のブロック図である。
パイロット記憶部303は、負荷要求、制御情報及び大気温度の計測値と、パイロットバーナ43の燃空比(パイロット燃空比)との予め決定された関係(パイロット燃空比の関係)を負荷要求、制御情報及び大気温度の計測値ごとに記憶するものである。パイロット燃空比は、パイロットバーナ43に供給する燃料流量とパイロットバーナ43に供給される空気流量の比を言う。本実施形態において、パイロット燃空比の関係とは、負荷要求、制御情報及び大気温度の計測値と、パイロットバーナ43が安定燃焼するパイロット燃空比との関係を言う。
パイロット燃空比演算部300は、入力部69から負荷要求、制御情報及び大気温度の計測値を入力し、パイロット記憶部303から読み込んだパイロット燃空比の関係に基づき、入力した負荷要求、制御情報及び大気温度の計測値に対応するパイロット燃空比(対応パイロット燃空比)を演算するものである。本実施形態では、パイロット燃空比演算部300は、パイロットバーナ43が安定燃焼するパイロット燃空比の限界値(最低値)に対し最小限の余裕値(設定値)を確保したパイロット燃空比を対応パイロット燃空比として演算する。
パイロット空気流量演算部304は、圧縮機1の出口における高圧空気16の圧力及び温度を入力して燃焼器2に供給される空気流量を演算し、パイロットバーナ43に供給される空気流量を演算するものである。本実施形態では、圧縮機1の出口にセンサ(不図示)を設けて、圧縮機1の出口における高圧空気16の圧力及び温度を取得する。
パイロット燃料流量演算部301は、パイロット燃空比演算部300で演算された対応パイロット燃空比に基づき、パイロットバーナ43に供給するパイロット燃料流量を演算するものである。
パイロット制御信号出力部302は、パイロット燃料流量演算部301で演算されたパイロット燃料流量に基づき、第1燃料流量制御バルブ61にパイロット制御信号C1を出力するものである。
パイロット空気流量演算部(第2のパイロット空気流量演算部)406は、パイロット空気流量演算部304と同様、パイロットバーナ43に供給される空気流量を演算するものである。
パイロット燃空比演算部(第2のパイロット燃空比演算部)405は、パイロット燃料流量演算部301で演算されたパイロット燃料流量及びパイロット空気流量演算部406で演算された空気流量に基づき、パイロット燃空比(第2のパイロット燃空比)を演算するものである。
メイン記憶部403は、パイロット燃空比とメインバーナ44の局所燃空比(メイン燃空比)との予め決定された関係(メイン燃空比の関係)を記憶するものである。本実施形態では、メイン記憶部403は、パイロット燃空比とメインバーナ44の内周領域の局所燃空比(内周メイン燃空比)との予め決定された関係(内周メイン燃空比の関係)を記憶する内周メイン記憶部として構成されている。内周メイン燃空比は、メインバーナ44の内周領域に供給する燃料流量とメインバーナ44の内周領域に供給される空気流量の比を言う。本実施形態において、内周メイン燃空比の関係とは、パイロット燃空比と、パイロット燃空比に対しメインバーナ44が安定燃焼する内周メイン燃空比との関係を言う。
メイン燃空比演算部400は、パイロット燃空比演算部405で演算されたパイロット燃空比を入力し、メイン記憶部403から読み込んだメイン燃空比の関係に基づき、入力したパイロット燃空比に対応するメイン燃空比(対応メイン燃空比)を演算するものである。本実施形態では、メイン燃空比演算部400は、パイロット燃空比演算部405で演算されたパイロット燃空比を入力し、内周メイン記憶部403から読み込んだメイン燃空比の関係に基づき、入力したパイロット燃空比に対応する内周メイン燃空比(対応内周メイン燃空比)を演算する内周メイン燃空比演算部として構成されている。本実施形態では、内周メイン燃空比演算部400は、メインバーナ44が安定燃焼する内周メイン燃空比の限界値(最低値)に対し最小限の余裕値(設定値)を確保した内周メイン燃空比を対応内周メイン燃空比として演算する。
メイン空気流量演算部(内周メイン空気流量演算部)404は、圧縮機1の出口における高圧空気16の圧力及び温度を入力して燃焼器2に供給される空気流量を演算し、メインバーナ44に供給される空気流量を演算するものである。本実施形態では、メイン空気流量演算部404は、圧縮機1の出口における高圧空気16の圧力及び温度を入力して燃焼器2に供給される空気流量を演算し、メインバーナ44の内周領域に供給される空気流量を演算する内周メイン空気流量演算部として構成されている。
メイン燃料流量演算部401は、メイン燃空比演算部400で演算されたメイン燃空比に基づき、メインバーナ44に供給するメイン燃料流量を演算するものである。本実施形態では、メイン燃料流量演算部401は、内周メイン燃空比演算部400で演算された内周メイン燃空比に基づき、メインバーナ44の内周領域に供給する内周メイン燃料流量を演算する内周メイン燃料流量演算部として構成されている。
メイン制御信号出力部402は、メイン燃料流量演算部401で演算されたメイン燃料流量に基づき、第2,3燃料流量制御バルブ62,63にメイン制御信号C2を出力するものである。本実施形態では、メイン制御信号出力部402は、内周メイン燃料流量演算部401で演算された内周メイン燃料流量に基づき、第2,3燃料流量制御バルブ62,63に内周メイン制御信号C2を出力する内周メイン制御信号出力部として構成されている。
全燃料流量演算部500は、入力部69から負荷要求を入力し、入力した負荷要求に基づき、燃焼器2に供給する全燃料流量を演算するものである。
外周メイン燃料流量演算部501は、全燃料流量演算部500で演算された全燃料流量、パイロット燃料流量演算部301で演算されたパイロット燃料流量及び内周メイン燃料流量演算部401で演算された内周メイン燃料流量を入力し、入力した全燃料流量、パイロット燃料流量及び内周メイン燃料流量に基づき、メインバーナ44の外周領域に供給する外周メイン燃料流量を演算するものである。
外周メイン制御信号出力部502は、外周メイン燃料流量演算部501で演算された外周メイン燃料流量に基づき、第4,5燃料流量制御バルブ64,65に外周メイン制御信号C3を出力するものである。
図7は、本実施形態に係る燃焼器における燃料ステージングを説明する図である。図7は、ガスタービン101が低負荷状態から定格負荷状態(FSFL)に到達するまでの燃料の流量変化を示している。図7において、横軸はガスタービン負荷を示している。以下、本実施形態に係る燃焼器2における燃料ステージングについて、ガスタービン101が低負荷状態から定格負荷状態に到達するまでの過程を4つの燃焼モード(第1〜4燃焼モード)に区切り説明する。
(1)本実施形態では、負荷要求、制御情報及び大気温度の計測値とパイロットバーナ43が安定燃焼するパイロット燃空比との関係に基づき、入力した負荷要求、制御情報及び大気温度の計測値に対しパイロットバーナ43が安定燃焼するパイロット燃空比の限界値に対し最小限の余裕値を確保したパイロット燃空比を演算し、パイロットバーナ43に供給する燃料流量を制御している。そのため、パイロットバーナ43の安定燃焼性を確保することができる。また、パイロット燃空比とパイロット燃空比に対しメインバーナ44が安定燃焼する内周メイン燃空比との関係に基づき、入力したパイロット燃空比に対しメインバーナ44が安定燃焼する内周メイン燃空比の限界値に対し最小限の余裕値を確保した内周メイン燃空比を演算し、メインバーナ44の内周領域に供給する燃料流量を制御している。パイロット燃空比に基づき内周メイン燃空比を演算し、メインバーナ44の内周領域に供給する燃料流量を制御することで、パイロット火炎とメイン火炎とが干渉しメイン火炎の安定燃焼限界条件が変化した場合でも、メインバーナ44の安定燃焼性を確保することができる。一方、パイロット燃空比や内周メイン燃空比が高くなり過ぎるとNOx排出量が増加する。これに対し、本実施形態では、上述のように、パイロットバーナ43及びメインバーナ44が安定燃焼するパイロット燃空比及び内周メイン燃空比の限界値に対し最小限の余裕値を確保したパイロット燃空比及び内周メイン燃空比を演算し、パイロットバーナ43及びメインバーナ44に供給する燃料流量を制御している。そのため、パイロットバーナ43及びメインバーナ44のNOx排出量を抑制することができる。以上のことから、本実施形態では、NOx排出量の抑制と安定燃焼を両立できる燃焼器とすることができる。
(構成)
図9は本実施形態に係る燃焼器のバーナ付近の構造を示す部分断面図、図10は本実施形態に係る燃焼器の燃料噴射を説明する図である。図9,10において、上記第1実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
パイロット空気流量演算部(第3のパイロット空気流量演算部)604は、パイロット空気流量演算部304と同様、パイロットバーナ43に供給される空気流量を演算するものである。
パイロット燃空比演算部(第3のパイロット燃空比演算部)600は、パイロット燃料流量演算部301で演算されたパイロット燃料流量及びパイロット空気流量演算部604で演算された空気流量に基づき、パイロット燃空比(第3のパイロット燃空比)を演算するものである。
内周パイロット記憶部605は、パイロット燃空比とパイロットバーナ43の内周領域の局所燃空比(内周パイロット燃空比)との予め決定された関係(内周パイロット燃空比の関係)を記憶するものである。内周パイロット燃空比は、パイロットバーナ43の内周領域に供給する燃料流量とパイロットバーナ43の内周領域に供給される空気流量の比を言う。本実施形態において、内周パイロット燃空比の関係とは、パイロット燃空比と、パイロット燃空比に対しパイロットバーナ43が安定燃焼する内周パイロット燃空比との関係を言う。
内周パイロット燃空比演算部601は、パイロット燃空比演算部600で演算されたパイロット燃空比を入力し、内周パイロット記憶部605から読み込んだ内周パイロット燃空比の関係に基づき、入力したパイロット燃空比に対応する内周パイロット燃空比(対応内周パイロット燃空比)を演算するものである。本実施形態において、対応内周パイロット燃空比とは、パイロットバーナ43が安定燃焼しつつNOx排出量が抑制される内周パイロット燃空比を言う。
内周パイロット空気流量演算部606は、圧縮機1の出口における高圧空気16の圧力及び温度を入力して燃焼器2に供給される空気流量を演算し、パイロットバーナ43の内周領域に供給される空気流量を演算するものである。
内周パイロット燃料流量演算部602は、内周パイロット燃空比演算部601で演算された内周パイロット燃空比に基づき、パイロットバーナ43の内周領域に供給する内周パイロット燃料流量を演算するものである。
内周パイロット制御信号出力部603は、内周パイロット燃料流量演算部602で演算された内周パイロット燃料流量に基づき、第1燃料流量制御バルブ(内周パイロット制御弁)61にパイロット制御信号C4を出力するものである。
外周パイロット燃料流量演算部700は、パイロット燃料流量演算部301で演算されたパイロット燃料流量及び内周パイロット燃料流量演算部602で演算された内周パイロット燃料流量を入力し、入力したパイロット燃料流量及び内周パイロット燃料流量に基づき、パイロットバーナ43の外周領域に供給する外周パイロット燃料流量を演算するものである。
外周パイロット制御信号出力部701は、外周パイロット燃料流量演算部700で演算された外周パイロット燃料流量に基づき、第6燃料流量制御バルブ66に外周パイロット制御信号C5を出力するものである。
本実施形態に係る燃焼器は、図7に示した第1〜4燃焼モードにおいて、負荷上昇に対し第2燃焼モードから第4燃焼モードに移行して運用される。つまり、本実施形態に係る燃焼器では、ガスタービン負荷が上昇し第2燃焼モードに到達したら、メインバーナ44B,44D,44Fの内周領域47bに燃料を供給し、さらにガスタービン負荷が上昇したら、メインバーナ44A〜44Fの外周領域49に燃料を供給して全ての燃料系統に燃料を供給し、定格負荷状態に到達する。
本実施形態でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態では、以下の効果が得られる。
燃空比(パイロット燃空比及びメイン燃空比)に基づき失火条件や燃焼安定条件を設定する場合、大気温度やガスタービン101の運転状態により燃焼器2に流入する空気温度が変化し、燃焼安定条件にずれが生じ得る。これは、火炎の不安定条件は火炎温度に対し凡そ規定され、空気温度が変化することで火炎温度が変化するためである。これに対し、火炎温度に基づき失火条件や燃焼安定条件を設定する方法がある。
(構成)
図17は、本実施形態に係る制御装置のブロック図である。図17において、上記第2実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の演算部801は、燃焼器ライナ10内の圧力変動を入力し、周波数解析等により燃焼振動の振幅値を演算するものである。本実施形態では、燃焼器ライナ10に圧力センサ79を設けて圧力変動を計測し、第2の演算部801に出力して、燃焼振動の振幅値を演算する。
本実施形態でも、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態では、以下の効果が得られる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることも可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することも可能である。また、各実施形態の構成の一部を削除することも可能である。
2 ガスタービン燃焼器(燃焼器)
43 パイロットバーナ
44 メインバーナ
61 第1燃料流量制御バルブ(パイロット制御弁)
51 第1燃料系統(パイロット燃料系統)
62 第2燃料流量制御バルブ(メイン制御弁)
63 第3燃料流量制御バルブ(メイン制御弁)
64 第4燃料流量制御バルブ(メイン制御弁)
65 第5燃料流量制御バルブ(メイン制御弁)
52 第2燃料系統(メイン燃料系統)
53 第3燃料系統(メイン燃料系統)
54 第4燃料系統(メイン燃料系統)
55 第5燃料系統(メイン燃料系統)
303 パイロット記憶部
300 パイロット燃空比演算部
301 パイロット燃料流量演算部
302 パイロット制御信号出力部
403 メイン記憶部
405 第2のパイロット燃空比演算部(パイロット燃空比演算部)
400 メイン燃空比演算部
401 メイン燃料流量演算部
402 メイン制御信号出力部
Claims (7)
- ガスタービンに設けられるガスタービン燃焼器において、
パイロットバーナと、
前記パイロットバーナの周囲に配置された複数のメインバーナと、
前記パイロットバーナに接続し、パイロット制御弁が設けられたパイロット燃料系統と、
前記メインバーナに接続し、メイン制御弁が設けられたメイン燃料系統と、
前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び大気温度の計測値と前記パイロットバーナの燃空比との予め決定された関係であるパイロット燃空比の関係を前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び前記大気温度の計測値ごとに記憶するパイロット記憶部と、
前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び大気温度の計測値を入力し、前記パイロット記憶部から読み込んだ前記パイロット燃空比の関係に基づき、入力した前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び前記大気温度の計測値に対応する前記パイロットバーナの燃空比を演算するパイロット燃空比演算部と、
前記パイロット燃空比演算部で演算された前記パイロットバーナの燃空比に基づき、前記パイロットバーナに供給するパイロット燃料流量を演算するパイロット燃料流量演算部と、
前記パイロット燃料流量演算部で演算された前記パイロット燃料流量に基づき、前記パイロット制御弁にパイロット制御信号を出力するパイロット制御信号出力部と、
前記パイロットバーナの燃空比と前記メインバーナの燃空比との予め決定された関係であるメイン燃空比の関係を記憶するメイン記憶部と、
前記パイロット燃料流量演算部で演算された前記パイロット燃料流量を入力し、前記パイロットバーナの燃空比を演算する第2のパイロット燃空比演算部と、
前記メイン記憶部から読み込んだ前記メイン燃空比の関係に基づき、入力した前記第2のパイロット燃空比演算部で演算された前記パイロットバーナの燃空比に対応する前記メインバーナの燃空比を演算するメイン燃空比演算部と、
前記メイン燃空比演算部で演算された前記メインバーナの燃空比に基づき、前記メインバーナに供給するメイン燃料流量を演算するメイン燃料流量演算部と、
前記メイン燃料流量演算部で演算された前記メイン燃料流量に基づき、前記メイン制御弁にメイン制御信号を出力するメイン制御信号出力部と
を備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 請求項1に記載のガスタービン燃焼器において、
前記パイロットバーナ及び前記メインバーナは、燃料を噴射する複数の燃料ノズルと、前記複数の燃料ノズルに対応して形成された複数の空気孔を有し、前記複数の燃料ノズルの燃料の流れ方向の下流側に設けられた空気孔プレートとを備えていることを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 請求項2に記載のガスタービン燃焼器において、
前記メイン燃料系統は、前記メインバーナの内周領域に接続し、内周メイン制御弁が設けられた内周メイン燃料系統と、前記メインバーナの外周領域に接続し、外周メイン制御弁が設けられた外周メイン燃料系統とを備え、
前記メイン記憶部は、前記メイン燃空比の関係として、前記パイロットバーナの燃空比と前記メインバーナの内周領域の燃空比との予め決定された関係である内周メイン燃空比の関係を記憶し、
前記メイン燃空比演算部は、前記メイン記憶部から読み込んだ前記内周メイン燃空比の関係に基づき、入力した前記第2のパイロット燃空比演算部で演算された前記パイロットバーナの燃空比に対応する前記メインバーナの内周領域の燃空比を演算する内周メイン燃空比演算部であり、
前記メイン燃料流量演算部は、前記内周メイン燃空比演算部で演算された前記メインバーナの内周領域の燃空比に基づき、前記メインバーナの内周領域に供給する内周メイン燃料流量を演算する内周メイン燃料流量演算部であり、
前記メイン制御信号出力部は、前記内周メイン燃料流量演算部で演算された前記内周メイン燃料流量に基づき、前記内周メイン制御弁に内周メイン制御信号を出力する内周メイン制御信号出力部であり、
前記ガスタービンに対する負荷要求を入力して前記ガスタービンに供給する全燃料流量を演算する全燃料流量演算部と、
前記パイロット燃料流量演算部で演算された前記パイロット燃料流量、前記内周メイン燃料流量演算部で演算された前記内周メイン燃料流量及び前記全燃料流量演算部で演算された前記全燃料流量を入力し、前記全燃料流量から前記パイロット燃料流量及び前記内周メイン燃料流量を減算して前記メインバーナの外周領域に供給する外周メイン燃料流量を演算する外周メイン燃料流量演算部と、
前記外周メイン燃料流量演算部で演算された前記外周メイン燃料流量に基づき、前記外周メイン制御弁に外周メイン制御信号を出力する外周メイン制御信号出力部と
を備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 請求項1に記載のガスタービン燃焼器において、
前記負荷要求、前記制御情報、及び大気温度の計測値を入力し、入力した負荷要求、制御情報、及び大気温度の計測値に基づき、前記パイロット燃空比演算部で演算された前記パイロットバーナの燃空比を補正するパイロット燃空比補正部を備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 請求項2に記載のガスタービン燃焼器において、
前記パイロット燃料系統は、前記パイロットバーナの内周領域に接続し、内周パイロット制御弁が設けられた内周パイロット燃料系統と、前記パイロットバーナの外周領域に接続し、外周パイロット制御弁が設けられた外周パイロット燃料系統とを備え、
前記パイロットバーナの燃空比と前記パイロットバーナの内周領域の燃空比との予め決定された関係である内周パイロット燃空比の関係を記憶する内周パイロット記憶部と、
前記パイロット燃料流量演算部で演算された前記パイロット燃料流量を入力し、前記パイロットバーナの燃空比を演算する第3のパイロット燃空比演算部と、
前記第3のパイロット燃空比演算部で演算された前記パイロットバーナの燃空比を入力し、前記内周パイロット記憶部から読み込んだ前記内周パイロット燃空比の関係に基づき、入力した前記パイロットバーナの燃空比に対応する前記パイロットバーナの内周領域の燃空比を演算する内周パイロット燃空比演算部と、
前記内周パイロット燃空比演算部で演算された前記パイロットバーナの内周領域の燃空比に基づき、前記パイロットバーナの内周領域に供給する内周パイロット燃料流量を演算する内周パイロット燃料流量演算部と、
前記内周パイロット燃料流量演算部で演算された前記内周パイロット燃料流量に基づき、前記内周パイロット制御弁に内周パイロット制御信号を出力する内周パイロット制御信号出力部と、
前記パイロット燃料流量演算部で演算された前記パイロット燃料流量及び前記内周パイロット燃料流量演算部で演算された前記内周パイロット燃料流量を入力し、前記パイロット燃料流量から前記内周パイロット燃料流量を減算して前記パイロットバーナの外周領域に供給する外周パイロット燃料流量を演算する外周パイロット燃料流量演算部と、
前記外周パイロット燃料流量演算部で演算された前記外周パイロット燃料流量に基づき、前記外周パイロット制御弁に外周パイロット制御信号を出力する外周パイロット制御信号出力部と
を備えることを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 請求項5に記載のガスタービン燃焼器において、
前記ガスタービンから排出される排ガスのNOx濃度及びCO濃度を測定する測定装置と、
前記ガスタービン燃焼器の燃焼振動の振幅値を演算する振幅値演算装置と、
前記NOx濃度、CO濃度及び燃焼振動の振幅値を前記パイロット燃料流量演算部に出力し、前記NOx濃度、CO濃度及び燃焼振動の振幅値が小さくなるように前記パイロット燃料流量及び前記メイン燃料流量を制御する制御部と
を備えたことを特徴とするガスタービン燃焼器。 - ガスタービンに設けられ、パイロットバーナと、前記パイロットバーナの周囲に配置された複数のメインバーナと、前記パイロットバーナに接続し、パイロット制御弁が設けられたパイロット燃料系統と、前記メインバーナに接続し、メイン制御弁が設けられたメイン燃料系統とを備えたガスタービン燃焼器の制御方法において、
前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び大気温度の計測値を入力するステップと、
入力した前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び大気温度の計測値を読み込み、前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び前記大気温度の計測値と前記パイロットバーナの燃空比との予め決定された関係であるパイロット燃空比の関係を前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び前記大気温度の計測値ごとに記憶するパイロット記憶部から前記パイロット燃空比の関係を読み込んで、前記ガスタービンに対する負荷要求、前記ガスタービンの制御情報及び前記大気温度の計測値に対応する前記パイロットバーナの燃空比を演算するステップと、
演算された前記パイロットバーナの燃空比に基づき、前記パイロットバーナに供給するパイロット燃料流量を演算するステップと、
演算された前記パイロット燃料流量に基づき、前記パイロット制御弁にパイロット制御信号を出力するステップと、
演算された前記パイロット燃料流量を入力し、前記パイロットバーナの燃空比を演算するステップと、
演算された前記パイロットバーナの燃空比を読み込み、前記パイロットバーナの燃空比と前記メインバーナの燃空比との予め決定された関係であるメイン燃空比の関係を記憶するメイン記憶部から前記メイン燃空比の関係を読み込んで、演算された前記パイロットバーナの燃空比に対応する前記メインバーナの燃空比を演算するステップと、
演算された前記メインバーナの燃空比に基づき、前記メインバーナに供給するメイン燃料流量を演算するステップと、
演算された前記メイン燃料流量に基づき、前記メイン制御弁にメイン制御信号を出力するステップと
を備えることを特徴とするガスタービン燃焼器の制御方法。
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