JP2017031725A - 開閉体巻取部の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻取シャフトを容易に組み付けでき、しかも、がたつきを防止し、異音の発生を抑制できる開閉体巻取部の構造を提供する。
【解決手段】開閉体巻取部の構造において、回転軸47の外周に固定されて一体回転するボス35と、ボス35の挿入されるボス挿入穴67を有したフランジ37が一端に固定される筒状の巻取シャフトと、ボス挿入穴67の内周に半径方向内側に突出して形成される係合片39と、ボス35の外周に軸線方向に沿って形成され、係合片39を受け入れる係合片挿入溝41と、係合片挿入溝41の係合片挿入方向奥側において、周方向で接続され係合片39が進入することでボス35に対する巻取シャフトの回転を規制する周溝43と、周溝43の溝底に形成され、係合片39の突出先端に接してフランジ37の半径方向の移動を規制する溝底大径部45と、を設けた。
【選択図】 図12

Description

本発明は、シャッター装置等に具備される開閉体巻取部の構造に関する。
従来、シャッターの巻装軸連係装置が知られている(特許文献1参照)。巻装軸は、シャッター(以下、「開閉体」とも称す。)を巻き込むための軸である。巻装軸の一端には、側板が固定される。この側板には、貫通穴が穿設される。貫通穴には、係合爪が半径方向内側に突出されている。建造物の出入口上方には、減速機付モータを介して回転される従動鎖車が回転自在に設けられる。この従動鎖車は、継手軸部に、係合穴に遊嵌される大径部を有する。大径部には、円周に沿う断面において凸字型のカギ穴が形成される。係合爪は、カギ穴の入口より軸方向へ侵入され、円周方向の係止口内に侵入する。これにより、巻装軸は、従動鎖車の大径部に対する回転が、側板を介して規制される。
実公昭54−27242号公報 特開2007−46341号公報
しかしながら、鋼管よりなる巻装軸(以下、「巻取シャフト」と称す。)が長尺な場合に、既に建造物の出入口上方に取り付けられた従動鎖車の大径部(以下、「ボス」と称す。)に対し、巻取シャフトの側板(以下、「フランジ」と称す。)に穿設された貫通穴(以下、「ボス挿入穴」と称す。)を挿入するのが難しい。すなわち、巻取シャフトは、建物開口の幅長である間口幅が大きくなると長尺な構造となり、例えば5mや6mなどとされ、ボスとの結合が煩雑となる。つまり、鋼管製の巻取シャフトを持ち上げ、その端部をボスに嵌入させる高所作業である。長尺になると、巻取シャフト自体の重量による撓みなどもあり、また、巻取シャフトにシャッターカーテンを巻装した状態で持ち上げ、嵌入する作業となる場合もある。このため、巻取シャフトとボスとには、組み込むためにある程度の遊びが必要となる。その際、組み込みやすさを優先すると、その遊びが開閉時のがたつきの原因となり、音なりを発生させる。また、各部での寸法精度を高めることでがたつきを抑えようと特許文献2のような構造もあるが、上記した遊びによるがたつきは解消されず、音なり等の抑制が望まれていた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、巻取シャフトを容易に組み付けることができ、しかも、組み付けられた状態でがたつきを防止し、異音等の発生を抑制できる開閉体巻取部の構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体巻取部の構造は、回転軸47の外周に固定されて一体回転するボス35と、
前記ボス35の挿入されるボス挿入穴67を有したフランジ37が一端に固定される筒状の巻取シャフト25と、
前記ボス挿入穴67の内周に半径方向内側に突出して形成される係合片39と、
前記ボス35の外周に軸線方向に沿って形成され、前記係合片39を受け入れる係合片挿入溝41と、
前記係合片挿入溝41の係合片挿入方向奥側において、周方向で接続され前記係合片39が進入することで前記ボス35に対する前記巻取シャフト25の回転を規制する周溝43と、
前記周溝43の溝底に形成され、前記係合片39の突出先端に接して前記フランジ37の半径方向の移動を規制する溝底大径部45と、
を具備することを特徴とする。
この開閉体巻取部の構造では、巻取シャフト25をボス35に組み付ける際、巻取シャフト25が人手などによって支持され、巻取シャフト25の一端に固定されているフランジ37のボス挿入穴67が、ボス35に一致するよう配置される。巻取シャフト25は、軸線に沿う方向でボス35に接近させながら、ボス35の外周に、フランジ37のボス挿入穴67を挿入する。この際、フランジ37は、係合片39を、ボス35の係合片挿入溝41に一致させて、ボス35の外周に挿入する。巻取シャフト25のフランジ37は、係合片39が、係合片挿入溝41の奥側終端89に達すると、それ以上の挿入ができなくなる。この状態で、巻取シャフト25は、開閉体の荷重により生じるモーメントの方向に回転される。なお、巻取シャフト25は、開閉体の巻き取り時、繰り出し時の双方において、この一方向のみのモーメントが加わる。巻取シャフト25は、ボス35に対して回転されると、係合片挿入溝41のフランジ37の係合片39が、奥側終端89から今度は周方向に回転され、周溝43に進入する。巻取シャフト25は、係合片39が周溝43の回転方向終端93に到達すると、それ以上の回転が規制される。すなわち、巻取シャフト25は、ボス35への挿入、回転で容易にボス35へ組み付けられる。このとき、係合片39は、周溝43の回転方向終端93に形成されている溝底大径部45に突出先端が接する。フランジ37は、係合片39の突出先端が溝底大径部45に接することで、半径方向の移動が規制される。したがって、ボス35に挿入の後、回転されて組み付けられた巻取シャフト25は、ボス35とがたつきなく、一体回転される。
本発明の請求項2記載の開閉体巻取部の構造は、請求項1記載の開閉体巻取部の構造であって、
前記ボス35は、前記フランジ37が挿入される挿入先端側が先細となるテーパ面81を有することを特徴とする。
この開閉体巻取部の構造では、巻取シャフト25は、軸線に沿う方向でボス35に接近させながら、ボス35の外周にフランジ37のボス挿入穴67を挿入する。この際、ボス35の挿入先端側が先細のテーパ面81となっていることで、フランジ37のボス挿入穴67に対してボス35の挿入先端側が十分に小径となる。これにより、巻取シャフト25は、ボス35に対するフランジ37の挿入が容易となる。
本発明の請求項3記載の開閉体巻取部の構造は、請求項1または2記載の開閉体巻取部の構造であって、
前記周溝43は、前記係合片挿入溝41から周方向で離反するにしたがって溝幅が狭く形成されていることを特徴とする。
この開閉体巻取部の構造では、係合片39が係合片挿入溝41によって案内されて、係合片挿入溝41の奥側終端89に達すると、開閉体の荷重により生じるモーメントの方向に回転される。つまり、フランジ37の係合片39は、周溝43に進入する。周溝43の係合片受入口97は、係合片39の厚みよりも十分に溝幅が広い。これにより、巻取シャフト25の回転が容易に可能となる。また、巻取シャフト25が回転されることで、係合片39は、周溝43の回転方向終端93へ向かう。回転方向終端93に到達した係合片39は、周溝43の狭められた溝幅によって挟まれる。巻取シャフト25は、係合片39を介して、軸線方向の移動、すなわち、がたつきが規制される。その結果、巻取シャフト25をボス35に対して容易に回転でき、且つボス35に対する巻取シャフト25の軸線に沿う方向のがたつきも防止できる。
本発明の請求項4記載の開閉体巻取部の構造は、請求項1または2または3記載の開閉体巻取部の構造であって、
前記ボス挿入穴67には、前記ボス35の外周に接し前記フランジ37の半径方向の移動を規制する小内径部69が形成されていることを特徴とする。
この開閉体巻取部の構造では、フランジ37のボス挿入穴67に、上記のように、係合片39が突設されている。この係合片39は、ボス35の周溝43に進入する。係合片39の突設された以外の部分のボス挿入穴67は、ボス35の外周に嵌合する。このボス挿入穴67には、小内径部69が形成される。この小内径部69は、巻取シャフト25が回転され、係合片39が回転方向終端93に到達すると同時に、ボス35の外周に接する。これにより、巻取シャフト25は、フランジ37を介して半径方向の移動が規制される。
本発明に係る請求項1記載の開閉体巻取部の構造によれば、巻取シャフトを容易に組み付けることができるとともに、ボスの周溝の回転方向終端にフランジの係合片が到達すると、溝底大径部に突出先端が接し、これにより半径方向の移動が規制されることとなり、組み付けられた状態でがたつきを防止し、異音等の発生を抑制できる。
本発明に係る請求項2記載の開閉体巻取部の構造によれば、ボスの挿入先端側が先細のテーパ面となっていることで、フランジのボス挿入穴に対してボスの先端側が十分に小径となり、ボスに対して巻取シャフトのフランジを容易に挿入することができる。
本発明に係る請求項3記載の開閉体巻取部の構造によれば、周溝の形状を周方向で溝幅が狭くなるよう形成したことで、ボスに対する巻取シャフトの軸線に沿う方向のがたつきが防止できる。
本発明に係る請求項4記載の開閉体巻取部の構造によれば、ボスに対して巻取シャフトのフランジを容易に回転させて組み付けできるとともに、ボスに対する巻取シャフトの半径方向のがたつきをさらに防止できる。
本発明の実施形態に係る開閉体巻取部の構造を備えるシャッター装置の正面図である。 図1に示した開閉体巻取部の要部斜視図である。 図2に示した巻取シャフトの軸線を含む縦断面図である。 図3に示した巻取シャフト、フランジ、ボスの分解斜視図である。 図4に示したフランジの斜視図である。 図5に示したフランジの要部拡大図である。 図4に示したボスの斜視図である。 ボスの周溝を要部拡大図と共に表した正面断面図である。 図7に示したボスの水平断面図である。 図7に示したボスの垂直断面図である。 ボスとフランジの噛み合い状態を表した正面断面図である。 ボスとフランジの組み付けられる前の概略分解側断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る開閉体巻取部の構造を備えるシャッター装置11の正面図である。
本実施形態に係る開閉体巻取部の構造は、住宅やビル、倉庫、工場、商業施設などの建物開口部13に設置されるシャッター装置11に好適に用いることができる。
シャッター装置11は、建物開口部13を開閉する開閉体であるシャッターカーテン15が、建物躯体側に固定された箱状の開閉体収容部17に対し巻取り・繰り出される。開閉体収容部17は、建物開口部13上縁のまぐさ近傍に設けられる。建物開口部13を昇降するシャッターカーテン15は、左右(図1の左右)の壁部19に固定されたガイドレール21によってガイドされて昇降する。開閉体収容部17は、一対のブラケット23によって左右両側部が建物躯体に固定されるとともに、巻取シャフト25、開閉装置27を有している。
図2は図1に示した開閉体巻取部の要部斜視図である。
巻取シャフト25の一端側(図1,2の右端側)にはシャフトスプロケット29が連結固定される。開閉装置27の一端側には、駆動軸(図示略)が突出する。駆動軸には、駆動ギア31(図1参照)が固定される。駆動ギア31とシャフトスプロケット29とには、駆動力伝達チェーン33が掛け渡される。これにより、巻取シャフト25は、開閉装置27からの回転駆動力が伝達されることで正逆回転される。すなわち、開閉装置27は、開閉体収容部17に内設され、建物開口部13を開閉するシャッターカーテン15を、巻取シャフト25の回転によって、巻き取り繰り出し駆動する。
図3は図2に示した巻取シャフト25の軸線を含む縦断面図、図4は図3に示した巻取シャフト25、フランジ37、ボス35の分解斜視図である。
本実施形態に係る開閉体巻取部の構造は、ボス35と、巻取シャフト25と、フランジ37、係合片39と、係合片挿入溝41と、周溝43と、溝底大径部45と、を主要な構成として有する。
ボス35は、回転軸47の外周に固定されて一体回転する。回転軸47は、小径ベアリング49と、大径ベアリング51とによって、ブラケット23と、ブラケット23に固定されるベアリング支持板53とに、回転自在に支持される。小径ベアリング49及び大径ベアリング51は、外輪の内側で、転動体を介して内輪が回転自在となる。小径ベアリング49、大径ベアリング51は、ベアリング固定部材55によって、ブラケット23、ベアリング支持板53にそれぞれの外輪が固定される。回転軸47は、内輪に固定され、内輪と共に回転自在となる。
小径ベアリング49と大径ベアリング51との間の回転軸47外周には、スプロケット固定フランジ57を介して上記のシャフトスプロケット29が固定される。回転軸47は、このシャフトスプロケット29によって回転駆動される。回転軸47には、大径ベアリング51を挟んで小径ベアリング49の反対側に、ボス35が固定される。ボス35は、規制リング59と、この規制リング59の脱落を規制するEリング61とによって、回転軸47に装着される。大径ベアリング51とボス35との間の回転軸外周には、回転軸47と一体回転する円板63が固定される。円板63は、シャッターカーテン15の巻き流れ、すなわちシャッターカーテン15の巻回状態における軸線方向の巻きずれを規制する。
巻取シャフト25は、筒状に形成され、軸線方向の一端の内方に、円板状のフランジ37が固定される。フランジ37の外周には、円周方向等間隔に複数の小突起65が突設される。小突起65は、突出先端の外接円径が、巻取シャフト25の内径と同径または内径より大きい。フランジ37は、この小突起65を接触させて巻取シャフト25に圧入された後に、溶接によって巻取シャフト25の内周に固定される。このフランジ37には、ボス35の挿入されるボス挿入穴67が同心円で形成される。
図5は図4に示したフランジ37の斜視図である。
ボス挿入穴67の内周には、半径方向内側に突出する係合片39が形成される。本実施形態において、係合片39は、一対形成される。この他、係合片39は、1つ、或いは2つ以上の複数であってもよい。一対の係合片39は、ボス挿入穴67の円周方向に、等間隔(点対称)で位置される。係合片39は、ボス挿入穴67に対して凸状に形成され、突出先端が凹状の円弧面に形成される。この円弧面は、ボス35に形成される係合片挿入溝41に摺接する。
図6は図5に示したフランジ37の要部拡大図である。
ボス挿入穴67には、ボス35の外周に接しフランジ37の半径方向の移動を規制する小内径部69が形成されている。ボス挿入穴67には、上記の一対の係合片39が突設されている。小内径部69は、この係合片39が突設されている以外の部分に形成される。小内径部69は、一対の係合片39の間に設けられる。
また、フランジ37のボス挿入穴67には、小内径部69の両側に、一対の大内径部71が形成される。大内径部71は、ボス35に対するフランジ37の挿入を容易とする。巻取シャフト25は、ボス35の軸線に対して傾斜して挿入される場合がある。このようなとき、小内径部69の両側に大内径部71が設けられていることで、傾斜した巻取シャフト25の初期挿入が良好に行えるようになる。巻取シャフト25は、一旦、フランジ37がボス35に挿入されてしまえば、後述するボス35のテーパ形状によって案内され、ボス35と同軸に姿勢が矯正されて行く。より具体的には、例えばフランジ37の外径が直径100mm程度、ボス35の最外径が半径38mm程度の場合に、ボス挿入穴67は、半径40.5mm程度で形成される。小内径部69は、半径38.5mm程度で形成される。大内径部71は、半径30mm程度で形成される。なお、大内径部71は、半径中心が小内径部69の半径中心とは異なる位置に設定され、ボス挿入穴67の半径40.5mmに連続するよう形成される。これら係合片39、小内径部69、大内径部71の境は、半径3mm程度で面取りされる。
図7は図4に示したボス35の斜視図である。
ボス35は、テーパ形状を有する略筒状に形成される。ボス35の内周は、回転軸47が貫通する回転軸貫通穴73となる。ボス35の小径側の先端は、軸線方向に同一外径、つまりテーパのないストレートの挿入先端部75となる。この挿入先端部75は、フランジ37のボス挿入穴67よりも十分に小径となって、フランジ37の挿入が容易となっている。ボス35は、挿入先端部75の反対側の基端が、軸線方向に同一外径の基部77となる。基部77は、外周が円形状に形成され、ボス35の最大外径部となる。
挿入先端部75と基部77との間には、大径テーパ部79が形成される。大径テーパ部79は、フランジ37が挿入される挿入先端側が先細となるテーパ面81を有する。大径テーパ部79は、挿入先端部75に連続して、基部77に向かって徐々に大径となる。
大径テーパ部79と基部77との間には、軸線方向に同一外径のフランジ嵌合部83が形成される。つまり、ボス35は、フランジ37の挿入側から、挿入先端部75、大径テーパ部79、フランジ嵌合部83、基部77が順次に連続して設けられる。
ボス35の外周には、軸線方向に沿って、係合片挿入溝41が形成される。係合片挿入溝41は、上記したフランジ37の係合片39を受け入れる。本実施形態において、係合片挿入溝41は、係合片39に対応して一対形成される。係合片挿入溝41は、先端側から軸線方向に同一外径の係合片挿入先端部85、小径テーパ部87、奥側終端89が順次に連続して設けられる。
係合片挿入溝41の係合片挿入方向奥側には、周溝43が周方向で接続形成される。周溝43は、係合片挿入溝41に挿入された後に周方向に移動(回転)される係合片39が進入する。周溝43は、係合片39が嵌入することで、ボス35に対する巻取シャフト25の回転を規制する。周溝43は、係合片挿入溝41の奥側終端89から周方向両側に一対形成される。したがって、係合片挿入溝41及び周溝43は、ボス35の外周面で略T字状となる。シャッター装置11では、一対のものが設けられることで、ボス35の左右勝手に対応可能となる。この一対の周溝43は、シャッター装置11の運用時に、何れか一方のものが使用される。
それぞれの周溝43は、係合片挿入溝41から周方向で離反するにしたがって溝幅が狭くなる傾斜面91を有して形成されている。狭くなった周溝43の溝幅は、係合片39の厚みと同一か、それよりも若干狭く設定される。したがって、周溝43の回転方向終端93に達した係合片39は、周溝43によって厚み方向が挟持される。
図8はボス35の周溝43を要部拡大図とともに表した正面断面図である。
挿入先端部75は、円周方向に例えば90°程度の角度範囲で形成される。また、この挿入先端部75を挟む一対の係合片挿入溝41は、90°程度の角度範囲で形成される。係合片挿入溝41から周溝43の回転方向終端95までは17.5°程度の角度範囲で形成される。各係合片挿入溝41のそれぞれの周溝43の回転方向終端95同士の間隔部分となるフランジ嵌合部83は、55°程度の角度範囲となる(図11参照)。係合片挿入溝41の奥側終端89は、半径30mm程度で形成される。一方、周溝43は、半径30.5mm程度で形成される。つまり、周溝43は、溝底が僅かに隆起し、例えば肉盛りされている。肉盛り高さは、0.5mm程度となる。この肉盛り部分は、溝底大径部45となる。溝底大径部45は、周溝43の溝底に形成され、係合片39の突出先端に接してフランジ37の半径方向の移動を規制する。なお、ボス35は、基部77の外径(最外径)が、76mm程度(R38程度)で形成される。
図9は図7に示したボス35の水平断面図である。
ボス35は、図7に示した姿勢の水平断面において、先端側から、係合片挿入先端部85、小径テーパ部87、奥側終端89、基部77が順次に配置される。これにより、係合片挿入先端部85側から順に徐々に大径となるよう形成される。
図10は図7に示したボス35の垂直断面図である。
ボス35は、図7に示した姿勢の垂直断面において、先端側から、挿入先端部75、大径テーパ部79、フランジ嵌合部83、基部77が順次に配置される。これにより、ボス35は、先端側から順に大径となる。なお、基部77の背面には、円周方向に等間隔で複数のスプロケット固定用ビス穴95が穿設される。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図11はボス35とフランジ37の噛み合い状態を表した正面断面図、図12はボス35とフランジ37の組み付けられる前の概略分解側断面図である。
本実施形態に係る開閉体巻取部の構造では、巻取シャフト25をボス35に組み付ける際、巻取シャフト25を床面から持ち上げ支持し、巻取シャフト25の一端に固定されているフランジ37のボス挿入穴67が、ボス35に一致するよう配置される。巻取シャフト25は、軸線に沿う方向でボス35に接近させながら、ボス35の外周に、フランジ37のボス挿入穴67を挿入する。この際、フランジ37は、係合片39を、ボス35の係合片挿入溝41に一致させて、ボス35の外周に挿入する。
巻取シャフト25のフランジ37は、係合片39が、係合片挿入溝41の奥側終端89に達すると、それ以上の挿入ができなくなる。この状態で、巻取シャフト25は、シャッターカーテン15の荷重により生じるモーメントの方向に回転される。図11の例では、フランジ37が、反時計回り(矢印a方向)に回転される。なお、巻取シャフト25は、シャッターカーテン15の巻き取り時、繰り出し時の双方において、この一方向のみのモーメントが常に加わる。
巻取シャフト25は、ボス35に対して回転されると、係合片挿入溝41のフランジ37の係合片39が、奥側終端89から今度は周方向に回転され、周溝43に進入する。巻取シャフト25は、係合片39が周溝43の回転方向終端93に到達すると、それ以上の回転が規制される。すなわち、巻取シャフト25は、ボス35への挿入、回転で容易にボス35へ組み付けられる。係合片39は、周溝43の回転方向終端93に形成されている溝底大径部45に突出先端が接する。フランジ37は、係合片39の突出先端が溝底大径部45に接することで、半径方向の移動が規制される。この溝底大径部45と係合片39とは互いに食い込み噛み合うように、それぞれの寸法が設定されることが好ましく、すなわち溝底大径部45における外径と係合片39の先端における内径とが、所謂しまりばめ状態となり、嵌め合うこととなる。したがって、ボス35に挿入の後、回転されて組み付けられた巻取シャフト25は、ボス35とがたつきなく、一体回転される。
また、巻取シャフト25は、軸線に沿う方向でボス35に接近させて、ボス35の外周にフランジ37のボス挿入穴67を挿入する。この際、ボス35の挿入先端側が先細のテーパ面81となっている。すなわち、ボス35の挿入先端側は、フランジ37のボス挿入穴67に対して十分に小径な挿入先端部75となっている。これにより、巻取シャフト25は、ボス35に対してフランジ37を容易に挿入することができる。また、フランジ37は、大内径部71によって、ボス35にかじりが抑制され、挿入しやすくなっている。
また、開閉体巻取部の構造では、係合片39が係合片挿入溝41によって案内されて、係合片挿入溝41の奥側終端89に達すると、シャッターカーテン15の荷重により生じるモーメントの方向に回転される。つまり、フランジ37の係合片39は、周溝43に進入する。周溝43の係合片受入口97は、傾斜面91によって係合片39の厚みよりも十分に溝幅が広い。これにより、巻取シャフト25の回転が容易に可能となる。また、巻取シャフト25が回転されることで、係合片39は、周溝43の回転方向終端93へ向かう。回転方向終端93に到達した係合片39は、周溝43の狭められた溝幅によって挟まれる。巻取シャフト25は、係合片39を介して、軸線方向の移動(がたつき)が規制される。その結果、巻取シャフト25をボス35に対して容易に回転でき、且つボス35に対する巻取シャフト25の軸線に沿う方向のがたつきも防止できる。
この開閉体巻取部の構造では、係合片39の突設された以外の部分のボス挿入穴67は、ボス35の外周に嵌合する。このボス挿入穴67には、小内径部69が形成される。この小内径部69は、巻取シャフト25が回転され、係合片39が回転方向終端93に到達すると同時に、ボス35の外周に接する。これにより、巻取シャフト25は、フランジ37を介して半径方向の移動が規制される。その結果、ボス35に対して巻取シャフト25のフランジ37を容易に回転させて組み付けできるとともに、ボス35に対する巻取シャフト25の半径方向のがたつきを防止できる。
したがって、本実施形態に係る開閉体巻取部の構造によれば、巻取シャフト25を容易に組み付けでき、しかも、組み付けられた状態でがたつきを防止し、異音等の発生を抑制できる。
25…巻取シャフト
35…ボス
37…フランジ
39…係合片
41…係合片挿入溝
43…周溝
45…溝底大径部
47…回転軸
67…ボス挿入穴
69…小内径部
81…テーパ面

Claims (4)

  1. 回転軸の外周に固定されて一体回転するボスと、
    前記ボスの挿入されるボス挿入穴を有したフランジが一端に固定される筒状の巻取シャフトと、
    前記ボス挿入穴の内周に半径方向内側に突出して形成される係合片と、
    前記ボスの外周に軸線方向に沿って形成され、前記係合片を受け入れる係合片挿入溝と、
    前記係合片挿入溝の係合片挿入方向奥側において、周方向で接続され前記係合片が進入することで前記ボスに対する前記巻取シャフトの回転を規制する周溝と、
    前記周溝の溝底に形成され、前記係合片の突出先端に接して前記フランジの半径方向の移動を規制する溝底大径部と、
    を具備することを特徴とする開閉体巻取部の構造。
  2. 請求項1記載の開閉体巻取部の構造であって、
    前記ボスは、前記フランジが挿入される挿入先端側が先細となるテーパ面を有することを特徴とする開閉体巻取部の構造。
  3. 請求項1または2記載の開閉体巻取部の構造であって、
    前記周溝は、前記係合片挿入溝から周方向で離反するにしたがって溝幅が狭く形成されていることを特徴とする開閉体巻取部の構造。
  4. 請求項1または2または3記載の開閉体巻取部の構造であって、
    前記ボス挿入穴には、前記ボスの外周に接し前記フランジの半径方向の移動を規制する小内径部が形成されていることを特徴とする開閉体巻取部の構造。
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