JP2017030987A - 溶融ガラス加熱装置、ガラス製造装置、およびガラス物品の製造方法 - Google Patents

溶融ガラス加熱装置、ガラス製造装置、およびガラス物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶融ガラスを温度差が発生しないように加熱し、溶融ガラスの不均質化を抑制する溶融ガラス加熱装置の提供。【解決手段】水平方向に略垂直に延伸する主管1、主管1の上部側方から分岐する上部分岐管2及び主管1の下部側方から分岐する下部分岐管3を備える複合管構造体220と、主管1の上端1aに設けられた電極4、主管1の下端1bに設けられた電極5及び上部分岐管2の側方端部2aに設けられた電極6を備え、電極4と電極5との間に電流を供給する第1の電流供給経路21を形成し、電極4と電極6との間に電流を供給する第2の電流供給経路22を形成する通電加熱部230と、を有し、複合管構造体220が、「0.4<(主管1の上端1aと分岐部上端Jaとの間(γ)を流れる電流の抵抗および上部分岐管2の分岐部Jと側方端部2aとの間(β)を流れる電流の抵抗の合計/主管1の上端1aと下端1bとの間(α)を流れる電流の抵抗)<0.8」満たすように構成される、溶融ガラス加熱装置210。【選択図】図3

Description

本発明は、溶融ガラス加熱装置、ガラス製造装置、およびガラス物品の製造方法に関する。
ガラス製造装置において、その内部を高温の溶融ガラスが通過する導管には、白金、または白金−金合金、白金−ロジウム合金のような白金合金製の中空管が使用されている。ガラス製造装置では、溶融ガラスの流動性を確保するため、溶融ガラスが通過する導管は加熱される。導管の加熱は、ヒータ等の熱源により、導管を外部から加熱する場合もあるが、導管が白金または白金合金製の中空管の場合、該中空管に通電用の電極を設けて、該中空管を通電加熱することが広く行われている。
導管の加熱において、主管と分岐管を設けた場合は、分岐管における加熱不足が発生する可能性があった。
分岐管への加熱不足への対策として、特許文献1に、溶融ガラスの導管として使用可能な白金製の複合管構造体を通電加熱する方法が開示されている。図7に示すように、この加熱方法により加熱される複合管構造体100は、2つの主管101,102と、主管101,102の間を連結する分岐管103とを含む。
この例では、分岐管103に通電する経路を第1の通電経路(電流供給経路)120と、第2の通電経路121と、に分割している。第1の通電経路120は、第1の主管101と分岐管103とを結ぶ。第2の通電経路121は、分岐管103と第2の主管102とを結ぶ。そして、第1の通電経路120及び第2の通電経路121における、通電制御をそれぞれ独立に実施している。
国際公開第2006/123479号
しかしながら、特許文献1の加熱方法は、主管の内部、及び主管と分岐管との接続部(分岐部)での温度差については考慮されていなかった。そのため、溶融ガラスが主管と分岐管の内部を通過するに際し、溶融ガラスに温度差が発生し、溶融ガラスの不均質化を招くことがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、溶融ガラスを温度差が発生しないように加熱し、溶融ガラスの不均質化を抑制することができる溶融ガラス加熱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、溶融ガラスが通過する複合管構造体および該複合管構造体を通電加熱する通電加熱部を備える、溶融ガラス加熱装置であって、
前記複合管構造体は、水平方向に対して略垂直に延伸する主管と、前記主管の上部側方において前記主管から分岐する上部分岐管と、前記主管の下部側方において前記主管から分岐する下部分岐管とを備え、
前記通電加熱部は、前記主管の上端に設けられた第1の電極と、前記主管の下端に設けられた第2の電極と、前記上部分岐管の側方端部に設けられた第3の電極と、を備え、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電流を供給する第1の電流供給経路を形成し、前記第1の電極と前記第3の電極との間に電流を供給する第2の電流供給経路を形成しており、
前記複合管構造体において、
0.4<(前記主管の前記上端と分岐部上端との間を流れる電流の抵抗および前記上部分岐管の分岐部と前記側方端部との間を流れる電流の抵抗の合計/前記主管の前記上端と前記下端との間を流れる電流の抵抗)<0.8
を満たすように、前記主管に対して、前記上部分岐管が配置される、
溶融ガラス加熱装置が提供される。
本発明の一態様によれば、溶融ガラス加熱装置において、溶融ガラスを温度差が発生しないように加熱し、溶融ガラスの不均質化を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態による溶融ガラス加熱装置が搭載されたガラス製造装置を示す断面図である。 図1の製造装置のガラス物品の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による溶融ガラス加熱装置の概略図である。 本発明の第1の実施形態の複合管構造体における、主管に対する上部分岐管の位置を説明する透視斜視図である。 本発明の第2の実施形態による溶融ガラス加熱装置を備えるシステムの概略図である。 主管に対して上部分岐管の位置を変えた複合管構造体での溶融ガラスの温度を示す表である。 従来例の通電加熱装置の概念図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、数値範囲を表す「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。
[ガラス製造装置]
図1は、本発明の第1の実施形態による溶融ガラス加熱装置が搭載されたガラス板(ガラス物品)の製造装置を示す断面図である。図1に示すように、ガラス板の製造装置は、溶解装置10、溶融ガラス搬送装置20、成形装置30、接続装置40、および徐冷装置50を有する。
溶解装置10は、ガラス原料G1を溶解することで溶融ガラスG2を作製する。溶解装置10は、例えば溶解炉11と、バーナー12とを有する。
溶解炉11は、ガラス原料G1を溶解する溶解室11aを形成する。溶解室11aには溶融ガラスG2が収容される。
バーナー12は、溶解室11aの上部空間に火炎を形成する。この火炎の輻射熱によってガラス原料G1が溶融ガラスG2に徐々に溶け込む。
溶融ガラス搬送装置20は、溶融ガラスG2を溶解装置10から成形装置30に搬送し、溶融ガラスG2を成形装置30に供給する。溶融ガラス搬送装置20において、後述する溶融ガラス加熱装置210が設けられている。
成形装置30は、溶融ガラス搬送装置20から供給される溶融ガラスG2を帯板状のガラスリボンG3に成形する。成形装置30は、例えば成形炉31と、成形ヒータ32とを有する。
成形炉31は、溶融ガラスG2を成形する成形室31aを形成する。成形炉31の入口から成形炉31の出口に向かうほど、成形室31aの温度が低い。成形炉31は、フロートバス311と、フロートバス311の上方に配設される天井312とを有する。
フロートバス311は、溶融金属Mを収容する。溶融金属Mとしては、例えば溶融スズが用いられる。溶融スズの他に、溶融スズ合金なども使用可能である。溶融金属Mの酸化を抑止するため、成形室31aの上部空間は還元性ガスで満たされる。還元性ガスは、例えば水素ガスと窒素ガスとの混合ガスで構成される。
フロートバス311は、溶融金属Mの上に連続的に供給された溶融ガラスG2を、溶融金属Mの液面を利用して帯板状のガラスリボンG3に成形する。ガラスリボンG3は、フロートバス311の上流側から下流側に流動しながら徐々に固化され、フロートバス311の下流域において溶融金属Mから引き上げられる。
成形ヒータ32は、天井312から吊り下げられる。成形ヒータ32は、ガラスリボンG3の流動方向に間隔をおいて複数設けられ、ガラスリボンG3の流動方向における温度分布を調整する。また、成形ヒータ32は、ガラスリボンG3の幅方向に間隔をおいて複数設けられ、ガラスリボンG3の幅方向における温度分布を調整する。
接続装置40は、成形装置30と徐冷装置50とを接続する。接続装置40と徐冷装置50との間の僅かな隙間には断熱材が詰められてよい。接続装置40は、接続炉41と、中間ヒータ42と、リフトアウトロール43とを有する。
接続炉41は、成形炉31と後述する徐冷炉51との間に配設され、これらの間を搬送されるガラスリボンG3の脱熱を制限する接続室41aを形成する。成形炉31と徐冷炉51との間においてガラスリボンG3の急冷を防止できる。
中間ヒータ42は、接続室41aに配設される。中間ヒータ42は、ガラスリボンG3の搬送方向に間隔をおいて複数設けられ、ガラスリボンG3の搬送方向における温度分布を調整する。中間ヒータ42は、ガラスリボンG3の幅方向に分割され、ガラスリボンG3の幅方向おける温度分布を調整してもよい。
リフトアウトロール43は、接続室41aに配設される。リフトアウトロール43は、モータなどによって回転駆動され、ガラスリボンG3を溶融金属Mから引き上げ、成形炉31から徐冷炉51に搬送する。リフトアウトロール43は、ガラスリボンG3の搬送方向に間隔をおいて複数設けられる。
徐冷装置50は、成形装置30で成形されたガラスリボンG3を徐冷する。徐冷装置50は、徐冷炉51と、徐冷ヒータ52と、徐冷ロール53とを有する。
徐冷炉51は、ガラスリボンG3を徐冷する徐冷室51aを形成する。徐冷炉51の入口から徐冷炉51の出口に向かうほど、徐冷室51aの温度が低い。
徐冷ヒータ52は、徐冷室51aに配設される。徐冷ヒータ52は、ガラスリボンG3の搬送方向に間隔をおいて複数設けられ、ガラスリボンG3の搬送方向における温度分布を調整する。徐冷ヒータ52は、ガラスリボンG3の幅方向に分割され、ガラスリボンG3の幅方向おける温度分布を調整してもよい。
徐冷ロール53は、徐冷室51aに配設される。徐冷ロール53は、モータなどによって回転駆動され、徐冷炉51の入口から徐冷炉51の出口に向けてガラスリボンG3を搬送する。徐冷ロール53は、ガラスリボンG3の搬送方向に間隔をおいて複数設けられる。
徐冷装置50において徐冷されたガラスリボンG3は切断機で所定のサイズに切断され、製品であるガラス板が得られる。
尚、ガラス板の製造装置は、多種多様であってよい。例えば、ガラス板の製造装置は、溶融ガラス搬送装置20において、溶融ガラスG2に含まれる泡を脱泡する清澄装置を有してもよい。
[ガラス物品の製造方法]
次に、図2を参照して、上記構成のガラス板の製造装置を用いた、ガラス板の製造方法について説明する。図2は、第1の実施形態によるガラス物品の製造方法を示すフローチャートである。図2に示すように、ガラス板の製造方法は、溶解工程S10、溶融ガラス搬送工程S20、成形工程S30、および徐冷工程S50を有する。
溶解工程S10では、ガラス原料G1を溶解することで溶融ガラスG2を作製する。
溶融ガラス搬送工程S20では、溶融ガラスG2を溶解装置10から成形装置30に搬送する。
成形工程S30では、溶解工程S10により作製した溶融ガラスG2を帯板状のガラスリボンG3に成形する。例えば、成形工程S30では、溶融金属Mの上に溶融ガラスG2を連続的に供給し、溶融金属Mの液面を利用して溶融ガラスG2を帯板状のガラスリボンG3に成形する。ガラスリボンG3は、フロートバス311の上流側から下流側に流動しながら、徐々に固化される。
徐冷工程S50では、成形工程S30により成形したガラスリボンG3を徐冷する。
徐冷されたガラスリボンG3は切断機で所定のサイズに切断され、製品であるガラス板が得られる。
尚、ガラス板の製造方法は、多種多様であってよい。例えば、ガラス板の製造方法は、溶融ガラス搬送工程S20において、溶融ガラスG2に含まれる泡を脱泡する清澄工程を有してもよい。
[溶融ガラス加熱装置]
<第1の実施形態>
次に、図3を参照して、本発明の溶融ガラス加熱装置210について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態の溶融ガラス加熱装置210を説明する模式図である。
溶融ガラス加熱装置210は、複合管構造体220と通電加熱部230とを備えている。複合管構造体220は、溶融ガラスG2が通過する流路を形成する導管を含む。通電加熱部230は複合管構造体220を通電加熱する。
図3に示す複合管構造体220は、導管として、主管(本管ともいう)1と、上部分岐管2と、下部分岐管3とを備えている。
主管1は水平方向に対して略垂直に延伸しており、上部分岐管2は、主管1の上部側方において主管1から分岐しており、主管1と内部が連通する。ここで、水平方向に対して略垂直とは、鉛直方向に対して、±10度以内である。下部分岐管3は、主管1の下部側方において主管1から分岐しており、主管1と内部が連通する。
図3の構成では、下部分岐管3は溶融ガラスG2を主管1へ導入する導入管であり、上部分岐管2は溶融ガラスG2を主管1から排出する排出管であるが、後述する図5のように逆の構成であってもよい。
主管1、上部分岐管2及び下部分岐管3は、白金製または白金合金製の中空管である。白金合金の具体例としては、白金‐金合金、白金‐ロジウム合金が挙げられる。また、白金製または白金合金製と言った場合、白金または白金合金に金属酸化物を分散させてなる強化白金製をも含む。この場合、分散される金属酸化物としては、Al、またはZrO若しくはYに代表される周期表におけるIII族、IV族若しくは13族の金属酸化物が挙げられる。
このような白金含有の中空管の壁に電流を導入するために後述の電極4,5,6,7が、主管1の上端1a、主管1の下端1b、上部分岐管2の側方端部2a、及び下部分岐管3の側方端部3aに設けられている。
主管1の上端1aに設けられた電極4の外側(上側)には、溶融ガラスG2からの放熱を防ぐ蓋部材を設けてよい。
上述の構成の複合管構造体220を通電加熱する通電加熱部230において、電極4が主管1の上端1a、電極5が主管1の下端1b、電極6が上部分岐管2の側方端部2a、及び電極7が下部分岐管3の側方端部3aの外周に接合されている。
電極4,5,6,7は、白金製または白金合金製のリング状の電極4a,5a,6a,7aと、リング状の電極4a,5a,6a,7aの外縁の一端に接合される引き出し電極4b,5b,6b,7bとで構成される。引き出し電極4b,5b,6b,7bは、後述する電源24A,24B,24Cに接続され、通電すると、電流は引き出し電極4b,5b,6b,7bからリング状の電極4a,5a,6a,7aを介して導管1,2,3へと流れる。
リング状の電極4a,5a,6a,7aの外縁には、白金または白金合金以外の金属材料製の部位が設けられていてもよい。このような金属材料としては、ロジウム、イリジウム、モリブデン、タングステン、ニッケル、パラジウム、銅、およびこれらの合金等が挙げられる。
引き出し電極4b,5b,6b,7bについても、白金を主たる構成材料とすることが好ましい。但し、これに限定されず上記した白金または白金合金以外の金属材料製であってもよい。
そして、主管1の上端1aの電極(第1の電極)4と下端1bの電極(第2の電極)5とを接続し、電流を供給する第1の電流供給経路21が形成されている。主管1の上端1aの電極4と上部分岐管2の側方端部2aの電極6(第3の電極)とを接続し、電流を供給する第2の電流供給経路22が形成されている。主管1の下端1bの電極5と、下部分岐管3の側方端部3aの電極(第4の電極)7とを接続し、電流を供給する第3の電流供給経路23が形成されている。
第1の電流供給経路21が電極5,4へ、第2の電流供給経路22が電極4,6へ、第3の電流供給経路23が電極7,5へ、電流を夫々供給することで、複合管構造体220を通電加熱する。
また、通電加熱部230において、第1の電流供給経路21には第1の電源24Aが設けられ(挿入され)、第2の電流供給経路22には第2の電源24Bが設けられ、第3の電流供給経路23には第3の電源24Cが設けられている。即ち、第1の電源24Aが電極5,4へ電気的に接続され、第2の電源24Bが電極4,6へ電気的に接続され、第3の電源24Cが電極7,5へ電気的に接続されている。
さらに、通電加熱部230は、第1の電流供給経路21、第2の電流供給経路22、及び第3の電流供給経路23、の各電極間の電流(電流密度)を調整する、電流バランス手段25を備えている。
一例として、3相交流の電源24A、電源24B及び電源24Cは、それぞれ単相交流電流ia、単相交流電流ib及び単相交流電流icを供給する。
ここで、電流バランス手段25は、電源24A、電源24B及び電源24Cで生成する単相交流電流ia、単相交流電流ib及び単相交流電流icの電流レベルを調整し、電源間の電流レベルのバランスをとる電流バランス機能を備えている。電流レベルの調整として、電流の位相を調整してもよい。
電流バランス手段25は、例えば、3相交流相におけるR,S間、R,T間、S,T間の単相交流が供給される巻線比が調整可能なコイルを複数含むトランス、トライアック、Automatic Current Regulator(ACR)等を含んで構成される。
なお、図3では、電流バランス手段25を電源24A,24B,24Cとは別に記載した例を説明したが、電流バランス手段25を電源24A,24B,24Cと合わせて電源システムとして構成してもよい。
一例として、本実施形態の電流バランス手段25は、電源24Aの単相交流電流iaと、電源24Bの単相交流電流ibと、電源24Cの単相交流電流icとの位相差を2π/3、4π/3になるように、電流を調整する。このように位相差を設定すると、3つの電源24A,24B,24Cの電位差の和は、常に一定である。
よって、主管1の上端1aと下端1bとを接続する第1の電流供給経路21を流れる電流ia、主管1の上端1aと上部分岐管2の側方端部2aとを接続する第2の電流供給経路22を流れる電流ib、及び主管1の下端1bと下部分岐管3の側方端部3aとを接続する第3の電流供給経路23を流れる電流icは互いに等しくなるように制御される。
上述のように各電流供給経路に均一の電流を供給した場合、図3において、主管1と上部分岐管2との分岐部上端(接続部上端、上方角部)Jaは、第1の電流供給経路21と第2の電流供給経路22とから供給される電流が重複して流れる。さらに、分岐部上端Jaは、主管1の上端1aから上部分岐管2へ流れる電流の最短経路に位置している。そのめ、分岐部上端Jaは電流が集中する部位となる。
よって、分岐部上端Jaは、電流が集中することによって局部加熱が発生するおそれがある。
このため、上部分岐管2を通電加熱する際には、分岐部上端Jaで局部加熱が発生しないようにすると好ましいため、本実施形態においては、複合管構造体220の寸法を規定することにより、電流の集中を緩和する。詳しくは、本実施形態の溶融ガラス加熱装置210では、複合管構造体220において、主管1の高さ(長さ)Hmに対して、上部分岐管2の位置を適切に設定することで、分岐部上端Jaで局部加熱を発生させないように通電制御を容易かつ適切に行うことができる。
ここで、具体的な局部加熱の発生事由について、複合管構造体220の寸法の面から検討する。
溶融ガラスG2を取り囲む複合管構造体220を通電加熱するとき、Pを熱量(W)、Iを電流(A)、Rを抵抗値(Ω)として、
Figure 2017030987
で熱量が発生する。ここで、Hを発熱量(J)、Tを時間(sec)とすると、
Figure 2017030987
の発熱量が発生する。
この際、流れる電流は、Vを電圧(V)として
Figure 2017030987
である。ここで、抵抗は、Sを導体(導管)の断面積(m)、lを導体の長さ(m)、ρを材料の比抵抗(電気抵抗率)(Ω・m)として、
Figure 2017030987
で表される。導管の内径(内側直径)をD、導管の厚みをtとし、式(4)に当てはめると、
Figure 2017030987
ここで、主管1及び上部分岐管2の厚みtは、0.1mm〜3mm程度で、導管の内径Dに対して顕著に小さいため(D>>t)、式(5)は、下記のように近似できる。
Figure 2017030987
πは円周率であり、ρは材料の比抵抗であり、tは厚みであるため、式(6)の「2ρ/πt」は、すべての導管1、2、3で一定である。よって、本実施形態の複合管構造体220において、電流が流れる部位の「l/D」の比率を比較することで、導管における抵抗値R、及び流れる電流値を比較することができるため、電流量で局所的な熱の発生を予測しうる。
本実施形態では、分岐部上端Jaでの局所的な熱の発生を防ぐため、次のように複合管構造体220における各導管の寸法及び接続位置(分岐位置)の寸法を設定する。なお、これらの寸法は後述する実施例の温度算出結果を考慮して規定した。
なお、主管の上端1a、下端1b、分岐管2、3の側方端部2a、3aに設けられるリング状の電極4,5,6,7の寸法は、導管1,2,3の円筒状の本体部の寸法と比較して無視できるほど小さい。よって、電極4,5,6,7の抵抗は、導管1,2,3の円筒状の本体部の抵抗と比較して無視できるほど小さいものとする。
図4は、主管1に対する上部分岐管2の位置を説明する透視斜視図である。図4において、αは主管1全体、βは上部分岐管2、γは主管1における分岐上方部(分岐部上端Jaよりも上方の部分)を示す。
本実施形態では、主管1に対して上部分岐管2の位置を適切に設置するために、主管1の上端1aから分岐部上端Jaまでの位置(距離h)に着目して下記のように規定すると好適である。
本実施形態では、「0.4<(主管1の上端1aと分岐部上端Jaとの間(γ)を流れる電流の抵抗および上部分岐管2の分岐部Jと側方端部2aとの間(β)を流れる電流の抵抗の合計/主管1の上端1aと下端1bとの間(α)を流れる電流の抵抗)<0.8」を満たしていると好ましい。
ここで、上述の「[主管1の上端1aと分岐部上端Jaとの間(γ)を流れる電流の抵抗]と[上部分岐管2の分岐部Jと側方端部2aとの間(β)を流れる電流の抵抗]との合計を[主管1の上端1aと下端1bとの間(α)を流れる電流の抵抗]で割った数」を、比率Aと規定する。
ここで、上部分岐管2の分岐部Jとは、主管1と上部分岐管2との接続部である。例えば、主管1が鉛直方向に延伸し、上部分岐管2が主管1から垂直に分岐する場合、接続部である分岐部Jは、略円形状である。
比率Aは、より好ましくは0.45より大きく、さらに好ましくは0.5より大きい。また、比率Aは、より好ましくは、0.75より小さく、さらに好ましくは0.7より小さい。
具体例として、主管1が鉛直方向に延伸し、上部分岐管2が、主管1に対して垂直に分岐し、水平方向に延伸し、側方端部2aの電極6が、上部分岐管2に対して垂直に設置されている場合は、比率Aは、下記式で表される。
主管1の高さ(長さ)をHm、主管1の内径をD1、上部分岐管2の長さ(即ち、円筒状の上部分岐管2の周面の母線の長さ)をL、上部分岐管2の内径をD2、主管1の上端1aから上部分岐管2との分岐部上端Jaまでの距離をh、とした場合、主管1に対して、上部分岐管2が設けられる位置は、
Figure 2017030987
と設定することができる。
この場合も、
0.4 <比率A=((h/D1)+(L/D2))/(Hm/D1)<0.8
を満たしていると好ましい。
ここで、上部分岐管2は水平方向に延伸せず傾斜してもよい。上部分岐管2が水平方向に延伸せず傾斜しており、且つ、側方端部2aの電極6が鉛直方向に設置されている場合、式(7)からの補正は不要である。
なお、比率Aは、式(7)に限定されない。例えば、上部分岐管2が水平方向に延伸せず傾斜しており、且つ、側方端部2aの電極6が鉛直方向に設置されていない場合、上部分岐管2(β)の断面積S及び長さLについて、分岐の角度及び端部の角度の関係による場合分けに基づいて、式(7)から加算または減算の補正が必要になる。
上部分岐管2が水平、傾斜のどちらの場合であっても、上述の比率Aは「[主管1における分岐上方部γに流れる電流の抵抗]と[上部分岐管2(β)に流れる電流の抵抗]との合計を、[主管1の全体αに流れる電流の抵抗]で割った比率]を示している。
このように0.4<比率A<0.8に設定することで、分岐部上端Jaで発生する局所加熱を抑止し、複合管構造体220内において溶融ガラスG2を均一に加熱し、不均質化を抑制することができる。
また、本発明において、主管1の上端1aに対して、上部分岐管2が設けられる位置は、下記式を満たしていると好ましい。ここで、分岐部下端Jbは、図3において、主管1と上部分岐管2との接続部下端(下方角部)である。
「0.55<(主管1の上端1aから、主管1を通って、分岐部上端Jaへ流れる電流の最短経路と、分岐部上端Jaから、上部分岐管2の内周部最上部を通って、円筒状の上部分岐管2の母線方向に、上部分岐管2の側方端部2aへ流れる電流の経路との合計SD/主管1の上端1aから、主管1を通って、分岐部下端Jbへ流れる電流の最短経路と、分岐部下端Jbから、上部分岐管2の内周部最下部を通って、円筒状の上部分岐管2の母線方向に、上部分岐管2の側方端部2aへ流れる電流の経路との合計LD)<0.77」
ここで、上述の「[主管1の上端1aから、主管1を通って、分岐部上端Jaへ流れる電流の最短経路と、分岐部上端Jaから、上部分岐管2の内周部最上部を通って、円筒状の上部分岐管2の母線方向に、上部分岐管2の側方端部2aへ流れる電流の経路との合計SD]を、[主管1の上端1aから、主管1を通って、分岐部下端Jbへ流れる電流の最短経路と、分岐部下端Jbから上部分岐管2の内周部最下部を通って、円筒状の上部分岐管2の母線方向に、上部分岐管2の側方端部2aへ流れる電流の経路との合計LD]で割った比率」を、比率Bと規定する。
主管1は水平方向に対して略垂直に配置されるため、電流は、主管1の上端1aから、主管1を通って、分岐部上端Jaへ略鉛直方向に流れる。
また、電流は、主管1の上端1aから、主管1を通って、主管1と上部分岐管2との接続部(即ち、上部分岐管2の分岐部J)の側端(左端又は右端)へ略鉛直方向に流れた後に、分岐部Jの側端から、分岐部Jの円弧に沿って、分岐部下端Jbへ流れる。
また、図4に示すように、主管1が鉛直方向に延伸し、上部分岐管2が、主管1から垂直に分岐している場合、横向きの円筒の形状である上部分岐管2の母線方向は、水平方向である。
比率Bは、より好ましくは、0.60より大きい。また、比率Bは、より好ましくは0.70より小さい。
具体例として、主管1が鉛直方向に延伸し、上部分岐管2が、主管1から垂直に分岐し、水平方向に延伸し、側方端部2aの電極6が、上部分岐管2に対して垂直に設置されている場合は、直円筒形状の上部分岐管2の母線の長さは上部分岐管2の長さLに等しいため、比率Bは、
Figure 2017030987
と設定することができる。
この場合も、
0.55<比率B=(h+L)/(h+(5/4)D2+L)<0.77
を満たしていると好ましい。
なお、図4で示すように、経路SD(h+L)を通る電流は主管1と上部分岐管2との分岐部上端Jaを通り、経路LD(h+(5/4)D2+L)を通る電流は、分岐部下端Jbを通る。
ここで、上部分岐管2は水平方向に延伸せず傾斜してもよい。上部分岐管2が水平方向に延伸せず傾斜しており、且つ、側方端部2aの電極6が鉛直方向に設置されており、上部分岐管2の円筒の底面となる円形の側方端部2aと円周面の母線が斜めに交わる斜円筒形状であると、式(8)からの補正は不要である。
なお、比率Bは、式(8)に限定されない。例えば、上部分岐管2が水平方向に延伸せず傾斜しており、且つ、側方端部2aの電極6が鉛直方向に設置されていない場合、上部分岐管2(β)の長さLについて、分岐の角度及び端部の角度の関係による場合分けに基づいて、式(8)から加算または減算の補正が必要になることもありうる。例えば、底面と円周面の母線が直角に交わる直円筒形状を傾斜させて切断することで接続する場合等である。
このように、「[主管1の上端1aから、主管1を通って、分岐部上端Jaへ流れる電流の最短経路と、分岐部上端Jaから、上部分岐管2の内周部最上部を通って、円筒状の上部分岐管2の母線方向に、上部分岐管2の側方端部2aへ流れる電流の経路との合計SD]を、[主管1の上端1aから、主管1を通って、分岐部下端Jbへ流れる電流の最短経路と、分岐部下端Jbから、上部分岐管2の内周部最下部を通って、円筒状の上部分岐管2の母線方向に、上部分岐管2の側方端部2aへ流れる電流の経路との合計LD]で割った比率」を示す比率Bは、上部分岐管2が水平な場合(直円筒形状の場合)、傾斜する場合(直円筒形状、斜円筒形状の場合)の両方を含んでいる。
このように、0.55<比率B<0.77に設定することで、上部分岐管2における管内部の上方との下方との温度差の発生を抑制し、複合管構造体220における溶融ガラスG2の温度差の発生を抑制することができる。
複合管構造体220における、寸法、上部分岐管2の設置位置を変えた場合の比率A,Bの変化の関係性は下記の通りである。
主管1の上端1aから上部分岐管2の分岐部上端Jaまでの距離hが長くなると、比率A,比率Bがどちらも大きくなる。
主管1の高さHmが低くなると、比率Bはそのままであるが、分岐上方部分βの割合が大きくなるため比率Aが大きくなる。
上部分岐管2の長さLが長くなると、比率A,比率Bがどちらも大きくなる。
距離hと高さHm等、2つ以上の寸法を変更する場合は、その変更の比率に応じて、比率A、比率Bが連動して変化する。
上記割合を満たして、導管の長さを設定する場合、主管1の高さHmは、500mm〜3000mmであると好ましく、上部分岐管2の長さLは50mm〜1500mmであると好ましい。高さHmは、より好ましくは800mm以上、さらに好ましくは1100mm以上である。また、高さHmは、より好ましくは2700mm以下、さらに好ましくは2400mm以下である。長さLは、より好ましくは150mm以上、さらに好ましくは250mm以上である。また、長さLは、より好ましくは1300mm以下、さらに好ましくは1100mm以下である。主管1の高さHmが3000mm以下だと、主管1の電流の抵抗が抑制され、溶融ガラスG2を充分に加熱することができる。また、上部分岐管2の長さLが1500mm以下だと、上部分岐管2の電流の抵抗が抑制され、溶融ガラスG2を充分に加熱することができる。
また、主管1の内径D1は50mm〜500mmであると好ましい。内径D1は、より好ましくは100mm以上、さらに好ましくは150mm以上である。また、内径D1は、より好ましくは450mm以下、さらに好ましくは400mm以下である。
上部分岐管2の内径D2は、上部分岐管2を主管1の上部(半分から上)に設置するために主管の高さHmの半分よりも短いことが必要であり、上部分岐管2の内径D2は50mm〜500mmであると好ましい。内径D2は、より好ましくは100mm以上、さらに好ましくは150mm以上である。また、内径D2は、より好ましくは450mm以下、さらに好ましくは400mm以下である。
主管1の上端1aから上部分岐管2の分岐部上端Jaまでの距離hは、上部分岐管2を主管1の上部(半分から上)に設置するためには、主管1の高さHmの半分よりも短いことが必要であり、距離hは50mm〜500mmであると好ましい。距離hは、より好ましくは100mm以上、さらに好ましくは150mm以上である。また、距離hは、より好ましくは450mm以下、さらに好ましくは400mm以下である。
距離hが短すぎると、上部分岐管2が主管1の上端1aに近接することになるため、溶融ガラスG2の搬送中に、気泡を巻き込むおそれがあり、距離hが長すぎると、分岐部上端Jaの温度が上がりやすくなるため、適切な距離hの設定により、不具合の発生を抑制できる。
また、ガラス製造装置において、複合管構造体220の主管1に、溶融ガラスG2を攪拌するためのスターラーを設けられてもよい。主管1にスターラーが設けられている場合、溶融ガラスG2の状態(温度や均質性等)の均質化を高めることができる。
なお、上述の構成は上から見た場合に、下部分岐管3は、主管1に対して、上部分岐管2とは反対側の側面に設けられているが、上部分岐管2と下部分岐管3とは180度反対側に設置される必要はなく、45度以上の所定の角度となるように設置されてもよい。
また、上述では分岐管2,3は主管1から水平に分岐する場合を説明したが、分岐管2、3は垂直にならない範囲で、主管1から傾斜して分岐していてもよい。その場合も、上述のような比率を満たすように複合管構造体220を構成すると好ましい。
<第2の実施形態>
本実施形態では、図1で示す溶融ガラス搬送装置20の内部において、上述の溶融ガラス加熱装置を並べて2つ設置する場合について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る溶融ガラス加熱装置を備えるシステム200を示す。
図3の構成と同様に、図5の左側に記載された溶融ガラス加熱装置210の複合管構造体220では、下部分岐管3は溶融ガラスG2を主管1へ導入する入口側の導入管であり、上部分岐管2は溶融ガラスG2を主管1から排出する排出管である。
第2の溶融ガラス加熱装置240の複合管構造体250において、上部分岐管2Rは、上部分岐管2から排出される溶融ガラスG2を主管1Rに導入する入口側の導入管であり、下部分岐管3Rは、主管1Rを通過した溶融ガラスG2を排出する出口側の管である。上部分岐管2Rの側方端部2cは第1の溶融ガラス加熱装置210の上部分岐管2の側方端部2aに対向するように配置されている。
本実施形態において、第1の溶融ガラス加熱装置210の通電加熱部230と、第2の溶融ガラス加熱装置240の通電加熱部260とでは、電流バランス手段25,25Rを別々に設けているため、通電加熱は独立に制御される。
本発明の実施形態に係る溶融ガラス加熱装置(システム)は、図1及び図2に示すフロート法に限られず、フュージョン法や他のガラス物品の製造方法へ適用してもよい。
また、本発明の溶融ガラス加熱装置が搭載されたガラス製造装置を用いて、製造されるガラス物品は、ガラス板に限られず、様々な形状であってもよい。
以上、溶融ガラス加熱装置の実施形態などについて説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
上記の溶融ガラス加熱装置について、寸法を変えて、複合管構造体の表面温度をシミュレーション(有限要素法)により算出した。下記、例1〜例7は実施例、例8〜例10は比較例である。
<例1〜10>
例1では、溶融ガラス加熱装置における各部の寸法は下記の通りとした。
主管高さHm: 1000mm
主管内径D1: 200mm
分岐管長さL: 450mm
分岐管内径D2: 200mm
主管上端と分岐管上端との距離h: 220mm
例2〜10では、例1の溶融ガラス加熱装置における各部の寸法を、図6に示すとおり変更した。
図6の表において、T0は主管1の中央部の温度、T1は主管1の上部(分岐上方部γ)の温度、T2は主管1と上部分岐管2との分岐部上端(角部)Jaの温度、及びT3は主管1と上部分岐管2との分岐部下端(角部)Jbの温度を示す。
なお温度T0を算出した主管1の中央部とは、主管1の高さHmの半分程度の鉛直方向位置であることを意味する。
図6より比率Aが0.33(例8)1.41(例9)のとき、主管1の中央部と分岐上方部γ、分岐部上端Jaとの温度差<T1−T0>,<T2−T0>がそれぞれ20℃を超える。また、比率Aが0.80(例10)のとき、主管1の中央部と分岐部上端Ja、分岐部下端Jbとの温度差<T2−T0>,<T3−T0>がそれぞれ20℃を超える。
よって、比率Aは、0.4超、0.8未満であると好適である。
また、図6より、比率Bが、0.44(例8)、0.77(例9)のとき、主管1の中央部と分岐上方部γ、分岐部上端Jaとの温度差<T1−T0>,<T2−T0>がそれぞれ20℃を超える。また、比率Bが0.90(例10)のとき、主管1の中央部と分岐部上端Ja、分岐部下端Jb<T2−T0>,<T3−T0>との温度差がそれぞれ20℃を超える。
よって、比率Bは、0.55超、0.77未満であると好適である。
また、寸法を設定する際、上述の比率A,比率Bの範囲において、上記の両方の範囲を満たしているとさらに好ましい。
比率A,比率Bの両方の範囲を満たす場合は、例1〜例7で示すように、主管1の中央部と分岐上方部γ、分岐部上端Ja、分岐部下端Jbとの温度差<T1−T0>,<T2−T0>,<T3−T0>を小さくすることが可能となり、好適である。
本発明の溶融ガラス加熱装置は、複合管構造体に含まれる主管及び分岐管全体を過不足なく所望の温度まで通電加熱することができるので、ガラス製造装置における溶融ガラスの流路の通電加熱に適用できる。
1,1R 主管(本管)
1a 上端
1b 下端
2,2R 上部分岐管
2a 側方端部
3,3R 下部分岐管
3a 側方端部
4(4a,4b) 第1の電極
5(5a,5b) 第2の電極
6(6a,6b) 第3の電極
7(7a,7b) 第4の電極
10 溶解装置
20 溶融ガラス搬送装置
21 第1の電流供給経路
22 第2の電流供給経路
23 第3の電流供給経路
24A 第1の電源
24B 第2の電源
24C 第3の電源
30 成形装置
40 接続装置
50 徐冷装置
200 溶融ガラス加熱システム
210 溶融ガラス加熱装置(第1の溶融ガラス加熱装置)
220 複合管構造体
230 通電加熱部
240 第2の溶融ガラス加熱装置
250 複合管構造体
260 通電加熱部
G2 溶融ガラス
Ja 分岐部上端
Jb 分岐部下端
J 分岐部(接続部)
SD 主管の上端から、主管を通って、分岐部上端へ流れる電流の最短経路と、分岐部上端から、上部分岐管の内周部最上部を通って、円筒状の上部分岐管の母線方向に、上部分岐管の側方端部へ流れる電流の経路との合計
LD 主管の上端から、主管を通って、分岐部下端へ流れる電流の最短経路と、分岐部下端から、上部分岐管の内周部最下部を通って、円筒状の上部分岐管の母線方向に、上部分岐管の側方端部へ流れる電流の経路との合計

Claims (16)

  1. 溶融ガラスが通過する複合管構造体および該複合管構造体を通電加熱する通電加熱部を備える、溶融ガラス加熱装置であって、
    前記複合管構造体は、水平方向に対して略垂直に延伸する主管と、前記主管の上部側方において前記主管から分岐する上部分岐管と、前記主管の下部側方において前記主管から分岐する下部分岐管とを備え、
    前記通電加熱部は、前記主管の上端に設けられた第1の電極と、前記主管の下端に設けられた第2の電極と、前記上部分岐管の側方端部に設けられた第3の電極と、を備え、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電流を供給する第1の電流供給経路を形成し、前記第1の電極と前記第3の電極との間に電流を供給する第2の電流供給経路を形成しており、
    前記複合管構造体において、
    0.4<(前記主管の前記上端と分岐部上端との間を流れる電流の抵抗および前記上部分岐管の分岐部と前記側方端部との間を流れる電流の抵抗の合計/前記主管の前記上端と前記下端との間を流れる電流の抵抗)<0.8
    を満たすように、前記主管に対して前記上部分岐管が配置される、
    溶融ガラス加熱装置。
  2. 前記複合管構造体において、前記主管から前記上部分岐管が略垂直に分岐する場合、
    前記主管の前記上端から前記下端までの高さをHm、内径をD1、前記上部分岐管の長さをL、内径をD2、前記主管の前記上端から前記上部分岐管の前記分岐部上端までの距離をh、とした場合、
    0.4<((h/D1)+(L/D2))/(Hm/D1)<0.8
    を満たすように、前記主管に対して前記上部分岐管が配置される、
    請求項1に記載の溶融ガラス加熱装置。
  3. 前記複合管構造体において、
    0.55<(前記主管の前記上端から、前記主管を通って、前記分岐部上端へ流れる電流の最短経路と、前記分岐部上端から、前記上部分岐管の内周部最上部を通って、円筒状の前記上部分岐管の母線方向に、前記上部分岐管の前記側方端部へ流れる電流の経路との合計/前記主管の前記上端から、前記主管を通って、分岐部下端へ流れる電流の最短経路と、前記分岐部下端から、前記上部分岐管の内周部最下部を通って、円筒状の前記上部分岐管の前記母線方向に、前記上部分岐管の前記側方端部へ流れる電流の経路との合計)<0.77
    を満たすように、前記主管の前記上端に対して、前記上部分岐管が配置される、
    請求項1又は2に記載の溶融ガラス加熱装置。
  4. 前記複合管構造体において、前記主管から前記上部分岐管が略垂直に分岐する場合、
    前記上部分岐管の長さをL、内径をD2、前記主管の前記上端から前記上部分岐管の前記分岐部上端までの距離をh、とした場合、
    0.55<(h+L)/(h+(5/4)D2+L)<0.77
    を満たすように、前記主管の前記上端に対して、前記上部分岐管が配置される、
    請求項1又は2に記載の溶融ガラス加熱装置。
  5. 前記主管の前記上端から前記下端までの高さHmは、500mm〜3000mmである、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の溶融ガラス加熱装置。
  6. 前記上部分岐管の長さLは50mm〜1500mmである、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の溶融ガラス加熱装置。
  7. 前記主管の内径D1は50mm〜500mmである、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の溶融ガラス加熱装置。
  8. 前記上部分岐管の内径D2は、50mm〜500mmであり、且つ、前記主管の高さHmの半分よりも短い、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の溶融ガラス加熱装置。
  9. 前記主管の上端から前記上部分岐管の分岐部上端までの距離hは、50mm〜500mmであり、且つ、前記主管の高さHmの半分よりも短い、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の溶融ガラス加熱装置。
  10. 前記通電加熱部は、前記第1の電流供給経路及び前記第2の電流供給経路に流れる電流を調整する、電流バランス手段を備える、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の溶融ガラス加熱装置。
  11. 前記第1の電流供給経路には第1の電源が設けられ、前記第2の電流供給経路には第2の電源が設けられ、前記電流バランス手段は前記第1の電源及び前記第2の電源の電流の位相を調整する、
    請求項10に記載の溶融ガラス加熱装置。
  12. 前記下部分岐管の側方端部に設けられた第4の電極を有し、
    前記主管の前記下端に設けられた前記第2の電極と前記第4の電極との間に電流を供給する第3の電流供給経路を形成し、
    前記電流バランス手段は、前記第1の電流供給経路、前記第2の電流供給経路、及び前記第3の電流供給経路に流れる電流を調整する、
    請求項10又は11に記載の溶融ガラス加熱装置。
  13. 前記複合管構造体は白金または白金合金製である、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の溶融ガラス加熱装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の溶融ガラス加熱装置を含むガラス製造装置。
  15. 該ガラス製造装置が、前記溶融ガラス加熱装置で構成される第1の溶融ガラス加熱装置と第2の溶融ガラス加熱装置を含んでおり、
    前記第1の溶融ガラス加熱装置において、前記下部分岐管は前記溶融ガラスを導入する入口側の管であり、
    前記第2の溶融ガラス加熱装置において、前記下部分岐管は前記溶融ガラスを排出する出口側の管であり、前記上部分岐管の前記側方端部は前記第1の溶融ガラス加熱装置の前記上部分岐管の前記側方端部に対向するように配置されている、
    請求項14に記載のガラス製造装置。
  16. 請求項14又は15に記載のガラス製造装置を用いたガラス物品の製造方法であって、
    ガラス原料を、加熱して溶融ガラスを得ること、及び
    前記溶融ガラスを成形し徐冷してガラス物品を得ること、を含むガラス物品の製造方法。
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