JP2017030075A - 穴加工工具 - Google Patents

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Miki Haneuma
三喜 羽馬
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Abstract

【課題】ガイドパッドに対して十分な量のクーラントを供給することが可能な穴加工工具を提供する。
【解決手段】穴加工工具1は、工具本体と、ガイドパッド3とを備える。工具本体は、中心軸を有し、当該中心軸を回転中心として回転可能であって切刃を設置する部分を含み棒状の形状を有する。ガイドパッド3は、工具本体において中心軸に沿って延びる側面1cに配置される。工具本体の側面1cには、ガイドパッド3に沿って延びるとともにガイドパッド3に向けてクーラントを供給するためのクーラント供給用溝4が形成されている。工具本体は、クーラント供給用溝4の内部にクーラントを導入する導入機構を含む。クーラント供給用溝4は、中心軸に垂直な方向に沿った断面において対向する2つの側壁4a、4bがクーラント供給用溝4の底部4cからガイドパッド3側へ傾いている部分を含む。
【選択図】図3

Description

この発明は、穴加工工具に関する。
従来、加工対象材に穴加工を行う穴加工工具が知られている(たとえば、特開2008−254153号公報参照)。特開2008−254153号公報では、穴加工工具の摩耗や焼付きを防止するため、工具本体の外周面に加工穴の内周面と接触するガイドパッドが形成されるとともに、工具本体内部のクーラント供給孔に繋がるクーラント排出孔が開口した油溝部を、当該外周面に互いに交差するように複数設けることが開示されている。上記公報では、上述した穴加工工具における工具本体の外周面にて、油溝部の交差する点から四方向にクーラントを分散させるため、加工部の広い範囲にクーラントを供給できるとしている。
特開2008−254153号公報
しかし、上述した従来の穴加工工具では、工具本体の外周面に形成され、加工穴の内周面との摩耗が問題となるガイドパッドに対して、クーラントの供給量が不十分となる場合があった。
そこで、ガイドパッドに対して十分な量のクーラントを供給することが可能な穴加工工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る穴加工工具は、工具本体と、ガイドパッドとを備える。工具本体は、中心軸を有し、当該中心軸を回転中心として回転可能であって切刃を設置する部分を含む棒状の形状を有する。ガイドパッドは、工具本体において中心軸に沿って延びる側面に配置される。工具本体の側面には、ガイドパッドに沿って延びるとともにガイドパッドに向けてクーラントを供給するためのクーラント供給用溝が形成されている。工具本体は、クーラント供給用溝の内部にクーラントを導入する導入機構を含む。クーラント供給用溝は、中心軸に垂直な方向に沿った断面において対向する2つの側壁がクーラント供給用溝の底部からガイドパッド側へ傾いている部分を含む。
上記によれば、ガイドパッドに対して十分な量のクーラントを供給することが可能な穴加工工具を提供することが可能となる。
本実施形態に係る穴加工工具の模式図である。 図1の線分II−IIにおける断面模式図である。 図2に示した穴加工工具の部分拡大断面模式図である。 図1に示した穴加工工具の断面模式図である。 図1に示した穴加工工具の動作を説明するための模式図である。 図1に示した穴加工工具の変形例を説明するための部分拡大断面模式図である。 図1に示した穴加工工具の変形例を説明するための模式図である。 図1に示した穴加工工具の変形例を説明するための模式図である。 図1に示した穴加工工具の変形例を説明するための模式図である。 図1に示した穴加工工具の変形例を説明するための模式図である。 本実施形態に係る穴加工工具の模式図である。 図11の線分XII−XIIにおける断面模式図である。 図12の領域XIIIの拡大断面模式図である。 本実施形態に係る穴加工工具の模式図である。 図14の線分XV−XVにおける断面模式図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1) 本発明の一態様に係る穴加工工具1は、工具本体と、ガイドパッド3とを備える。工具本体は、中心軸1dを有し、当該中心軸1dを回転中心として回転可能であって切刃2を設置する部分(工具本体の先端部1a側の部分)を含む棒状の形状を有する。ガイドパッド3は、工具本体において中心軸1dに沿って延びる側面1cに配置される。工具本体の側面1cには、ガイドパッド3に沿って延びるとともにガイドパッド3に向けてクーラントを供給するためのクーラント供給用溝4が形成されている。工具本体は、クーラント供給用溝4の内部にクーラントを導入する導入機構(クーラント供給用穴5、径方向穴6)を含む。クーラント供給用溝4は、中心軸1dに垂直な方向に沿った断面において対向する2つの側壁4a、4bがクーラント供給用溝4の底部4cからガイドパッド3側へ傾いている部分を含む。
このようにすれば、クーラント供給用溝4がガイドパッド3側へ向けて開口した状態となるため、当該クーラント供給用溝4からガイドパッド3に向けて効率的にクーラントを供給することができる。このため、加工対象材11において穴加工工具1により形成された穴の内壁12とガイドパッド3との接触部に十分な量のクーラントを供給できる。
(2) 上記(1)に係る穴加工工具1では、上記断面において、クーラント供給用溝4の側壁4a、4bが工具本体の径方向に対して傾斜している角度θ(図3参照)は5°以上50°以下であってもよい。この場合、クーラント供給用溝4からガイドパッド3に向けてクーラントを確実に供給することができる。
(3) 上記(1)または(2)に係る穴加工工具1において、クーラント供給用溝4は、工具本体において先端部1aと反対側に位置する根元部1b側において導入機構(クーラント供給用穴5、径方向穴6)と接続されてもよい。クーラント供給用溝4の深さTは、根元部1b側から先端部1a側に向かうにつれて浅くなっていてもよい。この場合、当該クーラント供給用溝4においてクーラントが供給される部位(導入機構がクーラント供給用溝4に接続されている部位)から離れた位置ほどクーラント供給用溝4の深さT1、T2が浅くなる(図4参照)。このため、クーラント供給用溝4に導入機構からクーラントが供給されたときに、クーラント供給用溝4において上記導入機構から離れた領域でもクーラントをガイドパッド3に向けて容易に供給できる。つまり、クーラント供給用溝4の全長にわたってガイドパッド3に向けてクーラントの供給を行うことができる。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかに係る穴加工工具1において、工具本体の側面1cには、周方向に間隔を隔ててガイドパッド3が複数形成されていてもよい。クーラント供給用溝4は、複数のガイドパッド3のうちの少なくとも1つに隣接するように形成されていてもよい。この場合、複数のガイドパッド3のうちの少なくとも1つに対してクーラント供給用溝4から十分な量のクーラントを供給することができる。
(5) 上記(4)に係る穴加工工具1において、クーラント供給用溝4は、複数のガイドパッド3のすべてにそれぞれ隣接するように複数形成されていてもよい。複数のクーラント供給用溝4は、工具本体の中心軸1dに沿った方向において互いにずれた位置に形成されていてもよい。
この場合、複数のガイドパッド3のそれぞれに対応するようにクーラント供給用溝4が形成されているので、すべてのガイドパッド3に向けて十分な量のクーラントを供給できる。また、複数のクーラント供給用溝4が工具本体の中心軸1dに沿った方向において互いにずれた位置に配置されるので、当該方向においてほぼ重なる位置にクーラント供給用溝4が形成される場合より、当該工具本体の中心軸1dに沿った方向での工具本体へのクーラント供給量のばらつきを小さくすることができる。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれかに係る穴加工工具1では、工具本体の側面1cにおいて、ガイドパッド3と当該ガイドパッド3に隣接するクーラント供給用溝4との間の距離W(図6参照)は2mm以下であってもよい。この場合、ガイドパッド3に対して十分近い位置にクーラント供給用溝4を配置しているので、ガイドパッド3へ確実にクーラントを供給できる。
[本発明の実施形態の詳細]
次に、実施形態の具体例を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
<穴加工工具の構成および作用効果>
本実施形態に係る穴加工工具の構成を、図1〜図4を参照しながら説明する。図1〜図4に示すように、穴加工工具1は、工具本体と、切刃2と、ガイドパッド3とを主に備える。工具本体は、中心軸1dを有し、当該中心軸1dを回転中心として回転可能であり棒状(具体的には円柱状)の形状を有する。切刃2は、工具本体の先端部1a外周に設置される。ガイドパッド3は、工具本体において中心軸1dに沿って延びる側面1cに複数配置される。図1〜図4に示した穴加工工具1では、6本のガイドパッド3が工具本体の側面1cに配置されている。ガイドパッド3の外周面は、工具本体の側面1cより径方向の外側に突出した位置に配置されている。これら複数のガイドパッド3は、工具本体の側面1cにおいて周方向にほぼ等間隔となるように、中心軸1dに沿った方向に延びるように配置されている。
工具本体の側面1cには、ガイドパッド3に沿って延びるとともにガイドパッド3に向けてクーラントを供給するためのクーラント供給用溝4が複数形成されている。クーラント供給用溝4は、工具本体の中心軸1dに沿った方向において、4つの位置(4段)それぞれに3本づつ形成されている。中心軸1dに沿った方向での1つの位置では、3本のクーラント供給用溝4が、周方向においてほぼ等間隔となるように(本実施形態では中心軸から見て周方向に120°づつずれた位置に)配置されている。また、中心軸1dに沿った方向において隣り合う位置では、一方の位置におけるクーラント供給用溝4と、他方の位置におけるクーラント供給用溝4とは、中心軸1dから見て周方向に60°ずれた位置に配置されている。
工具本体には、クーラント供給用溝4の内部にクーラントを導入する導入機構としてのクーラント供給用穴5および径方向穴6が形成されている。クーラント供給用穴5は、工具本体の中央部に、根元部1bから中心軸1dに沿って延びるように形成されている。径方向穴6は、工具本体においてクーラント供給用穴5から径方向に延びるように形成されている。径方向穴6は複数(クーラント供給用溝4の数に対応するように)形成されている。径方向穴6の外周側の端部は、接続部7に接続されている。接続部7は、径方向穴6とクーラント供給用溝4とを接続する。接続部7には、径方向穴6からクーラント供給用溝4につながるクーラント用の流路(穴)が形成されている。接続部7は、クーラント供給用溝4において根元部1b側の端部に接続されている。つまり、クーラント供給用溝4では図4に示すように、クーラント供給用穴5および径方向穴6を流通したクーラントが、接続部7を介してクーラント供給用溝4に供給される。
クーラント供給用溝4は、図3に示すように、ガイドパッド3から見て穴加工工具1の回転方向(矢印14に示す方向)側に配置されている。クーラント供給用溝4では、中心軸1dに垂直な方向に沿った断面において対向する2つの側壁4a、4bが、クーラント供給用溝4の底部4cからガイドパッド3側へ傾いている部分を含む。図2や図3に示す断面において、クーラント供給用溝4の側壁4a、4bが工具本体の径方向に対して傾斜している角度θ(具体的にはクーラント供給用溝4において隣接するガイドパッド3側の側壁4aの延びる方向と穴加工工具1の径方向とのなす角度θ)は5°以上50°以下である。なお、当該角度θの下限は10°以上、あるいは15°以上であってもよい。また、上記角度θの上限は45°以下、あるいは40℃以下であってもよい。
また、クーラント供給用溝4の深さT(図3参照)は、図4に示すように、穴加工工具1の根元部1b側での深さT1より、先端部1a側での深さT2の方が浅くなっている。すなわち、クーラント供給用溝4の深さTは、根元部1b側から先端部1a側に向かうにつれて浅くなっている。
<穴加工工具の動作および作用効果>
次に、図1〜図4に示した穴加工工具1を用いた加工工程について説明する。予め従来周知の方法により下穴が形成されていた加工対象材11に対して、当該下穴に穴加工工具1を図5の矢印に示す方向に回転させながら挿入する。穴加工工具1の先端部1a側に配置された切刃2によって、下穴の内周面が切削加工され、加工対象材11に穴が形成される。このとき、形成された穴の内壁12(図3参照)にガイドパッド3の外周面が接触して摺動する。形成された穴の内壁12にガイドパッド3が接触することにより、加工対象材11に対する穴加工工具1の位置を正確に規定することができる。
このとき、穴加工工具1に形成されたクーラント供給用穴5にクーラントが供給される。クーラントは、クーランと供給用穴5、径方向穴6、接続部7を介してクーラント供給用溝4に供給される。供給されたクーラントは、図3の矢印13、図4の矢印などに示すようにクーラント供給用溝4からガイドパッド3に無行けて供給される。図3に示すようにクーラント供給用溝4の対向する側壁4a、4bがガイドパッド3側に傾いているため、クーラントは、ガイドパッド3と内壁12(図3参照)との接触部に優先的に供給される。この結果、十分な量のクーラントを当該接触部へ供給できるので、当該接触部での摩擦による発熱やガイドパッド3の摩耗が抑制される。
また、図1および図2に示すように、複数のガイドパッド3のそれぞれに対応するようにクーラント供給用溝4が形成されているので、すべてのガイドパッド3に向けて十分な量のクーラントを供給できる。また、図1や図5に示すように、複数のクーラント供給用溝4が工具本体の中心軸1dに沿った方向において互いにずれた位置に配置されるので、当該方向においてほぼ重なる位置にすべてのクーラント供給用溝4が形成される場合より、当該工具本体の中心軸1dに沿った方向でのガイドパッド3へのクーラント供給量のばらつきを小さくすることができる。このため、ガイドパッド3の摩耗や発熱などを抑制できるので、穴加工工具1での穴加工を安定して行うことができる。
<穴加工工具の変形例>
以下、図6〜図10を参照しながら本実施形態に係る穴加工工具1の変形例を説明する。
図6に示した穴加工工具1は、基本的には図1〜図5に示した穴加工工具1と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、ガイドパッド3に対するクーラント供給用溝4の配置が図1〜図5に示した穴加工工具1と異なっている。すなわち、図6に示した穴加工工具1では、クーラント供給用溝4の開口端部(側壁4aの外周端部)が工具本体の周方向においてガイドパッド3から距離Wだけ離れた位置に位置している。この距離Wはたとえば2mm以下である。なお、当該距離Wの上限は、たとえば1.5mm以下でもよく、1.2mm以下でもよい。また、当該距離Wの下限は、たとえば0.5mm以上でもよく、1mm以上でもよい。この場合も、図3などに示すようにガイドパッド3の側壁にクーラント供給用溝4の開口端部が接触した場合と同様にクーラント供給用溝4から十分な量のクーラントをガイドパッド3と加工対象材11の穴の内壁12との接触部に供給することができる。
図7に示した穴加工工具1は、基本的には図1〜図5に示した穴加工工具1と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、クーラント供給用溝4の配置が図1〜図5に示した穴加工工具1と異なっている。すなわち、図7に示した穴加工工具1では、複数のガイドパッド3に対してクーラント供給用溝4が中心軸1d方向において6カ所(6段)に配置されている。中心軸1d方向での1つの位置では、中心軸1dを介して対向するように2本のクーラント供給用溝4が形成されている。このような構成の穴加工工具1によっても、ガイドパッド3に対して十分な量のクーラントを提供することができる。
図8に示した穴加工工具1は、基本的には図7に示した穴加工工具1と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、クーラント供給用溝4の配置が図7に示した穴加工工具1と異なっている。すなわち、図8に示した穴加工工具1では、複数のガイドパッド3に対してクーラント供給用溝4が中心軸1d方向において図7の場合と同様に6カ所(6段)に配置されている。中心軸1d方向での1つの位置では、1本のクーラント供給用溝4が形成されている。穴加工工具1の使用条件や加工対象材11の材質などにもよるが、このような構成の穴加工工具1によっても、ガイドパッド3と形成された穴の内壁との接触部における発熱や摩耗を十分に抑制することができる。
図9に示した穴加工工具1は、基本的には図1〜図5に示した穴加工工具1と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、クーラント供給用溝4の形状が図1〜図5に示した穴加工工具1と異なっている。すなわち、図9に示した穴加工工具1では、穴加工工具1の中心軸1dに沿った方向において、クーラント供給用溝4の深さTがほぼ一定になっている。なお、図9は図4に対応し、穴加工工具1の中心軸1dに沿った方向における部分断面模式図である。
このような構成によっても、図1〜図5に示した穴加工工具1と同様にガイドパッド3と穴の内壁との接触部に十分な量のクーラントを供給することができる。
図10に示した穴加工工具1は、基本的には図1〜図5に示した穴加工工具1と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、クーラント供給用溝の形状が図1〜図5に示した穴加工工具1と異なっている。すなわち、図10に示した穴加工工具1では、穴加工工具1の中心軸1d(図1参照)に沿った方向における1カ所に3つのクーラント供給用溝が配置されている。そして、この3つのクーラント供給用溝のうち1つ(図10のクーラント供給用溝4)が図1〜図5に示した穴加工工具1におけるクーラント供給用溝4と同様に、ガイドパッド3側に側壁が傾斜した構成となっている。一方、上記3つのうちの2つ(図10のクーラント供給用溝104)は、その側壁が穴加工工具1の径方向に沿って延びており、ガイドパッド3側に傾斜していない。このように、複数のクーラント供給用溝のうちの一部が本実施形態に係るクーラント供給用溝4となっている(1対の側壁がガイドパッド3側に傾斜した構成を有する)場合であっても、クーラント供給用溝の形状が図10に示したクーラント供給用溝104の形状となっている場合よりガイドパッド3の一部へ効率的にクーラントを供給することができる。なお、図10では周方向にならぶ3つのクーラント供給用溝4、104のうち1つだけが本実施形態に係るクーラント供給用溝4となっているが、周方向に並ぶ3つのうちの2つが本実施形態に係るクーラント供給用溝4となっていてもよい。また、図10では、周方向にならぶ複数のクーラント供給用溝について、一部を本実施形態に係るクーラント供給用溝4にしているが、複数のうちの一部を本実施形態に係るクーラント供給用溝4にする構成としては他の態様を採用してもよい。たとえば、図1や図7、図8などに示すように、穴加工工具1の中心軸1dに沿った方向において複数個所(複数段)にクーラント供給用溝を配置する場合、当該中心軸1dに沿った方向においてある箇所には本実施形態に係るクーラント供給用溝4を配置し、他の箇所には異なる形態のクーラント供給用溝(たとえば図10のクーラント供給用溝104)を配置してもよい。
(実施の形態2)
図11〜図13を参照しながら、本実施形態に係る穴加工工具を説明する。図11〜図13に示した穴加工工具1は、基本的には図1〜図5に示した穴加工工具1と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、切刃2の数や配置、また工具本体の形状が図1〜図5に示した穴加工工具1と異なっている。すなわち、図11〜図13に示した穴加工工具1では、工具本体の先端部1a側に先端部用の切刃2が配置されている。そして、当該先端部1aから所定の距離だけ根元部1b側に離れた側面に他の切刃2が配置されている。中心軸1dに沿った方向において、当該他の切刃2と重なる側面の位置に複数のガイドパッド3が配置されている。図12に示すようにガイドパッド3は周方向に間隔を隔てて4つ配置されている。また、当該ガイドパッド3に隣接する位置に、クーラント供給用溝4が形成されている。クーラント供給用溝4の形状は、基本的に図1〜図5に示した穴加工工具1におけるクーラント供給用溝4の形状と同様である。このような構成の穴加工工具1によっても、図1〜図5に示した穴加工工具1と同様にガイドパッド3に対してクーラント供給用溝4から十分な量のクーラントを供給することができる。
(実施の形態3)
図14および図15を参照しながら、本実施形態に係る穴加工工具を説明する。図14および図15に示した穴加工工具1は、基本的には図1〜図5に示した穴加工工具1と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、切刃2の形状や工具本体の形状が図1〜図5に示した穴加工工具1と異なっている。すなわち、図14および図15に示した穴加工工具1では、工具本体の先端部1a側に切刃2が配置されている。そして、中心軸1dに沿った方向において、当該切刃2と重なる側面の位置に複数のガイドパッド3が配置されている。図15に示すようにガイドパッド3は周方向に間隔を隔てて5つ配置されている。また、当該ガイドパッド3に隣接する位置に、クーラント供給用溝4が形成されている。クーラント供給用溝4の形状は、基本的に図1〜図5に示した穴加工工具1におけるクーラント供給用溝4の形状と同様であり、これらのクーラント供給用溝4は隣接するガイドパッド3側に傾いた1対の側壁を有している。このような構成の穴加工工具1によっても、図1〜図5に示した穴加工工具1と同様にガイドパッド3に対してクーラント供給用溝4から十分な量のクーラントを供給することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、ガイドパッドが形成された穴加工工具に特に有利に適用される。
1 穴加工工具
1a 先端部
1b 根元部
1c 側面
1d 中心軸
2 切刃
3 ガイドパッド
4 クーラント供給用溝
4a,4b 側壁
4c 底部
5 クーラント供給用穴
6 径方向穴
7 接続部
11 加工対象材
12 内壁
13,14 矢印
104 クーラント供給用溝

Claims (6)

  1. 中心軸を有し、前記中心軸を回転中心として回転可能であって切刃を設置する部分を含む棒状の工具本体と、
    前記工具本体において前記中心軸に沿って延びる側面に配置されたガイドパッドとを備え、
    前記工具本体の前記側面には、前記ガイドパッドに沿って延びるとともに前記ガイドパッドに向けてクーラントを供給するためのクーラント供給用溝が形成されており、
    前記工具本体は、前記クーラント供給用溝の内部に前記クーラントを導入する導入機構を含み、
    前記クーラント供給用溝は、前記中心軸に垂直な方向に沿った断面において対向する2つの側壁が前記クーラント供給用溝の底部から前記ガイドパッド側へ傾いている部分を含む、穴加工工具。
  2. 前記断面において、前記クーラント供給用溝の側壁が前記工具本体の径方向に対して傾斜している角度は5°以上50°以下である、請求項1に記載の穴加工工具。
  3. 前記クーラント供給用溝は、前記工具本体において前記先端部と反対側に位置する根元部側において前記導入機構と接続され、
    前記クーラント供給用溝の深さは、前記根元部側から前記先端部側に向かうにつれて浅くなっている、請求項1または請求項2に記載の穴加工工具。
  4. 前記工具本体の前記側面には、周方向に間隔を隔てて前記ガイドパッドが複数形成され、
    前記クーラント供給用溝は、前記複数のガイドパッドのうちの少なくとも1つに隣接するように形成されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の穴加工工具。
  5. 前記クーラント供給用溝は、前記複数のガイドパッドのすべてにそれぞれ隣接するように複数形成されており、
    前記複数のクーラント供給用溝は、前記工具本体の前記中心軸に沿った方向において互いにずれた位置に形成されている、請求項4に記載の穴加工工具。
  6. 前記工具本体の前記側面において、前記ガイドパッドと前記ガイドパッドに隣接する前記クーラント供給用溝との間の距離は2mm以下である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の穴加工工具。
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