JP2017029893A - アンモニアストリッピング処理におけるスケール抑制方法、及びそれを用いたアンモニアストリッピング処理 - Google Patents
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Abstract
Description
一般的に、アンモニアストリッピングとは、工場排水に含まれるアンモニウムイオンを除去するための方法であって、濃度の高いアンモニウムイオンを含む排水にアルカリ剤を添加し、アルカリ性にした後、スチームを供給して温度を上昇させ、空気を供給し、アンモニアの放散を促進することにより、アンモニウムイオンを気体のアンモニアに変えて系外に放出する方法である。
実排水を用いた実験室レベルの実験による結果
(1)試験方法
ステンレス製の模擬配管にpHおよび温度を調整した排水を通し、これに、空気および二酸化炭素除去空気を曝気させて、模擬配管内に生成するスケール量を測定した。
この試験に使用した装置を図1に示す。実排水を含むタンク5からの排水(20L)は、循環ポンプ2Bで循環攪拌され、pHを連続測定しながら、25%水酸化ナトリウム溶液を容器3から定量ポンプ2Aで自動注入し、pHを表1に示す所定の値に制御した。pHを調整した排水の一部を定量ポンプ2C、2DでSUS製の模擬配管6A,6Bに送水した。通水流量は各々13.9 ml/min(20 L/day)とした。SUS製の模擬配管6A,6Bは、制御された恒温水槽7内に設置され、80℃の温度条件を維持するようにした。模擬配管6Aへの空気は室内空気(二酸化炭素を含む)を供給し、模擬配管6Bへ供給する二酸化炭素除去空気は室内空気を25% NaOH溶液バブリング容器8に供給し、二酸化炭素の除去を行った後、供給した。実験は24時間継続して行った。カルシウムの付着速度の測定結果を表1に示す。また、CO2量の有無やpHへの依存性について、図2においてグラフで表す。
火力発電所の排水の1/2,000の処理量での実験結果
(1) 試験方法
ステンレス製の模擬配管にpHおよび温度を調整した排水にて連続通水を行い、これに、空気および二酸化炭素除去空気を曝気させて、模擬配管内に生成するスケール量を測定した。また、アンモニア濃度を測定することにより、アンモニア除去率も測定した。
この連続通水試験に使用した装置を図3に示す。実機排水貯槽S5中にある排水のpHは約7、カルシウム濃度は450−600ppmであり、実機排水貯槽S5より供給し、排水のpHをpH調整槽S6で連続測定しながら、貯槽S3から25%水酸化ナトリウム溶液S4をpH調整槽S6に自動注入し、pHを所定の値(pH=10〜11)に制御した。pHを調整した排水の一部を定量ポンプS2Bでアンモニア放散部のSUS製の模擬配管に送水した。模擬配管の下部には、取り外し可能な付着部S10A、S10Bを設け、この部分に付着したスケール量を測定した。S10Aに付着したスケールは、二酸化炭素除去空気を用いた場合のものであり、S10Bに付着したスケールは、二酸化炭素を除去しない大気中の空気を用いた場合のものである。なお、二酸化炭素除去空気は、ブロアS2Cを用いて大気Aから得られた空気を用いて、二酸化炭素除去部S8のスプレー装置により、25%NaOH水溶液S4をスプレーして、二酸化炭素を除去することにより得た。二酸化炭素濃度は、二酸化炭素濃度計S9で測定した。
試験結果を表2、3に示した。アンモニアストリッピング前の実機排水に含まれるNH4 +濃度は1,560 mg/Lであったが、アンモニアストリッピング後は空気供給側で440 mg/L、二酸化炭素除去空気供給側で320 mg/Lとなり、pHが10−11、反応温度が80℃付近で7割以上のアンモニアの除去ができることを確認した(表2参照)。アンモニア放散部の底部(図3における付着部S10A,S10B)に付着したスケール量は、空気供給側では49 mg/h、二酸化炭素除去空気供給側では17 mg/hとなり、空気中の二酸化炭素を除去することによってアンモニアストリッピング時のスケール生成を約1/3に抑制できることが確認できた。実施例1と同様、アンモニアストリッピング装置の曝気用空気から二酸化炭素を除去することにより、装置内部のスケーリング障害を1/3程度に軽減できることを示唆している。
1・・・実排水を用いた小規模実験装置、2・・・各種ポンプ、3・・・25%NaOH水溶液容器、4・・・pH計、5・・・実排水を含むタンク、6A,6B・・・SUS製模擬配管、7・・・恒温水槽、8・・・25%NaOH水溶液バブリング容器、9・・・pH制御器
S1・・・実排水を用いた中規模実験装置、S2・・・各種ポンプ、S2B・・・定量ポンプ、S2C・・・ブロア、S3・・・25%NaOH水溶液貯槽、S4・・・25%NaOH水溶液、S5・・・実機排水貯槽、S6・・・pH調整槽、S7・・・加熱器、S8・・・二酸化炭素除去部(25%NaOH水溶液スプレー装置)、S9・・・CO2濃度計、S10A,S10B・・・付着部(付着量測定場所)、S11A,S11B・・・処理済水、S12A,S12B・・・NH3排出(大気放出)、S13・・・pH調節計、S14・・・流量計
Claims (7)
- スケール生成を抑制しながら、排水をアンモニアストリッピング処理する方法であって、
二酸化炭素濃度を低減したガスを用意する工程と、
前記ガスを、アンモニアストリッピング装置のアンモニア放散部に導入する工程と、
排水をアンモニアストリッピング処理に適切なpHにし、アンモニア放散部に導入する工程と、
導入されたガスを用いて、導入された排水からアンモニアを放散させる工程と、
処理済みの排水を、アンモニア放散部から排出する工程とを含む、方法。 - 前記ガスは、二酸化炭素を実質的に除去した空気である、請求項1に記載の方法。
- 二酸化炭素濃度を実質的に除去した空気は、大気中の空気を水酸化ナトリウム水溶液に接触させ、二酸化炭素濃度を10ppm以下まで低減させることによって得られる、請求項2に記載の方法。
- 二酸化炭素を実質的に除去するために用いられる水酸化ナトリウム水溶液と同じ濃度の水酸化ナトリウム水溶液が、前記排水を適切なpHにするために用いられる、請求項3に記載の方法。
- 前記排水が炭酸イオンを含まない場合に、前記排水を適切なpHにするために消石灰を用いる、請求項3に記載の方法。
- 排水をアンモニアストリッピング処理するための装置であって、
アンモニアストリッピング処理に使用する空気から二酸化炭素を実質的に除去する手段と、
排水をアンモニアストリッピング処理に適切なpHに調整する手段と、
二酸化炭素を実質的に除去した空気を用いて、pHを調整した排水中のアンモニアを放散する手段とを含む装置。 - アンモニアストリッピング処理において、スケール生成を抑制する方法であって、大気中の空気を水酸化ナトリウム水溶液に接触させることにより、二酸化炭素を実質的に除去した空気を、アンモニアストリッピング処理に用いる、方法。
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