JP2017029561A - 流体注入用アダプタ、及び流体注入用アダプタ付き風船、並びに風船への流体注入方法 - Google Patents

流体注入用アダプタ、及び流体注入用アダプタ付き風船、並びに風船への流体注入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】風船の流体取込部の手作業による閉口作業を不要にして、風船への流体注入作業を容易に行うことができる流体注入用アダプタを提供する。【解決手段】流体注入用アダプタ20は、筒軸方向に貫通する貫通孔23が形成された筒状のホルダ21を有し、風船10に流体を注入する際には、ホルダの少なくとも一部が流体取込部12に挿入されるとともに貫通孔に流体を注入するポンプのノズル100が挿入され、この状態の流体取込部の外周に装着された圧力付与部材32により押圧された流体取込部の領域がホルダの外周面に密着される構成であり、風船に流体を注入した後には、圧力付与部材が流体取込部の外周に装着された状態のまま、ノズルが流体取込部から抜き取られ、かつ、ホルダが圧力付与部材により押圧されない位置に移動可能な構成にしたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、風船への流体注入の際に用いられる流体注入用アダプタ、及びこのアダプタを備える風船、並びにこの風船への流体注入方法に関する。
従来、一般的なゴム風船や、ヨーヨー風船として用いるゴム風船等のように、流体を注入することで膨張する風船が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、流体が注入されることで膨張する本体部(特許文献1では風船本体と称されている)と、本体部に接続した流体取込部(特許文献1では吸込み部と称されている)とを備えるゴム風船が開示されている。
上述したような風船に流体を注入する作業は、例えば次の手順によって実行される。まず、ポンプのノズルを風船の流体取込部に挿入して、ポンプによって空気、水等の流体を風船に注入して、風船の本体部を膨張させる。次いで、流体取込部から流体が逆流しないように流体取込部を指等で押さえながら、ポンプのノズルを流体取込部から引き抜くとともに、本体部内の流体が流体取込部から逆流しないように流体取込部を指等で閉口させながら、ゴム糸等の緊締部材によって流体取込部を緊締して、流体取込部を閉口させる(以下、この作業を、流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業と称する)。以上の手順により、風船への流体注入は実行される。
特開2008−284012号公報
上述した流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業は、上手く行うためには熟練が要求される。したがって、従来の風船への流体注入作業は容易とはいえなかった。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、風船の流体取込部の手作業による閉口作業を不要にして、風船への流体注入作業を容易に行うことができる流体注入用アダプタ、及び流体注入用アダプタ付き風船、並びに風船への流体注入方法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の流体注入用アダプタは、風船に流体を注入する際に、前記風船の本体部に接続された流体取込部に設置される流体注入用アダプタであって、筒軸方向に貫通する貫通孔が形成された筒状のホルダを有し、前記風船に前記流体を注入する際には、前記ホルダの少なくとも一部が前記流体取込部に挿入されるとともに前記貫通孔に前記流体を注入するポンプのノズルが挿入され、この状態の前記流体取込部の外周に装着された圧力付与部材により押圧された前記流体取込部の領域が前記ホルダの外周面に密着される構成であり、前記風船に前記流体を注入した後には、前記圧力付与部材が前記流体取込部の外周に装着された状態のまま、前記ノズルが前記流体取込部から抜き取られ、かつ、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動可能な構成にしたことを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明の流体注入用アダプタ付き風船は、上記流体注入用アダプタと、本体部に接続された流体取込部に前記流体注入用アダプタの前記ホルダの少なくとも一部が挿入された風船と、前記ホルダの少なくとも一部が挿入された状態の前記流体取込部の外周に装着されて前記流体取込部を前記ホルダの外周面に密着させる圧力付与部材とを備えたことを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明の風船への流体注入方法は、上記流体注入用アダプタ付き風船に流体を注入する風船への流体注入方法であって、前記ホルダにポンプのノズルを挿入してこのポンプにより前記風船の本体部に流体を注入し、次いで、前記圧力付与部材を前記流体取込部の外周に装着した状態のまま、前記ノズルを前記流体取込部から抜き取り、かつ、前記ホルダを前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動させることにより、前記流体取込部を前記圧力付与部材により緊締することを特徴とする。
また上記課題を解決するための本発明の第2の流体注入用アダプタは、風船に流体を注入する前に、前記風船の本体部に接続された流体取込部に設置される流体注入用アダプタであって、前記風船に前記流体を注入する前に、前記流体取込部に少なくとも一部が挿入されるホルダを有し、このように前記ホルダが挿入された状態の前記流体取込部の外周に装着された圧力付与部材により押圧された前記流体取込部の領域が前記ホルダの外周面に密着される構成であり、前記風船に前記流体を注入する前に、前記圧力付与部材が前記流体取込部の外周に装着された状態のまま、前記流体を注入するポンプのノズルによって前記ホルダが押圧されて前記ホルダが前記本体部の内部へ移動することにより、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動可能な構成にしたことを特徴とする。
また上記課題を解決するための本発明の第2の流体注入用アダプタ付き風船は、上記第2の流体注入用アダプタと、本体部に接続された流体取込部に前記流体注入用アダプタの前記ホルダの少なくとも一部が挿入された風船と、前記ホルダの少なくとも一部が挿入された状態の前記流体取込部の外周に装着されて前記流体取込部を前記ホルダの外周面に密着させる圧力付与部材とを備えたことを特徴とする。
また上記課題を解決するための本発明の第2の風船への流体注入方法は、上記第2の流体注入用アダプタ付き風船に流体を注入する風船への流体注入方法であって、前記風船に前記流体を注入する前に、前記圧力付与部材が前記流体取込部の外周に装着された状態のまま、前記ポンプの前記ノズルによって前記ホルダを押圧して前記ホルダを前記本体部の内部へ移動させることで前記ホルダを前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動させ、次いで、前記圧力付与部材を前記流体取込部の外周に装着した状態のまま、前記ノズルから前記流体を前記風船に注入し、次いで、前記ノズルを前記流体取込部から抜き取ることにより前記流体取込部を前記圧力付与部材により緊締することを特徴とする。
本発明の流体注入用アダプタによれば、風船に流体を注入した後に、圧力付与部材が流体取込部の外周に装着された状態のまま、ノズルが流体取込部から抜き取られ、かつ、ホルダが圧力付与部材により押圧されない位置に移動することで、圧力付与部材からの押圧に対向するホルダの抗力を無くして、圧力付与部材の押圧によって流体取込部を緊締することができる。これにより、流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業が不要となるので、風船への流体注入作業を容易に行うことができる。
また本発明の流体注入用アダプタ付き風船によれば、上記と同様の理由により、流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業が不要となるので、風船への流体注入作業を容易に行うことができる。
また本発明の風船への流体注入方法によれば、上記と同様の理由により、流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業が不要となるので、風船への流体注入作業を容易に行うことができる。
なお、本発明の流体注入用アダプタは、前記ホルダが筒軸方向中途の位置で分割可能に形成され、前記風船に前記流体を注入した後には、分割された前記ホルダの一方部分が前記流体取込部から抜き取られるとともに、他方部分が前記本体部の内部へ移動することにより、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動する構成にすることもできる。
また本発明の流体注入用アダプタは、前記ホルダが前記流体取込部から抜き取られることにより、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動する構成にすることもできる。
また本発明の流体注入用アダプタは、前記ホルダが前記本体部の内部へ移動することにより、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動する構成にすることもできる。
また本発明の流体注入用アダプタは、前記本体部の内部へ移動する前記ホルダに装飾部が形成されている構成とすることもできる。これにより、装飾部によって流体注入後の風船の内部を装飾することができる。
また本発明の流体注入用アダプタは、前記ホルダの外周面よりも拡径したフランジ部が設けられた構成とすることもできる。これにより、フランジ部を指等で摘むことができるので、ホルダを圧力付与部材により押圧されない位置に容易に移動させることができる。
また本発明の流体注入用アダプタは、前記ホルダの外周面に、周方向に延在する環状溝又は環状凸部が形成された構成とすることもできる。環状溝が設けられることにより、ホルダを環状溝の部分で容易に分割させることができる。あるいは環状溝又は環状凸部が設けられることにより、この環状溝又は環状凸部を目印として、圧力付与部材を容易に装着することができる。
また本発明の流体注入用アダプタは、前記ホルダの外周面に、筒軸方向に延在する溝又は凸部が形成された構成とすることができる。これにより、筒軸方向に延在した溝又は凸部によって、ホルダの外周面と流体取込部との接触面積を小さくすることができる。それにより、ホルダを移動させる際に要する力が小さくて済むので、ホルダを圧力付与部材により押圧されない位置に容易に移動させることができる。
また本発明の第2の流体注入用アダプタによれば、風船に流体を注入する前に、圧力付与部材が流体取込部の外周に装着された状態のまま、ポンプのノズルによってホルダが押圧されてホルダが本体部の内部へ移動することにより、ホルダが圧力付与部材により押圧されない位置に移動することで、圧力付与部材からの押圧に対向するホルダの抗力を無くして、ポンプのノズルの抗力によって圧力付与部材からの押圧に対向することができる。この状態で、ポンプのノズルによって流体を風船に注入し、次いで、ノズルを流体取込部から抜き取ることにより、圧力付与部材からの押圧に対向するノズルの抗力を無くすことができ、圧力付与部材の押圧によって流体取込部を緊締することができる。これにより、流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業が不要となるので、風船への流体注入作業を容易に行うことができる。
また本発明の第2の流体注入用アダプタ付き風船によれば、上記と同様の理由により、流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業が不要となるので、風船への流体注入作業を容易に行うことができる。
また本発明の第2の風船への流体注入方法によれば、上記と同様の理由により、流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業が不要となるので、風船への流体注入作業を容易に行うことができる。
なお、本発明の第2の流体注入用アダプタは、前記本体部の内部へ移動する前記ホルダに装飾部が形成されている構成とすることもできる。これにより、装飾部によって流体注入後の風船の内部を装飾することができる。
また、本発明の第2の流体注入用アダプタは、前記ホルダの外周面に、周方向に延在する環状溝又は環状凸部が形成された構成とすることもできる。この環状溝又は環状凸部が設けられることにより、この環状溝又は環状凸部を目印として、圧力付与部材を容易に装着することができる。
また、本発明の第2の流体注入用アダプタは、前記ホルダの外周面に、筒軸方向に延在する溝又は凸部が形成された構成とすることもできる。これにより、筒軸方向に延在した溝又は凸部によって、ホルダの外周面と流体取込部との接触面積を小さくすることができる。それにより、ホルダを移動させる際に要する力が小さくて済むので、ホルダを圧力付与部材により押圧されない位置に容易に移動させることができる。
実施形態1に係る流体注入用アダプタ付き風船を例示する斜視図である。 図2(a)は実施形態1に係る流体注入用アダプタを例示する側面図である。図2(b)は流体注入用アダプタを例示する断面図である。 図3(a)は実施形態1に係る風船への流体注入方法の第1工程を例示する説明図である。図3(b)は実施形態1に係る第2工程を例示する説明図である。図3(c)は実施形態1に係る第3工程を例示する説明図である。 図4(a)は実施形態2に係る流体注入用アダプタを例示する側面図である。図4(b)は実施形態2に係る流体注入用アダプタを例示する断面図である。 実施形態2に係る第3工程を例示する説明図である。 図6(a)は実施形態3に係る流体注入用アダプタを例示する側面図である。図6(b)は実施形態3に係る流体注入用アダプタを例示する断面図である。 図7(a)は実施形態3に係る第1工程を例示する説明図である。図7(b)は実施形態3に係る第2工程を例示する説明図である。図7(c)は実施形態3に係る第3工程を例示する説明図である。 図8(a)は実施形態4に係る流体注入用アダプタを例示する側面図である。図8(b)は実施形態4に係る第3工程を例示する説明図である。 実施形態5に係る流体注入用アダプタを例示する側面図である。 図10(a)は実施形態6に係る流体注入用アダプタを例示する側面図である。図10(b)は実施形態6に係る流体注入用アダプタを例示する断面図である。 図11(a)は実施形態6に係る第1工程を例示する説明図である。図11(b)は実施形態6に係る第2工程を例示する説明図である。図11(c)は実施形態6に係る第3工程を例示する説明図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に係る流体注入用アダプタ付き風船1(以下、アダプタ付き
風船1と略称する)について図面を参照しつつ説明する。
図1に例示するアダプタ付き風船1は、風船10、アダプタ20及び糸ゴム30を備えている。風船10は、伸縮自在な材質によって構成されている。この材質の具体的種類は特に限定されるものではないが、例えば手動式のピストンポンプによって空気等の気体や水等の液体を風船10に注入することで風船10が容易に膨張できるような材質であることが好ましい。
そこで、本実施形態においては風船10の材質として、このような好適な材質を用いており、具体的にはラテックス、より具体的にはゴムを用いている。また風船10に注入する流体の一例として、空気及び水を用いている。すなわち、本実施形態に係るアダプタ付き風船1は、いわゆるゴム風船の内部に空気及び水が封入されたヨーヨー風船である。
但し、アダプタ付き風船1の具体例はこれに限定されるものではない。他の一例を挙げると、例えばゴム風船の内部に空気または空気よりも軽い気体(ヘリウムガス等)が封入された風船等を用いることもできる。あるいは、アダプタ付き風船1の風船10の材質として、伸縮自在でない材質のもの(例えばアルミフィルムやビニール等の樹脂を用いたもの等)を用いることもできる。尚、アダプタ付き風船1に収容可能であれば、このアダプタ付き風船1の内部に注入されるものの種類は特に限定されるものではない。例えば、ゼリー状の物質等をアダプタ付き風船1の内部に注入して収容することもできる。
風船10は、流体が注入されることで膨張可能な本体部11と、本体部11に接続した流体取込部12とを備えている。流体取込部12は、流体が取り込まれる風船10の部位であり、本実施形態においては、本体部11よりも内径の小さい円筒形状を有している。また、流体取込部12の本体部11の側とは反対側の端部には、肉厚な口輪13が形成されている。なお、図1に例示する流体取込部12の形状は、流体取込部12の一例に過ぎず、流体取込部12の形状はこれに限定されるものではない。他の一例を挙げると、流体取込部12は口輪13を備えていないものとすることもできる。
アダプタ20は、風船10に流体を注入する際に、風船10の流体取込部12に設置されて使用される。アダプタ20は、流体取込部12に少なくとも一部が挿入されたホルダ21を備えている。なお、アダプタ20の詳細は後述する。
糸ゴム30は、一方の端部に輪31を備えている。糸ゴム30の他方の端部は、ホルダ21が挿入された流体取込部12の外側に複数回、巻かれている。この糸ゴム30の流体取込部12の外側に巻かれた部分を巻回部32と称する。巻回部32によって、流体取込部12及びホルダ21には、縮径される方向に押圧が付与されている。この押圧によって、流体取込部12はホルダ21の外周面に密着している。これにより、本体部11に流体が注入される際に、本体部11の内部の流体がホルダ21の外周面と流体取込部12の内面との間から外部に漏洩することが抑制されている。
すなわち、糸ゴム30の巻回部32は、ホルダ21が挿入された状態の流体取込部12の外周に装着されて、流体取込部12をホルダ21の外周面に密着させる圧力付与部材としての機能を有している。なお、圧力付与部材は、本実施形態のような糸ゴム30の巻回部32に限定されるものではない。圧力付与部材の他の例を挙げると、例えば、ゴム以外の糸や、樹脂製のクリップ等によって構成されたもの等を用いることもできる。
続いてアダプタ20の詳細について説明する。図2(a)及び図2(b)に例示するように、アダプタ20は、前述したホルダ21を備えるとともに、ホルダ21の外周面よりも拡径したフランジ部22を備えている。フランジ部22は、ホルダ21の中心軸である
筒軸50の方向(筒軸方向と称する)に存在する両端部のうち、一方の端部(基端部と称する)に設けられている。
ホルダ21は、風船10に流体を注入する際に、ホルダ21の少なくとも一部が風船10の流体取込部12に挿入されて、ポンプから圧送された流体を風船10に導入する部材である。なお、図1に例示するように、本実施形態に係るホルダ21は、その一部、具体的には先端部(基端部とは反対側の端部)が流体取込部12に挿入される。但しホルダ21の構成はこれに限定されるものではなく、例えばホルダ21は、その全体が流体取込部12に挿入される構成であってもよい。
図2(a)に示すように、本実施形態に係るホルダ21は筒形状であり、ホルダ21の外径は流体取込部12に挿入可能な大きさに設定されている。また図2(b)に示すように、ホルダ21及びフランジ部22の内部には、ホルダ21の筒軸方向に貫通した貫通孔23が形成されている。この構成により、風船10に流体を注入する際には、ホルダ21は流体取込部12に挿入されるとともにホルダ21の貫通孔23にポンプの後述するノズル100が挿入される。そして、この状態の流体取込部12の外周に装着された巻回部32(圧力付与部材)により押圧された流体取込部12の領域が、ホルダ21の外周面に密着する。
また本実施形態に係るホルダ21は、先端部の角がアール状に面取りされている。この構成により、ホルダ21によって風船10に傷が付くことが抑制されている。また、この構成により、ホルダ21は、容易に流体取込部12に挿入できるようになっている。但し、ホルダ21の構成はこれに限定されるものではなく、例えばホルダ21は、その先端部がアール状に面取りされていない構成とすることもできる。
また本実施形態に係るアダプタ20は、風船10に流体が注入された後において、糸ゴム30の巻回部32が流体取込部12の外周に装着された状態のまま、ホルダ21が巻回部32により押圧されない位置に移動可能な構成となっている。この構成の一例として、本実施形態に係るアダプタ20は、ホルダ21が筒軸方向の途中で分割可能に形成されている。またホルダ21は、風船10に流体を注入した後に、分割されたホルダ21の一方部分が流体取込部12から抜き取られるとともに、他方部分が本体部11の内部へ移動することにより、ホルダ21が巻回部32により押圧されない位置に移動する構成となっている。
具体的には、本実施形態に係るホルダ21の外周面には、ホルダ21の周方向に延在する環状溝24が設けられている。この構成により、巻回部32が流体取込部12の外周に装着された状態のまま(すなわち巻回部32によって押圧が付与された圧力付与状態で)、ユーザが指等で環状溝24を起点にしてホルダ21を折り曲げるように力を加えることで、ホルダ21を環状溝24の部分で容易に2つに分割することができる。また、ユーザは風船10に流体を注入した後に、分割されたホルダ21の一方部分を流体取込部12から抜き取ることができる。また、ユーザは分割されたホルダ21の他方部分を本体部11の内部へ移動させることもできる。このようにしてユーザはホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に移動させることができる。
なお、環状溝24の形成箇所は、ホルダ21の外周面であれば、特に限定されるものではないが、巻回部32によって押圧が付与される領域(すなわち糸ゴム30が巻かれている領域)に環状溝24が位置するように設定されることが好ましい。実際、本実施形態に係る環状溝24は、ホルダ21の基端と先端との中間部分に設けられており、巻回部32はこの環状溝24に対応した流体取込部12の外周部分に巻かれている。これにより、本実施形態によれば、流体取込部12におけるホルダ21の環状溝24に対応した部分に対
して、巻回部32によって押圧が効果的に付与されている。また、このように環状溝24を設けることによって、環状溝24を、ユーザが指でホルダ21を移動させる際の指の滑り止め部として機能させることもできる。
フランジ部22は、前述したようにホルダ21の外周面の径よりも拡径している。フランジ部22は、ホルダ21を分割した後に、ホルダ21の環状溝24よりも基端側の部分を流体取込部12から抜き取る際にユーザが指等で掴む部分(すなわち、摘み部)としての機能を有している。
なお、本実施形態に係るアダプタ20は、このフランジ部22を備えていない構成でもよい。但し、アダプタ20がフランジ部22を備えることで、ユーザが指等でフランジ部22を摘むことができるので、ホルダ21を分割後にホルダ21の基端側の部分を流体取込部12から容易に抜き取ることができる。この点において、アダプタ20はフランジ部22を備えていることが好ましい。
なお、アダプタ20の寸法は特に限定されるものではなく、実験、シミュレーション等を行うことにより、アダプタ20が適用される風船10の寸法やポンプのノズル100の寸法に応じた適切な寸法を設定すればよい。
続いて本実施形態に係るアダプタ付き風船1の風船10への流体の注入方法について説明する。本実施形態に係る流体注入方法は、次に説明する第1工程、第2工程及び第3工程を含んで構成されている。
図3(a)に例示するように、第1工程においては、流体注入前の状態(萎んだ状態)のアダプタ付き風船1のホルダ21の貫通孔23に、ポンプのノズル100を挿入する。なお、第1工程に供されるアダプタ付き風船1においては、できるだけ強い力で糸ゴム30の巻回部32を流体取込部12に巻き付けることで、巻回部32が流体取込部12に対して強い押圧を付与していることが好ましい。この構成により、後述する第2工程において、本体部11内の流体が流体取込部12の内面とホルダ21の外周面との間から外部に漏洩することを効果的に抑制できるからである。
また本実施形態においては、このポンプの一例として、持ち運び可能な可搬型のピストンポンプを用いている。但し、このポンプは、風船10に注入される流体を圧送する流体圧送装置の一例に過ぎず、ポンプの具体例はピストンポンプに限定されるものではない。ポンプの他の一例を挙げると、風船10に注入される流体としてヘリウムガス等を用いる場合には、ポンプとしてガスボンベ等を用いることもできる。すなわち、本発明においてポンプとは、風船10に流体を注入する様々なボンベも含んでいる。
また本実施形態のように、ポンプのノズル100の先端(すなわち流体の出口)は、風船10の本体部11の内部にまで到達していることが好ましい。ノズル100の先端が本体部11の内部にまで到達することで、ノズル100の先端が流体取込部12内に留まっている場合に比較して、次に説明する第2工程において風船10の本体部11を綺麗な球形に膨張させることが容易になるからである。
図3(b)に例示する第2工程は第1工程の次に実行される。第2工程においては、ポンプによって本体部11に流体を注入する。この注入された流体により、風船10の本体部11は膨張して球形になる。
図3(c)に例示する第3工程は第2工程の次に実行される。第3工程においては、巻回部32を流体取込部12の外周に装着した状態のままで、ノズル100を所定位置まで
引き抜いた状態にして、ホルダ21を環状溝24よりも先端側の部分と基端側の部分とに分割する。次いで、ホルダ21の環状溝24よりも基端側の部分を流体取込部12から抜き取るとともに、ホルダ21の環状溝24よりも先端側の部分を本体部11の内部へ移動させることで、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に移動させる。この際、フランジ部22を指等で摘まむことにより、ホルダ21を流体取込部12から容易に抜き取ることができる。この第3工程が実行されることで、巻回部32からの押圧に対向するホルダ21の抗力が無くなるので、巻回部32の押圧によって流体取込部12は緊締する。それにより、流体取込部12は閉口し、本体部11の流体は風船10の内部に封止される。
なお、本実施形態に係る第3工程において、分割されたホルダ21の他方部分(環状溝24よりも先端側の部分)は、全体的に本体部11の内部に配置されている。但し、分割されたホルダ21の他方部分は本体部11の内部に配置されていなくてもよく、第3工程において、ホルダ21を分割した後に、ホルダ21の他方部分を本体部11の内部の方向へ移動させることで、ホルダ21の他方部分が巻回部32によって押圧されない位置にまで移動すればよい。したがって、ホルダ21の他方部分が流体取込部12に残存していてもよい。
また、ユーザは、第3工程によって得られたアダプタ付き風船1の糸ゴム30の輪31に指をかけて、アダプタ付き風船1を上下に移動させることで、アダプタ付き風船1を使用する(すなわちアダプタ付き風船1で遊ぶ)ことができる。なお、この糸ゴム30の輪31は、ユーザが指をかけるために設けられているものであり、糸ゴム30に必須の構成というわけではない。そのため、糸ゴム30は輪31を備えていない構成とすることもできる。
なお、上述した流体注入方法において、第1工程及び第2工程は、ホルダ21にポンプのノズル100を挿入してポンプにより風船10の本体部11に流体を注入することに相当し、第3工程は、圧力付与部材を流体取込部12の外周に装着した状態のままノズル100を流体取込部12から抜き取り、かつホルダ21を圧力付与部材により押圧されない位置に移動させることにより、流体取込部12を圧力付与部材により緊締することに相当する。
続いて本実施形態の作用効果について、比較例と比較しつつ説明する。まず、比較例として、本実施形態のようなアダプタ20を備えておらず、風船の流体取込部にポンプのノズルを直接挿入して糸ゴム等の緊締部材によって流体取込部を閉口させる例を想定する。この比較例に係る風船に流体を注入する場合、風船の本体部の流体が流体取込部から逆流しないようにするために、流体取込部を指等で押さえながらポンプのノズルを流体取込部から引き抜き、流体取込部を指等で閉口させながら緊締部材によって流体取込部を緊締して流体取込部を閉口させる作業(すなわち、流体注入後における風船の流体取込部の手作業による閉口作業)が必要となる。このような比較例に係る風船への流体注入作業は、容易な作業とはいえない。
これに対して、本実施形態によれば、風船10に流体を注入した後に、巻回部32(圧力付与部材)が流体取込部12の外周に装着された状態のまま、ノズル100が流体取込部12から抜き取られ、かつ、ホルダ21を分割してホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に移動することで、巻回部32からの押圧に対向するホルダ21の抗力を無くして、巻回部32の押圧によって流体取込部12を緊締することができる。これにより、比較例のような流体注入後における風船10の流体取込部12の手作業による閉口作業が不要となるので、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。
なお、第3工程において、ポンプのノズル100を流体取込部12から抜き取る作業とホルダ21を分割してホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に移動させる作業の順番は、特に限定されるものではない。ノズル100を流体取込部12から抜き取った後にホルダ21を分割して移動させてもよく、ホルダ21を分割して移動させた後にノズル100を抜き取ってもよく、ノズル100を抜き取るのと同時にホルダ21を分割して移動させてもよい。但し、ホルダ21を分割して移動させてからノズル100を抜き取る場合の方が、そうでない場合に比較して、容易に行える点で好ましい。
また本実施形態によれば、アダプタ20にフランジ部22が設けられているので、フランジ部22を指等で摘むことができる。それにより、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に容易に移動させることができる。この点においても本実施形態によれば、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。
また本実施形態に係るアダプタ20は環状溝24が形成された構成であるので、ホルダ21を環状溝24の部分で容易に分割させることができる。この点においても本実施形態によれば、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。但し、アダプタ20は、ホルダ21を筒軸方向の途中で分割することが可能であればよいので、本実施形態において環状溝24は必須の構成ではない。具体的には本実施形態の場合、ホルダ21は筒軸方向の途中で分割可能な程度に細い外径を有しているので、アダプタ20が環状溝24を備えていない場合であっても、ホルダ21を筒軸方向の途中で分割することは可能である。そのため、アダプタ20は環状溝24を備えていない構成とすることもできる。
(実施形態1の変形例)
なお、本実施形態に係るアダプタ20は、ホルダ21の外周面に、環状凸部を備えた構成としてもよい。例えば、この環状凸部は、後述する図6(a)の凸部26と同様に、ホルダ21の糸ゴム30が巻回される部分に設けられた環状の突起によって構成される。この構成によれば、環状凸部を目印として、圧力付与部材としての糸ゴム30を容易に装着することができる。また、環状凸部を、指でホルダ21を移動させる際の指の滑り止め部として機能させることもできる。
(実施形態2)
続いて本発明の実施形態2に係る流体注入用アダプタ付き風船1a(以下、アダプタ付き風船1aと略称する)について説明する。図4(a)及び図4(b)に例示するように、アダプタ付き風船1aは、アダプタ20に代えてアダプタ20aを備えている点において、実施形態1に係るアダプタ付き風船1と異なっており、アダプタ付き風船1aの他の構成はアダプタ付き風船1と同様である。アダプタ20aは、ホルダ21が流体取込部12から抜き取られることにより、ホルダ21が巻回部32により押圧されない位置に移動する構成になっている点において、実施形態1に係るアダプタ20と異なっている。
本実施形態に係るアダプタ20aは、前述したアダプタ20と同様に、フランジ部22を備えている。具体的にはアダプタ20aは、ホルダ21の筒軸方向の基端にフランジ部22を備えている。このフランジ部22は、実施形態1と同様に、ホルダ21の外周面よりも拡径している。アダプタ20aがこのフランジ部22を備えることにより、ホルダ21を流体取込部12から抜き取る際にフランジ部22を指等で摘むことができるので、ホルダ21を流体取込部12から抜き取る作業を容易に行うことができる。
また図4(a)に示すように、アダプタ20aは、ホルダ21の流体取込部12に挿入される位置の外周面に複数本の溝25を有している。各々の溝25はホルダ21の筒軸方向に延在している。なお、溝25の本数は本実施形態のように複数である必要はなく、例えば溝25は1本でもよい。このようにアダプタ20aのホルダ21が溝25を備えるこ
とにより、ホルダ21が溝25を備えていない場合に比較して、ホルダ21の外周面(溝25のない部分)と流体取込部12との接触面積を小さくすることができる。それにより、ホルダ21を移動させる際(抜き取る際)に要する力が小さくて済むので、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に容易に移動させることができる。
なお、本実施形態においてホルダ21の外周面のうち基端側の所定範囲には溝25が形成されていない領域が存在しているが、この構成に限定されるものではない。例えば溝25は、ホルダ21の外周面の先端から基端に至る領域全体に形成されていてもよい。
なお、本実施形態に係るアダプタ20aには、実施形態1の場合と同様に、周方向に延在する環状溝24も設けられている。但し、この環状溝24は、図2(a)に示す実施形態1の場合よりも、ホルダ21の先端側に設けられている。このアダプタ20aの環状溝24は、ホルダ21の分割を容易にするための溝ではなく、糸ゴム30を巻き付ける際の目印とするために設けられている溝である。すなわち、ユーザは、糸ゴム30を巻回する際に、アダプタ20aの環状溝24の位置を流体取込部12の上から目視により視認する、あるいは、指の触覚により環状溝24の位置を確認することで、この環状溝24の位置を目印として、この環状溝24に対応した流体取込部12の外周部に糸ゴム30を巻回する。これにより、ユーザによる糸ゴム30の巻回作業を容易にすることができる。
なお、本実施形態に係るアダプタ20aの寸法は特に限定されるものではなく、実験、シミュレーション等を行うことにより、アダプタ20aが適用される風船10の寸法やポンプのノズル100の寸法に応じた適切な寸法を設定すればよい。
続いて本実施形態に係るアダプタ付き風船1aの風船10への流体の注入方法について説明する。本実施形態に係る風船10への流体の注入方法は、実施形態1に係る流体の注入方法と、第1工程及び第2工程は同様であるが、第3工程が異なっている。
図5に例示する第3工程においては、糸ゴム30の巻回部32を流体取込部12の外周に装着した状態のまま、ポンプのノズル100を流体取込部12から抜き取り、かつ、ホルダ21を流体取込部12から抜き取ることで、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に移動させる。具体的には第3工程において、ユーザは指等でフランジ部22を摘んでアダプタ20a全体を引っ張ることで、ホルダ21を流体取込部12から抜き取る。これにより、巻回部32からの押圧に対向するホルダ21の抗力が無くなるので、巻回部32の押圧によって流体取込部12は緊締する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第3工程においてホルダ21を流体取込部12から抜き取ることで、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に移動させて、流体取込部12を緊締させることができる。そのため、本実施形態においても、実施形態1と同様に、流体注入後における風船10の流体取込部12の手作業による閉口作業が不要となるので、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。
また本実施形態によれば、アダプタ20aにフランジ部22が設けられているので、フランジ部22を指等で摘むことができる。それにより、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に容易に移動させることができる。この点においても本実施形態によれば、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。
但し、アダプタ20aは、ホルダ21を流体取込部12から抜き取ることが可能な構成であればよいので、フランジ部22は本実施形態において必須の構成ではない。例えばアダプタ20aは、フランジ部22の代わりに、例えば指で摘むことが可能な突起をホルダ21の外周面に備える構成とすることもできる。あるいはアダプタ20aは、フランジ部
22の代わりに、例えばポンプのノズル100の先端を引っ掛けることが可能な突起を例えば貫通孔23の内周面に備える構成とすることもできる。また本実施形態の場合、ホルダ21の筒軸方向の長さは流体取込部12の長さよりも長いので、ホルダ21を流体取込部12に挿入しても、ホルダ21の基端部は流体取込部12よりも外側に露出している。そのため、アダプタ20aがフランジ部22や前述した突起を備えていない構成であっても、ホルダ21の流体取込部12から露出した部分を摘んでホルダ21を流体取込部12から抜き取ることは可能である。そのため、アダプタ20aは、フランジ部22や前述した突起を備えていない構成とすることもできる。
また本実施形態によれば、アダプタ20aが溝25を備えているので、ホルダ21を移動させる際に要する力が小さくて済み、その結果、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に容易に移動させることができる。この点においても本実施形態によれば、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。但し、この溝25もアダプタ20aに必須の構成ではなく、例えばアダプタ20aは溝25を備えていない構成とすることもできる。
(実施形態2の変形例1)
なお、本実施形態に係るアダプタ20aは、ホルダ21の外周面に、環状凸部を備えた構成としてもよい。例えば、この環状凸部は、後述する図6(a)の凸部26と同様に、ホルダ21の糸ゴム30が巻回される部分に設けられた環状の突起によって構成される。この構成によれば、環状凸部を目印として、圧力付与部材としての糸ゴム30を容易に装着することができる。また、環状凸部は、ホルダ21を指で移動させる際の指の滑り止め部としての機能を発揮することができる。
(実施形態2の変形例2)
あるいは、本実施形態に係るアダプタ20aは、ホルダ21の外周面に、筒軸方向に延在する溝25に代えて、筒軸方向に延在する凸部を備える構成としてもよい。この変形例の一例を挙げると、図4(a)において、溝25の代わりに、筒軸方向に延在する凸部を備える構成としてもよい。この場合においても、筒軸方向に延在する凸部によって、ホルダ21の外周面と流体取込部12との接触面積を小さくすることができる。これにより、ホルダ21を移動させる際に要する力が小さくて済み、その結果、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に容易に移動させることができる。また、筒軸方向に延在する凸部は、ホルダ21を指で移動させる際の指の滑り止め部としての機能を発揮することができる。
なお、上述した変形例2に係るアダプタ20aは、筒軸方向に延在する凸部に加えて、周方向に延在する環状溝24を備えているが、変形例2に係るアダプタ20aの構成はこれに限定されるものではない。例えば、変形例2に係るアダプタ20aは、この環状溝24を備えていない構成とすることもできる。
また、アダプタ20aは、前述した実施形態2の変形例1の構成(周方向に延在する環状凸部を備える構成)において、筒軸方向に延在する溝25又は筒軸方向に延在する凸部を備える構成を有する構成とすることもできる。
(実施形態3)
続いて本発明の実施形態3に係る流体注入用アダプタ付き風船1b(以下、アダプタ付き風船1bと略称する)について説明する。図6(a)及び図6(b)に例示するように、アダプタ付き風船1bは、アダプタ20に代えてアダプタ20bを備えている点において、実施形態1に係るアダプタ付き風船1と異なっており、アダプタ付き風船1bの他の構成はアダプタ付き風船1と同様である。アダプタ20bは、ホルダ21が本体部11の内部へ移動することにより、ホルダ21が巻回部32により押圧されない位置に移動する構成である点において、実施形態1に係るアダプタ20と異なっている。
具体的には図6(a)に示すように、アダプタ20bは、実施形態1のようなフランジ部22を有しておらず、ホルダ21のみによって構成されている。この構成により、アダプタ20bは、容易に流体取込部12の内部を通過して、本体部11の内部に移動できる構成となっている。なお本実施形態に係るホルダ21においても、実施形態1と同様に、先端部の角はアール状に面取りされている。この構成により、ホルダ21によって風船10に傷が付くことが抑制されている。また、この構成により、ホルダ21は、容易に流体取込部12に挿入できるようになっている。但し、ホルダ21の構成はこれに限定されるものではなく、例えばホルダ21は、その先端部がアール状に面取りされていない構成とすることもできる。
またアダプタ20bは、ホルダ21の外周面に、周方向に延在することで環状に形成された凸部26(すなわち環状凸部)を有している。この構成により、ホルダ21が流体取込部12に挿入された状態で巻回部32が流体取込部12の外周に装着された状態において、ホルダ21の外周面が全体的に流体取込部12の内面に接触することを抑制して、ホルダ21の凸部26が優先的に流体取込部12の内面に接触できるようになる。これにより、小さい力でホルダ21を本体部11へ押し込むことができるので、ホルダ21を本体部11へ容易に押し込むことができる。また、ユーザは、この凸部26を目印として、糸ゴム30を容易に装着することができる。
また図6(b)に示すように、本実施形態に係るアダプタ20bは、貫通孔23に代えて貫通孔23bを備えている点においても、図2(b)に示す実施形態1に係るアダプタ20と異なっている。このアダプタ20bの貫通孔23bは、孔部27aと、孔部27aよりも径の大きい孔部27bとによって構成されている。孔部27bは、孔部27aよりもホルダ21の基端側に位置している。孔部27aの内径はポンプのノズル100の先端部の外径よりも小さく設定されている。一方、孔部27bの内径はノズル100の先端部の外径よりも大きく設定されている。なお、孔部27bは、先端側に向かうほど縮径したテーパ形状の孔である方が、ポンプのノズル100を孔部27bに容易に挿入できる点で好ましい。但し、孔部27bの形状はこれに限定されるものではなく、例えば孔部27bは、内径が一様な形状とすることもできる。
ホルダ21が孔部27a及び孔部27bを有することにより、ポンプのノズル100の先端を孔部27bに差し込んで、ポンプのノズル100によってアダプタ20bを流体取込部12の奥側(本体部11の方向側)に容易に移動させることができる。
なお、本実施形態に係るアダプタ20bの寸法は特に限定されるものではなく、アダプタ20bが適用される風船10の寸法やポンプのノズル100の寸法に応じた適切な寸法を設定すればよい。
続いて本実施形態に係るアダプタ付き風船1bの風船10への流体の注入方法について説明する。本実施形態に係る流体注入方法は、次に説明する第1工程、第2工程及び第3工程を含んで構成されている。図7(a)に例示する第1工程においては、流体注入前の状態(萎んだ状態)のアダプタ付き風船1bのホルダ21の孔部27bにポンプのノズル100を挿入する。図7(b)に例示する第2工程は第1工程の後に実行される。第2工程においては、ポンプにより流体を本体部11に注入する。それにより、風船10の本体部11は膨張して球形になる。
図7(c)に例示する第3工程は第2工程の後に実行される。第3工程においては、巻
回部32を流体取込部12の外周に装着した状態のまま、ポンプのノズル100によってホルダ21を流体取込部12の奥側へ押し込むことで、ホルダ21を流体取込部12を通過させて本体部11へ移動させる。それにより、ホルダ21は巻回部32により押圧されない位置に移動されることになる。そして、巻回部32を流体取込部12の外周に装着した状態のまま、ノズル100を流体取込部12から抜き取る。この第3工程が実行されることにより、巻回部32からの押圧に対向するホルダ21の抗力が無くなるので、巻回部32の押圧によって流体取込部12は緊締する。
なお、上述した流体注入方法において、第1工程及び第2工程は、ホルダ21にポンプのノズル100を挿入してポンプにより風船10の本体部11に流体を注入することに相当し、第3工程は、圧力付与部材を流体取込部12の外周に装着した状態のままノズル100を流体取込部12から抜き取り、かつホルダ21を圧力付与部材により押圧されない位置に移動させることにより、流体取込部12を圧力付与部材により緊締することに相当する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第3工程においてホルダ21が本体部11の内部へ移動することで、巻回部32からの押圧に対向するホルダ21の抗力を無くして、流体取込部12を緊締させることができる。そのため、本実施形態においても、実施形態1と同様に、流体注入後における風船10の流体取込部12の手作業による閉口作業が不要となるので、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。
また本実施形態によれば、アダプタ20bが凸部26を備えているので、小さい力でホルダ21を本体部11へ押し込むことができるとともに、容易に糸ゴム30を装着することができる。この点においても本実施形態によれば、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。但し、アダプタ20bは、ホルダ21を本体部11の内部へ移動させることができるものであればよいので、凸部26は本実施形態において必須の構成ではない。具体的には本実施形態の場合、アダプタ20bの筒軸方向の長さはホルダ21を本体部11の内部へ移動できる程度に短いものであるので、アダプタ20bが凸部26を備えていない場合であっても、ホルダ21を本体部11の内部へ移動させることは可能である。そのため、アダプタ20bは凸部26を備えていない構成とすることもできる。
(実施形態3の変形例)
なお本実施形態に係るアダプタ20bは、凸部26を備える構成の代わりに、あるいは凸部26を備える構成ととともに、ホルダ21の外周面に、実施形態2(図4(a))のような、筒軸方向に延在する溝25を備える構成を有してもよい。この構成によれば、実施形態2の場合と同様に、ホルダ21を移動させる際に要する力が小さくて済み、その結果、ホルダ21を本体部11へ容易に押し込むことができる。それにより、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。また、この構成によれば、溝25を、指でホルダ21を移動させる際の指の滑り止め部として機能させることもできる。
あるいは、本実施形態に係るアダプタ20bは、凸部26を備える構成の代わりに、ホルダ21の外周面に、環状溝24(図2(a)参照)を備える構成を有していてもよい。この構成によれば、この環状溝24を目印として糸ゴム30を容易に装着することができる。また、この構成によれば、環状溝24を、指でホルダ21を移動させる際の指の滑り止め部として機能させることもできる。
あるいは、本実施形態に係るアダプタ20bは、上述した構成に加えて、または上述した構成に代えて、筒軸方向に延在する凸部を備える構成を有していてもよい。この構成によれば、実施形態2の場合と同様に、ホルダ21を移動させる際に要する力が小さくて済み、その結果、ホルダ21を本体部11へ容易に押し込むことができる。それにより、風
船10への流体注入作業を容易に行うことができる。また、この構成によれば、筒軸方向に延在する凸部を、指でホルダ21を移動させる際の指の滑り止め部として機能させることもできる。
(実施形態4)
続いて本発明の実施形態4に係る流体注入用アダプタ付き風船1c(以下、アダプタ付き風船1cと略称する)について説明する。図8(a)に例示するように、アダプタ付き風船1cは、アダプタ20に代えてアダプタ20cを備えている点において、実施形態1に係るアダプタ付き風船1と異なっており、アダプタ付き風船1cの他の構成はアダプタ付き風船1と同様である。アダプタ20cは、本体部11の内部へ移動するホルダ21に装飾部28が形成されている点において、実施形態1に係るアダプタ20と異なっている。
具体的には本実施形態に係る装飾部28は、ホルダ21の先端部に接続されている。より具体的には、図8(b)に例示するように、装飾部28は、流体が注入されて膨張した後の本体部11内に装飾部28が位置するように、ホルダ21の先端部に接続されている。なお、本実施形態に係る装飾部28は魚の形状を呈している。但し、装飾部28の具体的構成はこれに限定されるものではない。装飾部28の他の例として、例えばタコ等の水生生物や、イルカ、クジラ等の水生生物、水生生物以外の生物、漫画等のキャラクタ、その他の装飾効果を有する種々の形状や模様等を用いることができる。
本実施形態によれば、実施形態1の作用効果を奏することができるとともに、装飾部28によって流体注入後の風船10の内部を装飾することができる。これにより、ユーザはアダプタ付き風船1cを楽しく使用することができる。
(実施形態5)
続いて本発明の実施形態5に係る流体注入用アダプタ付き風船1d(以下、アダプタ付き風船1dと略称する)について説明する。図9に例示するように、アダプタ付き風船1dは、アダプタ20bに代えてアダプタ20dを備えている点において、実施形態3(図6(a))に係るアダプタ付き風船1bと異なっており、アダプタ付き風船1dの他の構成はアダプタ付き風船1bと同様である。アダプタ20dは、本体部11の内部へ移動するホルダ21に装飾部28が形成されている点において、実施形態3に係るアダプタ20bと異なっている。
具体的には本実施形態に係る装飾部28は、アダプタ20dのホルダ21の先端部に接続されている。なお、本実施形態に係るアダプタ20dは、実施形態3と同様に、第3工程において風船10の本体部11の内部に全体的に移動する。そのため、流体が注入された風船10において、装飾部28も本体部11の内部に配置される。なお、実施形態に係る装飾部28は一例として魚の形状を呈しているが、前述した実施形態4と同様に、装飾部28の構成はこれに限定されるものではない。
本実施形態によれば、実施形態3の作用効果を奏することができるとともに、装飾部28によって流体注入後の風船10の内部を装飾することができる。それにより、ユーザはアダプタ付き風船1dを楽しく使用することができる。
(実施形態6)
続いて本発明の実施形態6に係る流体注入用アダプタ付き風船1e(以下、アダプタ付き風船1eと略称する)について説明する。図10(a)及び図10(b)に例示するように、アダプタ付き風船1eは、アダプタ20bに代えてアダプタ20eを備えている点において、図6(a)及び図6(b)に例示する実施形態3に係るアダプタ付き風船1b
と異なっており、アダプタ付き風船1eの他の構成はアダプタ付き風船1bと同様である。
アダプタ20eは、風船10に流体を注入する前に、流体取込部12に設定される。アダプタ20bは、図10(b)に例示するように、貫通孔23bを備えておらず、この代わりに、アダプタ20bのホルダ21の基端側端部に有底凹部29を備えている。この有底凹部29は、ポンプのノズル100の先端が有底凹部29の底部に当接することによって、ノズル100の先端によってホルダ21を容易に押圧できるようにするために設けられたものである。なお、有底凹部29の具体的な形状は、ノズル100の先端が当接することが可能な形状であればよく、図10(b)の形状に限定されるものではない。
続いて本実施形態に係るアダプタ付き風船1eの風船10への流体の注入方法について説明する。本実施形態に係る流体注入方法は、次に説明する第1工程、第2工程及び第3工程を含んで構成されている。図11(a)に例示する第1工程においては、流体が注入される前の状態(萎んだ状態)において、圧力付与部材としての巻回部32が流体取込部12の外周に装着された状態のまま、ポンプのノズル100をアダプタ20eのホルダ21の有底凹部29に当接させて、ノズル100によってホルダ21を本体部11の内部の方向へ押圧して、ホルダ21を巻回部32により押圧されない位置に移動させる。具体的には本実施形態の場合、ノズル100によってホルダ21を押圧して、ホルダ21の全体を本体部11の内部へ押し込む。
この第1工程が実行されることにより、巻回部32からの押圧に対向するホルダ21の抗力は無くなる。しかしながら、この場合、ポンプのノズル100が流体取込部12の巻回部32に対応する部分に挿入されているので、ホルダ21の代わりにノズル100が巻回部32からの押圧に対向することになる。すなわち、第1工程が実行されることによって、圧力付与部材からの押圧に対向するホルダ21の抗力を無くして、ノズル100の抗力によって圧力付与部材からの押圧に対向することができる。したがって、第1工程が実行されても、流体取込部12は緊締しない。
図11(b)に例示する第2工程は第1工程の後に実行される。この第2工程においては、巻回部32を装着した状態のまま、ノズル100から流体を風船10に注入して、風船10の本体部11を膨張させる。
図11(c)に例示する第3工程は第2工程の後に実行される。この第3工程においては、ノズル100を流体取込部12から抜き取ることにより、巻回部32からの押圧に対向するノズル100の抗力を無くして、流体取込部12を巻回部32により緊締する。
以上説明したように、本実施形態によれば、流体注入後における風船10の流体取込部12の手作業による閉口作業を行うことなく、巻回部32の押圧によって流体取込部12を緊締することができる。これにより、風船10への流体注入作業を容易に行うことができる。
また本実施形態によれば、アダプタ20eが有底凹部29を備えているので、ノズル100の先端を有底凹部29に当接させることができ、それにより、ノズル100によってアダプタ20eを移動させる作業を容易に行うことができる。
但し、この有底凹部29は本実施形態において必須の構成というわけではない。例えばアダプタ20eが有底凹部29を備えていない構成であっても、ノズル100によってアダプタ20eを本体部11の内部へ移動させることは可能であるので、流体注入後における風船10の流体取込部12の手作業による閉口作業を行うことなく、巻回部32の押圧
によって流体取込部12を緊締することは可能である。
なお、本実施形態において、図11(a)に例示するように、アダプタ20eのホルダ21は、風船10に流体を注入する前において、流体取込部12に全体的に挿入されているが、この構成に限定されるものではない。ポンプのノズル100によってホルダ21が押圧されてホルダ21が本体部11の内部へ移動可能な構成であれば、ホルダ21の一部(基端側の一部)は流体取込部12よりも外側に露出していてもよい。すなわち、ホルダ21は、風船10に流体を注入する前に、流体取込部12の少なくとも一部に挿入されていればよい。
(実施形態6の変形例)
実施形態6においても、前述した実施形態5(図9)と同様に、アダプタ20eは、ホルダ21の先端部に装飾部28を備えていてもよい。この構成によれば、装飾部28によって流体注入後の風船10の内部を装飾することができる。これにより、ユーザはアダプタ付き風船1dを楽しく使用することができる。
また、実施形態6においても、ホルダ21の外周面に、周方向に延在する環状溝又は環状凸部が形成された構成としてもよい。この構成によれば、この環状溝又は環状凸部を目印として、圧力付与部材としての糸ゴム30を容易に装着することができる。また、この構成によれば、環状溝又は環状凸部を、指でホルダ21を移動させる際の指の滑り止め部として機能させることもできる。
あるいは、実施形態6において、ホルダ21の外周面に、このような環状溝又は環状凸部に代えて、または環状溝又は環状凸部ともに、筒軸方向に延在する溝又は凸部を備えていてもよい。これにより、筒軸方向に延在した溝又は凸部によって、ホルダ21の外周面と流体取込部12との接触面積を小さくすることができる。それにより、ホルダ21を移動させる際に要する力が小さくて済むので、ホルダ21を圧力付与部材により押圧されない位置に容易に移動させることができる。また、この構成によれば、筒軸方向に延在する溝または凸部を、指でホルダ21を移動させる際の指の滑り止め部として機能させることもできる。
なお、上述した実施形態1〜実施形態6において、アダプタの材質は特に限定されるものではないが、例えば以下のような材質を用いることもできる。具体的には、アダプタの材質として、金属や、プラスチック、木片等を用いることができる。あるいは、アダプタの材質として、スポンジや紙等を押し固めて、ある程度の強度を持たせたものを用いることもできる。
あるいは、硬く固めたスポンジや、紙、ビニール等を所定の形状(例えば花や魚等)にしたものをアダプタとして用いることもできる。この場合、このアダプタが風船10の本体部11内に残った場合に、アダプタは装飾部28としての機能を発揮することもできる。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1,1a,1b,1c,1d,1e 流体注入用アダプタ付き風船
10 風船
11 本体部
12 流体取込部
20,20a,20b,20c,20d,20e アダプタ
21 ホルダ
22 フランジ部
23 貫通孔
24 環状溝
25 溝
26 凸部
28 装飾部
30 糸ゴム
32 巻回部(圧力付与部材)
100 ポンプのノズル

Claims (16)

  1. 風船に流体を注入する際に、前記風船の本体部に接続された流体取込部に設置される流体注入用アダプタであって、
    筒軸方向に貫通する貫通孔が形成された筒状のホルダを有し、
    前記風船に前記流体を注入する際には、前記ホルダの少なくとも一部が前記流体取込部に挿入されるとともに前記貫通孔に前記流体を注入するポンプのノズルが挿入され、この状態の前記流体取込部の外周に装着された圧力付与部材により押圧された前記流体取込部の領域が前記ホルダの外周面に密着される構成であり、
    前記風船に前記流体を注入した後には、前記圧力付与部材が前記流体取込部の外周に装着された状態のまま、前記ノズルが前記流体取込部から抜き取られ、かつ、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動可能な構成にしたことを特徴とする流体注入用アダプタ。
  2. 前記ホルダが筒軸方向中途の位置で分割可能に形成され、前記風船に前記流体を注入した後には、分割された前記ホルダの一方部分が前記流体取込部から抜き取られるとともに、他方部分が前記本体部の内部へ移動することにより、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動する構成にした請求項1に記載の流体注入用アダプタ。
  3. 前記ホルダが前記流体取込部から抜き取られることにより、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動する構成にした請求項1に記載の流体注入用アダプタ。
  4. 前記ホルダが前記本体部の内部へ移動することにより、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動する構成にした請求項1に記載の流体注入用アダプタ。
  5. 前記本体部の内部へ移動する前記ホルダに装飾部が形成されている請求項2または4に記載の流体注入用アダプタ。
  6. 前記ホルダの外周面よりも拡径したフランジ部が設けられた請求項1〜3のいずれかに記載の流体注入用アダプタ。
  7. 前記ホルダの外周面に、周方向に延在する環状溝又は環状凸部が形成された請求項1〜6のいずれかに記載の流体注入用アダプタ。
  8. 前記ホルダの外周面に、筒軸方向に延在する溝又は凸部が形成された請求項1〜7のいずれかに記載の流体注入用アダプタ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の流体注入用アダプタと、本体部に接続された流体取込部に前記流体注入用アダプタの前記ホルダの少なくとも一部が挿入された風船と、前記ホルダの少なくとも一部が挿入された状態の前記流体取込部の外周に装着されて前記流体取込部を前記ホルダの外周面に密着させる圧力付与部材とを備えたことを特徴とする流体注入用アダプタ付き風船。
  10. 請求項9に記載の流体注入用アダプタ付き風船に流体を注入する風船への流体注入方法であって、
    前記ホルダにポンプのノズルを挿入してこのポンプにより前記風船の本体部に流体を注入し、次いで、前記圧力付与部材を前記流体取込部の外周に装着した状態のまま、前記ノズルを前記流体取込部から抜き取り、かつ、前記ホルダを前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動させることにより、前記流体取込部を前記圧力付与部材により緊締する
    ことを特徴とする風船への流体注入方法。
  11. 風船に流体を注入する前に、前記風船の本体部に接続された流体取込部に設置される流体注入用アダプタであって、
    前記風船に前記流体を注入する前に、前記流体取込部に少なくとも一部が挿入されるホルダを有し、
    このように前記ホルダが挿入された状態の前記流体取込部の外周に装着された圧力付与部材により押圧された前記流体取込部の領域が前記ホルダの外周面に密着される構成であり、
    前記風船に前記流体を注入する前に、前記圧力付与部材が前記流体取込部の外周に装着された状態のまま、前記流体を注入するポンプのノズルによって前記ホルダが押圧されて前記ホルダが前記本体部の内部へ移動することにより、前記ホルダが前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動可能な構成にしたことを特徴とする流体注入用アダプタ。
  12. 前記本体部の内部へ移動する前記ホルダに装飾部が形成されている請求項11に記載の流体注入用アダプタ。
  13. 前記ホルダの外周面に、周方向に延在する環状溝又は環状凸部が形成された請求項11または12に記載の流体注入用アダプタ。
  14. 前記ホルダの外周面に、筒軸方向に延在する溝又は凸部が形成された請求項11〜13のいずれかに記載の流体注入用アダプタ。
  15. 請求項11〜14のいずれかに記載の流体注入用アダプタと、本体部に接続された流体取込部に前記流体注入用アダプタの前記ホルダの少なくとも一部が挿入された風船と、前記ホルダの少なくとも一部が挿入された状態の前記流体取込部の外周に装着されて前記流体取込部を前記ホルダの外周面に密着させる圧力付与部材とを備えたことを特徴とする流体注入用アダプタ付き風船。
  16. 請求項15に記載の流体注入用アダプタ付き風船に流体を注入する風船への流体注入方法であって、
    前記風船に前記流体を注入する前に、前記圧力付与部材が前記流体取込部の外周に装着された状態のまま、前記ポンプの前記ノズルによって前記ホルダを押圧して前記ホルダを前記本体部の内部へ移動させることで前記ホルダを前記圧力付与部材により押圧されない位置に移動させ、次いで、前記圧力付与部材を前記流体取込部の外周に装着した状態のまま、前記ノズルから前記流体を前記風船に注入し、次いで、前記ノズルを前記流体取込部から抜き取ることにより前記流体取込部を前記圧力付与部材により緊締することを特徴とする風船への流体注入方法。
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