JPH0574594U - 風船膨らませ補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 細長い袋状風船ゴムを丸棒状に均等に膨脹さ
せる。 【構成】 風船ゴム１０の所定長さにわたる口元部分１
２にチューブ３を挿合する。口元部分１２を挿合したま
まのチューブ３の一端をエアポンプ１の空気吐出口２に
直接、またはアダプター５を介して嵌合し、風船ゴム１
０が膨脹したのち口元部分１２のチューブ３を取り外
す。 【効果】 エアポンプを用いて丸棒状ゴム風船を正しく
膨脹させることができ、かつ膨脹したのちのゴム口元の
結束ないし封止を容易にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は風船、特に丸棒状の風船を膨脹させるための風船膨らませ補助具に関 する。以下の説明において「風船ゴム」とは膨脹前の袋状ゴムを意味する。

【０００２】

【従来の技術】

丸棒状の風船を膨らませる際には、細長い袋状風船ゴムに空気を圧入するもの であるが、風船ゴムは各部の肉厚が必ずしも均一でないので、比較的低圧の空気 の圧入によって丸棒状の風船に正しく膨脹させることは容易でない。そのため、 通常は高圧空気を一気に圧入することが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

丸棒状の風船を膨らませるとき高圧空気源がないとき、簡易エアポンプを用い て丸棒状の風船を膨らませると、ゴム口元から膨らみながら徐々に先端側にまで 移るが、さきに膨脹して薄肉になった部分と膨脹前の厚肉部分とは、ゴム内壁に 空気圧が均等にかかってもゴムの伸びに差を生じて先端が膨脹前の形状のままに 残ったり、球状に断続して膨脹したりして正しく膨脹させることはできない。ま た、ゴム口元近くから膨脹するため膨脹したのちの口元の結束ないし封止に不便 なことがある。この考案は、比較的低圧のエアポンプを用いて細長い袋状風船ゴ ムを均等に膨脹させることができ、かつ膨脹したのちのゴム口元の結束ないし封 止を容易ならしめた風船膨らませ補助具を提供するこを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、ゴムの所定長さにわたる口元部分を挿合 しうるチューブの一端がエアポンプの空気吐出口に嵌合されていることを特徴と する。また、風船ゴム膨らませ用のエアポンプと、エアポンプの空気吐出口に連 結したアダプターと、風船ゴムの所定長さにわたる口元部分を挿合したまま前記 アダプターに嵌合させうるチューブとから風船膨らませ補助具を構成させる。

【０００５】

【作用】

風船ゴムの所定長さにわたる口元部分をチューブに挿合し、チューブの一端を エアポンプの空気吐出口に嵌合して空気を圧入する。エアポンプを用いて丸棒状 の風船を膨らませると、ゴム口元部分に挿合したチューブ先端からゴム本体に向 かって圧入された空気により、まずゴム先端側が膨脹しはじめ徐々にチューブに 移ってゴム本体の各部を均等に膨脹させる。また、ゴム口元近くを除くチューブ 先端から膨脹するため、膨脹したのちの口元の結束ないし封止が容易となる。

【０００６】

【実施例】

次に図面に基づき本考案を具体的に説明する。図１は本考案風船膨らませ補助 具を用いて風船を膨らませる状態の側面図である。図中１は手押し式のエアポン プ、２はエアポンプ１の空気吐出口、３はチューブ３（風船膨らませ補助具）で ある。袋状風船ゴム１０の口元部分１２に所定長さのチューブ３を挿合し、チュ ーブ端にゴム口元部分１２を僅かに突出させた状態でエアポンプ１の空気吐出口 ２に嵌合させる。このようにしたのち、エアポンプ１を操作しゴム１０内に空気 を圧入すると、ゴム先端から口元に向かって徐々に膨脹し、途中に段部などをつ くらずに正しい形状に膨らむく。ついで、チューブ３を押しつぶしながらゴム口 元部分１２を閉ざして空気吐出口２から引き抜き、口元部分１２からチューブ３ を外したのち、口元に結束ないし封止部１３を作って完全に膨らんだ風船１１と する。

【０００７】 風船ゴム１０が細長いときには、チューブ３を空気吐出口２に嵌合させる前に 次の操作を行う。まず、風船ゴム１０の袋状先端側にチューブ３を挿合し、口元 をエアポンプ１の空気吐出口２に嵌合させたのち、エアポンプ１を軽く操作しゴ ム内に少量の空気を送って細い棒状に成形させる。このようにゴムを細い棒状に したのち、チューブ３を空気吐出口２に嵌合させたゴム口元部分１２にまで移動 しゴム口元部分１２に重ねて空気吐出口２に嵌合させる。嵌合させたのちは、前 と同様エアポンプを操作して膨脹させるものである。

【０００８】 図３は、エアポンプ１の空気吐出口２とチューブ３との間にアダプター５を介 在させた変形例を示す。風船ゴム１０はいろいろなサイズのものがあるので、そ の口元部分が正しくエアポンプの空気吐出口２に嵌着できるとはかぎらない。こ のためのエアポンプの空気吐出口２の口径とチューブ３の径とのギャップを調整 するためアダプターを用いる。このアダプター５は図示のように、内筒７に段部 ６を設けて外筒８を連設する。内筒７と外筒８と間には口元部分１２を挿合した ままのチューブ３の一端を挿合しうる環状隙間９が形成されている。これを使用 するには、エアポンプ１の空気吐出口２に連結筒４の一端を嵌合し、他端をアダ プター５の内筒７に嵌合させる。内筒７と外筒８と間には口元部分１２を挿合し たままのチューブ３の一端を挿合しうる環状隙間９が形成される。この例の場合 には、エアポンプ１を操作してゴム１０を膨脹させたのちは、チューブ３を押し つぶしながらゴム口元部分１２を閉ざしてアダプター５から引き抜く。引き抜い たあとは前同様に口元部分１２からチューブ３を外し、口元に結束ないし封止部 １３を設けるものである。

【０００９】

【効果】

本考案は上記のように、風船ゴムの口元部分にチューブを挿合して膨らませる ので、ゴム先端が膨脹前の形状のままに残ることなく均等に膨脹させることがで き、かつ膨脹したのちのゴム口元の結束ないし封止を容易にすることが可能であ る。また エアポンプの空気吐出口とチューブとの間にアダプターを介在させる と、風船ゴムのサイズの変更や、空気吐出口の口径とチューブの径とのギャップ などを吸収して各種形状の風船を正確に膨脹させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案風船膨らませ補助具を用いて風船を膨ら
ませる状態の側面図である。

【図２】丸棒状風船の側面図である。

【図３】アダプター付き風船膨らませ補助具を用いて風
船を膨らませる状態の側面図である。

【図４】アダプターの拡大断面図である。

【符号の説明】

１ エアポンプ ２ 空気吐出口 ３ 膨らませ補助具（チューブ） ４ 連結筒 ５ アダプター ６ 段部 ７ 内筒 ８ 外筒 ９ 環状隙間 １０ 風船ゴム １１ 風船 １２ 口元部分 １３ 結束部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 風船ゴムの所定長さにわたる口元部分を
   挿合しうるチューブの一端がエアポンプの空気吐出口に
   嵌合されていることを特徴とする風船膨らませ補助具。
2. 【請求項２】 風船ゴム膨らませ用のエアポンプと、エ
   アポンプの空気吐出口に連結したアダプターと、風船ゴ
   ムの所定長さにわたる口元部分を挿合したまま前記アダ
   プターに嵌合させうるチューブとからなる風船膨らませ
   補助具。