JP2017029278A - 頭部用のクッション - Google Patents
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Abstract
【課題】安定して頭部を支えることができ、さらに持ち運びやすい形状に変形できる頭部用のクッションを提供する。
【解決手段】環状に形成された弾力性を有する発泡体11と、その発泡体の内部に収容された、屈曲可能で、かつ、屈曲状態を維持できる環状の芯材12とからなる頭部用のクッション10。芯材12はボール・ソケットジョイントによって数珠つなぎに連結された多数の連結部材17からなる前後の連結体16と、それらの連結体の両端同士を連結するパイプ15とを備えている
【選択図】図1
【解決手段】環状に形成された弾力性を有する発泡体11と、その発泡体の内部に収容された、屈曲可能で、かつ、屈曲状態を維持できる環状の芯材12とからなる頭部用のクッション10。芯材12はボール・ソケットジョイントによって数珠つなぎに連結された多数の連結部材17からなる前後の連結体16と、それらの連結体の両端同士を連結するパイプ15とを備えている
【選択図】図1
Description
本発明は頭部用のクッション、とくに携帯用の枕として好適に用いられる頭部用のクッションに関する。
特許文献1には、円柱状の低反発ウレタンフォームの中心部に、曲げ変形可能で、変形形状を保持しうる塑性材料からなる芯材を組み込んだクッション材が開示されている。芯材としては、アルミニウムワイヤなどの金属が例示されている(段落[0008])。このものは使用者の好みや用途によって自在に形状を変化させることができ、且つ体にフィットしやすく、抱き枕としても使用できるとされている。
特許文献2には、アルミニウムなどの金属板をゴム質材や軟質プラスチックシートで包み、枕の芯材として使用することが開示されている(段落[0012])。このものは枕の端部を立ち上げるように折り曲げ、縫いぐるみなどのおもちゃを吊り下げることができ、安眠を促すとされている。
特許文献3には、変形可能な芯材として、金属板を螺旋状に捲いて形成したフレキシブルパイプや、フレキシブルなプラスチックの棒材を採用することが開示されている(段落[0031])。このものは左右に隆起部を備えており、芯材の外側端部を持ち上るように変形させて、頭部を載せたときの安定をよくすることができるとされている。
特許文献1のクッション材は、全体が棒状であるので多様な形状に変形することができ、抱き枕としては好ましい半面、基本形状が円柱であるので、頭部を載せると不安定である。特許文献2の枕は、枕の端部を立ち上げるための変形であり、変形部で頭部を支持することは記載していない。特許文献3の枕は、端部を持ち上げるように変形させ、それによって頭部を安定させることができたとしても、枕の基本形状は変わらない。したがってコンパクトにする変形させることができず、持ち運びが不便である。
さらに前記従来のクッション材や枕の芯材は、いずれも塑性変形するものであり、何度も繰り返し使用すると、破損したり、元の形状に戻らなくなるおそれがある。本発明は、使用時には拡げて頭部を安定して支えることができ、使用しないときはコンパクトに折り畳んで持ち運びしやすい頭部用のクッションを提供することを技術課題としている。さらに本発明は、繰り返し折り畳んでも、破損しない頭部用のクッションを提供することを技術課題としている。
(1)本発明の頭部用のクッションは、環状に形成された弾力性を有する発泡体と、その発泡体の内部に収容された、屈曲可能で、かつ、屈曲状態を維持できる環状の芯材とからなることを特徴としている。
(2)このような頭部用のクッションにおいては、前記芯材が、ボール・ソケットジョイントによって数珠つなぎに連結された多数の連結部材を備えているものが好ましい。
(1)本発明の頭部用のクッションは、芯材が屈曲可能で、かつ、屈曲状態を維持できるので、環状の芯材の前後を寄せてコンパクトにすることにより、クッションを携帯しやすい小さな形状にすることができる。他方、芯材を前後に拡げたり、左右端を上向きに湾曲させることにより、発泡体の上面の形状を使用者の頭部形状に合わせることができ、それにより頭部を安定して支持することができる。
(2)前記芯材が、ボール・ソケットジョイントによって数珠つなぎに連結された多数の連結部材を備えている場合は、摩擦によって形状を維持するので、塑性変形する材料を用いる場合に比して、繰り返し変形させても破損しにくい。
図1に示す頭部用のクッション10は、弾力性を有する発泡体11と、その内部に通された屈曲可能で屈曲状態が維持される芯材12とを備えている。発泡体11および芯材12は、細長い形状を有する連続体の端部をつないで環状にしたものであり、図1では前後に閉じて携帯に便利な状態にしている。なお、この状態では、前後の発泡体の上面に左右に延びる凹溝13が形成され、凹溝13の上部は略V字状断面を呈し、両側に丘部14が形成されている。
この状態でも使用者の頭部を安定して支持することができるが、後述するように、芯材12を前後に拡げることにより、一層安定して支持することができる。さらに芯材12を使用者の体格や好みに応じて変形させ、丘部14の前後幅や高さなどの形状を調節することができる。
前記芯材12は、図2に詳細に示すように、両端に設けた一対のパイプ15と、そのパイプの間に連結される屈曲可能な前後2本の連結体16とからなる。連結体16は多数の連結部材(ピース)17を屈曲可能に数珠つなぎに連結したものである。図1、図2では、前後の連結体16がそれぞれまっすぐに、かつ、互いに平行に左右に延びており、携帯に便利な偏平な形態を呈している。パイプ15は軽量であるので合成樹脂製のものが好ましいが金属製でもよい。弾性変形可能な材料で構成することもできる。
連結部材17としては、たとえば一端にボール部18を有し、他端にそのボール部と回動可能に嵌合するソケット部19を有する筒状の合成樹脂成形品を使用することができる。金属など、他の材料から形成することもできる。ボール部18とソケット部19の回動にはある程度の抵抗があり、屈曲させるのに外力を要する。そのため、一旦屈曲させるとその状態を維持することができる。ソケット部19の開口はボール部18よりいくらか小さく、ボール部18をソケット部19に嵌合させるには強く押し込んで弾性変形させる必要がある。そのため、一端嵌合させると勝手に抜けることはない。このような連結部材1
7は機械の切削油の流路、とくに給油パイプを保持する部材などとして市販されているものを採用することもできる。
7は機械の切削油の流路、とくに給油パイプを保持する部材などとして市販されているものを採用することもできる。
パイプ15と端部の連結部材17はボルト20とナット21などによって連結することができる。端部の連結部材17のソケット部19の端面は、パイプ15の表面と安定して当接するよう、円弧状の切り欠きを形成するのが好ましい。パイプ中央では連結部材17のボール部18同士を2本のボルト20と雌ねじ部材21aとによって連結し、全体として左右対称にしている。雌ねじ部材21aは中心孔に雌ねじを形成した円筒状の部材であり、合成樹脂や金属で形成される。接着剤で連結部材17に連結してもよい。上記のように左右対称に構成することにより、使用感が向上する。ボルト、雌ねじ部材を用いず、両端にソケット部を有する連結部材を作成して中心部に配置し、両側のボール部を回動自在に連結してもよい。ボール部18とソケット部19の連結は前述のように両者の弾力的な嵌合、いわゆる無理嵌めだけで行うことができ、ボルトなどは不要である。
発泡体11は中心に連結体16を通す孔を備えた筒状の形態を備え、組み立てやすくするため、5〜10cm程度の短いものを多数本、連結して使用している。ただし長い円筒状の発泡体を採用することもできる。帯状の発泡体を螺旋状に巻き付けてもよい。いずれの場合も発泡体11がずれないように、Oリングなどで芯材12に締め付けるようにしてもよい。発泡体11は連通気泡とするのが好ましく、それにより、通気性が高く、寝心地がよくなる。発泡体は合成樹脂あるいは合成または天然のゴムなどの高分子材料から形成しうる。発泡体の弾力性は、頭部を乗せたとき、表面がいくらか沈み込んで安定して支える程度とする。合成樹脂発泡体は、成型時に表面がスキンで覆われることがあるが、スキンは除去するほうが通気性の点で好ましい。
発泡体の表面は多孔質であるので、汚れやすい。そのため、木綿などの布地製の袋22(図5参照)などに収容し、さらに図示しない枕カバーを掛けて使用する。袋や枕カバーは細長い筒体に形成したものが好ましい。このような袋22は図5に示すようにクッションに被せ、一端を他端の中に入れてドーナッツ状の形態で使用する。それにより発泡体を覆うことができ、保護することができる。スライドファスナーで開閉自在に構成することもできる。携帯のため、袋22に提げ手を取り付けてもよい。
上記のように構成される頭部用のクッション10は、図3および図4に示すように、連結部材17同士のボール・ソケットジョイントで屈曲させることができ、クッションの形態を使用者の好みに応じて変形させて使用する。たとえば図5に示すように、中央部では前後の芯材の間隔を少し広げ(矢印P)、左右端の近辺は上向きに湾曲させ(矢印Q)、全体として中央を下向きに円弧状に突出させた状態に変形させる。その場合は中央に形成される凹部に頭部を安定して載置することができる。なお、前方から見ると上面中央に前後に延びる凹溝(へこみ)が形成され、左右に丘部(盛り上がり)が形成されている。
また。図6に示すように、座席の背もたれ24に頭部23をもたれさせるときに使用することもできる。変形したクッション10に頭部を載せる場合、頭部の重さでクッションが平坦に戻ったりゆがむことが懸念される。しかし多数の連結部材で頭部の重さを分散して支持するため、個々の連結部材の嵌合部に加わる力は小さい。そのため、ボールとソケットの連結部が手で屈曲させることができる程度であるにも関わらず、芯材が頭部の重さでゆがむことはない。連結体16を上向きに凸に湾曲させて使用する場合は、パイプ15を滑らないように保持する。それにより連結体はアーチ状に保持され、頭部を安定支持できる。
図1、図2の頭部用のクッション10では、左右端にパイプ15を用いているが、全体を連結体16で構成することもできる。その場合は大きく環状に広げることができるので
、座席に座った状態で使用する場合、輪の中に首を入れて使用するとクッション10が落下したりずれたりしない。なお、筒状の連結体の中にワイヤや紐などを通して締結し、変形させた形状をしっかりと維持するようにしてもよい。
、座席に座った状態で使用する場合、輪の中に首を入れて使用するとクッション10が落下したりずれたりしない。なお、筒状の連結体の中にワイヤや紐などを通して締結し、変形させた形状をしっかりと維持するようにしてもよい。
また、芯材として塑性変形可能な金属材料や、形状記憶合金、形状記憶樹脂など、変形が可能で、変形状態を維持することができる他の材料を使用することもできる。しかし繰り返し屈曲するときの耐久性の点で、ボール・ソケットジョイントを利用した連結体を採用するのが好ましい。
図2では中心部でボール部同士を連結して左右対称形にしているが、ソケット同士を連結してもよい。さらに対称形にこだわらず、同じ向きのまま他端まで連結してもよい。両端にボール部を有する連結部材と両端にソケット部を有する連結部材を交互に連結してもよい。また、図2では前後2本の連結体の両端をパイプ15で連結しているが、1本の連結体をU字状にして端部同士をパイプで連結してもよい。
前記パイプ15の中央近辺に回動する場合、例えばヒンジなどの部材を設けて、パイプがその軸心に垂直な軸線周りに回動するようにしてもよい。例えば、パイプ15の中央付近に捻りのための構造を設けて、その中央付近を境にその上下の部位をパイプの軸心周りに互いに反対向きに捻ることができるようにしてもよい。さらに前述した回動による折れ曲がりと捻りとを同時に行うことができる構造、例えばボールジョイントを採用してもよい。
また、前記パイプ15の全体形状をU字状にして、そのU字状の両端に連結部材17の端部をそれぞれ連結してもよい。このような構造は一方のパイプあるいは左右のパイプに設けることができる。また、前記パイプ15に代えて、棒材や板材、ブロックなど、一対の連結体16の端部の連結部材17、17同士を所定の間隔で、あるいはほとんど間隔を設けずに繋ぐ繋ぎ部材として作用するものであればよい。
10 クッション
11 発泡体
12 芯材
13 凹溝
14 丘部
15 パイプ
16 連結体
17 連結部材
18 ボール部
19 ソケット部
20 ボルト
21 ナット
21a 雌ねじ部材
22 袋
23 頭部
24 背もたれ
11 発泡体
12 芯材
13 凹溝
14 丘部
15 パイプ
16 連結体
17 連結部材
18 ボール部
19 ソケット部
20 ボルト
21 ナット
21a 雌ねじ部材
22 袋
23 頭部
24 背もたれ
Claims (2)
- 環状に形成された弾力性を有する発泡体と、
その発泡体の内部に収容された、屈曲可能で、かつ、屈曲状態を維持できる環状の芯材とからなる頭部用のクッション。 - 前記芯材が、ボール・ソケットジョイントによって数珠つなぎに連結された多数の連結部材を備えている請求項1記載の頭部用のクッション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015150521A JP2017029278A (ja) | 2015-07-30 | 2015-07-30 | 頭部用のクッション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015150521A JP2017029278A (ja) | 2015-07-30 | 2015-07-30 | 頭部用のクッション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017029278A true JP2017029278A (ja) | 2017-02-09 |
Family
ID=57987394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015150521A Pending JP2017029278A (ja) | 2015-07-30 | 2015-07-30 | 頭部用のクッション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017029278A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102108861B1 (ko) * | 2018-11-15 | 2020-05-11 | 테크젠정공(주) | 거북목 증후군 예방 목 보호구 |
JP2020110821A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | 三協オイルレス工業株式会社 | カム装置 |
-
2015
- 2015-07-30 JP JP2015150521A patent/JP2017029278A/ja active Pending
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