JP2017028963A - 回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体 - Google Patents

回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】固定子コイルのコイルエンド部を小型化する。
【解決手段】回転電機10は、固定子30及び回転子20を備え、固定子30は、固定子周方向に複数のスロット31が配列された固定子鉄心32と、丸線42で形成され、複数のスロット31に重ね巻方式で収容された複数の固定子コイル41と、を有し、各固定子コイル41は、1つのスロット31に収容された第1コイル片部50と、1つのスロット31とは異なる他のスロット31に収容された第2コイル片部51と、コイル片部50,51間に延在するコイルエンド部52,53と、を備え、複数の固定子コイル41は、M個のコイルエンド部52,53が固定子径方向に重なるように、複数のスロット31に収容され、各固定子コイル41のコイルエンド部52,53は、固定子径方向の寸法S1,S3がスロット31の固定子径方向の寸法S5の1/M以下である。
【選択図】図3A

Description

開示の実施形態は、回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体に関する。
特許文献1には、固定子鉄心の複数のスロットに収容される複数のコイル各々の第1直線部及び第2直線部が互いに異なるスロットに収容され、各コイルの周方向位置が順次ずらされて重ね巻きされた、回転電機が記載されている。
国際公開第2013/183188号
このような回転電機では、固定子コイルのコイルエンド部の小型化が要望されている。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、固定子コイルのコイルエンド部を小型化することが可能な、回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、固定子及び回転子を備えた回転電機であって、前記固定子は、周方向に複数のスロットが配列された固定子鉄心と、導線で形成され、前記複数のスロットに重ね巻方式で収容された複数の固定子コイルと、を有し、各前記固定子コイルは、1つの前記スロットに収容された第1コイル片部と、前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容された第2コイル片部と、前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、前記複数の固定子コイルは、M個(Mは3以上の自然数)の前記コイルエンド部が前記固定子の径方向に重なるように、前記複数のスロットに収容され、前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下である、回転電機が適用される。
また、本発明の別の観点によれば、固定子及び回転子を備え、前記固定子が、周方向に複数のスロットが配列された固定子鉄心と、導線で形成され、前記複数のスロットに分布巻方式で収容された複数の固定子コイルと、を有し、前記固定子鉄心が、分割コア要素が前記周方向に複数配列されることで構成され、各前記固定子コイルが、1つの前記スロットに収容された第1コイル片部と、前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容された第2コイル片部と、前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備える、回転電機の製造方法であって、前記導線である丸線を巻回する工程と、前記第1コイル片部、前記第2コイル片部、及び前記コイルエンド部の各々を、所定の形状となるように加圧成形する工程と、前記複数の固定子コイルを前記分布巻方式で配列しつつ一体的に樹脂成形し、コイル樹脂構造体を形成する工程と、形成された前記コイル樹脂構造体に、前記複数の分割コア要素を組み付けることで、前記固定子鉄心を構成する工程と、を有する、回転電機の製造方法が適用される。
また、本発明のさらに別の観点によれば、導線で形成され、回転電機の固定子鉄心において周方向に配列された複数のスロットに重ね巻方式で複数収容される、固定子コイルであって、1つの前記スロットに収容される第1コイル片部と、前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容される第2コイル片部と、前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、かつ、M個(Mは3以上の自然数)の前記コイルエンド部が前記固定子鉄心の径方向に重なるように、前記複数のスロットに複数収容され、前記コイルエンド部は、前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下である、固定子コイルが適用される。
また、本発明のさらに別の観点によれば、導線で形成され、回転電機の固定子鉄心において周方向に配列された複数のスロットに重ね巻方式で収容される、複数の固定子コイルが、前記重ね巻方式で配列され一体的に樹脂成形された、コイル樹脂構造体であって、各前記固定子コイルは、1つの前記スロットに収容される第1コイル片部と、前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容される第2コイル片部と、前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、前記複数の固定子コイルは、M個(Mは3以上の自然数)の前記コイルエンド部が前記固定子鉄心の径方向に重なるように、前記複数のスロットに収容され、前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下である、コイル樹脂構造体が適用される。
本発明の回転電機等によれば、固定子コイルのコイルエンド部を小型化することができる。
一実施形態の回転電機の全体構成の一例を表す縦断面図である。 図1中II−II断面による横断面図である。 固定子コイルの構成の一例を表す斜視図である。 図3A中矢印IIIB方向から見た矢視図である。 図3B中IIIC−IIIC断面による断面図である。 図3B中IIID−IIID断面による断面図である。 複数の固定子コイル及び複数の分割コア要素を抽出して示す平面図である。 コイル樹脂構造体の外観の一例を表す斜視図である。 回転電機の製造方法の一例を表す工程図である。 コイルエンド部を加圧成形する工程の一例を説明するための模式図である。 図7A中VIIB−VIIB断面による断面図である。 固定子コイルの結線の一例を説明するための模式図である。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下において、回転電機等の構成の説明の便宜上、上下左右等の方向を適宜使用する場合があるが、回転電機等の各構成の位置関係を限定するものではない。
<1.回転電機の全体構成の例>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本実施形態の回転電機の全体構成の一例について説明する。
図1及び図2に示すように、回転電機10は、モータ又は発電機として使用される。回転電機10は、固定子30と、回転子20と、を有する。固定子30は、フレーム11の内周に設けられている。回転子20は、固定子30の内周側に配置され、シャフト16の外周に設けられている。
なお、本明細書では、固定子30(固定子鉄心32)の軸方向(図1中左右方向、図2中紙面垂直方向)を「固定子軸方向」、固定子30(固定子鉄心32)の周方向を「固定子周方向」、固定子30(固定子鉄心32)の径方向を「固定子径方向」という。また、回転電機10に対し負荷が取り付けられる側、つまりこの例ではシャフト16が突出する側(図1中右側、図2中紙面奥側)を「負荷側」、その反対側(図1中左側、図2中紙面手前側)を「反負荷側」という。
フレーム11の負荷側には、負荷側ブラケット12が設けられている。フレーム11の反負荷側には、反負荷側ブラケット14が設けられている。負荷側ブラケット12の負荷側端部には、ダストシール18が設けられている。このダストシール18により、回転電機10内への異物の侵入が抑制されている。
シャフト16は、負荷側ブラケット12に設けられた負荷側軸受13と、反負荷側ブラケット14に設けられた反負荷側軸受15と、により、回転自在に支持されている。シャフト16における負荷側軸受13と回転子20の負荷側端面との間には、負荷側側板8が取り付けられている。シャフト16における反負荷側軸受15と回転子20の反負荷側端面との間には、反負荷側側板9が取り付けられている。これら負荷側側板8及び反負荷側側板9により、回転子20の固定子軸方向の移動が規制されている。シャフト16における負荷側側板8と負荷側軸受13との間には、位置決め用側板7が取り付けられている。シャフト16の反負荷側端部には、シャフト16の回転位置を検出するエンコーダ17が設けられている。
なお、この例では、回転電機10を、エンコーダ17を有する構成としたが、エンコーダ17を有しない構成としてもよい。
固定子30の固定子鉄心32(詳細は後述)の反負荷側端面には、固定子30の複数の固定子コイル41(詳細は後述)が結線処理された結線部44が配置されている。結線部44には、図示しないリード線を介して図示しない外部電源が接続されており、外部電源からリード線及び結線部44を介して各固定子コイル41への給電が行われる。
回転子20は、固定子30の内周面と固定子径方向に磁気的空隙を介して対向配置された回転子鉄心22と、回転子鉄心22に1極ごとにV字状に埋設された複数極(この例では8極)の永久磁石23と、を有する。回転子鉄心22には、穴部21が形成されており、回転子鉄心22は、穴部21がシャフト16と嵌合することで、シャフト16の外周面に固定されている。
なお、この例では、回転子20を、永久磁石23が回転子鉄心22にV字状に埋設された構成としたが、永久磁石23が回転子鉄心22にI字状に埋設された構成としてもよい。また、この例では、回転子20を、永久磁石23が回転子鉄心22に埋設された、いわゆるIPM(Internal Permanent Magnet)型の構成としたが、永久磁石23が回転子鉄心22の表面に設けられた、いわゆるSPM(Surface Permanent Magnet)型の構成としてもよい。
なお、上記で説明した回転電機10の構成は、あくまで一例であり、上記以外の構成であってもよい。
<2.固定子の構成の例>
固定子30は、全周に亘って複数(この例では48個)のスロット31が配列された略円環状の固定子鉄心32と、複数のスロット31に2層重ね巻方式(「分布巻方式」「重ね巻方式」の一例に相当)で収容された複数(この例では48個)の固定子コイル41と、を有する。
固定子鉄心32は、横断面形状が略扇状の分割コア要素33が全周に亘って複数(この例では48個)配列されることで構成されている。各分割コア要素33は、固定子径方向の内側に、横断面形状が略矩形状のティース部34を備える。隣り合う分割コア要素33,33の各々のティース部34,34の間に、上記スロット31が形成されている。各スロット31の固定子径方向の寸法は、S5となっている。固定子鉄心32において周方向に配置された複数のスロット31からなる環状のスロット群310の外径は、D1となっている。各スロット31は、固定子径方向の内側部位31aと外側部位31bとの横断面形状が異なっている。具体的には、各スロット31は、固定子径方向の内側に向けて狭まる略台形状の横断面形状となっている。
複数の固定子コイル41は、2層重ね巻方式で配列されつつ、適宜のモールド樹脂により一体的に樹脂成形され固められることで、コイル樹脂構造体45として形成されている。コイル樹脂構造体45は、負荷側に配置され略平坦な端面を備えた端部65と、反負荷側に配置され略平坦な端面を備えた端部66と、端部65,66間に位置する中間部67と、を有する(後述の図5も参照)。端部65には、各固定子コイル41のコイルエンド部52(後述の図3A参照。詳細は後述)が内包され、端部66には、各固定子コイル41のコイルエンド部53(後述の図3A参照。詳細は後述)が内包されている。端部65は、内包されたコイルエンド部52が絶縁体(モールド樹脂)を介して負荷側ブラケット12と密着するように、負荷側ブラケット12に嵌合されている。これにより、固定子コイル41の放熱性を向上することができ、固定子コイル41の冷却を促進することができる。なお、コイル樹脂構造体45の構成については、後でより詳しく説明する。
なお、上記で説明した固定子30の構成は、あくまで一例であり、上記以外の構成であってもよい。例えば、各スロット31は、固定子径方向の内側部位31aと外側部位31bとの横断面形状が同じであってもよい。また、複数の固定子コイル41は、一体的に樹脂成形されなくてもよい。
(2−1.固定子コイルの構成・配列の例)
以下、図2、図3A〜D及び図4を参照しつつ、固定子コイル41の構成・配列の一例について説明する。なお、図3A,C,D中では、上側が負荷側、下側が反負荷側に相当し、図3B及び図4中では、紙面手前側が負荷側、紙面奥側が反負荷側に相当する。
図2、図3A〜D、及び図4に示すように、各固定子コイル41は、横断面形状が略円形状の丸線42(「導線」の一例に相当)で形成されている。丸線42は、例えば適宜の融着皮膜で被覆された丸エナメル線等で構成されている。具体的には、各固定子コイル41は、丸線42が例えば略長方形枠状に複数回(この例では22回)巻回され、各部が加圧成形されることで、図3A等に示すような外形状の空芯コイルとして形成されている。なお、固定子コイル41を、丸線42以外の他の形状の導線で形成してもよい。各固定子コイル41は、第1コイル片部50と、第2コイル片部51と、2つのコイルエンド部52,53と、を備える。
第1コイル片部50は、固定子軸方向に沿って延在し、1つのスロット31の上記内側部位31aに収容されている(図2、図3A参照)。第1コイル片部50は、所定の形状となるように加圧成形されている。すなわち、第1コイル片部50では、丸線42が固定子径方向及び固定子周方向に積層されている(図2参照)。そして、第1コイル片部50は、スロット31の上記内側部位31aの横断面形状に対応するように、固定子径方向及び固定子周方向に加圧成形された、固定子径方向の内側に向けて狭まる略台形状の横断面形状となっている(図2参照)。
第2コイル片部51は、第1コイル片部50と略固定子周方向に所定の距離Xだけ離間した位置で固定子軸方向に沿って延在し、上記1つのスロット31とは異なる(この例では固定子周方向に6つ離間した)他のスロット31の上記外側部位31bに収容されている(図2、図3A参照)。すなわち、第1コイル片部50が収容される上記1つのスロット31と、第2コイル片部51が収容される上記他のスロット31と、の間のスロット31の数Nは、この例では4である。したがって、N+2で示される、固定子コイル41の、いわゆる「スロット跳び数」は、この例では6である。なお、複数の固定子コイル41が2層重ね巻方式で複数のスロット31に収容される本実施形態では、N+2=Mであり、複数の固定子コイル41は、N+2個(この例では6個)のコイルエンド部52同士及びコイルエンド部53同士が、固定子周方向位置が順次ずれつつ固定子径方向に重なるように、複数のスロット31に収容される(図3B、図4参照。詳細は後述)。第2コイル片部51は、所定の形状となるように加圧成形されている。すなわち、第2コイル片部51では、丸線42が固定子径方向及び固定子周方向に積層されている(図2参照)。そして、第2コイル片部51は、スロット31の上記外側部位31bの横断面形状に対応するように、固定子径方向及び固定子周方向に加圧成形された、固定子径方向の内側に向けて狭まる(上記第1コイル片部50よりも固定子径方向の寸法が小さく固定子周方向の寸法が大きい)略台形状の横断面形状となっている(図2参照)。
すなわち、各スロット31の内側部位31aには、1つの固定子コイル41の第1コイル片部50が収容され、外側部位31bには、固定子周方向に6つ離間したスロット31の内側部位31aに第1コイル片部50が収容された他の固定子コイル41の第2コイル片部51が収容されている(図2参照)。このような配置を実現するために、各固定子コイル41のコイル片部50,51間の離間距離L(図3参照)は、(上記内側部位31a・外側部位31bの位置の違いを加味した)略固定子周方向における6つのスロット31分の離間距離X(図2参照)にほぼ等しくなっている。
各固定子コイル41のコイル片部50,51が上記のように積層され加圧成形された形状で各スロット31に収容されることで、各スロット31内における固定子コイル41(コイル片部50,51)の占積率は、85%以上となっている。
コイルエンド部52は、固定子コイル41のうち固定子鉄心32よりも負荷側部位(「軸方向の外側部位」の一例に相当)においてコイル片部50,51の各々の負荷側端部を繋ぐようにコイル片部50,51間に延在している(図3A参照)。コイルエンド部52は、所定の形状となるように(少なくとも後述の第3延在部52gが)加圧成形されている。すなわち、コイルエンド部52は、第1折れ曲がり部52aと、第1延在部52bと、第2折れ曲がり部52cと、第3折れ曲がり部52dと、第2延在部52eと、第4折れ曲がり部52fと、第3延在部52gと、を備える。
第1折れ曲がり部52aは、第1コイル片部50の負荷側端部(「軸方向の端部」の一例に相当)近傍で内側に折れ曲がった部分である(図3B,C参照)。第1延在部52bは、第1折れ曲がり部52aから固定子径方向の内側に向けて延びる(寄る)ように延在する部分である(図3B,C参照)。第2折れ曲がり部52cは、第1延在部52bの第1折れ曲がり部52aと反対側の端部で外側に折れ曲がった部分である(図3C参照)。
第3折れ曲がり部52dは、第2コイル片部51の負荷側端部(「軸方向の端部」の一例に相当)近傍で内側に折れ曲がった部分である(図3B,D参照)。第2延在部52eは、第3折れ曲がり部52dから固定子径方向の外側に向けて延びる(寄る)ように延在する部分である(図3B,D参照)。第4折れ曲がり部52fは、第2延在部52eの第3折れ曲がり部52dと反対側の端部で外側に折れ曲がった部分である(図3D参照)。
第3延在部52gは、折れ曲がり部52c,52f間を、延在部52b,52eよりも負荷側(「軸方向の外側」の一例に相当)において固定子軸方向(コイル片部50,51の延在方向)に垂直な面方向(言い換えれば固定子鉄心32の負荷側端面の面方向)に沿って円弧状に延在している(図3A〜D参照)。第3延在部52gは、丸線42が上記面方向に沿って延在する本体部52hと、丸線42が第2折れ曲がり部52cと本体部52hとの間を固定子軸方向に沿ってR形状で延在するR形状部52iと、丸線42が第4折れ曲がり部52fと本体部52hとの間を固定子軸方向に沿ってR形状で延在するR形状部52jと、を備える。第3延在部52gでは、丸線42が本体部52hで固定子径方向よりも固定子軸方向に多く積層されている。この例では、本体部52hの固定子軸方向における丸線42の積層は11層となり、固定子径方向における丸線42の積層は2層となっている。そして、第3延在部52gは、固定子径方向の寸法S1(図3A,B参照)が所定値以下となるように、延在方向及び固定子軸方向の各々に垂直な第1方向(言い換えれば略固定子径方向。以下適宜「略固定子径方向」という)に加圧成形されると共に、固定子軸方向の寸法S2(図3A参照)が所定値以下となるように固定子軸方向にも加圧成形された、固定子軸方向の寸法S2が固定子径方向の寸法S1よりも大きい外形状となっている。具体的には、第3延在部52gは、固定子径方向の寸法S1が、スロット31の固定子径方向の寸法S5の1/(N+2)、この例では1/6、以下となるように、略固定子径方向に加圧成形されている。
なお、第3延在部52gでは、丸線42が固定子軸方向のみに積層されてもよい。また、第3延在部52gは、必ずしも固定子軸方向に加圧成形されなくてもよい。また、この例では、コイルエンド部52のうち第3延在部52g以外の部分は、加圧成形されていないが、第3延在部52gと同様に加圧成形されてもよい。
コイルエンド部53は、固定子コイル41のうち固定子鉄心32よりも反負荷側部位(「軸方向の外側部位」の一例に相当)においてコイル片部50,51の各々の反負荷側端部を繋ぐようにコイル片部50,51間に延在している(図3A参照)。コイルエンド部53は、所定の形状となるように(少なくとも後述の第3延在部53gが)加圧成形されている。すなわち、コイルエンド部53は、第1折れ曲がり部53aと、第1延在部53bと、第2折れ曲がり部53cと、第3折れ曲がり部53dと、第2延在部53eと、第4折れ曲がり部53fと、第3延在部53gと、を備える。
第1折れ曲がり部53aは、第1コイル片部50の反負荷側端部(「軸方向の端部」の一例に相当)近傍で内側に折れ曲がった部分である(図3C参照)。第1延在部53bは、第1折れ曲がり部53aから固定子径方向の内側に向けて延びる(寄る)ように延在した部分である(図3C参照)。第2折れ曲がり部53cは、第1延在部53bの第1折れ曲がり部53aと反対側の端部で外側に折れ曲がった部分である(図3C参照)。
第3折れ曲がり部53dは、第2コイル片部51の反負荷側端部(「軸方向の端部」の一例に相当)近傍で内側に折れ曲がった部分である(図3D参照)。第2延在部53eは、第3折れ曲がり部53dから固定子径方向の外側に向けて延びる(寄る)ように延在する部分である(図3D参照)。第4折れ曲がり部53fは、第2延在部53eの第3折れ曲がり部53dと反対側の端部で外側に折れ曲がった部分である(図3D参照)。
第3延在部53gは、折れ曲がり部53c,53f間を、延在部53b,53eよりも反負荷側(「軸方向の外側」の一例に相当)において固定子軸方向(コイル片部50,51の延在方向)に垂直な面方向(言い換えれば固定子鉄心32の反負荷側端面の面方向)に沿って円弧状に延在している(図3A,C,D参照)。第3延在部53gは、丸線42が上記面方向に沿って延在する本体部53hと、丸線42が第2折れ曲がり部53cと本体部53hとの間を固定子軸方向に沿ってR形状で延在するR形状部53iと、丸線42が第4折れ曲がり部53fと本体部53hとの間を固定子軸方向に沿ってR形状で延在するR形状部53jと、を備える。第3延在部53gでは、丸線42が本体部53hで固定子径方向よりも固定子軸方向に多く積層されている。この例では、本体部53hの固定子軸方向における丸線42の積層は11層となり、固定子径方向における丸線42の積層は2層となっている。そして、第3延在部53gは、固定子径方向の寸法S3(図3A参照)が所定値以下となるように、延在方向及び固定子軸方向の各々に垂直な第1方向(言い換えれば略固定子径方向。以下適宜「略固定子径方向」という)に加圧成形されると共に、固定子軸方向の寸法S4(図3A参照)が所定値以下となるように固定子軸方向にも加圧成形された、固定子軸方向の寸法S4が固定子径方向の寸法S3よりも大きい外形状となっている。具体的には、第3延在部53gは、固定子径方向の寸法S3が、スロット31の固定子径方向の寸法S5の1/(N+2)、この例では1/6、以下となるように、略固定子径方向に加圧成形されている。
なお、第3延在部53gでは、丸線42が固定子軸方向のみに積層されてもよい。また、第3延在部53gは、必ずしも固定子軸方向に加圧成形されなくてもよい。また、この例では、コイルエンド部53のうち第3延在部53g以外の部分は、加圧成形されていないが、第3延在部53gと同様に加圧成形されてもよい。
また、各固定子コイル41のコイルエンド部52は、互いにほぼ同じ軸方向寸法及び互いにほぼ同じ径方向寸法を備え、各固定子コイル41のコイルエンド部53は、互いにほぼ同じ軸方向寸法及び互いにほぼ同じ径方向寸法を備える。
各固定子コイル41は、丸線42の巻き始め側端部54及び巻き終わり側端部55の両方が、コイルエンド部53のうち固定子径方向の外側端部近傍から外部(この例では反負荷側)へ延びるように構成されている。このため、上記結線部44は、後述のように固定子鉄心32よりも反負荷側部位において周方向に配列された複数のコイルエンド部53からなる環状のコイルエンド群(図示せず。以下適宜「反負荷側コイルエンド群」という)の反負荷側(言い換えれば上記端部66の反負荷側)に構成されている(図1参照)。
複数の固定子コイル41は、N+2個(この例では6個)のコイルエンド部52が、固定子鉄心32よりも負荷側部位において上記スロット群310の外径D1の範囲内で固定子周方向位置が順次ずれつつ第3延在部52g同士が固定子径方向に重なると共に、N+2個(この例では6個)のコイルエンド部53が、固定子鉄心32よりも反負荷側部位において上記スロット群310の外径D1の範囲内で固定子周方向位置が順次ずれつつ第3延在部53g同士が固定子径方向に重なるように、2層重ね巻方式で配列されている(図3B、図4参照)。このとき、N+2個のコイルエンド部52の第3延在部52gは、近隣のコイルエンド部52の延在部52b,52eよりも負荷側に配置されるようにして固定子径方向に重なり、N+2個のコイルエンド部53の第3延在部53gは、近隣のコイルエンド部53の延在部53b,53eよりも反負荷側に配置されるようにして固定子径方向に重なっている(図3B参照)。したがって、固定子鉄心32よりも負荷側部位において周方向に配列された複数のコイルエンド部52からなる環状のコイルエンド群(以下適宜「負荷側コイルエンド群」という)520の外径D2(図4参照)、及び、上記反負荷側コイルエンド群の外径、の各々は、上記スロット群310の外径D1以下に構成されている。またこのとき、複数の固定子コイル41は、N+2個のコイルエンド部52、及び、N+2個のコイルエンド部53、の各々が、隣り合うコイルエンド部の加圧成形された面同士が空隙をほぼ空けずに直接接触する状態で、固定子径方向に重なるように配列されている。
各固定子コイル41のコイルエンド部52,53が上記のように積層され加圧成形された形状で配列されることで、固定子鉄心32よりも負荷側部位及び反負荷側部位の各々におけるコイルエンド部52,53の占積率は、80%以上となっている。
なお、上記で説明した固定子コイル41の構成・配列は、あくまで一例であり、上記以外の構成・配列であってもよい。例えば、各スロット31内における固定子コイル41の占積率は85%未満であってもよく、また固定子鉄心32よりも負荷側部位及び反負荷側部位の各々におけるコイルエンド部52,53の占積率は80%未満であってもよい。また、各固定子コイル41の端部54,55の両方が、コイルエンド部53のうち固定子径方向の外側端部近傍から固定子径方向の外側(「外部」の一例に相当)へ延びるように構成され、結線部44が、反負荷側コイルエンド群の固定子径方向の外側に構成されてもよい。また、各固定子コイル41の端部54,55の突出位置は、上記以外の位置であってもよい。また、複数の固定子コイル41は、N+2個のコイルエンド部52、及び、N+2個のコイルエンド部53、の各々が、隣り合うコイルエンド部の加圧成形された面同士が絶縁紙を介して接触する状態で固定子径方向に重なるように配列されてもよい。また、各コイルエンド52,53が、第3延在部52g,53gの固定子径方向の寸法S1,S3がスロット31の固定子径方向の寸法S5の1/(N+2)よりも大きく構成され、環状のコイルエンド群520の外径D2、及び、環状のコイルエンド群の外径、の各々が、スロット群310の外径D1よりも大きく構成されてもよい。また、この例では、M=6の場合を例にとって説明しているが、Mは3以上の自然数であれば6以外の数とすることも可能である。また、一方のコイルエンド部のみ上記のような構成として小型化を図ってもよい。
(2−2.コイル樹脂構造体の構成の例)
次に、図5を参照しつつ、上記コイル樹脂構造体45の構成の一例について説明する。なお、図5中では、右上側が負荷側、左下側が反負荷側に相当する。
図5に示すように、コイル樹脂構造体45は、上記複数の固定子コイル41が、上記のような2層重ね巻方式で配列されつつ、モールド樹脂により一体的に樹脂成形され固められることで、全体として円筒形に近い糸巻き形に形成されている。コイル樹脂構造体45は、短い略円筒状の上記端部65と、短い略円筒状の上記端部66と、上記中間部67と、を有する。端部66からは、各固定子コイル41の端部54,55が突出している。
端部65の外径、端部66の外径、及び中間部67の外径は、ほぼ同じになっている。中間部67には、コイル樹脂構造体45の周方向に、略矩形状の複数の板部68が配列されている。各板部68には、1つの固定子コイル41の第1コイル片部50、及び、当該1つの固定子コイル41とは異なる(この例ではコイル樹脂構造体45の周方向に6つ離間した)他の固定子コイル41の第2コイル片部51が、コイル樹脂構造体45の径方向の内側及び外側の各々に配置されるように重ねられ積層された状態で、被覆され内包されている。隣り合う板部68,68間の隙間69には、コイル樹脂構造体45の径方向の外側から上記分割コア要素33のティース部34が嵌め込まれる。
すなわち、コイル樹脂構造体45に複数の分割コア要素33が組み付けられることで、上記固定子鉄心32が構成されると共に、コイル樹脂構造体45と固定子鉄心32とが一体に組み付けられ、固定子30が組み立てられる。組み立てられた固定子30は、コイル樹脂構造体45の端部65が、前述のように、内包されたコイルエンド部52が絶縁体(モールド樹脂)を介して負荷側ブラケット12に密着するように、上記負荷側ブラケット12に嵌合されることで、負荷側ブラケット12に取り付けられる。
なお、上記で説明したコイル樹脂構造体45の構成は、あくまで一例であり、上記以外の構成であってもよい。
<3.回転電機の製造方法の例>
次に、図6、図7A,B、及び図8を参照しつつ、回転電機10の製造方法の一例について説明する。
図6に示すように、固定子コイル41の製造工程では、まず、固定子コイル41の導線である上記丸線42を図示しない治具にセットする(準備する)。そして、丸線42を例えば略長方形枠状に複数回巻回して、巻回体(図示せず)を形成する。このとき、丸線42は、巻回体の形状が固定子コイル41の完成形(図3A参照)とほぼ同様の形状となるように巻回される。
そして、巻回体の一方の短辺部分(コイルエンド部52に対応する部分)のうち、一方の長辺部分(第1コイル片部50に対応する部分)側の端部近傍を内側に折り曲げつつその先を固定子径方向の内側に寄せて、上記第1折れ曲がり部52a及び第1延在部52bを形成し、第1延在部52bの第1折れ曲がり部52aと反対側の端部を外側に折り曲げて上記第2折れ曲がり部52cを形成する。また、巻回体の一方の短辺部分のうち、他方の長辺部分(第2コイル片部51に対応する部分)側の端部近傍を内側に折り曲げつつその先を固定子径方向の外側に寄せて、上記第3折れ曲がり部52d及び第2延在部52eを形成し、第2延在部52eの第3折れ曲がり部52dと反対側の端部を外側に折り曲げて上記第4折れ曲がり部52fを形成する。また、巻回体の他方の短辺部分(コイルエンド部53に対応する部分)のうち、一方の長辺部分側の端部近傍を内側に折り曲げつつその先を固定子径方向の内側に寄せて、上記第1折れ曲がり部53a及び第1延在部53bを形成し、第1延在部53bの第1折れ曲がり部53aと反対側の端部を外側に折り曲げて上記第2折れ曲がり部53cを形成する。また、巻回体の一方の短辺部分のうち、他方の長辺部分側の端部近傍を内側に折り曲げつつその先を固定子径方向の外側に寄せて、上記第3折れ曲がり部53d及び第2延在部53eを形成し、第2延在部53eの第3折れ曲がり部53dと反対側の端部を外側に折り曲げて上記第4折れ曲がり部53fを形成する。
その後、巻回体の一方の長辺部分を、横断面形状が上記スロット31の内側部位31aの横断面形状に対応するように、図示しない金型で固定子径方向及び固定子周方向にプレスして、上記第1コイル片部50を加圧成形する。また、巻回体の他方の長辺部分を、横断面形状が上記スロット31の外側部位31bの横断面形状に対応するように、図示しない金型で固定子径方向及び固定子周方向にプレスして、第2コイル片部51を加圧成形する。
そして、図7A,Bに示すように、上記巻回体を金型70,71,72間にセットし、固定子径方向規制用の金型70,71を互いに近接する方向に移動させ、上記一方の短辺部分の上記折れ曲がり部52c,52f間を、金型70,71間で挟み込み上記円弧状となると共に固定子径方向の寸法が上記S1となるように(図3A,Bも参照)略固定子径方向にプレスする。またこれと共に、固定子軸方向規制用の金型72を移動させ、固定子軸方向の寸法が上記S2となるように(図3A参照)固定子軸方向にプレスする。これにより、上記第3延在部52gを備えた上記コイルエンド部52を加圧成形する。この際、金型70,71の、第1コイル片部50と第3延在部52gとの間の折れ曲がり部52a,52c(図3C参照)、及び、第2コイル片部51と第3延在部52gとの間の折れ曲がり部52d,52f(図3Dも参照)に対応する部分は、R形状(例えば当該部分の直径をdとした場合に半径をほぼdとするR形状)となっている。これにより、折れ曲がり部52a,52c及び折れ曲がり部52d,52fの皮膜が損傷するのを抑制している。なお、コイルエンド部53も上記と同様にして加圧形成される。これにより、固定子コイル41が完成する。
また、コイル樹脂構造体45の製造工程では、まず、上記製造された複数の固定子コイル41を、上述したような2層重ね巻方式で配列する。その後、配列した複数の固定子コイル41をモールド樹脂により一体的に樹脂成形し固める。これにより、コイル樹脂構造体45が完成する。
また、固定子30の製造工程では、上記製造されたコイル樹脂構造体45における複数の固定子コイル41を例えば図8に示すように結線処理して、結線部44を形成する。なお、図8において、「#1」〜「#48」はスロット31の番号であり、固定子コイル41は、全体で3系統(U,V,W)のコイルで構成され、「U」「Uバー(図中では「U」に下線を付して示す)」「V」「Vバー(図中では「V」に下線を付して示す)」「W」「Wバー(図中では「W」に下線を付して示す)」は、固定子コイル41の位相である。また、図中では、U相の固定子コイル41を太い線、V相の固定子コイル41を細い線、W相の固定子コイル41を上記太い線と上記細い線との中間の太さの線、で各々示している。図8に示すように結線処理された複数の固定子コイル41において、例えば、ある一瞬では、U相から入力された電流は、中性点(N)に、図中▲(▲の頂点側が矢印の矢先側に相当)で示すように流れる。
固定子コイル41の結線が終了したら、その後、コイル樹脂構造体45の各隙間69に、コイル樹脂構造体45の固定子径方向の外側から各分割コア要素33のティース部34を嵌め込むことで、コイル樹脂構造体45に複数の分割コア要素33を組み付ける。これにより、固定子鉄心32を構成すると共に、コイル樹脂構造体45と固定子鉄心32とを一体に組み付ける。この結果、固定子30が完成する。
その後、上記製造された固定子30をコイル樹脂構造体45の端部65が負荷側ブラケット12に嵌合するように負荷側ブラケット12に取り付ける。そして、負荷側ブラケット12に取り付けられた固定子30をフレーム11の内周に挿入して取り付ける。その後、シャフト16、及び、シャフト16の外周に取り付けられた回転子20を、フレーム11の内周に取り付けられた固定子30の内周側に挿入して取り付ける。そして、反負荷側ブラケット14をフレーム11の反負荷側端部に取り付ける。これにより、回転電機10が完成する。
なお、上記で説明した回転電機10の製造方法は、あくまで一例であり、回転電機10の製造方法は、上記で説明した順序に沿って時系列的に行われる工程はもちろん、必ずしも時系列的に実行されなくても、並列的に又は個別的に実行される工程をも含む。また、時系列的に実行される工程でも、場合によっては適宜順序を変更することが可能である。
<4.本実施形態による効果の例>
以上説明したように、本実施形態の回転電機10では、固定子鉄心32の複数のスロット31に、複数の固定子コイル41が重ね巻方式で収容されている。複数の固定子コイル41は、M個(上記の例ではN+2=6個)のコイルエンド部52,53が固定子径方向に重なるように、複数のスロット31に収容されている。各固定子コイル41のコイルエンド部52,53は、固定子径方向の寸法S1,S3がスロット31の固定子径方向の寸法S5の1/M以下(上記の例では1/(N+2)=1/6以下)となっている。
これにより、複数の固定子コイル41を、コイルエンド部を固定子軸方向の外側に向けて山なり状となるように形成し隣り合う固定子コイル41,41のコイルエンド部同士が軸方向に重なるように配列しなくても、M個の固定子コイル41のコイルエンド部52同士及びコイルエンド部53同士が各々固定子径方向に重なるように配列して、複数のスロット31に収容できる。その結果、コイルエンド部を固定子軸方向の外側に向けて山なり状となるように形成する場合に比べ、コイルエンド部52,53の固定子軸方向の寸法を小さくすることが可能となる。したがって、固定子コイル41のコイルエンド部52,53を小型化できる。また、複数の固定子コイル41を、コイルエンド部52同士及びコイルエンド部53同士が(固定子軸方向に重なるのではなく)固定子径方向に重なるように配列することで、固定子30の固定子軸方向の寸法を小さくすることが可能となる。したがって、固定子30を小型化できる。あるいは、固定子30の大きさはそのままにして固定子30における固定子コイル41の数(スロット31の数)を増やすことが可能となる。また、複数の固定子コイル41を、M個のコイルエンド部52同士及びコイルエンド部53同士が各々径方向に重なるように配列することで、固定子鉄心32よりも負荷側部位及び反負荷側部位の各々におけるコイルエンド部52,53の占積率を高くできる。
また、本実施形態では、丸線42で形成された固定子コイル41のコイル片部50,51及びコイルエンド部52,53を、所定の形状となるように加圧成形する。導体として丸線42を用いることで、固定子コイル41の各部の形状を加圧成形により容易に調製できる。その結果、導体として角線や平角線を用いる場合に比べ、より大きな導体断面積で巻回でき、また種々の形状のスロット31に対応可能となる。また、例えばスロット31の形状がテーパ形状の場合には、導体として角線や平角線を用いる場合に比べ、スロット31内における固定子コイル41(コイル片部50,51)の占積率を高くすることが可能となる。また、導体として丸線42を用いた場合には、より安価な固定子コイル41を得ることができる。
また、本実施形態では特に、第1コイル片部50を、スロット31の内側部位31aの断面形状に対応する断面形状となるように加圧成形し、第2コイル片部51を、スロット31の外側部位31bの断面形状に対応する断面形状となるように加圧成形する。これにより、スロット31内における固定子コイル41(コイル片部50,51)の占積率を高くできる。また、本実施形態では、コイルエンド部52,53を、固定子径方向の寸法S1,S3がスロット31の固定子径方向の寸法S5の1/M以下(上記の例では1/(N+2)=1/6以下)となるように略固定子径方向に加圧成形する。これにより、複数の固定子コイル41を、加圧成形により形状が調製されたM個の固定子コイル41のコイルエンド部52同士及びコイルエンド部53同士が各々径方向に重なるように配列することで、固定子鉄心32よりも負荷側部位及び反負荷側部位の各々におけるコイルエンド部52,53の占積率を高くできる。また、本実施形態では、コイルエンド部52,53を、固定子軸方向の寸法S2が所定値以下となるように固定子軸方向に加圧成形する。これにより、コイルエンド部52,53の固定子軸方向の寸法を小さくできる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41は、第1コイル片部50が1つのスロット31の内側部位31aに収容されると共に、第2コイル片部51が他のスロット31の外側部位31bに収容されている。これにより、複数のスロット31に2層重ね巻方式で複数の固定子コイル41が収容された回転電機10において、コイルエンド部52,53の小型化を実現できる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41の第1コイル片部50は、スロット31の内側部位31aの断面形状に対応する断面形状であり、第2コイル片部51は、スロット31の外側部位31bの断面形状に対応する断面形状である。これにより、より大きな導体断面積で巻回でき、スロット31内における固定子コイル41の占積率を高くできる。
また、本実施形態では特に、各スロット31は、内側部位31aと外側部位31bとの断面形状が互い異なり、各固定子コイル41のコイル片部50,51は、互いに異なる断面形状である。これにより、内側部位31aと外側部位31bとの断面形状が異なるスロット31を用いる場合でも、スロット31内における固定子コイル41の占積率を高くできる。
また、本実施形態では特に、固定子30は、負荷側コイルエンド群520の外径D2及び反負荷側コイルエンド群の外径が、スロット群310の外径D1以下に構成されている。これにより、固定子30を小型化できる。また、負荷側コイルエンド群520及び反負荷側コイルエンド群の固定子径方向の外側に空隙を確保することができ、当該部位に結線部等を設けることが可能となる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41のコイルエンド部52,53は、固定子径方向の寸法S1,S3がスロット31の固定子径方向の寸法S5の1/(N+2)以下(上記の例では1/6以下)であり、複数の固定子コイルは、N+2個(上記の例では6個)のコイルエンド部52,53が固定子径方向に重なるように、複数のスロット31に収容されている。これにより、複数のスロット31に2層重ね巻方式で複数の固定子コイル41が収容された回転電機10において、固定子30を小型化できる。
また、本実施形態では特に、複数の固定子コイル41は、N+2個(上記の例では6個)のコイルエンド部52,53が、隣り合うコイルエンド部同士が直接接触する状態で径方向に重なるように、複数のスロット31に収容されている。これにより、コイルエンド部52同士及びコイルエンド部53同士を密接させて配置することができ、固定子30を小型化できる。また、前述したように、複数の固定子コイル41を、N+2個のコイルエンド部52,53の各々の隣り合うコイルエンド部同士が絶縁紙を介して接触する状態で径方向に重なるように配列する場合には、高い絶縁性を得ることができる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41は、丸線42の端部54,55の両方がコイルエンド部53のうち固定子径方向の外側端部近傍から外部(上記の例では反負荷側)へ延びるように構成されている。各固定子コイル41の端部54,55の両方をコイルエンド部53のうち固定子径方向の外側端部近傍に設けることで、反負荷側コイルエンド群の反負荷側及び固定子径方向外側のどちら側にも結線部44を構成し易くなり、結線部44の設計の自由度を高くできる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41のコイルエンド部52,53は、第2折れ曲がり部52c,53cと第4折れ曲がり部52f,53fとの間を、第1延在部52b,53b及び第2延在部52e,53eの各々よりも固定子軸方向の外側において固定子軸方向に垂直な面方向に沿って円弧状に延在し、固定子径方向の寸法S1,S3がスロット31の固定子径方向の寸法S5の1/M以下(上記の例では1/(N+2)=1/6以下)である第3延在部52g,53gを備える。これにより、複数の固定子コイル41が配列された回転電機10において、コイルエンド部52,53の小型化を実現できる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41のコイルエンド部52,53は、丸線42が固定子軸方向に積層され、固定子軸方向の寸法S2,S4が固定子径方向の寸法S1,S3よりも大きい外形状である。これにより、複数のコイルエンド部52同士及び複数のコイルエンド部53同士を固定子径方向に重ねて配置することができ、固定子コイル41のコイルエンド部52,53を小型化できる。
また、本実施形態では特に、固定子30は、コイルエンド部52,53の占積率が80%以上である。これにより、コイルエンド部52,53の占積率が高い固定子30を実現できる。
また、本実施形態では特に、固定子30は、スロット31内における固定子コイル41の占積率が85%以上である。これにより、スロット31内における固定子コイル41の占積率が高い固定子30を実現できる。
<5.変形例等>
なお、実施形態は、上記内容に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
また、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」等という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」等という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
10 回転電機
20 回転子
30 固定子
31 スロット
31a 内側部位
31b 外側部位
32 固定子鉄心
33 分割コア要素
41 固定子コイル
42 丸線(導線の一例)
45 コイル樹脂構造体
50 第1コイル片部
51 第2コイル片部
52 コイルエンド部
52a 第1折れ曲がり部
52b 第1延在部
52c 第2折れ曲がり部
52d 第3折れ曲がり部
52e 第2延在部
52f 第4折れ曲がり部
52g 第3延在部
53 コイルエンド部
53a 第1折れ曲がり部
53b 第1延在部
53c 第2折れ曲がり部
53d 第3折れ曲がり部
53e 第2延在部
53f 第4折れ曲がり部
53g 第3延在部
310 スロット群
520 コイルエンド群
D1 外径
D2 外径
S1 寸法
S2 寸法
S3 寸法
S4 寸法
S5 寸法

Claims (17)

  1. 固定子及び回転子を備えた回転電機であって、
    前記固定子は、
    周方向に複数のスロットが配列された固定子鉄心と、
    導線で形成され、前記複数のスロットに重ね巻方式で収容された複数の固定子コイルと、を有し、
    各前記固定子コイルは、
    1つの前記スロットに収容された第1コイル片部と、
    前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容された第2コイル片部と、
    前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、
    前記複数の固定子コイルは、
    M個(Mは3以上の自然数)の前記コイルエンド部が前記固定子の径方向に重なるように、前記複数のスロットに収容され、
    前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、
    前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下である
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記各固定子コイルは、
    前記第1コイル片部が前記1つのスロットのうち前記径方向の内側部位に収容されると共に、前記第2コイル片部が前記他のスロットのうち前記径方向の外側部位に収容されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記各固定子コイルの前記第1コイル片部は、
    前記スロットの前記内側部位の断面形状に対応する断面形状であり、
    前記各固定子コイルの前記第2コイル片部は、
    前記スロットの前記外側部位の断面形状に対応する断面形状である
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記各スロットは、
    前記内側部位と前記外側部位との断面形状が異なり、
    前記各固定子コイルの前記第1コイル片部及び前記第2コイル片部は、
    互いに異なる断面形状である
    ことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記固定子は、
    前記固定子鉄心よりも前記固定子の軸方向の外側部位において前記周方向に配列された複数の前記コイルエンド部からなる環状のコイルエンド群の外径が、前記固定子鉄心において前記周方向に配列された前記複数のスロットからなる環状のスロット群の外径以下に構成されている
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、
    前記1つのスロットと前記他のスロットとの間の前記スロットの数をNとした場合に、前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/(N+2)以下であり、
    前記複数の固定子コイルは、
    N+2個の前記コイルエンド部が前記径方向に重なるように、前記複数のスロットに収容されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記複数の固定子コイルは、
    前記N+2個のコイルエンド部が、隣り合う前記コイルエンド部同士が直接接触するか若しくは絶縁紙を介して接触する状態で前記径方向に重なるように、前記複数のスロットに収容されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の回転電機。
  8. 前記各固定子コイルは、
    前記導線の巻き始め側端部及び巻き終わり側端部の両方が前記コイルエンド部のうち前記径方向の外側端部近傍から外部へ延びるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、
    前記第1コイル片部の前記固定子の軸方向の端部近傍で折れ曲がった第1折れ曲がり部と、
    前記第1折れ曲がり部から前記径方向の内側に向けて延びる第1延在部と、
    前記第1延在部の前記第1折れ曲がり部と反対側の端部で折れ曲がった第2折れ曲がり部と、
    前記第2コイル片部の前記軸方向の端部近傍で折れ曲がった第3折れ曲がり部と、
    前記第3折れ曲がり部から前記径方向の外側に向けて延びる第2延在部と、
    前記第2延在部の前記第3折れ曲がり部と反対側の端部で折れ曲がった第4折れ曲がり部と、
    前記第2折れ曲がり部と前記第4折れ曲がり部との間を、前記第1延在部及び前記第2延在部の各々よりも前記軸方向の外側において前記軸方向に垂直な面方向に沿って円弧状に延在し、前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下である第3延在部と、を備える
    ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、
    前記導線が少なくとも前記固定子の軸方向に積層され、前記軸方向の寸法が前記径方向の寸法よりも大きい外形状である
    ことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の回転電機。
  11. 前記固定子は、
    前記コイルエンド部の占積率が80%以上である
    ことを特徴とする請求項2乃至10のいずれか1項に記載の回転電機。
  12. 前記固定子は、
    前記スロット内における前記固定子コイルの占積率が85%以上である
    ことを特徴とする請求項2乃至11のいずれか1項に記載の回転電機。
  13. 固定子及び回転子を備え、
    前記固定子が、
    周方向に複数のスロットが配列された固定子鉄心と、
    導線で形成され、前記複数のスロットに分布巻方式で収容された複数の固定子コイルと、を有し、
    前記固定子鉄心が、
    分割コア要素が前記周方向に複数配列されることで構成され、
    各前記固定子コイルが、
    1つの前記スロットに収容された第1コイル片部と、
    前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容された第2コイル片部と、
    前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備える、
    回転電機の製造方法であって、
    前記導線である丸線を巻回する工程と、
    前記第1コイル片部、前記第2コイル片部、及び前記コイルエンド部の各々を、所定の形状となるように加圧成形する工程と、
    前記複数の固定子コイルを前記分布巻方式で配列しつつ一体的に樹脂成形し、コイル樹脂構造体を形成する工程と、
    形成された前記コイル樹脂構造体に、前記複数の分割コア要素を組み付けることで、前記固定子鉄心を構成する工程と、を有する
    ことを特徴とする回転電機の製造方法。
  14. 前記複数の固定子コイルが、
    M個(Mは3以上の自然数)の前記コイルエンド部が前記固定子の径方向に重なるように配列され、前記複数のスロットに重ね巻方式で収容され、
    前記加圧成形する工程では、
    前記第1コイル片部を、前記スロットのうち前記径方向の内側部位の断面形状に対応する断面形状となるように加圧成形し、前記第2コイル片部を、前記スロットのうち前記径方向の外側部位の断面形状に対応する断面形状となるように加圧成形し、前記コイルエンド部を、前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下となるように延在方向及び前記固定子の軸方向の各々に垂直な第1方向に加圧成形する
    ことを特徴とする請求項13に記載の回転電機の製造方法。
  15. 前記加圧成形する工程では、
    前記コイルエンド部を、前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下となるように前記第1方向に加圧成形すると共に、前記軸方向の寸法が所定値以下となるように前記軸方向に加圧成形する
    ことを特徴とする請求項14に記載の回転電機の製造方法。
  16. 導線で形成され、回転電機の固定子鉄心において周方向に配列された複数のスロットに重ね巻方式で複数収容される、固定子コイルであって、
    1つの前記スロットに収容される第1コイル片部と、
    前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容される第2コイル片部と、
    前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、
    かつ、M個(Mは3以上の自然数)の前記コイルエンド部が前記固定子鉄心の径方向に重なるように、前記複数のスロットに複数収容され、
    前記コイルエンド部は、
    前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下である
    ことを特徴とする固定子コイル。
  17. 導線で形成され、回転電機の固定子鉄心において周方向に配列された複数のスロットに重ね巻方式で収容される、複数の固定子コイルが、前記重ね巻方式で配列され一体的に樹脂成形された、コイル樹脂構造体であって、
    各前記固定子コイルは、
    1つの前記スロットに収容される第1コイル片部と、
    前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容される第2コイル片部と、
    前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、
    前記複数の固定子コイルは、
    M個(Mは3以上の自然数)の前記コイルエンド部が前記固定子鉄心の径方向に重なるように、前記複数のスロットに収容され、
    前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、
    前記径方向の寸法が前記スロットの前記径方向の寸法の1/M以下である
    ことを特徴とするコイル樹脂構造体。
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