JP2017027561A - 端末、通信システム、通信方法、及びプログラム - Google Patents

端末、通信システム、通信方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ビデオ会議通信において移動体端末から通信端末への切り替えをスムーズに行う。
【解決手段】通信端末70aが、移動体端末90aに対してバーコードにより通信端末70aの端末IDを提供し、この端末IDを利用して移動体端末90aから通信管理システム50を介して送られて来た移動体端末90aの端末IDを受信する。通信端末70aは、通信管理システム50に対して、移動体端末90aに代わって移動体端末90aのログイン要求情報を送信する。
【選択図】図19

Description

本発明は、端末、通信システム、通信方法、及びプログラムに関する。
出張経費及び出張時間の削減要請に伴い、複数の拠点でビデオ会議(「ビデオ会議」ともいう)を行うためのビデオ会議システムが普及している。このようなビデオ会議システムでは、複数のビデオ会議端末等の通信端末間で、直接、画像データ及び音データの送受信を行うことで、会話(通信)を実現している(特許文献1参照)。
しかしながら、通信の開始要求を行なう開始端末から、スマートフォン等の移動体端末で相互通信の要求を受けた場合、表示画面が小さいために、遠隔通信で十分にお互いの意思疎通を図ることができない。そのため、移動体端末の利用者は、他の表示画面が大きい端末に切り替えたいが、表示画面が大きい端末から相互通信への参加を行なうと共に、移動体端末の通信を切断する等の処理を行なわなければならず、切り替えがスムーズにできないという課題が生じる。
請求項1に係る発明は、各端末の通信状態を管理する通信管理システムと通信する端末であって、他端末に対して自端末を識別するための自端末識別情報を提供する提供手段と、前記提供された前記自端末識別情報で示される前記自端末を宛先として前記他端末から前記通信管理システムを介して送られた、前記他端末を識別するための他端末識別情報を受信する受信手段と、前記受信された前記他端末識別情報と共にログイン認証の要求を示すログイン要求情報を前記通信管理システムに送信する送信手段と、を有することを特徴とする端末である。
以上説明したように本発明によれば、他の端末から自端末への切り替えがスムーズにできるという効果を奏する。
本実施形態の通信システムのうちビデオ会議の通信部分を示した概略図である。 本実施形態に係るビデオ会議端末のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る通信管理システム及び中継装置のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る電子黒板のハードウェア構成図である。 本実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成図である。 本実施形態に係る通信システムの全体構成図である。 本実施形態に係る通信システムの各機能ブロック図である。 本実施形態に係る通信システムの各機能ブロック図である。 認証管理テーブルを示す概念図である。 端末管理テーブルを示す概念図である。 宛先リスト管理テーブルを示す概念図である。 セッション管理テーブルを示す概念図である。 通信情報管理テーブルを示す概念図である。 通信の準備処理を示したシーケンス図である。 (a)移動体端末90aにおけるログイン画面を示した画面例、(b)移動体端末90aにおける宛先リストを示した画面例、(c)通信端末10における宛先リストを示した画面例である。 端末間で相互通信を開始するためのシーケンス図である。 移動体端末が他の端末と相互通信する際の画面例を示した図である。 (a)は相互通信中の通信端末70d側の画面例を示した図、(b)は相互通信中の通信端末70a側の画面例を示した図である。 切替元端末が宛先端末と相互通信中に、切替先端末に対して相互通信を切り替えるための指示を行なう処理を示したシーケンス図である。 相互通信を切り替える際の切替先端末における画面例である。 切替先端末が相互通信に参加するための処理を示したシーケンス図である。 切替先端末が切替元端末に代わって切替元端末のログイン及び状態変更通知を行なう処理を示したシーケンス図である。 (a)、(b)通信端末10における宛先リストを示した画面例である。 相互通信を終了する場合の処理を示したシーケンス図である。
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態について説明する。
<<通信システムの全体構成>>
まず、図1を用いて、複数の通信端末10,70間でビデオ会議を行なうための通信システム1について説明する。図1は、本実施形態の通信システムのうちビデオ会議の通信部分を示した概略図である。
なお、「ビデオ会議」ではなく「テレビ会議」と呼ばれる場合もある。また、ここでは、一例として、ビデオ会議について説明するが、単なる会話であってもよい。
通信システム1は、複数の通信端末10,70、中継装置30、及び通信管理50によって構築されている。通信端末10,70は、コンテンツデータの一例としての画像データ及び音データの送受信による通信を行なう。図1では、通信端末10の一例としてビデオ会議端末が示され、通信端末70の一例として電子黒板が示されている。なお、画像データの画像は、動画であっても静止画であってもよく、動画と静止画の両方であってもよい。
また、ビデオ会議の開始を要求する要求元としての通信端末は「開始端末」と表され、要求先である宛先(中継先)としての通信端末は「宛先端末」と表されている。図1では、通信端末70が開始端末として、通信端末10が宛先端末として表されている。但し、通信端末10からビデオ会議の開始を要求する場合は、通信端末10が開始端末となり、通信端末70が宛先端末となる。なお、各通信端末10,70は、複数の事業所間での通信や、同じ事業所内の異なる部屋間での通信だけでなく、同じ部屋内での通信や、屋外と屋内又は屋外と屋外での通信で使われてもよい。
中継装置30は、複数の通信端末10,70間で、コンテンツデータを中継する処理を行なう。通信管理システム50は、通信端末10,70からのログイン認証、通信端末10、70の通信状況の管理、宛先リストの管理、及び中継装置30の通信状況等を一元的に管理する。なお、中継装置30、及び通信管理システム50は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。
また、通信システム1において、開始端末と宛先端末との間では、通信管理システム50を介して、各種の管理情報を送受信するための管理情報用セッションseiが確立される。また、開始端末と宛先端末との間では、中継装置30を介して、高解像度の画像データ、中解像度の画像データ、低解像度の画像データ、及び音データの4つの各データを送受信するための4つのセッションが確立される。図1では、これら4つのセッションをまとめて、画像・音データ用セッションsedとして示している。なお、画像・音データ用セッションsedは、必ずしも4つのセッションである必要はなく、4つのセッション数より少ない又は多いセッション数であってもよい。また、開始端末と宛先端末との間で、中継装置30を介さずに、直接、通信セッションを確立してもよい。
ここで、本実施形態で扱われる画像データの画像の解像度について説明する。低解像度の画像データは、例えば、横が160画素、縦が120画素から成り、ベース画像となる。中解像度の画像データは、横が320画素、縦が240画素から成る。高解像度の画像データは、例えば、横が640画素、縦が480画素から成る。このうち、狭帯域経路を経由する場合には、ベース画像となる低解像度の画像データのみから成る低画質の画像データが中継される。帯域が比較的広い場合には、ベース画像となる低解像度の画像データ、及び中解像度の画像データから成る中画質の画像データが中継される。また、帯域が非常に広い場合には、ベース画質となる低解像度の画像データ、中画解像度の画像データ、及び高解像度の画像データから成る高画質の画像データが中継される。音データは、画像データに比べてデータ量が少ないため、狭帯域経路であっても中継される。
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、本実施形態のハードウェア構成を説明する。
<ビデオ会議端末のハードウェア構成>
図2は、本実施形態に係るビデオ会議端末のハードウェア構成図である。図2に示されているように、本実施形態の通信端末10の一例としてのビデオ会議端末は、CPU101、ROM102、RAM103、フラッシュメモリ104、SSD105、メディアI/F107、操作ボタン108、電源スイッチ109、バスライン110、ネットワークI/F111、カメラ112、撮像素子I/F、マイク114、スピーカ115、音入出力I/F116、ディスプレイI/F117、外部機器接続I/F118、近距離通信回路119、近距離通信回路119のアンテナ119aを備えている。これらのうち、CPU(Central Processing Unit)101は、通信端末10全体の動作を制御する。ROM(Read Only Memory)102は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM(Random Access Memory)103は、CPU101のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ104は、通信用プログラム、画像データ、及び音データ等の各種データを記憶する。SSD(Solid State Drive)105は、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、SSDに代えてHDDを用いてもよい。メディアI/F107は、フラッシュメモリ等の記録メディア106に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。操作ボタン108は、通信端末10の宛先を選択する場合などに操作されるボタンである。電源スイッチ109は、通信端末10の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
また、ネットワークI/F(Interface)111は、インターネット等の通信ネットワーク4を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。カメラ112は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F113は、カメラ112の駆動を制御する回路である。マイク114は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F116は、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイI/F117は、CPU101の制御に従って外付けのディスプレイ120に画像データを送信する回路である。外部機器接続I/F118は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路119は、NFC(Near Field Communication)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
また、バスライン110は、図2に示されているCPU101等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
ディスプレイ120は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機ELによって構成された表示手段の一種である。また、ディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続される。このケーブル120cは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよいし、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)やDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
なお、カメラ112は、レンズや、光を電荷に変換して被写体の画像(映像)を電子化する固体撮像素子を含み、固体撮像素子として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)や、CCD(Charge Coupled Device)等が用いられる。外部機器接続I/F118には、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU101の制御に従って、内蔵型のカメラ112に優先して、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイクが接続された場合や、外付けスピーカが接続された場合には、CPU101の制御に従って、それぞれが内蔵型のマイク114や内蔵型のスピーカ115に優先して、外付けマイクや外付けスピーカが駆動する。
また、記録メディア106は、通信端末10に対して着脱自在な構成となっている。また、CPU101の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ104に限らず、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等を用いてもよい。
<通信管理システム及び中継装置のハードウェア構成>
図3は、本実施形態に係る通信管理システム50及び中継装置30のハードウェア構成図である。通信管理システム50の一例としてのサーバコンピュータは、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)505、記録メディア506、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−ROMドライブ514、及び、バスライン510を備えている。
これらのうち、CPU501は、通信管理システム50全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、通信管理用プログラム等の各種データを記憶する。HDD(Hard Disk Drive)505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。メディアI/F507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。ネットワークI/F509は、インターネット等の通信ネットワーク4を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。CD−ROMドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
また、バスライン510は、図3に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、図1に示されている中継装置30のハードウェア構成は、通信管理システム50のハードウェア構成と同様であるため、その説明を省略する。但し、中継装置30の場合は、HD504に中継用プログラムが記憶されている。
<電子黒板のハードウェア構成図>
図4は、本実施形態に係る電子黒板のハードウェア構成図である。図4に示されているように、通信端末70の一例としての電子黒板は、CPU701、ROM702、RAM703、SSD704、ネットワークコントローラ705、及び、外部記憶コントローラ706を備えている。
これらのうち、CPU701は、電子黒板全体の動作を制御する。ROM702は、CPU701やIPL等のCPU701の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。SSD704は、電子黒板用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークコントローラ705は、通信ネットワーク4との通信を制御する。外部記憶コントローラ706は、USBメモリ755、外付け機器(カメラ762、スピーカ765、マイク764)との通信を制御する。
また、電子黒板は、キャプチャデバイス711、GPU712、ディスプレイコントローラ713、接触センサ714、センサコントローラ715、電子ペンコントローラ716、近距離通信回路719、及び近距離通信回路719のアンテナ719aを備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス711は、ノートPC756のディスプレイに対して映像情報を静止画または動画として表示させる。GPU(Graphics Processing Unit)712は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ713は、GPU712からの出力画像をディスプレイ753等へ出力するために画面表示の制御及び管理を行う。接触センサ714は、ディスプレイ753上に電子ペン754やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ715は、接触センサ714の処理を制御する。接触センサ715は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ753の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ753に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ753の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ714は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のID(Identification)をセンサコントローラ715に出力し、センサコントローラ715が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ716は、電子ペン754と通信することで、ディスプレイ753へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。近距離通信回路719は、NFC(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
また、バスライン710は、図3に示されているCPU711等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ715は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ716が、電子ペン754のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン754のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
<スマートフォンのハードウェア構成>
図5は、本実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成図である。図5に示されているように、移動体端末90の一例としてのスマートフォンは、CPU901、ROM902、RAM903、EEPROM904、CMOSセンサ905、加速度・方位センサ906、メディアI/F908、GPS受信部909を備えている。
これらのうち、CPU901は、スマートフォン90全体の動作を制御する。ROM902は、CPU901やIPL等のCPU901の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM903は、CPU901のワークエリアとして使用される。EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)904は、CPU901の制御にしたがって、移動体端末用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ905は、CPU901の制御に従って被写体を撮像し画像データを得る。加速度・方位センサ906は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F908は、フラッシュメモリ等の記録メディア907に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部909は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、スマートフォンは、遠距離通信回路911、カメラ912、撮像素子I/F、マイク914、スピーカ915、音入出力I/F、ディスプレイ917、外部機器接続I/F918、近距離通信回路919、近距離通信回路のアンテナ919a、及びタッチパネル921を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路911は、移動体通信網等の通信ネットワーク2を介して、他の機器と通信する回路である。カメラ912は、CPU901の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F913は、カメラ912の駆動を制御する回路である。マイク914は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F916は、CPU901の制御に従ってマイク914及びスピーカ915との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ915は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機ELなどの表示手段の一種である。外部機器接続I/F918は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路919は、NFC(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル921は、利用者がディスプレイ917を押下することで、スマートフォンを操作する入力手段の一種である。
また、バスライン910は、図5に示されているCPU901等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、移動体端末90は、スマートフォンだけでなく、スマートウォッチ、携帯電話機、又は携帯ゲーム機等であってもよい。
また、上記各プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。録媒体の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク、SDカード等が挙げられる。
<<通信システムの全体構成>>
続いて、図6を用いて、通信システムの全体構成について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成図である。
図6において、通信端末70a、移動体端末90aは拠点A、通信端末70dは拠点D、通信端末10拠点Cに設置されている。例えば、拠点Aは日本で、拠点Dはイギリスで、拠点Cはアメリカである。拠点Aでは、通信端末70aの利用者Xが、移動体端末90の一種である移動体端末90aを利用している。また、拠点Dでは、通信端末70dの利用者Yが、通信端末70の一種である通信端末70dを利用している。更に、拠点Cでは、通信端末10の利用者Zが、通信端末10を利用している。
また、移動体端末90aは、基地局3、移動体通信網等の通信ネットワーク2、及びインターネットを含む通信ネットワーク4を介して、通信端末70dや通信端末10とデータの相互通信を行なうことができる。
更に、通信端末70a、中継装置30、通信管理システム50、通信端末70d、及び通信端末10は、通信ネットワーク4を介してデータの相互通信を行なうことができる。なお、通信ネットワーク3,4には、無線通信部分が含まれてもよい。
なお、図6では、通信端末70aが自端末で、移動体端末90aが他端末である。
<<実施形態の機能構成>>
次に、図2乃至図5、図7及び図8を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図7及び図8は、本実施形態に係る通信システムの各機能ブロック図である。
<通信端末10の機能構成>
図7に示されているように、通信端末10は、送受信部11、受付部12、通信制御部13、表示制御部14、判断部15、近距離通信部18、読取部17、近距離通信部18、及び記憶・読出処理部19を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ104からRAM103上に展開された通信用プログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、通信端末10は、図2に示されているRAM103、及び図2に示されているフラッシュメモリ104によって構築される記憶部1000を有している。
(通信端末10の各機能構成)
次に、通信端末10の各構成要素について説明する。送受信部11は、図2に示されているCPU101からの命令、並びにネットワークI/F111及び外部機器接続I/F118によって実現され、通信ネットワーク4を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。この送受信部11は、他の端末と通信を開始する前から、通信管理システム50より、宛先候補としての各端末の状態を示す各状態情報の受信を開始する。なお、この状態情報は、各端末の稼動状態(ONラインかOFFライン(切断中)かの状態)だけでなく、ONラインであっても更に通信可能であるか、通信中であるか、一時中断中であるか等の詳細な状態を示す。以下では、一例として、状態情報が稼動状態を示す場合について説明する。
受付部12は、主に、図2に示されているCPU101からの命令、並びに操作ボタン108及電源スイッチ109によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
通信制御部13は、図4に示されているCPU101からの命令、並びにカメラ112及び撮像素子I/F113によって実現され、被写体を撮像して、この撮像して得た画像データを出力する。また、通信制御部13は、CPU101からの命令、及び図2に示されている音声入出力I/F116によって実現され、マイク114によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音データを入力する。更に、通信制御部13は、図2に示されているCPU101からの命令、及び図2に示されている音声入出力I/F116によって実現され、音データに係る音声信号をスピーカに出力し、スピーカ115から音声を出力させる。
表示制御部14は、主に、図2に示されているCPU101からの命令、及び図2に示されているディスプレイI/F117によって実現され、受信された解像度の異なる画像データを組み合わせ、この組み合わされた画像データをディスプレイ120に送信するための制御を行う。表示制御部14は、通信管理システム50から受信した宛先リストの情報をディスプレイ120に送信して、ディスプレイ120に宛先リストを表示させることができる。
読取部17は、主に、図2に示されているCPU101からの命令、並びにカメラ112、撮像素子I/F113によって実現され、QRコード(登録商標)等のバーコードを読み取ることで、バーコードで示されるデータを取得する。
近距離通信部18は、主に、図2に示されているCPU101からの命令、及び近距離通信回路119及びアンテナ119aによって実行され、近距離通信部を有する各端末との間で、近距離無線通信により、データの取得及び提供を行なう。
記憶・読出処理部19は、主に、図2に示されているCPU101からの命令及びSSD105によって実行され、記憶部1000又は記録媒体1010に各種データを記憶したり、記憶部1000又は記録媒体1010に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
更に、記憶部1000には、他の端末との通信を行う際に受信される画像データ及び音データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ120に画像が表示され、上書きされる前の音データによってスピーカ115から音声が出力される。記録媒体1010は、図2に示されている記録メディア106によって実現される。
なお、本実施形態の端末IDは、通信端末10を一意に識別するために使われる言語、文字、記号、又は各種のしるし等の端末識別情報の一例を示す。また、端末IDは、上記言語、文字、記号、及び各種のしるしのうち、少なくとも2つが組み合わされた識別情報であってもよい。また、端末IDに代えて、端末10の利用者を識別するための利用者IDを利用してもよい。この場合、端末識別情報には、端末IDだけでなく、利用者IDも含まれる。
<中継装置の機能構成>
図8に示されているように、中継装置30は、転送部を兼ねた送受信部31、判断部32、及び記憶・読出処理部39を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された中継用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、中継装置30は、図3に示されているRAM503、HD504によって構築される記憶部3000を有している。
(中継装置の各機能構成)
次に、中継装置30の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、中継装置30の各機能構成を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、中継装置30の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図8に示されている中継装置30の送受信部31は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されているネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク4を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。また、送受信部31は、転送部としての役割も果たし、所定の端末ら送信されて来た画像データ及び音データを、他の端末に転送する。
判断部32は、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、データの遅延状態の判断等を行なう。
記憶・読出処理部39は、図3に示されているCPU501からの命令、及び図3に示されているHDD505によって実現され、記憶部3000に各種データを記憶したり、記憶部3000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<通信管理システムの機能構成>
図8に示されているように、通信管理システム50は、送受信部51、判断部52、選択部53、作成部54及び記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図7に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された通信管理用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、通信管理システム50は、図3に示されているHD504により構築される記憶部5000を有している。
(認証管理テーブル)
図9は、認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図9に示されているような認証管理テーブルによって構成されている認証管理DB5001が構築されている。この認証管理テーブルでは、通信管理システム50によって管理される全ての端末10,70,90の各端末IDに対して、各パスワードが関連付けられて管理される。例えば、図9示されている認証管理テーブルにおいて、通信端末70の一種である通信端末70aaの端末IDは「01aa」で、パスワードは「aaaa」であることが示されている。なお、パスワードは認証情報の一例であり、認証情報にはアクセストークンも含まれる。
(端末管理テーブル)
図10は、端末管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図10に示されているような端末管理テーブルによって構成されている端末管理DB5002が構築されている。この端末管理テーブルでは、各通信端末10,70,90の端末ID毎に、各通信端末10,70,90を宛先とした場合の宛先名、各端末10,70,90の稼動状態、後述のログイン要求情報が通信管理システム50で受信された受信日時、及び通信端末10,70,90のIPアドレスが関連付けられて管理される。例えば、図10に示されている端末管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」の端末10aaは、端末名が「日本 東京事業所 AA端末」で、稼動状態が「ONライン(通信可能)」で、通信管理システム50でログイン要求情報が受信された日時が「2015年4月10日の13時40分」で、この端末10aaのIPアドレスが「1.2.1.3」であることが示されている。なお、端末ID、宛先名、及び端末のIPアドレスは、各端末10,70,90が、通信管理システム50によるサービスの提供を受けるために事前登録する際に記憶される。
(宛先リスト管理テーブル)
図11は、宛先リスト管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図11に示されているような宛先リスト管理テーブルによって構成されている宛先リスト管理DB5003が構築されている。この宛先リスト管理テーブルでは、通信の開始を要求する開始端末の端末IDに対して、宛先端末の候補として登録されている宛先端末の端末IDが全て関連付けられて管理される。例えば、図11に示されている宛先リスト管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」である開始端末(端末10aa)から通信の開始を要求することができる宛先端末の候補は、端末IDが「01ab」の端末10ab、端末IDが「01ba」の端末10ba、及び端末IDが「01bb」の端末10bb等であることが示されている。この宛先端末の候補は、任意の開始端末から通信管理システム50に対する追加又は削除の要請により、追加又は削除されることで更新される。
なお、宛先リストは、宛先情報の一例であり、宛先情報には、リスト形式になっておらず、端末ID等の宛先に関する情報が羅列されていてもよい。
(セッション管理テーブル)
図12は、セッション管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図12に示されているようなセッション管理テーブルによって構成されているセッション管理DB5004が構築されている。このセッション管理テーブルでは、各端末と中継装置30との間で相互通信を行なうためのセッションを識別するための通信セッションID毎に、使用される中継装置30の中継装置ID、開始端末の端末ID、宛先端末の端末ID、宛先端末において画像データが受信される際の受信の遅延時間(ms)、及びこの遅延時間が示されている遅延情報を宛先端末から送られて来て通信管理システム50で受信された受信日時が関連付けられて管理される。例えば、図12に示されているセッション管理テーブルにおいて、セッションID「se01」を用いて実行されたセッションで、中継装置(中継装置ID「111a」)は、端末IDが「01aa」の開始端末(端末10aa)と、端末IDが「01db」の宛先端末(端末10db)との間で、画像データ及び音データを中継しており、宛先端末(端末10db)において「2015年4月10日の13時41分」時点における画像データの遅延時間が200(ms)であることが示されている。
(通信情報管理テーブル)
図13は、通信情報管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図13に示されているような通信情報管理テーブルによって構成されている通信情報管理DB5005が構築されている。この通信情報管理テーブルでは、各端末と中継装置30との間で行なわれる相互通信を識別するための通信ID毎に、この使用される中継装置30の中継装置のIPアドレス、及び相互通信する端末の端末IDが関連付けられて管理される。なお、通信IDは、通信識別情報の一例であり、複数の端末で会議を行なう場合には、この会議を識別するための会議IDを示す。例えば、図13に示されている通信情報管理テーブルにおいて、通信ID「co01」で示される相互通信で、中継を行なう中継装置(中継装置ID「111a」)のIPアドレスが「1.2.1.2」、相互通信する端末の端末IDが「01ab」、「01da」であることが示されている。
(通信管理システムの各機能構成)
次に、通信管理システム50の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、通信管理システム50の各機能構成を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、通信管理システム50の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図8に示されている通信管理システム50の送受信部31は、図3に示されているCPU501からの命令、及び図7に示されているネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク4を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
判断部52は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、各種判断を行なう。
選択部53は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、各端末のIPアドレスに基づいて、相互通信に最適な中継装置を選択する。
作成部54は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、端末からの相互通信の開始要求に応じて、通信情報を作成する。この通信情報は、選択部53によって選択された中継装置のIPアドレス、及び上述の通信ID等を含んでいる。
記憶・読出処理部59は、図3に示されているCPU501からの命令、及び図3に示されているHDD505によって実現され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<通信端末70aの機能構成>
図7に示されているように、通信端末70aは、送受信部71a、受付部72a、通信制御部73a、表示制御部74a、判断部75a、読取部77a、近距離通信部78a、及び記憶・読出処理部79aを有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、SSD704からRAM703上に展開された通信用プログラムに従ったCPU701からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、通信端末70aは、図4に示されているRAM703、及び図4に示されているSSD704によって構築される記憶部7000を有している。
(通信端末70aの各機能構成)
次に、通信端末70aの各構成要素について説明する。送受信部71aは、図4に示されているCPU701からの命令、並びにネットワークI/F705及び外部機器接続I/F706によって実現され、通信ネットワーク4を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。この送受信部71aは、他の端末10,70d,90aと通信を開始する前から、通信管理システム50より、宛先候補としての各端末10,70d,90の状態を示す各状態情報の受信を開始する。なお、この状態情報は、各通信端末10,70a,90aの稼動状態(ONラインかOFFラインかの状態)だけでなく、ONラインであっても更に通信可能であるか、通信中であるか、離席中であるか等の詳細な状態を示す。また、この状態情報は、各通信端末10,70d,90aの稼動状態だけでなく、通信端末10でケーブル120cが通信端末10から外れていたり、音を出力するが画像は出力させなかったり、音を出力さないようにする(MUTE)等、様々な状態を示す。以下では、一例として、状態情報が稼動状態を示す場合について説明する。
更に、送受信部71aは、開始部としての役割も果たし、通信端末10等の他の通信端末と通信を開始する処理を行なう。
受付部72aは、主に、図4に示されているCPU701からの命令、並びに接触センサ715及び電子ペンコントローラ716によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
通信制御部73aは、利用者によって電子ペン554や手Hでディスプレイ753上に描画された描画データをストロークデータとしての描画データに変換する処理を行なう。通信端末70aが、他の通信端末70dに描画データを送信すると、他の電子黒板70dは、描画データに基づいて他の電子黒板70d側のディスプレイ753上に同じ内容の描画を表示する。
また、通信制御部73aは、主に、図4に示されているCPU701からの命令によって実現され、カメラ762が被写体を撮像して得た画像データに対して画像処理を行なう。また、通信制御部73は、CPU701からの命令によって実現され、マイク764によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音データに対して音声処理を行なう。更に、通信制御部73aは、図4に示されているCPU701からの命令によって実現され、音データに係る音声信号をスピーカ765に出力し、スピーカ765から音声を出力させる。
表示制御部74aは、主に、図4に示されているCPU701からの命令、及び図4に示されているディスプレイコントローラ713によって実現され、受信された解像度の異なる画像データを組み合わせ、この組み合わされた画像データをディスプレイ753に送信するための制御を行う。表示制御部74aは、通信管理システム50から受信した宛先リストの情報をディスプレイ753に送信して、ディスプレイ753に宛先リストを表示させることができる。
判断部75aは、主に、図4に示されているCPU701からの命令によって実現され、近距離通信部を有する他の端末が近接したか否かの判断等を行う。
読取部77aは、主に、図4に示されているCPU701からの命令、並びにカメラ762、外部機器接続I/F706によって実現され、QRコード等のバーコードを読み取ることで、バーコードで示されるデータを取得する。
近距離通信部78aは、主に、図4に示されているCPU701からの命令、及び近距離通信回路719及びアンテナ719aによって実行され、移動体端末90との間で、近距離無線通信により、データの取得及び提供を行なう。
記憶・読出処理部79は、主に、図4に示されているCPU701からの命令及びSSD704によって実行され、記憶部7000又は記録媒体7010aに各種データを記憶したり、記憶部7000又は記録媒体7010aに記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
更に、記憶部7000には、他の通信端末との通信を行う際に受信される画像データ及び音データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ753に画像が表示され、上書きされる前の音データによってスピーカ765から音声が出力される。記録媒体7010aは、図4に示されているUSBメモリ755によって実現される。
<通信端末70dの機能構成>
図7に示されているように、通信端末70d、送受信部71d、受付部72d、通信制御部73d、表示制御部74d、判断部75d、読取部77d、近距離通信部78d、及び記憶・読出処理部79dを有している。これら各部は、それぞれ、通信端末70aにおける、送受信部71a、受付部72a、通信制御部73a、表示制御部74a、判断部75a、読取部77a、近距離通信部78a、及び記憶・読出処理部79aと同様の機能を有しているため、その説明を省略する。
<移動体端末の機能構成>
移動体端末90aは、送受信部91a、受付部92a、通信制御部93a、表示制御部94a、判断部95a、読取部97a、近距離通信部98a、及び記憶・読出処理部99aを有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM904からRAM903上に展開された通信用プログラムに従ったCPU901からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、通信端末90は、図5に示されているRAM903、及び図5に示されているEEPROM904によって構築される記憶部9000aを有している。
(移動体端末の各機能構成)
次に、移動体端末90aの各構成要素について説明する。送受信部91aは、主に、図5に示されているCPU901からの命令、並びに遠距離通信回路911及びアンテナ911aによって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(通話データ等)の送受信を行う。
受付部92aは、主に、図5に示されているCPU901からの命令、並びにタッチパネル921によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
通信制御部93aは、主に、図5に示されているCPU901からの命令、及び撮像素子I/F913によって実現され、カメラ912が被写体を撮像して得た画像データに対して画像処理を行なう。また、通信制御部93aは、CPU901からの命令、及び音入出力I/F916によって実現され、マイク914によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音データに対して音声処理を行なう。更に、通信制御部93aは、図5に示されているCPU901からの命令、及び音入出力I/F916によって実現され、音データに係る音声信号をスピーカ915に出力し、スピーカ915から音声を出力させる。
表示制御部94aは、主に、図5に示されているCPU901からの命令によって実現され、ディスプレイ917上に、画像データを表示させるための制御を行う。
判断部95aは、主に、図5に示されているCPU901からの命令によって実現され、後述の応答内容の判断等を行う。
読取部97aは、主に、図5に示されているCPU901からの命令、並びにカメラ912、撮像素子I/F913によって実現され、QRコード等のバーコードを読み取ることで、バーコードで示されるデータを取得する。
近距離通信部98aは、主に、図5に示されているCPU901からの命令、及び近距離通信回路919及びアンテナ919aによって実行され、他の端末との間で、近距離無線通信により、データの取得及び提供を行なう。
記憶・読出処理部99aは、主に、図5に示されているCPU901からの命令及びEEPROM904によって実行され、記憶部9000aに各種データを記憶したり、記憶部9000aに記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<<実施形態の処理又は動作>>
次に、図6、図14乃至図24を用いて、本実施形態に係る通信システム1における処理または動作を説明する。まずは、図6を用いて、本実施形態における状況を簡単に説明する。拠点Dの利用者Yが拠点Aの利用者Xとビデオ会議等の相互通信を行ないたい場合、据え置きの電子黒板として通信端末70aに対して通信を開始するよりも、利用者Xが持ち歩いているスマートフォンとしての移動体端末90aに対して通信を開始する方が、より確実に通信を開始することができる。そのため、まず、利用者Yは、通信端末70dを利用して、利用者Xの移動体端末90aとの相互通信を開始する。これに対して、スマートフォンとしての移動体端末90aは、電子黒板としての通信端末70aよりもディスプレイのサイズが小さいため、利用者Xは利用者Yと十分に意思疎通を図ることができない場合がある。そこで、利用者Xは、通信端末70dと相互通信中に、移動体端末90aから通信端末70aに端末を切り替える。但し、第三者である拠点Cの利用者Zが、通信端末70a,70dの相互通信に参加する際に、切替元端末である移動体端末90aに対して参加要求をしても、又は、切替先端末である通信端末70aに対して参加要求をしても、通信端末70a,70dとの相互通信に参加することができるような処理が行なわれる。以下、より具体的に説明する。
まず、図14及び図15を用いて、ログイン要求端末としての移動体端末90aが行なう通信の準備処理を説明する。なお、図14は、通信の準備処理を示したシーケンス図である。図15(a)は移動体端末90aにおけるログイン画面を示した画面例、図15(b)は移動体端末90aにおける宛先リストを示した画面例、図15(c)は通信端末10における宛先リストを示した画面例である。
まず、移動体端末90aの表示制御部94aは、図15(a)に示されている初期画面9100を表示させる。この初期画面9100には、端末IDの入力欄9110、パスワードの入力欄9120が表示されている。なお、ボタン9900は、選択や処理の決定の際に利用者によって押下されるボタンである。ここで、利用者Xが、入力欄9110に自己の端末IDを入力すると共に、入力欄9120に自己のパスワードを入力すると、受付部92aが、端末ID及びパスワードの入力を受け付ける(ステップS21)。そして、送受信部91aは、自ら通信セッションを識別するためのセッションIDを作成する。
次に、送受信部91aは、通信ネットワーク2,4を介して通信管理システム50に、ログイン認証の要求を示すログイン要求情報を送信する(ステップS23)。このログイン要求情報には、ステップS21で入力された端末ID及びパスワードが含まれている。
次に、通信管理システム50の記憶・読出処理部59は、送受信部51を介して受信したログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとして、認証管理テーブル(図9参照)を検索し、同一の端末ID及び同一のパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う(ステップS24)。ここでは、記憶・読出処理部59によって、同一の端末ID及び同一のパスワードが管理されているものとして、続けて説明する。
記憶・読出処理部59によって、同一の端末ID及び同一のパスワードが管理されているものとして、正当な利用権限を有する端末からのログイン要求であると判断された場合には、記憶・読出処理部59は、端末管理テーブル(図10参照)において、上記ステップS23で受信された端末IDのレコードの稼動状態のフィールド部分を「ONライン(通信可能)」に変更すると共に、受信日時のフィールド部分に上記ステップS23によってログイン要求情報が受信された受信日時を記憶する(ステップS25)。これにより、端末管理テーブルには、端末ID「01ab」に、稼動状態「オンライン(通信可能)」、受信日時「2015.4.09.12:00」及びIPアドレス「1.2.1.4」が関連付けて管理されることになる。なお、端末のIPアドレスは、事前に登録されているのではなく、上記ステップS23で移動体端末90aから送信されるようにしてもよい。
次に、記憶・読出処理部59は、上記ステップS23によって受信された利用者端末90aの端末ID及びパスワードを含む新しいレコードを、セッション管理テーブル(図12参照)で追加して管理する(ステップS26)。そして、通信管理システム50の送受信部51は、上記ステップ24の処理によって得られた認証結果が示された認証結果情報を、通信ネットワーク4,2を介して、上記ログイン要求してきた移動体端末90aに送信する(ステップS27)。
ログイン要求端末(移動体端末90a)の送受信部91aが、正当な利用権限を有する端末であると判断された結果が示された認証結果情報を受信すると、送受信部91aが通信ネットワーク4,2を介して通信管理システム50へ、宛先リストを要求する旨が示された宛先リスト要求情報を送信する(ステップS28)。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、宛先リスト要求情報を受信する。
次に、記憶・読出処理部59は、ログイン要求端末(移動体端末90a)の端末ID「01ab」を検索キーとして、宛先リスト管理テーブル(図11参照)を検索し、ログイン要求端末(移動体端末90a)と通信することができる宛先候補の端末IDを読み出すと共に、この端末IDに対応する宛先名を端末管理テーブル(図10参照)から読み出す(ステップS29)。ここでは、ログイン要求端末(移動体端末90a)の端末ID「01ab」に対応する宛先候補のそれぞれの端末IDと、これらに対応する宛先名が抽出される。
次に、通信管理システム50の送受信部51は、記憶・読出処理部59を介して記憶部5000から宛先リスト枠のデータ及び稼動状態を示すアイコンのデータを読み出す(ステップS30)と共に、この宛先リスト枠及びアイコン並びに上記記憶・読出処理部59によって読み出された端末ID及び宛先名を含めた「宛先リスト情報(宛先リスト枠、アイコン、端末ID、宛先名)」を、ログイン要求端末(移動体端末90a)に送信する(ステップS31)。これにより、ログイン要求端末(移動体端末90a)では、送受信部91aが宛先リスト情報を受信し、記憶・読出処理部99aが記憶部9000aへ宛先リスト情報を記憶する(ステップS32)。
このように、本実施形態では、各端末で宛先リスト情報を管理するのではなく、通信管理システム50が全ての端末の宛先リスト情報を一元管理している。よって、通信システム1に新たな通信端末が含まれるようになったり、既に含まれている端末に替えて新機種の端末を含めるようになったり、宛先リスト枠の見栄え等を変更することになった場合でも、通信管理システム50側で一括して対応するため、各端末側で宛先リスト情報の変更を行う手間を省くことができる。
また、通信管理システム50の記憶・読出処理部59は、上述の読み出した宛先候補の端末IDを検索キーとして、端末管理テーブル(図10参照)を検索し、上記端末ID毎に、対応する稼動状態を読み出すことで、宛先候補としての通信端末の各稼動状態を取得する(ステップS33)。
次に、送受信部51は、上記ステップS126で使用された検索キーとしての各端末IDと、対応する各宛先端末の稼動状態とが含まれた「端末の状態情報」を、通信ネットワーク4を介して開始端末(通信端末70a)に送信する(ステップS34)。
次に、開始端末(通信端末70a)の記憶・読出処理部79aは、順次、通信管理システム50から受信した端末の状態情報を記憶部7000aに記憶する(ステップS35)。よって、開始端末(通信端末70a)は、上記各通信端末の状態情報を受信することで、開始端末(通信端末70a)と通信することができる宛先候補である通信端末10等の現時点のそれぞれの稼動状態を取得することができる。
次に、ログイン要求端末(移動体端末90a)の表示制御部94aは、記憶部9000aに記憶されている宛先リスト情報、及び端末の状態情報に基づいて、宛先候補としての端末の状態を反映させた宛先リストを作成すると共に、表示制御部94aが、ディスプレイ917に対して、図15(b)に示されている宛先リスト画面9200を表示する(ステップS36)。この宛先リスト画面9200には、宛先情報9230等のように、宛先端末毎に稼動状態を示すアイコン、及び宛先名が表示されている。なお、稼動状態を示すアイコンは、各宛先の左端に示されている。図15(b)では、各端末の稼動状態を示したアイコンが、上から「オフライン」、「オンライン(通信可能)」として表示されている。
一方、通信管理システム50の記憶・読出処理部59は、ログイン要求端末(移動体端末90a)の端末ID「01ab」に基づいて宛先リスト管理テーブル(図11参照)を検索することにより、ログイン要求端末(移動体端末90a)の端末ID「01ab」を宛先候補として登録している他の端末の端末IDを抽出する(ステップS37)。図11に示されている宛先リスト管理テーブルでは、読み出される他の端末の端末IDは、「01aa」、「01ca」等である。
次に、通信管理システム50の記憶・読出処理部59は、ログイン要求端末(移動体端末90a)の端末ID「01ab」に基づいて端末管理テーブル(図10参照)を検索し、ログイン要求端末(移動体端末90a)の稼動状態を取得する(ステップS38)。
そして、送受信部51は、上記ステップS37で抽出された端末IDに係る端末のうち、端末管理テーブル(図10参照)で稼動状態が「オンライン」となっている端末に、上記ステップS38で取得されたログイン要求端末(移動体端末90a)の端末ID「01ab」と稼動状態「オンライン」が含まれる「端末の状態情報」を送信する(ステップS39)。なお、送受信部51が通信端末10に端末の状態情報を送信する際に、各端末IDに基づいて、端末管理テーブル(図10参照)で管理されている通信端末のIPアドレスを参照する。これにより、ログイン要求端末(移動体端末90a)を宛先候補として通信することができる他の宛先端末のそれぞれに、上記ログイン要求端末(移動体端末90a)の端末ID「01ab」、及び稼動状態「オンライン」を伝えることができる。これにより、宛先候補(通信端末10等)においても、図15(c)に示されているような宛先候補の状態を表示させることができる(ステップS40)。
続いて、図16乃至図18を用いて、通話等の相互通信を開始する要求を行なう開始端末としての通信端末70dから、通信管理システム50に対して通信を開始する処理について説明する。なお、図16は、端末間で相互通信を開始するためのシーケンス図である。図17は、移動体端末が他の端末と相互通信する際の画面例を示した図である。図18(a)は相互通信中の通信端末70d側の画面例を示した図、図18(b)は相互通信中の通信端末70a側の画面例を示した図である。
まず、通信端末70dは、通信管理システム50に対して、相互通信を開始する要求を示す開始要求情報を送信する(ステップS101)。この開始要求情報には、開始端末(ここでは、通信端末70)の端末ID、及び、宛先端末(ここでは、移動体端末90a)の端末IDが含まれている。これにより、通信管理システム50は、開始要求情報を受信する。
次に、通信管理システム50では、選択部53が、開始端末及び宛先端末の各IPアドレスに基づいて、最寄の中継装置を選択する(ステップS102)。各端末のIPアドレスは端末管理テーブルで管理されており、各中継装置のIPアドレスは記憶部5000に予め記憶されている。次に、作成部54は、中継装置のIPアドレス、及び上述の通信IDを含む通信情報を作成する(ステップS103)。そして、記憶・読出処理部59は、通信情報管理テーブル(図13参照)に、通信情報の内容である通信ID及び中継装置のIPアドレス、並びに、ステップS101で受信された開始端末及び宛先端末の各端末IDを関連付けて記憶することにより管理する。その後、送受信部51は、宛先端末(ここでは、移動体端末90a)に対して、開始要求情報を送信する(ステップS105)。この開始要求情報には、上記ステップS101で開始端末から送られて来た各端末IDに加え、通信情報が含まれている。これにより、宛先端末の送受信部91aは、開始要求情報を受信する。
次に、宛先端末では、表示制御部94aがディスプレイ917に、図17(a)に示されているような選択画面9300を表示させる。この選択画面9300には、相手である開始端末からの通信の開始の要求に応じて、相互通信を開始するか否かを示すメッセージ9310、相互通信を開始する場合に押下される「YES」ボタン9320、及び、相互通信を拒否する場合に押下される「NO」ボタン9330が表示されている。以降、利用者Xが「YES」ボタン9320を押下する場合について説明する。
利用者Xが「YES」ボタン9320を押下すると、受付部92aが応答可である旨を受け付ける(ステップS106)。そして、送受信部91aは、通信管理システム50に対して応答可否情報を送信する(ステップS107)。この場合の応答可否情報は応答可である旨を示し、開始端末の端末IDが含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、応答可否情報を受信する。
次に、通信管理システム50の記憶・読出処理部59は、ステップS107で受信された開始端末の端末IDを検索キーとして、通信情報管理テーブル(図13参照)を検索することにより、対応する通信情報(通信ID、中継装置IPアドレス)を読み出す(ステップS108)。そして、送受信部51は、開始端末に対して、応答可否情報を送信する。この場合の応答可否情報には、ステップS108で読み出された通信情報が含まれている。これにより、開始端末の送受信部71dは、応答可否情報を受信する。
次に、宛先端末の送受信部91aは、ステップS105で受信した通信情報に含まれる中継装置のIPアドレスに対して、相互通信のセッションを確立する要求を示す確立要求情報を送信する(ステップS110)。この確立要求情報には、開始端末の端末IDと宛先端末の端末IDが含まれている。また、送信元である宛先端末のIPアドレスも送信される。一方、開始端末の送受信部71dは、ステップS109で受信した通信情報に含まれる中継装置のIPアドレスに対して、相互通信のセッションを確立する要求を示す確立要求情報を送信する(ステップS111)。この確立要求情報には、開始端末の端末IDと宛先端末の端末IDが含まれている。また、送信元である開始端末のIPアドレスも送信される。これにより、中継装置30と開始端末との間で、画像及び音を相互通信するための通信セッションが確立すると共に(ステップS112−1)、中継装置30と宛先端末との間で、画像及び音を相互通信するための通信セッションが確立する(ステップS112−2)。
次に、開始端末の送受信部71dは、通信管理システム50に対して自端末(開始端末)の状態情報を送信する(ステップS113−1)。この状態情報には、開始端末の端末ID、及び稼動状態情報(ここでは「通信中」)が含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、開始端末の状態情報を受信する。一方、宛先端末の送受信部91aは、通信管理システム50に対して自端末(宛先端末)の状態情報を送信する(ステップS113−2)。この状態情報には、宛先端末の端末ID、及び稼動状態情報(ここでは「通信中」)が含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、宛先端末の状態情報を受信する。このように、各端末は、通信管理システム50に対して、自ら自端末の稼動状態を通知する。そして、通信管理システム50では、記憶・読出処理部59が、端末管理テーブル(図10参照)において、開始端末の端末IDに関連付けられている稼動状態を「通信中」に変更すると共に、宛先端末の端末IDに関連付けられている稼動状態を「通信中」に変更する(ステップS114)。以上より、宛先端末側では、図17(b)に示されているように、相互通信によりビデオ会議をすることができる通信画面9400が表示される。この通信画面には、QRコードを読み取る際に押下するための「QR」ボタン9410、自端末側の画像(映像)を表示するための表示領域9420、及び、相手側の画像(映像)を表示するための表示領域9430が表示されている。なお、相手側である開始端末では、図18(a)に示されているような通信画面7300dが表示される。この通信画面7300dには、相手側(移動体端末90a)の画像を表示するための表示領域7310d、自端末側(通信端末70d)側の画像(映像)を表示するための表示領域7320dが表示されている。更に、この通信画面7300dには、参加者としての第三者側の画像(映像)を表示するための表示領域7330dが表示されている。
続いて、図17乃至図20を用いて、移動体端末90aが他端末(通信端末70d)と通信中に、移動体端末90aが切替元端末となり、通信端末70aが切替先端末となって、相互通信を切り替えるための処理を説明する。図19は、切替元端末が宛先端末と相互通信中に、切替先端末に対して相互通信を切り替えるための指示を行なう処理を示したシーケンス図である。図20は、相互通信を切り替える際の切替先端末における画面例である。
まず、図19に示されているように、利用者Xによる電子ペン754等の入力操作により、切替先端末(ここでは、通信端末70a)の表示制御部74aは、ディスプレイ753上に、図20(a)に示されているような宛先リスト画面7100aを表示させる(ステップS143)。この宛先リスト画面7100aには、各端末の宛先候補の稼動状態、端末ID、宛先名が表示されている。この宛先リスト画面7100aが表示されるための処理に関しては、図14において、移動体端末90aが通信端末70aに代わっただけで、基本的な処理は同様であるため、その説明を省略する。また、宛先リスト画面7100aには、下部にQRコードを表示させる際に押下するための「QRコード」ボタン7110aが表示されている。そして、利用者Xが、「QRコード」ボタン7110aを押下すると、受付部72aが表示の要求を受け付け、表示制御部74aが、図20(b)に示されているようなQRコード表示画面7200aを表示させる(S144)。このQRコード表示画面7200aには、自端末(通信端末70a)の端末IDを示すQRコード7210a、及び一般の移動体端末によってQRコードを読み取る動作を説明した説明図7220aが表示される。
次に、利用者Xが、図17(b)に示されている「QR」ボタン9410を押下すると、受付部92aがQRコードの読取画面を表示する旨を受け付け、表示制御部94aが、図17(c)に示されているQRコード読取画面9600に切り替えて表示させる(ステップS145)。このQRコード読取画面9600には、カメラ912によって読み取られた画像を表示するための画像表示領域9610、及び画像表示領域9610の表示を取り止めて元の通信画面9400に戻るための「キャンセル」ボタン9620が表示されている。そして、利用者Xが切替元端末を切替先端末に近付けて、図17(c)に示されている画像表示領域9610に、図20(b)に示されているQRコード7210aを表示させると、読取部97aはQRコードを読み取る(ステップS146)。これにより、切替元端末は、切替先端末の端末IDを取得することができる。
次に、切替元端末の送受信部91aは、通信管理システム50に対して、切替元端末が行なっている相互通信に対して切替元端末に参加を指示する旨を示す参加指示情報を送信する(ステップS147)。この参加指示情報には、通信ID、切替先端末の端末ID、切替元端末の端末ID、及びパスワードが含まれている。このうち、通信IDは、切替元端末が行なっている相互通信を識別するための識別情報であり、切替元端末(移動体端末90a)がステップS105によって受信した通信情報に含まれている。また、パスワードは、移動体端末90aのパスワードであり、ステップS21で利用者Xによって入力されたパスワードである。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、参加指示情報を受信する。
次に、送受信部51は、ステップS147によって受信された参加指示情報を、そのまま切替先端末に転送する(ステップS148)。この際、通信管理システム50では、送受信部51が、端末管理テーブル(図10参照)で管理されている切替先端末のIPアドレスに対して転送する。これにより、切替先端末の送受信部71aは、参加指示情報を受信する。これに対して、切替先端末では、送受信部71aが、通信管理システム50に対して、参加を承諾する旨を示す承諾情報を送信する(ステップS149)。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、承諾情報を受信する。この承諾情報には、切替先端末の端末ID、及び切替元端末の端末IDが含まれている。
なお、ステップS149の処理において、切替先端末の送受信部71aは、通信管理システム50に対して承諾情報を送信する際に、切替元端末の状態情報として「一時中断中」を示す状態情報を送信してもよい。これにより、通信管理システム50は、後述のステップS230の処理で、「通信中」の状態情報が送られて来るまで、切替元端末の稼動状態を「一時中断中」として管理する。
次に、送受信部51は、ステップS149によって受信された承諾情報を、そのまま切替元端末に転送する(ステップS150)。これにより、切替元端末の送受信部71aは、承諾情報を受信する。以上より、切替元端末は、切替先端末のIPアドレスを取得していなくても、通信管理システム90aを介して、切替元端末に相互通信に参加を指示することができる。
続いて、図21を用いて、切替先端末が相互通信に参加するための処理を説明する。図21は、切替先端末が相互通信に参加するための処理を示したシーケンス図である。
切替先端末は、どの中継装置を介して相互通信が行なわれているかを管理していないため、まず、図21に示されているように、切替先端末の送受信部71aは、通信管理システム50に対して、中継装置30のIPアドレスの要求を示す要求情報を送信する(ステップS181)。この要求情報には、ステップS148の処理によって受信された通信IDが含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、要求情報を受信する。そして、記憶・読出処理部59は、ステップS181によって受信された通信IDを検索キーとして、通信情報管理テーブル(図13参照)を検索することにより、対応する中継装置のIPアドレスを読み出す(ステップS182)。そして、送受信部51は、切替先端末に対して、中継装置30のIPアドレスを送信する(ステップS183)。これにより、切替先端末は、中継装置30のIPアドレスを受信する。
次に、切替先端末の送受信部71aは、中継装置30に対して、相互通信への参加の要求を示す参加要求情報を送信する(ステップS184)。この参加要求情報には、ステップS181で送信された通信ID、及び、切替先端末の端末IDが含まれている。また、ステップS184の送信の際に、切替先端末のIPアドレスも送信される。これにより、中継装置30の送受信部31は、参加要求情報を受信する。以上より、中継装置30と切替先端末との間で、画像及び音を相互通信するための通信セッションが確立することで、切替先端末は通信IDで示される相互通信に参加することができる。
次に、切替先端末の71aは、通信管理システム50に対して、自端末(切替先端末)の状態情報を送信する(ステップS186)。この状態情報には、切替先端末の端末ID、及び稼動状態情報(ここでは「通信中」)が含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、切替先端末の状態情報を受信する。そして、通信管理システム50では、記憶・読出処理部59が、端末管理テーブル(図10参照)において、切替先端末の端末IDに関連付けられている稼動状態を「通信中」に変更する(ステップS187)。
以上より、切替先端末側では、図18(b)に示されているような通信画面7300aが表示される。この通信画面7300aには、相手側(通信端末70d)の画像を表示するための表示領域7310a、自端末側(通信端末70a)側の画像(映像)を表示するための表示領域7320aが表示されている。更に、この通信画面7300aには、参加者としての第三者側の画像(映像)を表示するための表示領域7330aが表示されている。このように、利用者Xは、図17(b)に示されている移動体端末90a(スマートフォン)の小さい通信画面9400から、通信端末70a(電子黒板)の大きい通信画面7300aに変更して、相手側(通信端末70d)と会議等を行なうことができるため、利用者Xは、遠隔地の利用者Yとの意思疎通を向上させることができる。
続いて、図18、図22、及び図23を用いて、切替先端末が切替元端末に代わって切替元端末のログイン及び状態変更通知を行なう処理について説明する。図22は、切替先端末が切替元端末に代わって切替元端末のログイン及び状態変更通知を行なう処理を示したシーケンス図である。図23(a)、(b)は、通信端末10における宛先リストを示した画面例である。
図21に示されているステップS186の続きとして、図22に示されているように、切替先端末は、切替元端末として、セッションIDを再作成する(ステップS221)。そして、切替先端末の送受信部71aは、切替元端末として、通信管理システム50に、ログイン認証の要求を示すログイン要求情報を送信する(ステップS222)。このログイン要求情報には、ステップS221で作成されたセッションID、並びに、ステップ149の処理で取得された切替元端末の端末ID及びパスワードが含まれている。また、ステップS222の送信の際に、切替先端末のIPアドレスも送信される。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、ログイン要求情報を受信する。
次に、通信管理システム50の記憶・読出処理部59は、送受信部51を介して受信したログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとして、認証管理テーブル(図9参照)を検索し、同一の端末ID及び同一のパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う(ステップS223)。ここでは、記憶・読出処理部59によって、同一の端末ID及び同一のパスワードが管理されているものとして、続けて説明する。
記憶・読出処理部59によって、同一の端末ID及び同一のパスワードが管理されているものとして、正当な利用権限を有する端末からのログイン要求であると判断された場合には、記憶・読出処理部59は、端末管理テーブル(図10参照)において、上記ステップS222で受信された端末IDのレコードの稼動状態のフィールド部分を「ONライン(通信可能)」に変更すると共に、受信日時のフィールド部分に上記ステップS23によってログイン要求情報が受信された受信日時を記憶する(ステップS224)。そして、記憶・読出処理部59は、切替元端末がログインしたときにステップS26によって作成したレコードを削除し、切替先端末が切替元端末に成り代わってログインしたことによるレコードの追加を行なう(ステップS225)。また、この際に、記憶・読出処理部59は、追加したレコードに、ステップS222によって受信された切替元端末の端末ID及びパスワードを管理する(ステップS225)。これにより、通信管理システム50は、移動体端末90aがステップS23で行なったログイン要求に関しては、通信セッションを切断したものとして管理する。
次に、通信管理システム50の送受信部51は、上記ステップ223の処理によって得られた認証結果が示された認証結果情報を、上記ログイン要求してきた切替先端末に送信する(ステップS226)。更に、送受信部51は、切替元端末に、通信セッションを切断した旨を示す切断通知情報を送信する(ステップS227)。これにより、切替元端末の送受信部91aは、切断通知情報を受信する。そして、切替元端末では、表示制御部93aが、図17(d)に示されているように、切替完了画面9700を表示させる(ステップS228)。この切替完了画面9700には、切り替えが完了した旨を示すコメント9710と、利用者Xが確認した際に押下するための「OK」ボタン9720が表示されている。そして、利用者Xが「OK」ボタン9720を押下すると、受付部92aが押下を受け付け、表示制御部94aが、図15(a)に示されている初期画面であるログイン画面に偏移させる(ステップS229)。
一方、切替先端末は、切替元端末に代わって切替元端末の稼動状態の変更を行なうために、送受信部71aは、通信管理システム50に対して、切替元端末の状態情報を送信する(ステップS230)。この状態情報には、切替元端末の端末ID、及び稼動状態情報(ここでは「通信中」)が含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、切替元端末の状態情報を受信する。そして、通信管理システム50では、記憶・読出処理部59が、端末管理テーブル(図10参照)において、切替元端末の端末IDに関連付けられている稼動状態を、ステップS224で変更した「通信可能」から再度「通信中」に変更する(ステップS231)。そして、送受信部51は、ステップS39と同様に、ステップS231により変更した結果である切替元端末の稼動状を示す稼動状態情報を通信端末10等に送信する。この稼動状態情報には、切替元端末の端末IDが含まれている。これにより、通信端末10等の第三の端末は、稼動状態情報を受信する。よって、第三の端末(通信端末10等)においても、図23(a)に示されているような宛先候補の状態を表示させることができる(ステップS233)。図23(a)では、端末IDが「01aa」の切替先端末(通信端末70a)及び端末IDが「01ab」の切替元端末(移動体端末90a)の稼動状態が、共に「通話中」となっている。
以上のように、本実施形態では、切替元端末の通信セッションは切断された状態であるが、稼動状態は「通話中」になっている。これにより、第三者である通信端末10の利用者Zは、切替元端末と切替先端末のどちらに対してであるかを気にせずに、会議等の相互通信に参加することができる。なお、本実施形態の発明を採用しない場合、図23(b)に示されているように、端末IDが「01ab」である切替元端末(移動体端末90a)の稼動状態が、通信セッションの切断により、「OFFライン」となり、移動体端末90aに相互通信への参加要求を行なえないことになる。
続いて、図24を用いて、相互通信を終了する場合の処理を説明する。図24は、相互通信を終了する場合の処理を示したシーケンス図である。
まず、利用者Xによる電子ペン754等の入力操作により、切替先端末(ここでは、通信端末70a)の受付部72aは、通信からの退出を受け付ける(ステップS401)。そして、送受信部71aは、中継装置30に対して、通信セッションの切断の要求を示す切断要求情報を送信する(ステップS402)。この切断要求情報には、切替先端末の端末IDが含まれている。これにより、中継装置30の送受信部31は、切断要求情報を受信する。更に、切替先端末の送受信部71aは、通信管理システム50に対して、相互通信から退出する要求を示す退出要求情報を送信する(ステップS403)。この退出要求情報には、切替先端末の端末IDが含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、退出要求情報を受信する。そして、通信管理システム50では、記憶・読出処理部59が、通信情報管理テーブル(図13参照)から、切替先端末の端末IDを削除する(ステップS404)。
更に、切替先端末は自端末の稼動状態の管理を変更させるため、切替先端末の送受信部71aは、通信管理システム50に対して、切替先端末の稼動状態を示す状態情報を送信する(ステップS405)。この状態情報には、切替先端末の端末ID、及び稼動状態「通信可能」を示す稼動状態情報が含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、切替先端末の状態情報を受信する。そして、通信管理システム50では、記憶・読出処理部59が、切替先端末の端末IDを利用して、端末管理テーブル(図10参照)の切替先端末の稼動状態を「通信可能」に変更する(ステップS406)。
続けて、切替先端末が、切替元端末に代わって切替元端末の稼動状態の管理を変更させるため、切替先端末の送受信部71aは、通信管理システム50に対して、切替元端末の稼動状態を示す状態情報を送信する(ステップS407)。この状態情報には、切替元端末の端末ID、及び稼動状態「OFFライン」を示す稼動状態情報が含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、切替元端末の状態情報を受信する。そして、通信管理システム50では、記憶・読出処理部59が、切替元端末の端末IDを利用して、端末管理テーブル(図10参照)の切替元端末の稼動状態を「OFFライン」に変更する(ステップS408)。
更に、切替先端末が、切替元端末に代わって切替元端末の通信セッションの管理を「切断」に変更させるため、切替先端末の送受信部71aは、通信管理システム50に対して、切断要求情報を送信する(ステップS409)。この切断要求情報には、切替元端末の端末IDが含まれている。これにより、通信管理システム50の送受信部51は、切断要求情報を受信する。そして、通信管理システム50では、記憶・読出処理部59が、切替元端末の端末IDを利用して、セッション管理テーブル(図12参照)から、切替元端末の端末IDが含まれるレコードを削除する(ステップS410)。以上より、通信管理システム50は、切替先端末及び切替元端末の各通信セッションを「切断」として管理すると共に各稼動状態を「OFFライン」として管理される。
<<本実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、切替先端末(通信端末70a)が、切替元端末(移動体端末90a)に対して、QRコードにより自端末(通信端末70a)の端末ID〔自端末識別情報の一例〕を提供し(S144参照)、この端末IDを利用して切替元端末から通信管理システム50を介して送られて来た切替元端末の端末ID〔他端末識別情報の一例〕を受信する(S148参照)。そして、切替先端末は、通信管理システム50に対して、切替元端末に代わって切替元端末のログイン要求情報を送信する(S222参照)。このように、切替先端末が切替元端末に代わってログイン認証の要求を行なうことで、通信端末70dから移動体端末90aに通信開始要求があり、相互通信が開始した後であっても、通信端末70dの通信相手をスムーズに切替元端末から切替先端末に切り替えることができるという効果を奏する。
また、切替先端末(通信端末70a)は、通信管理システム50に対して、自端末(通信端末70a)の通信状態が「通信中」である旨を示す状態情報を送信し(S186参照)、切替元端末の通信状態が「通信中」である旨を示す状態情報を送信する(S230)。これにより、第三者である通信端末10の利用者Zは、切替元端末と切替先端末のどちらに対してであるかを気にせずに、会議等の相互通信に参加することができるという効果を奏する。
<<実施形態の補足>>
上記実施形態では、QRコードを用いて、切替先端末の端末IDを切替元端末に提供したが、これに限るものではない。例えば、近距離無線部78a,98aによる近距離無線、又は、USBケーブル等を利用した有線通信により提供してもよい。
また、上記ステップ107では、応答可否情報に、開始端末の端末IDが含まれているが、これに限るものではない。例えば、開始端末の端末IDの代わりに通信情報を含めるようにしてもよい。この場合、通信管理システム50の記憶・読出処理部59が、通信情報を検索キーとして通信情報管理テーブル(図13参照)を検索することにより、対応する開始端末の端末IDを読み出す。
また、通信端末の一例として、ビデオ会議端末及び電子黒板であるオフィス機器について説明したが、これに限るものではない。通信端末の他の例として、IP(Internet Protocol)電話機、インターネット電話機、カーナビゲーション端末、監視カメラが含まれる。また、他のオフィス機器として、プリンタ、FAX、MFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)等が挙げられる。更に、通信端末には、医療機器が含まれる。医療機器には、電子内視鏡、放射線治療装置等が含まれる。
また、移動体端末の一例として、スマートフォンである携帯通信端末について説明したが、これに限るものではない。携帯通信端末の他の例として、携帯電話機、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、ICカード、又はウェアラブルコンピュータ等が含まれる。ウェアラブルコンコンピュータには、スマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイ等が含まれる。
また、上記実施形態では、コンテンツデータの一例として、画像データ及び音データについて説明したが、これに限るものではなく、触覚(touch)データであってもよい。この場合、一方の端末側でユーザが接触した感覚が、他方の端末側に伝達される。更に、コンテンツデータは、嗅覚(smell)データであってもよい。この場合、一方の端末側で取得された匂い(臭い)のデータが、他の端末側に伝達され、他の端末に接続された又は他の端末が備える匂い(臭い)発生機器によって匂い(臭い)が発生される。また、コンテンツデータは、画像データ、音データ、触覚データ、及び嗅覚データのうち、少なくとも1つのデータであればよい。
また、上記実施形態では、通信システム1によってビデオ会議をする場合について説明したが、これに限るものではなく、打ち合わせ、家族間や友人間等の一般的な会話、又は、一方向での情報の提示に使用されても構わない。
また、上記実施形態では、記憶要求や読出要求について、NFC等の近距離無線通信の例を説明したが、超音波通信を用いてもよい。
1 通信システム
2 通信ネットワーク(移動体通信網は一例)
4 通信ネットワーク(インターネットは一例)
10 通信端末
30 中継装置
50 通信管理システム
70a 通信端末((自)端末の一例)
71a 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
74a 表示制御部(提供手段の一例)
77a 読取部
78a 近距離通信部(提供手段の一例)
70d 通信端末
90a 移動体端末(他端末の一例)
97a 読取部(取得手段の一例)
98a 近距離通信部(取得手段の一例)
5001 認証管理DB
5002 端末管理DB
5003 宛先リスト管理DB
5004 セッション管理DB
5005 通信情報管理DB
特開2012−178135号公報

Claims (11)

  1. 各端末の通信状態を管理する通信管理システムと通信する端末であって、
    他端末に対して自端末を識別するための自端末識別情報を提供する提供手段と、
    前記提供された前記自端末識別情報で示される前記自端末を宛先として前記他端末から前記通信管理システムを介して送られた、前記他端末を識別するための他端末識別情報を受信する受信手段と、
    前記受信された前記他端末識別情報と共にログイン認証の要求を示すログイン要求情報を前記通信管理システムに送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする端末。
  2. 前記送信手段は、前記通信管理システムに対して、前記自端末の通信状態が通信中である旨を示す状態情報を送信し、前記他端末の通信状態が通信中である旨を示す状態情報を送信することを特徴とする請求項1項に記載の端末。
  3. 前記受信手段は、前記他端末から前記通信管理システムを介して送られた、前記他端末が実行中の相互通信を識別するための通信識別情報を受信し、
    前記送信手段は、前記受信された通信識別情報を前記通信管理システムに送信し、
    前記受信手段は、前記通信識別情報の送信に基づいて前記通信管理システムから送られた、前記他端末が実行中の相互通信を中継している中継装置の宛先情報を受信し、
    前記送信手段は、前記宛先情報に基づいて前記中継装置との通信セッションを確立することで前記相互通信に参加することを特徴とする請求項1又は2に記載の端末。
  4. 前記送信手段は、前記通信管理システムに対して、前記相互通信から前記自端末を退出させる要求を示す退出要求情報を送信し、前記他端末の通信を切断させる要求を示す切断要求情報を送信することを特徴とする請求項3に記載の端末。
  5. 前記送信手段は、前記通信管理システムに対して、前記自端末の通信状態が通信可能である旨を示す状態情報を送信し、前記他端末の通信状態が通信セッションから切断中である旨を示す状態情報を送信することを特徴とする請求項4に記載の端末。
  6. 前記提供手段は、前記自端末識別情報を示す認証情報を表示させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の端末。
  7. 前記提供手段は、近距離無線通信により前記他端末に対して前記自端末識別情報を送信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の端末。
  8. 前記受信手段は、前記他端末から前記通信管理システムを介して前記他端末識別情報と共に送られて来た前記他端末の認証情報を受信し、
    前記送信手段は、記他端末識別情報と共に前記パスワードを前記通信管理システムに送信すること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の端末。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の端末と、
    前記通信管理システムと、
    前記提供手段によって提供された前記自端末識別情報を取得し、前記通信管理システムを介して前記端末に対して、前記他端末識別情報を送信すると共に、前記端末に前記相互通信へ参加するための指示を示す参加指示情報を送信する他端末と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  10. 各端末の通信状態を管理する通信管理システムと通信する端末が実行する通信方法であって、
    他端末に対して自端末を識別するための自端末識別情報を提供する提供ステップと、
    前記提供された前記自端末識別情報で示される前記自端末を宛先として前記他端末から前記通信管理システムを介して送られた、前記他端末を識別するための他端末識別情報を受信する受信ステップと、
    前記受信された前記他端末識別情報と共にログイン認証の要求を示すログイン要求情報を前記通信管理システムに送信する送信ステップと、
    を実行することを特徴とする通信方法。
  11. コンピュータに、請求項10に記載の方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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