JP2017026954A - 加圧装置、画像形成装置および加圧装置の制御方法 - Google Patents

加圧装置、画像形成装置および加圧装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ローラ対間のニップ圧を高精度かつ応答性よく制御する。【解決手段】実施形態の加圧装置は、第1ローラおよび第2ローラの少なくとも一方の位置を変位させて、前記第1ローラと前記第2ローラとを接近または離間させる駆動部と、前記駆動部を制御して、前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の位置をフィードバック制御する位置制御手段と、前記駆動部を制御して、前記第1ローラおよび前記第2ローラの間に作用する力をフィードバック制御する力制御手段と、前記位置制御手段によるフィードバック制御によって前記第1ローラと前記第2ローラとを離間位置から当接位置とした後に、前記力制御手段によるフィードバック制御によって前記力がニップ圧の目標値となるよう、フィードバックの制御対象を切り替える制御方法切替手段と、を備えた。【選択図】図7

Description

本発明は、加圧装置、画像形成装置および加圧装置の制御方法に関する。
従来、タンデムカラー方式の画像形成装置など、中間転写体を用いる画像形成装置においては、中間転写体に速度変動が生じると色むらやスジ画像等が発生して画質の低下を招くという課題がある。中間転写体の速度変動は、例えば、中間転写体とローラとの間のニップに用紙が突入する際に発生する。ニップに用紙が突入する際の衝撃力は非定常かつ過渡的であり、ブロードな周波数特性を有するため、中間転写体の速度制御により抑制することが困難である。これに対する従来技術としては、ニップに生じる圧力(ニップ圧)を制御する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、媒体がニップに突入する前は圧力を低く保ち、媒体がニップに突入した後に圧力を上げる技術が開示されている。しかし、特許文献1に記載の技術では、媒体が定着ニップに突入する時に定着ニップに圧力が加わっているので、紙突入時の衝撃力を完全に抑えることはできない。
また、特許文献2には、紙サイズまたは紙厚に合わせて二次転写ローラの位置を動かし、ニップに生じる転写圧を静的に調整する技術が開示されている。しかし、特許文献2に記載の技術では、ローラの温度特性や個体差に応じて圧力を制御することは難しい。
また、特許文献3には、レジストローラ対において紙抜けの直前にローラ対の圧接力を弱め、搬送に必要なニップ圧を確保しつつ、紙抜け時に生じる振動を抑制する技術が開示されている。
これらの従来技術は、いずれも制御対象を圧力(ニップ圧)またはローラ位置のいずれか1つとしている。圧力を制御対象とする際、用紙突入から転写が始まるまでの時間は一般的に5〜10ミリ秒程度であり、この短い時間内に圧力制御を行うことは難しいという課題がある。一方、ローラ位置を制御対象とする際には、ローラは弾性体であり環境変化や経年劣化に応じて弾性係数は変化するので、例えばローラ変形量に基づいてローラ位置を制御しても、ニップ圧を厳密に制御することは難しいという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ローラ対間のニップ圧を高精度かつ応答性よく制御することができる加圧装置、画像形成装置および加圧装置の制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表面の少なくとも一部に像担持体が形成されるシート状の媒体を挟み込んで当該媒体に圧力を加えながら搬送方向に送り出す第1ローラおよび第2ローラと、前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の位置を変位させて、前記第1ローラと前記第2ローラとを接近または離間させる駆動部と、前記駆動部を制御して、前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の位置をフィードバック制御する位置制御手段と、前記駆動部を制御して、前記第1ローラおよび前記第2ローラの間に作用する力をフィードバック制御する力制御手段と、前記位置制御手段によるフィードバック制御によって前記第1ローラと前記第2ローラとを離間位置から当接位置とした後に、前記力制御手段によるフィードバック制御によって前記力がニップ圧の目標値となるよう、フィードバックの制御対象を切り替える制御方法切替手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、先に第1ローラと第2ローラとの位置を制御して両者を当接位置とした後に、フィードバックの制御対象を位置から力に切り替えて、第1ローラと第2ローラとの間に作用する力が目標値となるよう制御する。このように2段階でフィードバック制御を行うので、ローラ対間のニップ圧を高精度かつ応答性よく制御することができるという効果を奏する。
図1は、一実施形態に係る画像形成装置の構造例を概略的に示す図である。 図2は、斥力ローラと二次転写ローラとが離間している状態を示した模式図である。 図3は、斥力ローラと二次転写ローラとが当接している状態を示した模式図である。 図4は、ニップに作用する力を示した模式図である。 図5は、ニップの距離とニップ圧との関係を模式的に示したグラフである。 図6は、加圧装置の構造例を概略的に示した図である。 図7は、加圧装置が実行する一連の制御処理の概略的な手順を示したフローチャートである。 図8は、加圧装置が実行する目標プロファイル生成処理の手順を示したフローチャートである。 図9は、加圧装置が実行する離間制御の手順を示したフローチャートである。 図10は、加圧装置が実行する遷移制御の手順を示したフローチャートである。 図11は、加圧装置が実行する当接制御の手順を示したフローチャートである。 図12は、変形例1における力制御部の構成例を示す制御図である。 図13は、変形例1における当接制御の処理手順例を示すフローチャートである。 図14は、変形例2における当接制御の処理手順例を示したフローチャートである。 図15は、FIFOバッファを実装した際に用いるソースコードの例を示した説明図である。 図16は、当接位置目標プロファイルの一例を示した説明図である。 図17は、第2の実施形態にかかる加圧装置の構造例を概略的に示した図である。
以下に添付図面を参照して、加圧装置、画像形成装置および加圧装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。以下では、本実施形態に係る画像形成装置として、タンデムカラー方式の画像形成装置を適用し、本実施形態に係る加圧装置として、当該画像形成装置が有する転写部を適用した例について説明する。但し、以下に示す実施形態は一例であり、これにより本発明が限定されるものではない。
本実施形態に係る加圧装置は、ローラ対を有するその他の加圧機構に適用してもよい。例えば、本実施形態を、定着部、感光体、用紙搬送部などが有するローラ対の制御に適用してもよい。尚、本実施形態に係る加圧装置として転写部以外の構成を適用する際には、本実施形態に係る画像形成装置はタンデムカラー方式の画像形成装置に限定されない。このような際には、本実施形態に係る画像形成装置を、モノクロ方式の画像形成装置や、インクジェット方式の画像形成装置に適用してもよい。尚、本実施形態にかかる画像形成装置は、複写機、プリンタ、スキャナ、ファクシミリのいずれに適用してもよいし、或いは、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用してもよい。
(第1の実施形態)
<画像形成装置の構造例>
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置1の構造例を概略的に示す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、スキャナユニット11と、中間転写ベルト12と、駆動ローラ13と、二つの従動ローラ14と、斥力ローラ15と、四つの感光体ユニット16と、モータ17と、減速機構18とを備えている。また、画像形成装置1は図1に示すように、ベルトエンコーダセンサ19と、給紙ユニット21と、給紙ローラ22と、紙搬送ローラ23と、二つのレジストローラ24とを備えている。また、画像形成装置1は図1に示すように、二次転写ローラ25と、定着ユニット26と、排紙ユニット27と、操作入力部28とを備えている。
斥力ローラ15は第1ローラの一例であり、二次転写ローラ25は第2ローラの一例である。
スキャナユニット11は、原稿台の上面に載置された原稿の画像を読み取る。中間転写ベルト12は無端ベルトで構成されており、駆動ローラ13、従動ローラ14、及び斥力ローラ15に架け渡される。中間転写ベルト12と、駆動ローラ13と、従動ローラ14と、斥力ローラ15とを含む機構を、ベルト機構と称する。
四つの感光体ユニット16は、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の四色に対応する。感光体ユニット16は、潜像担持体としてのドラム状の感光体ドラム及び感光体クリーニングローラのような種々の部品を、それぞれ有する。
駆動ローラ13は、中間転写ベルト12を回転駆動する。モータ17は、減速機構18を介して、駆動ローラ13を駆動する。減速機構18は、歯数が異なる歯車18a,18bを有する。歯車18a、18bは、互いに噛み合い、モータ17の回転を減速させて駆動ローラ13に伝達する。
ベルトエンコーダセンサ19は、中間転写ベルト12の表面速度を計測するためのエンコーダである。ベルトエンコーダセンサ19は、中間転写ベルト12上に形成されたスケールを検出してパルス出力を生成する。
感光体ユニット16は、画像形成媒体である中間転写ベルト12にYCMK各色のトナー画像を重ね、フルカラー画像を形成する。なお、感光体ユニット16はこれに限らず、例えば、YCM各色に対応する三つの感光体ユニット16が画像形成装置1に設けられても良い。
給紙ユニット21は、複数の転写紙Sを積層して収容する。転写紙Sは、印字媒体の一例である。給紙ローラ22は、転写紙Sを給紙ユニット21から、図1に二点鎖線で示される搬送経路へ送り出す。紙搬送ローラ23は、当該搬送経路に配置され、給紙ローラ22から送り出された転写紙Sをレジストローラ24まで搬送する。レジストローラ24は、転写紙Sのスキュー補正及び転写紙Sの搬送などを行う。
二次転写ローラ25は、斥力ローラ15に対向して配置される。斥力ローラ15(中間転写ベルト12)と二次転写ローラ25との間には、二次転写ニップ領域が形成される。尚、以下では簡単のため、斥力ローラ15と二次転写ローラ25との間の間隙を二次転写ニップ領域(以下では単にニップと称する)として取り扱う。二次転写ローラ25は、感光体ユニット16によって中間転写ベルト12に形成されたYCMK各色のトナー画像を、当該ニップを通過する転写紙Sに転写する。
二次転写ローラ25は、自由に回転可能であり、例えば搬送される中間転写ベルト12又は転写紙Sに当接することで回転する。なお、画像形成装置1は、二次転写ローラ25を回転駆動させる機構を有しても良い。
定着ユニット26は、二次転写ローラ25によって転写されたトナー画像を、加熱及び加圧によって転写紙S上に定着させる。排紙ユニット27に、トナー画像が転写及び定着された転写紙Sが排出される。
操作入力部28は、例えば画像形成装置1の上面に設けられた操作パネルであり、ユーザインターフェースを有する入出力装置である。尚、操作入力部28として、画像形成装置1に接続したPCやタブレット端末から、ユーザの操作入力を受付けてもよい。
上述の構成において、中間転写ベルト12の表面速度が変動すると、YCMK各色のトナー画像の重ね合わせ位置のずれや、トナー画像の伸び縮みが生じる可能性がある。これにより、バンディングと呼ばれる色ずれや色の濃淡のような画像の不具合が生じるおそれがある。中間転写ベルト12の表面速度の変動は、例えば、斥力ローラ15(中間転写ベルト12)と二次転写ローラ25との間のニップに、転写紙S等の媒体が突入した際に生じる。
<ニップ距離とニップ圧について>
ここで、斥力ローラ15と二次転写ローラ25との間のニップの距離と、ニップに発生するニップ圧とについて、図2ないし図5を用いて説明する。
図2は、斥力ローラ15と二次転写ローラ25とが離間している状態を示した模式図である。ニップ70の距離d(長さ)は、斥力ローラ15と二次転写ローラ25の軸間距離Lから、斥力ローラ15の半径d1と、二次転写ローラ25の半径d2とを減じた長さとなる。即ち、d=L−d1−d2である。図2に示すように斥力ローラ15と二次転写ローラ25とが離間している場合、d>0となる。
図3は、斥力ローラ15と二次転写ローラ25とが当接している状態を示した模式図である。斥力ローラ15と二次転写ローラ25とが当接している場合には、d≦0となる。斥力ローラ15と二次転写ローラ25との間にニップ圧を印加するためには、外力を斥力ローラ15の軸または二次転写ローラ25の軸の少なくともいずれか一方に加える。そして、斥力ローラ15および二次転写ローラ25を当接させた上で、上記いずれか一方のローラ軸をさらに押し込む必要がある。
図4は、ニップ70に作用する力を示した模式図である。ニップ70には、ローラ軸の押し込みにより圧力分布が生じる。この圧力分布の総和P1が、所謂ニップ圧となる。ニップ圧P1は、二次転写ローラ25の自重P2と、二次転写ローラ25の軸を支えるために支持部35に加えている外力の総和P3とにより、P1=P3−P2で表すことができる。つまり、ニップ圧P1は外力P3が大きいほど増加する。
図5は、ニップの距離dとニップ圧P1との関係を模式的に示したグラフである。当接した後にさらに外力P3を増大させると、ローラ軸同士は更に押し込まれてニップの距離dは負の値をとりながらその絶対値が増加することとなる。即ち、斥力ローラ15または二次転写ローラ25の少なくとも一方の表面は弾性変形し、軸間距離は更に接近することとなる。即ち、図5に示すように、ニップの距離d≧0であればニップ圧P1=0であり、ニップの距離d<0となるとニップ圧P1>0となり、ニップ圧が生じることとなる。
<位置制御と力制御について>
ここで、ニップの距離dは、斥力ローラ15または二次転写ローラ25の位置を検出する位置センサ等により比較的容易に測定することができる。従って、加圧装置10は、位置センサ等の出力をモニタリングすることで、ニップの距離dを算出し、算出した距離dをフィードバックして例えば二次転写ローラ25の位置を制御すればよい。このように二次転写ローラ25の位置を測定してフィードバック制御(位置制御)すると、位置センサの出力が迅速に安定する。即ち、実際の位置と目標値との偏差がゼロに近づくまでの時間は短い。
しかしながら、図5にも示されるように、ニップの距離dとニップ圧P1との関係は単純な方程式で示される関係ではない。また、ニップの距離dとニップ圧P1との関係は、温度やその他の条件によっても変化してしまうため、関係式を明確化することは難しい。即ち、ニップの距離dをフィードバック制御する制御方法は、斥力ローラ15および二次転写ローラ25の押し当て機構を粗動する際には向いているが、押し当て機構を微動させてニップ圧P1の圧力を微調整する際には不向きである。
ここで、ニップ圧P1は、上述したようにP1=P3−P2なる関係式で表されるから、適切な外力P3を加えることによりニップ圧P1を直接的に制御できるといえる。即ち、外力P3を制御するアクチュエータの出力をモニタリングし、当該出力をフィードバックしてニップ圧P1を制御(力制御)することにより、ニップ圧P1を調節することができる。
しかしながら外力P3によるフィードバック制御は、アクチュエータより先の支持部35やニップ70の挙動をモニタリングしない。従って、二次転写ローラ25の位置を目標位置に収束させつつ、ニップ圧P1を狙った時間内に迅速に目標範囲内に納めることは困難である。つまり、外力P3をフィードバック制御する制御方法(力制御)は、斥力ローラ15および二次転写ローラ25の押し当て機構を微動させる際には向いているが、押し当て機構を粗動させて当接、離間の切り替えをする際には不向きである。
以上をまとめると、ニップの距離dによるフィードバック制御(位置制御)は粗動時の制御に向き、外力P3によるフィードバック制御(力制御)は微動時の制御に向く。そこで本実施形態では、これら2種類のフィードバック制御を、当接状態となった際に切り替えることにより、双方の利点を活用して、スピーディな当接制御を行いつつ、圧力調整機能の向上を図るものである。
<加圧装置の構造例>
図6は、加圧装置10の構造例を概略的に示した図である。加圧装置10は、図1でも示したように、斥力ローラ15と、二次転写ローラ25と、レジストローラ24と、中間転写ベルト12とを備えている。また、加圧装置10は図6に示すように、支持部35と、回転軸35aと、弾性体36と、アクチュエータ37と、突入センサ38と、脱出センサ39と、を備えている。
また、加圧装置10は、位置検出部41と、駆動力検出部42と、出力安定判定部43と、位置目標生成部44と、駆動力目標生成部45と、記憶部46と、制御部50と、を備えている。制御部50は、位置制御部51と、力制御部52と、タイマ部53と、制御切替部54とを備える。位置目標生成部44および駆動力目標生成部45は、画像形成装置1の操作入力部28(図1参照)と接続されている。
斥力ローラ15および二次転写ローラ25は、ともに円柱形状のローラであり、ローラの中心軸が互いに平行となるように配置されている。斥力ローラ15および二次転写ローラ25は、接離方向Xに接近および離間可能に設けられている。斥力ローラ15および二次転写ローラ25が接近すると、互いのローラ側面同士が接触し、ニップ70には斥力ローラ15と二次転写ローラ25との軸間距離に応じたニップ圧が発生する。斥力ローラ15および二次転写ローラ25が離間すると、互いのローラ側面間には隙間が形成され、ニップ圧はゼロとなる。
斥力ローラ15および二次転写ローラ25は、図中の矢印で示すように、互いに逆方向に回転する。レジストローラ24は、シート状の媒体20をニップ70に向かって搬送する。レジストローラ24のローラ対同志の当接位置と、斥力ローラ15および二次転写ローラ25との当接位置とは同じ高さに設けられ、レジストローラ24により搬送される媒体20はニップ70に対して垂直に突入する。媒体20がニップ70に突入すると、斥力ローラ15および二次転写ローラ25は、媒体20を挟み込み、ニップ圧(転写ニップ圧)を加えながら媒体20を搬送方向Yに送り出す。
尚、ここでは媒体20を搬送する搬送手段の一例として、レジストローラ24を用いた例を示したが、搬送手段はこの例に限定されない。搬送手段として、静電気を帯電させた搬送ベルト等を用いてもよい。この場合は、中間転写ベルト12と当該搬送ベルトとの間の領域が二次転写ニップ領域ということになる。
中間転写ベルト12の二次転写ローラ25側の表面には、感光体ユニット16(図1参照)により重ね合わされたトナー画像が形成されている。即ち、中間転写ベルト12の表面には、薄層の像担持体30が付着している。中間転写ベルト12の回転に伴い、中間転写ベルト12上の像担持体30もまた、ニップ70に搬入される。像担持体30がニップ70に搬入されると、像担持体30はニップ70を通過している媒体20の表面に接触する。そして、斥力ローラ15および二次転写ローラ25によるニップ圧を受けて、中間転写ベルト12上に付着している像担持体30は、媒体20の表面に転写される。
支持部35は、二次転写ローラ25を、接離方向Xに移動可能に支持する。支持部35の一方の端部には、二次転写ローラ25が回転可能に取り付けられる。支持部35は、回転軸35aを中心として所定角度回転することにより、二次転写ローラ25を接離方向Xに移動可能とする。これにより、斥力ローラ15および二次転写ローラ25は、接近および離間可能となる。
弾性体36は、例えば圧縮バネであり、一端が支持部35に取り付けられ、他端が画像形成装置1の筐体等に取り付けられる。弾性体36は、二次転写ローラ25が斥力ローラ15の方向に向かう方向(図6における上方向)の力を支持部35に作用させる。
支持部35において二次転写ローラ25が取り付けられた端部とは反対側の端部には、アクチュエータ37が取り付けられる。アクチュエータ37(駆動部)は、例えば並進アクチュエータである。アクチュエータ37の一方の端部は支持部35の二次転写ローラ25とは反対側の面に取り付けられ、他方の端部は画像形成装置1の筐体等に取り付けられる。アクチュエータ37は、流れる電流に応じて、接離方向Xのいずれかの方向に向かう力を支持部35に作用させる。尚、作用力の大きさは、アクチュエータ37に流す電流に比例する。
第1に、アクチュエータ37は支持部35に対して、二次転写ローラ25が斥力ローラ15に向かう方向(図6における上方向)に力を作用させる。即ち、アクチュエータ37は、二次転写ローラ25を、斥力ローラ15または当該斥力ローラ15に架けられた中間転写ベルト12に向かって押す。
第2に、アクチュエータ37は支持部35に対して、二次転写ローラ25が斥力ローラ15から離れる方向(図6における下方向)に力を作用させる。即ち、アクチュエータ37は、二次転写ローラ25を、斥力ローラ15または当該斥力ローラ15に架けられた中間転写ベルト12から遠ざかる方向に引っ張る。
このように、アクチュエータ37は、二次転写ローラ25の位置を変位させて、斥力ローラ15と二次転写ローラ25とを接近または離間させ、ニップ70の距離を制御する。また、アクチュエータ37は、斥力ローラ15と二次転写ローラ25とが当接した状態でその駆動力(出力)を制御することにより、斥力ローラ15と二次転写ローラ25との間に作用するニップ圧を変化させる。
尚、アクチュエータ37の構成は、二次転写ローラ25と斥力ローラ15との間の距離を接近または離間させられれば上述した構成に限定されずともよい。即ち、アクチュエータ37は、二次転写ローラ25および斥力ローラ15のうち少なくとも一方に力を作用させて、両者のうち少なくとも一方の位置を変位させる構成を有せばよい。
尚、上述では、二次転写ローラ25側にのみ支持部35を設けて、二次転写ローラ25側のみを移動させることによりニップ距離またはニップ圧を変化させる構成としたが、実施形態はこれに限定されない。他の例として、斥力ローラ15側に支持部35、弾性体36、および各種制御手段と同等の構成を設けて、斥力ローラ15側を駆動してもよい。あるいは、斥力ローラ15側および二次転写ローラ25側の双方にアクチュエータ37、弾性体36および各種制御手段と同等の構成を設けて、双方の位置を制御する構成としてもよい。
突入センサ38(突入検出部)および脱出センサ39(脱出検出部)は、例えば光センサモジュールで構成される。突入センサ38は、媒体20のニップ70への突入を検出する。即ち、突入センサ38は、媒体20の搬送方向Yに対する先端部(図6では右端)の位置を検出し、突入センサ38とニップ70との距離に基づいて、媒体20の先端部がニップ70に突入するタイミングを算出する。
脱出センサ39は、媒体20のニップ脱出を検出する。即ち、脱出センサ39は、媒体20の搬送方向Yに対する後端部(図6では左端)が、ニップ70から脱出したことを検出する。
より好ましくは、脱出センサ39は、突入センサ38によるニップ突入のタイミング、媒体20のサイズ、用紙搬送速度、等の情報に基づいて、用紙後端部がニップ70から脱出するタイミングを算出し、ニップ脱出のタイミングを予期するとよい。これにより、ニップ脱出時における中間転写ベルト12の速度変動を和らげることができる。
位置検出部41は、例えば光ビームを用いたセンサモジュールである。位置検出部41は、支持部35の移動位置を検出し、検出した支持部35の移動位置に基づき、二次転写ローラ25の位置を検出する。尚、位置検出部41は、アクチュエータ37に埋め込んだエンコーダ、レゾルバ、ひずみゲージなどを用いて支持部35の移動位置を検出してもよい。
駆動力検出部42は、アクチュエータ37の出力(駆動力)を検出する。駆動力検出部42は例えば、アクチュエータ37の電力消費量からアクチュエータ37が支持部35に作用させる力を検出するセンサモジュールである。尚、駆動力検出部42は、ひずみゲージやピエゾ素子を用いてアクチュエータ37の作用力を検出してもよい。この際、ひずみゲージまたはピエゾ素子は、その一端を斥力ローラ15のローラ軸に取り付けて、他端を二次転写ローラ25のローラ軸に取り付けるなどすればよい。
出力安定判定部43は、例えばA/D変換器及びプロセッサで構成される。出力安定判定部43は、オペアンプを用いたアナログ演算回路で構成してもよい。出力安定判定部43は、位置検出部41の出力信号(出力値)が安定化したかを判定し、安定化した際には制御部50に通知する。例えば、出力安定判定部43は、位置検出部41のある時点の出力と直近の出力との差が所定の閾値以下となったときに、位置検出部41の出力が安定化したと判定する。
尚、出力安定判定部43は、上述以外の方法で出力安定化を判定してもよい。例えば、出力安定判定部43は、位置検出部41の出力(位置)と、位置目標プロファイルに基づく位置目標値との差が所定の閾値以下となったときに、位置検出部41の出力が安定化したと判定してもよい。また、出力安定判定部43は、出力安定化を判定する際に、上述した判定基準を合わせて利用して、判定基準の論理積や論理和に基づいて、安定化の判定を行ってもよい。
位置目標生成部44は、例えばプロセッサ等により構成される。位置目標生成部44は、位置検出部41の出力および操作入力部28からの入力に基づいて、位置目標プロファイルを生成し、記憶部46に保存する。なお、位置目標生成部44は、位置目標プロファイルとして、当接位置目標プロファイルと、離間位置目標プロファイルとを生成する。
位置目標プロファイルとは、二次転写ローラ25を斥力ローラ15に対して接近または離間する際の、二次転写ローラ25の目標位置の時間推移を示したものである。当接位置目標プロファイルは、当接処理時に用いられるプロファイルであり、離間位置目標プロファイルは、離間処理時に用いられるプロファイルである。
より具体的には、位置目標生成部44は、位置検出部41が画像形成装置1の起動時に取得した二次転写ローラ25の位置情報と、操作入力部28から入力された媒体20に関する情報とに基づいて、当接位置目標プロファイルを生成する。媒体20に関する情報としては、例えば媒体20の厚み、種類、表面弾性などの特性を用いる。
位置目標生成部44は、これらの情報に基づいて、二次転写ローラ25が媒体20の表面に当接する位置を算出し、二次転写ローラ25の当接動作を行う際の二次転写ローラ25の位置の時間推移を決定し、当接位置目標プロファイルとする。
また、位置目標生成部44は、アクチュエータ37が二次転写ローラ25の離間動作を行う際の二次転写ローラ25の位置の時間推移を、離間位置目標プロファイルとして設定する。この際、位置目標生成部44は、二次転写ローラ25の位置の時間推移を、位置検出部41が画像形成装置1の起動時に取得した二次転写ローラ25の位置情報に基づいて決定する。
駆動力目標生成部45は、例えばプロセッサ等により構成される。駆動力目標生成部45は、操作入力部28からの入力に基づいて力目標プロファイルを生成し、記憶部46に保存する。
力目標プロファイルとは、アクチュエータ37が二次転写ローラ25の当接動作を行う際の二次転写ローラ25と斥力ローラ15との間に作用する力、即ち、アクチュエータ37の駆動力の目標値について、時間推移を示したものである。
駆動力目標生成部45は、アクチュエータ37が当接動作を行う際の駆動力の時間推移を、操作入力部28から入力された媒体20の厚み、種類、表面弾性などの特性に応じて決定し、力目標プロファイルとする。
記憶部46は、例えば主記憶装置または補助記憶装置であり、位置目標プロファイルおよび力目標プロファイルを記憶する。また、記憶部46は、位置目標プロファイルとして、当接位置目標プロファイルと、離間位置目標プロファイルとを記憶する。
制御部50は、例えばプロセッサと、アクチュエータ37の動作を制御するためのドライバインターフェイスとで構成される。制御部50は、図6に示すように、位置制御部51、力制御部52、タイマ部53、制御切替部54を主に備えている。
概略的には、位置制御部51は、位置目標プロファイルと位置検出部41の検出結果とに基づいて、二次転写ローラ25の位置をフィードバック制御する。これにより、位置制御部51は、二次転写ローラ25と斥力ローラ15との当接動作(図7では、離間位置から当接位置に到達させるまでの遷移制御、即ちステップS3の動作となる。)を制御する。また、位置制御部51は、離間動作(図7では、当接位置から離間位置に到達させるまでの離間制御、即ちステップS2の動作となる。)を制御する。
一方、力制御部52は、力目標プロファイルと駆動力検出部42の検出結果とに基づいて、二次転写ローラ25の斥力ローラ15に対する作用力(アクチュエータ37の駆動力)をフィードバック制御する。これにより、力制御部52は、二次転写ローラ25と斥力ローラ15との当接動作(図7では、ステップS4の当接動作)を制御する。
より具体的には、位置制御部51は、突入センサ38が媒体20のニップ70への突入を検出すると、記憶部46から当接位置目標プロファイルを読み込む。位置制御部51は、当接位置目標プロファイルから得られるその時点ごとの二次転写ローラ25の目標位置と、位置検出部41が検出した二次転写ローラ25の位置との差を算出する。そして、位置制御部51は、算出した差がゼロとなるよう、アクチュエータ37をフィードバック制御する。
また、位置制御部51は、脱出センサ39により媒体20がニップ70から脱出したことが検出されると、記憶部46から離間位置目標プロファイルを読み込む。位置制御部51は、離間位置目標プロファイルと、位置検出部41が検出した二次転写ローラ25の位置とに基づいて、アクチュエータ37をフィードバック制御し、二次転写ローラ25と斥力ローラ15とを離間位置に移動させる。
力制御部52は、位置制御部51が当接位置目標プロファイルによって二次転写ローラ25を当接位置まで移動させ、出力安定判定部43が当該当接位置で安定したことを判定すると、記憶部46から力目標プロファイルを読み込む。力制御部52は、当該力目標プロファイルから得られるその時点ごとの駆動力の目標値と、駆動力検出部42が検出した駆動力の値との差を算出する。そして、力制御部52は、算出した差がゼロとなるよう、アクチュエータ37をフィードバック制御する。
タイマ部53は、例えば水晶振動子と分周回路とを有するクロックモジュールである。タイマ部53は、位置制御部51、力制御部52、制御切替部54に対してクロック信号(クロックパルス)を出力する。位置制御部51、力制御部52、制御切替部54は、タイマ部53からのクロック信号に同期して各部の処理を開始し、実行する。
クロック周波数は大きいほど制御部50の処理速度は速くなるが、逆に制御部50のプロセッサの処理能力も高くする必要があり、コストアップにつながる。そこで、クロック周波数は、加圧装置10の一連の動作に必要なクロック周波数を選択するとよい。一例として、クロックパルスの周期は、斥力ローラ15と二次転写ローラ25との当接時の位置制御に合わせて、0.5ミリ秒とするとよい。
制御切替部54は、例えばプロセッサで構成される。制御切替部54は、マルチプレクサで構成されてもよい。制御切替部54は、位置制御部51および力制御部52の出力、出力安定判定部43からの出力信号、突入センサ38、脱出センサ39からの出力等に応じて、位置制御部51による位置制御と、力制御部52による力制御とを切り替える。概略的には、制御切替部54は、位置制御部51によるフィードバック制御によって二次転写ローラ25と斥力ローラ15とを離間位置から当接位置とする。その後に、制御切替部54は、アクチュエータ37に入力する制御信号を、位置制御部51の出力から力制御部52の出力に切り替える。そして、制御切替部54は、力制御部52によるフィードバック制御によって二次転写ローラ25と斥力ローラ15との間に作用する力がニップ圧の目標値となるよう、フィードバックの制御対象を切り替える。
<動作例>
次に、加圧装置10が実行する各種制御処理の手順例について、フローチャートを用いて説明する。
図7は、加圧装置10が実行する一連の制御処理の概略的な手順を示したフローチャートである。操作入力部28から印刷ジョブが入力されると、入力された印刷ジョブの内容に応じて、加圧装置10は目標プロファイル生成処理を行う(ステップS1)。目標プロファイル生成処理の手順は、図8にて説明する。目標プロファイル生成処理が終了すると加圧装置10は離間制御を行う(ステップS2)。離間制御の手順は、図9にて説明する。離間制御が終了すると、加圧装置10は遷移制御に移行する(ステップS3)。遷移制御の手順は、図10にて説明する。遷移制御の後、加圧装置10は当接制御を行う(ステップS4)。画像形成装置1の電源がオフとなり印刷処理が終了すると(ステップS5:Yes)、加圧装置10は一連の制御処理を終了する。電源オフとならない間は(ステップS5:No)、ステップS1に移行し、操作入力部28から入力された次の印刷ジョブに応じて、ステップS1以降の処理を行う。
尚、目標プロファイル生成処理(ステップS1)については、印刷ジョブを受付けた際ではなく、加圧装置10の起動時に限って行うとしてもよい。
図8は、加圧装置10が実行する目標プロファイル生成処理の手順を示したフローチャートである。
まず、位置目標生成部44は、起動時の二次転写ローラ25の位置に基づいて、離間位置目標プロファイルを生成し、記憶部46に格納する(ステップS11)。次に、位置目標生成部44は当接位置目標プロファイルを生成し、記憶部46に格納する(ステップS12)。例えば、位置目標生成部44は、各種用紙の厚み、用紙の種類などの特性に関する情報を記憶部46から読み込んで、各用紙に応じた当接位置目標プロファイルを生成する。
次に、駆動力目標生成部45は力目標プロファイルを生成し、記憶部46に格納する(ステップS13)。例えば、駆動力目標生成部45は、各種用紙の厚み、用紙の種類、表面弾性等の特性に関する情報を記憶部46から読み込んで、各用紙に応じた力目標プロファイルを生成する。
図9は、加圧装置10が実行する離間制御の手順を示したフローチャートである。タイマ部53から演算開始のトリガとなるクロック信号が入力されると(ステップS21:Yes)、ステップS22に移行する。クロック信号が入力されない間は(ステップS21:No)、ステップS21にて待機する。
突入センサ38が媒体20のニップ突入を検出した際には(ステップS22:Yes)、制御切替部54は処理を遷移制御(図7のステップS3、図10参照)に切り替える。突入センサ38がニップ突入を検出しなければ(ステップS22:No)、制御切替部54は制御を切り替えず、位置制御部51による離間制御を続行する。位置制御部51は記憶部46から離間位置目標プロファイルを読み込む(ステップS23)。
尚、ステップS22では、突入センサ38の出力信号に基づき、ニップ突入のタイミングとなったか否かを判定したが、遷移制御(ステップS3)に移行するタイミングはニップ突入時点には限定されない。その他の例として、突入センサ38の出力信号を受けたタイミングに対して所定の遅れ時間を加算して、遷移制御に移行するとしてもよい。遅れ時間は、例えば、媒体20がニップに突入してから、ニップ圧が媒体20に印加され始めるまでの遅れ時間などに基づいて決定すればよい。
位置制御部51は、当接位置目標プロファイルから得られるその時点ごとの二次転写ローラ25の目標位置と、位置検出部41が検出した二次転写ローラ25の位置との残差を算出する(ステップS24)。そして、位置制御部51は、残差に応じた駆動信号を生成し、アクチュエータ37に当該駆動信号を出力する(ステップS25)。例えば、位置制御部51は、残差を解消するように二次転写ローラ25の移動距離および移動方向を決定し、これらを含めて駆動信号を生成する。その後、ステップS21に移行し、位置制御部51は、クロック信号の周期でステップS22以降の手順を繰り返す。
図10は、加圧装置10が実行する遷移制御の手順を示したフローチャートである。タイマ部53から演算開始のトリガとなるクロック信号が入力されると(ステップS31:Yes)、ステップS32に移行する。クロック信号が入力されない間は(ステップS31:No)、ステップS31にて待機する。
位置制御部51は、クロック信号が入力されると、記憶部46から当接位置目標プロファイルを読み込む(ステップS32)。位置制御部51は、当接位置目標プロファイルから得られるその時点ごとの二次転写ローラ25の目標位置と、位置検出部41が検出した二次転写ローラ25の位置との残差を算出する(ステップS33)。そして、位置制御部51は残差に応じた駆動信号を生成し、アクチュエータ37に当該駆動信号を出力する(ステップS34)。例えば、位置制御部51は、残差を解消するように二次転写ローラ25の移動距離および移動方向を決定し、これらを含めて駆動信号を生成する。
次に、出力安定判定部43は、位置検出部41が検出した二次転写ローラ25の位置(位置出力)が、目標位置において安定したか否かを判定する(ステップS35)。位置出力が目標位置において安定していない間(ステップS35:No)はステップS31に戻って、クロック信号の周期でステップS32以降の処理を繰り返す。出力安定判定部43によって、位置出力が目標位置において安定したと判定されると(ステップS35:Yes)、位置制御部51は、出力安定した際のアクチュエータ37の駆動力を記憶部46に保存する(ステップS36)。保存された駆動力の情報は、図13で後述する処理にて用いられる。その後、制御切替部54は処理を当接制御(図7のステップS4、図11参照)に進める。
図11は、加圧装置10が実行する当接制御の手順を示したフローチャートである。タイマ部53から演算開始のトリガとなるクロック信号が入力されると(ステップS41:Yes)、ステップS42に移行する。クロック信号が入力されない間は(ステップS41:No)、ステップS41にて待機する。
力制御部52は、クロック信号が入力されると、記憶部46から力目標プロファイルを読み込む(ステップS42)。力制御部52は、力位置目標プロファイルから得られるその時点ごとのアクチュエータ37の駆動力と、駆動力検出部42が検出した駆動力との残差を算出する(ステップS43)。そして、力制御部52は、残差に応じた駆動信号を生成し、アクチュエータ37に当該駆動信号を出力する(ステップS44)。例えば、力制御部52は、残差を解消するような駆動力の大きさと方向とを決定し、これらを含めて駆動信号を生成する。
次に、脱出センサ39がニップ脱出を検出すると(ステップS45:Yes)、制御部50は図7のステップS5に処理を進める。脱出センサ39がニップ脱出を検出しない間は(ステップS45:No)、ステップS41に戻って、ステップS41以降の処理を続ける。
尚、媒体20の後端(搬送方向に対して後端)がニップから脱出する際には、ニップ圧は小さい方がよく、また、当接状態から離間状態への移行は速やかに行う方がよい。即ち、ステップS45:YesからステップS5への移行のタイミングは速やかに行う方がよい。したがって、図9のステップS22:YesからステップS3に移行する際のように、センサ検出タイミングに遅れ時間を加算することはここでは行わない。脱出センサ39の検出タイミングに即対応して、ステップS5へ移行するとよい。
<変形例1>
第1の実施形態の変形例1として、上述した力制御部52の機能を、積分器521の構成を用いて実現する例について説明する。
図12は、変形例1における力制御部52の構成例を示す制御図である。変形例1では、図12に示すように、力制御部52が積分器521を備えている。尚、積分器521の機能は、アナログ回路(積分回路)によって構成されてもよいし、ソフトウェア的に構成されてもよい。図12に示すように、積分器521に入力される力目標プロファイルFtは、時間に無関係な定数とし、簡単のため、積分器521の制御系は連続系で定義する。力制御部52は、位置制御(図7のステップS3)から力制御(図7のステップS4)への切り替え時に、位置制御時のアクチュエータ37の出力を取得(検出)する。そして、力制御部52は、取得した位置制御時のアクチュエータ37の出力を積分器521の初期値F0として設定(更新)する(図13のステップS402)。このように、積分器521の初期値をF0とすると、積分器521の出力F、即ち、力制御部52の出力Fは、次式1のように表すことができる。尚、1/Kpは積分器521の時定数である。
Figure 2017026954
式1から、積分器521の出力Fは、位置制御から力制御への切り替え直後の時間t=0において積分器521の出力初期値F0となる。即ち、F=F0(t=0)である。また、積分器521の出力Fは、時間tの経過につれてF=Ftに漸近することとなる。
時定数1/Kpは当接時間に応じて設定されればよい。一例として、A3サイズの紙を線速300mm/sで搬送する場合には、紙の突入から脱出まで約1秒間必要である。位置制御による粗動の時間を0.4秒間と仮定すると、力制御を約0.6秒間行うこととなる。よって、時定数1/Kpはそれよりも短い時間を設定することが望ましく、例えば0.01〜0.05秒程度に設定することが望ましい。
次に、このように力制御部52が積分器521の構成を有する場合における、当接制御(図7のステップS4)の処理手順例について説明する。
図13は、変形例1における当接制御の処理手順例を示すフローチャートである。図11と同様の手順については同一の符号を付してここでの説明を省略する。ステップS41に先だち、力制御部52は、積分器521(図12参照)の初期値を計算する(ステップS401)。即ち、力制御部52は、当接制御(ステップS4)の開始時の駆動力を、遷移制御(ステップS3、図10参照)の終了時、即ち、図11のステップS36で示したタイミングの駆動力と一致させるよう、積分器521の初期値を計算する。そして、力制御部52は、算出した初期値を積分器521に設定する。
このように、図13に示した例で加圧装置10は、位置制御部51による遷移制御(図7のステップS3)から、力制御部52による当接制御(図7のステップS4)に制御方法を切り替える際に、切替前後で制御切替部54の出力を一致させる。即ち加圧装置10は、遷移制御において位置制御部51がアクチュエータ37に指示する駆動出力と、直前の演算周期において力制御部52がアクチュエータ37に指示した駆動出力とを一致させる。
このような構成とすることで、加圧装置10は、制御方法を切り替える際のアクチュエータ37の駆動出力を連続的として、切替時の出力変化をスムーズにすることができる。
<変形例2>
第1の実施形態の変形例2として、当接制御時に当接位置目標プロファイルを更新する例について説明する。
図14は、変形例2における当接制御の処理手順例を示したフローチャートである。図11と同様の手順については同一の符号を付してここでの説明を省略する。図14に示す処理手順例では、ステップS45:Yesの場合に力制御部52が、新たに設けたステップS403およびS404の手順を踏み、その後ステップS5に移行する。
位置検出部41は、脱出センサ39が媒体20のニップ脱出を検出すると、二次転写ローラ25の位置を検出(取得)する(ステップS403)。そして、力制御部52は、新たに取得された位置情報を用いて、遷移制御(図7のステップS3、または、図10参照)で用いられる当接位置目標プロファイルを更新し、記憶部46に保存する(ステップS404)。
尚、上述ではステップS404において、力制御部52が当接位置目標プロファイルを更新するとしたが、更新処理は、位置目標生成部44により行われてもよい。また、上述では、ステップS45において脱出センサ39が媒体20のニップ脱出を検出した際に、位置検出部41が二次転写ローラ25の位置を検出するとしたが、位置検出のタイミングはこれに限定されない。位置検出部41は、当接制御から離間制御に切り替わる前のいずれかのタイミング(即ち、当接制御の終了時)において、二次転写ローラ25の位置を検出すればよい。
このように、図14に示した例で加圧装置10は、力制御部52による当接制御の終了時点における二次転写ローラ25の位置情報を取得し、これにより当接位置目標プロファイルを更新する。このような構成とすることで、加圧装置10は、実際の装置状態や室内環境等における当接状態に合わせて、当接位置目標プロファイルを更新することができる。そして加圧装置10は、当接制御(図7のステップS4)における当接位置を、次回の遷移制御(ステップS3)においてフィードバックすることができる。これにより、加圧装置10は、制御方法を切り替わる際にニップ圧が非連続的に変化することを軽減して、画質の向上を図ることができる。
<変形例3>
第1の実施形態の変形例3として、当接位置の平均値を用いて当接位置目標プロファイルを更新する構成について説明する。変形例3は、変形例2に対する更なる変形例である。
加圧装置10は、二次転写ローラ25の位置について平均値を算出し、平均化された位置情報を用いて当接位置目標プロファイルを更新してもよい。二次転写ローラ25の位置の平均値を算出するには、例えば、FIFO(Fast In Fast Out)型の記憶領域(FIFOバッファ)を用いるとよい。
即ち、加圧装置10は、図14のステップS403にて検出された二次転写ローラ25の位置情報を、FIFOバッファに順次格納する。当該記憶領域は、記憶部46(図6参照)内に設けてもよいし、記憶部46以外の記憶装置に設けてもよい。そして、加圧装置10は、FIFOバッファに記憶されている複数の位置情報を用いて、当接位置目標プロファイルを更新してもよい。
図15は、FIFOバッファを実装した際に用いるソースコードの例を示した説明図である。ここでは一例として、average関数を用いた10点移動平均を用いる。double型の変数を引数にとる関数averageを呼び出すと、関数内のFIFOバッファは10個を上限として引数の信号を記憶し、その平均値を返り値として返す。
この位置信号(位置情報)は用紙がニップを通過する度に制御部50に送られるので、たとえば1分間に60枚印刷する印刷設定では、信号は1秒ごとに更新される。このとき、1秒ごとの信号の移動平均を10点取ると、信号に含まれる0.062Hz以上の信号成分、周期にすると16秒よりも短い周期の信号は無視できるようになる。これにより、計測に伴う信号のノイズ成分を効率良く除去できる。
加圧装置10は、上述のようにして算出された位置情報の平均値を用いて、当接制御で用いられる当接位置目標プロファイルを設定する。
図16は、当接位置目標プロファイルの一例を示した説明図である。当接位置目標プロファイルの初期位置は必然的に離間位置であり、到達位置には、上述のようにして求められた当接位置の平均値が採用される。例えば、約30ミリ秒間に初期位置から到達位置まで移動するような当接目標プロファイルを設定する。そのうち、約15ミリ秒間に初期位置からニップ70の距離dが0になるような位置へ移動し、約15ミリ秒間に距離dが0から到達位置に移動するよう、当接目標プロファイルを設定する。
このように加圧装置10は、位置情報を平均化して当接位置目標プロファイルを更新することで、有限インパルス応答フィルタを構成することができる。従って、加圧装置10は、1回分の位置情報で当接位置目標プロファイルを作成した際に含みうる計測誤差や経時変化の影響を除去し、当接位置目標プロファイルの質向上を図ることができる。これにより、加圧装置10は、二次転写ローラ25の位置をより迅速に安定化することが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、並進型のアクチュエータ37を用いて支持部35の位置を変位させ、駆動力検出部42が並進型アクチュエータの特性に基づきアクチュエータ37の駆動力を検出(算出)する構成について説明した。これに対して第2の実施形態では、回転型のアクチュエータ237(即ちモータ、図17参照)を用いて支持部35の位置を変位させ、モータの特性に基づきアクチュエータ237の駆動力を検出(算出)する構成について説明する。
尚、第2の実施形態に、上述した第1の実施形態の変形例を適宜適用してもよい。
図17は、第2の実施形態にかかる加圧装置210の構造例を概略的に示した図である。尚、図17では、第2の実施形態に係る加圧装置210を含む画像形成装置201の一部を、部分的に切り欠いて概略的に示している。第1の実施形態に係る加圧装置10と同様の構成要素についてはその図示を省略する場合がある。或いは、第1の実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号を付して以下での説明を省略する場合がある。また、同一の符号を付した構成要素は、互いに全ての機能および性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能および性質を有してもよい。
図17に示すように、第2の実施形態のアクチュエータ237は、回転型のアクチュエータであり、具体例としては、汎用的なDCモータが用いられる。なお、アクチュエータ237はこれに限らず、ACモータであっても良い。また、アクチュエータ237は、ブラシ付きモータでもブラシレスモータでも良い。アクチュエータ237は、トルク制御が可能な他の回転型アクチュエータであっても良い。
支持部材67の一方の端部67bに、回転軸35aが配置される。支持部材67の他方の端部67cに、伝達機構95を介して、アクチュエータ237が取り付けられる。伝達機構95は、ギヤ95aと、伝達歯車95bとを有する。
ギヤ95aは、支持部材67の他方の端部67cの端面に形成される。伝達歯車95bは、アクチュエータ237の駆動軸に取り付けられる。なお、伝達歯車95bは、アクチュエータ237の駆動軸と一体に形成されても良い。
アクチュエータ237が駆動すると、駆動軸によって伝達歯車95bが回転する。伝達歯車95bは、ギヤ95aを介して、アクチュエータ237のトルクを支持部35に伝達する。これにより、アクチュエータ237の駆動軸の回転方向に応じ、支持部35が回転軸35aを中心として揺動する。
支持部35が揺動することによって、二次転写ローラ25が中間転写ベルト12に対し、接近又は離間する。すなわち、アクチュエータ237は、トルクを支持部35に伝達することによって、二次転写ローラ25が中間転写ベルト12に向かう又は中間転写ベルト12から離れる方向の力を、支持部35に作用させる。
伝達機構95の構成は、上記のものに限らない。例えば、伝達機構95は、摩擦、ベルト、及びワイヤのような他の手段を用いることにより、アクチュエータ237のトルクを支持部35に伝えても良い。
弾性体36は、支持部材67の他方の端部67cに設けられた梁部材68に取り付けられる。弾性体36が支持部35に取り付けられた位置と回転軸35aとの間の距離は、ギヤ95aと回転軸35aとの間の距離よりも短い。
エンコーダ64はロータリエンコーダで構成され、アクチュエータ237の駆動軸の回転量を検出し、エンコーダパルスを出力する。位置検出部41(図6参照)は、アクチュエータ237の駆動軸の回転量から、支持部35の変位を算出する。また、駆動力検出部42(図6参照)は、アクチュエータ237に流れる電流と、モータ定数とからアクチュエータ237の駆動力を検出(算出)する。
制御部50(図6参照)は、支持部35の位置(変位)と、支持部35の速度と、アクチュエータ237に流れる電流と、に基づくアクチュエータ237のフィードバック制御を行う。制御部50の機能構成については、第1の実施形態と同様である。
アクチュエータ237は、回転駆動することによって支持部35に力を作用させる回転型アクチュエータである。アクチュエータ237は、支持部材67の他方の端部67cに配置される。これにより、より大きな減速比が得られ、アクチュエータ237が支持部35に作用させる力に対し、二次転写ローラ25が中間転写ベルト12に押し付けられる力が大きくなる。
また、回転型アクチュエータは、第1の実施形態で用いられる直動型(並進型)アクチュエータより一般的に安価である。このため、第2の実施形態では加圧装置210の製造コストを低減することが可能である。したがって、小型且つ安価なアクチュエータ237を利用することが可能となり、画像形成装置201のレイアウトの自由度が向上するとともに製造コストが低減される。さらに、画像形成装置201の消費エネルギーが低減される。
尚、第2の実施形態における二次転写ローラ25と、弾性体36と、アクチュエータ237と、回転軸35aとの配置は、図17に示す配置に限られない。加圧装置210の構成及び配置は、弾性体36が支持部35に所望の力を作用させ、アクチュエータ237が所望の減速比を介したトルクを支持部35に作用させることが可能であれば良い。
以上説明した通り、上記実施形態によれば、斥力ローラ15と二次転写ローラ25との位置を制御した後に、フィードバックの制御対象を位置から力に切り替えて、斥力ローラ15と二次転写ローラ25との間に作用する力が目標値となるよう制御する。このように2段階でフィードバック制御を行うので、位置制御によってローラ対を迅速に当接状態とした後に、力制御に切り替えてニップ圧を微調節することができる。従って、ローラ対間のニップ圧を高精度かつ応答性よく制御することができ、画質の向上を図ることができる。
1、201 画像形成装置
10、210 加圧装置
15 斥力ローラ
20 媒体
25 二次転写ローラ
37、237 アクチュエータ
38 突入センサ
39 脱出センサ
41 位置検出部
42 駆動力検出部
43 出力安定判定部
44 位置目標生成部
45 駆動力目標生成部
46 記憶部
50 制御部
51 位置制御部
52 力制御部
53 タイマ部
54 制御切替部
特開2010−151983号公報 特開平5−289569号公報 特開2014−038201号公報

Claims (10)

  1. 表面の少なくとも一部に像担持体が形成されるシート状の媒体を挟み込んで当該媒体に圧力を加えながら搬送方向に送り出す第1ローラおよび第2ローラと、
    前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の位置を変位させて、前記第1ローラと前記第2ローラとを接近または離間させる駆動部と、
    前記駆動部を制御して、前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の位置をフィードバック制御する位置制御手段と、
    前記駆動部を制御して、前記第1ローラおよび前記第2ローラの間に作用する力をフィードバック制御する力制御手段と、
    前記位置制御手段によるフィードバック制御によって前記第1ローラと前記第2ローラとを離間位置から当接位置とした後に、前記力制御手段によるフィードバック制御によって前記力がニップ圧の目標値となるよう、フィードバックの制御対象を切り替える制御方法切替手段と、
    を備えた加圧装置。
  2. 前記第1ローラと前記第2ローラとの間のニップへの、前記媒体の突入を検出する突入検出部を更に備え、
    前記制御方法切替手段は、前記第1ローラと前記第2ローラとが離間した状態で、前記突入検出部が前記ニップへの前記媒体の突入を検出すると、前記位置制御手段によって前記第1ローラと前記第2ローラとを当接状態とした後に、前記力制御手段によって前記第1ローラおよび前記第2ローラの間のニップ圧を前記目標値とする、
    請求項1に記載の加圧装置。
  3. 前記ニップからの前記媒体の脱出を検出する脱出検出部を更に備え、
    前記制御方法切替手段は、前記第1ローラと前記第2ローラとが当接した状態で、前記脱出検出部が前記ニップからの前記媒体の脱出を検出すると、前記位置制御手段によって、前記第1ローラと前記第2ローラとを離間状態とする、
    請求項2に記載の加圧装置。
  4. 前記第2ローラの位置を検出する位置検出部を更に備え、
    前記駆動部は前記第2ローラの位置を変位させて、前記第1ローラと前記第2ローラとを接近または離間させ、
    前記位置制御手段は、前記第1ローラと前記第2ローラとを当接状態とする際の、前記第2ローラの目標位置を時間推移に対して定めた当接位置目標プロファイルと、前記位置検出部の検出結果との差に基づいて、前記第2ローラの位置をフィードバック制御し、
    前記制御方法切替手段は、前記位置検出部が検出した前記第2ローラの位置が前記当接位置目標プロファイルで定められた目標位置にて安定すると、前記位置制御手段によるフィードバック制御から前記力制御手段によるフィードバック制御に切り替える、
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の加圧装置。
  5. 前記第1ローラと前記第2ローラとの間に作用する力を検出する力検出部を更に備え、
    前記力制御手段は、前記第1ローラと前記第2ローラとが当接状態である際の、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に作用する力の目標値を時間推移に対して定めた力目標プロファイルと、前記力検出部の検出結果との差に基づいて、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に作用する力をフィードバック制御する、
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載の加圧装置。
  6. 前記位置制御手段は、前記位置検出部が検出した前記第2ローラの位置が前記当接位置目標プロファイルで定められた目標位置にて安定すると、前記位置が安定した際の前記駆動部の駆動力を記憶部に保存し、
    前記力制御手段は、前記位置制御手段によるフィードバック制御から前記力制御手段によるフィードバック制御に切り替えた後の前記駆動力を、前記記憶部に保存されている前記駆動力に基づいて決定する、
    請求項4に記載の加圧装置。
  7. 前記位置検出部は、前記力制御手段による前記第1ローラと前記第2ローラとの当接制御の終了時に、前記第2ローラの位置を検出し、
    前記位置制御手段は、前記位置検出手段が前記当接制御の終了時に検出した前記第2ローラの位置を用いて、前記当接位置目標プロファイルを更新し、次に前記第1ローラと前記第2ローラとを当接位置とする際に、更新後の前記当接位置目標プロファイルを用いて前記駆動部をフィードバック制御する、
    請求項4または6に記載の加圧装置。
  8. 前記位置検出手段は、前記当接制御の終了前に、前記第2ローラの位置履歴を検出することにより複数個の位置情報を記憶部に格納し、
    前記位置制御手段は、前記記憶部に格納されている前記複数個の位置情報に基づいて、前記当接位置目標プロファイルを更新する、
    請求項7に記載の加圧装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の加圧装置を備えた画像形成装置。
  10. 加圧装置で実行される制御方法であって、前記加圧装置は、
    表面の少なくとも一部に像担持体が形成されるシート状の媒体を挟み込んで当該媒体に圧力を加えながら搬送方向に送り出す第1ローラおよび第2ローラと、
    前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の位置を変位させて、前記第1ローラと前記第2ローラとを接近または離間させる駆動部と、を備え、
    前記駆動部を制御して、前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の位置をフィードバック制御する位置制御工程と、
    前記駆動部を制御して、前記第1ローラおよび前記第2ローラの間に作用する力をフィードバック制御する力制御工程と、
    前記位置制御工程によるフィードバック制御によって前記第1ローラと前記第2ローラとを離間位置から当接位置とした後に、前記力制御工程によるフィードバック制御によって前記力がニップ圧の目標値となるよう、フィードバックの制御対象を切り替える制御方法切替工程と、
    を含む加圧装置の制御方法。
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