JP2017026800A - 温度応動表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 衝撃が加わるなどした際の切り換え表示手段の軸方向への振動を抑えた温度応動表示装置を提供すること。
【解決手段】
上側取付部材50と切り換え表示手段10との間に、切り換え表示手段10を回動自在とした状態で切り換え表示手段10の軸方向の移動を制限する移動制限部材61を配設する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の設定温度において記憶形状に変形する形状記憶合金の膨張収縮特性を利用した駆動機構により複数の標識面を有する表示手段を回動させて選択的に標識面を表示する温度応動表示装置に係り、特に、衝撃が加わるなどした際に表示手段が軸方向に振動して表示手段の回動に不具合が生じることを防止することのできる温度応動表示装置に関する。
本出願人は、既に、特許文献1に示すような、形状記憶合金の膨張収縮特性を利用した駆動機構により複数の標識面を有する表示手段を回動させて選択的に標識面を表示させる温度応動表示装置を提案している。
この従来の温度応動表示装置は、主に、ハウジング内の鉛直方向に間隔をもって固定された上側取付部材および下側取付部材間に回転自在に軸支された4つの切り換え表示手段と、形状記憶合金の膨張収縮特性を利用して各切り換え表示手段を連動させて回動させる温度応動駆動機構とから構成されている。
各切り換え表示手段は、それぞれ上側回転軸が突設された上端部材と下側回転軸が突設された下端部材との間にV字形状に折曲されたV字状板材が固定されて略三角柱形状に形成されており、V字状板材の外側の2面にそれぞれ標識面が配設されている。そして、各切り換え表示手段の上側回転軸が上側取付部材に嵌着された軸受にそれぞれ挿通されるとともに、下側取付部材に突設された突起をスリーブを介して下側回転軸の内側にそれぞれ嵌め込むことにより回転自在に軸支されている。
温度応動駆動機構は、各切り換え表示手段の下側回転軸に周設されたピニオンと噛合するラックが形成され、下側取付部材に各切り換え表示手段の回転軸の軸方向と直交する方向に移動自在に配設された移動部材と、下側取付部材と移動部材とに連結され、2つの設定温度において記憶形状に変形し、各設定温度における膨張収縮特性による伸縮によって移動部材を往復移動させる形状記憶合金からなる圧縮スプリングと、下側取付部材と移動部材とに連結され、温度による膨張収縮特性が極めて少ない金属から形成され、前記形状記憶合金からなる圧縮スプリングの伸縮に抗するように付勢する圧縮スプリングとから構成されている。
そして、温度応動表示装置が設置されている場所において、環境温度が形状記憶合金に設定された低い側の設定温度以下に低下すると形状記憶合金からなる圧縮スプリングの各ターン部分の圧縮密度が粗になるように変形し、高い側の設定温度以上に上昇すると形状記憶合金からなる圧縮スプリングの各ターン部分の圧縮密度が密になるように変形し、この形状記憶合金からなる圧縮スプリングの伸縮により移動部材が往復移動され、移動部材に噛合する各切り換え表示手段が左右に回動されて各切り換え表示手段の2つの標識面のうちのいずれかがハウジングの表示位置に切り換え表示されるようになっている。
特許第2889545号公報
しかしながら、前述した従来の温度応動表示装置においては、温度応動表示装置に衝撃が加わるなどした際に切り換え表示手段が軸方向に振動してしまい、振動した切り換え表示手段が接触して上側取付部材に嵌着された軸受を押し上げしまうとともに、切り換え表示手段の下側回転軸が移動部材から脱落したり、切り換え表示手段の下側回転軸に周設されたピニオンと移動部材に形成されたラックとが食い合わせたりして、切り換え表示手段の回動に不具合が生じてしまう場合があった。
そこで、本発明は、衝撃が加わるなどした際の切り換え表示手段の軸方向への振動を抑え、切り換え表示手段の回動に不具合が生じてしまうことを防止することのできる温度応動表示装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明に係る温度応動表示装置の特徴は、ハウジング内の鉛直方向に間隔をもって固定された上側取付部材および下側取付部材間に回転自在に軸支された回転軸の周方向に複数の標識面が配設され、前記回転軸を回動させて所定の表示位置に前記複数の標識面のうちのいずれかを切り換え表示する切り換え表示手段と、前記切り換え表示手段の回転軸に周設されたピニオンと噛合するラックが形成され、前記下側取付部材に前記切り換え表示手段の回転軸の軸方向と直交する方向へ移動自在に配設された移動部材と、前記下側取付部材と前記移動部材とに連結され、複数の設定温度において記憶形状に変形し、各設定温度における膨張収縮特性による伸縮によって前記移動部材を往復移動させる形状記憶合金からなる圧縮スプリングと、温度による膨張収縮特性が極めて少ない金属から形成され、前記形状記憶合金からなる圧縮スプリングの伸縮に抗するように前記下側取付部材と前記移動部材とに連結された圧縮スプリングとからなり、前記移動部材を往復移動させることにより噛合する前記切り換え表示手段を回動させる温度応動駆動機構とを有する温度応動表示装置において、前記上側取付部材と前記切り換え表示手段との間に、前記切り換え表示手段を回動自在とした状態で前記切り換え表示手段の軸方向の移動を制限する移動制限部材が配設されており、前記移動制限部材は、少なくとも前記切り換え表示手段の軸方向の移動幅が前記移動部材の厚みよりも小さくなる厚みに形成されている点にある。
このような構成を採用したことにより、温度応動表示装置に衝撃が加わるなどした際に切り換え表示手段が軸方向に振動する移動幅が制限されるので、切り換え表示手段が上側取付部材に嵌着された軸受に接触して軸受を押し上げてしまうことを防止することができるとともに、切り換え表示手段の下側回転軸が移動部材から脱落したり、切り換え表示手段の下側回転軸に周設されたピニオンが移動部材に形成されたラックと食い合わせてしまうことを防止することができ、切り換え表示手段の回動に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る温度応動表示装置の他の特徴は、ハウジング内の鉛直方向に間隔をもって固定された上側取付部材および下側取付部材間に平行に配置されて回転自在に軸支された複数の回転軸の周方向にそれぞれ複数の標識面が配設され、前記各回転軸を回動させて所定の表示位置に前記複数の標識面のうちのいずれかを切り換え表示する複数の切り換え表示手段と、前記各切り換え表示手段の回転軸に周設された各ピニオンと噛合するラックが形成され、前記下側取付部材に前記各切り換え表示手段の回転軸の軸方向と直交する方向に移動自在に配設された移動部材と、前記下側取付部材と前記移動部材とに連結され、複数の設定温度において記憶形状に変形し、各設定温度における膨張収縮特性による伸縮によって前記移動部材を往復移動させる形状記憶合金からなる圧縮スプリングと、温度による膨張収縮特性が極めて少ない金属から形成され、前記形状記憶合金からなる圧縮スプリングの伸縮に抗するように前記下側取付部材と前記移動部材とに連結された圧縮スプリングとからなり、前記移動部材を往復移動させることにより噛合する前記各切り換え表示手段を回動させる温度応動駆動機構とを有する温度応動表示装置において、前記上側取付部材と前記各切り換え表示手段との間に、前記各切り換え表示手段を回動自在とした状態で前記各切り換え表示手段の軸方向の移動を制限する移動制限部材が配設されており、前記移動制限部材は、少なくとも前記各切り換え表示手段の軸方向の移動幅が前記移動部材の厚みよりも小さくなる厚みに形成されている点にある。
このような構成を採用したことにより、温度応動表示装置に衝撃が加わるなどした際に各切り換え表示手段が軸方向に振動する移動幅が制限されるので、各切り換え表示手段が上側取付部材に嵌着された各軸受に接触して各軸受を押し上げてしまうことを防止することができるとともに、各切り換え表示手段の下側回転軸が移動部材から脱落したり、各切り換え表示手段の下側回転軸に周設されたピニオンが移動部材に形成されたラックとそれぞれ食い合わせてしまうことを防止することができ、各切り換え表示手段の回動に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る温度応動表示装置の他の特徴は、前記移動制限部材が、前記切り換え表示手段の回転軸に挿通されるドライベアリングである点にある。
このような構成を採用したことにより、移動制限部材の厚みを上側取付部材と切り換え表示手段とにそれぞれ接触する厚みに形成したとしても接触する切り換え表示手段を摺動させて回動させることができるので、切り換え表示手段の回動を阻害することなく温度応動表示装置に衝撃が加わるなどした際に切り換え表示手段が軸方向に振動する移動幅が制限され、切り換え表示手段が上側取付部材に嵌着された各軸受に接触して軸受を押し上げてしまうこと、切り換え表示手段の下側回転軸が移動部材から脱落したり、切り換え表示手段の下側回転軸に周設されたピニオンが移動部材に形成されたラックと食い合わせてしまうことを防止することができ、各切り換え表示手段の回動に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る温度応動表示装置の他の特徴は、前記移動制限部材が、前記切り換え表示手段の回転軸に挿通される円環状の保持器に複数の転動体が転動自在に配設された摺動リングである点にある。
このような構成を採用したことにより、摺動リングを構成する各転動体を上側取付部材と切り換え表示手段とにそれぞれ接触する径に形成したとしても各転動体が転動して切り換え表示手段を回動させることができるので、切り換え表示手段の回動を阻害することなく温度応動表示装置に衝撃が加わるなどした際に切り換え表示手段が軸方向に振動する移動幅が制限され、切り換え表示手段が上側取付部材に嵌着された各軸受に接触して軸受を押し上げてしまうこと、切り換え表示手段の下側回転軸が移動部材から脱落したり、切り換え表示手段の下側回転軸に周設されたピニオンが移動部材に形成されたラックと食い合わせてしまうことを防止することができ、各切り換え表示手段の回動に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
本発明の温度応動表示装置によれば、上側取付部材と切り換え表示手段との間に配設された移動制限部材により、温度応動表示装置に衝撃が加わるなどした際に切り換え表示手段が軸方向に振動して切り換え表示手段が上側取付部材に嵌着された軸受に接触して軸受を押し上げてしまうこと、切り換え表示手段の下側回転軸が移動部材から脱落したり、切り換え表示手段の回転軸に周設されたピニオンが移動部材に形成されたラックと食い合わせてしまうことを防止することができ、切り換え表示手段の回動に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
本実施形態における温度応動表示装置の斜視図 本発明の移動制限部材を備えた温度応動表示装置の内部構造を示す分解斜視図 本発明の移動制限部材の第1実施形態を示す要部断面図 本実施形態の温度応動表示装置における下側取付部材の取付状態を示す断面図 本実施形態における下側取付部材の平面図 本実施形態における移動部材とピニオンの関係を示す平面図 本発明の移動制限部材の第2実施形態を示す要部断面図
以下、本発明に係る温度応動表示装置を図面に示す実施形態により説明する。
本発明の温度応動表示装置1は、図1および図2に示すように、主に、ハウジング2内に回転自在に軸支された4つの切り換え表示手段10A,10B,10C,10D(以下、共通する『切り換え表示手段』については、単に『10』と記す)と、各切り換え表示手段10を連動させて回動させる温度応動駆動機構29とから構成されている。
ハウジング2は、前面3aに標識表示面となる透明板4が配設されたケース体3の裏面に裏蓋5が配設されて構成されており、裏蓋5には、ハウジング2内において各切り換え表示手段10をそれぞれ回転自在に軸支する上側取付部材50および下側取付部材20とが鉛直方向に間隔をもって固定されている。
各切り換え表示手段10は、図2に示すように、上面の中心から上方へ上側回転軸13aが突設された上端部材13と、下面の中心から下方へ下側回転軸14aが突設された下端部材14との間にV字形状に折曲されたV字状板材15が接合されて全体として略三角柱形状に形成されており、V字状板材15の外側の2面には再帰反射材が混入された合成樹脂シート上に報知対象者に注意を喚起する文字や記号あるいは標語等が記された第1の標識面11A,11B,11C,11D(以下、共通する『第1の標識面』については、単に『11』と記す)あるいは第2の標識面12A,12B,12C,12D(以下、共通する『第2の標識面』については、単に『12』と記す)がそれぞれ配設され、本実施形態においては、平行に配置された4つの切り換え表示手段10が回動して各第1の標識面11がハウジング2の表示位置に面一に配置された状態、あるいは第2の標識面12がハウジング2の表示位置に面一に配置された状態においてそれぞれ1つの標識面を構成するように分割された文字や記号あるいは標語等が配設されている。
また、各下側回転軸14aの下端外周にはピニオン14bA,14bB,14bC,14bD(以下、共通する『ピニオン』については、単に『14b』と記す)がそれぞれ周設されており、各ピニオン14bは、温度応動駆動機構29を構成する後述する移動部材40に形成されたラック41とそれぞれ噛合し、移動部材40の往復移動により各切り換え表示手段10が回動するようになっている。
さらに、各下端部材14には、図4および図5に示すように、各切り換え表示手段10が左回動(反時計回り回動)した際に後述する下側取付部材20の左回動ストッパー22Lと当接して各切り換え表示手段10の左回動を拘束する突起部14cA,14cB,14cC,14cD(以下、共通する『突起部』については、単に『14c』と記す)と、各切り換え表示手段10が右回動(時計回り回動)した際に後述する下側取付部材20の右回動ストッパー22Rと当接して各切り換え表示手段10の右回動を拘束する突起部14dA,14dB,14dC,14dD(以下、共通する『突起部』については、単に『14d』と記す)とが、それぞれ下方に突設されている。
上側取付部材50は、図2および図3に示すように、各切り換え表示手段10の上側回転軸13aがそれぞれ取り付けられる貫通孔51(図2および図3においては一部のみ示す)が設けられており、各貫通孔51には上端にフランジ52aが形成されたドライメタルからなる軸受52がそれぞれ嵌着されている。そして、本発明の温度応動表示装置1においては、各切り換え表示手段10の上側回転軸13aにそれぞれ移動制限部材が挿通され、各切り換え表示手段10の上面と上側取付部材50との間にそれぞれ移動制限部材を介在させて各上側回転軸13aが各軸受52に挿入されている。
本第1実施形態の移動制限部材61は、各切り換え表示手段10の上側回転軸13aに挿通される円環状に形成され、上側取付部材50と各切り換え表示手段10の上面にそれぞれ接触する厚みに成形されたドライベアリングであり、上側取付部材50と各切り換え表示手段10の間隙をなくすとともに、接触する各切り換え表示手段10を摺動させて回動自在としている。
そして、各軸受52に挿通された各上側回転軸13aには、円環状の保持器54aに複数の転動体54bが転動自在に配設された摺動リング54と、それぞれ円環状に形成され、摺動リング54を上下から摺動自在に挟持する一対の軌道板55,55とから構成されるスラスト玉軸受53がそれぞれ嵌着され、スラスト玉軸受53が嵌着された各上側回転軸13aの上端にワッシャ56およびスプリングワッシャ57を介してボルト58が螺嵌されて各上側回転軸13aが各軸受52に回転自在に軸支されている。
下側取付部材20は、図2,図4および図5に示すように、4つの切り換え表示手段10を取り付ける突起21A,21B,21C,21D(以下、共通する『突起』については、単に『21』と記す)と、温度応動駆動機構29を構成する圧縮スプリング30,31および形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36を連結するピン30a,31a,35a,36aと、温度応動駆動機構29を構成する移動部材40を取り付ける案内突起24,24と、各切り換え表示手段10の左回動をそれぞれ拘束する左回動ストッパー22LA,22LB,22LC,22LD(以下、共通する『左回動ストッパー』については、単に『22L』と記す)と、各切り換え表示手段10の右回動をそれぞれ拘束する右回動ストッパー22RA,22RB,22RC,22RD(以下、共通する『右回動ストッパー』については、単に『22R』と記す)とが突設されている。
各突起21は、下側取付部材20の長手方向にそれぞれ間隔をもって円柱形状に形成されており、軸受として機能する低摩擦抵抗のスリーブ23A,23B,23C,23D(以下、共通する『スリーブ』については、単に『23』と記す)がそれぞれ嵌め込まれ、これらスリーブ23を各切り換え表示手段10の下側回転軸14aの内側に嵌め込んで各下側回転軸14aが回転自在に軸支されている。
各案内突起24は、下側取付部材20の長手方向に間隔をもってそれぞれ円柱形状に形成されており、それぞれ上面の接触抵抗が小さい摺動ワッシャ25が嵌め込まれるとともに、各摺動ワッシャ25の上方に外周の接触抵抗が小さいブッシュ26が嵌め込まれている。
各左回動ストッパー22Lは、各切り換え表示手段10が左回動した際に各切り換え表示手段10の下端部材14に形成された突起部14cA,14cB,14cC,14cDとそれぞれ当接するように突設されており、各切り換え表示手段10の左回動が拘束される位置において各切り換え表示手段10の第1の標識面11がハウジング2の表示位置に面一に配置されるようになっている。
各右回動ストッパー22Rは、各切り換え表示手段10が右回動した際に各切り換え表示手段10の下端部材14に形成された突起部14dA,14dB,14dC,14dDとそれぞれ当接するように突設されており、各切り換え表示手段10の右回動が拘束される位置において各切り換え表示手段10の第2の標識面12がハウジング2の表示位置に面一に配置されるようになっている。
温度応動駆動機構29は、図2、図4および図6に示すように、主に、移動部材40、圧縮スプリング30,31および形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36から構成されている。
移動部材40は、図2および図6に示すように、それぞれ長手方向に延在する長孔からなる案内孔42a,42bが形成されており、各案内孔42a,42bに下側取付部材20の各案内突起24,24に嵌め込まれたブッシュ26,26がそれぞれ嵌め込まれ、各案内突起24の突出方向への離脱防止および移動防止のため取付捩子27を各案内突起24に螺止して上方から押させられており、各案内孔42a,42bにおいて各ブッシュ26,26を摺動させることにより移動部材40が各切り換え表示手段10の軸方向と直交する方向に容易に往復移動するように下側取付部材20に取り付けられている。
また、移動部材40には、各切り換え表示手段10の下側回転軸14aが挿入される移動孔43A,43B,43C,43D(以下、共通する『移動孔』については、単に『43』と記す)が形成され、各移動孔43には各切り換え表示手段10の下側回転軸14aに周設されたピニオン14bとそれぞれ噛合するラック41A,41B,41C,41D(以下、共通する『ラック』については、単に『41』と記す)が形成されており、移動部材40が各切り換え表示手段10の軸方向と直交する方向に往復移動(図示左右方向移動)することによって噛合するピニオン14bが回動し、移動部材40が左方に移動すると各切り換え表示手段10が左回動(反時計回り回動)し、移動部材40が右方に移動すると各切り換え表示手段10が右回動(時計回り回動)するようになっている。
さらに、移動部材40には、それぞれ長手方向に対して直角に突出したフック部44,45,46,47が形成されており、フック部44,45と下側取付部材20のピン30a,31aとの間にはそれぞれ温度による膨張収縮特性が極めて少ない(線膨張の極めて小さい)圧縮スプリング30,31が連結され、フック部46,47と下側取付部材20のピン35a,36aとの間にはそれぞれ形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36が連結されている。
形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36は、高い温度域の設定温度である第1の設定温度と低い温度域の設定温度である第2の設定温度の2つの温度域においてそれぞれ形状を変化させるように設定されており、第1の設定温度を超えて温度が上昇すると各ターン部分が圧縮密度を密にするように変形し、第2の設定温度以下に低下すると、各ターン部分が圧縮密度を粗にするように変形するように記憶されている。なお、形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36の収縮力は、圧縮スプリング30,31の弾性力よりも影響力が大きくなっている。
そして、環境温度が高い温度から所定の第2の設定温度に下降すると、形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36が各ターン部分の圧縮密度を粗にするように変形し、圧縮スプリング30,31の弾性力と一緒となって移動部材40を左方向に付勢し、切り換え表示手段10A,10B,10C,10Dが左回りに回動して第1の標識面11A,11B,11C,11Dがハウジング2の表示位置に面一となる。
また、外気温度が低い温度から所定の第1の設定温度に上昇すると、移動部材40を左方向に付勢する圧縮スプリング30,31の弾性力よりも、形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36の弾性力が各ターン部分の圧縮密度を密にすることから大きくなり、移動部材40を右方向に付勢し、切り換え表示手段10A,10B,10C,10Dが右回りに回動して第2の標識面12A,12B,12C,12Dがハウジング2の表示位置に面一となる。
以上説明した構成からなる本発明の温度応動表示装置1によれば、輸送時などに温度応動表示装置1に衝撃が加わるなどした際、各切り換え表示手段10の上側回転軸13aにそれぞれ挿通された移動制限部材61により、各切り換え表示手段10の軸方向への振動が防止され、各切り換え表示手段10が上側取付部材50に嵌着された各軸受52に接触して押し上げてしまうことを防止することができるとともに、各切り換え表示手段10の下側回転軸14aが移動部材40の各移動孔43から脱落したり、各下側回転軸14aに周設されたピニオン14bと各移動孔43に形成されたラック41とが食い合わせてしまうことを防止することができ、各切り換え表示手段10の回動に不具合が生じることを防止することができる。また、各移動制限部材61としてドライベアリングを採用することにより、各移動制限部材61が各切り換え表示手段10の上面と上側取付部材50とにそれぞれ接触している状態であっても、各切り換え表示手段10を各移動制限部材61とそれぞれ摺動させて回動させることができる。
なお、前述した実施形態においては移動制限部材61としてのドライベアリングを各切り換え表示手段10の上面と上側取付部材50とにそれぞれ接触する厚みに形成しているが、各上側回転軸13aに挿通された移動制限部材61と上側取付部材50との間にそれぞれ僅かに間隙ができる程度の厚みであってもよい。その際の厚みとしては、各上側回転軸13aに挿通された移動制限部材61と上側取付部材50との間隙が移動部材40の厚みよりも小さくなればよい。この場合、温度応動表示装置1に衝撃が加わった際に各切り換え表示手段10は僅かに振動するが、各切り換え表示手段10と上側取付部材50との間にそれぞれ介在された移動制限部材61により各切り換え表示手段10が上側取付部材50に嵌着された各軸受52に接触することが防止されるとともに、振動する各切り換え表示手段10の軸方向の移動幅が移動部材40の厚みよりも小さいため、各下側回転軸14aが移動部材40の各移動孔43から脱落したり、各下側回転軸14aに周設されたピニオン14bと移動部材40の各移動孔43に形成されたラック41とが食い合わせてしまうことを防止することができ、各切り換え表示手段10の回動に不具合が生じることを防止することができる。
次に、本発明の温度応動表示装置における移動制限部材の他の形態について説明する。なお、前述した本第1実施形態と同様の構成である箇所については同一の符号を用いて説明する。
本第2実施形態における移動制限部材71は、図7に示すように、前述した本第1実施形態と同様に、各切り換え表示手段10の上側回転軸13aにそれぞれ挿通され、各切り換え表示手段10の上面と上側取付部材50との間に介在されている。
各移動制限部材71は、各切り換え表示手段10の上側回転軸13aにそれぞれ挿通される円環状に形成された保持器71aに、各切り換え表示手段10と上側取付部材50とにそれぞれ接触する径に成形された複数の転動体71bが転動自在に配設された摺動リングであり、温度応動駆動機構29により各切り換え表示手段10に駆動力が付与されると、各切り換え表示手段10の上面と前記上側取付部材50の下面に接触する各転動体71bがそれぞれ転動して各切り換え表示手段10を回動自在としている。
そして、このような構成を採用することにより、輸送時などに温度応動表示装置1に衝撃が加わるなどした際、各切り換え表示手段10の上側回転軸13aにそれぞれ挿通された各移動制限部材71の各転動体71bが各切り換え表示手段10の上面と上側取付部材50の下面に接触する径に形成されているので、各切り換え表示手段10の軸方向への振動が防止され、各切り換え表示手段10が上側取付部材50に嵌着された各軸受52に接触して押し上げてしまうことを防止することができるとともに、各切り換え表示手段10の下側回転軸14aが移動部材40の各移動孔43から脱落したり、各下側回転軸14aに周設されたピニオン14bと各移動孔43に形成されたラック41とが食い合わせてしまうことを防止することができ、各切り換え表示手段10の回動に不具合が生じることを防止することができる。また、各移動制限部材71として摺動リングを採用することにより、各移動制限部材71の各転動体71bが各切り換え表示手段10の上面と上側取付部材50の下面とにそれぞれ接触している状態であっても、各転動体71bが転動して各切り換え表示手段10を回動させることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、4つの切り換え表示手段10が平行に配置されて配設されている場合を一例として挙げて説明しているが、切り換え表示手段10は1つでもよいし、4つ以外の複数であってもよい。
1 温度応動表示装置
2 ハウジング
3 ケース体
4 透明板
5 裏蓋
10 切り換え表示手段
13 上端部材
14 下端部材
15 V字状板材
20 下側取付部材
21 突起
22L 左回動ストッパー
22R 右回動ストッパー
23 スリーブ
24 案内突起
25 ワッシャ
26 ブッシュ
29 温度応動駆動機構
30,31 圧縮スプリング
35,36 圧縮スプリング
40 移動部材
50 上側取付部材
51 貫通孔
52 軸受
53 スラスト玉軸受
56 ワッシャ
57 スプリングワッシャ
58 ボルト
61 移動制限部材
71 移動制限部材
71a 保持器
71b 転動体

Claims (4)

  1. ハウジング内の鉛直方向に間隔をもって固定された上側取付部材および下側取付部材間に回転自在に軸支された回転軸の周方向に複数の標識面が配設され、前記回転軸を回動させて所定の表示位置に前記複数の標識面のうちのいずれかを切り換え表示する切り換え表示手段と、
    前記切り換え表示手段の回転軸に周設されたピニオンと噛合するラックが形成され、前記下側取付部材に前記切り換え表示手段の回転軸の軸方向と直交する方向へ移動自在に配設された移動部材と、前記下側取付部材と前記移動部材とに連結され、複数の設定温度において記憶形状に変形し、各設定温度における膨張収縮特性による伸縮によって前記移動部材を往復移動させる形状記憶合金からなる圧縮スプリングと、温度による膨張収縮特性が極めて少ない金属から形成され、前記形状記憶合金からなる圧縮スプリングの伸縮に抗するように前記下側取付部材と前記移動部材とに連結された圧縮スプリングとからなり、前記移動部材を往復移動させることにより噛合する前記切り換え表示手段を回動させる温度応動駆動機構と
    を有する温度応動表示装置において、
    前記上側取付部材と前記切り換え表示手段との間に、前記切り換え表示手段を回動自在とした状態で前記切り換え表示手段の軸方向の移動を制限する移動制限部材が配設されており、前記移動制限部材は、少なくとも前記切り換え表示手段の軸方向の移動幅が前記移動部材の厚みよりも小さくなる厚みに形成されていることを特徴とする温度応動表示装置。
  2. ハウジング内の鉛直方向に間隔をもって固定された上側取付部材および下側取付部材間に平行に配置されて回転自在に軸支された複数の回転軸の周方向にそれぞれ複数の標識面が配設され、前記各回転軸を回動させて所定の表示位置に前記複数の標識面のうちのいずれかを切り換え表示する複数の切り換え表示手段と、
    前記各切り換え表示手段の回転軸に周設された各ピニオンと噛合するラックが形成され、前記下側取付部材に前記各切り換え表示手段の回転軸の軸方向と直交する方向に移動自在に配設された移動部材と、前記下側取付部材と前記移動部材とに連結され、複数の設定温度において記憶形状に変形し、各設定温度における膨張収縮特性による伸縮によって前記移動部材を往復移動させる形状記憶合金からなる圧縮スプリングと、温度による膨張収縮特性が極めて少ない金属から形成され、前記形状記憶合金からなる圧縮スプリングの伸縮に抗するように前記下側取付部材と前記移動部材とに連結された圧縮スプリングとからなり、前記移動部材を往復移動させることにより噛合する前記各切り換え表示手段を回動させる温度応動駆動機構と
    を有する温度応動表示装置において、
    前記上側取付部材と前記各切り換え表示手段との間に、前記各切り換え表示手段を回動自在とした状態で前記各切り換え表示手段の軸方向の移動を制限する移動制限部材が配設されており、前記移動制限部材は、少なくとも前記各切り換え表示手段の軸方向の移動幅が前記移動部材の厚みよりも小さくなる厚みに形成されていることを特徴とする温度応動表示装置。
  3. 前記移動制限部材は、前記切り換え表示手段の回転軸に挿通されるドライベアリングであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の温度応動表示装置。
  4. 前記移動制限部材は、前記切り換え表示手段の回転軸に挿通される円環状の保持器に複数の転動体が転動自在に配設された摺動リングであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の温度応動表示装置。
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