JP2017026745A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質を高めることができる画像形成装置を得る。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、転写部材と、転写部材と対向する回転部材とを含み、転写部材と回転部材との間に配置された転写対象領域と転写非対象領域とを含む記録媒体に現像剤を転写する転写部を有する画像形成部と、転写部材と回転部材との間に記録媒体の転写対象領域がない状態での転写部材と回転部材との間の第1の電気抵抗値と、転写部材と回転部材との間に記録媒体の転写対象領域がある状態での転写部材と回転部材との間の第2の電気抵抗値とを測定する測定部と、第1の電気抵抗値および第2の電気抵抗値に基づいて転写部における転写電圧値を決定する制御部とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像を形成する画像形成装置および画像形成方法に関する。
画像形成装置には、転写部が記録媒体にトナー像を転写するものがある。例えば、特許文献1には、転写部に記録媒体が存在しない状態での転写電流値に基づいて、転写電圧値を決定する画像形成装置が開示されている。
特開2014−066919号公報
ところで、画像形成装置では、画質が高いことが望まれており、さらなる画質の向上が期待されている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、画質を高めることができる画像形成装置および画像形成方法を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、画像形成部と、測定部と、制御部とを備えている。画像形成部は、転写部材と、転写部材と対向する回転部材とを含み、転写部材と回転部材との間に配置された転写対象領域と転写非対象領域とを含む記録媒体に現像剤を転写する転写部を有するものである。測定部は、転写部材と回転部材との間に記録媒体の転写対象領域がない状態での転写部材と回転部材との間の第1の電気抵抗値と、転写部材と回転部材との間に記録媒体の転写対象領域がある状態での転写部材と回転部材との間の第2の電気抵抗値とを測定するものである。制御部は、第1の電気抵抗値および第2の電気抵抗値に基づいて転写部における転写電圧値を決定するものである。
本発明の画像形成方法は、転写部材と、転写部材と対向する回転部材とを含み、転写部材と回転部材との間に配置された転写対象領域と転写非対象領域とを含む記録媒体に現像剤を転写する転写部における、転写部材と回転部材との間に記録媒体の転写対象領域がない状態での転写部材と回転部材との間の第1の電気抵抗値を測定し、転写部における、転写部材と回転部材との間に記録媒体の転写対象領域がある状態での転写部材と回転部材との間の第2の電気抵抗値を測定し、第1の電気抵抗値および第2の電気抵抗値に基づいて転写部における転写電圧値を決定するものである。
本発明の画像形成装置および画像形成方法によれば、転写部材と回転部材との間に記録媒体の転写対象領域がない状態での第1の電気抵抗値と、転写部材と回転部材との間に記録媒体の転写対象領域がある状態での第2の電気抵抗値とに基づいて転写電圧を決定したので、画質を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一構成例を表す説明図である。 図1に示したIDユニットの一構成例を表す説明図である。 図1に示した記録媒体の一構成例を表す説明図である。 図1に示した書出センサの一特性例を表す表である。 図1に示した画像形成装置の制御機構の一構成例を表すブロック図である。 図1に示した転写部への転写電圧の供給を表す説明図である。 図5に示した電流テーブルの一例を表す表である。 図5に示した電圧テーブルの一例を表す表である。 図1に示した画像形成装置の一動作例を表すフローチャートである。 図9に示した転写部の電気特性の取得動作の一例を表すフローチャートである。 図9に示した最初の転写電圧の算出動作の一例を表すフローチャートである。 図1に示した転写部の一動作例を表す説明図である。 図9に示した媒体抵抗値の算出動作の一例を表すフローチャートである。 図1に示した画像形成装置による画像形成結果の一例を表す説明図である。 図9に示した2回目の転写電圧の算出動作の一例を表すフローチャートである。 変形例に係る画像形成装置の制御機構の一構成例を表すブロック図である。 図16に示した角度管理部の一動作例を表す説明図である。 図16に示した角度管理部の一動作例を表す他の説明図である。 図16に示した角度管理部の一動作例を表す他の説明図である。 図16に示した角度管理部の一動作例を表す他の説明図である。 変形例に係る画像形成装置における媒体抵抗値の算出動作の一例を表すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る記録媒体の一構成例を表す説明図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の制御機構の一構成例を表すブロック図である。 図20に示した画像形成装置の一動作例を表すフローチャートである。 図21に示した媒体抵抗値およびラベル幅の算出動作の一例を表すフローチャートである。 図21に示した2回目の転写電圧の算出動作の一例を表すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(ラベル幅Wが一定である例)
2.第2の実施の形態(ラベル幅Wが一定でない例)
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置(画像形成装置1)の一構成例を表すものである。画像形成装置1は、例えば、ロール紙からなる記録媒体に対して、電子写真方式を用いて画像を形成するプリンタとして機能するものである。
画像形成装置1は、5つのID(Image Drum)ユニット4(4Y,4M,4C,4K,4W)と、5つの露光器6(6Y,6M,6C,6K,6W)と、5つの1次転写ローラ7(7Y,7M,7C,7K,7W)と、転写ベルト11と、ドライブローラ12と、アイドルローラ13と、2次転写バックアップローラ31と、逆屈曲ローラ15とを備えている。
5つのIDユニット4は、トナー像をそれぞれ形成するものである。具体的には、IDユニット4Yは黄色(Y)のトナー像を形成するものであり、IDユニット4Mはマゼンタ色(M)のトナー像を形成するものであり、IDユニット4Cはシアン色(C)のトナー像を形成するものであり、IDユニット4Kは黒色(K)のトナー像を形成するものであり、IDユニット4Wは白色(W)のトナー像を形成するものである。IDユニット4Y,4M,4C,4K,4Wは、搬送方向Fにこの順で配置されている。
図2は、IDユニット4の一構成例を表すものである。IDユニット4は、感光体41と、帯電ローラ42と、現像ローラ43と、供給ローラ44と、トナー収容部45と、トナーブレード46とを備えている。
感光体41は、表面(表層部分)に静電潜像を担持する部材である。感光体41は、図示しない感光体モータから伝達された動力により、この例では左回りで回転する。感光体41は、帯電ローラ42により帯電する。そして、IDユニット4Yの感光体41は露光器6Yにより露光され、IDユニット4Mの感光体41は露光器6Mにより露光され、IDユニット4Cの感光体41は露光器6Cにより露光され、IDユニット4Kの感光体41は露光器6Kにより露光され、IDユニット4Wの感光体41は露光器6Wにより露光される。このようにして、各感光体41の表面には、静電潜像が形成されるようになっている。
帯電ローラ42は、感光体41の表面(表層部分)を例えば負の電圧に帯電させる部材である。帯電ローラ42は、感光体41の表面(周面)に接するように配置されており、感光体41の回転に応じて、この例では右回りで回転する。帯電ローラ42には、後述するように、高圧電源部56により所定の電圧が印加されるようになっている。
現像ローラ43は、負の電圧に帯電したトナーを表面に担持する部材である。現像ローラ43は、感光体41の表面(周面)に接するように配置されており、図示しない感光体モータから伝達された動力により、この例では右回りで回転するようになっている。各感光体41では、現像ローラ43から供給されたトナーにより、静電潜像に応じたトナー像が形成(現像)される。現像ローラ43には、後述するように、高圧電源部56により所定の電圧が印加されるようになっている。
供給ローラ44は、トナー収容部45内に貯蔵されたトナーを、負の電圧に帯電させるとともに、現像ローラ43に対して供給する部材である。供給ローラ44は、現像ローラ43の表面(周面)に接するように配置されており、図示しない感光体モータから伝達された動力により、この例では右回りで回転するようになっている。これにより、IDユニット4では、供給ローラ44の表面と現像ローラ43の表面との間に摩擦が生じ、その結果、トナーが、いわゆる摩擦帯電により帯電するようになっている。供給ローラ44には、後述するように、高圧電源部56により所定の電圧が印加されるようになっている。
トナー収容部45は、トナーを貯蔵するものである。具体的には、IDユニット4Yにおけるトナー収容部45は黄色(Y)のトナーを貯蔵し、IDユニット4Mにおけるトナー収容部45はマゼンタ色(M)のトナーを貯蔵し、IDユニット4Cにおけるトナー収容部45はシアン色(C)のトナーを貯蔵し、IDユニット4Kにおけるトナー収容部45は黒色(K)のトナーを貯蔵し、IDユニット4Wにおけるトナー収容部45は白色(W)のトナーを貯蔵している。
トナーブレード46は、現像ローラ43の表面に当接することにより、この現像ローラ43の表面にトナーからなる層(トナー層)を形成させるとともに、そのトナー層の厚さを規制(制御,調整)する部材である。このトナーブレード46は、例えば、ステンレス等からなる板状弾性部材(板ばね)であり、このトナーブレード46の先端部が現像ローラ43の表面に当接するように配置されている。トナーブレード46には、後述するように、高圧電源部56により所定の電圧が印加されるようになっている。
5つの露光器6(図1)は、5つのIDユニット4の感光体41に対して、例えば600dpiのスポット光をそれぞれ照射する部材である。具体的には、露光器6Yは、IDユニット4Yの感光体41に対してスポット光を照射する部材であり、露光器6Mは、IDユニット4Mの感光体41に対してスポット光を照射する部材であり、露光器6Cは、IDユニット4Cの感光体41に対してスポット光を照射する部材であり、露光器6Kは、IDユニット4Kの感光体41に対してスポット光を照射する部材であり、露光器6Wは、IDユニット4Wの感光体41に対してスポット光を照射する部材である。これにより、これらの感光体41は、各露光器6によりそれぞれ露光される。その結果、各感光体41の表面には、静電潜像が形成されるようになっている。
5つの1次転写ローラ7は、5つのIDユニット4により形成されたトナー像を、転写ベルト11の被転写面上に静電的にそれぞれ転写するための部材である。1次転写ローラ7Yは、転写ベルト11を介してIDユニット4Yの感光体41に対向配置されており、1次転写ローラ7Mは、転写ベルト11を介してIDユニット4Mの感光体41に対向配置されており、1次転写ローラ7Cは、転写ベルト11を介してIDユニット4Cの感光体41に対向配置されており、1次転写ローラ7Kは、転写ベルト11を介してIDユニット4Kの感光体41に対向配置されており、1次転写ローラ7Wは、転写ベルト11を介してIDユニット4Wの感光体41に対向配置されている。各1次転写ローラ7には、後述するように、高圧電源部56により所定の電圧が印加される。これにより、画像形成装置1では、各IDユニット4により形成されたトナー像が、転写ベルト11の被転写面上に転写(1次転写)されるようになっている。
転写ベルト11は、例えば、高抵抗の半導電性プラスチックフィルムにより構成される、無端の弾性ベルトである。転写ベルト11は、ドライブローラ12、アイドルローラ13、2次転写バックアップローラ31、および逆屈曲ローラ15によって張設(張架)されている。そして、転写ベルト11は、ドライブローラ12の回転に応じて、搬送方向Fの方向に循環回転するようになっている。その際、転写ベルト11は、IDユニット4Yと1次転写ローラ7Yとの間、IDユニット4Mと1次転写ローラ7Mとの間、IDユニット4Cと1次転写ローラ7Cとの間、IDユニット4Kと1次転写ローラ7Kとの間、およびIDユニット4Wと1次転写ローラ7Wとの間を通って循環回転するようになっている。
ドライブローラ12は、転写ベルト11を循環回転させるものである。この例では、ドライブローラ12は、搬送方向Fにおいて、5つのIDユニット4の上流側に配置され、図示しない転写ベルトモータから伝達された動力により、この例では右回りで回転する。これにより、ドライブローラ12は、転写ベルト11を搬送方向Fの方向へ循環回転させるようになっている。
アイドルローラ13は、転写ベルト11の循環回転に応じて、この例では右回りで従動回転するものである。この例では、アイドルローラ13は、搬送方向Fにおいて、5つのIDユニット4の下流側に配置されている。
2次転写バックアップローラ31は、転写ベルト11の循環回転に応じて、この例では右回りで従動回転するものである。2次転写バックアップローラ31は、この例では、金属により構成され、電気的に接地されている。2次転写バックアップローラ31は、後述するように、記録媒体9を搬送する搬送路20および転写ベルト11を挟んで、2次転写ローラ32(後述)と対向配置されている。2次転写バックアップローラ31は、この2次転写ローラ32とともに、転写部30を構成するようになっている。
逆屈曲ローラ15は、転写ベルト11の循環回転に応じて、この例では左回りで従動回転するものである。逆屈曲ローラ15は、この例では、ドライブローラ12と2次転写バックアップローラ31の間において、転写ベルト11が循環回転する経路の外側に配置されている。
さらに、画像形成装置1は、ロール紙フィーダ21と、媒体検知センサ22と、搬送ローラ23と、切断部24と、書出センサ25と、搬送ローラ26と、2次転写ローラ32と、排出センサ27,28と、定着器60と、排出ローラ29とを備えている。これらの部材は、記録媒体9を搬送する搬送路20に沿って配置されている。
ロール紙フィーダ21は、ロール紙である記録媒体9がセットされたものである。
図3は、記録媒体9の一構成例を表すものである。記録媒体9は、ラベル9aと、台紙9bとを有している。ラベル9aは、台紙9bからはがして、様々なものに貼り付けることができるものである。ラベル9aのラベル幅はWである。画像形成装置1は、このラベル9aに画像を形成するようになっている。この例では、ラベル9aは、記録媒体9の長手方向に並設されている。
媒体検知センサ22は、ロール紙フィーダ21から搬送路20に対して記録媒体9が供給されていることを検知するセンサである。搬送ローラ23は、搬送路20を挟む1対のローラにより構成されるものであり、ロール紙フィーダ21から供給された記録媒体9が、適切なタイミングで適切な位置に到達するように、記録媒体9を搬送するものである。切断部24は、ロール紙である記録媒体9を切断するものである。切断部24は、例えば、画像形成装置1の電源を投入した時や、ユーザが操作した時に、記録媒体9を切断するようになっている。
書出センサ25は、記録媒体9が通過したことを検出する光学式のセンサである。書出センサ25は、発光部25aと、受光部25bとを有している。発光部25aは、光を射出するものであり、受光部25bは、発光部25aから射出された光を受け取るものである。発光部25aおよび受光部25bは、搬送路20を挟んで対向配置されている。この構成により、書出センサ25は、受光部25bにおける受光量に基づいて、記録媒体9の通過を検出する。その際、書出センサ25は、ラベル9aが通過したのか、または、台紙9bが通過したのかを検出することができるようになっている。
図4は、書出センサ25の受光部25bの出力電圧(検出電圧Vdet)の一例を表すものである。発光部25aと受光部25bとの間に記録媒体9がない場合には、受光部25bにおける受光量が大きくなり、その結果、検出電圧Vdetが高くなる。また、発光部25aと受光部25bとの間に台紙9bがある場合には、発光部25aから射出した光の一部が台紙9bにより遮断されるため、受光部25bにおける受光量が低下し、その結果、検出電圧Vdetが低くなる。また、発光部25aと受光部25bとの間にラベル9aおよび台紙9bがある場合には、受光部25bにおける受光量がさらに低下し、その結果、検出電圧Vdetがさらに低くなる。このように、画像形成装置1では、この検出電圧Vdetに基づいて、記録媒体9の通過を検出することができるようになっている。
搬送ローラ26は、搬送路20を挟む1対のローラにより構成されるものであり、搬送路20に沿って記録媒体9を搬送するものである。
2次転写ローラ32は、転写ベルト11の被転写面上のトナー像を、記録媒体9の被転写面上に転写するための部材である。2次転写ローラ32は、例えば金属により構成されたシャフト32aと、その外周(表面)を覆う半導電性のウレタンゴム層32bとを有している。2次転写ローラ32は、転写ベルト11および搬送路20を挟んで、2次転写バックアップローラ31に対向配置されている。2次転写ローラ32は、2次転写バックアップローラ31とともに、転写部30を構成している。この2次転写ローラ32のシャフト32aには、後述するように、電圧生成部56aにより、抵抗素子39を介して正の転写電圧Vtrが供給される。これにより、画像形成装置1では、転写ベルト11の被転写面上のトナー像が、記録媒体9の被転写面上に転写(2次転写)されるようになっている。
排出センサ27は、記録媒体9が転写部30を通過したことを検出するセンサである。
定着器60は、記録媒体9に対し熱および圧力を付与することにより、記録媒体9上に転写されたトナー像を記録媒体9に定着させる部材である。定着器60は、ヒートローラ61と、加圧ローラ62と、温度センサ63とを備えている。ヒートローラ61は、例えば、その内部にハロゲンランプ等の加熱ヒータを含んで構成されており、記録媒体9上のトナーに対して熱を付与する部材である。加圧ローラ62は、ヒートローラ61との間に圧接部が形成されるように配置されており、記録媒体9上のトナーに対して圧力を付与する部材である。温度センサ63は、ヒートローラ61や加圧ローラ62の表面温度を検出するものである。これにより、定着器60では、記録媒体9上のトナーが、加熱され、融解し、加圧される。その結果、トナー像が記録媒体9上に定着するようになっている。
排出センサ28は、記録媒体9が定着器60を通過したことを検出するセンサである。排出ローラ29は、搬送路20を挟む1対のローラにより構成されるものであり、記録媒体9を画像形成装置1の外に排出する部材である。
図5は、画像形成装置1における制御機構の一例を表すものである。画像形成装置1は、インタフェース部51と、温度センサ52と、湿度センサ53と、モータ駆動部54と、露光制御部55と、高圧電源部56と、ラベル検出部50と、演算部57と、記憶部58と、制御部59とを備えている。
インタフェース部51は、例えば、図示しないホストコンピュータから印刷データを受け取るとともに、このホストコンピュータとの間で各種制御信号のやりとりを行うものである。温度センサ52は、画像形成装置1の環境温度Taを検出するものである。湿度センサ53は、画像形成装置1の環境湿度Haを検出するものである。モータ駆動部54は、画像形成装置1内の各モータの動作を制御するものである。これにより、モータ駆動部54は、各感光体41、ドライブローラ12、搬送ローラ23,26、ヒートローラ61、および排出ローラ29をそれぞれ回転させるようになっている。露光制御部55は、各露光器6における露光動作を制御するものである。
高圧電源部56は、各IDユニット4の帯電ローラ42、現像ローラ43、供給ローラ44、トナーブレード46、各1次転写ローラ7、および転写部30の2次転写ローラ32に対して、それぞれ電圧を供給するものである。高圧電源部56は、電圧生成部56aと、電流測定部56bとを備えている。電圧生成部56aは、転写電圧Vtrを生成して、その転写電圧Vtrを、抵抗素子39(後述)を介して2次転写ローラ32のシャフト32aに供給するものである。電流測定部56bは、転写部30における転写電流Itrを測定するものである。
図6は、転写部30への転写電圧Vtrの供給動作を表すものである。電圧生成部56aの出力端子は、抵抗素子39を介して、2次転写ローラ32のシャフト32aに接続されている。この抵抗素子39は、例えば、数MΩの抵抗値Rを有するものであり、転写部30に流れる電流を制限するために設けられている。電圧生成部56aの接地端子は、電流測定部56bを介して接地されている。
転写部30が、転写ベルト11のトナー像を記録媒体9に転写する際、電圧生成部56aは、転写電圧Vtrを生成し、抵抗素子39を介して2次転写ローラ32に供給する。これにより、転写電流Itrが、抵抗素子39、シャフト32a、ウレタンゴム層32b、記録媒体9、転写ベルト11、2次転写バックアップローラ31の順に流れる。その際、例えば温度および湿度によって、これらの各要素の抵抗値が変化するため、転写電流Itrの電流値が変化してしまい、その結果、転写部30におけるトナー像の転写特性が変化するおそれがある。画像形成装置1では、後述するように、記録媒体9に流れる電流の電流密度、および記録媒体9の表面の電圧と裏面の電圧との電位差が、温度および湿度によらずほぼ一定になるように、転写電圧Vtrを決定する。これにより、画像形成装置1では、例えば温度および湿度によらず、良好な転写特性を得られるようになっている。
ラベル検出部50は、書出センサ25における検出電圧Vdetに基づいて、ラベル9aが書出センサ25を通過しているのか否かを検出するものである。さらに、ラベル検出部50は、搬送路20上におけるラベル9aの位置を検出する機能をも有している。
演算部57は、後述するように、環境温度Ta、環境湿度Ha、および転写部30に流れる電流値に基づいて、転写電圧Vtrを求めるものである。
記憶部58は、不揮発性メモリであり、電流テーブル58aおよび電圧テーブル58bを記憶するものである。
図7は、電流テーブル58aの一例を表すものである。電流テーブル58aは、転写部30がトナー像を記録媒体9のラベル9aに良好に転写することができるような、記録媒体9に流れる電流の電流密度(媒体電流密度Jp)を表すものである。媒体電流密度Jpは、記録媒体9の幅方向(図1における奥行方向)における単位長さ当たりの電流値であり、媒体電流密度Jpの単位は、この例ではμA/mmである。電流テーブル58aは、様々な温度および湿度での媒体電流密度Jpを含んでいる。
図8は、電圧テーブル58bの一例を表すものである。電圧テーブル58bは、転写部30がトナー像を記録媒体9のラベル9aに良好に転写することができる、記録媒体9の表面の電圧と裏面の電圧との電位差(媒体電圧Vp)を表すものである。媒体電圧Vpの単位は、この例ではkVである。電圧テーブル58bは、様々な温度および湿度での媒体電圧Vpを含んでいる。
なお、この図7,8は一例であり、この値に限定されるものではない。すなわち、例えば、媒体電流密度Jpの値や媒体電圧Vpの値は、例えば、印刷速度などによって変わるものである。また、例えば、全温度範囲や全湿度範囲をより細かく区切って媒体電流密度Jpおよび媒体電圧Vpを設定してもよいし、より粗く区切って媒体電流密度Jpおよび媒体電圧Vpを設定してもよい。また、さらに、電流テーブル58aおよび電圧テーブル58bをそれぞれ複数設け、例えば、使用する記録媒体9の種類によって、複数の電流テーブル58aのうちの1つを選択するとともに複数の電圧テーブル58bのうちの1つを選択するようにしてもよい。
制御部59は、これらの各ブロックや、図1に示した各種センサの動作を制御することにより、画像形成装置1の全体動作を制御するものである。
なお、演算部57および制御部59は、例えば、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポート、タイマなどを含んで構成することができる。
ここで、2次転写ローラ32は、本発明における「転写部材」の一具体例に対応する。2次転写バックアップローラ31は、本発明における「回転部材」の一具体例に対応する。トナーは、本発明における「現像剤」の一具体例に対応する。5つのIDユニット4、5つの露光器6、5つの1次転写ローラ7、転写ベルト11、および転写部30は、本発明における「画像形成部」の一具体例に対応する。電流測定部56bは、本発明における「測定部」の一具体例に対応する。演算部57および制御部59は、本発明における「制御部」の一具体例に対応する。温度センサ52および湿度センサ53は、本発明における「環境検出部」の一具体例に対応する。記録媒体9におけるラベル9aの領域は、本発明における「転写対象領域」の一具体例に対応し、記録媒体9におけるラベル9a以外の領域は、本発明における「転写非対象領域」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の画像形成装置1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1,2,5を参照して、画像形成装置1の全体動作概要を説明する。画像形成装置1では、制御部59は、インタフェース部51を介してホストコンピュータから印刷データを受け取ると、まず、定着器60を制御し、ヒートローラ61の加熱ヒータを動作させる。
温度センサ63が検出した定着器60の温度が、定着動作に適した温度に到達すると、制御部59は、モータ駆動部54を制御して、各IDユニット4の感光体41を回転させる。そして、制御部59は、感光体41における線速度が印刷時における記録媒体9の搬送速度と同程度になるように制御する。これと同時に、制御部59は、モータ駆動部54を制御して、ドライブローラ12、搬送ローラ23,26、ヒートローラ61、および排出ローラ29をそれぞれ回転させる。そして、制御部59は、搬送速度が、印刷時における記録媒体9の搬送速度と同程度になるように制御する。
また、制御部59は、このように感光体41を回転させ始めるとともに、高圧電源部56を制御して、帯電ローラ42に対して負の電圧(例えば−1150V)を印加させる。その結果、感光体41は、負の電圧(例えば−700V)に帯電する。また、制御部59は、高圧電源部56を制御して、現像ローラ43に対して負の電圧(例えば−300V)に印加させる。そして、IDユニット4において、感光体41が回転し、感光体41のうちの負に帯電した部分が、感光体41と1次転写ローラ7との間のニップ部に到達したとき、そのIDユニット4は印刷可能な状態になる。
次に、制御部59は、モータ駆動部54を制御し、媒体検知センサ22における検知結果に基づいて、記録媒体9を、搬送路20に沿ってロール紙フィーダ21から所定の位置まで搬送させる。そして、制御部59は、書出センサ25における検出結果に基づいて、記録媒体9の先端が、転写部30における2次転写バックアップローラ31と2次転写ローラ32との間のニップ部に到達するタイミングを求める。
次に、制御部59は、印刷データに基づいて、各IDユニット4が形成すべき画像データをそれぞれ生成する。そして、制御部59は、記録媒体9の先端がニップ部に到達するタイミングを考慮して、所定のタイミングで露光制御部55を制御して、各露光器6により各IDユニット4の感光体41を露光させる。これにより、各IDユニット4では、感光体41の表面のうち、露光された部分の電位が約0Vになり、静電潜像が形成される。
制御部59は、高圧電源部56を制御して、供給ローラ44に対して負の電圧(例えば−400V)を印加させるとともに、トナーブレード46に対して負の電圧(例えば−400V)を印加させる。これにより、供給ローラ44は、トナーを負の電圧に帯電させるとともに、そのトナーを現像ローラ43に対して供給する。現像ローラ43に供給されたトナーは、トナーブレード46により規制されるとともに、負の電圧に帯電する。感光体41の表面のうち露光された部分の電位は約0Vであるため、現像ローラ43上の負の電圧に帯電したトナーは、クーロン力により、現像ローラ43から、感光体41の表面のうち露光された部分に移動する。これにより、感光体41では、トナー像が可視像として現像される。
制御部59は、高圧電源部56を制御して、各1次転写ローラ7に対して正の電圧(例えば+1500V)を印加させる。これにより、感光体41上の負の電圧に帯電したトナーは、クーロン力により、感光体41から転写ベルト11に移動する。
制御部59は、高圧電源部56を制御して、演算部57が決定した正の転写電圧Vtrを、抵抗素子39を介して2次転写ローラ32に供給させる。これにより、転写ベルト11上の負の電圧に帯電したトナーは、クーロン力により、転写ベルト11から記録媒体9に移動する。
記録媒体9上のトナーは、定着器60により、加熱され、融解し、加圧される。その結果、トナー像が記録媒体9上に定着する。
(詳細動作)
次に、2次転写ローラ32に印加される転写電圧Vtrの決定動作について詳細に説明する。
図9は、転写電圧Vtrの決定動作のフローチャートを表すものである。画像形成装置1は、まず、電源投入後に、転写部30に記録媒体9が無い状態で、転写部30の電気特性を取得する。そして、画像形成装置1は、印刷データを受信すると、転写電圧Vtrを決定し、印刷を開始する。その後に、画像形成装置1は、印刷距離Mが所定の距離Mth以上になると、転写電圧Vtrを再度決定する。以下に、この動作について詳細に説明する。
まず、画像形成装置1の電源が投入されると、画像形成装置1は、転写部30の電気特性を取得する(ステップS1)。
(転写部30の電気特性の取得)
図10は、転写部30の電気特性の取得動作のフローチャートを表すものである。
まず、画像形成装置1の制御部59は、切断部24を制御し、記録媒体9を切断させる(ステップS21)。そして、画像形成装置1は、搬送動作を開始する(ステップS22)。具体的には、制御部59は、モータ駆動部54を制御して、ドライブローラ12、搬送ローラ26、ヒートローラ61、および排出ローラ29をそれぞれ回転させる。これにより、転写部30は、記録媒体9がない状態になる。
次に、画像形成装置1は、2次転写ローラ32に対して、抵抗素子39を介して電圧V1を供給し、電流I1を検出する(ステップS23)。具体的には、高圧電源部56の電圧生成部56aは、制御部59からの指示に基づいて、電圧V1を生成する。そして、電流測定部56bは、電流I1を検出し、その検出結果を制御部59に供給する。
次に、画像形成装置1は、2次転写ローラ32に対して、抵抗素子39を介して電圧V1と異なる電圧V2を供給し、電流I2を検出する(ステップS24)。具体的には、電圧生成部56aは、制御部59からの指示に基づいて、電圧V2を生成する。そして、電流測定部56bは、電流I2を検出し、その検出結果を制御部59に供給する。
なお、この例では、電流I1,I2を1回ずつ検出したが、これに限定されるものではなく、例えば、電流I1を複数回検出してその平均値を求めるとともに、電流I2を複数回検出してその平均値を求めてもよい。
次に、画像形成装置1の演算部57は、ステップS23,S24での電圧供給時における、シャフト32aにおけるシャフト電圧Vs(Vs1,Vs2)を算出する(ステップS25)。すなわち、電圧生成部56aは、2次転写ローラ32に対して、抵抗素子39を介して電圧を供給しているため、シャフト32aにおけるシャフト電圧は、電圧生成部56aが生成する電圧とは異なる。シャフト電圧Vs1,Vs2は、抵抗素子39の抵抗値Rを用いて、以下のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、この式(1)を用いて、シャフト電圧Vs1,Vs2を算出する。
次に、演算部57は、ステップS23,S24での電圧供給時における、転写部30での電流密度J(J1,J2)を算出する(ステップS26)。ここで、電流密度J1,J2は、2次転写ローラ32の長さ方向(図1における奥行方向)における単位長さ当たりの電流値であり、電流密度J1,J2の単位は、例えばμA/mmである。2次転写ローラ32の長さをLとすると、電流密度J1,J2は、以下のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、この式(2)を用いて、電流密度J1,J2を算出する。
次に、演算部57は、電流密度Jとシャフト電圧Vsとの間の関係式を、線形近似により求める(ステップS27)。電流密度Jは、シャフト電圧Vsおよび係数a,bを用いて以下のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、ステップS25(式(1))において算出したシャフト電圧Vs1,Vs2、ステップS26(式(2))において算出した電流密度J1,J2、およびこの式(3)を用いて、係数a,bを算出する。
なお、この転写部30の電気特性の取得動作(ステップS21〜S27)は、電源投入後、印刷開始前に、少なくとも1回行われればよい。
以上により、転写部30の電気特性の取得のフローは終了する。
次に、図9に示したように、画像形成装置1の制御部59は、印刷データを受信したか否かを確認する(ステップS2)。印刷データを受信していない場合(ステップS2において“N”)、フローはステップS2に戻る。そして、印刷データを受信するまで、このステップS2を繰り返す。
そして、印刷データを受信すると(ステップS2において“Y”)、画像形成装置1は、転写電圧Vtrを算出する(ステップS3)。
(転写電圧Vtrの算出1)
図11は、転写電圧Vtrの算出動作のフローチャートを表すものである。
まず、画像形成装置1の制御部59は、印刷データに含まれるラベル9aのラベル幅Wについての情報を取得するとともに、温度センサ52が検出した環境温度Ta、および湿度センサ53が検出した環境湿度Haを取得する(ステップS31)。なお、この例では、印刷データに基づいて、ラベル9aのラベル幅Wを取得したが、これに限定されるものではない。具体的には、例えば、画像形成装置1が、ラベル9aのラベル幅Wを検出する検出器を備えている場合には、制御部59はその検出器からラベル幅Wを取得してもよい。
次に、画像形成装置1の演算部57は、媒体電流密度Jpおよび媒体電圧Vpを算出する(ステップS32)。具体的には、演算部57は、ステップS31において取得した環境温度Taおよび環境湿度Haを用いて、電流テーブル58aおよび電圧テーブル58bを利用して、媒体電流密度Jpおよび媒体電圧Vpを算出する。
次に、演算部57は、ステップS32で求めた媒体電流密度Jpおよび媒体電圧Vpを実現し得る、シャフト電圧Vs0を求める(ステップS33)。
図12は、搬送路20の方向からみた転写部30を模式的に描いたものである。この図12では、転写部30に記録媒体9がある場合を示している。この図では、説明の便宜上、台紙9bの図示を省略している。すなわち、以下の説明では、台紙9bの影響は少ないと仮定して、記録媒体9のうちのラベル9aのみを考慮している。記録媒体9(ラベル9a)は、転写ベルト11と、2次転写ローラ32のウレタンゴム層32bとの間に挟まっている。この図では、2次転写ローラ32の長さ方向(図12における横方向)において、ラベル9aがある領域を領域R1として示し、ラベル9aがない領域を領域R2として示している。この例では、2次転写バックアップローラ31は接地されているので、2次転写バックアップローラ31とシャフト32aとの間の電圧がシャフト電圧Vs0となる。
領域R1に着目する。シャフト電圧Vs0は、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
ここで、電圧Vinは、転写ベルト11およびウレタンゴム層32bにより生じる電圧である。すなわち、右辺第1項は、転写ベルト11およびウレタンゴム層32bによる寄与を示し、右辺第2項は、記録媒体9のラベル9aによる寄与を示す。この領域R1において、転写ベルト11およびウレタンゴム層32bにおける電流密度は、記録媒体9に流れる電流の電流密度(媒体電流密度Jp)とほぼ同じである。よって、電圧Vinは、式(3)を用いて、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
従って、シャフト電圧Vs0は、式(4),(5)を用いて、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、この式(6)を用いて、シャフト電圧Vs0を算出する。
次に、演算部57は、転写電流Itrを算出する(ステップS34)。まず、領域R2に着目する。2次転写バックアップローラ31およびシャフト32aがともに金属であるため、ステップS33において領域R1に着目して求めたシャフト電圧Vs0は、領域R2でも用いることができる。この領域R2には、ラベル9aが無いため、ステップS27により求めた、転写部30に記録媒体9がない場合における電流密度Jとシャフト電圧Vsとの間の関係式(式(3))を用いることができる。領域R2に流れる電流の電流密度Joutは、式(3)を用いて、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
転写電流Itrは、この式(7)を用いて、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
ここで、右辺第1項は、領域R1による寄与を示し、右辺第2項は、領域R2による寄与を示す。演算部57は、この式(8)を用いて、転写電流Itrを算出する。
次に、演算部57は、電圧生成部56aが生成すべき転写電圧Vtrを算出する(ステップS34)。図4に示したように、電圧生成部56aは、抵抗素子39を介して、2次転写ローラ32のシャフト32aに対して電圧を供給する。よって、電圧生成部56aが生成すべき転写電圧Vtrは、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
ここで、右辺第1項は、転写部30による寄与を示し、右辺第2項は、抵抗素子39による寄与を示す。演算部57は、ステップS33(式(4))において算出したシャフト電圧Vs0、ステップS34(式(8))において算出した転写電流Itr、およびこの式(9)を用いて、転写電圧Vtrを算出する。
以上により、転写電圧Vtrの算出動作のフローは終了する。
次に、図9に示したように、画像形成装置1は、印刷動作を開始する(ステップS4)。その際、電圧生成部56aは、制御部59の指示に基づいて、ステップS3で求めた転写電圧Vtrを生成し、抵抗素子39を介して2次転写ローラ32に供給する。これにより、記録媒体9に流れる電流の電流密度を、媒体電流密度Jp程度にすることができるとともに、記録媒体9の表面の電圧と裏面の電圧との電位差を、媒体電圧Vp程度にすることができるため、良好な転写特性を得ることができる。
次に、画像形成装置1は、媒体抵抗値Rbを算出する(ステップS5)。
(媒体抵抗値Rbの算出)
図13は、媒体抵抗値Rbの算出動作のフローチャートを表すものである。
まず、媒体検知センサ22が、記録媒体9を検知する(ステップS41)。
次に、書出センサ25が、記録媒体9のラベル9aを検出する(ステップS42)。ラベル検出部50は、この書出センサ25の検出結果に基づいて、これ以降、搬送路20上におけるこのラベル9aの位置を求める。
次に、画像形成装置1の電流測定部56bは、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達する前に、電流Itr1を検出する(ステップS43)。すなわち、ステップS4において画像形成装置1は印刷動作をすでに開始しており、電圧生成部56aは、抵抗素子39を介して転写電圧Vtrを2次転写ローラ32に供給している。よって、電流測定部56bは、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達する前に、転写電圧Vtrに応じて流れる電流Itr1を検出する。そして、電流測定部56bは、その検出結果を制御部59に供給する。
次に、電流測定部56bは、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達した後に、電流Itr2を検出する(ステップS44)。そして、電流測定部56bは、その検出結果を制御部59に供給する。
次に、演算部57は、転写部30に記録媒体9のラベル9aがない状態での転写部30の抵抗値Rt1、および転写部30に記録媒体9のラベル9aがある状態での転写部30の抵抗値Rt2を算出する(ステップS45)。具体的には、転写部30の抵抗値Rt1,Rt2は、以下のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、これらの式を用いて、転写部30の抵抗値Rt1,Rt2を算出する。
次に、演算部57は、媒体抵抗値Rbを算出する(ステップS46)。まず、領域R1に着目する。領域R1における転写部30の抵抗値Rt3は、媒体抵抗値Rb、および転写部30に記録媒体9のラベル9aがない状態での転写部30の抵抗値Rt1を用いて、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
ここで、右辺の第2項は、領域R1における転写ベルト11の抵抗値とウレタンゴム層32bの抵抗値との合計抵抗値である。次に、領域R2に着目する。領域R2における転写部30の抵抗値Rt4は、領域R1における転写部30の抵抗値Rt3、および転写部30に記録媒体9のラベル9aがある状態での転写部30の抵抗値Rt2を用いて、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
媒体抵抗値Rbは、式(11),(12)を用いて、以下のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、ステップS45(式(10))において算出した抵抗値Rt1,Rt2、ステップS46(式(12))において算出した抵抗値Rt4、およびこの式(13)を用いて、媒体抵抗値Rbを算出する。
以上により、媒体抵抗値Rbの算出のフローは終了する。
次に、図9に示したように、画像形成装置1の制御部59は、ステップS4において印刷を開始した後の、記録媒体9における印刷距離Mが、所定の距離Mth(例えば1m)より長い(M>Mth)か否かを確認する(ステップS6)。印刷距離Mが所定の距離Mth以下(M≦Mth)である場合(ステップS6において“N”)、フローはステップS6に戻る。そして、印刷距離Mが所定の距離Mthより長くなるまで、このステップS6を繰り返す。
印刷距離Mが所定の距離Mthより長い場合(ステップS6において“Y”)、制御部59は、転写部30にラベル9aがあり、かつ画像形成装置1が画像を形成していない状態であるか否かを確認する(ステップS7)。
図14は、画像が形成された後の記録媒体9を模式的に表すものである。図14において、領域91は、あるラベル9aにおける画像が形成された領域を示しており、領域92は、そのラベル9aにおける画像が形成されなかった領域を示している。制御部59は、転写部30がトナー像を転写することにより領域91のように画像を形成しているのか、あるいは領域92のように画像を形成していないのかを確認する。転写部30にラベル9aがない場合、または画像形成装置1が画像を形成している場合(ステップS7において“N”)には、フローはステップS7に戻る。そして、転写部30にラベル9aがあり、かつ画像形成装置1が画像を形成していない状態になるまで、ステップS7を繰り返す。
そして、転写部30にラベル9aがあり、かつ画像形成装置1が画像を形成していない状態になると(ステップS7において“Y”)、画像形成装置1は、転写電圧Vtrを再び算出する(ステップS8)。
(転写電圧Vtrの算出2)
図15は、転写電圧Vtrの算出動作のフローチャートを表すものである。
まず、画像形成装置1の電流測定部56bは、電流Itr3を検出する(ステップS51)。すなわち、このとき、電圧生成部56aは、抵抗素子39を介して転写電圧Vtrを2次転写ローラ32に供給しており、記録媒体9のラベル9aは転写部30にすでに到達している。よって、電流測定部56bは、転写部30に記録媒体9のラベル9aがある状態での電流Itr3を検出する。そして、電流測定部56bは、その検出結果を制御部59に供給する。
次に、演算部57は、転写部30に記録媒体9のラベル9aがある状態での転写部30の抵抗値Rt5を算出する(ステップS52)。具体的には、転写部30の抵抗値Rt5は、以下のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、この式(14)を用いて、転写部30の抵抗値Rt5を算出する。
次に、演算部57は、転写部30に記録媒体9のラベル9aがない状態での転写部30の抵抗値Rt6を算出する(ステップS53)。転写部30に記録媒体9のラベル9aがある状態での転写部30の抵抗値Rt5と、転写部30に記録媒体9のラベル9aがない状態での転写部30の抵抗値Rt6は、以下のような関係がある。
Figure 2017026745
ここで、右辺の第1項は、領域R1におけるコンダクタンスを示し、右辺の第2項は、領域R2におけるコンダクタンスを示す。この式(15)を抵抗値Rt6について整理することにより、次式を得る。
Figure 2017026745
この式(16)を抵抗値Rt6について解くことにより、次式を得る。
Figure 2017026745
この式(17)を用いて得られる2つの値のうち、正の値のものが抵抗値Rt6である。演算部57は、ステップS5(式(13))において算出した媒体抵抗値Rb、ステップS52(式(14))において算出した抵抗値Rt5、およびこの式(17)を用いて、転写部30に記録媒体9のラベル9aがない状態での転写部30の抵抗値Rt6を算出する。
次に、演算部57は、シャフト電圧Vs0を求める(ステップS54)。領域R1に着目すると、シャフト電圧Vs0は、式(4)のように表すことができる。この電圧Vinは、領域R2に着目すると、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
よって、シャフト電圧Vs0は、式(4),(18)を用いて、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、ステップS53において算出した抵抗値Rt6、ステップS32において算出した媒体電流密度Jp、媒体電圧Vp、およびこの式を用いて、シャフト電圧Vs0を算出する。
次に、演算部57は、転写電流Itrを算出する(ステップS55)。まず、領域R2に着目する。2次転写バックアップローラ31およびシャフト32aがともに金属であるため、ステップS54において領域R1に着目して求めたシャフト電圧Vs0は、領域R2でも用いることができる。この領域R2に流れる電流Ioutは、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
よって、転写電流Itrは、この式(20)を用いて、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
ここで、右辺第1項は、領域R1による寄与を示し、右辺第2項は、領域R2による寄与を示す。演算部57は、ステップS53(式(17))において算出した抵抗値Rt6、ステップS54(式(19))において算出したシャフト電圧Vs0、およびこの式(21)を用いて、転写電流Itrを算出する。
次に、演算部57は、電圧生成部56aが生成すべき転写電圧Vtrを算出する(ステップS56)。電圧生成部56aが生成すべき転写電圧Vtrは、次のように表すことができる。
Figure 2017026745
演算部57は、ステップS54(式(19))において算出したシャフト電圧Vs0、ステップS55(式(21))において算出した転写電流Itr、およびこの式(22)を用いて、転写電圧Vtrを算出する。
以上により、転写電圧Vtrの算出動作のフローは終了する。
電圧生成部56aは、画像を形成していない期間において、このように制御部59の指示に基づいて転写電圧Vtrを生成し、抵抗素子39を介して2次転写ローラ32に供給する。すなわち、転写電圧Vtrは、画像を形成していない期間において更新される。そして、画像形成装置1は、この後も、印刷動作を続ける。これにより、記録媒体9に流れる電流の電流密度を、媒体電流密度Jpに近付けることができるとともに、記録媒体9の表面の電圧と裏面の電圧との電位差を、媒体電圧Vpに近付けることができるため、良好な転写特性を得ることができる。
このように、画像形成装置1では、印刷距離Mが所定の距離Mthより長い場合において、転写部30に記録媒体9のラベル9aがある状態での転写部30の抵抗値Rt5を求めるようにした。そして、この抵抗値Rt5に基づいて転写部30に記録媒体9のラベル9aがない状態での転写部30の抵抗値Rt6を求め、この抵抗値Rt6に基づいて転写電圧Vtrを求めるようにした。これにより、画像形成装置1では、画質を高めることができる。すなわち、長い間連続して印刷を行う場合には、例えば発熱により転写部30の抵抗値が変化するおそれがある。この場合には、例えば、記録媒体9における電流密度が所望の媒体電流密度Jpからずれ、あるいは、記録媒体9の表面の電圧と裏面の電圧との電位差が所望の媒体電圧Vpからずれるおそれがある。その結果、転写部30における転写特性が悪化し、例えば、文字がかすれるなどの印字不良が生じてしまう。特に、記録媒体9がロール紙である場合には、一度印刷を開始してしまうと、長い間連続して印刷が行われるため、印字不良が生じやすい。画像形成装置1では、印刷距離Mが所定の距離Mthより長い場合において、転写部30の抵抗値Rt5を求め、この抵抗値Rt5に基づいて、転写電圧Vtrを求めるようにした。これにより、長時間連続して印刷する場合でも、記録媒体9に流れる電流の電流密度を、媒体電流密度Jpに近付けることができるとともに、記録媒体9の表面の電圧と裏面の電圧との電位差を、媒体電圧Vpに近付けることができる。その結果、画像形成装置1では、良好な転写特性を得ることができ、画質を高めることができる。
また、画像形成装置1では、画像を形成していない期間において、転写部30の抵抗値Rt5を求めるようにしたので、転写電圧Vtrを精度よく求めることができる。すなわち、例えば、画像形成装置1が画像を形成している期間において、転写部30の抵抗値Rt5を求めるようにした場合には、転写部30にはトナーがあるため、抵抗値Rt5は、このトナーの影響を受けるおそれがある。よって、この抵抗値Rt5に基づいて転写電圧Vtrを求めた場合には、例えば、記録媒体9における電流密度が所望の媒体電流密度Jpからずれ、あるいは、記録媒体9の表面の電圧と裏面の電圧との電位差が所望の媒体電圧Vpからずれるおそれがある。画像形成装置1では、画像を形成していない期間において、転写部30の抵抗値Rt5を求め、この抵抗値Rt5に基づいて、転写電圧Vtrを求めるようにした。これにより、トナーの影響を受けることなく、転写電圧Vtrを精度よく求めることができる。その結果、画像形成装置1では、良好な転写特性を得ることができ、画質を高めることができる。
また、画像形成装置1では、画像を形成していない期間において、転写電圧Vtrを更新するようにしたので、画質を高めることができる。すなわち、例えば、画像形成装置1が画像を形成している場合に転写電圧Vtrを更新した場合には、1つの画像内で転写特性が大きく変化するため、画質が低下するおそれがある。画像形成装置1では、画像を形成していない期間において、転写電圧Vtrを更新するようにしたので、1つの画像内では転写特性が大きく変化しないため、画質が低下するおそれを低減することができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、転写部に記録媒体のラベルがある状態での抵抗値を求め、この抵抗値に基づいて転写電圧を求めるようにしたので、長時間連続して印刷する場合でも、画質を高めることができる。
また、本実施の形態では、画像を形成していない期間において、転写部に記録媒体がある状態での抵抗値を求めるようにしたので、転写電圧を精度よく求めることができ、その結果、画質を高めることができる。
また、本実施の形態では、画像を形成していない期間において、転写電圧を更新するようにしたので、画質を高めることができる。
[変形例1−1]
上記実施の形態では、各IDユニット4により形成されたトナー像を、転写ベルト11の被転写面上に転写(1次転写)し、その後に、この転写ベルト11の被転写面上のトナー像を、記録媒体9の被転写面上に転写(2次転写)したが、これに限定されるものではない。これに代えて、各IDユニット4により形成されたトナー像を、記録媒体9の被転写面上に直接転写してもよい。この場合、演算部57は、5つのIDユニット4とそれぞれ対向する5つの転写ローラにおける転写電圧をそれぞれ算出してもよい。なお、これに限定されるものではなく、例えば、5つの転写ローラのうちの一部についてのみ、上述した方法で転写電圧を算出し、その算出結果を利用して、残りの転写ローラにおける転写電圧を概算してもよい。具体的には、例えば、5つの転写ローラのうちの最も上流側に配置された転写ローラにおける転写電圧、および最も下流側に配置された転写ローラにおける転写電圧を、上述した方法で算出してもよい。
[変形例1−2]
上記実施の形態では、所定の距離Mthは、例えば1mとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、所定の距離Mthの値は、例えば、印刷速度や、2次転写ローラ32の材質などによって変わるものである。よって、例えば、画像形成装置1の品種ごとに設定するのが望ましい。
[変形例1−3]
上記実施の形態では、演算部57は、印刷距離Mが所定の距離Mthより長い場合において、転写電圧Vtrを求めたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、転写部30の温度が所定の温度よりも高い場合において、転写電圧Vtrを求めるようにしてもよい。この構成により、長時間連続して印刷し、転写部30の温度が所定の温度よりも高くなった場合に、演算部は転写電圧Vtrを求める。これにより、上記実施の形態の場合と同様に、画質を高めることができる。
[変形例1−4]
上記実施の形態では、切断部24が記録媒体9を切断することにより、転写部30に記録媒体9がない状態にしたが、これに限定されるものではない。例えば、ロール紙フィーダ21に記録媒体9が無くなり、ロール紙を補充する場合にも転写部30に記録媒体9がない状態になる。よって、このような場合にも、上記技術を適用してもよい。
[変形例1−5]
上記実施の形態において、高圧電源部66の電流測定部56bが電流を測定する際、2次転写ローラ32のローラ角度を変化させながら電流を複数回検出してもよい。以下に、本変形例に係る画像形成装置1Eについて詳細に説明する。
図16は、画像形成装置1Eにおける制御機構の一例を表すものである。画像形成装置1Eは、高圧電源部66を備えている。高圧電源部66は、角度管理部56cを備えている。角度管理部56cは、2次転写ローラ32のローラ角度を管理するものである。具体的には、角度管理部56cは、2次転写ローラ32のローラ角度が互いに異なる複数の条件で電流測定部56bが電流を測定するように、2次転写ローラ32のローラ角度を管理するようになっている。
以下に、媒体抵抗値Rbを算出するフローにおける、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達した後に電流Itr2を測定するときの動作を例に説明する。
図17A〜17Dは、2次転写ローラ32のローラ角度を表すものである。この例では、まず、図17Aに示したように、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達したときに、電流Itr2を測定する。次に、図17Bに示したように、2次転写ローラ32が、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達したとき(図17A)から90度回転したときに、電流Itr2を測定する。その後、2次転写ローラ32が、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達したとき(図17A)から180度回転したときに電流Itr2を測定し、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達したとき(図17A)から270度回転したときに電流Itr2を測定する。このように、この例では、2次転写ローラ32のローラ角度を変化させながら、電流Itr2を4回測定している。
図18は、媒体抵抗値Rbの算出動作のフローチャートを表すものである。
まず、媒体検知センサ22が、記録媒体9を検知し(ステップS61)、次に、書出センサ25が、記録媒体9のラベル9aを検出する(ステップS62)。そして、画像形成装置1の電流測定部56bは、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達する前に、電流Itr1を検出する(ステップS63)。これらの動作は、図13のステップS41〜S43と同様である。
次に、電流測定部56bは、記録媒体9のラベル9aが転写部30に到達した後に、電流Itr2を検出する(ステップS641)。すなわち、電流測定部56bは、図17Aに示した状態において、電流Itr2を検出する。そして、演算部57は、転写部30の抵抗値Rt1,Rt2を算出し、媒体抵抗値Rb1を算出する(ステップS642)。これらの動作は、図13のステップS44〜S46と同様である。
次に、電流測定部56bは、2次転写ローラ32が90度回転した後に電流Itr2を検出する(ステップS651)。すなわち、電流測定部56bは、図17Bに示した状態において、電流Itr2を検出する。そして、演算部57は、転写部30の抵抗値Rt1,Rt2を算出し、媒体抵抗値Rb2を算出する(ステップS652)。これらの動作は、図13のステップS44〜S46と同様である。
次に、電流測定部56bは、2次転写ローラ32が180度回転した後に電流Itr2を検出する(ステップS661)。すなわち、電流測定部56bは、図17Cに示した状態において、電流Itr2を検出する。そして、演算部57は、転写部30の抵抗値Rt1,Rt2を算出し、媒体抵抗値Rb3を算出する(ステップS662)。これらの動作は、図13のステップS44〜S46と同様である。
次に、電流測定部56bは、2次転写ローラ32が270度回転した後に電流Itr2を検出する(ステップS671)。すなわち、電流測定部56bは、図17Dに示した状態において、電流Itr2を検出する。そして、演算部57は、転写部30の抵抗値Rt1,Rt2を算出し、媒体抵抗値Rb4を算出する(ステップS672)。これらの動作は、図13のステップS44〜S46と同様である。
そして、演算部57は、ステップS642,S652,S662,S672において求めた媒体抵抗値Rb1〜Rb4に基づいて、媒体抵抗値Rbを算出する(ステップS68)。具体的には、演算部57は、例えば、4つの媒体抵抗値Rb1〜Rb4の平均値を求めることにより、媒体抵抗値Rbを算出する。
以上により、媒体抵抗値Rbの算出のフローは終了する。
このように、画像形成装置1Eでは、2次転写ローラ32のローラ角度を変化させながら電流を複数回検出するようにしたので、例えば、2次転写ローラ32のウレタンゴム層32bにおける抵抗値が均一でなく、ローラ角度によって異なる場合でも、その影響を抑えることができる。その結果、画像形成装置1Eでは、転写電圧Vtrの算出精度を高めることができるため、画質を高めることができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る画像形成装置2について説明する。本実施の形態は、ラベル幅Wが一定でないラベルに対して画像形成を行うものである。なお、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1に示したように、画像形成装置2は、画像形成装置1と同様の構成を有するものである。この画像形成装置2は、記録媒体8に対して画像を形成するようになっている。
図19は、記録媒体8の一構成例を表すものである。記録媒体8は、ラベル8aと、台紙8bとを有している。ラベル8aは、この例では台形形状を有している。このラベル8aは、互いに並行な辺H1,H2を有している。転写部30は、ラベル8aの左側(辺H1)から順に転写を行う。ラベル8aの左端(辺H1)でのラベル幅はW(0)である。
図20は、画像形成装置2における制御機構の一例を表すものである。画像形成装置2は、測定位置管理部67と、制御部69とを備えている。測定位置管理部67は、ラベル8a内での、電流を測定する位置を管理するものである。具体的には、測定位置管理部67は、後述するように、ラベル8a内の様々な位置で電流測定部56bが電流を測定するように、ラベル8a内での電流を測定する位置を管理するようになっている。制御部69は、画像形成装置2の全体動作を管理するものである。
図21は、転写電圧Vtrの決定動作のフローチャートを表すものである。
画像形成装置2の電源が投入されると、画像形成装置2は、転写部30の電気特性を取得し(ステップS71)、印刷データを受信し(ステップS72)、転写電圧Vtrを算出し(ステップS73)、印刷動作を開始する(ステップS74)。これらの動作は、第1の実施の形態に係るステップS1〜S4(図9など)と同様である。
次に、画像形成装置2は、媒体抵抗値Rbおよびラベル幅Wを算出する(ステップS75)。具体的には、画像形成装置2は、後述するように、記録媒体8に並設された複数のラベル8aのうちの、最初のラベル8aを用いて、媒体抵抗値Rbを算出するとともに、所定間隔でそのラベル8aのラベル幅Wを算出する。すなわち、ラベル8aのラベル幅Wは一定でないので、画像形成装置2は、所定間隔でラベル幅Wを算出する。
次に、画像形成装置2の制御部69は、ステップS74において印刷を開始した後の、記録媒体8における印刷距離Mが、所定の距離Mth(例えば1m)より長い(M>Mth)か否かを確認する(ステップS76)。そして、印刷距離Mが所定の距離Mthより長い場合(ステップS76において“Y”)、制御部69は、転写部30にラベル8aがあり、かつ画像形成装置2が画像を形成していない状態であるか否かを確認する(ステップS77)。そして、転写部30にラベル8aがあり、かつ画像形成装置2が画像を形成していない状態になると(ステップS77において“Y”)、画像形成装置2は、転写電圧Vtrを再び算出する(ステップS78)。その際、画像形成装置2は、記録媒体8に並設された複数のラベル8aのうちの、2つめ以降のラベル8aを用いて、転写電圧Vtrを算出する。
(媒体抵抗値Rbおよびラベル幅Wの算出)
図22は、媒体抵抗値Rbおよびラベル幅Wの算出動作のフローチャートを表すものである。
まず、媒体検知センサ22が、記録媒体8を検知し(ステップS81)、次に、書出センサ25が、記録媒体8の最初のラベル8aを検出する(ステップS82)。そして、画像形成装置2の電流測定部56bは、記録媒体8のラベル8aが転写部30に到達する前に、電流Itr1を検出する(ステップS83)。次に、電流測定部56bは、記録媒体8のラベル8aが転写部30に到達した後に、電流Itr2(0)を検出する(ステップS84)。そして、演算部57は、転写部30の抵抗値Rt1,Rt2を算出し(ステップS85)、媒体抵抗値Rbを算出する(ステップS86)。これらの動作は、上記第1の実施の形態におけるステップS41〜S46(図13)と同様である。なお、ステップS86では、演算部57は、図19に示したラベル幅W(0)を用いて演算を行う。すなわち、電流Itr2(0)は、ラベル8aの辺H1付近が転写部30にある場合の電流値であるため、演算部57は、辺H1付近でのラベル幅W(0)を用いて演算を行う。
次に、測定位置管理部67は、変数mを1(m=1)に設定する(ステップS87)。そして、制御部69は、モータ駆動部54を制御し、記録媒体9を搬送路20に沿って所定距離ΔM(例えば10mm)だけ搬送させる(ステップS88)。
次に、ラベル検出部50は、ラベル8aが転写部30を通り過ぎたか否かを確認する(ステップS89)。ラベル8aが転写部30を通り過ぎた場合には(ステップS89において“Y”)、このフローは終了する。
ステップS89において、ラベル8aが転写部30を通り過ぎていない場合には(ステップS89において“N”)、電流測定部56bは、電流Itr2(m)を検出する(ステップS90)。すなわち、ステップS74において画像形成装置2は印刷動作をすでに開始しており、電圧生成部56aは、抵抗素子39を介して転写電圧Vtrを2次転写ローラ32に供給している。よって、電流測定部56bは、記録媒体8のラベル8aが転写部30にある場合における、転写電圧Vtrに応じて流れる電流Itr2(m)を検出する。この電流Itr2(m)は、ラベル8aの辺H1からm×ΔMだけ離れた位置において測定した電流値である。
次に、演算部57は、ステップS90において検出した電流Itr2(m)に基づいて、以下の式を用いて、その位置におけるラベル幅W(m)を算出する(ステップS91)。このラベル幅W(m)は、式(11)などを用いて得られるものであり、以下のように表される。
Figure 2017026745
例えば、ステップS90において検出した電流Itr2(m)がステップS84において検出した電流Itr2(0)とほぼ等しければ、ラベル幅W(m)はラベル幅W(0)とほぼ等しくなる。
次に、測定位置管理部67は、変数mをインクリメントし(ステップS92)、ステップS88に戻る。そして、ラベル8aが転写部30を通り過ぎるまで、ステップS88〜S92を繰り返す。
このようにして、画像形成装置2は、記録媒体8の最初のラベル8aを用いて、媒体抵抗値Rb、および所定間隔ごとのラベル幅W(m)を算出する。
(転写電圧Vtrの算出2)
そして、画像形成装置2は、以下に説明するように、2つめ以降のラベル8aを用いて、転写電圧Vtrを算出する。
図23は、転写電圧Vtrの算出動作のフローチャートを表すものである。
まず、書出センサ25が、記録媒体8の次のラベル8aを検出し(ステップS101)、そのラベル8aが転写部30に到達した後に、電流測定部56bが電流Itr3を検出する(ステップS102)。そして、演算部57は、転写部30に記録媒体9のラベル9aがある状態での転写部30の抵抗値Rt5を算出し(ステップS103)、転写部30に記録媒体8のラベル8aがない状態での転写部30の抵抗値Rt6を算出し(ステップS104)、シャフト電圧Vs0を求める(ステップS105)。ステップS102〜S105の動作は、上記第1の実施の形態におけるステップS51〜S54(図15)と同様である。なお、ステップS104,S105では、演算部57は、図19に示したラベル幅W(0)を用いて演算を行う。すなわち、電流Itr3は、ラベル8aの辺H1付近が転写部30にある場合の電流値であるため、演算部57は、辺H1付近でのラベル幅W(0)を用いて演算を行う。
次に、測定位置管理部67は、変数mを0(m=0)に設定する(ステップS106)。そして、演算部57は、転写電流Itr(m)を算出し(ステップS107)、電圧生成部56aが生成すべき転写電圧Vtr(m)を算出する(ステップS108)。ステップS107,108の動作は、上記第1の実施の形態におけるステップS55,S56(図15)と同様である。なお、ステップS107,S108では、ラベル幅W(m)を用いて演算を行う。ここで、mが0である場合には、ラベル幅はW(0)である。
次に、制御部69は、モータ駆動部54を制御し、記録媒体9を、搬送路20に沿って所定距離ΔM(例えば10mm)だけ搬送させる(ステップS109)。次に、ラベル検出部50は、ラベル8aが転写部30を通り過ぎたか否かを確認する(ステップS110)。ラベル8aが転写部30を通り過ぎていない場合には(ステップS110において“N”)、測定位置管理部67は、変数mをインクリメントし(ステップS111)、ステップS107に戻る。そして、ラベル8aが転写部30を通り過ぎるまで、ステップS107〜S111を繰り返す。
ステップS110において、ラベル8aが転写部30を通り過ぎた場合には(ステップS110において“Y”)、制御部69は、印刷が終了したかどうかを確認する(ステップS112)。引き続きラベル8aに印刷を行う場合には(ステップS112において“N”)、ステップS101に戻り、次のラベル8aに対して処理を行う。また、印刷が終了した場合には(ステップS112において“Y”)、このフローは終了する。
このように、画像形成装置2では、ラベル8aにおいて所定間隔でラベル幅W(m)を求め、各位置におけるラベル幅W(m)に基づいて転写電圧Vtr(m)を算出するようにした。これにより、ラベル幅W(m)が一定でないラベル8aに対して画像を形成する場合でも、記録媒体9に流れる電流の電流密度を、媒体電流密度Jpに近付けることができるとともに、記録媒体9の表面の電圧と裏面の電圧との電位差を、媒体電圧Vpに近付けることができる。その結果、画像形成装置2では、良好な転写特性を得ることができ、画質を高めることができる。
また、画像形成装置2では、電流Itr2(m)に基づいてラベル幅W(m)を算出するようにしたので、ラベル幅W(m)を検出するための専用のセンサを設ける必要がないため、構成をシンプルにすることができる。
以上のように本実施の形態では、ラベルにおいて所定間隔でラベル幅を求め、各位置におけるラベル幅に基づいて転写電圧を算出するようにしたので、ラベル幅が一定でないラベルに対して画像を形成する場合でも、画質を高めることができる。
[変形例2−1]
上記実施の形態では、ラベル8aは台形形状を有するようにしたが、これに限定されるものではなく、円形状、楕円形状、星形状など、どのような形状を有してもよい。
[変形例2−2]
上記実施の形態では、並設されたラベル8aのうちの最初のラベル8aを用いてラベル幅W(m)を算出し、2つめ以降のラベル8aを用いて転写電圧Vtr(m)を算出したが、これに限定されるものではない。例えば、各ラベル8aを用いて、ラベル幅W(m)を算出するとともに転写電圧Vtr(m)を算出してもよい。
[変形例2−3]
上記実施の形態では、所定距離ΔMは、例えば10mmとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、10mmよりも短くてもよいし、10mmよりも長くてもよい。所定距離ΔMは、例えば、ラベル8aの大きさや形状に応じて設定するのが望ましい。
[変形例2−4]
上記実施の形態では、所定間隔ごとにラベル幅W(m)を求めたが、これに限定されるものではなく、ラベル幅W(m)を求める間隔が変化するようにしてもよい。
[変形例2−5]
上記実施の形態に係る画像形成装置2に、上記第1の実施の形態の各変形例を適用してもよい。
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、ロール紙に印刷したが、これに限定されるものではなく、長い媒体であればどのようなものに印刷してもよい。具体的には、例えば、所定の長さごとにミシン目が設けられたいわゆる連続用紙などを用いることができる。
また、例えば、上記実施の形態等では、本発明をカラープリンタに適用したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、モノクロプリンタに適用してもよい。
また、例えば、上記実施の形態等では、本発明をプリンタに適用したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、本発明を、プリンタ、FAX、スキャナなどの機能を有する多機能周辺装置(Multi Function Peripheral)に適用してよい。
1,2…画像形成装置、4,4Y,4M,4C,4K,4W…IDユニット、6,6Y,6M,6C,6K,6W…露光器、7,7Y,7M,7C,7K,7W…1次転写ローラ、8,9…記録媒体、8a,9a…ラベル、8b,9b…台紙、11…転写ベルト、12…ドライブローラ、13…アイドルローラ、15…逆屈曲ローラ、21…ロール紙フィーダ、22…媒体検知センサ、23…搬送ローラ、24…切断部、25…書出センサ、25a…発光部、25b…受光部、26…搬送ローラ、27,28…排出センサ、29…排出ローラ、30…転写部、31…2次転写バックアップローラ、32a…シャフト、32b…ウレタンゴム層、39…抵抗素子、41…感光体、42…帯電ローラ、43…現像ローラ、44…供給ローラ、45…トナー収容部、46…トナーブレード、50…ラベル検出部、51…インタフェース部、52…温度センサ、53…湿度センサ、54…モータ駆動部、55…露光制御部、56,66…高圧電源部、56a…電圧生成部、56b…電流測定部、56c…角度管理部、57…演算部、58…記憶部、58a…電流テーブル、58b…電圧テーブル、59,69…制御部、60…定着器、61…ヒートローラ、62…加圧ローラ、63…温度センサ、67…測定位置管理部、Ha…環境湿度、Jp…媒体電流密度、R…抵抗値、Rb…媒体抵抗値、R1,R2…領域、Ta…環境温度、Vdet…検出電圧、Vs0…シャフト電圧、Vp…媒体電圧、Vtr…転写電圧、Itr…転写電流、W…ラベル幅。

Claims (17)

  1. 転写部材と、前記転写部材と対向する回転部材とを含み、前記転写部材と前記回転部材との間に配置された転写対象領域と転写非対象領域とを含む記録媒体に現像剤を転写する転写部を有する画像形成部と、
    前記転写部材と前記回転部材との間に前記記録媒体の前記転写対象領域がない状態での前記転写部材と前記回転部材との間の第1の電気抵抗値と、前記転写部材と前記回転部材との間に前記記録媒体の前記転写対象領域がある状態での前記転写部材と前記回転部材との間の第2の電気抵抗値とを測定する測定部と、
    前記第1の電気抵抗値および前記第2の電気抵抗値に基づいて前記転写部における転写電圧値を決定する制御部と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記転写部は、前記記録媒体に対して、第1の方向に前記現像剤を順次転写し、
    前記測定部は、前記転写部が、前記記録媒体に対して、前記第1の方向において所定の長さにわたり前記現像剤を転写した後に、前記第2の電気抵抗値を測定する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記測定部は、前記転写部の温度が所定の温度以上である場合に、前記第2の電気抵抗値を測定する
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記測定部は、前記転写部材と前記回転部材との間に前記記録媒体の前記転写対象領域があるとともに、前記転写部が前記記録媒体の前記転写対象領域に前記現像剤を転写していないときに、前記第2の電気抵抗値を測定する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記測定部は、
    前記転写部が前記記録媒体に前記現像剤を転写し始めるときに、前記第1の電気抵抗値を測定するとともに、前記転写部材と前記回転部材との間に前記記録媒体の前記転写対象領域がある状態での前記転写部材と前記回転部材との間の第3の電気抵抗値をさらに測定し、
    前記第3の電気抵抗値を測定した後に、前記第2の電気抵抗値を測定し、
    前記制御部は、前記第3の電気抵抗値にも基づいて、前記転写電圧値を決定する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第1の電気抵抗値および前記第3の電気抵抗値に基づいて、前記記録媒体の前記転写対象領域での媒体抵抗値を算出し、前記媒体抵抗値および前記第2の電気抵抗値に基づいて、前記転写電圧値を決定する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 環境温度および環境湿度の一方または双方を検出する環境検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記環境検出部の検出結果にも基づいて、前記転写電圧値を決定する
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記環境検出部の検出結果に基づいて、前記記録媒体に流す電流の電流密度の第1の目標値と、前記記録媒体の表面の電圧と裏面の電圧との電位差の第2の目標値とを求め、前記第1の目標値および前記第2の目標値に基づいて、前記転写電圧値を決定する
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記測定部は、前記記録媒体の前記転写対象領域にわたって、前記第2の電気抵抗値を複数回測定する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記測定部は、前記第2の電気抵抗値を測定してから、前記記録媒体の前記転写対象領域が前記転写部材と前記回転部材との間を所定長通過した後に、前記第2の電気抵抗値を再び測定する
    請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記測定部は、前記記録媒体の前記転写対象領域が前記転写部材と前記回転部材との間を所定長通過するたびに、前記第2の電気抵抗値を測定する
    請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記第2の電気抵抗値に基づいて前記転写対象領域の幅を求め、前記転写対象領域の幅に基づいて前記転写電圧値を決定する
    請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記転写部材は、所定の回転方向に回転し、
    前記第2の電気抵抗値は、前記転写部材の回転角度が第1の角度である場合における前記転写部材と前記回転部材との間の電気抵抗値と、前記転写部材の回転角度が第2の角度である場合における前記転写部材と前記回転部材との間の電気抵抗値とを含む
    請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記記録媒体は、台紙と、前記台紙上に張り付けられたラベルとを有するロール紙であり、
    前記転写対象領域は、前記ラベルに対応する領域である。
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記画像形成部は転写ベルトをさらに有し、
    前記転写部材は、前記転写ベルト上の前記現像剤を前記記録媒体に転写する
    請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記回転部材は感光部材を有し、
    前記転写部材は、前記感光部材上の前記現像剤を前記記録媒体に転写する
    請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 転写部材と、前記転写部材と対向する回転部材とを含み、前記転写部材と前記回転部材との間に配置された転写対象領域と転写非対象領域とを含む記録媒体に現像剤を転写する転写部における、前記転写部材と前記回転部材との間に前記記録媒体の前記転写対象領域がない状態での前記転写部材と前記回転部材との間の第1の電気抵抗値を測定し、
    前記転写部における、前記転写部材と前記回転部材との間に前記記録媒体の前記転写対象領域がある状態での前記転写部材と前記回転部材との間の第2の電気抵抗値を測定し、
    前記第1の電気抵抗値および前記第2の電気抵抗値に基づいて前記転写部における転写電圧値を決定する
    画像形成方法。
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