JP2017026435A - 配管の疲労試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイラの燃焼熱を用いて水を加熱することによって得られる蒸気が通過する円筒型の配管の低コスト及び高精度の疲労試験方法を提供する。
【解決手段】配管と同等の試験用配管を準備する第1工程と、表面が絶縁被覆された可撓性コイルヒータを試験用配管の内部に設置する第2工程と、温度センサを試験用配管の外周面上に設置する第3工程と、試験用配管の断面に沿う方向に往復運動する疲労試験機の可動アームに対して試験用配管を装着する第4工程と、疲労試験機の一対の固定アームが可動アームを挟むように、一対の固定アームに対して試験用配管を装着する第5工程と、試験用配管の内部温度が一定温度になるように、温度センサの温度検知結果に基づいて可撓性コイルヒータの加熱温度を制御しつつ、可動アームを往復運動させることによって、試験用配管の疲労試験を行う第6工程と、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、配管の疲労試験方法に関する。
例えば、火力発電所においてタービンを回転させるために設けられる発電用ボイラは、ボイラ給水を予熱する節炭器、ボイラのハウジングを形成しボイラ給水を飽和蒸気にする水冷壁、飽和蒸気を更に加熱して過熱蒸気にする過熱器、タービンからの蒸気を再加熱してタービンに再度供給する再熱器等を含んで構成されている。また、上記の過熱器や再熱器は、耐熱鋼(例えば低合金鋼)を材料とするボイラ管で構成されている。発電用ボイラの起動時、ボイラ管には高温高圧の蒸気が流れ、発電用ボイラの停止時、ボイラ管を流れる高温高圧の蒸気の流れが停止する。つまり、発電用ボイラの起動及び停止に伴って、ボイラ管には熱応力が発生する。発電用ボイラが長期間に亘って使用され続けると、ボイラ管には熱応力に従ってクリープ疲労損傷が発生し、ボイラ管の外周面が膨出するか或いはボイラ管の肉厚が減肉する等の変形を生じる虞がある。そこで、ボイラ管の劣化に起因する事故を未然に防止するために、ボイラ管の劣化状態を定期的に点検し、上記の膨出や減肉等の傾向管理を行っている(例えば特許文献1)。
特開2013−122411号公報
ボイラ管の劣化状態を点検した結果、ボイラ管のクリープ疲労損傷が進行し、ボイラ管の余寿命が予め定められた一定時間よりも短いと診断された場合、ボイラ管の該当部分を新品のボイラ管に交換する必要がある。
ボイラ管の余寿命は、ボイラ管を形成する材料(耐熱鋼の種類)や発電用ボイラ内の使用環境に応じて様々である。そのため、発電用ボイラに設置されるボイラ管と同一材料からなる試験用ボイラ管に対して使用環境を考慮した疲労試験を事前に行い、試験結果に基づいてボイラ管の大凡の交換時期を把握しておけば、ボイラ管の交換に係る準備作業を効率的に進めることが可能になる。尚、試験用ボイラ管の疲労試験には、例えば、試験用ボイラ管を収容しつつ試験用ボイラ管の管内及び管外の温度を実際の使用環境温度と同等の温度に設定するための高温炉が必要になる。しかし、高温炉は非常に高価であるため、疲労試験を導入する際の障害となっている。
そこで、本発明は、低コスト及び高精度の疲労試験を可能とする配管の疲労試験方法を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、ボイラの燃焼熱を用いて水を加熱することによって得られる蒸気が通過する円筒型の配管の疲労試験方法であって、前記配管と同等の試験用配管を準備する第1工程と、表面が絶縁被覆された可撓性コイルヒータを前記試験用配管の内部に設置する第2工程と、温度センサを前記試験用配管の外周面上に設置する第3工程と、前記試験用配管の断面に沿う方向に往復運動する疲労試験機の可動アームを前記試験用配管と結合する第4工程と、前記疲労試験機の一対の固定アームが前記可動アームを挟むように、前記一対の固定アームを前記試験用配管と結合する第5工程と、前記試験用配管の内部温度が一定温度になるように、前記温度センサの検知結果に基づいて前記可撓性コイルヒータの加熱温度を制御しつつ、前記可動アームを往復運動させることによって、前記試験用配管の疲労試験を行う第6工程と、を含む。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、低コスト及び高精度の疲労試験を行うことが可能になる。
本実施形態に係る疲労試験方法が実施される火力発電所の全体構成を示す図である。 本実施形態に係る疲労試験方法に用いられる疲労試験機に対して試験用ボイラ管が装着される前の様子を示す斜視図である。 本実施形態に係る疲労試験方法に用いられる疲労試験機に対して試験用ボイラ管が装着された後の様子を示す斜視図である。 本実施形態に係る疲労試験方法において、試験用ボイラ管の内部に挿入されるコイルヒータを示す斜視図である。 本実施形態に係る疲労試験方法を実施するための工程を示す要部平面図である。 本実施形態に係る疲労試験方法を実施するための次の工程を示す要部平面図である。 本実施形態に係る疲労試験方法を実施するための次の工程を示す要部平面図である。 本実施形態に係る疲労試験方法を実施するための次の工程を示す要部平面図である。 本実施形態に係る疲労試験方法を実施するための次の工程を示す要部平面図である。 本実施形態に係る他の疲労試験方法において、試験用ボイラ管に装着される補強装置を示す斜視図である。 本実施形態に係る他の疲労試験方法において、試験用ボイラ管に装着される補強装置を示す分解平面図である。 本実施形態に係る他の疲労試験方法において、試験用ボイラ管に装着される補強装置を示す平面図である。 本実施形態に係る他の疲労試験方法において、試験用ボイラ管に装着される補強装置を示す他の平面図である。 本実施形態に係る他の疲労試験方法を実施するための工程を示す要部平面図である。 本実施形態に係る他の疲労試験方法を実施するための次の工程を示す要部平面図である。 本実施形態に係る他の疲労試験方法を実施するための次の工程を示す要部平面図である。 本実施形態に係る他の疲労試験方法を実施するための次の工程を示す要部平面図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===火力発電所の全体構成===
図1は、本実施形態に係る疲労試験方法が実施される火力発電所の全体構成を示す図である。尚、図1に示す火力発電所の全体構成は、本実施形態に係る疲労試験方法の説明を容易に理解するための一例である。更に、本実施形態に係る疲労試験方法は、図1の火力発電所とは異なる構成の火力発電所内のボイラ管と同等の試験用ボイラ管に対して実施することも可能である。但し、疲労試験を行うための疲労試験機は、各火力発電所内のボイラ管の外径に応じて予め設計されている必要がある。
以下、図1を参照しつつ、火力発電所の全体構成について説明する。
火力発電所1は、ボイラ2、蒸気発生器3、水冷壁4、蒸気弁5、高圧タービン6、中圧タービン7、低圧タービン8、再熱器9、復水器10、給水ポンプ11、発電機12を含んで構成されている。
ボイラ2は、外部から供給される燃料(例えば微粉炭の状態の石炭)と空気を混合して燃焼ガスを生成し、燃焼ガスの熱(燃焼熱)を用いて水を水蒸気に換える熱交換装置である。ボイラ2には、蒸気発生器3、水冷壁4、再熱器9が収容されている。蒸気発生器3は、復水器10から供給される水を予熱する節炭器(不図示)と、水冷壁4から供給される飽和蒸気を更に加熱して過熱蒸気にする過熱器(不図示)と、を含んで構成されている。水冷壁4は、ボイラ2のハウジングを形成し、余熱された水を飽和蒸気にして過熱器に供給する。蒸気弁5は、蒸気発生器4で生成される過熱蒸気の流量を制御する調整弁である。
高圧タービン6、中圧タービン7、低圧タービン8の回転軸13は同一であって、発電機12の回転軸14と結合されている。高圧タービン6には、蒸気発生器3で生成される過熱蒸気(第1蒸気)が蒸気弁5を介して供給される。高圧タービン6は、第1蒸気を膨張させ、膨張後の蒸気(第2蒸気)をボイラ2内の再熱器9に供給する。再熱器9は、第2蒸気を再熱し、再熱蒸気(第3蒸気)として中圧タービン7に供給する。中圧タービン7は、第3蒸気を膨張させ、膨張後の蒸気(第4蒸気)を低圧タービン8に供給する。低圧タービン8は、第4蒸気を膨張させる。
復水器10は、低圧タービン8が第4蒸気を膨張させた後の排気を凝縮して復水に換える。給水ポンプ11は、復水器10で生成される復水を昇圧して給水としてボイラ2内の蒸気発生器3に戻している。
そして、発電機12は、電力が発電されるように、第4蒸気が膨張した際に発生する動力で駆動される。
上記の蒸気発生器3や再熱器9は蒸気を循環させるボイラ管(配管)を含んで構成されている。本実施形態に係る疲労試験方法は、上記のボイラ管に対して実質的に材料、外径、肉厚等が同一の試験用ボイラ管を疲労試験機に装着することによって実施される。その詳細については後述する。
===疲労試験機===
図2は、本実施形態に係る疲労試験方法に用いられる疲労試験機に対して試験用ボイラ管が装着される前の様子を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係る疲労試験方法に用いられる疲労試験機に対して試験用ボイラ管が装着された後の様子を示す斜視図である。尚、X軸は疲労試験機に装着された試験用ボイラ管の長手方向に沿う水平軸であり、Y軸はX軸に直交する水平軸であり、Z軸はX軸及びY軸に直交する垂直軸である。図4は、本実施形態に係る疲労試験方法において、試験用ボイラ管の内部に挿入されるコイルヒータを示す斜視図である。
以下、図2〜図4を参照しつつ、本実施形態に係る疲労試験方法において用いられる疲労試験機について説明する。
疲労試験機100は、ボイラ2内における実際の温度環境と同等の温度環境を生成し、当該温度環境下において、ボイラ2内に設置されるボイラ管と同等である円筒型の試験用ボイラ管200に対して、外周面の膨出や肉厚の減肉等のクリープ疲労損傷の程度を確認するための疲労試験を行う装置である。特に、疲労試験機100は、例えば1〜2mに切断された試験用ボイラ管200を水平に保持した状態で、試験用ボイラ管200に対して垂直方向の曲げ荷重を継続的に加えるという疲労試験を行う装置である。上記の疲労試験を行うための要素として、疲労試験機100は、試験用ボイラ管200を水平に保持する固定機構300と、試験用ボイラ管200を保持しつつ試験用ボイラ管200の断面に沿う方向に往復運動する可動機構400と、を含んで構成されている。尚、試験用ボイラ管200は、耐熱鋼(例えば低合金綱、高合金綱、炭素鋼、ステンレス鋼)を材料として形成されている。
固定機構300は、試験用ボイラ管200を水平に保持するための要素として、基台301、支脚302A,302B、固定アーム303A,303Bを含んで構成されている。基台301は、平板形状を呈し、試験用ボイラ管200を載置するための部材である。支脚302A,302Bは、基台301の上面(+Z側)がX軸及びY軸で形成されるXY平面に沿って水平となるように、基台301の両端(±X側)において、基台301の下面(−Z側)を支持する部材である。固定アーム303A,303Bは、基台301の両端(±X側)において、基台301の上面(+Z側)から上方(+Z方向)に向かって立設する部材である。固定アーム303A,303Bは、試験用ボイラ管200を挿入するための円形状を呈する同一内径の挿入孔304A,304Bを有し、挿入孔304A,304BをX軸に沿う方向から見たときに挿入孔304A,304Bが重なるように配置されている。
可動機構400は、試験用ボイラ管200を保持しつつ試験用ボイラ管200の断面に沿う方向に往復運動するための要素として、橋渡板401、支脚402A,402B、往復動装置403、可動アーム404A,404Bを含んで構成されている。橋渡板401は、平板形状を呈し、固定機構300を跨ぐように配置される部材である。支脚402A,402Bは、橋渡板401の上面(+Z側)及び下面(−Z側)がXY平面に沿って水平となるように、橋渡板401の両端(±X側)において、橋渡板401の下面(−Z側)を支持する部材である。往復動装置403は、橋渡板401の下面(−Z側)の中心位置から吊り下がるように固定され、一定のトルクに従って試験用ボイラ管200の断面に沿う方向(垂直方向:±Z方向)に往復運動する装置である。例えば、往復動装置403として、シリンダが圧油動作に応じて往復運動する油圧シリンダを採用することが可能である。可動アーム404A,404Bは、固定アーム303A,303Bの配列方向(X軸に沿う方向)において、固定アーム303A,303Bの間に挟まるように、往復動装置403の先端箱405に対して一部が埋設されて固定される部材である。可動アーム404A,404Bは、試験用ボイラ管200を挿入するための円形状を呈する挿入孔304A,304Bと同一内径の挿入孔406A,406Bを有し、挿入孔406A,406BをX軸に沿う方向から見たときに挿入孔406A,406Bが重なって見えるように配置されている。尚、挿入孔304A,304B,406A,406Bの内径は、試験用ボイラ管200が挿入可能となるように、試験用ボイラ管200の外径よりも僅かに大きく設定されている。そして、試験用ボイラ管200を固定アーム303A,303B及び可動アーム404A,404Bに装着する場合、挿入孔304A,304B,406A,406BをX軸に沿う方向から見たときに挿入孔304A,304B,406A,406Bが重なって見えるように、往復動装置403の垂直方向における往復動位置が調整される。
可撓性コイルヒータ500は、ボイラ2内における実際の温度環境と同等の温度環境を生成するために、試験用ボイラ管200の内部を加熱する部材である。可撓性コイルヒータ500の表面は、絶縁材料(例えばセラミックス)を用いて全体的に被覆されている。熱電対600は、試験用ボイラ管200の外周面の温度を検知する部材である。保温部材700(図5E)は、疲労試験を行う際に、試験用ボイラ管200の外周面を覆うように巻き付けられた後に、ワイヤ800(図5E)を引き回して固定される部材である。疲労試験機100は、熱電対600による温度検知結果に基づいて、試験用ボイラ管200の内部温度が一定温度(例えば600℃)となるように、可撓性コイルヒータ500の加熱温度(通電量)を制御する制御装置(不図示)を有している。尚、制御装置は、上記の制御に限らず、疲労試験に係る全ての制御を行う。
===疲労試験===
<<第1実施形態>>
図5A〜図5Eは、本実施形態に係る疲労試験方法を実施するための工程を示す要部平面図である。疲労試験方法は、説明の便宜上、例えば図5A〜図5Eの順序で実施されることとするが、疲労試験方法を最終的に実施できるのであれば、上記の順序を一部変更して実施されることとしてもよい。
以下、図5A〜図5Eを参照しつつ、本実施形態に係る疲労試験方法を用いて行われる疲労試験について説明する。
先ず、ボイラ2内に設置されているボイラ管に対して材料、外径、肉厚等が実質的に同一の試験用ボイラ管200を準備する。尚、試験用ボイラ管200は、疲労試験機100に装着する関係上、固定アーム303A,303B間の距離を僅かに超える全長(例えば1〜2m程度の全長)を有し、隣接する試験用ボイラ管200の開口同士を突き合わせて溶接加工した結果生じる溶接部201を有することとする(工程1)。
次に、固定アーム303A,303B及び可動アーム404A,404Bの配列方向(X軸に沿う方向)から見たときに、可動アーム404A,404Bに夫々穿設されている挿入孔406A,406Bが固定アーム303A,303Bに夫々穿設されている挿入孔304A,304Bと重なって見えるように、往復動装置403の垂直方向における往復動位置を調整する。この工程は、試験用ボイラ管200を固定アーム303A,303B及び可動アーム404A,404Bに装着するための準備工程である(図5A:工程2)。尚、往復動装置403の動作が停止しているとき(又は、往復動装置403の電源が投入されていないとき)、可動アーム404A,404Bの垂直方向の停止位置(ニュートラルな停止位置)が工程2の位置となるように、往復動装置403が設計されている場合、工程2は不要である。
次に、試験用ボイラ管200を挿入孔304A,304B,406A,406Bに挿入し、試験用ボイラ管200を固定アーム303A,303B及び可動アーム404A,404Bに装着する。この工程によって、試験用ボイラ管200は、基台301上において水平に保持された状態になる。尚、溶接部201は、可動アーム404A,404Bの間に存在していることとする(図5B:工程3)。
次に、可撓性コイルヒータ500を試験用ボイラ管200の一方の開口(−X側)から挿入し、可撓性コイルヒータ500が試験用ボイラ管200の内部に収まるように設置する。この工程によって、試験用ボイラ管200の内部を加熱することが可能になる。可撓性コイルヒータ500は、弾性変形しやすい性質を有する他にセラミックス等の絶縁材料によって絶縁被覆されているため、疲労試験の際に破損することなく加熱動作を継続することが可能になる(図5C:工程4)。
次に、試験用ボイラ管200の長手方向(X軸に沿う方法)において、試験用ボイラ管200が挿入孔304A,304B,406A,406Bからずれないように、固定アーム303Aの固定アーム303Bとは反対側(−X側)の面に対してキャップ900Aを装着し、同様に、固定アーム303Bの固定アーム303Aとは反対側(+X側)の面に対してキャップ900Bを装着する。キャップ900A,900Bの装着が行われると、試験用ボイラ管200が挿入孔304A,304B,406A,406Bからずれなくなる他に、試験用ボイラ管200の両端の開口が塞がれることに伴って、可撓性コイルヒータ500によって加熱された試験用ボイラ管200の内部の熱が試験用ボイラ管200の両端の開口から放熱し難くなる。又、キャップ900Aを装着する際に、試験用ボイラ管200の一方の開口から露出する可撓性コイルヒータ500の一方の端子を導線901Aと電気的に接続する。同様に、試験用ボイラ管200の他方の開口から露出する可撓性コイルヒータ500の他方の端子を導線901Bと電気的に接続する。導線901A,901Bは、制御装置から導出されてキャップ900A,900Bを貫通する導線である。従って、制御装置は、可撓性コイルヒータ500を通電し、試験用ボイラ管200の内部を加熱することが可能になる。又、熱電対600を試験用ボイラ管200の外周面に取り付ける。熱電対600は、制御装置と接続されている。従って、制御装置は、熱電対600による温度検知結果に基づいて、試験用ボイラ管200の内部温度が一定温度となるように、可撓性コイルヒータ500の通電量を制御することが可能になる(図5D:行程5)。
次に、試験用ボイラ管200の内部の熱が試験用ボイラ管200自体を通して放熱し難くなるように、保温部材700を試験用ボイラ管200の外周面に巻き付けた後、ワイヤ800を保温部材700の外周面に引き回し、保温部材700を試験用ボイラ管200に固定する(図5E:行程6)。
上記の行程1〜工程6を行うことによって、試験用ボイラ管200に対する疲労試験を行うための準備が完了する。そして、制御装置に対して疲労試験を行うための指示を入力すると、制御装置は、往復動装置403、可撓性コイルヒータ500、熱電対600を動作させる。具体的には、制御装置は、試験用ボイラ管200の内部温度が一定温度となるように、熱電対600から得られる温度検知結果に基づいて可撓性コイルヒータ500の通電量を制御しつつ、試験用ボイラ管200に対して一定の曲げ荷重が継続的に加わるように、往復動装置403を垂直方向に往復動させる。このようにして、試験用ボイラ管200に対する疲労試験を行うことが可能になる。
<<第2実施形態>>
図6は、本実施形態に係る他の疲労試験方法において、試験用ボイラ管に装着される補強装置を示す斜視図である。図7は、本実施形態に係る他の疲労試験方法において、試験用ボイラ管に装着される補強装置を示す分解平面図である。図8は、本実施形態に係る他の疲労試験方法において、試験用ボイラ管に装着される補強装置を示す平面図である。図9は、本実施形態に係る他の疲労試験方法において、試験用ボイラ管に装着される補強装置を示す他の平面図である。
以下、図6〜図9を参照しつつ、試験用ボイラ管200に装着される補強装置250について説明する。
補強装置250は、ボイラ2内に設置されているボイラ管の余寿命がクリープ疲労損傷に伴って短くなるのを抑制するために、ボイラ管の外周面に対して密着するように装着される補強部材である。本疲労試験において、補強装置250は、ボイラ管の代わりに試験用ボイラ管200の外周面に対して密着するように装着される。補強装置250は、試験用ボイラ管200の外周面に対して密着するように装着される第1補強部材251A及び第2補強部材251Bを含んで構成されている。
第1補強部材251Aは、耐熱鋼(例えばステンレス鋼SUS316,SUS304)を材料として形成されている。又、第1補強部材251Aは、X軸及びY軸で形成されるXY平面が試験用ボイラ管200の中心軸を通るように試験用ボイラ管200が切断された場合の、試験用ボイラ管200の上側(+Z側)の半周分の外周面に対して面接触するように、半円筒形状を呈している。又、第1補強部材251AのX軸に沿う方向の長さLは、試験用ボイラ管200が熱応力に応じたクリープ疲労損傷や応力腐食割れSCC(Stress Corrosion Cracking)を発生し難くなるように、例えば試験用ボイラ管200の直径の2倍以上の長さに設定されている。又、第1補強部材251Aの肉厚は、X軸に沿う方向の両端に熱応力が集中しないように、X軸に沿う方向において第1補強部材251Aの中央から両端に向かうにつれて薄くなっている。特に、第1補強部材251Aの肉厚は、X軸に沿う方向において、第1補強部材250Aの中央付近では一定であるが、第1補強部材251Aの中央から遠ざかった位置から両端に向かうにつれて、円錐の外周面のように一定割合で徐々に薄くなっている。尚、一定割合は、X軸に沿う方向の長さ100mmに対して肉厚が5mm薄くなる程度の割合に設定されていることとする。又、第1補強部材251Aの両端の肉厚は、5mm程度に設定されることとする。
第1補強部材250AのY軸に沿う方向の両側(±Y側)には、第1フランジ252がX軸に沿う方向に設けられている。又、第1フランジ252は、耐熱鋼(例えばステンレス鋼SUS316,SUS304)を材料として形成され、例えば長尺L’(<L)の平板形状を呈している。又、第1フランジ252には、X軸に沿う方向に複数の第1孔253が実質的に等間隔で穿設されている。又、第1フランジ252は、第1補強部材100Aに対して、溶接加工によって一体的に設けられている。
同様に、第2補強部材251Bは、耐熱鋼(例えばステンレス鋼SUS316,SUS304)を材料として形成されている。又、第2補強部材251Bは、X軸及びY軸で形成されるXY平面が試験用ボイラ管200の中心軸を通るように試験用ボイラ管200が切断された場合の、試験用ボイラ管200の下側(−Z側)の半周分の外周面に対して面接触するように、半円筒形状を呈している。又、第2補強部材251BのX軸に沿う方向の長さは、試験用ボイラ管200が熱応力に応じたクリープ疲労損傷や応力腐食割れを発生し難くなるように、例えば試験用ボイラ管200の直径の2倍以上の長さに設定されている。又、第2補強部材251Bの肉厚は、X軸に沿う方向の両端に熱応力が集中しないように、第2補強部材251BのX軸に沿う方向の中央から両端に向かうにつれて薄くなっている。特に、第2補強部材251Bの肉厚は、X軸に沿う方向において、第2補強部材251B中央付近では一定であるが、第2補強部材251Bの中央から遠ざかった位置から両端に向かうにつれて、円錐の外周面のように一定割合で徐々に薄くなっている。尚、一定割合は、X軸に沿う方向の長さ100mmに対して肉厚が5mm薄くなる程度の割合に設定されていることとする。又、第2補強部材251Bの両端の肉厚は、5mm程度に設定されることとする。
第2補強部材251BのY軸に沿う方向の両側(±Y側)には、第2フランジ254がX軸に沿う方向に設けられている。又、第2フランジ254は、耐熱鋼(例えばステンレス鋼SUS316,SUS304)を材料として形成され、長尺L’(<L)の平板形状を呈している。又、第2フランジ254には、X軸に沿う方向に複数の第2孔255が実質的に等間隔で穿設されている。又、第2フランジ255は、第2補強部材251Bに対して、溶接加工によって一体的に設けられている。
上記の説明から明らかなように、第1補強部材251A及び第2補強部材251Bは、両部材251A,251Bの間に試験用ボイラ管200を挟むように配置したときに対称な形状を呈することとなる。よって、第1補強部材251A及び第2補強部材251Bが試験用ボイラ管200を境に対称となるように配置された状態において、第1フランジ252及び第2フランジ254を重ね合わせると、第1補強部材251A及び第2補強部材251Bの内周面(窪んでいる側の面)が試験用ボイラ管200の外周面に対して面接触し、複数の第1孔253及び複数の第2孔255同士がずれることなく重なり合った状態になる。そして、複数の第1孔253及び複数の第2孔255に複数のボルト256を挿入した後、複数のボルト256に複数のナット257を螺合させて締め付けると、第1補強部材251A及び第2補強部材251Bは試験用ボイラ管200の外周面に対して密着して装着された状態になる。尚、第1補強部材251A及び第2補強部材251Bが重なり合うことによって形成される補強装置250の内径は、一定のままである。
図10A〜図10Dは、本実施形態に係る他の疲労試験方法を実施するための工程を示す要部平面図である。疲労試験方法は、説明の便宜上、例えば図10A〜図10Dの順序で実施されることとするが、疲労試験方法を最終的に実施できるのであれば、上記の順序を一部変更して実施されることとしてもよい。又、図10A〜図10Dの工程を実施するにあたって、固定アーム303A,303Bは基台301に対して着脱自在な機構によって取り付けられ、可動アーム404A,404Bは先端箱405に対して着脱自在な機構によって取り付けられ、挿入孔407A,407Bは補強装置250を挿入可能な径を有することとする。又、説明の便宜上、図10B及び図10Cにおいて、第1フランジ252、第2フランジ254、ボルト256、ナット257、固定バンド258は省略されている。
以下、図10A〜図10Dを参照しつつ、本実施形態に係る他の疲労試験方法を用いて行われる疲労試験について説明する。
先ず、ボイラ2内に設置されているボイラ管に対して材料、外径、肉厚等が実質的に同一の試験用ボイラ管200を準備する。尚、試験用ボイラ管200は、疲労試験機100に装着する関係上、固定アーム303A,303B間の距離を僅かに超える全長(例えば1〜2m程度の全長)を有し、隣接する試験用ボイラ管200の開口同士を突き合わせて溶接加工した結果生じる溶接部201を有することとする。そして、試験用ボイラ管200の両端が露出するように、試験用ボイラ管200の溶接部201を含む外周面に対して補強装置250を装着する(工程1)。
次に、基台301から固定アーム303A,303Bを取り外し、先端箱405から可動アーム404A,404Bを取り外す。そして、第1フランジ252及び第2フランジ254の一端(−X側)が可動アーム404Aに当接するまで、補強装置250が装着された状態である試験用ボイラ管200の一端(−X側)を可動アーム404Aに穿設された挿入孔407Aに挿入するとともに、第1フランジ252及び第2フランジ254の他端(+X側)が可動アーム404Bに当接するまで、上記の試験用ボイラ管200の他端(+X側)を可動アーム404Bに穿設された挿入孔407Bに挿入する。可動アーム404A,404Bが第1フランジ252及び第2フランジ254を挟んだ状態になったら、可動アーム404A,404Bを先端箱405に取り付ける。次に、可動アーム404Aの可動アーム404Bとは反対側(−X側)における補強装置250の外周面と、可動アーム404Bの可動アーム404Aとは反対側(+X側)における補強装置250の外周面と、に対して、第1補強部材251A及び第2補強部材251Bを試験用ボイラ管200に密着させるための固定バンド258を装着する。次に、上記の試験用ボイラ管200の一端を固定アーム303Aに穿設された挿入孔304Aに挿入するとともに、上記の試験用ボイラ管200の他端を固定アーム303Bに穿設された挿入孔304Bに挿入する。固定アーム304A,304Bが補強装置250の両端に当接したら、可動アーム404A,404Bの垂直位置を調整しながら、固定アーム303A,303Bを基台301に取り付ける。これによって、試験用ボイラ管200は、疲労試験機100に固定される。尚、溶接部201は、可動アーム404A,404Bの間に存在していることとする(図10A:工程2)。
次に、可撓性コイルヒータ500を試験用ボイラ管200の一方の開口(−X側)から挿入し、可撓性コイルヒータ500が試験用ボイラ管200の内部に収まるように設置する。この工程によって、試験用ボイラ管200の内部を加熱することが可能になる。可撓性コイルヒータ500は、弾性変形しやすい性質を有する他にセラミックス等の絶縁材料によって絶縁被覆されているため、疲労試験の際に破損することなく加熱動作を継続することが可能になる(図10B:工程3)。
次に、固定アーム303Aの固定アーム303Bとは反対側(−X側)の面に対してキャップ900Aを装着し、同様に、固定アーム303Bの固定アーム303Aとは反対側(+X側)の面に対してキャップ900Bを装着する。キャップ900A,900Bの装着が行われると、試験用ボイラ管200の両端の開口が塞がれることに伴って、可撓性コイルヒータ500によって加熱された試験用ボイラ管200の内部の熱が試験用ボイラ管200の両端の開口から放熱し難くなる。又、キャップ900Aを装着する際に、試験用ボイラ管200の一方の開口から見える可撓性コイルヒータ500の一方の端子を導線901Aと電気的に接続する。同様に、試験用ボイラ管200の他方の開口から見える可撓性コイルヒータ500の他方の端子を導線901Bと電気的に接続する。導線901A,901Bは、制御装置から導出されてキャップ900A,900Bを貫通する導線である。従って、制御装置は、可撓性コイルヒータ500の通電量を制御しつつ、試験用ボイラ管200の内部を加熱することが可能になる。又、熱電対600を補強装置250の外周面に取り付ける。熱電対600は、制御装置と接続されている。従って、制御装置は、熱電対600による温度検知結果に基づいて、試験用ボイラ管200の内部温度が一定温度となるように、可撓性コイルヒータ500の通電量を制御することが可能になる(図10C:行程4)。
次に、試験用ボイラ管200の内部の熱が試験用ボイラ管200及び補強装置250を通して放熱し難くなるように、保温部材700を試験用ボイラ管200の外周面に巻き付けた後、ワイヤ800を保温部材700の外周面に引き回し、保温部材700を試験用ボイラ管200に固定する(図10D:行程5)。
上記の行程1〜工程5を行うことによって、試験用ボイラ管200に対する疲労試験を行うための準備が完了する。そして、制御装置に対して疲労試験を行うための指示を入力すると、制御装置は、往復動装置403、可撓性コイルヒータ500、熱電対600を動作させる。具体的には、制御装置は、試験用ボイラ管200の内部温度が一定温度となるように、熱電対600から得られる温度検知結果に基づいて可撓性コイルヒータ500の通電量を制御しつつ、試験用ボイラ管200に対して一定の曲げ荷重が継続的に加わるように、往復動装置403を垂直方向に往復動させる。このようにして、ボイラ管に補強装置250を装着する実際の使用環境と同等の使用環境を実現しながら、試験用ボイラ管200に対する疲労試験を行うことが可能になる。
以上説明したように、本実施形態に係る、ボイラの燃焼熱を用いて水を加熱することによって得られる蒸気が通過する円筒型のボイラ管の疲労試験方法は、ボイラ管と同等の試験用ボイラ管200を準備する第1工程と、表面が絶縁被覆された可撓性コイルヒータ500を試験用ボイラ管200の内部に設置する第2工程と、熱電対600を試験用ボイラ管200の外周面上に設置する第3工程と、試験用ボイラ管200の断面に沿う方向に往復運動する疲労試験機100の可動アーム404A,404Bに対して試験用ボイラ管500を装着する第4工程と、疲労試験機100の固定アーム303A,303Bが可動アーム404A,404Bを挟むように、固定アーム303A,303Bに対して試験用ボイラ管200を装着する第5工程と、試験用ボイラ管の内部温度が一定温度になるように、熱電対600の温度検知結果に基づいて可撓性コイルヒータ500の加熱温度を制御しつつ、可動アーム404A,404Bを往復運動させることによって、試験用ボイラ管200の疲労試験を行う第6工程と、を含む。そして、第1工程〜第5工程を行うことによって、低コスト及び高精度の疲労試験を行うことが可能になる。
又、本実施形態に係る疲労試験方法において、試験用ボイラ管200の外周面に保温部材700を巻き付けて固定する第7工程を、第6工程の前に含む。そして、第7工程を行うことによって、試験用ボイラ管200の内部の熱が試験用ボイラ管200を通して放熱し難くなるため、更に高精度の疲労試験を行うことが可能になる。
又、本実施形態に係る疲労試験方法において、試験用ボイラ管200の内部の熱が試験用ボイラ管200の両端の開口から放熱し難くなるように、開口をキャップ900A,900Bで塞ぐ第8工程を、第6工程の前に含む。そして、第8工程を行うことによって、試験用ボイラ管200の内部の熱が試験用ボイラ管200を通して放熱し難くなるため、更に高精度の疲労試験を行うことが可能になる。
又、本実施形態に係る疲労試験方法において、図6に示すような、試験用ボイラ管200の長手方向に沿う方向の長さが試験用ボイラ管200の直径の2倍以上に設定されるとともに試験用ボイラ管200の断面に沿う方向の肉厚が両端に向かうにつれて薄くなる補強装置250を、試験用ボイラ管200の外周面に装着する。そして、ボイラ管に補強装置250を装着する実際の使用環境と同等の使用環境を実現しながら、試験用ボイラ管200に対する疲労試験を行うことが可能になる。
又、本実施形態に係る疲労試験方法において、図7に示すように、補強装置250を試験用ボイラ管200の溶接部201を含む外周面に装着する。そして、ボイラ管に補強装置250を装着する実際の使用環境と同等の使用環境を実現しながら、試験用ボイラ管200に対する疲労試験を行うことが可能になる。
又、本実施形態に係る疲労試験方法において、ステンレス鋼SUS316,SUS304からなる補強装置250を試験用ボイラ管200の外周面に装着することとする。
又、本実施形態に係る疲労試験方法において、熱電対600を試験用ボイラ管200又は補強装置250の外周面上に配置することとする。
又、本実施形態に係る疲労試験方法において、可動アーム404A,404Bに形成される挿入孔406A,406B,407A,407Bに試験用ボイラ管200を挿入することによって、可動アーム404A,404Bを試験用ボイラ管200と結合することとする。
又、本実施形態に係る疲労試験方法において、固定アーム303A,303Bに形成される挿入孔304A,304Bに試験用ボイラ管200を挿入することによって、固定アーム303A,303Bを試験用ボイラ管200と結合することとする。
尚、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
100 疲労試験機
200 試験用ボイラ管
201 溶接部
250 補強装置
251A 第1補強部材
251B 第2補強部材
252 第1フランジ
253 第1孔
254 第2フランジ
255 第2孔
256 ボルト
257 ナット
258 固定バンド
300 固定機構
301 基台
302A,302B,402A,402B 支脚
303A,303B 固定アーム
304A,304B,406A,406B,407A,407B 挿入孔
400 可動機構
401 橋渡板
403 往復動装置
404A,404B 可動アーム
405 先端箱
500 可撓性コイルヒータ
600 熱電対
700 保温部材
800 ワイヤ

Claims (10)

  1. ボイラの燃焼熱を用いて水を加熱することによって得られる蒸気が通過する円筒型の配管の疲労試験方法であって、
    前記配管と同等の試験用配管を準備する第1工程と、
    表面が絶縁被覆された可撓性コイルヒータを前記試験用配管の内部に設置する第2工程と、
    温度センサを前記試験用配管の外周面上に設置する第3工程と、
    前記試験用配管の断面に沿う方向に往復運動する疲労試験機の可動アームに対して前記試験用配管を装着する第4工程と、
    前記疲労試験機の一対の固定アームが前記可動アームを挟むように、前記一対の固定アームに対して前記試験用配管を装着する第5工程と、
    前記試験用配管の内部温度が一定温度になるように、前記温度センサの温度検知結果に基づいて前記可撓性コイルヒータの加熱温度を制御しつつ、前記可動アームを往復運動させることによって、前記試験用配管の疲労試験を行う第6工程と、
    を含むことを特徴とする配管の疲労試験方法。
  2. 前記第4工程において、前記試験用配管の断面に沿う方向に往復運動する前記疲労試験機の一対の可動アームに対して前記試験用配管を装着する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管の疲労試験方法。
  3. 前記試験用配管の外周面に保温部材を巻き付けて固定する第7工程
    を前記第6工程の前に含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配管の疲労試験方法。
  4. 前記試験用配管の内部の熱が前記試験用配管の両端の開口から放熱しないように、前記開口を蓋部材で塞ぐ第8工程
    を前記第6工程の前に含むことを特徴とする請求項3に記載の配管の疲労試験方法。
  5. 前記第1工程において、前記試験用配管の長手方向に沿う方向の長さが前記試験用配管の直径の2倍以上に設定されるとともに前記試験用配管の断面に沿う方向の肉厚が両端に向かうにつれて薄くなる補強部材を、前記試験用配管の外周面に装着する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の配管の疲労試験方法。
  6. 前記第1工程において、前記補強部材を前記試験用配管の溶接部を含む外周面に装着する
    ことを特徴とする請求項5に記載の配管の疲労試験方法。
  7. 前記第1工程において、ステンレス鋼からなる前記補強部材を前記試験用配管の外周面に装着する
    ことを特徴とする請求項6に記載の配管の疲労試験方法。
  8. 前記第3工程において、熱電対を含む前記温度センサを前記試験用配管の外周面上に配置する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の配管の疲労試験方法。
  9. 前記第4工程において、前記可動アームに形成される挿入孔に前記試験用配管を挿入することによって、前記可動アームを前記試験用配管と結合する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の配管の疲労試験方法。
  10. 前記第5工程において、前記一対の固定アームに形成される挿入孔に前記試験用配管を挿入することによって、前記一対の固定アームを前記試験用配管と結合する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の配管の疲労試験方法。
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