JP2017026164A - 蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法 - Google Patents

蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017026164A
JP2017026164A JP2015141702A JP2015141702A JP2017026164A JP 2017026164 A JP2017026164 A JP 2017026164A JP 2015141702 A JP2015141702 A JP 2015141702A JP 2015141702 A JP2015141702 A JP 2015141702A JP 2017026164 A JP2017026164 A JP 2017026164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
unit
source
switch unit
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015141702A
Other languages
English (en)
Inventor
田崎 豊
Yutaka Tazaki
豊 田崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2015141702A priority Critical patent/JP2017026164A/ja
Publication of JP2017026164A publication Critical patent/JP2017026164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

【課題】所望のタイミングで熱受取部に熱を供給できる蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法を提供する。【解決手段】潜熱または顕熱として熱を蓄える蓄熱器500と、加熱源51を備え蓄熱器に熱を供給可能な熱源200と、蓄熱器に蓄えられた熱を受け取る熱受取部20と、蓄熱器と熱受取部との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第1熱スイッチ部30fと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法に関する。
蓄熱システムは、蓄熱器に蓄えられた熱を、必要な時に熱受取部に対して供給することのできるシステムである。蓄熱システムに蓄えられた熱を受け取る熱受取部として、例えば、吸着式冷凍装置の吸着器が挙げられる。
吸着式冷凍装置は、一般的に、水等の熱媒体を蒸発させる蒸発器と、蒸発させた熱媒体を吸着可能なシリカゲル等の吸着材を備える吸着器と、を有する。また、吸着式冷凍装置は、吸着器を加熱して吸着器に吸着された熱媒体を脱着させる加熱部と、加熱された吸着部を冷却して再び吸着器への熱媒体の吸着を促進する冷却部と、を有する。熱媒体が蒸発器から熱を奪って蒸発し、蒸発した熱媒体が吸着器に吸着することによって、蒸発器において冷熱が発生する。吸着式冷凍装置は、蒸発器において発生した冷熱を利用して冷却対象を冷却する。
蓄熱器は、吸着式冷凍装置の加熱部として作用する。すなわち、蓄熱器に蓄えられた熱を用いて吸着器を加熱し、吸着器に吸着された熱媒体を脱着させる。
これに関連して、特許文献1には、化学蓄熱材を備える蓄熱器に蓄えられた熱を用いて、吸着器を加熱する技術が開示されている。具体的には、化学蓄熱材の化学反応で生じる反応熱によって吸着器を加熱して、吸着器に吸着された熱媒体を脱着させる。
特開2014−40959号公報
特許文献1に記載の蓄熱器における化学蓄熱材の化学反応は、吸熱反応および発熱反応を含む。このうち、吸熱反応で生じる反応熱を用いて吸着器の加熱が行われる。このため、発熱反応の間は吸着器を加熱することは困難である。したがって、吸着器の加熱が間欠的になる可能性があり、吸着器に対して所望のタイミングで熱を供給することは困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、所望のタイミングで熱受取部に熱を供給できる蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る蓄熱システムは、潜熱または顕熱として熱を蓄える蓄熱器と、加熱源を備え前記蓄熱器に熱を供給可能な熱源と、前記蓄熱器に蓄えられた熱を受け取る熱受取部と、を有する。また、蓄熱システムは、前記蓄熱器と前記熱受取間との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第1熱スイッチ部を有する。前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記蓄熱器に蓄えられた熱を前記熱受取部に供給する。また、前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記蓄熱器から前記熱受取部への熱の供給を停止する。
また、上記目的を達成する本発明に係る蓄熱システムの制御方法は、蓄熱器と、熱受取部と、の間の熱伝達状態および断熱状態を、第1熱スイッチ部によって切り替える方法である。第1熱スイッチ部によって断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記蓄熱器に蓄えられた熱を前記熱受取部に供する。また、前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記蓄熱器から前記熱受取部への熱の供給を停止する。
このように構成された蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法によれば、熱源は蓄熱器に対して熱を供給可能であって、蓄熱器は熱源からの熱を、潜熱または顕熱として蓄える。また、第1熱スイッチ部は、蓄熱器および熱受取部間の熱伝達状態および断熱状態を切り替えることが可能である。したがって、第1熱スイッチ部を所望のタイミングで切り替えることによって、蓄熱器は熱受取部に対して、所望のタイミングで熱を供給することができる。したがって、所望のタイミングで熱受取部に熱を供給できる蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法を提供することができる。
本実施形態に係る自動車の温調システムを示す概略図である。 断熱状態にある第4熱スイッチ部を示す図であって、図2(A)は、第4熱スイッチ部を示す斜視図、図2(B)は、図2(A)の2B−2B線に沿う断面図である。 熱伝達状態にある第4熱スイッチ部を示す図であって、図3(A)は、第4熱スイッチ部を示す斜視図、図3(B)は、図3(A)の3B−3B線に沿う断面図である。 蓄熱器および熱切替部を示す概略図である。 空気調和装置の構成を示す概略図である。 吸着式冷凍装置の蒸発器および凝縮器の構成を示す概略図である。 図7(A)は、第1吸着器および第2吸着器を示す斜視図、図7(B)は第1吸着器および第2吸着器を示す正面図、図7(C)は、図7(B)の7C−7C線に沿う断面図である。 吸着式冷凍装置の動作状況を示す概略図であり、第1吸着器が吸着モードにある状態、第2吸着器が脱着モードにある状態を示す。 吸着式冷凍装置の動作状況を示す概略図であり、第1吸着器が脱着モードにある状態、第2吸着器が吸着モードにある状態を示す。 吸着式冷凍装置の制御系を示すブロック図である。 第1吸着器および第2吸着器の熱サイクルの説明に供する図である。 各部の制御タイミングを示すタイムチャートである。 温調システムの制御方法を示すフローチャートである。 吸着式冷凍装置の動作状況を示す概略図であり、第1吸着器が予熱モードにある状態、第2吸着器が予冷モードにある状態を示す図である。 吸着式冷凍装置の動作状況を示す概略図であり、第1吸着器が予冷モードにある状態、第2吸着器が予熱モードにある状態を示す図である。 加熱源を所定の温度範囲に維持する制御方法を示すフローチャートである。 改変例に係る温調システムを示す概略図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本実施形態に係る蓄熱システムを説明する。本実施形態では、蓄熱システムの一例として、自動車の温調システムを例に挙げて説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本実施形態に係る温調システム400を示す概略図である。
本実施形態に係る温調システム400は、自動車の車内の空気温度を調整するためのシステムである。
自動車の温調システム400は、図1に示すように、複数の加熱源51を備え温熱を発生する熱源200と、冷熱を発生する吸着式冷凍装置100と、を有する。また、温調システム400は、潜熱または顕熱として熱を蓄える蓄熱器500と、熱源200および蓄熱器500から得た温熱、および吸着式冷凍装置100から得た冷熱によって車内空気の温度調整を行う空気調和装置300と、各部の制御を行う制御部90と、を有する。以下、熱源200、蓄熱器500、空気調和装置300、制御部90、および吸着式冷凍装置100の順で、それぞれの構成を詳細に説明する。
<熱源200>
熱源200は、熱を発生するような自動車の構成部品・装置等からなる加熱源51と、各加熱源51を通る循環経路を形成する第1配管(熱源用配管および循環用配管に相当する)52と、を有する。また、熱源200は、第1配管52内を循環する温調媒体を循環させる第1ポンプ53を有する。熱源200は、加熱源51および第1配管52の間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第4熱スイッチ部30i(排気用熱スイッチ部30b、バッテリ用熱スイッチ部30c、インバータ用熱スイッチ部30d、ブレーキ用熱スイッチ部30e)を有する。熱源200は、加熱源51内に配置され、それぞれの加熱源51内の温度を測定する複数の温度センサ58を有する。
加熱源51は、第1配管52に対して隙間を介して配置され、第1配管内の温調媒体に熱を供給可能である。加熱源51は、自動車に設置されるエンジン51aと、エンジンの排気51bと、バッテリ51cと、インバータ51dと、水冷式のブレーキ51eと、を有する。
第1配管52には、ラジエータ55を通るバイパス配管59aがさらに設けられる。第1配管52を流れる温調媒体の温度が所定の温度より高くなった場合に、バイパス配管59aに設けられたバルブ59bを開き、ラジエータ55によって温調媒体を冷却する。
第1配管52内を循環する温調媒体は、熱伝達率が高く、熱容量の大きい液体が好ましい。温調媒体としては、例えば、水、シリコーンオイル等が使用され得る。ただし、加熱源51と熱交換可能であればこれらに限定されず、例えば気体であってもよい。
第1ポンプ53としては、公知のポンプを用いることができる。
第4熱スイッチ部30iは、第1配管52および加熱源51の両方に接するように、第1配管52および加熱源51の間の隙間に配置される。
第4熱スイッチ部30iは、エンジンの排気51bに隣接する排気用熱スイッチ部30bと、バッテリ51cに隣接するバッテリ用熱スイッチ部30cと、インバータ51dに隣接するインバータ用熱スイッチ部30dと、を有する。また、第4熱スイッチ部30iは、ブレーキ51eに隣接するブレーキ用熱スイッチ部30eを有する。以下、第4熱スイッチ部30iの構成について、図2および図3を参照して説明する。
以下、図2および図3を参照して、第4熱スイッチ部30iの構成について詳細に説明する。なお、後述する熱切替部30fは、第4熱スイッチ部30iの構成と同様である。
図2は、断熱状態にある第4熱スイッチ部30iを示す図であって、図2(A)は、第4熱スイッチ部30iを示す斜視図、図2(B)は、図2(A)の2B−2B線に沿う断面図である。図3は、熱伝達状態にある第4熱スイッチ部30iを示す図であって、図3(A)は、第4熱スイッチ部30iを示す斜視図、図3(B)は、図3(A)の3B−3B線に沿う断面図である。
第4熱スイッチ部30iは、図2および図3に示すように、熱伝導率の高い液体Lが出し入れされる間隙32を形成する間隙形成部31と、間隙形成部31の底部において液体Lを貯蔵可能な液溜め部33と、を有する。さらに第4熱スイッチ部30iは、液溜め部33の内容積を増減可能な駆動部38を有する。
液体Lは、熱伝導率の高いほど好ましく、例えば、ガリウム、インジウム、スズの共晶合金であるガリンスタン等の液体金属などが挙げられる。ただし、第1配管52および加熱源51の間を熱伝達状態にし得る限り、材料はこれらに限定されない。
間隙形成部31は、略平板形状の第1平板31aおよび第2平板31bの間に、逆Uの字型の枠部31cを挟み込むことによって、第1平板31aおよび第2平板31bの間に略平板形状の間隙32を形成する。
第1平板31aおよび第2平板31bは、アルミニウム、銅などの熱伝導率の高い材料からなる。このため、間隙32に熱伝導率の高い液体Lが充填された場合に、加熱源51および第1配管52は、熱伝達率の高い液体L、第1、第2平板31a、31bを介して熱的に繋がる。この結果、加熱源51および第1配管52間の熱交換を効率的に行うことができる。
枠部31cの厚みは、間隙32の厚みに相当する。断熱性と熱伝達性を両立させるため、枠部31cの厚みは好ましくは数十μm程度であることが好ましい。
液溜め部33は、図2(B)に示すように、間隙形成部31の底部において、間隙32に連通し、液体Lの貯蔵空間を形成する。
間隙形成部31および液溜め部33によって形成される空間は密閉されており、真空に保たれている。このため、液体Lが液溜め部33内にとどまっている場合は、間隙32は真空となっており、加熱源51と第1配管52との間の熱交換を好適に防ぐことができる。なお、間隙形成部31および液溜め部33によって形成される空間は、例えば、空気等の断熱性に優れる不活性ガスによって充填されていてもよい。
また、間隙形成部31において加熱源51、第1配管52に対して露出する表面および液溜め部33の表面は、発泡スチロールや発泡ポリプロピレンなどの発泡材、織布、不織布等の断熱性を備える材料によって覆われていることが好ましい。
駆動部38は、図2(B)に示すように、液溜め部33の底部に設けられ、液溜め部33の内容積を減少させるように凸状に変形自在な押し込み部36と、押し込み部36が変形するための駆動力を与える電源37と、を有する。押し込み部36は、誘電性の高分子エラストマー材料からなる板状の弾性部材34と、弾性部材34を挟み込む一対の電極35a、35bと、によって構成される。電源37は一対の電極35a、35bに接続されている。
弾性部材34は、電圧を付加すると弾性変形可能である。高分子エラストマーとしては、例えば、天然ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム、ポリロタキサン構造を有するエラストマー等を用いることができる。なお、本実施形態では、弾性部材34として誘電性の高分子エラストマー材料を用いる形態を説明したが、例えば、圧電素子を用いてもよい。
一対の電極35a、35bは、例えば、金属電極、黒鉛粉末、シリコーンオイルとグラファイト混合物等から構成することが可能である。
第4熱スイッチ部30iの電源37がオフの状態では、図2(A)、(B)に示すように、液体Lは液溜め部33内に留まっている。このため、第4熱スイッチ部30iの間隙32を介して配置される加熱源51と第1配管52の間は、断熱された状態になる。第4熱スイッチ部の電源37をオンにすると、弾性部材34に電圧が印加されるため、図3(A)、(B)に示すように、液溜め部33の内容積を減らすように弾性部材34が凸状に変形し、液体Lが間隙32に移動する。このため、第4熱スイッチ部30iの間隙32を介して配置される加熱源51と第1配管52は、熱伝達可能な状態になる。以下、第4熱スイッチ部30iを断熱状態にすることを「オフにする」と、熱伝達状態にすることを「オンにする」とも称する。
なお、上述したように、間隙形成部31において、加熱源51、第1配管52に対して露出する表面および液溜め部33の表面は、断熱性を備える材料によって覆われている。このため、第4熱スイッチ部30iがオンのときに、加熱源51および第1配管52から伝わる熱が、これらの表面から外部(大気)へ放出しないようにすることができる。
温度センサ58は、エンジン51a内の温度を測定する温度センサ58aと、バッテリ51c内の温度を測定する温度センサ58bと、インバータ51d内の温度を測定する温度センサ58cと、を有する。また、温度センサ58は、蓄熱器500内の温度を測定する温度センサ58dと、ブレーキ51e内の温度を測定する温度センサ58eと、エンジンの排気51bの温度を測定する温度センサ58fと、を有する。以上、熱源200の構成について説明した。
<蓄熱器500>
次に、蓄熱器500について説明する。蓄熱器500は、熱源200から熱を受け取って、潜熱または顕熱として蓄える。蓄熱器500は、第1配管52を介して吸着器20a、20bと熱的に連通される。
図4は、蓄熱器500および熱切替部30fの構成を示す概略図である。
蓄熱器500は、図4に示すように、本体部503の内部に蓄熱材501(502)が配置されることによって構成される。
蓄熱器500は、熱切替部30fを介して、第1配管52内の温調媒体を充填可能な充填部52aと繋がっている。充填部52aは、第1配管52と連通する。
熱切替部30fは、上述した第4熱スイッチ部30iと同様に構成を有しており、蓄熱器500および第1配管52間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能である。
蓄熱器500が熱を蓄える際、熱切替部30fは、蓄熱器500と熱源200との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第2熱スイッチ部として機能する。また、蓄熱器500から熱が放出される際、熱切替部30fは、蓄熱器500と吸着器20a、20bとの間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第1熱スイッチ部として機能する。
熱切替部30fをオンにすることによって、蓄熱器500に潜熱または顕熱として蓄えられた熱は、第1配管52内の温調媒体に供給される。そして、蓄熱器500から熱が供給された温調媒体は、第1配管52内を循環して、吸着器20a、20bに供給される。このように、蓄熱器に蓄えられた熱を用いて、吸着器20a、20bに吸着された熱媒体を脱着させる。詳細な熱の移動方法については後述する。
蓄熱器500としては、上述したように、潜熱を利用するものまたは顕熱を利用するものを用いることができる。
潜熱蓄熱とは、温度変化を伴わず物質の相を変化させた時の熱量を利用して蓄熱する方式である。潜熱を利用する場合は、蓄熱器500の内部に潜熱蓄熱材501が充填される。潜熱蓄熱材としては適宜公知のものを用いることができるが、例えば、水、パラフィンなどを用いることができる。
また、顕熱蓄熱とは、相変化を伴わず物質の温度を変化させた時の熱量を利用して蓄熱する方式である。顕熱を利用する場合は、顕熱蓄熱材502を利用することができる。顕熱蓄熱材としては適宜公知のものを用いることができるが、例えば、コンクリート、水などを用いることができる。以上、蓄熱器500の構成について説明した。
<空気調和装置300>
次に、図5を参照して、空気調和装置300の構成について説明する。図5は、空気調和装置300の構成を示す概略図である。
空気調和装置300は、図5に示すように、車内外の空気を取り込むインテークユニット310と、取り込んだ空気を除湿冷却するクーラユニット320と、を有する。また、空気調和装置300は、除湿冷却した空気を暖めるヒータユニット330と、温度調整した空気を車内に供給する供給口340と、をさらに有する。また、空気調和装置300は、迂回バイパス(不図示)をさらに有する。
インテークユニット310は、車外空気を取り込む第1取り込み口311と、車内空気を取り込む第2取り込み口312と、取り込んだ空気をクーラユニット320へ送るファン313と、を有する。
クーラユニット320は、インテークユニット310に接続されているクーラケーシング321と、クーラケーシング321内において蛇行するように設けられた第2配管322と、を有する。第2配管322は、第3配管13を介して吸着式冷凍装置100の蒸発器10に接続されている(図1参照)。第2配管322および第3配管13内には温調媒体が流れている。吸着式冷凍装置100の蒸発器10において冷熱を得た温調媒体は、第2配管322においてインテークユニット310に取り込まれた空気と熱交換を行い、取り込まれた空気を冷却する。
ヒータユニット330は、クーラユニット320に対して下流側に設けられたヒータケーシング331と、クーラユニット320において除湿冷却された空気を加熱可能なヒータコア332と、を有する。ヒータユニット330は、ヒータコア332を通過する空気量を調整可能なミックスドア333をさらに有する。
ヒータコア332は、取り込んだ空気がヒータコア332を通過しない迂回路334を有するようにヒータケーシング331内に取付けられている。ヒータコア332は、熱源200における第1配管52に接続されており、第1配管52内を流れる温調媒体によってヒータコア332は加熱される。
ミックスドア333は、ヒータコア332の前面において回動自在に設けられる。ミックスドア333の開度によって、ヒータコア332を通過する空気量と迂回路334を通過する空気量との比率を調整し、取り込んだ空気の温度を調整することができる。
供給口340は、ヒータユニット330に対して下流側に設けられ、車内へと繋がっている。クーラユニット320およびヒータユニット330によって、湿度および温度が調整された空気は、供給口340を通って車内に供給される。
迂回バイパスは、第1配管52を構成し、第1配管52内の温調媒体がヒータケーシング331内に供給されることなく、迂回するために設けられるバイパスである。以上、空気調和装置300の構成について説明した。
<制御部90>
次に、制御部90の構成について説明する。
制御部90は、CPU、ROMによって構成される記憶部、およびRAM等を含む公知のマイクロコンピュータにより構成している。CPUが記憶部に予め格納されている各種プログラムをそれぞれRAMに読み出して実行することにより、後述する所定の動作制御が実施される。
制御部90は、熱切替部30fおよび第4熱スイッチ部30iの熱伝達状態および断熱状態を制御する。制御部90は、第1制御部、第2制御部、第4制御部を構成する。制御部90は、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、熱切替部30fおよび第4熱スイッチ部30iの作動を制御する。定められた温度範囲とは、具体的には、各加熱源51が正常に作動する温度範囲を意味し、例えば加熱源51のバッテリ51cでは、20℃〜80℃である。以上、制御部90の構成について説明した。
<吸着式冷凍装置100>
次に、図6〜図10を参照して、本実施形態に係る吸着式冷凍装置100について説明する。
図6は、吸着式冷凍装置100の蒸発器10および凝縮器60の構成を示す概略図である。図7(A)は、第1吸着器20aおよび第2吸着器20bを示す斜視図である。図7(B)は、第1吸着器20aおよび第2吸着器20bを示す正面図である。図7(C)は、図7(B)の7C−7C線に沿う断面図である。図8は、吸着式冷凍装置100の動作状況を示す概略図であり、第1吸着器20aが吸着モードにある状態、第2吸着器20bが脱着モードにある状態を示す。図9は、吸着式冷凍装置100の動作状況を示す概略図であり、第1吸着器20aが脱着モードにある状態、第2吸着器20bが吸着モードにある状態を示す。図10は、吸着式冷凍装置100の制御系を示すブロック図である。
吸着式冷凍装置100は、図1に示すように、蒸発器10と、対をなす吸着器20a、20bと、冷却部40と、加熱部50(熱源200および蓄熱器500に相当する)と、凝縮器60と、気液分離部70と、切り替え部80と、を有する。
蒸発器10は、熱媒体を蒸発させる。対をなす吸着器20a、20b内には、蒸発器10において蒸発した熱媒体を吸着可能および吸着した熱媒体を脱着可能な吸着材21a、21bが充填される(図7参照)。冷却部40は、対をなす吸着器20a、20b内の吸着材21a、21bをそれぞれ冷却可能である。加熱部50は、対をなす吸着器20a、20b内の吸着材21a、21bをそれぞれ加熱可能である。
凝縮器60は、対をなす吸着器20a、20bの吸着材21a、21bが脱着した熱媒体を凝縮する。気液分離部70は、凝縮器60において凝縮された熱媒体を蒸発器10に供給する。切り替え部80では、一方の吸着器における動作モードが吸着材に熱媒体を吸着する吸着モードの間は、他方の吸着器における動作モードが吸着材から熱媒体を脱着する脱着モードとなるように、切り替えられる。
以下、吸着式冷凍装置100の各部の構成について詳述する。
蒸発器10は、図6、図7に示すように、液体である熱媒体を収容可能なケーシング11と、ケーシング11内を蛇行するように設けられた第4配管12と、蒸発させた熱媒体を排出する排出口14と、を有する。
熱媒体は、対をなす吸着器20a、20bの吸着材21a、21bに物理的または化学的に吸着可能であって、蒸発器10において気化可能な材料であればよい。一般的には、吸着材として、シリカゲル、活性炭、ゼオライト等の材料が、熱媒体として、水、アンモニア等が用いられる。
蒸発器10のケーシング11内は真空または真空に近い低圧に保たれる。このため、熱媒体は比較的低い温度において蒸発する。ケーシング11は、配管を介して気液分離部70に接続されており、気液分離部70からケーシング11内へ液体である熱媒体が供給される。
第4配管12は、図6に示すように、空気調和装置300のクーラユニット320に連通している第3配管13に接続される。第3配管13および第4配管12内には、温調媒体が流れている。第3配管13および第4配管12内を流れる温調媒体は、図1に示すように、第3配管13に設けられた第2ポンプ17から駆動力を得て循環している。第3配管13および第4配管12内を流れる温調媒体は、第4配管12において熱媒体と熱交換をして熱媒体を蒸発させる。そして、冷熱を得た温調媒体は、クーラユニット320内において車内に送る空気と熱交換を行い、車内に送る空気を冷却する。
排出口14は、図6に示すように、ケーシング11の上部に設けられている。排出口14は、第5配管15aを介して第1吸着器20aに接続され、第6配管15bを介して第2吸着器20bに接続されている。第5配管15aには、第5配管15aの流路を開閉可能な第1バルブ16aが設けられている。同様に、第6配管15bには、第6配管15bの流路を開閉可能な第2バルブ16bが設けられている。
第1吸着器20aは、図7(A)〜(C)に示すように、熱媒体を吸着および脱着可能な第1吸着材21aが充填された第1ケーシング22aと、第1ケーシング22a内を蛇行するように設けられた第1温調配管23aと、を有する。さらに、第1吸着器20aは、第1ケーシング22a内への熱媒体を出し入れするための第1出入り口24aを有する。
同様に、第2吸着器20bは、熱媒体を吸着および脱着可能な第2吸着材21bが充填された第2ケーシング22bと、第2ケーシング22b内を蛇行するように設けられた第2温調配管23bと、を有する。さらに、第2吸着器20bは、第2ケーシング22b内への熱媒体を出し入れするための第2出入り口24bを有する。
第1ケーシング22aおよび第2ケーシング22bは、略直方体形状であって、内部に第1吸着材21aおよび第2吸着材21bを収納可能な空間を備える。
第1温調配管23aおよび第2温調配管23b内には、それぞれ冷却部40によって冷却または加熱部50によって加熱された温調媒体が流れ、第1吸着材21aおよび第2吸着材21bを冷却または加熱する。以降、第1温調配管23aにおいて第1吸着材21aと接触している部分よりも上流側の部分を第1温調入口配管23a−uと、下流側の部分を第1温調出口配管23a−dと称する。同様に、第2温調配管23bにおいて第2吸着材21bと接触している部分よりも上流側の部分を第2温調入口配管23b−uと、下流側の部分を第2温調出口配管23b−dと称する。
第1吸着器20a内部には、第1吸着器20a内部の温度を計測可能な第1温度センサ27aおよび第1吸着器20a内部の圧力を計測可能な第1圧力センサ28aが設けられている。同様に、第2吸着器20b内部には、第2吸着器20b内部の温度を計測可能な第2温度センサ27bおよび第2吸着器20b内部の圧力を計測可能な第2圧力センサ28bが設けられている。
第1温調入口配管23a‐uには、図7(A)に示すように、この配管を流れる温調媒体の温度を計測可能な第3温度センサ29aが設けられている。同様に、第2温調入口配管23b‐uには、この配管を流れる温調媒体の温度を計測可能な第4温度センサ29bが設けられている。
冷却部40は、図8に示すように、第1吸着材21aおよび第2吸着材21bを冷却可能な温調媒体を冷却する放熱器41と、温調媒体を循環させる第3ポンプ45と、を有する。冷却部40は、放熱器41、第1温調配管23a、および第2温調配管23bを通る循環経路を形成する第7配管42をさらに有する。温調媒体は、第3ポンプ45から駆動力を得て、第7配管42、第1温調配管23a、および第2温調配管23b内を循環する。
放熱器41は、車外から取り込んだ空気を、ファン等(図示せず)を用いて、主に放熱器41内の第7配管42に当て、第7配管42内を流れる温調媒体を冷却する。ただし、放熱器41の構成は、第7配管42内を流れる温調媒体を冷却可能であれば上記に限定されない。例えば、ヒートシンク等を用いて放熱を行う構成にしてもよいし、ヒートシンクとファンを組み合わせる構成にしてもよい。
放熱器41を通過後の第7配管42は、2本の配管に分岐している。一方の配管は、第7バルブ46aを介して第1温調入口配管23a‐uに接続され、他方の配管は、第8バルブ46bを介して第2温調入口配管23b‐uに接続されている。
第3ポンプ45に向かう第7配管42には、2本の配管が合流している。一方の配管は、第9バルブ47aを介して第1温調出口配管23a−dに接続され、他方の配管は、第10バルブ47bを介して第2温調出口配管23b−dに接続されている。
本実施形態では、図1に示すように、熱源200および蓄熱器500は、吸着式冷凍装置100の加熱部50に相当する。以下、熱源200および蓄熱器500を加熱部50と称する。
加熱部50は、図1に示すように、第1吸着材21aおよび第2吸着材21bを加熱可能な温調媒体を加熱する加熱源51と、温調媒体を循環させる第1ポンプ53と、を有する。また、加熱部50は、加熱源51、第1温調配管23aおよび第2温調配管23bを通る循環経路を形成する第1配管52を有する。また、加熱部50は、加熱源51および第1配管52の間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第4熱スイッチ部30iを有する。また、加熱部50は、潜熱または顕熱として熱を蓄える蓄熱器500と、蓄熱器500と吸着器20a、20bとの間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な熱切替部30fと、を有する。
温調媒体は、第1ポンプ53から駆動力を得て第1配管52、第1温調配管23aおよび第2温調配管23b内を循環する。また、温調媒体は、第4熱スイッチ部30iを介して、加熱源51から熱を受け取ったり、加熱源51に熱を供給したりする。また、温調媒体は、熱切替部30fを介して、蓄熱器500から熱を受け取ったり、蓄熱器500に熱を供給したりする。
第1配管52は、図8に示すように、分岐する。第1吸着器20aおよび第2吸着器20bに向かう配管は、さらに2本の配管に分岐する。一方の配管は、第3バルブ56aを介して第1温調入口配管23a‐uに接続され、他方の配管は、第4バルブ56bを介して第2温調入口配管23b‐uに接続されている。
また、第1吸着器20aの第1温調出口配管23a−dおよび第2吸着器20bの第2温調出口配管23b−dは、それぞれ第1配管52に接続されている。
凝縮器60は、図6に示すように、第1吸着器20aおよび第2吸着器20bからの熱媒体を収容可能なケーシング61と、ケーシング61内を蛇行するように設けられた第8配管63と、を有する。さらに、凝縮器60は、放熱器65と、第8配管63に接続され、放熱器65を通る循環経路を形成する第9配管64と、第8配管63および第9配管64を流れる温調媒体を循環させる第4ポンプ69と、を有する。
ケーシング61には、第1吸着器20aおよび第2吸着器20bが脱着した熱媒体をケーシング61内に取り込むための取り込み口62が設けられている。取り込み口62は、第1吸着器20aに連通する第10配管67aおよび第2吸着器20bに連通する第11配管67bに接続されている。
第10配管67aには、第10配管67aの流路の開閉を行う第11バルブ68aが設けられており、第11配管67bには、第11配管67bの流路の開閉を行う第12バルブ68bが設けられている。
放熱器65は、車外からの空気を、ファンを用いて第9配管64に当てることによって、第9配管64内の温調媒体を冷却する。第8配管63および第9配管64内を流れる温調媒体は、凝縮器60内において気体の熱媒体と熱交換して熱媒体を凝縮させる。そして熱媒体との熱交換によって温まった温調媒体は、放熱器65によって再び熱媒体の凝縮を行うことのできる温度にまで冷却される。
気液分離部70は、図6に示すように、凝縮器60において凝縮された熱媒体を貯蔵するケーシング71と、ケーシング71の底面に設けられた排出口72と、ケーシング71内の熱媒体の水位を検出する水位センサ73と、を有する。
気液分離部70の排出口72は、配管を介して蒸発器10に接続されている。排出口72と蒸発器10とを繋ぐ配管の間には第13バルブ75が設けられている。
水位センサ73は、ケーシング71内の液体の熱媒体の水位が低くなったときに、蒸発器10に送る熱媒体に気体の熱溶媒が混入しないように、ケーシング71の水位を監視している。水位が低くなり、蒸発器10に送る熱媒体に気体の熱溶媒が混入する懸念がある場合は、第13バルブ75を閉じる。
切り替え部80は、図8に示すように、蒸発器10と第1、第2吸着器20a、20bとの間のバルブ(第1、第2バルブ16a、16b)、および凝縮器60と第1、第2吸着器20a、20bとの間のバルブ(第11、第12バルブ68a、68b)を含む。切り替え部80を構成する各部のバルブの開閉を切り替えることによって、一方の吸着器を蒸発器10と連通させて内部の吸着材に熱媒体を吸着させる吸着モードにする。また、他方の吸着器を凝縮器60と連通させて吸着材に熱媒体を脱着させる脱着モードにすることができる。
図8に示すように、第1吸着器20aを吸着モード、第2吸着器20bを脱着モードにする場合、第1バルブ16aおよび第12バルブ68bは開いた状態にし、第2バルブ16bおよび第11バルブ68aを閉じた状態にする。これによって、蒸発器10において蒸発した熱媒体は第1吸着器20aに向かい、第2吸着器20bにおいて脱着した熱媒体は凝縮器60に向かう。
なお、このとき、冷却部40の第7バルブ46aおよび第9バルブ47aは開いた状態にし、第8バルブ46bおよび第10バルブ47bは閉じた状態にすると、第1吸着器20aの吸着モードが促進される。また、加熱部50の第4バルブ56bおよび第6バルブ57bを開いた状態にし、第3バルブ56aおよび第5バルブ57aを閉じた状態にすると、第2吸着器20bの脱着モードが促進される。
一方、図9に示すように、第1吸着器20aを脱着モード、第2吸着器20bを吸着モードにする場合、第1バルブ16aおよび第12バルブ68bを閉じた状態にし、第2バルブ16bおよび第11バルブ68aを開いた状態にする。これによって、蒸発器10において蒸発した熱媒体は第2吸着器20bに向かい、第1吸着器20aにおいて脱着した熱媒体は凝縮器60に向かう。
なお、このとき、冷却部40の第8バルブ46bおよび第10バルブ47bを開いた状態にし、第7バルブ46aおよび第9バルブ47aを閉じた状態にすると、第2吸着器20bの吸着モードが促進される。また、第3バルブ56aおよび第5バルブ57aを開いた状態にし、第4バルブ56bおよび第6バルブ57bを閉じた状態にすると、第1吸着器20aの脱着モードが促進される。
制御部90は、図10に示すように、第1吸着器20a内に設置されている第1圧力センサ28aおよび第1温度センサ27aと、第2吸着器20b内に設置されている第2圧力センサ28bおよび第2温度センサ27bと、に接続されている。制御部90は、これらのセンサから受信した信号に基づいて、吸着モードおよび脱着モードの終了タイミングおよび開始タイミングを判断する。
さらに、制御部90は、第1温調入口配管23a−uに設置されている第3温度センサ29aと、第2温調入口配管23b−uに設置されている第4温度センサ29bと、に接続されている。制御部90は、これらのセンサから受信した信号に基づいて、冷却部40の温調媒体および加熱部50の温調媒体の温度を把握する。
さらに、制御部90は、熱源200の温度センサ58に接続されている。制御部90は、温度センサ58からの信号に基づいて、第1配管52上の各々の位置における温度を把握する。
さらに、制御部90は、加熱部50の温調媒体を循環させる第1ポンプ53と、第3、第4、第5、第6バルブ56a、56b、57a、57bと、に接続されており、これらの動作を制御する。さらに制御部90は、冷却部40の温調媒体を循環させる第3ポンプ45と、第7、第8、第9、第10バルブ46a、46b、47a、47bと、に接続されており、これらの動作を制御する。
さらに、制御部90は、切り替え部80に接続されており、切り替え部80が行う吸着モードおよび脱着モード切り替え動作(蒸発器10と吸着器の間の第1、第2バルブ16a、16bの開閉、および凝縮器60と吸着器の間の第11、第12バルブ68a、68bの開閉)を制御する。
さらに、制御部90は、第4熱スイッチ部30iにも接続されており、第4熱スイッチ部30iのオン(熱伝達状態)とオフ(断熱状態)との切り替えを行う。
さらに、制御部90は、熱切替部30fにも接続されており、熱切替部30fのオン(熱伝達状態)とオフ(断熱状態)との切り替えを行う。
以上、吸着式冷凍装置100の構成について説明した。
<温調システム400の制御方法>
以下、図11〜図13を参照して、温調システム400の制御方法について説明する。
図11は、第1吸着器20aおよび第2吸着器20bの熱サイクルの説明に供する図である。図12は、各部の制御タイミングを示すタイムチャートである。図13は、温調システム400の制御方法を示すフローチャートである。
まず、第1吸着器20aおよび第2吸着器20bの基本的な運転モードについて説明する。第1吸着器20aおよび第2吸着器20bは、吸着工程、予熱工程、脱着工程、予冷工程を順次繰り返して行うように構成される。
吸着工程とは、図11に示すように、吸着器と蒸発器10を連通し、所定の圧力P1において吸着器内の吸着材を冷却して熱媒体を吸着材に吸着させる工程である(図中e→a)。予熱工程とは、吸着器と蒸発器10を遮断した状態において、吸着器内の吸着材を加熱して所定の温度T2および所定の圧力P2にする工程である(図中a→b)。脱着工程とは、吸着器と凝縮器60を連通し、所定の圧力P2において吸着器内の吸着材を加熱して、吸着器に吸着している熱媒体を脱着させる工程である(図中のb→d)。予冷工程とは、吸着器と凝縮器60を遮断し、吸着器内の吸着材を冷却して吸着器を所定の温度T3および所定の圧力P1にする工程である(図中のd→e)。以下、吸着工程を吸着モード、予熱工程を予熱モード、脱着工程を脱着モード、予冷工程を予冷モードとも称する。
図12に示すように、例えば第1吸着器20aが吸着モードである場合は、第2吸着器20bは脱着モードとなるように運転される。また、第1吸着器20aが脱着モードである場合は、第2吸着器20bは吸着モードとなるように運転される。
以下、図13を参照して、1サイクル分の動作フローについて説明する。なお、図13では、第1吸着器20aが吸着モードを開始(図11中eの時点)、第2吸着器20bが脱着モードを開始する時点(図11中bの時点)をスタート地点とし、1サイクル分の動作フローを表す。第1吸着器20aについては、図11中の、e→a→b→d→eの工程について説明し、第2吸着器20bについては、b→d→e→a→bの工程を説明する。なお、スタート時点において、蓄熱器500には、熱が蓄えられているものとする。
まず、制御部90は、第1吸着器20aの吸着モードを開始し、第2吸着器20bの脱着モードを開始する(S11)。具体的には、冷却部40によって第1吸着器20aを冷却し、加熱部50によって第2吸着器20bを加熱する。このとき、各バルブは、図8に示す状態となっている。
脱着工程にある第2吸着器20bに対する加熱部50による加熱は、温調媒体が第1配管52、第2温調配管23b内を循環することによって行われる。また、温調媒体への熱の供給は、第4熱スイッチ部30iおよび熱切替部30fをオンにすることによって、加熱源51および蓄熱器500から行われる。なお、蓄熱器500に蓄えられた熱は、熱源200からの熱だけでは、脱着工程が促進されない場合に、予備的に使用される形態であってもよい。
次に、制御部90は、第1温度センサ27aから、第1吸着器20aの温度データを取得する。また、制御部90は、第2温度センサ27bから、第2吸着器20bの温度データを取得する(S12)。
次に、制御部90は、ステップS12において取得した温度データから、第1吸着器20aの吸着モード、および第2吸着器20bの脱着モードが終了したか否かを判断する(S13)。具体的には、制御部90は、第1吸着器20aの温度が所定の温度(図11における温度T1)に達したことによって吸着モードが終了したと判断する。同様に、制御部90は、第2吸着器20bの温度が所定の温度(図11における温度T4)に達したことによって脱着モードが終了したと判断する。
第1吸着器20aの吸着モードが終了していない、および/または、第2吸着器20bの脱着モードが終了していないと判断された場合(S13:No)、制御部90は、ステップS12に戻る。
第1吸着器20aの吸着モードが終了し、かつ、第2吸着器20bの脱着モードが終了したと判断された場合(S13:Yes)、ステップS14に移行する。
次に、制御部90は、第1吸着器20aの予熱モードおよび第2吸着器20bの予冷モードを開始する(S14)。このとき、制御部90は、図14に示すように、各バルブを制御する。図14は、吸着式冷凍装置100の動作状況を示す概略図であって、第1吸着器20aが予熱モードにある状態、第2吸着器20bが予冷モードにある状態を示す図である。
具体的には、図14に示すように、第3、5、8、10バルブ56a、57a、46b、47bは開いた状態にし、第4、6、7、9バルブ56b、57b、46a、47aは閉じた状態にする。また、第1、2、11、12バルブ16a、16b、68a、68bは閉じた状態にする。
予熱モードにある第1吸着器20aに対する加熱部50による加熱は、温調媒体が第1配管52、第2温調配管23a内を循環することによって行われる。また、温調媒体への熱の供給は、第4熱スイッチ部30iおよび熱切替部30fをオンにすることによって、加熱源51および蓄熱器500から行われる。なお、蓄熱器500に蓄えられた熱は、熱源200からの熱だけでは、予熱工程が促進されない場合に、予備的に使用される形態であってもよい。
次に、制御部90は、第1温度センサ27aおよび第1圧力センサ28aと、第2温度センサ27bおよび第2圧力センサ28bと、から第1吸着器20aおよび第2吸着器20bの温度および圧力データを取得する(S15)。
次に、制御部90は、ステップS15において取得した温度および圧力データから、第1吸着器20aの予熱モードおよび第2吸着器20bの予冷モードが終了したか否かを判断する(S16)。具体的には、制御部90は、第1吸着器20aの温度および圧力が所定の温度および圧力(図11における温度T2、圧力P2)に達したことによって予熱モードが終了したと判断する。同様に、制御部90は、第2吸着器20bの温度および圧力が所定の温度および圧力(図11における温度T3、圧力P1)に達したことによって予冷モードが終了したと判断する。
第1吸着器20aの予熱モードが終了していない、および/または、第2吸着器20bの予冷モードが終了していないと判断された場合(S16:No)、制御部90は、ステップS15に戻る。
第1吸着器20aの予熱モードが終了し、かつ、第2吸着器20bの予冷モードが終了したと判断された場合(S16:Yes)、ステップS17に移行する。
次に、制御部90は、第1吸着器20aの脱着モードを開始し、第2吸着器20bの吸着モードを開始する(S17)。具体的には、冷却部40によって第2吸着器20bを冷却し、加熱部50によって第1吸着器20aを加熱する。このとき、各バルブは、図9に示す状態となっている。
次に、制御部90は、第1温度センサ27aから、第1吸着器20aの温度データを取得する。また、制御部90は、第2温度センサ27bから、第2吸着器20bの温度データを取得する(S18)。
次に、制御部90は、ステップS18において取得した温度データから、第1吸着器20aの脱着モード、および第2吸着器20bの吸着モードが終了したか否かを判断する(S19)。なお、判断の方法はステップS13と同様であるため説明を省略する。
第1吸着器20aの脱着モードが終了していない、および/または、第2吸着器20bの吸着モードが終了していないと判断された場合(S19:No)、制御部90は、ステップS18に戻る。
第1吸着器20aの脱着モードが終了し、かつ、第2吸着器20bの吸着モードが終了したと判断された場合(S19:Yes)、ステップS20に移行する。
次に、制御部90は、第1吸着器20aの予冷モードおよび第2吸着器20bの予熱モードを開始する(S20)。このとき、制御部90は、図15に示すように、各バルブを制御する。図15は、吸着式冷凍装置100の動作状況を示す概略図であって、第1吸着器20aが予冷モードにある状態、第2吸着器20bが予熱モードにある状態を示す図である。
具体的には、図15に示すように、第3、5、8、10バルブ56a、57a、46b、47bは閉じた状態にし、第4、6、7、9バルブ56b、57b、46a、47aは開いた状態にする。また、第1、2、11、12バルブ16a、16b、68a、68bは閉じた状態にする。
次に、制御部90は、第1温度センサ27aおよび第1圧力センサ28aと、第2温度センサ27bおよび第2圧力センサ28bと、から第1吸着器20aおよび第2吸着器20bの温度および圧力データを取得する(S21)。
次に、制御部90は、ステップS21において取得した温度および圧力データから、第1吸着器20aの予冷モードおよび第2吸着器20bの予熱モードが終了したか否かを判断する(S22)。なお、判断方法は、ステップS16と同様のため、その説明を省略する。
第1吸着器20aの予冷モードが終了していない、および/または、第2吸着器20bの予熱モードが終了していないと判断された場合(S22:No)、制御部90は、ステップS21に戻る。
第1吸着器20aの予冷モードが終了し、かつ、第2吸着器20bの予熱モードが終了したと判断された場合(S22:Yes)、制御部90は、第1吸着器20aの吸着モードおよび第2吸着器20bの脱着モードを開始させる。
以上説明した各部の動作タイミングをまとめると、図12のようになる。制御部90はこの一連の動作を繰り返して行うように構成される。
次に、図16を参照して、加熱源51を所定の温度範囲に維持する制御方法の一例について説明する。図16は、加熱源51を所定の温度範囲に維持する制御方法を示すフローチャートである。
まず、制御部90は、運転条件をモニターする(S101)。具体的には、自動車の運転速度、複数の加熱源51のそれぞれの温度、蓄熱器500の温度、等をモニターする。
加熱源51のエンジン51aの温度は、温度センサ58aから取得される。加熱源51の排気51bの温度は、温度センサ58fから取得される。加熱源51のバッテリ51cの温度は、温度センサ58bから取得される。加熱源51のインバータ51dの温度は、温度センサ58cから取得される。加熱源51のブレーキ51eの温度は、温度センサ58eから取得される。蓄熱器500の温度は、温度センサ58dから取得される。
次に、制御部90は、蓄熱器500の温度が所定の温度を超えているか否かを判断する(S102)。蓄熱器500の温度が所定の温度を超えていないと判断された場合(S102:NO)、制御部90は、第1配管52の温調媒体に熱を放出する加熱源51に隣接する第4熱スイッチ部30iをオンにする。また、制御部90は、第1配管52の温調媒体から熱を吸収する加熱源51に隣接する第4熱スイッチ部30iをオフにする(S103)。このとき、蓄熱器500の熱切替部30fはオンにした状態にする。
例えば、寒冷の地において、自動車を始動した直後において、一般的にバッテリ51cの温度は低い。このため、バッテリ51cは、第1配管52の温調媒体から熱を受け取る可能性があるため、バッテリ51cに隣接するバッテリ用熱スイッチ部30cをオフにする。排気用熱スイッチ部30b、インバータ用熱スイッチ部30d、およびブレーキ用熱スイッチ部30eは、オンにする。なお、オンにする第4熱スイッチ部30iおよびオフにする第4熱スイッチ部30iは、各種状況に従って異なる。ステップS103が行われた後、再度、ステップS102に戻る。
一方、蓄熱器500の温度が所定の温度を超えていると判断された場合(S102:YES)、ステップS104に移行する。
次に、制御部90は、脱着モードにおける吸着器20a、20b内の温度が所定の温度を超えているか否かを判断する(S104)。吸着器20a内の温度は、第1温度センサ27aによって測定される。また、吸着器20b内の温度は、第2温度センサ27bによって測定される。ここで、所定の温度とは、吸着器20a、20bが脱着工程を行うのに必要な温度である。
脱着工程において吸着器20a、20b内の温度が所定の温度を超えていないと判断された場合(S104:NO)、蓄熱器500の熱切替部30fをオンとする(S105)。この結果、蓄熱器500に蓄熱された熱は、第1配管52内の温調媒体を介して吸着器20a、20bに供給され、吸着器20a、20bの脱着モードを促進させる。ステップS105が行われた後、再度、ステップS104に戻る。
一方、脱着モードにおいて吸着器20a、20b内の温度が所定の温度を超えていると判断された場合(S104:YES)、吸着器20a、20bの脱着モードを促進するためのさらなる熱は不要と判断され、ステップS106に移行する。
次に、制御部90は、第1配管52を循環する温調媒体の温度が上限値を超えていないかを判断する(S106)。
第1配管52を循環する温調媒体の温度が上限値を超えていると判断された場合(S106:NO)、バイパス配管59a上に設けられたバルブ59bを開く(S107)。この結果、上限値を超えている温度である温調媒体は、ラジエータ55によって冷却される。そして、排気用熱スイッチ部30b、インバータ用熱スイッチ部30d、およびブレーキ用熱スイッチ部30eをオフにする(S108)。この結果、第1配管52の温調媒体に熱が供給されることを防止できる。ステップS108が行われた後、再度、ステップS106に戻る。
第1配管52を循環する温調媒体の温度が上限値を超えていないと判断された場合(S106:YES)、ステップS109に移行する。
次に、制御部90は、第1配管52を循環する温調媒体の温度が下限値を下まわっていないかを判断する(S109)。
第1配管52を循環する温調媒体の温度が下限値を下まわっていると判断された場合(S109:NO)、制御部90は、第1配管52の温調媒体に熱を放出する加熱源51に隣接する第4熱スイッチ部30iをオンにする(S110)。第1配管52の温調媒体に熱を放出する加熱源51に隣接する第4熱スイッチ部30iは、例えば、排気用熱スイッチ部30b、インバータ用熱スイッチ部30d、およびブレーキ用熱スイッチ部30eである。この結果、エンジンの排気51b、インバータ51d、ブレーキ51eの熱が、第1配管52の温調媒体に供給され、温調媒体の温度が上昇する。ステップS110が行われた後、再度、ステップS109に戻る。
第1配管52を循環する温調媒体の温度が下限値を下まわっていない場合(S109:YES)、制御部90は、加熱源51の最適温度の制御を行う(S111)。
以下、ステップS111で行われる加熱源51の最適温度の制御について説明する。
例えば、バッテリ51cの温度が下限値よりも低く、第1配管52の温調媒体の温度が下限値よりも高い場合、バッテリ51cに隣接するバッテリ用熱スイッチ部30cをオンにする。これによって、第1配管52の温調媒体の熱が、バッテリ51cに供給され、バッテリ51cの温度が上昇する。なお、第1配管52の温調媒体の熱の供給先は、バッテリ51cに限られず、他の加熱源51にも当然適用可能である。
また、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、熱切替部30fの作動を制御してもよい。例えば、加熱源51の温度が高く、第1配管52の温調媒体の温度が高い場合は、熱切替部30fをオンにして、温調媒体の熱を蓄熱器500に供給する。この結果、加熱源51の温度を低下させることができる。
次に、制御部90は、データベースに各種データを書き込み、デフォルト値を書き換える(S112)。
次に、制御部90は、運転が終了したか否かを判断する(S113)。
運転が終了していないと判断された場合(S113:NO)、ステップS101に戻り、再度ステップS101〜ステップS113が行われる。
一方、運転が終了したと判断された場合(S113:YES)、終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る温調システム400は、潜熱または顕熱として熱を蓄える蓄熱器500と、加熱源51を備え蓄熱器500に熱を供給可能な熱源200と、蓄熱器500に蓄えられた熱を受け取る熱受取部(吸着器20a、20b)と、を有する。また、温調システム400は、蓄熱器500と熱受取部との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な熱切替部30fを有する。また、熱切替部30fによって蓄熱器500と熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって蓄熱器500に蓄えられた熱を熱受取部に供給する。また、熱切替部によって蓄熱器500と熱受取部との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって蓄熱器500から熱受取部への熱の供給を停止する。したがって、熱切替部30fを所望のタイミングで切り替えることによって、蓄熱器500は熱受取部に対して、所望のタイミングで熱を供給することができる。したがって、所望のタイミングで熱受取部に熱を供給できる蓄熱システム400を提供することができる。
さらに、蓄熱器500は潜熱または顕熱として熱を蓄えるため、熱受取部に対して、化学反応のための作動媒体を循環させる必要がない。よって、作動媒体のための蒸発器、凝縮器、配管が不要となり、レイアウトが煩雑となることを防止できる。
また、温調システム400は、蓄熱器500と熱源200との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な熱切替部30fを有する。熱切替部30fによって蓄熱器500と熱源200との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって熱源200の熱を蓄熱器500に供給する。熱切替部30fによって蓄熱器500と熱源200との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって熱源200から蓄熱器500への熱の供給を停止する。このため、所望のタイミングで、第1配管52の温調媒体の熱を蓄熱器500に供給したり、蓄熱器500に蓄えられる熱を第1配管52の温調媒体に供給したりすることができる。したがって、より好適に、温調システム400内の熱のやり取りを行うことができる。
また、熱源200は、加熱源51に対して隙間を介して配置され、加熱源51から熱を供給される温調媒体を循環可能な第1配管52と、第1配管52および加熱源51の両方に接するように隙間に配置され、第1配管52と加熱源51との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第4熱スイッチ部30iと、を有する。第4熱スイッチ部30iによって第1配管52と加熱源51との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって加熱源51の熱を温調媒体に供給する。第4熱スイッチ部30iによって第1配管52と加熱源51との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって加熱源51から温調媒体への熱の供給を停止する。この構成によれば、第4熱スイッチ部30iを適宜オンまたはオフにすることで、加熱源51から第1配管52内の温調媒体に熱を供給したり、加熱源51が温調媒体の熱を受け取ったりすることができる。したがって、加熱源51を好ましい温度範囲に制御することができる。
また、熱切替部30fの熱伝達状態および断熱状態を制御する制御部90をさらに有し、制御部90は、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、熱切替部30fの作動を制御する。このため、加熱源51を好ましい温度範囲に維持することができる。
また、第4熱スイッチ部30iの熱伝達状態および断熱状態を制御する制御部90をさらに有し、制御部90は、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、第4熱スイッチ部30iの作動を制御する。このため、加熱源51を好ましい温度範囲に維持することができる。
また、熱切替部30fは、蓄熱器500および第1配管52の両方に接するように配置される。熱切替部30fによって蓄熱器500と第1配管52との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって、蓄熱器500に蓄えられた熱は、熱切替部30fを介して、第1配管52内の温調媒体に供給される。そして、温調媒体が循環することによって熱は熱受取部に供給される。このため、蓄熱器500に蓄えられた熱を好適に熱受取部に供給することができる。
また、熱受取部は、吸着式冷凍装置100を構成する吸着器20a、20bであって、吸着器20a、20bに対して蓄熱器500に蓄えられた熱が供給されることによって、吸着器20a、20bに吸着された熱媒体が脱着される。このため、蓄熱器500に蓄えられた熱を用いて、吸着器20a、20bの脱着モードを促進することができる。
また、吸着器20a、20bは対をなして配置され、一方の吸着器20aにおける動作モードが吸着材21aに熱媒体を吸着する吸着モードの間は、他方の吸着器20bにおける動作モードが吸着材21bから熱媒体を脱着する脱着モードとなる。このため、連続的に冷熱を空気調和装置300に供給することができ、空気調和装置300から供給される空気の温度調整がより容易となる。
また、以上説明したように、本実施形態に係る温調システム400の制御方法は、蓄熱器500と、熱受取部(吸着器20a、20b)との間を熱切替部30fによって断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって蓄熱器500に蓄えられた熱を熱受取部に供給する。また、熱切替部30fによって蓄熱器500と熱受取部との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって蓄熱器500から熱受取部への熱の供給を停止する。したがって、熱切替部30fを所望のタイミングで切り替えることによって、蓄熱器500は熱受取部に対して、所望のタイミングで熱を供給することができる。したがって、所望のタイミングで熱受取部に熱を供給できる蓄熱システムの制御方法を提供することができる。
また、熱切替部30fによって蓄熱器500と熱源200との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって熱源200の熱を蓄熱器500に供給する。また熱切替部によって蓄熱器500と熱源200との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって熱源200から蓄熱器500への熱の供給を停止する。このため、所望のタイミングで、第1配管52の温調媒体の熱を蓄熱器500に供給したり、蓄熱器500に蓄えられる熱を第1配管52の温調媒体に供給したりすることができる。したがって、より好適に、温調システム400内の熱のやり取りを行うことができる。
また、熱源200は、加熱源51から熱を供給される温調媒体が循環可能な第1配管52と、第1配管52および加熱源51の両方に接するように隙間に配置される第4熱スイッチ部30iと、を有する。第4熱スイッチ部30iによって第1配管52と加熱源51との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって加熱源51の熱を温調媒体に供給する。また、第4熱スイッチ部30iによって第1配管52と加熱源51との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって加熱源51から温調媒体への熱の供給を停止する。このため、第4熱スイッチ部30iを適宜オンまたはオフにすることで、加熱源51から第1配管52内の温調媒体に熱を供給したり、加熱源51が温調媒体の熱を受け取ったりすることができる。したがって、加熱源51を好ましい温度範囲に制御することができる。
また、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、熱切替部30fの作動を制御する。このため、加熱源51を好ましい温度範囲に維持することができる。
また、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、第4熱スイッチ部30iの作動を制御する。このため、加熱源51を好ましい温度範囲に維持することができる。
また、熱切替部30fは、蓄熱器500および第1配管52の両方に接するように配置される。そして、熱切替部30fによって蓄熱器500と熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって、蓄熱器500に蓄えられた熱を、熱切替部30fを介して第1配管52内の温調媒体に供給し、温調媒体が循環されることによって熱受取部に供給する。このため、蓄熱器500に蓄えられた熱を好適に熱受取部に供給することができる。
また、熱受取部は、吸着式冷凍装置100を構成する吸着器20a、20bであって、吸着器20a、20bに対して蓄熱器500に蓄えられた熱を供給することによって、吸着器20a、20bに吸着された熱媒体を脱着させる。このため、蓄熱器500に蓄えられた熱を用いて、吸着器20a、20bの脱着モードを促進することができる。
また、吸着器20a、20bは対をなして配置され、一方の吸着器20aにおける動作モードが熱媒体を吸着する吸着モードの間は、他方の吸着器20bにおける動作モードが熱媒体を脱着する脱着モードとなる。このため、連続的に冷熱を空気調和装置300に供給することができ、空気調和装置300から供給される空気の温度調整がより容易となる。
<改変例>
次に、上述した実施形態の改変例について説明する。
図17は、改変例に係る温調システム600を示す概略図である。図17では、理解の容易のため、吸着式冷凍装置として吸着器20のみ示し、その他の構成については省略する。
改変例に係る温調システム600は、吸着器20が1つである点などにおいて、上述した実施形態と異なる。
以下、改変例に係る温調システム600の構成について説明する。なお、上述した実施形態と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
改変例1に係る温調システム600は、図17に示すように、熱源200と、吸着器20と、蓄熱器500と、空気調和装置300と、第1熱スイッチ部30jと、第2熱スイッチ部30gと、第3熱スイッチ部30hと、制御部(不図示)と、を有する。熱源200、吸着器20、蓄熱器500、および空気調和装置300の構成は、上述した実施形態と同様の構成であるため、説明は省略する。
改変例1に係る第1熱スイッチ部30jは、蓄熱器500および吸着器20の両方に接するように配置される。第1熱スイッチ部30jが熱伝達状態において、蓄熱器500に蓄えられた熱は、第1熱スイッチ部30jを介して、吸着器20に対して直接的に供給される。
第2熱スイッチ部30gは、蓄熱器500および第1配管52の両方に接するように配置される。第2熱スイッチ部30gは、蓄熱器500と熱源200との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能である。第2熱スイッチ部30gをオンにすることによって、第1配管52の温調媒体の熱が蓄熱器500に供給されたり、蓄熱器500に蓄えられる熱が第1配管52の温調媒体に供給されたりする。
第3熱スイッチ部30hは、第1配管52および吸着器20の両方に接するように配置される。第3熱スイッチ部30hは、熱源200と吸着器20との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能である。
制御部は、第1熱スイッチ部30j、第2熱スイッチ部30g、第3熱スイッチ部30h、第4熱スイッチ部30iの熱伝達状態および断熱状態を制御する。制御部90は、第1制御部、第2制御部、第3制御部、第4制御部を構成する。制御部は、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、第1熱スイッチ部30j、第2熱スイッチ部30g、第3熱スイッチ部30h、第4熱スイッチ部30iの作動を制御する。
次に、改変例1に係る温調システム600の制御方法について説明する。
ここでは、吸着器20の脱着工程についてのみ説明する。以下の表1では、吸着器20が脱着工程における第1熱スイッチ部30j、第2熱スイッチ部30g、第3熱スイッチ部30h等の制御方法の一例を示す。
まず、温調媒体の好ましい温度の下限値および上限値を決定する。温調媒体の好ましい温度は、例えば、エンジンが適正に作動し得る温度から決定される。温調媒体の好ましい温度の下限値は、例えば70℃であって、温調媒体の好ましい上限値は、例えば90℃である。
そして、蓄熱器500の狙い温度を決定する。蓄熱器500の狙い温度は、蓄熱器500が潜熱蓄熱を利用する場合において、相変化が起きる温度に基づいて決定され、例えば80℃である。
そして、吸着器20の狙い温度を決定する。吸着器20の狙い温度は、脱着するのに必要な温度であって、例えば60℃である。
第1熱スイッチ部30jの制御方法の一例について説明する。蓄熱器500の温度が60℃より低い場合は、第1熱スイッチ部30jをオフにする。一方、蓄熱器500の温度が60℃以上の場合は、第1熱スイッチ部30jをオンにして、蓄熱器500の熱を吸着器20に供給する。
第2熱スイッチ部30gの制御方法の一例について説明する。温調媒体の温度が80℃より低い場合は、第2熱スイッチ部30gをオフにする。一方、温調媒体の温度が80℃以上の場合は、第2熱スイッチ部30gをオンにして、温調媒体の熱を蓄熱器500に供給する。
第3熱スイッチ部30hの制御方法の一例について説明する。温調媒体の温度が60℃より低い場合は、第3熱スイッチ部30hをオフにする。一方、温調媒体の温度が60℃以上の場合は、第3熱スイッチ部30hをオンにして、温調媒体の熱を吸着器20に供給する。
排気用熱スイッチ部30bの制御方法の一例について説明する。温調媒体の温度が90℃より低い場合は、排気用熱スイッチ部30bをオンにして、排気51bの熱を温調媒体に供給する。一方、温調媒体の温度が90℃以上の場合は、排気用熱スイッチ部30bをオフにする。インバータ用熱スイッチ部30d、およびブレーキ用熱スイッチ部30eは、排気用熱スイッチ部30bと同様に制御される。
バッテリ用熱スイッチ部30cの制御方法の一例について説明する。温調媒体の温度が70℃より低い場合は、バッテリ用熱スイッチ部30cをオフにする。一方、温調媒体の温度が70℃以上の場合は、バッテリ用熱スイッチ部30cをオンにして、温調媒体の熱を低温のバッテリ51cに供給する。
バルブ59bの制御方法の一例について説明する。温調媒体の温度が90℃より低い場合は、バルブ59bは閉じた状態にする。一方、温調媒体の温度が90℃以上の場合は、バルブ59bを開いて、温調媒体をラジエータ55によって冷却する。
以上のように、第1熱スイッチ部30j、第2熱スイッチ部30g、第3熱スイッチ部30h等の制御をすることによって、各構成の温度を最適化する。
以上説明したように、改変例に係る温調システム600は、蓄熱器500と熱源200との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第2熱スイッチ部30gをさらに有する。このため、所望のタイミングで、第1配管52の温調媒体の熱を蓄熱器500に供給したり、蓄熱器500に蓄えられる熱を第1配管52の温調媒体に供給したりすることができる。したがって、より好適に、温調システム600内の熱のやり取りを行うことができる。
また、改変例に係る温調システム600は、熱源200と吸着器20との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第3熱スイッチ部30hをさらに有する。このため、脱着工程における所望のタイミングで吸着器20に熱源200から熱を供給することができる。したがって、より好適に、温調システム600内の熱のやり取りを行うことができる。
また、第2熱スイッチ部30gの熱伝達状態および断熱状態を制御する制御部をさらに有し、制御部は、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、第2熱スイッチ部30gの作動を制御する。このため、加熱源51を好ましい温度範囲に維持することができる。
また、第3熱スイッチ部30hの熱伝達状態および断熱状態を制御する制御部をさらに有し、制御部は、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、第3熱スイッチ部30hの作動を制御する。このため、加熱源51を好ましい温度範囲に維持することができる。
また、第1熱スイッチ部30jは、蓄熱器500および吸着器20の両方に接するように配置され、第1熱スイッチ部30jが熱伝達状態において、蓄熱器500に蓄えられた熱は、第1熱スイッチ部30jを介して吸着器20に供給される。したがって、第1熱スイッチ部30jを介して、蓄熱器500および吸着器20が熱を直接的にやり取りすることができるため、吸着器20においてより正確な温度制御が可能となる。
また、以上説明したように、改変例に係る温調システム600の制御方法において、蓄熱器500と熱源200との間の熱伝達状態および断熱状態を、第2熱スイッチ部30gによって切り替える。このため、所望のタイミングで、第1配管52の温調媒体の熱を蓄熱器500に供給したり、蓄熱器500に蓄えられる熱を第1配管52の温調媒体に供給したりすることができる。したがって、より好適に、温調システム600内の熱のやり取りを行うことができる。
また、改変例に係る温調システム600の制御方法において、熱源200と吸着器20との間の熱伝達状態および断熱状態を、第3熱スイッチ部30hによって切り替える。このため、脱着工程における所望のタイミングで吸着器20に熱源200から熱を供給することができる。したがって、より好適に、温調システム600内の熱のやり取りを行うことができる。
また、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、第2熱スイッチ部30gの作動を制御する。このため、加熱源51を好ましい温度範囲に維持することができる。
また、加熱源51を定められた温度範囲に維持するように、第3熱スイッチ部30hの作動を制御する。このため、加熱源51を好ましい温度範囲に維持することができる。
また、第1熱スイッチ部30jは、蓄熱器500および吸着器20の両方に接するように配置され、第1熱スイッチ部30jは熱伝達状態において、蓄熱器500に蓄えられた熱を、第1熱スイッチ部30jを介して吸着器20に供給する。したがって、第1熱スイッチ部30jを介して、蓄熱器500および吸着器20が熱を直接的にやり取りすることができるため、吸着器20においてより正確な温度制御が可能となる。
以上のように実施形態および変形例を通じて本発明に係る吸着式冷凍装置を説明したが、本発明に係る温調システムは、説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々改変することが可能である。
上述した実施形態および改変例では、蓄熱器500から熱を受け取る熱受取部として、吸着器を挙げたが、これに限定されず、始動時に低温であるバッテリ51cや空気調和装置300であってもよい。
また、上述した実施形態および改変例で説明した第1〜第4熱スイッチ部としては、2部品間の熱伝達状態および断熱状態を、達成可能な構成であれば、上述した構成に特に限定されない。
例えば、上述した実施形態では、液体Lの出し入れは、駆動部38を駆動させて液溜め部33の内容積を増減することによって行われた。しかしながら、間隙形成部31内面の濡れ性を変化させることによって行われてもよい。また、上述した実施形態では、液体Lを間隙32内へ出し入れすることによって熱伝達状態および断熱状態を切り替える構成とした。しかしながら、間隙32に気体の出し入れを行うことによって熱伝達状態および断熱状態を切り替えてもよい。
また、上述した実施形態では、蓄熱器500に蓄えられた熱は、熱源200の第1配管52を介して、吸着器20に供給された。しかしながら、蓄熱器500に蓄えられた熱は、第1配管52とは異なる、蓄熱器500と吸着器20とを熱的に連通する配管を介して、吸着器20に供給されてもよい。
10 蒸発器、
20 吸着器(熱受取部)、
20a 第1吸着器、
20b 第2吸着器、
30f 熱切替部(第1熱スイッチ部、第2熱スイッチ部)、
30j 第1熱スイッチ部、
30g 第2熱スイッチ部、
30h 第3熱スイッチ部、
30i 第4熱スイッチ部、
40 冷却部、
50 加熱部、
51 加熱源、
52 第1配管(熱源用配管、循環用配管)、
60 凝縮器、
70 気液分離部、
80 切り替え部、
90 制御部、
100 吸着式冷凍装置、
200 熱源、
300 空気調和装置、
400、600 自動車の温調システム、
500 蓄熱器。

Claims (24)

  1. 潜熱または顕熱として熱を蓄える蓄熱器と、
    加熱源を備え前記蓄熱器に熱を供給可能な熱源と、
    前記蓄熱器に蓄えられた熱を受け取る熱受取部と、
    前記蓄熱器と前記熱受取部との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第1熱スイッチ部と、を有し、
    前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記蓄熱器に蓄えられた熱を前記熱受取部に供給し、前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記蓄熱器から前記熱受取部への熱の供給を停止する、蓄熱システム。
  2. 前記蓄熱器と前記熱源との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第2熱スイッチ部をさらに有し、
    前記第2熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱源との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記熱源の熱を前記蓄熱器に供給し、前記第2熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱源との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記熱源から前記蓄熱器への熱の供給を停止する、請求項1に記載の蓄熱システム。
  3. 前記熱源と前記熱受取部との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第3熱スイッチ部をさらに有し、
    前記第3熱スイッチ部によって前記熱源と前記熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記熱源の熱を前記熱受取部に供給し、前記第3熱スイッチ部によって前記熱源と前記熱受取部との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記熱源から前記熱受取部への熱の供給を停止する、請求項1または2に記載の蓄熱システム。
  4. 前記熱源は、
    前記加熱源に対して隙間を介して配置され、前記加熱源から熱を供給される温調媒体が循環可能な熱源用配管と、
    前記熱源用配管および前記加熱源の両方に接するように前記隙間に配置され、前記熱源用配管と前記加熱源との間の熱伝達状態および断熱状態を切り替え可能な第4熱スイッチ部と、を有し、
    前記第4熱スイッチ部によって前記熱源用配管と前記加熱源との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記加熱源の熱を前記温調媒体に供給し、前記第4熱スイッチ部によって前記熱源用配管と前記加熱源との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記加熱源から前記温調媒体への熱の供給を停止する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄熱システム。
  5. 前記第1熱スイッチ部の熱伝達状態および断熱状態を制御する第1制御部をさらに有し、
    前記第1制御部は、前記加熱源を定められた温度範囲に維持するように、前記第1熱スイッチ部の作動を制御する請求項1に記載の蓄熱システム。
  6. 前記第2熱スイッチ部の熱伝達状態および断熱状態を制御する第2制御部をさらに有し、
    前記第2制御部は、前記加熱源を定められた温度範囲に維持するように、前記第2熱スイッチ部の作動を制御する請求項2に記載の蓄熱システム。
  7. 前記第3熱スイッチ部の熱伝達状態および断熱状態を制御する第3制御部をさらに有し、
    前記第3制御部は、前記加熱源を定められた温度範囲に維持するように、前記第3熱スイッチ部の作動を制御する請求項3に記載の蓄熱システム。
  8. 前記第4熱スイッチ部の熱伝達状態および断熱状態を制御する第4制御部をさらに有し、
    前記第4制御部は、前記加熱源を定められた温度範囲に維持するように、前記第4熱スイッチ部の作動を制御する請求項4に記載の蓄熱システム。
  9. 前記第1熱スイッチ部は、前記蓄熱器および前記熱受取部の両方に接するように配置され、
    前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって、前記蓄熱器に蓄えられた熱は、前記第1熱スイッチ部を介して前記熱受取部に供給される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄熱システム。
  10. 温調媒体が循環することによって前記蓄熱器と前記熱受取部とを熱的に連通する循環用配管をさらに有し、
    前記第1熱スイッチ部は、前記蓄熱器および前記配管の両方に接するように配置され、
    前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって、前記蓄熱器に蓄えられた熱は、前記第1熱スイッチ部を介して前記配管内の温調媒体に供給され、前記温調媒体が循環することによって前記熱受取部に供給される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄熱システム。
  11. 前記熱受取部は、吸着式冷凍機を構成する吸着器であって、
    前記吸着器に対して前記蓄熱器に蓄えられた熱が供給されることによって、前記吸着器に吸着された熱媒体が脱着される請求項1〜10のいずれか1項に記載の蓄熱システム。
  12. 前記吸着器は対をなして配置され、
    一方の前記吸着器における動作モードが熱媒体を吸着する吸着モードの間は、他方の吸着器における動作モードが熱媒体を脱着する脱着モードとなる請求項11に記載の蓄熱システム。
  13. 加熱源を備える熱源から供給される熱を潜熱または顕熱として蓄える蓄熱器と、前記蓄熱器に蓄えらえた熱を受け取る熱受取部との間を第1熱スイッチ部によって断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記蓄熱器に蓄えられた熱を前記熱受取部に供給し、前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記蓄熱器から前記熱受取部への熱の供給を停止する、蓄熱システムの制御方法。
  14. 第2熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱源との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記熱源の熱を前記蓄熱器に供給し、前記第2熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱源との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記熱源から前記蓄熱器への熱の供給を停止する、請求項13に記載の蓄熱システムの制御方法。
  15. 第3熱スイッチ部によって前記熱源と前記熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記熱源の熱を前記熱受取部に供給し、前記第3熱スイッチ部によって前記熱源と前記熱受取部との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記熱源から前記熱受取部への熱の供給を停止する、請求項13または14に記載の蓄熱システムの制御方法。
  16. 前記熱源は、前記加熱源から熱を供給される温調媒体が循環可能な熱源用配管と、前記熱源用配管および前記加熱源の両方に接するように配置された第4熱スイッチ部と、を有し、
    前記第4熱スイッチ部によって前記熱源用配管と前記加熱源との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって前記加熱源の熱を前記温調媒体に供給し、前記第4熱スイッチ部によって前記熱源用配管と前記加熱源との間を熱伝達状態から断熱状態に切り替えることによって前記加熱源から前記温調媒体への熱の供給を停止する、請求項13〜15のいずれか1項に記載の蓄熱システムの制御方法。
  17. 前記加熱源を定められた温度範囲に維持するように、前記第1熱スイッチ部の作動を制御する請求項13に記載の蓄熱システムの制御方法。
  18. 前記加熱源を定められた温度範囲に維持するように、前記第2熱スイッチ部の作動を制御する請求項14に記載の蓄熱システムの制御方法。
  19. 前記加熱源を定められた温度範囲に維持するように、前記第3熱スイッチ部の作動を制御する請求項15に記載の蓄熱システムの制御方法。
  20. 前記加熱源を定められた温度範囲に維持するように、前記第4熱スイッチ部の作動を制御する請求項16に記載の蓄熱システムの制御方法。
  21. 前記第1熱スイッチ部は、前記蓄熱器および前記熱受取部の両方に接するように配置され、
    前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって、前記蓄熱器に蓄えられた熱を、前記第1熱スイッチ部を介して前記熱受取部に供給する、請求項13〜20のいずれか1項に記載の蓄熱システムの制御方法。
  22. 蓄熱システムは、温調媒体が循環することによって前記蓄熱器と前記熱受取部とを熱的に連通する循環用配管をさらに有し、
    前記第1熱スイッチ部は、前記蓄熱器および前記配管の両方に接するように配置され、
    前記第1熱スイッチ部によって前記蓄熱器と前記熱受取部との間を断熱状態から熱伝達状態に切り替えることによって、前記蓄熱器に蓄えられた熱を、前記第1熱スイッチ部を介して前記配管内の温調媒体に供給し、前記温調媒体が循環されることによって前記熱受取部に供給する、請求項13〜20のいずれか1項に記載の蓄熱システムの制御方法。
  23. 前記熱受取部は、吸着式冷凍機を構成する吸着器であって、
    前記吸着器に対して前記蓄熱器に蓄えられた熱を供給することによって、前記吸着器に吸着された熱媒体を脱着させる請求項13〜22のいずれか1項に記載の蓄熱システムの制御方法。
  24. 前記吸着器は対をなして配置され、
    一方の前記吸着器における動作モードが熱媒体を吸着する吸着モードの間は、他方の吸着器における動作モードが熱媒体を脱着する脱着モードとなる請求項23に記載の蓄熱システムの制御方法。
JP2015141702A 2015-07-15 2015-07-15 蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法 Pending JP2017026164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015141702A JP2017026164A (ja) 2015-07-15 2015-07-15 蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015141702A JP2017026164A (ja) 2015-07-15 2015-07-15 蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017026164A true JP2017026164A (ja) 2017-02-02

Family

ID=57949619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015141702A Pending JP2017026164A (ja) 2015-07-15 2015-07-15 蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017026164A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107388864A (zh) * 2017-06-08 2017-11-24 深圳市爱能森科技有限公司 供热储热系统及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107388864A (zh) * 2017-06-08 2017-11-24 深圳市爱能森科技有限公司 供热储热系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4333627B2 (ja) 吸着式ヒートポンプ装置
JP6004381B2 (ja) 吸着冷凍機
US7213403B2 (en) Cooling container with an adsorption cooling apparatus
KR20130140090A (ko) 흡착식 냉동기로부터 이질 가스를 제거하기 위한 진공 용기
JP2004150792A (ja) 緩衝剤蓄え器を備えた吸着式・冷却装置および該吸着式・冷却装置を運転するための方法
KR20200040847A (ko) 배터리 어셈블리의 온도를 제어하기 위한 방법 및 디바이스
CN113905707A (zh) 热调节系统
JP4363336B2 (ja) 冷暖房装置
KR20210070267A (ko) 특히 모터 차량의 배터리 셀 유닛의 온도를 제어하기 위한, 흡착 재료를 갖는 온도 제어 요소
JP2017009173A (ja) 吸着式冷凍機及びその運転方法
JP2017026164A (ja) 蓄熱システムおよび蓄熱システムの制御方法
JP2017026162A (ja) 吸着式冷凍装置およびその制御方法
JP2009121740A (ja) 吸着式ヒートポンプ及びその運転制御方法
JPH0961001A (ja) 吸着式冷却装置
KR102097783B1 (ko) 흡착식 차량용 공조장치
JPH1183235A (ja) 冷凍装置および空調装置
JP4357340B2 (ja) 吸着式冷蔵庫
JP2014001876A (ja) 吸着式冷凍装置及びエンジン駆動式空調装置
JP2004293905A (ja) 吸着式冷凍機と、その運転方法
JP3925245B2 (ja) 車両用蓄熱システム
JP2005127632A (ja) 吸着式ヒートポンプ
JPH074776A (ja) 吸着式冷蔵庫及び吸着式冷凍装置と、その霜取方法
WO2019087695A1 (ja) 吸着式冷凍装置
JP2017026163A (ja) 吸着式冷凍装置およびその制御方法
JP2019124433A (ja) 吸着式冷凍機