JP2017026120A - ラッシング装置およびラッシング方法 - Google Patents

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裕之 駒走
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Abstract

【課題】
人力であっても十分な張力で索体を締め付けることができると共に、一定の張力をかけた状態を容易に確認して必要十分な張力で締め付けることができるラッシング装置およびラッシング方法を提供する。
【解決手段】
索体2を巻き取る巻取軸3と、この巻取軸3の回転方向を巻き取り方向Rに規制可能に構成された第1の回転規制機構5と、巻取軸3を中心に揺動自在に取り付けられた揺動レバー6と、この揺動レバー6と巻取軸3の間に介在して巻き取り方向Rの回転力のみを伝達する第2の回転規制機構7と、揺動レバー6から巻取軸2に所定の回転力が加えられたことを確認可能となるように設定するトルク設定部8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラッシング装置およびラッシング方法に関する。
トラックの荷台などに搭載された物品の荷崩れを防止するために、鎖、ワイヤ、ロープ、ベルトなどの索体を用いて物品を締め付けることが行われている。とりわけ、繊維を帯状に編成してなるベルトはラッシング対象物となる物品に傷を付けにくく、十分な力で締め付けることができるので、荷崩れを防止するために広く用いられている。また、ベルトに十分な張力をかけるように締め付けるためにラッシング装置を用いることがある。
特許文献1のラッシング装置は、ベルトを巻き取る巻取軸と、この巻取軸を設けた機枠に対して揺動自在に設けた揺動レバーとを有し、揺動レバーの揺動によって巻取軸を一方向に回転させてベルトを巻き取り可能に構成している。したがって、揺動レバーの梃の原理を利用することにより、人力であっても数百kN程度の大きな張力をベルトにかけて締め付けることができる。
実公平7−45434号公報
しかしながら、上述の従来のラッシング装置は揺動レバーを操作する人によってかけることができる張力が異なり、一定の張力をかけて締め付けを行うことが困難であった。このため、張力が弱いと締め付けたはずのラッシング対象物の締め付け状態が容易に解けて荷崩れを起こすという可能性があり、張力が強すぎると締め付け力によってラッシング対象物の変形や破損を招く可能性があった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、人力であっても十分な張力で索体を締め付けることができると共に、一定の張力をかけた状態を容易に確認して必要十分な張力で締め付けることができるラッシング装置およびラッシング方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1発明は、索体を巻き取る巻取軸と、この巻取軸の回転方向を巻き取り方向に規制可能に構成された第1の回転規制機構と、巻取軸を中心に揺動自在に取り付けられた揺動レバーと、この揺動レバーと巻取軸の間に介在して巻き取り方向の回転力のみを伝達する第2の回転規制機構と、揺動レバーから巻取軸に所定の回転力が加えられたことを確認可能となるように設定するトルク設定部とを備えることを特徴とするラッシング装置を提供する(請求項1)。
本発明のラッシング装置によれば揺動レバーを巻き取り方向に揺動操作することにより、第2の回転規制機構を介して揺動レバーから巻取軸に回転力を伝達させ、索体を巻取軸に巻き取ることができ、索体によってラッシング対象物となる物品の締め付け固定などを行なうことができる。また、トルク設定部によって加えられた回転力が設定された回転力に達しているかどうかを検知できるので、所定の強さの回転力を加えた状態を確認でき、作業者は必要以上に強いトルクで締め付けることがなく、締め付けすぎによる物品の破損を防止しながら、必要十分な力で物品を締め付け固定することができる。
前記巻取軸は物品を締め付ける索体を巻き取るものであり、索体の一例として例えばベルトを巻き取るものである場合には、少なくとも二つ折りにした状態でベルトを通すことができる程度のスリットを備えた金属からなる略円柱形状の軸、または前記スリットを形成するように並べて配置された一対の棒体であり、前記スリットにベルトを通した状態で回転させることにより摩擦によりベルトを巻き取ることができるように構成される。索体がロープ、ワイヤ、鎖である場合には、巻取軸の外周に索体を巻き取る金属からなる略円柱形状の軸である。しかしながら、巻取軸は十分な強度を確保できるのであれば他の材料によって形成されるものであってもよい。
前記第1及び第2の回転規制機構は、例えば巻取軸に一体成型または巻取軸に回り止め嵌合されて外周部に多数の回り止め歯車を形成してなる板状体と、この回り止め歯車に嵌合し、歯車に付勢させた逆転防止爪とを備えるラチェット機構が考えられ、簡素な構成でありながら確実な回転方向の規制を行うことができる。また、第1の回転規制機構と、第2の回転規制機構の板状体を共有することができるので、さらなる構成の簡略化を図ることができる。しかしながら、本発明における回転規制機構はホイール内にラチェット機構を内蔵したフリーホイールや、外輪と内輪の間にだるま形の輪留めが組み込まれた構造を持つプラグ式のワンウェイクラッチや、外輪、内輪、ローラ、スプリングで構成され、外輪の内側または内輪の外側にカム面を持ったポケットが設けられるカム式のワンウェイクラッチなどを用いることにより、巻取り方向の回転にかかる抵抗を小さくするようにしてもよい。
前記揺動レバーは巻取軸を軸受けすると共に開口部を備えるように略U字状に形成された第1軸受と、この第1軸受の開口部を塞ぐ抜け止め状態および巻取軸から離れた解放状態に切り替えられる略円形の第2軸受とを備えて、前記解放状態において巻取軸に着脱可能に取り付けてあることが考えられる。この場合、索体の締め付け後に揺動レバーを巻取軸から取り外すことにより、ラッシング装置の締め付け状態が保たれるので、前記第1の回転規制機構による規制を解除しない限り締め付け状態を保つことができる。
前記トルク設定部は第2の回転規制機構にかかる回転力によって生じる歪みを測定する歪み検知手段と、歪の測定値から所定の回転力が加えられたことを電気的に検知する検知回路とを備えるものであることが考えられる。この場合、簡単な構成の回路によって電気的に回転力を検知でき、トルク設定部による所定の回転力の設定が容易となる。
前記トルク設定部は第2の回転規制機構と揺動レバーの間に設けて回転力によって撓む弾性体と、撓み量を回転力として表示するトルク表示部とを備えるものであることが考えられる。この場合、極めて単純な構成のトルク表示部によって揺動レバーに加えた回転力の大きさを確認することができる。
前記トルク設定部は回転力が所定値以上になった場合に音による通知を行う発音素子を有する発音通知手段を備える場合(請求項2)には、音によって所定の回転力に達したことを通知するので、作業者は使用時に耳で所定の回転力に達したことを確認でき、これ以上に強い回転力で締め付けることを防止できる。
前記トルク設定部は回転力が所定値以上になった場合に表示による通知を行う表示素子を有する表示通知手段を備える場合(請求項3)には、周囲の騒音ノイズが大きい環境であっても所定の回転力以上で締め付けた確認できるので、これ以上に強い回転力で締め付けることを防止できる。
前記トルク設定部に所定以上の回転力をかけると空転するトルクリミット機構を備える場合(請求項4)には、所定以上の回転力をかけることができないので、必要以上に大きな回転力をかけることによる索体の締めすぎを確実に防止できる。
第2発明は、前記ラッシング装置を使用して、所望のトルクでラッシング装置の索体を巻き取ることにより、ラッシング対象物を所望の強度で固定することを特徴とするラッシング方法を提供する(請求項5)。
前記ラッシング方法によれば、ラッシング対象物を必要十分な強度で確実に締め付けることができる。とりわけ、複数の索体で締め付ける場合に、各索体にかける張力を一定して所望の強度で固定できるので、各索体とラッシング対象物の接触部にかかる荷重も分散させてラッシング対象物の破損を防止できる。
前述したように、本発明によれば、索体に必要十分な張力をかけることができる回転力をトルク設定部に設定して揺動レバーによって巻取軸を回転させることにより、巻き取る索体にかける張力の上限を正確に定めることができる。したがって、ちょうど必要な張力で締め付けを行なうことができるので、物品を破損することなく必要十分な力で締め付けることができる。
本発明の第1実施形態に係るラッシング装置の構成を示す斜視図である。 前記ラッシング装置の揺動レバーを分離して示す斜視図である。 前記ラッシング装置の構成および動作を説明する側面図である。 前記ラッシング装置の構成および動作を説明する別の側面図である。 前記ラッシング装置のトルク設定部の構成を示す回路図である。 前記ラッシング装置を用いたラッシング方法を示す図である。 第2実施形態にかかるラッシング装置の構成を示す側面図である。 前記ラッシング装置の動作を説明する図である。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の第1実施形態にかかるラッシング装置1の構成を説明する。
図1〜図6において、ラッシング装置1は、索体の一例としてのベルト2を巻き取る巻取軸3と、一端側に巻取軸3を回動可能に支持するとともに他端側の固定軸4Aにベルト2の端部を固定してなるフレーム4と、この巻取軸3の回転方向を巻き取り方向Rに規制可能な第1の回転規制機構の一例としての第1のラチェット機構5と、巻取軸3を中心に揺動自在に取り付けられた揺動レバー6と、この揺動レバー6と巻取軸3の間に介在して巻き取り方向Rの回転力のみを伝達する第2の回転規制機構の一例としての第2のラチェット機構7と、揺動レバー6から巻取軸3に所定の回転力が加えられたことを検知するトルク設定部8とを備える。
また、9A〜9Cは第1のラチェット機構5および第2のラチェット機構7を構成する各部材であり、板状体に形成された歯車9Aと、この歯車9Aの歯に係合することにより逆転防止爪となる略U字状の板状体からなる係合片9B、9Cとを備えるものである。
前記ベルト2は例えば化学繊維を織成してなる帯状体であり、例えば、ベルト2の一端が前記フレーム4の固定軸4Aに巻き付けた状態で固定的に取り付けられ、ベルト2の他端が巻取軸3に巻き取られることにより、物品を締付け固定するものである。あるいは、2本のベルト2を用いて一方のベルト2の一端を車体などに係合する一方、他端を固定軸4Aに巻き付けて固定し、他方のベルト2の一端を車体などに係合する一方、他端を前記巻取軸3に巻き取ることにより、物品を車体などに締付け固定するものである。
前記巻取軸3は二つ折りにした状態でベルト2を通すことができる程度の幅Sのスリット3Cを開けて平行に配置させた一対の棒体3A,3Bからなり、このスリット3Cに折り畳んだベルト2の端部を通すようにして挿入し、巻取軸3を図示時計回りの巻き取り方向Rに回転させることにより、ベルト2同士およびベルト2と巻取軸3の間の摩擦によって巻取軸3の外周にベルト2を巻き取ることができるように構成している。なお、巻取軸3の外周は略円筒形状になるように、一対の棒体3A,3Bの一方の面に膨らみを形成してあることが好ましい。
前記フレーム4は前記固定軸4Aとほぼ平行になるように前記巻取軸3を回動自在に支持する略円形の開口部からなる軸受部4Bと、前記係合片9Bを摺動可能に支持する一対のスリット4Cを形成している。
図3,図4に示すように、前記第1のラチェット機構5は前記歯車9Aとこの歯車9Aに係合することにより逆転防止爪となる係合片9Bとからなり、係合片9Bはバネ4Dを用いて巻取軸3の中心方向に付勢されており、この係合片9Bが歯車9Aの略三角形の歯に当接することにより、歯車9Aの回転方向を巻き取り方向R(図示右回り方向)に規制可能に構成されている。
前記歯車9Aの歯の形状はその突出部分の形状が略鋸刃のような直角三角形を形成するような形状であるから、巻取軸3を巻き取り方向Rに回転させるときには、歯に形成された傾斜面9Gによって係合片5Bが付勢力に逆らって後退させられることにより回動可能であるが、巻き取り方向Rの逆方向には歯面9Hと係合片9Bの当接部に傾斜がないために係合片9Bが後退させられることがなく、強力な回り止めをすることができるように構成されている。
しかしながら、この歯車9Aの歯の形状を逆方向において当接する歯面9Hにも幾らか傾斜角を形成する山形の形状として、逆回転の規制力に上限を設けて、回転規制機構5にトルクリミット機構を形成してもよい。
図2に示すように、揺動レバー6はその基端部において巻取軸3を軸受けすると共に開口部を備えるように略U字状に形成された第1軸受6Aと、この第1軸受6Aの開口部を塞ぐ抜け止め状態および巻取軸3から離れた解放状態に切り替えられる略円形の第2軸受6Bとを備えることにより、前記解放状態において巻取軸3に着脱可能に形成されている。また、第2軸受6Bは揺動レバー本体6Cに対して巻取軸3の長手方向の両側に、変位可能に形成されたバネ板6Dの変位部に開設されており、揺動レバー6の遊端部には把手6Eを備える。
したがって、前記第1軸受6A内に巻取軸3を係合させて第2軸受6Bと重ねた抜け止め状態では、揺動レバー6は両軸受6A,6Bを中心に揺動自在であり、ベルト2の締め付け後に揺動レバー6を巻取軸3から取り外すことにより、ラッシング装置1の締め付け状態が保たれるので、前記第1の回転規制機構5による規制を解除しない限り締め付け状態を保つことができる。
また、前記第2のラチェット機構7は前記歯車9Aと係合片9Cとからなり、係合片9Cはバネ6F(図1,図3,図4)を用いて巻取軸3の中心方向に付勢されており、この係合片9Cが歯車9Aの略三角形の歯に当接することにより、揺動レバー6の揺動による巻き取り方向Rの回転力のみを歯車9Aに伝達可能に構成されている。また、6Gは係合片9Cを摺動自在に支持するスリットである。
図5にも示すように、前記トルク設定部8は、前記係合片9Cの裏面側に取り付けられることにより第2の回転規制機構7にかかる回転力によって生じる歪みを測定するたとえば圧電素子からなる歪み検知手段8Aと、歪の測定値から所定の回転力が加えられたことを電気的に検知する検知回路8Bとを備えるものである。また、トルク設定部8は回転力が所定値以上になった場合に音による通知を行う発音素子を有する発音通知手段8Cと、回転力が所定値以上になった場合に表示による通知を行う液晶マトリックスパネルなどの表示素子を有する表示通知手段8Dと、回転力の設定キー8Eとを備える。
前記検知回路8Bは、前記設定キー8Eを用いてベルト2に加える張力に変換された回転力の設定値を入力可能に構成され、歪検知手段8Aによって測定された係合片9Cに生じる歪を用いて巻取軸3に加える回転力を求め、これをベルト2にかける張力(たとえば「80kN」など)に変換して表示通知手段8Dに表示し、前記回転力の測定値が設定値以上である時には表示通知手段8Dに例えば「上限」などを表示すると共に、発音通知手段8Cを用いて警告音を発生させて必要以上に強い力を加えられないように構成している。
前記歯車9Aは軸受部4Bに回動自在に支持される巻取軸3を構成する棒体3A,3Bのフレーム4から突出する両端部に取り付けられるものであり、かつ、前記棒体3A,3Bを所定の隙間Sを空けた状態で支持する開口部9D,9Eを有する。また、9Fは巻取軸3の端部に形成された溝3Dに嵌合するように取付けられて歯車9Aを抜け止め保持する抜け止めピンである。
前記構成のラッシング装置1は、その揺動レバー6を、図3に示す状態と図4に示す状態に切り替えるように揺動させるときに、巻取軸3を巻き取り方向Rに回転させることができ、この巻取軸3にベルト2を巻き取ることができる。また、揺動レバー6を巻き取り方向Rに回転させるときに歯面9Hが係合片9Cに当接し、この係合片9Cに歪が生じるので、トルク設定部8はこの歪の大きさを歪検知手段8Aによって検知して揺動レバー6によって加える回転力を測定し、ベルト2に加えている張力に変換して表示通知部8Dに表示させる。
ベルト2による締め付けが十分に行われると、揺動レバー6によって加えられる回転力は設定値に達し、前記検知回路8Bが歪検知手段8Aの測定値から回転力が設定値以上であることを検知して、表示通知部8Dに「上限」と表示させると共に、発音検知手段8Cによって警告音を発生させる。したがって、使用者は設定した回転力で締め付けを行ってベルト2に加える張力が必要十分な強さであることを確認することができる。
なお、上述の実施形態は本発明を実施する一例にすぎず、第2の回転規制機構5にかかる回転力を検知するセンサおよび回転力の設定回路などは種々の構成が考えられることは言うまでもない。
図6に示すように、上述のように構成されたラッシング装置1は、複数のベルト2を用いてトラック11の荷台12に積荷(ラッシング対象物となる物品)13を固定する場合、各ベルト2に取付けたラッシング装置1の揺動レバー6を共有させて、差し替えて用いることにより、一定トルクの締め付けを行い、一定の張力でラッシング対象物13を締め付けることができる。すなわち、一つのラッシング装置1による締め付けが完了すると、揺動レバー6を巻取軸3から取り外して、次のベルト2に取付けられたラッシング装置1の巻取軸3に嵌合させることにより揺動レバー6で締め付けを行なうことができるが、このようにして複数のベルト2にかける張力を一定にしてラッシング対象物13を締め付けることにより、ラッシング対象物13の荷崩れを防ぐと共に、締めすぎによる破損や変形を防止することも可能である。
なお、図示は省略するが揺動レバー6から巻取軸3までの間に、回転トルクの上限を定めて所定以上のトルクをかけると空転する公知のトルクリミット機構を内蔵することにより、このトルクリミット機構を介してトルクを伝達するようにしてもよい。この場合、必要以上の回転力をかけることができないので、ベルト2にかける張力が大きすぎて積荷13を破損するような事態を未然に防ぐことができる。
加えて、ラッシング装置1から揺動レバー6を取り外すことにより、ベルト2の張力を保つために必要最小限の部分だけをベルト2に連結させた状態で残して、次のベルト2を締め付けることができるので、簡略化と軽量化を達成して、重いラッシング装置が揺れることによって積荷を傷つけることを防止し、揺れによってベルト2にかかる張力が変動することも、たるみが発生することも防止できる。さらに、前記係合片9Bを強く操作しない限りベルト2に掛かった張力を緩めることができないので、いたずら防止にもなる。
しかしながら、本発明のラッシング装置1は揺動レバー6が巻取軸3から着脱自在であることに限定されるものではないことはいうまでもない。
なお、上述の実施形態では回転規制機構5、7の一例として歯車9Aとこれに当接する係合片9B,9Cによる回転規制機構を用いる例を示しているが、ホイール内にラチェット機構を内蔵したフリーホイールや、外輪と内輪の間にだるま形の輪留めが組み込まれた構造を持つスプラグ式のワンウェイクラッチや、外輪、内輪、ローラ、スプリングで構成され、外輪の内側または内輪の外側にカム面を持ったポケットが設けられるカム式のワンウェイクラッチなどを用いることにより、巻取り方向の回転にかかる抵抗を小さくするようにしてもよい。
上述の第1実施形態におけるラッシング装置1では、第2の回転規制機構5を介して巻取軸3に供給される回転力の強さの検知を、電気的なセンサとしての歪み検知手段と、電気的な信号処理を行なう検知回路によって行なっているが、本発明はこの点に限定されるものではない。
図7,図8は揺動レバー6の構成が幾らか異なる第2実施形態のラッシング装置20の構成を示す側面図である。図7、図8に示すラッシング装置20において、図1〜図6と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その重複説明を省略する。
本実施形態のラッシング装置20においては、逆転防止爪となる係止片9Cはある程度弾性変形可能な金属などの弾性体を用いて形成されており、前記スリット6Gには前記歯車9Aと嵌合する部分において係止片9Cが撓むことができる程度の傾斜部6Hを形成してある。さらに、この係止片9Cの係止端部の外側には撓み量指示針21が取り付けられており、揺動レバー6の側面には撓み量指示針21が示す撓み量から巻取軸3に加えている回転力の表示として目視確認するための目盛り22が形成されている。
したがって、図8に示すように、本実施形態のラッシング装置20を用いてベルト2を巻き取る場合には、第2の回転規制機構7を介して巻取軸3に加えられる回転力の大きさに応じて係止片9Cがスリット6Gの傾斜部6Hに沿って撓み、前記撓み量指示針21が図示時計回りに傾斜することにより、巻取軸3に加えた回転力の大きさを目視確認することができるように構成している。
したがって、使用者はこの撓み量指示針21と目盛り22の表示を目視確認することにより、所定の大きさの回転力を加えた状態であるかどうかを容易に確認でき、ベルト2に必要十分な設定通りの張力をかけることができる。すなわち、回転力の上限を示す目盛り22がトルク設定部として機能する。
なお、上述の実施形態は単なる一例に過ぎず、第2の回転規制機構7と揺動レバー6の間に回転力によって撓む適宜の弾性体を設けて、その撓み量を用いて回転力を表示させる任意の形態のトルク表示部を形成してもよいことはいうまでもない。
さらに、所定以上の回転力を加えようとするときに、前記係止片9Cが撓むことによって、歯車9Aの歯9Hに当接する係止片9Cが前記バネ6Fの付勢力に逆らって巻取軸3から遠ざかる方向に移動可能に構成して、これによってトルクリミット機構を設けてもよい。この場合、揺動レバー6を用いて巻取軸3に必要以上に強い回転力を加えることができなくなるので、それだけ確実にベルト2に加える張力の上限を定めることができる。
上述の各実施形態において、索体の一例としてベルト2を用いる例を説明しているが、本発明はこの点に限定されるものではなく、索体としてワイヤ、ロープ、チェーンなどの種々の形態が考えられることはいうまでもない。
1,20 ラッシング装置
2 索体(ベルト)
3 巻取軸
5 第1の回転規制機構
6 揺動レバー
7 第2の回転規制機構
8 トルク設定部
8C 発音通知手段
8D 表示通知手段
22 トルク設定部
R 巻き取り方向

Claims (5)

  1. 索体を巻き取る巻取軸と、
    この巻取軸の回転方向を巻き取り方向に規制可能に構成された第1の回転規制機構と、
    巻取軸を中心に揺動自在に取り付けられた揺動レバーと、
    この揺動レバーと巻取軸の間に介在して巻き取り方向の回転力のみを伝達する第2の回転規制機構と、
    揺動レバーから巻取軸に所定の回転力が加えられたことを確認可能となるように設定するトルク設定部とを備えることを特徴とするラッシング装置。
  2. 前記トルク設定部は回転力が所定値以上になった場合に音による通知を行う発音素子を有する発音通知手段を備える請求項1に記載のラッシング装置。
  3. 前記トルク設定部は回転力が所定値以上になった場合に表示による通知を行う表示素子を有する表示通知手段を備える請求項1または請求項2に記載のラッシング装置。
  4. 前記トルク設定部に所定以上の回転力をかけると空転するトルクリミット機構を備える請求項1〜請求項3の何れかに記載のラッシング装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のラッシング装置を使用して、所望のトルクでラッシング装置の索体を巻き取ることにより、ラッシング対象物を所望の強度で固定することを特徴とするラッシング方法。

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