JP2016222268A - ラッシング装置、ラッシング装置の締め付けアタッチメントおよびラッシング方法 - Google Patents

ラッシング装置、ラッシング装置の締め付けアタッチメントおよびラッシング方法 Download PDF

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一朗 森本
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裕之 駒走
剛司 岸上
Takeshi Kishigami
剛司 岸上
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訓 小野
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Abstract

【課題】
人力であっても十分な張力で索体を締め付けることができると共に、一定の張力をかけた状態を容易に確認して必要十分な張力で締め付けることができるラッシング装置、ラッシング装置の締め付けアタッチメントおよびラッシング方法を提供する。
【解決手段】
索体2を巻き取る巻取軸3と、この巻取軸3の回転方向を巻き取り方向Rに規制可能に構成された回転規制機構5と、巻取軸3に設けてトルクレンチ8に連結可能に形成されたレンチ連結部9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラッシング装置、ラッシング装置の締め付けアタッチメントおよびラッシング方法に関する。
トラックの荷台などに搭載された物品の荷崩れを防止するために、鎖、ワイヤ、ロープ、ベルトなどの索体を用いて物品を締め付けることが行われている。とりわけ、繊維を帯状に編成してなるベルトはラッシング対象物となる物品に傷を付けにくく、十分な力で締め付けることができるので、荷崩れを防止するために広く用いられている。また、ベルトに十分な張力をかけるように締め付けるためにラッシング装置を用いることがある。
特許文献1のラッシング装置は、ベルトを巻き取る巻取軸と、この巻取軸を設けた機枠に対して揺動自在に設けた揺動レバーとを有し、揺動レバーの揺動によって巻取軸を一方向に回転させてベルトを巻き取り可能に構成している。したがって、揺動レバーの梃の原理を利用することにより、人力であっても数百kN程度の大きな張力をベルトにかけて締め付けることができる。
実公平7−45434号
しかしながら、上述の従来のラッシング装置は揺動レバーを操作する人によってかけることができる張力が異なり、一定の張力をかけて締め付けを行うことが困難であった。このため、張力が弱いと締め付けたはずのラッシング対象物の締め付け状態が容易に解けて荷崩れを起こすという可能性があり、張力が強すぎると締め付け力によって物品の変形や破損を招く可能性があった。
加えて、従来のラッシング装置は巻取軸を用いて巻き取るときだけ用いる比較的大きな揺動レバーを取り付けているために、それだけ製造コストが上がるだけでなく、巻取軸を設けた機枠に対して揺動レバーが常に連結されているため、運搬時に揺動レバーの重量によってベルトが揺れたり、振動することにより、締め付けが緩んだり振動した揺動レバーによって物品に傷をつけてしまう可能性もあった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、人力であっても十分な張力で索体を締め付けることができると共に、一定の張力をかけた状態を容易に確認して必要十分な張力で締め付けることができるラッシング装置、ラッシング装置の締め付けアタッチメントおよびラッシング方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1発明は、索体を巻き取る巻取軸と、この巻取軸の回転方向を巻き取り方向に規制可能に構成された回転規制機構と、巻取軸に設けてトルクレンチに連結可能に形成されたレンチ連結部とを備えることを特徴とするラッシング装置を提供する(請求項1)。
前記ラッシング装置によればレンチ連結部にトルクレンチを連結してトルクレンチを巻き取り方向に回転させることにより、索体を巻取軸に巻き取ることができ、索体によって物品の締め付け固定などを行なうことができる。トルクレンチは回転トルクが所定値に達するまでは巻き取り方向への回転力を伝達するが、回転トルクが設定値になると音を発生するなどして所定のトルクによる締め付けが行えたことを作業者に伝えるものである。したがって、作業者は必要以上に強いトルクで締め付けることがなく、締め付けすぎによる物品の破損を防止しながら、必要十分な力で物品を締め付け固定することができる。
締め付け後はトルクレンチをレンチ連結部から取り外すことによりラッシング装置の締め付け状態が保たれるので、前記回転規制機構による規制を解除しない限り締め付け状態を保つことができる。多数のラッシング装置を用いて多数の索体による物品の締め付けを行なう場合には、各ラッシング装置による締め付け力を一定にすることにより、より安定した物品の固定を行なうことができる。
前記巻取軸は物品を締め付ける索体を巻き取るものであり、索体の一例として例えばベルトを巻き取るものである場合には、少なくとも二つ折りにした状態でベルトを通すことができる程度のスリットを備えた金属からなる略円柱形状の軸、または前記スリットを形成するように並べて配置された一対の棒体であり、前記スリットにベルトを通した状態で回転させることにより摩擦によりベルトを巻き取ることができるように構成される。索体がロープ、ワイヤ、鎖である場合には、巻取軸の外周に索体を巻き取る金属からなる略円柱形状の軸である。しかしながら、巻取軸は十分な強度を確保できるのであれば他の材料によって形成されるものであってもよい。
前記回転規制機構は、例えば巻取軸に一体成型または巻取軸に回り止め嵌合されて外周部に多数の回り止め歯車を形成してなる板状体と、この回り止め歯車に嵌合し、歯車に
付勢させた逆転防止爪とを備えるラチェット機構が考えられ、簡素な構成でありながら確実な回転方向の規制を行うことができる。しかしながら、本発明における回転規制機構はホイール内にラチェット機構を内蔵したフリーホイールや、外輪と内輪の間にだるま形の輪留めが組み込まれた構造を持つプラグ式のワンウェイクラッチや、外輪、内輪、ローラ、スプリングで構成され、外輪の内側または内輪の外側にカム面を持ったポケットが設けられるカム式のワンウェイクラッチなどを用いることにより、巻取り方向の回転にかかる抵抗を小さくするようにしてもよい。
前記レンチ連結部は巻取軸の少なくとも一端側に形成されることにより巻取軸に回転力を伝達できるように構成されており、このレンチ連結部にトルク設定機能付きのラチェットレンチを嵌合させてラチェットレンチを巻取り方向に回動することにより巻取軸を回転させることができる。なお、レンチ連結部は巻取軸の両端にそれぞれ設けて、巻取軸の端部のどちらからでも巻き取り可能としても良い。
前記レンチ連結部は巻取軸に一体成型されている場合(請求項2)には、レンチ連結部に加えられる回転力が直接的に巻取軸に伝達されるので、回転力が伝わりやすく、操作が容易であるとともに、トルク調整をより厳密に行うことができる。レンチ連結部を設けた巻取軸に回転規制機構を介して揺動レバーを設けて、この揺動レバーによる巻き取りを可能としてもよく、さらにはこの揺動レバーを巻取軸に着脱可能としてもよい。
前記レンチ連結部はトルクレンチの凸型差込角が挿入可能な凹型差込角である場合には、その外形に突部がないので、小型化を達成可能である。前記差込角はラチェットレンチの連結部として一般的に用いられており、この差込角によって種々の市販の継ぎ手を連結可能であるから汎用性が向上する。
前記索体はベルトである場合には、ベルトにかける張力を効率的に用いて物品の締め付け固定を行なうことができる。また、ベルトは巻取軸に巻き取られた状態でもその厚みを薄くすることができるのでラッシング装置による締め付けを行なうのに適している。
第2発明は、前記ラッシング装置にトルクレンチを連結し、所望のトルクで索体を巻き取ることにより、ラッシング対象物を所望の強度で固定することを特徴とするラッシング方法を提供する(請求項3)。
前記ラッシング方法によれば、ラッシング対象物を必要十分な強度で確実に締め付けることができる。とりわけ、ラッシング対象物を複数の索体で締め付ける場合に、各索体にかける張力を一定して所望の強度で固定できるので、各索体とラッシング対象物の接触部にかかる荷重も分散させてラッシング対象物の破損を防止できる。
第3発明は、一端側に索体を巻き取る巻取軸の端部に連結可能に形成された巻取軸連結部を、他端側にトルクレンチに連結可能に形成されたレンチ連結部を備えることを特徴とするラッシング装置の締め付けアタッチメントを提供する(請求項4)。この締め付けアタッチメントは巻取軸連結部をラッシング装置の巻取軸の端部に連結させた状態で、レンチ連結部にトルクレンチを連結してトルクレンチを巻き取り方向に回転させることにより、索体を巻取軸に巻き取ることができ、索体によって物品の締め付け固定などを行なうことができる。トルクレンチは回転トルクが所定値に達するまでは巻き取り方向への回転力を伝達するが、回転トルクが設定値になると音を発生するなどして所定のトルクによる締め付けが行えたことを作業者に伝えるものである。したがって、作業者は必要以上に強いトルクで締め付けることがなく、締め付けすぎによる物品の破損を防止しながら、必要十分な力で物品を締め付け固定することができる。
締め付け後は巻取軸連結部をラッシング装置から取り外すことによりラッシング装置の締め付け状態が保たれる。多数のラッシング装置を用いて多数の索体による物品の締め付けを行なう場合には、各ラッシング装置による締め付け力を一定にすることにより、より安定した物品の固定を行なうことができる。なお、ラッシング装置は特殊な構造を必要としておらず、揺動ハンドルを備える一般的なものを用いることができる。
また、前記巻取軸連結部とレンチ連結部の間に所定以上のトルクがかかると空転するトルクリミット機構を備えることにより、トルクレンチに代えてラチェットレンチを用いてラッシング装置の締め付けを行なうようにしてもよい。この場合、所定以上のトルクをかけて締め付けようとするとトルクリミット機構が空転するので、結果的にトルクレンチにて締め付けたのと同様に締め付け力の制限を行なうことができる。
前記巻取軸連結部は巻取軸の端部のスリットに嵌合させる突片を備える場合(請求項5)には、市販されている大多数のラッシング装置の巻取軸の端部に突片を嵌合させることができるので汎用性が高い。すなわち、大多数のラッシング装置は巻取軸がベルトを挿入可能なスリットを形成するように配置された一対の板状体からなり、この巻取軸の端部にも一対の板状体の端部にスリットが形成されるので、このスリットに突片を嵌合させることにより、回転力を巻取軸に伝達することができる。
前記突片には中心を定める凹部を形成してあることが好ましい。すなわち、一対の板状体からなる巻取軸はその両端部において板状体をまとめるように針金などによって連結されるが、この連結部がスリットの中心にある場合は連結部を凹部に合わせるようにして突片をスリットに嵌合させることにより位置ずれ防止しながら嵌合させることができるので、トルクレンチによる締め付けを容易に行なうことができる。
前記巻取軸連結部は巻取軸の端部の外周に嵌合する略筒状のガイドを備える場合(請求項6)には、前記ガイドを巻取軸の端部の外周に嵌合することによって位置ずれを防止して突片をスリットに嵌合させることができるので、それだけ、トルクレンチによる締め付けを容易とすることができる。
第4発明は、前記アタッチメントを使用して、ラッシング装置にトルクレンチを連結し、所望のトルクでラッシング装置の索体を巻き取ることにより、ラッシング対象物を所望の強度で固定することを特徴とするラッシング方法を提供する(請求項7)。
前記ラッシング方法によれば、アタッチメントによってラッシング装置に連結したトルクレンチを用いてラッシング対象物を必要十分な強度で確実に締め付けることができる。とりわけ、ラッシング対象物を複数の索体で締め付ける場合に、各索体にかける張力を一定して所望の強度で固定できるので、各索体とラッシング対象物の接触部にかかる荷重も分散させてラッシング対象物の破損を防止できる。
前述したように、第1発明によれば、レンチ連結部にトルクレンチを連結してトルクレンチで巻取軸を回転させることにより、巻き取る索体にかける張力の上限を正確に定めることができる。したがって、ちょうど必要な張力で締め付けを行なうことができるので、物品を破損することなく必要十分な力で締め付けることができる。
第2発明、第4発明によれば、所望の強度でラッシング対象物を締め付けることにより、容易かつ確実にラッシング対象物の締め付け固定を行うことができる。
第3発明によれば、一般的なラッシング装置に対してもトルクレンチを連結してトルク制御された力で巻取軸を回転させて索体にかける張力を調節することができる。
本発明の第1実施形態に係るラッシング装置およびラッシング装置の締め付けアタッチメントの構成を示す斜視図である。 前記アタッチメントの部分構成を一部破断して示す側面図である。 前記ラッシング装置を用いたラッシング方法を説明する図である。 前記ラッシング装置の変形例を示す図である。 前記アタッチメントの変形例を説明する図である。 第2実施形態にかかるラッシング装置の構成を示す斜視図である。 前記ラッシング装置の変形例を示す図である。 前記ラッシング装置の別の変形例を示す図である。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の第1実施形態にかかるラッシング装置1およびこのラッシング装置1の取り付けアタッチメントの構成を説明する。
図1〜図3において、ラッシング装置1は、索体の一例としてのベルト2を巻き取る巻取軸3と、一端側に巻取軸3を回動可能に支持するとともに他端側の固定軸4Aにベルト2の端部を固定してなるフレーム4と、巻取軸3の回転方向を巻き取り方向Rに規制可能な回転規制機構の一例としてのラチェット機構5の歯車5Aとを有するものであり、一端側に巻取軸3の端部に連結可能に形成された巻取軸連結部7と、他端側にトルクレンチ8に連結可能の形成されたレンチ連結部9とを備える締め付けアタッチメント10を着脱自在に取り付けられるものである。
前記ベルト2は例えば化学繊維を織成してなる帯状体であり、例えば、ベルト2の一端が前記フレーム4の固定軸4Aに巻き付けた状態で固定的に取り付けられ、ベルト2の他端が巻取軸3に巻き取られることにより、ラッシング対象物となる物品を締付け固定するものである。あるいは、2本のベルト2を用いて一方のベルト2の一端を車体などに係合する一方、他端を固定軸4Aに巻き付けて固定し、他方のベルト2の一端を車体などに係合する一方、他端を前記巻取軸3に巻き取ることにより、物品を車体などに締付け固定するものである。
前記巻取軸3は二つ折りにした状態でベルト2を通すことができる程度の幅Sのスリット3Cを開けて平行に配置させた一対の棒体3A,3Bからなり、このスリット3Cに折り畳んだベルト2の端部を通すようにして挿入し、巻取軸3を図示時計回りの巻き取り方向Rに回転させることにより、ベルト2同士およびベルト2と巻取軸3の間の摩擦によって巻取軸3の外周にベルト2を巻き取ることができるように構成している。なお、巻取軸3の外周は略円筒形状になるように、一対の棒体3A,3Bの一方の面に膨らみを形成してあることが好ましい。
前記フレーム4は前記固定軸4Aとほぼ並行になるように前記巻取軸3を回動自在に支持する開口部からなる軸受部4Bと、前記ラチェット機構5の歯車5Aに係合する略U字状の板状体からなる係合片5Bを摺動可能に支持する一対のスリット4Cを形成している。
前記係合片5Bは図外のバネ等の弾性体を用いて巻取軸3の中心方向に付勢されており、この係合片5Bが歯車5Aの略三角形の歯に当接することにより、歯車5Aの回転方向を巻き取り方向R(図示右回り方向)に規制可能に構成されている。なお、この歯車5Aは軸受部4Bに回動自在に支持される巻取軸3を構成する棒体3A,3Bのフレーム4から突出する両端部に取り付けられるものであり、かつ、前記棒体3A,3Bを所定の隙間Sを空けた状態で支持する開口部5D,5Eを有する。また、5Fは巻取軸3の端部に形成された溝3Dに嵌合するように取付けられて歯車5Aを抜け止め保持する抜け止めピンである。
前記歯車5Aの歯の形状はその突出部分の形状が略鋸刃のような直角三角形を形成するような形状であるから、巻取軸3を巻き取り方向Rに回転させるときには、歯に形成された傾斜面5Gによって係合片5Bが付勢力に逆らって後退させられることにより回動可能であるが、巻き取り方向Rの逆方向には歯面5Hと係合片の当接部に傾斜がないために係合片5Bが後退させられることがなく、強力な回り止めをすることができるように構成されている。
しかしながら、この歯車5Aの歯の形状を逆方向において当接する歯面5Hにも幾らか傾斜角を形成する山形の形状として、逆回転の規制力に上限を設けて、回転規制機構5にトルクリミット機構を形成してもよい。
トルクレンチ8の構成は既に種々の形態が発明され実用化されており、本発明はトルクレンチ8の構成を限定するものではないが、本実施形態では例えばトルク伝達部に凸型差込角8Aを形成したものであって、操作部にはトルク設定値の表示部8Bと設定ボタン8Cとを備える。また、トルクレンチ8は図示は省略するがトルクレンチ8を用いて設定したトルクによる締め付けを行なったときに音を発生させるブザーを有し、所定トルクによる締め付けを行なったことを容易に確認できるように構成されている。また、トルクを伝達する方向をベルト2の巻き取り方向Rに限定するラチェット機能を有するものである。
図2は前記ラッシング装置1の締め付けアタッチメント10(以下、単にアタッチメント10ともいう)の平面形状を一部破断して示す図である。本実施形態のアタッチメント10において、前記巻取軸連結部7は巻取軸3の端部のスリットに嵌合させるべく前記棒体3A,3Bの間隔Sよりも幾らか薄い肉厚Dに形成された突片7Aであり、この突辺7Aの中間部に切り欠き7Bを形成している。
また、突片7Aの長さL1は前記歯車5Aから突出する巻取軸の突出長さL2(図1参照)と同程度以上に形成しており、これによって巻取軸3の端部から棒体3A,3Bの間に挿入された突片7Aが抜け止めピン5Fに当接して巻取軸連結部7と巻取軸3の回転軸がずれないようにすることができ、トルクレンチ8による締め付けを容易とするものである。
他方、前記レンチ連結部9は、トルクレンチ8の凸型差込角8A(図1参照)が挿入可能な断面略正四角形の有底坑9Aからなる凹型差込角であって、その開口部近傍には開口を広くする面取9Bを形成してあると共に、その有底坑9Aの四つの面にはトルクレンチの凸型差込角に形成される抜け止め用突部を嵌合させる凹部9Cを形成している。この凹部9Cに前記突部差込角8Aの抜け止め突部(図示していない)が当接することにより、レンチ連結部9がトルクレンチ8から容易には抜けないように構成して操作性を向上している。
図1に示すように、上述のように構成されたラッシング装置の締め付けアタッチメント10は、そのレンチ連結部9にトルクレンチ8の凸型差込角8Aを差し込んだ状態で、突片7Aを巻取軸3の端部に形成されるスリットに嵌合させ、トルクレンチ8を巻き取り方向(図示右回転)に回転させることにより巻取軸3を巻き取り方向Rに回転させてスリット3Cに挟み込んだベルト3Cを巻取軸3の外周に巻き取ることができる。
また、作業者はトルクレンチ8を用いることにより正確に所定の設定トルクによる締め付けを行なったことを容易に判断できるので、ベルト2に所定の強さの張力を正確にかけることができる。
図3に示すように、複数のベルト2を用いてトラック11の荷台12に積荷(ラッシング対象物となる物品)13を固定する場合、前記アタッチメント10を使用して、ラッシング装置1にトルクレンチ8を連結し、所望のトルクでラッシング装置1のベルト2を巻き取ることにより、ラッシング対象物13を所望の強度で固定し、各ベルト2に取付けたラッシング装置1のアタッチメント10を共有させて、差し替えて用いることにより、トルクレンチ8で一定トルクの締め付けを行い、一定の張力でラッシング対象物13を締め付けることができる。
すなわち、一つのラッシング装置1による締め付けが完了すると、アタッチメント10の部分のみを巻取軸3から取り外して、次のベルト2に取付けられたラッシング装置1の巻取軸3に嵌合させることによりアタッチメント10を設けてトルクレンチ8で締め付けを行なうことができるが、このようにして複数のベルト2にかける張力を一定にしてラッシング対象物13を締め付けることにより、積荷13の荷崩れを防ぐと共に、締めすぎによる破損や変形を防止することも可能である。
なお、図示は省略するがアタッチメント10の内部に、レンチ連結部9に加えられた回転トルクの上限を定めて所定以上のトルクをかけると空転する公知のトルクリミット機構を内蔵することにより、このトルクリミット機構を介して巻取軸連結部7にトルクを伝達するようにしてもよい。この場合、レンチ連結部9に連結されるレンチは高価なトルクレンチである必要はなく、広く用いられているラチェットレンチを用いて締め付けを行なってもよい。
加えて、ラッシング装置1からアタッチメント10を取り外すことにより、ベルト2の張力を保つために必要最小限の部分だけをベルト2に連結させた状態で残して、次のベルト2を締め付けることができるので、簡略化と軽量化を達成して、重いラッシング装置が揺れることによって積荷を傷つけることを防止し、揺れによってベルト2にかかる張力が変動することも、たるみが発生することも防止できる。さらに、前記係合片5Bを強く操作しない限りベルト2に掛かった張力を緩めることができないので、いたずら防止にもなる。
なお、本発明のラッシング装置1は従来のラッシング装置と同様に、ベルト2を巻き取るために巻取軸3を中心に揺動可能に構成された揺動レバー(図示省略)を設けてあっても、この揺動レバーを着脱可能に構成してあってもよい。この場合、ベルト2にかける張力を厳密に設定する必要がない場合には、従来のラッシング装置と全く同様に揺動レバーを用いてベルトの巻き取りを行なうことも可能である。言い換えるなら、従来のラッシング装置の巻取軸3の端部にアタッチメント10を連結して設けることにより、本発明のラッシング装置1として用いることも可能である。
さらに、上述の実施形態では回転規制機構5の一例として歯車5Aとこれに当接する係合片5Bによる回転規制機構5を用いる例を示しているが、ホイール内にラチェット機構を内蔵したフリーホイールや、外輪と内輪の間にだるま形の輪留めが組み込まれた構造を持つすプラグ式のワンウェイクラッチや、外輪、内輪、ローラ、スプリングで構成され、外輪の内側または内輪の外側にカム面を持ったポケットが設けられるカム式のワンウェイクラッチなどを用いることにより、巻取り方向の回転にかかる抵抗を小さくするようにしてもよい。
図4は巻取軸3の端部構成が異なる場合におけるアタッチメント10の連結部分の構成を説明する図である。図4に示すラッシング装置20において、棒体3A,3Bをその幅方向中間部に開口された坑を挿通する針金3Eなどによって連結することにより一体化している。この場合、前記突片7Aに形成された切り欠き7Bに針金3Eが嵌合することにより、巻取軸3と巻取軸連結部7の回転軸がずれないようにすることができる。従って、前記トルクレンチ8を用いた締め付けを行なう場合にも、巻取軸3とアタッチメント10の回転軸が容易にずれることがないので操作性が良い。
図5はラッシング装置の別の変形例を示す図である。図5に示すラッシング装置21において、アタッチメント10’は、前記巻取軸連結部7は巻取軸3の端部の外周に嵌合する略筒状のガイド10Aを備える。その略筒状のガイド10Aの幅Wは巻取軸3の端部をその回転軸がずれない程度に引っかけることができればよい。このように構成されたアタッチメント10’は巻取軸3の端部に連結した状態でその回転軸がずれないので、トルクレンチ8を用いて締め付けを行なうときに操作性がよい。
図6は、本発明の第2実施形態に掛かるラッシング装置30の構成を説明する。図6において、図1〜図5と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その重複説明を省略する。
図6においてラッシング装置30は、前記スリット3Cを開けて平行に配置させた一対の棒体3A,3Bを形成するように一体成形された略円筒状の巻取軸3’を備え、その基端部3Fに前記レンチ連結部9を形成してなる。本実施形態のように、棒体3A,3Bを一体成形された巻取軸3’によって形成することにより、レンチ連結部9に加えられる回転力を確実に巻取軸3’に加えることができ、それだけトルクレンチ8による締め付けを容易とし、ベルト2にかける張力の調整をより正確に行なうことができる。
なお、図示は省略するが巻取軸3’の内部に、レンチ連結部9に加えられた回転トルクの上限を定めて巻取軸3’に伝達するトルクリミット機構を設けてもよい。この場合、レンチ連結部9に連結されるレンチは高価なトルクレンチである必要はなく、広く用いられているラチェットレンチを用いて締め付けを行なうことができる。
また、本実施形態のラッシング装置30においても従来のラッシング装置と同様の揺動レバー(図示省略)を設けても、この揺動レバーを巻取軸3’に着脱自在に設けてもよく、ベルト2にかける張力を厳密に設定する必要がない場合には、従来のラッシング装置と全く同様に揺動レバーを用いてベルトの巻き取りを行なえるようにすることも可能である。
図7は前記ラッシング装置30の変形例となるラッシング装置31の構成を示す図であり、本実施形態において、一対の棒体3A,3Bからなる巻取軸3の端部に凹溝3G,3Hを設けることによりレンチ連結部9’を形成してある。このレンチ連結部9’の形状は2つの部材3A,3Bに渡って形成されている以外においては、既に図2において説明した形状とほぼ同じであり、トルクレンチ8の凸型差込角8Aを陥入可能な凹型差込角を形成するものである。
なお、上述の各実施形態においてレンチ連結部9,9’の構成はトルクレンチ8の凸型差込角8Aが挿入可能な断面略正四角形の有底坑9Aからなる凹型差込角である例を挙げているが、本発明はこの点に限定されるものではない。すなわち、レンチ連結部9,9’としてナットのような略六角形状の突起部を形成したものであってもよい。
図8は前記ラッシング装置の更なる変形例となるラッシング装置32の構成を示す図であり、本実施形態においてレンチ連結部39は、図示したような六角形状の突起部である。したがって、このレンチ連結部39に連結されるトルクレンチ8は六角形状のナットを回すソケット8Dの形になっているものを用いることができる。
図6〜図8に示す例のように、巻取軸3,3’にレンチ連結部9,9’,39を設ける場合にも、そのラッシング装置30,31,32にトルクレンチを連結し、所望のトルクでベルト2を巻き取ることにより、ラッシング対象物を所望の強度で固定することができ、これによって、容易かつ確実にラッシング対象物の締付固定を行うことができる。
上述の各実施形態において、索体の一例としてベルト2を用いる例を説明しているが、本発明はこの点に限定されるものではなく、索体としてワイヤ、ロープ、チェーンなどの種々の形態が考えられることはいうまでもない。
1,20,21,30,31,32 ラッシング装置
2 索体(ベルト)
3,3’巻取軸
5 回転規制機構
7 巻取軸連結部
9,9’,39 レンチ連結部
10,10’ ラッシング装置の締め付けアタッチメント
R 巻き取り方向

Claims (7)

  1. 索体を巻き取る巻取軸と、この巻取軸の回転方向を巻き取り方向に規制可能に構成された回転規制機構と、巻取軸に設けてトルクレンチに連結可能に形成されたレンチ連結部とを備えることを特徴とするラッシング装置。
  2. 前記レンチ連結部は巻取軸に一体成型されている請求項1に記載のラッシング装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のラッシング装置にトルクレンチを連結し、所望のトルクで索体を巻き取ることにより、ラッシング対象物を所望の強度で固定することを特徴とするラッシング方法。
  4. 一端側に索体を巻き取る巻取軸の端部に連結可能に形成された巻取軸連結部を、他端側にトルクレンチに連結可能に形成されたレンチ連結部を備えることを特徴とするラッシング装置の締め付けアタッチメント。
  5. 前記巻取軸連結部は巻取軸の端部のスリットに嵌合させる突片を備える請求項4に記載のラッシング装置の締め付けアタッチメント。
  6. 前記巻取軸連結部は巻取軸の端部の外周に嵌合する略円筒状のガイドを備える請求項4または請求項5に記載のラッシング装置の締め付けアタッチメント。
  7. 請求項4〜請求項6のいずれかに記載の締め付けアタッチメントを使用して、ラッシング装置にトルクレンチを連結し、所望のトルクでラッシング装置の索体を巻き取ることにより、ラッシング対象物を所望の強度で固定することを特徴とするラッシング方法。
JP2015108995A 2015-05-28 2015-05-28 ラッシング装置、ラッシング装置の締め付けアタッチメントおよびラッシング方法 Pending JP2016222268A (ja)

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