JP2017026066A - コア部材及び管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結治具の締め付けによる作業性を向上させることができるコア部材及び管継手を得る。【解決手段】コア部材14は、半径方向外側に向かって配置されると共に軸方向に凹状に湾曲する環状の底部20と、底部20の内周側から軸方向に向かって延出されると共に底部20の出っ張り部20Aと反対側に配置され、先端部22A側が拡径可能に構成された複数の凸状部22と、先端部22Aの外周に設けられた突起部26と、を有している。締結治具としてのナット12で機器50の雄ねじ部52に締結すると、ナット12に押されて底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がると共に先端部22A側が拡径し、突起部26がホース44を内部から引っ掛けて固定する。【選択図】図2

Description

本発明は、コア部材及び管継手に関する。
従来から、管継手の軸方向の一端側に管体を保持する管体保持部と、管継手の軸方向の他端側に機器等に取り付けるための取付部を備えた構造が提案されている。
下記特許文献1には、継手本体の軸方向の一端側に管体保持部として、継手本体に螺合されるナットと、ナットの内側に配置される押さえリングと、押さえリングの内側に配置される割りリングと、割りリングとの間で管体を挟む芯部と、を備えた管継手が開示されている。この管継手では、芯部と割りリングとの間に管体を挿入し、ナットを継手本体に締め付けることで、押さえリングをスライドさせて割りリングを縮径させる。これにより、割りリングと芯部との間に管体が挟まれ、管体が管継手に保持される。また、継手本体の軸方向の他端側には、管継手を機器や接続部材に取り付けるための雄ねじ部(取付部)が設けられている。
特開2010−255775号公報
上記特許文献1に記載の管継手では、管体を保持する管体保持部と、機器や接続部材に取り付けるための取付部がそれぞれ独立しており、それぞれに必要な部品があり、部品点数が多くなる。このため、材料コストが高くなり、管継手の作成工数も大きくなる。また、管体保持部に管体を取り付けるためにナットを継手本体の雄ねじ部に締結し、機器等に取り付けるために雄ねじ部を接続部に締結する必要があり、それぞれに締結治具の締め付け作業が必要となるため、作業性が低下する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、締結治具の締め付けによる作業性を向上させることができるコア部材及び管継手を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係るコア部材は、半径方向外側に向かって配置されると共に軸方向に凹状に湾曲する環状の底部と、前記底部の内周側から軸方向に向かって延出されると共に前記底部の出っ張り部と反対側に配置され、先端部の側が拡径可能に構成された複数の凸状部と、前記先端部の外周に設けられ、管体に内部から引っ掛かる突起部と、を有し、締結治具で締結すると、前記締結治具に押されて前記底部の前記出っ張り部が外周側へ曲がると共に前記先端部の側が拡径し、前記突起部が前記管体を内部から引っ掛けて固定する構成とされている。
請求項1に記載の発明によれば、コア部材は、半径方向外側に向かって配置されると共に軸方向に凹状に湾曲する環状の底部と、底部の内周側から軸方向に向かって延出されると共に底部の出っ張り部と反対側に配置される複数の凸状部と、を備えている。締結治具で締結すると、コア部材は、締結治具に押されて底部の出っ張り部が外周側へ曲がると共に、凸状部の先端部の側が拡径する。これにより、凸状部の先端部の外周に設けられた突起部が、管体を内部から引っ掛けることで、管体が固定される。このため、締結治具の1回の締め付けにより、管体を固定することができ、締結治具の締め付けによる作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコア部材において、前記底部の周縁部には、半径方向内側に向かって切り込まれた複数の切り込み部が設けられている。
請求項2に記載の発明によれば、底部の周縁部には、半径方向内側に向かって切り込まれた複数の切り込み部が設けられているため、締結治具で締結したときに、コア部材における底部の出っ張り部が外周側へ曲がりやすくなる。これにより、底部の出っ張り部の変形と共に、凸状部の先端部の側をより確実に拡径させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のコア部材において、前記底部と複数の前記凸状部と前記突起部とが、金属で一体に形成されている。
請求項3に記載の発明によれば、底部と複数の凸状部と突起部とが、金属で一体に形成されているため、締結治具で締結したときに、底部の出っ張り部が外周側へ曲がりやすくなる。これにより、底部の出っ張り部の変形と共に、凸状部の先端部の側をより確実に拡径させることが可能となる。
請求項4に記載の発明に係る管継手は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のコア部材と、前記コア部材の前記底部を囲むように配置され、前記締結治具を構成するナットと、前記ナットと前記コア部材の複数の前記凸状部との間に設けられ、管体が挿入される凹状挿入部と、前記ナットに設けられ、半径方向内側に向かって突出し、前記ナットが他の接続部材の雄ねじ部に締結されたときに前記底部を前記出っ張り部の反対側から押す壁部と、を有する。
請求項4に記載の発明によれば、管継手は、コア部材と、コア部材の底部を囲むように配置されるナットと、ナットと複数の凸状部との間に管体が挿入される凹状挿入部と、を備えている。凹状挿入部に管体が挿入された状態で、ナットが他の接続部材の雄ねじ部に締結されると、ナットの半径方向内側に向かって突出した壁部が、コア部材の底部を出っ張り部の反対側から押すことで、底部の出っ張り部が外周側へ曲がる。これにより、底部の出っ張り部の変形と共に複数の凸状部の先端部の側が拡径され、先端部の外周に設けられた突起部が、管体を内部から引っ掛けることで、管体が固定される。この管継手では、管体を保持する管体保持部と、他の接続部材に取り付けるための取付部がそれぞれ独立して設けられている構成と比較して、部品点数の削減が可能である。さらに、管体を保持する管体保持部と、他の接続部材に取り付けるための取付部がそれぞれ独立して設けられている構成と比較して、ナットの雄ねじ部への1回の締め付けにより、管体を固定することができ、締結治具(ナット等)の締め付けによる作業性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の管継手において、前記ナットの内部には、前記底部に対して前記壁部と反対側に、前記ナットが前記雄ねじ部に締結されたときに前記底部を介して前記壁部と前記雄ねじ部の端面との間に挟まれるシール部材が設けられている。
請求項5に記載の発明によれば、ナットの内部には、コア部材の底部に対して壁部と反対側にシール部材が設けられている。これにより、ナットが雄ねじ部に締結されたときに、コア部材の底部を介してナットの壁部と雄ねじ部の端面との間にシール部材が挟まれ、管継手のナットと他の接続部材とがシールされる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の管継手において、前記ナットの内周側には、前記凹状挿入部に管体が挿入された状態で前記管体の外周面と接触するOリングが設けられている。
請求項6に記載の発明によれば、ナットの内周側には、凹状挿入部に管体が挿入された状態で管体の外周面と接触するOリングが設けられており、Oリングにより管継手のナットと管体とがシールされる。
本願発明のコア部材及び管継手によれば、締結治具の締め付けによる作業性を向上させることができる。
(A)は、本発明の一実施形態に係るコア部材を備えた管継手を示す断面図であり、(B)は、本発明の一実施形態に係るコア部材を備えた管継手を示す斜視図である。 図1に示す管継手に設けられたナットが、機器の雄ねじ部に締結される過程を示す断面図である。 図1に示す管継手に設けられたコア部材を示す斜視図である。 図1に示す管継手に設けられたナットが、機器の雄ねじ部に締結された状態を示す断面図である。 図4に示す管継手に設けられたコア部材であって、複数の凸状部の先端部側が拡径した状態を示す斜視図である。 比較例の管継手を示す半裁断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(A)には、本発明の一実施形態であるコア部材を備えた管継手が断面図にて示されており、図1(B)には、本発明の一実施形態であるコア部材を備えた管継手が斜視図にて示されている。また、図3には、コア部材(単体)が斜視図にて示されている。図1(A)、(B)に示されるように、管継手10は、締結治具としてのナット12と、ナット12の内周側に軸方向の一部が配置されるコア部材14と、を備えている。さらに、管継手10は、ナット12の内部にコア部材14と隣接して配置されるシール部材としてのパッキン16を備えている。
図1(A)及び図3に示されるように、コア部材14は、軸方向の一端部に半径方向外側に向かって配置される環状の底部20と、底部20の内周側からほぼ軸方向に向かって延出される複数の凸状部22と、を備えている。底部20には、軸方向に凹状に湾曲させた湾曲面を備えた出っ張り部20Aが設けられている。出っ張り部20Aは、底部20を構成する薄い板材を湾曲させることによって形成されている。
底部20の周縁部には、半径方向内側に向かって切り込まれた複数の切り込み部20Bが設けられている。切り込み部20Bは、コア部材14の軸方向視にて略U字状に形成されている。切り込み部20Bは、底部20の周方向にほぼ等間隔で配置されている。底部20は、複数の切り込み部20Bを設けることによって、底部20が出っ張り部20Aと反対側(出っ張り方向と反対側)から軸方向に押圧されたときに、出っ張り部20Aが外周側へ曲がるように変形可能とされている。言い換えると、出っ張り部20Aが反り返る方向(出っ張り部20Aが略平面状となる状態を含む)に変形可能とされている。
複数の凸状部22は、底部20の内周側から底部20の出っ張り部20Aと反対側に延びており(配置されており)、凸状部22の先端部22A側(底部20と反対側)が拡径可能に構成されている。複数の凸状部22は、底部20の内周側に周方向に沿ってほぼ等間隔で配置されており、隣り合う凸状部22の間には、スリット24が形成されている。言い換えると、複数の凸状部22は、筒状体に軸方向に沿って複数のスリット24を設けることによって、複数に分割された分割片とされている。スリット24は、凸状部22の先端部22A側の周方向の幅よりも、底部20側の周方向の幅が大きくなるように形成されている。
複数の凸状部22は、底部20の出っ張り部20Aの最も出っ張った部分から延出されている。コア部材14は、ナット12が後述する機器50の雄ねじ部52(図4参照)に締結されたときに、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がることで、複数の凸状部22の先端部22A側が拡径するようになっている(図5参照)。言い換えると、底部20の出っ張り部20Aが反り返る方向(出っ張り部20Aが略平面状となる状態を含む)に変形することで、複数の凸状部22の先端部22A側が拡径するようになっている。
凸状部22の先端部22Aの外周には、半径方向外側に突出する突起部26が設けられている。突起部26は、凸状部22の軸方向先端から軸方向中間部に向かうにつれて半径方向外側に(外径が大きくなるように)傾斜する傾斜面26Aと、傾斜面26Aの外側端部から半径方向内側に向かって配置されて凸状部22の外周面との間に段差を形成する段差部26Bと、を備えている。ナット12が機器50の雄ねじ部52(図4参照)に締結されたときに、複数の凸状部22の先端部22A側が拡径することによって、突起部26が、管体としてのホース44に内部から引っ掛かる、すなわちホース44を内部から引っ掛けて固定する構成とされている(図4参照)。
コア部材14は、金属製とされている。すなわち、底部20と複数の凸状部22と突起部26とは、金属で一体に形成されている。
図1(A)に示されるように、ナット12は、筒状とされており、軸方向の一端部12Aの内周に雌ねじ部30を備えている。ナット12の雌ねじ部30は、他の接続部材としての機器50の接続部50Aに設けられた雄ねじ部52に螺合されるようになっている(図4参照)。ナット12の軸方向の他端部12Bには、コア部材14の底部20側が挿入されている。言い換えると、ナット12の軸方向の他端部12B側は、コア部材14の底部20側を囲むように配置されている。管継手10の側面視にて、コア部材14の凸状部22の先端部22A側は、ナット12の他端部12Bから軸方向外側に露出している(図1(B)参照)。
ナット12の内周側には、前述のように環状のパッキン16がコア部材14の底部20と隣接する位置に嵌め込まれている。パッキン16は、軸方向に沿った断面視にて、略矩形状の外形を備えている。パッキン16は、コア部材14の底部20よりもナット12の軸方向の一端部12A側に嵌め込まれている。パッキン16の外径は、ナット12の内径よりも若干小さく形成されており、パッキン16が機器50の雄ねじ部52の端面に押されてナット12の軸方向に移動可能とされている(図4参照)。パッキン16は、ゴム製とされている。
ナット12の他端部12B側には、半径方向内側に向かって突出する壁部32が設けられている。ナット12の軸方向の壁部32よりも他端部12B側は、壁部32の半径方向内側の端部から軸方向に配置された内周面34とされている。内周面34の内径は、雌ねじ部30のねじ山の内径よりも小さく設定されている。また、コア部材14の底部20の外径は、内周面34の内径よりも大きく設定されており、コア部材14の底部20は、ナット12の内周面34及び壁部32よりも軸方向の一端部12A側に配置されている。パッキン16は、コア部材14の底部20に対して壁部32と反対側に配置されており、底部20の出っ張り部20Aの出っ張り側に配置されている。
ナット12の壁部32は、ナット12を機器50の雄ねじ部52(図4参照)に締結したときに、コア部材14の底部20を出っ張り部20Aと反対側から軸方向に押す(底部20の凹み方向に押す)ようになっている。より詳細には、ナット12の内部に配置されたパッキン16は、ナット12を機器50の雄ねじ部52に締結したときに、コア部材14の底部20を介して壁部32と雄ねじ部52の端面との間に挟まれるようになっている。その際、コア部材14の底部20及びパッキン16が、ナット12の壁部32と機器50の雄ねじ部52の端面に挟まれることで、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がるようになっている。言い換えると、出っ張り部20Aが反り返る方向(出っ張り部20Aが略平面状となる状態を含む)に変形するようになっている(図4参照)。
ナット12は、軸方向視で外形が略六角形状に形成されており、ナット12を機器50の雄ねじ部52に螺合させるときに図示しないスパナを掛けて固定することができる。
ナット12の内周面34には、周方向に沿って半径方向外側に窪んだ凹状の溝部36が形成されており、溝部36にOリング38が嵌め込まれている。Oリング38は、例えばゴム製とされている。
図1(A)に示されるように、管継手10は、コア部材14の底部20に外力が作用しない状態では、複数の凸状部22の先端部22A側が拡径しない通常の状態となっている。この状態で、管継手10には、ナット12の他端部12Bとコア部材14の複数の凸状部22との間に、ホース44(図2参照)が挿入される凹状挿入部40が設けられている。ホース44の外径は、ナット12の内周面34の内径より若干小さく設定されている。また、コア部材14の底部20に外力が作用しない状態(複数の凸状部22の先端部22A側が拡径しない通常の状態)で、ホース44の内径は、複数の凸状部22の先端部22A側の外径(突起部26の外径)よりも大きく設定されている。これにより、ホース44が管継手10の凹状挿入部40に挿入可能とされている。
ナット12の溝部36に嵌め込まれたOリング38は、ホース44が管継手10の凹状挿入部40に挿入された状態で、ホース44の外周面と接触し、ホース44とナット12とをシールするようになっている。
管継手10を構成するナット12の材料としては、鋼材などの金属又は樹脂が用いられている。本実施形態の管継手10は、例えば、自動車、船舶などに用いられる油圧配管用の管継手などに用いることができるが、これらに限定されず、他の流体(液体、気体)に使用することも可能である。
次に、コア部材14を備えた管継手10の作用について説明する。
図1(A)に示されるように、管継手10には、ナット12の軸方向の他端部12B側に、コア部材14が設けられている。コア部材14は、半径方向外側に向かって配置されると共に軸方向に凹状に湾曲する出っ張り部20Aが形成された環状の底部20と、底部20の内周側から軸方向に向かって延出されると共に底部20の出っ張り部20Aと反対側に配置された複数の凸状部22と、を備えている。管継手10には、ナット12の他端部12Bとコア部材14の複数の凸状部22との間に凹状挿入部40が設けられている。
図2に示されるように、ホース44の軸方向の端部44Aを管継手10の凹状挿入部40に挿入する。そして、ホース44の端部44Aを凹状挿入部40の奥側に配置されたコア部材14の底部20付近に接触する位置まで挿入した状態で、ナット12を回転させ、雌ねじ部30を機器50の雄ねじ部52に螺合させる。
図4に示されるように、ナット12を機器50の雄ねじ部52に締め付けると、ナット12の半径方向内側に向かって突出した壁部32が、コア部材14の底部20を出っ張り部20Aと反対側から押すことで、底部20の出っ張り部20Aが変形する(図5参照)。すなわち、ナット12の壁部32と機器50の雄ねじ部52の端面との間に、コア部材14の底部20及びパッキン16が挟まれることで、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がる。言い換えると、出っ張り部20Aが反り返る方向(出っ張り部20Aが略平面状となる状態を含む)に変形する。コア部材14は、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がると同時に、複数の凸状部22の先端部22A側が拡径する。すなわち、コア部材14は、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がる(出っ張り部20Aが反り返る方向に変形する)ことによって、底部20と連続して一体に形成された複数の凸状部22の先端部22A側が拡径する方向に変形する(図5参照)。
これによって、複数の凸状部22の先端部22Aの外周に設けられた突起部26が、ホース44の内周面に食い込む。すなわち、複数の凸状部22の突起部26がホース44を内部から引っ掛けることにより、ホース44が管継手10に固定される。これにより、ナット12の1回の締め付けにより、ホース44を管継手10に固定することができ、締結治具としてのナット12の締め付けによる作業性を向上させることができる。
また、コア部材14の底部20の周縁部には、半径方向内側に向かって切り込まれた複数の切り込み部20Bが設けられている。これにより、ナット12を機器50の雄ねじ部52に締結したときに、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がりやすくなる(出っ張り部20Aが反り返る方向に変形しやすくなる)。このため、コア部材14は、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がると共に、複数の凸状部22の先端部22A側をより確実に拡径させることができる。
また、コア部材14の底部20と複数の凸状部22と突起部26とが、金属で一体に形成されている。これにより、ナット12を機器50の雄ねじ部52に締結したときに、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がりやすくなる(出っ張り部20Aが反り返る方向に変形しやすくなる)。このため、コア部材14は、底部20の出っ張り部20Aが外周側へ曲がると共に、複数の凸状部22の先端部22A側をより確実に拡径させることができる。
このような管継手10では、ナット12を機器50の雄ねじ部52に締結することで、コア部材14の複数の凸状部22の先端部22A側が拡径され、突起部26がホース44の内部に引っ掛かる(食い込む)ことで、ホース44が固定される。このため、この管継手10は、管体(ホース)を保持する管体保持部と、他の接続部材に取り付けるための取付部がそれぞれ独立して設けられている構成と比較して、部品点数の削減が可能である。また、管継手10は、管体(ホース)を保持する管体保持部と、他の接続部材に取り付けるための取付部がそれぞれ独立して設けられている構成と比較して、ナット12の雄ねじ部52への1回の締め付けにより、ホース44を管継手10に固定することができ、ナット12の締め付けによる作業性を向上させることができる。
また、管継手10では、ナット12の内部に、コア部材14の底部20に対してナット12の壁部32と反対側にパッキン16が設けられている。これにより、ナット12を機器50の雄ねじ部52に締結したときに、コア部材14の底部20を介してナット12の壁部32と雄ねじ部52の端面との間にパッキン16が挟まれ、管継手10のナット12と機器50の接続部50Aとがシールされる。
また、管継手10では、ナット12に内周面34の溝部36にOリング38が設けられており、管継手10の凹状挿入部40にホース44が挿入された状態でホース44の外周面にOリング38が接触する。このため、Oリング38により管継手10のナット12とホース44とがシールされる。
図6には、比較例の管継手100が半裁断面図にて示されている。図6に示されるように、管継手100は、継手本体102と、継手本体102の軸方向の一端部102A側にホース130が保持される管体保持部104と、継手本体102の軸方向の他端部102B側に機器50の雄ねじ部52に取り付けられる取付部106と、を備えている。管体保持部104は、継手本体102の一端部102Aに設けられた雄ねじ部102Cに螺合される雌ねじ部110Aを備えたナット110と、ナット110の内周側に継手本体102の一端部102Aとナット110の一部に跨るように配置された筒状の補助部材112と、補助部材112の内周側に配置されるコレット114と、を備えている。
ナット110の軸方向の雌ねじ部110Aの反対側には、半径方向内側に突出する突出部110Bが設けられている。補助部材112の軸方向の一端側(突出部110B側)の外周面には、半径方向外側に突出する突起112Aが設けられている。ナット110の雌ねじ部110Aを継手本体102の雄ねじ部102Cに締め付けると、ナット110の突出部110Bが補助部材112の突起112Aを押し、補助部材112が継手本体102の軸方向奥側に押し込まれる。補助部材112の内周面には、継手本体102の軸方向奥側に向かうにしたがって内径が徐々に拡大されたテーパ面112Bが設けられている。
コレット114には、軸方向に沿って複数のスリット(図示省略)が形成されており、縮径が可能とされている。コレット114の外周面には、継手本体102の軸方向奥側に向かうにしたがって外径が徐々に拡大されたテーパ面114Aが設けられている。また、コレット114の内周には、半径方向内側に突出する複数の凸部114Bが設けられている。
この管体保持部104では、ナット110を継手本体102の雄ねじ部102Cにねじ込むと、ナット110の突出部110Bが補助部材112の突起112Aを押すことで、補助部材112を継手本体102の軸方向奥側に押し込む。これにより、補助部材112のテーパ面112Bに押し付けられたコレット114が縮径し、コレット114の複数の凸部114Bがホース130の外周面に食い込むことで、ホース130が保持されている。
取付部106は、継手本体102の他端部102Bに取り付けられるナット120を備えている。ナット120の軸方向の一端部には、継手本体102の他端部102Bの外周面に形成された周溝102Dに挿入される突起120Aが設けられている。ナット120の突起120Aが継手本体102の周溝102Dに挿入されることで、ナット120の継手本体102の他端部102Bからの抜けが阻止されている。ナット120の軸方向の他端部には、機器50の雄ねじ部52に螺合される雌ねじ部122が設けられている。ナット120の雌ねじ部122が機器50の雄ねじ部52に締結されることで、管継手100が機器50に取り付けられている。
このような管継手100では、ホース130を保持する管体保持部104と、機器50に取り付けるための取付部106がそれぞれ独立しており、それぞれに必要な部品があり、部品点数が多くなる。このため、材料コストが高くなり、管継手100の作成工数も大きくなる。また、管体保持部104にホース130を取り付けるためにナット110を雄ねじ部102Cに締結すると共に、取付部106を機器50に取り付けるためにナット120を雄ねじ部52に締結する必要がある。このため、それぞれのナット110、120の締め付け作業が必要となるため、作業性が低下する。
これに対し、本実施形態の管継手10では、ナット12を機器50の雄ねじ部52に締め付けることで、コア部材14によってホース44が保持される。このため、ナット12の1回の締め付けにより、ホース44を固定することができ、2つのナット110、120の締め付け作業が必要な管継手100と比較して、締結治具としてのナット12の締め付けによる作業性を向上させることができる。
また、本実施形態の管継手10では、ナット12の内周側にコア部材14の底部20側を配置した構成であるので、管継手100と比較して、ナット12が1つで済むと共に、管体保持部104と取付部106との中間部品である継手本体102が不要となる。このため、部品点数を削減することができ、材料コストを低減できると共に、管継手10の取り扱いが容易になる。
なお、本実施形態では、ホース44が用いられているが、本発明はホースに限定されるものではなく、他の管体に変更可能である。その際、コア部材14の突起部が食い込める程度の硬さの管体が好ましい。また、剛体からなる管体を用いる場合は、管体の内面に周溝を設けることで、コア部材14の突起部が管体の周溝に引っ掛かるようにしてもよい。
また、本実施形態では、コア部材14は金属製であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、樹脂などで形成されていてもよい。
また、本実施形態では、管継手10のナット12と機器50に締結する例が示されているが、本発明は、機器に限定されず、他の接続部材に締結する場合も適用可能である。
10 管継手、12 ナット、14 コア部材、16パッキン(シール部材)、20 底部、20A 出っ張り部、20B 切り込み部、22 凸状部、26 突起部、32 壁部、38 Oリング、40凹状挿入部、44 ホース(管体)、50 機器(他の接続部材)、52 雄ねじ部

Claims (6)

  1. 半径方向外側に向かって配置されると共に軸方向に凹状に湾曲する環状の底部と、
    前記底部の内周側から軸方向に向かって延出されると共に前記底部の出っ張り部と反対側に配置され、先端部の側が拡径可能に構成された複数の凸状部と、
    前記先端部の外周に設けられ、管体に内部から引っ掛かる突起部と、を有し、
    締結治具で締結すると、前記締結治具に押されて前記底部の前記出っ張り部が外周側へ曲がると共に前記先端部の側が拡径し、前記突起部が前記管体を内部から引っ掛けて固定する構成とされたコア部材。
  2. 前記底部の周縁部には、半径方向内側に向かって切り込まれた複数の切り込み部が設けられている請求項1に記載のコア部材。
  3. 前記底部と複数の前記凸状部と前記突起部とが、金属で一体に形成されている請求項1又は請求項2に記載のコア部材。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のコア部材と、
    前記コア部材の前記底部を囲むように配置され、前記締結治具を構成するナットと、
    前記ナットと前記コア部材の複数の前記凸状部との間に設けられ、管体が挿入される凹状挿入部と、
    前記ナットに設けられ、半径方向内側に向かって突出し、前記ナットが他の接続部材の雄ねじ部に締結されたときに前記底部を前記出っ張り部の反対側から押す壁部と、
    を有する管継手。
  5. 前記ナットの内部には、前記底部に対して前記壁部と反対側に、前記ナットが前記雄ねじ部に締結されたときに前記底部を介して前記壁部と前記雄ねじ部の端面との間に挟まれるシール部材が設けられている請求項4に記載の管継手。
  6. 前記ナットの内周側には、前記凹状挿入部に管体が挿入された状態で前記管体の外周面と接触するOリングが設けられている請求項4又は請求項5に記載の管継手。
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