JP2017026003A - ダイナミックダンパ - Google Patents

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正美 山下
耕一 湯原
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耕一 湯原
雄一郎 野呂
Yuichiro Noro
雄一郎 野呂
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Abstract

【課題】水等の異物の内部への侵入を抑制でき、しかも、たとえ侵入しても、外部への排出を容易にできて、振動抑制性能の低下やシャフトの腐食を招かないダイナミックダンパを提供する。【解決手段】シャフトの外周面と、筒状連結部の内周面との間に環状隙間が形成されるダイナミックダンパである。環状隙間と外部とを連結する連通孔を、筒状連結部と取付筒部との間の繋部に設ける。重り部材に慣性力が生じることなく繋部がせん断力を受けない状態では連通孔を閉状態とし、重り部材に慣性力が生じて繋部がせん断力を受けている状態では連通孔の通気・排水可能な開状態となるスリット部を連通孔が備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、シャフトの周囲に取り付けて、シャフトの振動を抑制するダイナミックダンパに関する。
一般に、自動車のドライブシャフトやプロペラシャフトなどの、高速回転するシャフトは、その回転に伴って、曲げ振動や捻り振動などの、本来は発生しないことが望ましい有害振動が生じることがある。自動車に要求される乗り心地、静粛性等を確保するためには、この有害振動を抑制する必要がある。この有害振動を抑制するために、シャフトにダイナミックダンパを取り付けて、固有振動数を調整することが行われている。
従来のダイナミックダンパは、一般的には、図7に示すように、シャフト6に接触する一対の取付筒部2、2と、シャフト6の外周面よりも大きな内周面を有してシャフト6に挿通される筒状の重り部材3と、それらを接合する接合部材4からなり、この接合部材4のバネ定数と、重り部材3の質量とによって固有振動数が決定される部品である。この場合、一対の取付筒部2、2の固定用ダンパバンド5を装着することによって、ダイナミックダンパ1がシャフト6に取付られる。
そして、固有振動数を励起される前記有害振動の卓越振動数に合わせることにより、ダイナミックダンパ1を取り付けたシャフト6の振動エネルギーを、共振によってダイナミックダンパ1の振動エネルギーとして吸収して、有害振動を抑制することができる。
図7に示すダイナミックダンパにおいては、重り部材(質量体)3をせん断方向で支持する方式で採用され、この方法の場合、シャフト6の外周面6aとダイナミックダンパ1の内周面1aとの間に隙間(空間)Sが設けられている。車両取付状態において、跳ね水や結露等がシャフトに伝わってダイナミックダンパの端面側に溜まった状態で、雰囲気温度変化や回転膨張等によってダイナミックダンパの隙間S部の内圧変化が生じた際に、蒸発・飛散しきっていない水分があれば、ダイナミックダンパ内に導入されやすくなる。また、高圧洗浄等で、ダイナミックダンパの隙間S部内に水分等が侵入した際には、排出できないものであった。
ダイナミックダンパの隙間S部内に水やオイル等が外部から入り込んだ場合、排出され難く、内部に溜まった水やオイルによって、ダンパ取付部の回転軸に錆が発生したり、ダイナミックダンパのゴム材料がオイルによって膨潤し、物性強度の低下や固有振動数の変化をきたしたりすることによって、機能が損なわれるおそれがある。
そこで、従来には、ダイナミックダンパ取付部の回転軸との接触長さを伸ばしたり、固定用ダンパバンド5での締付力を高めてシール性を高めたり、シール部に通気溝を設けて、積極的に通気させ、水やオイルが侵入しても排出し易くする方法が種々採用されている(特許文献1及び特許文献2)。
特許文献1では、図7に示すように、シャフトの外周面とダイナミックダンパの内周面との間に隙間(空間)が設けられたものである。そして、取付筒部に孔やスリットを設けるとともに、取付筒部との間における内周面に傾斜面を設けたものである。すなわち、回転によって生じる遠心力によって、隙間に入り込んだ水等の液体を外径側へ移動させ、さらに、傾斜面に沿って孔やスリットに移動させて、孔やスリットを介してこの液体を外部へ排出するものである。
特許文献2では、重量部材の内周側にシャフトに外嵌される弾性部材を有し、この弾性部材の内部に周方向に沿って配設され空間を備えたものである。
また、図8は、ダイナミックダンパ1の内周面1aに凹凸歯形状部7を設けたものであり、図9は、隙間Sと外部とを連通するスリット8を設けたものである。このため、図8では、凹凸歯形状部7の凹部7aでもって、また、図9では、スリット8をもって、隙間Sに入り込んだ水等の液体を排出できる。
特公平6−74817号公報 特公平6−94892号公報
従来の構造のように水やオイルなどの排出機能付ダンパでは、シャフトとダイナミックダンパの接触面(シール面)に溝を設けることになり、水やオイルなどを排出し易くなるが、逆に引き込み易くなる。このため、シャフトに対する錆対策としては十分なものではない。
また、シャフトのダイナミックダンパの接触面(シール面)に溝等を設けているので、シャフトと断面との接触面積が減少し、ダイナミックダンパの位置決めに関する保持力が低下し、位置ずれし易くなるおそれがある。
そこで、本発明は、水等の異物のダイナミックダンパの隙間への侵入を抑制でき、しかも、たとえ侵入しても、外部への排出を容易にできて、振動抑制性能の低下やシャフトの腐食を招かないダイナミックダンパを提供する。
本発明のダイナミックダンパは、回転するシャフトに外嵌固定される一対の取付筒部と、シャフトの外周面よりも大きな内周面を有し前記一対の取付筒部を連結する筒状連結部と、前記筒状連結部に収納される筒状の重り部材とを備え、シャフトの外周面と、筒状連結部の内周面との間に環状隙間が形成されるダイナミックダンパであって、前記環状隙間と外部とを連結する連通孔を、筒状連結部と取付筒部との間の繋部に設けるとともに、前記重り部材に慣性力が生じることなく前記繋部がせん断力を受けない状態では前記連通孔を閉状態とし、前記重り部材に慣性力が生じて前記繋部がせん断力を受ける状態では連通孔の通気・排水可能な開状態となるスリット部を前記連通孔が備えているものである。
本発明のダイナミックダンパによれば、繋部がせん断力を受けない状態では、連通孔が閉状態となって、外部からの水やオイル等の環状隙間への流入を防止できる。また、繋部がせん断力を受ける状態では、通気・排水可能となって、環状隙間に水やオイル等の異物が侵入したとしても、この連通孔及びスリット部を介して外部へ排出することができる。さらに、雰囲気温度や回転膨張等によってダイナミックダンパとシャフトとの間の空間の圧力が変化しても、スリット部を介して環状隙間内の圧力調整を行うことができる。
前記連通孔は、環状隙間から外部に向って外径方向に延びる傾斜孔と、この傾斜孔の開口部を蓋する薄肉部に形成される前記スリット部とからなるのが好ましい。スリット部が薄肉部に形成されるものであるので、連通孔の開閉動作が安定する。すなわち、肉厚部にスリット部が形成されていれば、連通孔の開閉動作の信頼性が低くなる。また、前記スリット部は、少なくとも1個の直線状スリットからなるものであっても、第1の直線状スリットと、この第1の直線状スリットと直交するようにクロスする第2の直線状スリットとからなるものであってもよい。
本発明のダイナミックダンパは、車輪とデファレンシャルギアとの間に配設されるドライブシャフトに装着されるのが好ましい。
本発明では、環状隙間への水やオイル等の異物の侵入を抑制することができ、また、環状隙間に水やオイル等の異物が侵入したとしても、連通孔及びスリットを介して外部へ排出することができる。このため、振動抑制性能の低下やシャフトの腐食を招かない。そして、取付筒部においては、溝やスリット等を設ける必要がなく、取付筒部におけるシール性の低下を防止でき、シャフトの錆対策の向上を達成できる。さらには、取付筒部における締結力(締付力)の低下を招かず、シャフトに対する位置のずれを有効に防止できる。また、雰囲気温度や回転膨張等によってダイナミックダンパとシャフトとの間の空間の圧力が変化しても、スリットを介して環状隙間内の圧力調整を行うことができ、内圧低下によってシャフトとダイナミックダンパ間のシール部からの水やオイルの引き込みの発生を防止できる。
前記連通孔が、傾斜孔と、薄肉部に形成されるスリット部とからなるものでは、連通孔の開閉動作が安定して、水やオイルの排出・流入防止機能の精度の向上を図ることができる。また、スリット部としては、1個の直線状スリットからなるものであっても、直交する第1・第2の直線状スリットからなるものであってもよく、生産性及び設計性に優れたものとなる。
本発明のダイナミックダンパの要部拡大断面図である。 前記ダイナミックダンパのスリット部を示し、(a)は第1・第2のスリットからなる簡略図であり、(b)は1個の直線状スリットからなる簡略図である。 前記ダイナミックダンパを示し、(a)は断面図であり、(b)は正面図である。 前記ダイナミックダンパのスリット部を示し、(a)はせん断力を受けていない状態の簡略図を示し、(b)はせん断力を受けている状態の簡略図である。 本発明のダイナミックダンパを装着したドライブシャフトの断面図である。 自動車の駆動系を示す簡略図である。 従来のダイナミックダンパの断面図である。 他の従来のダイナミックダンパを示し、(a)は断面図であり、(b)は正面図である。 別の従来のダイナミックダンパを示し、(a)は断面図であり、(b)は正面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。図6は自動車の駆動系(後輪駆動車の駆動系)を示し、エンジン100→トランスミッション101→プロペラシャフト102→デファレンシャルギア103→ドライブシャフト104→車輪(タイヤ)105というような力の伝達が行われる。
そして、本発明に係るダイナミックダンパ80は、プロペラシャフト102やドライブシャフト104に使用される。このダイナミックダンパを用いたドライブシャフト104を図5に示す。ドライブシャフト104は、固定式等速自在継手51と摺動式等速自在継手52とを、シャフト50にて連結してなるものである。この図例では、固定式等速自在継手51にバーフィールド型等速自在継手を用い、摺動式等速自在継手52にトリポード型等速自在継手を用いている。
固定式等速自在継手51は、軸方向に延びる複数のトラック溝13が内径面14に形成された外側継手部材15と、軸方向に延びる複数のトラック溝16が外径面17に円周方向等間隔に形成された内側継手部材18と、外側継手部材15のトラック溝13と内側継手部材18のトラック溝16との間に介在してトルクを伝達する複数のボール19と、外側継手部材15の内径面14と内側継手部材18の外径面17との間に介在してボール19を保持するケージ20とを備えている。
摺動式等速自在継手52は、内周に軸線方向に延びる三本のトラック溝21を設けると共に各トラック溝21の内側壁に互いに対向するローラ案内面21aを設けた外側継手部材22と、半径方向に突出した3つの脚軸23を備えたトリポード部材24と、トリポード部材24の脚軸23に装着されるローラユニット25とを備える。ローラユニット25は、ローラであるアウタリング26と、このアウタリング26の内側に配置されて脚軸23に外嵌されたインナリング27と、アウタリング26とインナリング27との間に介在された針状ころ28とで主要部が構成されている。
シャフト50は、その両端部に雄スプライン50a、50bが形成され、一方の雄スプライン50aが固定式等速自在継手51の内側継手部材18に嵌入され、他方の雄スプライン50bが摺動式等速自在継手52のトリポード部材24に嵌入される。内側継手部材18の軸心孔33に雌スプライン34が形成され、シャフト50の一方の雄スプライン50aが内側継手部材18の軸心孔33に嵌入されて、雌スプライン34に嵌合する。また、シャフト50の他方の雄スプライン50bがトリポード部材24のボス部29の軸心孔35に嵌入されて、この軸心孔35の雌スプライン36に噛合する。
そして、固定式等速自在継手51には外側継手部材15の開口部を密封するためのブーツ40Aが付設され、摺動式等速自在継手52には外側継手部材22の開口部を密封するためのブーツ40Bが付設されている。ブーツ40A,40Bは、大径端部40aと、小径端部40bと、大径端部40aと小径端部40bとを連結する蛇腹部40cとからなる。ブーツ40A,40Bの大径端部40aは外側継手部材15,22の開口端で締結バンド42A,42Bにより締め付け固定され、その小径端部40bはシャフトの所定部位で締結バンド43A、43Bにより締め付け固定されている。
本発明に係るダイナミックダンパ80は、図1と図3に示すように、回転するシャフト50に外嵌固定される一対の取付筒部60a、60bと、この一対の取付筒部60a、60bを連結するとともにシャフト50の外周面よりも大きな内周面を有する筒状連結部61と、シャフト50の外周面よりも大きな内周面を有し前記筒状連結部61に収納される筒状の金属製の重り部材62とを有する。
一対の取付筒部60a、60bと筒状連結部61とは、ゴム等の弾性材からなる一体成形品であり、この場合、重り部材62をインサート部材として、金型を用いたインサート成形によって形成される。
そして、取付筒部60a,60bの外径面には周方向凹溝65が形成され、この周方向凹溝65に固定用バンド66が装着され、この固定用バンド66を締め付けることによって、取付筒部60a,60bをシャフト50の所定位置に固定できる。このように、シャフト50に装着した状態では、筒状連結部61の内周面61aと、これに対向するシャフト50の外周面67との間に環状隙間Sが形成される。また、取付筒部60a,60bと筒状連結部61とは繋部70にて接続されている。
そして、この繋部70に前記環状隙間Sと外部とを連結する連通孔71が設けられている。この連通孔71は、図1に示すように、環状隙間Sから外部に向って外径方向に延びる傾斜孔71aと、この傾斜孔71aの開口部を蓋する薄肉部71bに形成される前記スリット部71cとからなる。この場合、傾斜孔71aの傾斜角度θ(シャフト50の軸心に対する角度)としては、例えば、30°〜75°程度に設定される。また、傾斜孔71aとしては、その断面形状が円形であって、楕円乃至長円形状であっても、三角形状やそれ以上の多角形状であってもよい。薄肉部71bの肉厚としては、筒状連結部61、繋部70、及び取付筒部60a,60bの材質や、重り部材62の重量等に応じて種々変更できる。
スリット部71cとしては、例えば、図2(a)に示すように、第1の直線状スリット72と、この第1の直線状スリット72と直交するようにクロスする第2の直線状スリット73とからなるものであっても、図2(b)に示すように、1個の直線状スリット74からなるものであってもよい。なお、スリット72,73,74の長さ寸法としては、例えは、1mm〜3mm程度とする。この場合、傾斜孔71aの大きさ(連通孔71の断面形状が円形の場合では、口径)と同一乃至傾斜孔71aよりも小さくするのが好ましい。
このスリット部71cとしては、図4に示すように、重り部材62(図1参照)に慣性力が生じることなく繋部70がせん断力を受けていない状態では前記連通孔71を閉状態(図4(a)の状態)とし、重り部材62に慣性力が生じて繋部70がせん断力を受けている状態では連通孔71の通気・排水可能な開状態(図4(b)の状態)となるように設定される。すなわち、スリット部71cは、重り部材62に対して内径側に位置し、重り部材62の慣性力によりせん断力が発生した際に、図4(b)に示すように、薄肉部71bに歪が生じ、スリット部71cに隙間75が生じることになる。
重り部材62に慣性力が生じてせん断力を受ける部位としては繋部70である。このため、連通孔71としては、筒状連結部61と取付筒部60a、60bとの間の繋部70、70のいずれか一方、又は両方に設けることができる。
本発明のダイナミックダンパ80によれば、繋部70がせん断力を受けていない状態では、連通孔71が閉状態となって、外部からの水やオイル等の環状隙間への流入を防止できる。また、繋部70がせん断力を受けている状態では、通気・排水可能となって、また、環状隙間Sに水やオイル等の異物が侵入したとしても、この連通孔71及びスリット部71cを介して外部へ排出することができる。このため、振動抑制性能の低下やシャフト50の腐食を招かない。特に、取付筒部60a、60bにおいて、溝やスリット等を設ける必要がなく、取付筒部60a、60bにおけるシール性の低下を防止でき、シャフト50の錆対策の向上を達成できる。
さらには、取付筒部60a、60bにおける締結力(締付力)の低下を招かず、シャフト50に対する位置のずれを有効に防止できる。また、雰囲気温度や回転膨張等によってダイナミックダンパ80とシャフト50との間の空間の圧力が変化しても、スリット部71cを介して環状隙間S内の圧力調整を行うことがで、内圧低下によってシャフト50とダイナミックダンパ80間のシール部からの水やオイルの引き込みの発生を防止できる。
前記連通孔71が、傾斜孔71aと、薄肉部71bに形成されるスリット部71cとからなるので、連通孔71の開閉動作が安定して、水やオイルの排出・流入防止機能の精度の向上を図ることができる。また、スリット部71cとしては、1個の直線状スリット74からなるものであっても、直交する第1・第2の直線状スリット72,73からなるものであってもよく、生産性及び設計性に優れたものとなる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、固定式等速自在継手51として、前記実施形態では、バーフィールドタイプであったが、アンダーカットフリータイプの固定式等速自在継手であってもよく、摺動式等速自在継手52としても、トリポードタイプに限らず、ダブルオフセットタイプやクロスグルーブタイプの摺動式等速自在継手であってもよい。また、摺動式等速自在継手52としてトリポードタイプを用いる場合、シングルローラタイプであっても、ダブルローラタイプであってもよい。
また、連通孔71の傾斜孔71aの内径寸法、傾斜角度、断面形状、薄肉部71bの肉厚寸法、スリット部71cの形状等としても、繋部70がせん断力を受けていない状態では、連通孔71が閉状態となり、繋部70がせん断力を受けている状態では、通気・排水可能な開状態となる範囲で種々変更できる。さらには、連通孔71の数は任意である。なお、スリット部71cとして、図4に記載のものに限らず、直線状のスリット数は3個以上あってもよく、スリット数が複数である場合、各スリット72,73,74の長さ寸法としても、例えば、1mm〜3mm程度に設定できるが、これに限るものではなく、また、各スリット72,73,74の長さ寸法が同一であっても相違するものであってもよい。スリット72,73,74の形状として、直線状に限るものではなく、湾曲したもの、ジグザグ状のもの等であってもよい。
適用(使用)する部位として、ドライブシャフト104に限るものではなく、プロペラシャフトであっても、さらには、後輪駆動車の駆動軸に限るものではなく、前輪駆動車および4WD車のフロント駆動軸であってもよい。また、このような自動車の動力伝達系以外にも、回転するシャフトを有する種々の一般機械、電気機械、又は輸送機械等にも使用可能である。
50 シャフト
60a,60b 取付筒部
61 筒状連結部
61a 内周面
62 重り部材
67 外周面
70 繋部
71 連通孔
71a 傾斜孔
71b 薄肉部
71c スリット部
72 直線状スリット
73 直線状スリット
103 デファレンシャルギア
104 ドライブシャフト
105 車輪
S 環状隙間(空間)

Claims (5)

  1. 回転するシャフトに外嵌固定される一対の取付筒部と、シャフトの外周面よりも大きな内周面を有し前記一対の取付筒部を連結する筒状連結部と、前記筒状連結部に収納される筒状の重り部材とを備え、シャフトの外周面と、筒状連結部の内周面との間に環状隙間が形成されるダイナミックダンパであって、
    前記環状隙間と外部とを連結する連通孔を、筒状連結部と取付筒部との間の繋部に設けるとともに、前記重り部材に慣性力が生じることなく前記繋部がせん断力を受けない状態では前記連通孔を閉状態とし、前記重り部材に慣性力が生じて前記繋部がせん断力を受ける状態では連通孔の通気・排水可能な開状態となるスリット部を前記連通孔が備えていることを特徴とするダイナミックダンパ。
  2. 前記連通孔は、環状隙間から外部に向って外径方向に延びる傾斜孔と、この傾斜孔の開口部を蓋する薄肉部に形成される前記スリット部とからなることを特徴とする請求項1に記載のダイナミックダンパ。
  3. 前記スリット部は、少なくとも1個の直線状スリットからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダイナミックダンパ。
  4. 前記スリット部は、第1の直線状スリットと、この第1の直線状スリットと直交するようにクロスする第2の直線状スリットとからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダイナミックダンパ。
  5. 車輪とデファレンシャルギアとの間に配設されるドライブシャフトに装着されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のダイナミックダンパ。
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