JP2017025693A - 車止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で、損傷しにくい車止め装置を提供する。
【解決手段】駐車場に設置される車止め装置1であって、車両の入出庫の際に昇降する車止め部材31と、この車止め部材31を昇降させる昇降機構51とを備え、車止め部材31の上昇時に車底を検知する車底検知ユニット41を更に備え、車底検知ユニット41は、車止め部材31の天板311に取り付けられる天板側ベース411と、昇降機構51に取り付けられる昇降機構側ベース413と、これら天板側ベース411と昇降機構側ベース413の間に設けられるリミットスイッチとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車止め装置に係り、例えば、無人駐車場などに設置されて、車両の不正出庫を防止するための、車止め装置に関する。
従来、無人駐車場などに設置される車止め装置としては、車両の不正出庫を阻止する車両ロック装置と、この車両ロック装置を昇降させる昇降機構を備えるものが用いられてきた(特許文献1)。車両ロック装置は、車両の車底に接触するロックプレートを有している。昇降機構は、エアー切替器と、コンプレッサと、エアシリンダとからなる空気圧式のアクチュエータである。すなわち、エアシリンダへの空気の供給及びエアシリンダからの空気の排出を制御することで、ロックプレートの上昇動作及び下降動作を生じさせる。ここで、車両ロック装置は、ロックプレートを昇降させるための構造として、スライド昇降部材と傾斜プレートも具備している。
特開2005−36491号公報
しかしながら、上記従来技術に係る車止め装置の場合、車両ロック装置と昇降機構との連結構造や、昇降機構自体の構造に起因して、以下のような様々な問題点を有している。
(1)昇降機構が空気圧式であるため、ロックプレートに上方からの外力が加わると、空気が圧縮されて容易にロックプレートが下降してしまう。このため、車両の不正出庫を防ぐことができなかった。
(2)ロックプレートと昇降機構とは剛体からなる構成要素によって連結されている。このため、ロックプレートに衝撃力が加わった場合、その衝撃力が昇降機構に直接伝達されてしまう可能性がある。
(3)昇降機構によってロックプレートを昇降させるために、複雑な構造(スライド昇降部材及び傾斜プレート)を必要としている。
(4)停電などでコンプレッサが動作しない場合には、ロックプレートを下降させることができない。
上記問題点に鑑みて、本発明の一側面では、簡易な構造で不正出庫を防止でき、破損し難く、停電時などの異常時でも確実に車両の出庫を可能にする、車止め装置を提供する。
上記課題に鑑み、第1の手段は、駐車場に設置される車止め装置であって、車両の入出庫の際に昇降する車止め部材と、この車止め部材を昇降させる昇降機構とを備え、車止め部材の上昇時に車底を検知する車底検知ユニットを更に備え、車底検知ユニットは、車止め部材の天板に取り付けられる天板側ベースと、昇降機構に取り付けられる昇降機構側ベースと、これら天板側ベースと昇降機構側ベースの間に設けられるリミットスイッチとを備える、という構成を採っている。このため、リミットスイッチが天板側ベースと昇降機構側ベースの間に配置されることで、リミットスイッチの近傍への埃や水の浸入が防止される。
第2の手段は、第1の手段の構成に加え、リミットスイッチは、天板側ベースと前記昇降機構側ベースの一部分が当接した場合に状態が切り替わるように配置されている、という構成を採っている。このため、リミットスイッチに過大な力が加わる前に昇降機構側ベースの上昇が停止する。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段の構成に加え、車止め部材と昇降機構との間、又は天板側ベースと昇降機構側ベースの間にバネ部材を更に備える、という構成を採っている。このため、昇降機構によって車止め部材が上昇して車底に接触すると、車止め部材の上昇は止まる。一方、昇降機構は停止指令を受け取るまで動作を続けるが、バネ部材の弾性力によって上昇動作が減速される。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段の何れかの構成に加え、車止め部材と昇降機構とはピン結合又はリンク結合されている、という構成を採っている。このため、仮に車止め部材が昇降機構に対して傾斜した場合でも、その傾斜はピン結合又はリンク結合によって吸収される。従って、傾斜が昇降機構に直接伝達されることはない。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段の何れかの構成に加え、車止め部材を収容するハウジングを更に備え、これら車止め部材とハウジングとが対向する位置の少なくとも一部に樹脂部材を設けた、という構成を採っている。車止め部材とハウジングとはわずかな隙間を隔てて対向している。そして、車止め部材が昇降する時には、車止め部材とハウジングとは相対移動する。このとき、車止め部材又はハウジングの何れか、あるいは両方に樹脂部材が取り付けられることで、樹脂部材の低摩擦係数により、ハウジングに対する車止め部材の引っ掛かりが防止される。
第6の手段は、第1の手段から第5の手段の何れかの構成に加え、車止め部材とハウジングとが対向する位置において、樹脂部材又は車止め部材の端部の少なくとも一部には、所定の面取部が形成されている、という構成を採っている。これにより、樹脂部材に対してハウジングや車止め部材が摺動する場合に、面取部の作用によって両者の引っ掛かりが防止される。
第7の手段は、第5の手段又は第6の手段の構成に加え、ハウジングは、ハウジング本体と、このハウジング本体の内部を車止め部材収納用の主室と制御ユニット収納用の制御ユニット室に分離するための隔壁と、制御ユニット室を封止すると共にハウジング本体と隔壁とを係合する蓋部材とを備える、という構成を採っている。このため、仮に車止め部材が不正出庫などで傾斜して、隔壁に大きな力が加わった場合でも、この隔壁に加わる力は蓋部材を介してハウジング本体に伝えられる。ハウジング本体が駐車場に設置されると、ハウジング本体の周囲はコンクリートや地面などによって取り囲まれる。このため、ハウジング本体に伝わった力はコンクリートや地面によって支えられて、隔壁の損壊が防止される。
第8の手段は、第1の手段から第7の手段の何れかの構成に加え、昇降機構は、外力によって状態が変化しないアクチュエータである、という構成を採っている。このため、仮に不正出庫などにより車止め部材に対して下方への外力が加わった場合でも、昇降機構は車止め部材の下降を抑制する。従って、空気圧式の昇降機構に比べて、不正出庫が効果的に防止される。
第9の手段は、第1の手段から第8の手段の何れかの構成に加え、昇降機構はストロークモータを含み、このストロークモータは直立状態と傾斜状態とに変化させることが可能である、という構成を採っている。このため、例えば停電などによって昇降機構が停止した場合でも、昇降機構を傾斜させることができる。昇降機構を傾斜させると、昇降機構の下端部と上端部の高さ方向の距離は短くなる。これにより、車止め部材を下降させることが可能となる。車止め部材が下降することで、停電時でも車両を出庫させることができる。
第10の手段は、第9の手段の構成に加え、ストロークモータの傾斜量は、天板が路面と面一となるような大きさである、という構成を採っている。こうすることで、停電時などでも車止め部材が十分に下降し、車両を円滑に出庫することができる。
第11の手段は、第9の手段又は第10の手段の構成に加え、ストロークモータは、シリンダと、このシリンダに対して伸縮するシャフトと、シリンダに設けられると共にシャフトの移動範囲の上端と下端を検出する上部オートスイッチと下部オートスイッチとを備える、という構成を採っている。このため、シャフトの移動範囲の上端又は下端への到達が制御ユニットに送られて、ストロークモータを停止させることができる。加えて、上部オートスイッチと下部オートスイッチの位置を変更するだけで、シャフトの移動範囲を簡単に変更することができる。
第12の手段は、第1の手段から第9の手段の何れかの構成に加え、昇降機構の下端部には強度低減部が形成されており、当該強度低減部の強度は昇降機構の他の部分の強度よりも低い、という構成を採っている。こうすることで、不正出庫などにより車止め部材から昇降機構に大きな力が加わった場合、昇降機構の主要部は破損せずに、強度低減部が損壊する。これにより、高価な昇降機構が保護される。
第13の手段は、第9の手段から第12の手段の何れかの構成に加え、傾斜機能の操作部は、車止め装置を平面視した場合に駐車場の各駐車スペースの外側にある、という構成を採っている。このため、車両が車止め部材を完全に覆い隠しているような場合であっても、操作部を操作して傾斜機構を利用することができ、停電などの際に車止め部材を下降させることが可能である。
第14の手段は、第8の手段の構成に加え、アクチュエータはストロークモータであり、前記昇降機構は、前記車止め部材に連結されて鉛直方向に昇降する昇降部材と、この昇降部材の下部に接触する傾斜面を有すると共に水平方向に移動可能なスライド部材とを備え、前記ストロークモータは、前記スライド部材に連結されると共に水平方向に沿って伸縮する、という構成を採っている。このため、ストロークモータは略水平方向に沿って設置でき、昇降部材を昇降させるのに、スライド部材を水平方向に移動させればよい。このため、昇降機構自体の高さを低く抑えることができ、ハウジングの高さも低く抑えることができる。その結果、車止め装置を設置する際の穴の深さを浅くすることができる。
第15の手段は、第14の手段の構成に加え、前記傾斜面は、前記スライド部材に設けられた傾斜長穴の内壁面によって形成され、前記昇降部材の下部は、前記傾斜長穴内に配置され、前記スライド部材の近傍には、前記昇降部材の鉛直方向の移動を案内するガイド部材が設けられている、という構成を採っている。このため、スライド部材が一方(例えば、左方)に移動することで、傾斜長穴の作用によって、昇降部材を上昇させることができる。一方、スライド部材が他方(例えば、右方)に移動することで、傾斜長穴の作用によって、昇降部材を強制的に下降させることができる。
第16の手段は、第15の手段の構成に加え、前記ガイド部材には鉛直方向に沿って鉛直長穴が形成されており、前記昇降部材の下部には所定のベアリングが設けられ、前記鉛直長穴内に前記ベアリングが配置される、という構成を採っている。このため、昇降部材が昇降する際に、ベアリングが鉛直長穴内を移動することとなり、昇降部材が円滑に昇降することができる。
第17の手段は、第14の手段の構成に加え、前記スライド部材の近傍には、鉛直方向に延びる第1部分と略水平方向に延びる第2部分からなる略L字状のガイド部材を備え、前記第1及び第2部分には第1及び第2長穴が形成されており、前記昇降部材の下部に昇降部材ピンが設けられると共に、この昇降部材ピンが前記第1の長穴内を移動可能であり、前記スライド部材にはスライド部材ピンが設けられると共に、このスライド部材ピンが第2の長穴内を移動可能である、という構成を採っている。このため、ガイド部材によって、昇降部材は鉛直方向に案内され、一方、スライド部材は水平方向に案内される。
第18の手段は、第17の手段の構成に加え、前記昇降部材ピンと前記スライド部材ピンが所定のアーム部材で連結されている、という構成を採っている。このため、スライド部材の移動に伴ってアーム部材も移動する。そして、アーム部材が昇降部材ピンを移動させるので、車止め部材に引っ掛かりが生じた場合でも、強制的に車止め部材を下降させることができる。
第19の手段は、第17の手段の構成に加え、前記ガイド部材には滑車が設けられており、前記昇降部材とスライド部材とは前記滑車に掛けられたワイヤで連結されている、という構成を採っている。このため、スライド部材が昇降部材を下降させる方向に移動すると、このスライド部材の移動がワイヤと滑車によって昇降部材を下降させる力を生じさせる。これにより、昇降部材を強制的に下降させることが可能である。
本発明の車止め装置は、簡易な構造にもかかわらず、昇降機構をバネ部材の弾性力で減速させることができ、車止め部材から昇降機構に衝撃力が伝達されるのを緩和できる。また、ハウジングへの車止め部材への引っ掛かりを容易に防止・解消することができると共に、車両の不正出庫を有効に防止できる。
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る車止め装置の平面図であり、図1(B)は、図1(C)のB−B線における正面断面図であり、図1(C)は、図1(A)のC−C線における側面断面図を示す。 図2(A)は、車止め装置の正面断面図を示し、図2(B)は、図2(A)の点線円部の拡大図を示し、図2(C)は、図2(B)の実施形態に対する変形例を示す。 図3は、図1(B)に開示した車止め装置の車底検知ユニットの断面図を示す。 図4(A)は、図3に開示した車底検知ユニットが車底を検知していない状態の正面断面図を示し、図4(B)は、車底を検知した状態の正面断面図を示す。 図5は、図1(B)に開示した車止め部材が、外力によって傾斜した場合の正面断面図を示す。 図6は、昇降機構が傾斜した状態の正面断面図を示す。 図7(A)は、昇降機構の下端の強度低減部が損壊する前の状態の一部正面断面図を示し、図7(B)は強度低減部が損壊した後の状態の一部正面断面図を示す。 図8(A)は、車止め部材がハウジングに完全に収納されている状態の車止め装置の正面断面図を示し、図8(B)は、車止め装置が設置された駐車場の平面図を示す。 図9(A)は第2の実施形態に係る車止め装置を示す平面図であり、図9(B−1)は車止め部材が下降している状態の正面図であり、図9(B−2)は車止め部材が下降している状態の側面図、図9(C−1)は車止め部材が上昇した状態の正面図であり、図9(C−2)は車止め部材が上昇した状態の側面図である。 図9に開示した車止め装置の昇降部材の下部の断面図である。 第3の実施形態に係る車止め装置の昇降機構と車止め部材を示す斜視図である。 図11に開示した昇降機構がハウジング内に収容されている状態を示す正面図である。 図13(A)は図12に示す昇降機構において、昇降部材が最上部に位置している状態を示し、図13(B)は何らかの原因で昇降部材は下降できない状態を示しており、図13(C)は昇降部材が下降している途中の状態を示し、図13(D)は昇降部材が最下部に位置している状態を示している。 第4の実施形態に係る車止め装置の昇降機構を示す正面図である。
以下に、図面を参照しながら本願発明の一実施形態について説明する。
[全体概要]
図1(A),図1(B),図1(C)は、本実施形態に係る車止め装置1の全体概要を示す三面図である。この車止め装置1は、地中に埋設されて種々の構成要素を収容するハウジング21と、駐車中の車両の出庫を阻止するための車止め部材31と、車止め部材31が車両の底部(以下「車底」という)に接触したことを検知する車底検知ユニット41と、車止め部材31を昇降させる昇降機構51と、車底検知ユニット41及び昇降機構51を制御する制御ユニット61を備えている。
[ハウジング]
ハウジング21は、例えば金属製の板材料をリベット接合することにより構成されており、略直方体形状のハウジング本体211と、このハウジング本体211の中間領域に設けられた隔壁213とを備えている。ハウジング本体211は、周囲に打設されるコンクリートや地面の地耐力によって強度が確保される。隔壁213は、ハウジング21内の空間を、車止め部材31が収容される主室215と、制御ユニット61が収容される制御ユニット室217とに分離するためのものである。この隔壁213も金属製の板材料から構成されており、例えば、リベット接合や溶接によってハウジング本体211に固定されている。
ハウジング21の底面及び側面は板材料で囲まれているのに対して、上面は開口されている。主室215の開口部は車止め部材31が出入りする部分であり、車止め部材31が完全に収納された状態では主室215の開口部は車止め部材31の天板311によって閉鎖された状態となる。また、制御ユニット室217も上面が開口されているが、制御ユニット61を収納した後に所定の蓋部材219で封止される。蓋部材219は、一端部(図1(B)における蓋部材219の左端)が隔壁213の上端部に嵌り込むようになっており、一方、蓋部材19の他端(同右端)は所定のボルトによってハウジング本体のステー221に固定されている。このため、仮に、車止め部材31から隔壁213を右方に押す力が働いたとしても、蓋部材219によって力がステー221を介してハウジング本体221に伝わる。この時、ハウジング本体211は周囲のコンクリートなどで強度が確保されているので、力に対して隔壁を強固に支えることができる。ハウジング本体211及び隔壁213の高さは、駐車場に埋設された場合にその上端部が路面Gと同じレベルとなるように設定されている。
[車止め部材]
車止め部材31は、金属製の天板311、第1の側板313及び第2の側板315と、第2の側板315の外表面に取り付けられた樹脂部材317とを備えている。天板311は、ハウジング本体211の主室215の開口部を概ね封止するような形状及び大きさの板である。天板311は、車両が駐車されている場合に車止め部材31の上昇によって車底に接触するようになっている。一方、車両が駐車されていない場合には車止め部材31の下降によって路面Gと同じレベルとなる。このため、天板311は、車両のタイヤが天板311の上を通過しても変形しないような強度を有している。
第1の側板313は、天板311と一体として一枚の鋼鈑から切り出され、天板311と第1の側板313の境界線を略直角に折り曲げることにより形成される。また、第2の側板315は、いわゆるCチャンネルと呼ばれるC字状断面を有する部材からなる。このC字状断面は、車止め装置1の平面図を示す図1(A)に示されている。この第2の側板315は、天板311の長手方向の両端部において、天板311の下面と第1の側板313の表面に溶接によって取り付けられ、鉛直下方に延びている(図1(B)参照)。この鉛直下方に延びた部分が脚として、ハウジング本体211及び隔壁213の表面に対向している。本実施形態の第2の側板315は、天板311とは別部材で構成されているが、天板311と第2の側板315を一体的に形成してもよい。その場合は、一枚の鋼鈑で天板311の部分と第2の側板315の部分を切り出し、天板311と第2の側板315との境界線で略直角に折り曲げ、更に第2の側板315をC字状に成形すればよい。更には、天板311、第1の側板313及び第2の側板315のすべてを一枚の鋼鈑から形成してもよい。なお、天板311及び各側板313,315は、十分な強度が確保できるのであれば、金属以外(例えば、硬質プラスチックなど)の材料を用いてもよい。
第2の側板315の外表面に取り付けられた樹脂部材317は、板状のMCナイロン(登録商標)から構成されている。MCナイロン(登録商標)は機械的強度、耐摩耗性及び摩擦特性に優れている。特に、摩擦特性については、MCナイロン(登録商標)が自己潤滑性を有しているため、潤滑油無しでも低い摩擦係数を有する。このため、樹脂部材317は上述のハウジング本体211及び隔壁213と第2の側板315との間の摩擦力を低減する役割を果たす。本実施形態では、樹脂部材317は第2の側板315の3つの側面のうち天板311の短辺に対応する部分に狭い幅で貼り付けられている。但し、樹脂部材317を第2の側板315の外表面の全面に貼り付けてもよい。なお、樹脂部材317の材料としてはMCナイロン(登録商標)に限定されるものではなく、低摩擦係数を有する材料であれば置き換え可能である。
図2(A),図2(B)、図2(C)は、樹脂部材317について具体的に説明するための図である。ここで、図2(A)及び図2(B)は第2の側板315に樹脂部材317が取り付けられている状態を示す図である。そして、図2(B)は、図2(A)の点線円で囲った部分の拡大図である。図2(B)に示すように、樹脂部材317の下端部は円弧状の面取部Rが形成されている。これは、車止め部材の第2の側板315が、ハウジング本体211及び隔壁213に対して摺動する時に、樹脂部材317の角部がハウジング本体211や隔壁213に対して引っ掛かるのを防止するためである。一方、図2(C)は他の実施形態を示す図であり、ハウジング本体211の側に樹脂部材317cを取り付けた場合である。この場合は、第2の側板315cの下端部に円弧状の面取部Rcを形成することが望ましい。これは、樹脂部材317cの表面に対して第2の側板315cの角部が引っ掛かるのを防止するためのである。以上のように、樹脂部材317,317cは第2の側板315,315cとハウジング本体211(隔壁213)のどちらに取り付けるようにしてもよい。場合によっては、第2の側板315,315cとハウジング本体211(隔壁213)の両方に樹脂部材317,317cを取り付けてもよい。
[車底検知ユニット]
車底検知ユニット41は、車止め部材31が上昇して、天板311が車底に接触したことを検知するためのものである。車底検知ユニット41の詳細は、図3に示されている。車底検知ユニット41は、天板311の下面に取り付けられた天板側ベース411と、この天板側ベース411に対向する昇降機構側ベース413と、昇降機構側ベース413に設置されたリミットスイッチ415と、天板側ベース411と昇降機構側ベース413の間に設けられたバネ部材417とを備えている。
天板側ベース411は、弁当箱の蓋のように高さが低い直方体形状で、下面が開口されている。天板側ベース411は2本のネジによって天板311に取り付けられている。但し、天板側ベース411を金属で構成する場合には、溶接によって天板311に取り付けるようにしてもよい。また、天板側ベース411を樹脂で構成する場合には、接着剤を用いて天板311に取り付けてもよい。天板側ベース411の天井面からは、鉛直下方に向かってスタッドボルト419が延びている。このスタッドボルト419は、天板側ベース411に形成された雌ネジ穴(図示略)にねじ込まれて固定されている。但し、圧入や溶接などの技術を用いてスタッドボルト419を天板側ベース411に取り付けてもよい。なお、天板側ベース411は必須なものではなく、天板311の下面にスタッドボルトを固定することで、天板側ベース411を省略することも可能である。その場合、以下の説明では、「天板側ベース」を「天板」に言い換えるものとする。
昇降機構側ベース413は、弁当箱の本体のように高さの低い直方体形状で、上面が開口されている。すなわち、天板側ベース411を上下反転させたような形状である。但し、本実施形態の昇降機構側ベース413は、天板側ベース411の内部に入り込めるように、天板側ベース411よりも小さな寸法を有している。また、昇降機構側ベース413の底面には、上述したスタッドボルト419に対応した貫通穴(図示略)が形成されている。そして、スタッドボルト419が貫通穴を通るように昇降機構側ベース413を位置決めする。これにより、図3に示すように、天板側ベース411と昇降機構側ベース413とが組み合わされて、略閉空間が形成される。このため、後述するリミットスイッチ415が埃や水に晒されることを防ぐことができる。
昇降機構側ベース413には、リミットスイッチ415が配置されている。このリミットスイッチ415は、天板側ベース411が接近することでスイッチアーム415aが押し下げられるようになっている。このスイッチアーム415aが押し下げられると、リミットスイッチ415がオンとなり、後述する制御ユニット61にその情報が送信される。図3は、天板側ベース411がリミットスイッチ415から十分に離れている状態を示している。なお、このリミットスイッチ415の構造は一例である。リミットスイッチとしては、天板側ベース411の接近を検知できるものであれば、どのようなものでも使用可能である。
バネ部材417は、上述のスタッドボルト419が内部を貫通し、且つ、天板側ベース411の天井と昇降機構側ベース413の底面との間に配置されている。そして、スタッドボルト419にナット421がねじ込まれて、昇降機構側ベース413が天板側ベース411に接近することで、バネ部材417が自然長よりも圧縮される。すなわち、バネ部材417は圧縮バネとなる。これにより、バネ部材417は弾性力を発生する。本実施形態では、2本のバネ部材417によって10Kg程度の弾性力が発生するように設定されている。但し、弾性力の値はあくまでも一例であり、全く弾性力を発生させない状態にしてもよいし、僅かに弾性力を発生させた状態にしてもよいし、10kgを超える弾性力を発生させるようにしてもよい。
ナット421は各スタッドボルト419について2つねじ込まれている。これは、ダブルナットにすることで、ナット421が緩むのを防止するためのである。但し、緩み防止機構を有するナットを使用するのであれば、ダブルナットにする必要はない。また、本実施形態では、スタッドボルト419及びバネ部材417は2組設けられている。しかしながら、スタッドボルト419及びバネ部材417を1組だけ設けても良いし、3組以上設けるようにしてもよい。更には、バネ部材417の移動を抑制できるのであれば、スタッドボルト419とバネ部材417を別々の位置に設置するようにしてもよい。
[昇降機構]
図1(A)に戻り、昇降機構51について説明する。昇降機構51は、上述の車底検知ユニット41を介して、車止め部材31を昇降させるためのものである。本実施形態の昇降機構51は、ストロークモータである。このストロークモータは、モータベース511と、このモータベース511に固定されるモータ513と、モータベース511に固定されるシリンダ515と、シリンダ515に収容されるシャフト517を備えている。シャフト517は、昇降機構側ベース413に対して上部ピン519によってピン結合されている。一方、モータベース511は、昇降機構台座521に対して下部ピン523によってピン結合されている。なお、ピン結合に代えて、リンク結合してもよい。ここで、リンク結合とは、ピンとリンクの組み合わせなどを含む趣旨である。
モータベース511の内部には、モータ513の回転軸(図示略)に取り付けられたピニオン(図示略)と、シリンダ515内のネジ軸(図示略)に取り付けられたギヤ(図示略)が収納されている。そして、ピニオンとギヤが噛み合っている。このため、モータ513が回転するとネジ軸がシリンダ515内で回転する。ネジ軸の回転運動はシャフト517の上下運動に変換される。これにより、シャフト517はシリンダ515に対して伸縮する。モータ513の動作は、制御ユニット61によって制御される。なお、本実施形態では、昇降機構51としてストロークモータを使用しているが、油圧シリンダなどの他のアクチュエータを使用してもよい。
昇降機構台座521は、図1(C)に示すように略L字状断面を有しており、C字状断面を有する台座レール525の内部に配置されている。昇降機構台座521は、台座レール525の内部を移動できるように構成されている。これは、後述するように、緊急時に昇降機構51を傾斜させることで、車止め部材31を下降させるためである。但し、昇降機構台座521は、上下方向の移動が規制されると共に水平方向の移動が許容されるものであれば、どのような構造であってもよい。
昇降機構台座521には、台座移動機構が係合されている。この台座移動機構は、昇降機構台座521に固定された台座ナット527と、この台座ナット527に螺合する長ネジ529と、長ネジ529の端部に取り付けられたハンドル531とを備えている。また、長ネジ529は隔壁213を貫通しており、この隔壁213を挟んで両側にハンドル側ナット533が取り付けられている。これらのハンドル側ナット533は、長ネジ529の水平方向の移動を規制するためのものである。このため、ハンドル531によって長ネジ529を回転させると、台座ナット527が水平方向に移動することになり、これによって昇降機構台座521が水平方向(図1(B)の左右方向)に移動する。
昇降機構51は、バネ部材417を介して車止め部材31に連結されているため、不正出庫などにより車止め部材31に加わる衝撃力を緩和する機能を有している。但し、大きな下降量を伴う衝撃力には十分に対応できない場合がある。この場合、何ら工夫しない場合には、昇降機構51を破損してしまう可能性もある。本実施形態の昇降機構51はストロークモータであり、非常に高価な部品である。このため、衝撃力に対してストロークモータ以外の部分を壊れやすくして、ストロークモータを保護するような構造を備えることが望ましい。
図7(A),図7(B)は、ストロークモータを保護するための構造を説明する図である。この図において、ストロークモータの下端部には強度低減部55が形成されている。この強度低減部55は、略45度に傾斜した2枚の板部材551a,551bを2本のボルト553a、553bで固定した構造を有している。このため、正常時にはストロークモータの下端部は昇降機構台座521に固定されている。また、強度低減部55の上方でモータベース511の下方には、ハウジング本体211の内壁から延びる引張バネ555が取り付けられている。
また、シリンダ515の上部には上部オートスイッチ535aが設けられ、一方、シリンダ515の下部には下部オートスイッチ535bが設けられている。この上部及び下部オートスイッチ535a,535bは、シャフト517の移動範囲の上端と下端を設定するためのものである。具体的な構造としては、磁界の変化を検出するセンサーである。シャフト517には磁石が取り付けられており、この磁石がシャフト517の上下移動に伴い、上部オートスイッチ535a及び下部オートスイッチ535bに近接することで、シャフト517が上端又は下端に達したことを検出することができる。そして、上端又は下端が検出された場合に、その信号が制御ユニット61に送信されて、制御ユニット61からモータ513に停止信号が送信される。
特に、上部オートスイッチ535aは重要である。なぜなら、例えば4輪駆動車などの車高の高い車両の場合、車底までの高さも高い。このため、昇降機構51のストロークによっては、車底まで車止め部材31を上昇させることができない場合がある。車止め部材31が車底に接触しないと、車底検知ユニット41のリミットスイッチ415がオンにならず、昇降機構51を停止されることができない。このような問題を回避するために、上部オートスイッチ535aが機能する。また、車止め部材31の最高上昇位置を駐車場ごとに変更したい場合もある。車止め部材31が車底に接触することによりキズ発生などのトラブルを防止するためである。従来の車止め装置の場合、車止め部材の最高上昇位置を変更するためには、複雑な構造や追加部品が必要であった。たとえば、フラップ式の車止め装置の場合、フラップの可動範囲を規制するための追加機構が必要であった。また、空気圧式の車止め装置の場合には、エアバルブの変更等が必要であった。一方、本実施形態の車止め装置1であれば、上部オートスイッチ535aの位置を変更するだけで、簡単に最高上昇位置を変更することができる。下部オートスイッチ535bの場合も同様である。
[各部の作用]
[車底検知ユニット]
図4(A),図4(B)は、車底検知ユニット41が車底Bを検知する原理について説明する図である。ここで、図4(A)は車底Bを検知していない状態を示しており、図4(B)は車底Bを検知した状態を示している。先ず、図4(A)に示すように、天板311が車底Bに接触していない状態では、昇降機構側ベース413はナット421によって規制される最下位置にある。従って、リミットスイッチ415のスイッチアーム415aも、天板側ベース411には接触しておらず、リミットスイッチ415はオフのままである。
一方、駐車場に車両が駐車されると、車両検出センサ(図示略)の入力信号により、車止め部材31が上昇する。車止め部材31の上昇は、制御ユニット61が昇降機構51のモータ513を回転させることにより行われる。図4(B)に示すように、昇降機構51のシャフト517の上昇によって天板311が車底に接触すると、天板311の上昇は妨げられる。しかし、シャフト517はバネ部材417の弾性力に対抗して上昇を続ける。このため、昇降機構側ベース413が上昇しながらバネ部材417を更に圧縮する。このため、昇降機構は弾性力の増大に伴って減速される。そして、リミットスイッチ415のスイッチアーム415aが天板側ベース411の天井に接触して、リミットスイッチ415がオンとなる。このとき、図4(B)に示すように、昇降機構側ベース413の側壁の上端は、天板側ベース411の天井部に当接するようになっている。このため、昇降機構側ベース413はそれ以上天板側ベース411に接近せず、リミットスイッチに過大な力が加わることはない。この場合でも、バネ部材417は完全に圧縮された状態にはならないように縮み量が設定されている。リミットスイッチ415がオンとなった場合、その情報が制御ユニット61に送られる。制御ユニット61では、モータ513を停止する信号を生成してそれをモータ513に送信する。これにより、昇降機構51が停止する。
以上のように、天板311と昇降機構51(より具体的には、天板側ベース411と昇降機構側ベース413)の間にバネ部材417を設けることで、以下のような技術的効果を奏する。すなわち、車止め部材31のハウジング21に対する噛み込みを容易に解消でき、また、昇降機構51への過大な衝撃力の伝達を低減できる。
先ず、前者については、以下のような原理で達成される。先ず、車止め部材31がハウジング本体211や隔壁213に噛み込まれるのは、車両の不正出庫時である。車止め部材31が上昇した状態で車両が不正出庫すると、車止め部材31にはタイヤから水平方向や鉛直方向の大きな外力が加えられる。特に、図5に示すように、車止め部材31の長手方向の中心から外れた位置にタイヤTが乗り上げると、車止め部材31は傾斜してしまう。しかし、車止め部材31とハウジング21の表面との間には、わずかな隙間しか設けられていない。このため、車止め部材31の傾斜によって、図5に示すように、車止め部材31がハウジング本体211及び隔壁213に噛み込まれてしまう。
従来の車止め装置の場合、車止め部材と昇降機構との相対移動が厳しく規制されていた。このため、車止め部材をハウジングに対して動かすことができなかった。しかし、本実施形態の車止め装置では、車止め部材31と昇降機構51とは、バネ部材417によって相対移動が許容されている。このため、昇降機構51とは別に車止め部材31を動かすことができる。このような構造上の特徴から、車止め部材31をわずかに動かすことで、ハウジング本体211や隔壁213への噛み込みを容易に解消することができる。また、車止め部材の傾斜は、バネ部材417、車止め部材31とハウジング本体211及び隔壁213との隙間、樹脂部材の弾性変形、上部ピン519で吸収される。このため、車止め部材31の傾斜は昇降機構41には直接伝わらない。更には、車止め部材の天板などを弾性変形可能な材料で構成して、これによって力を吸収して、不正出庫時の昇降機構への負荷を低減するようにしてもよい。
次に、後者の効果については、以下の原理で実現される。すなわち、不正出庫などによって車止め部材31に大きな外力が加わる。これは、前者の効果で説明したのと同様である。このとき、車止め部材31と昇降機構51が剛体連結されている構造では、車止め部材31に加わった衝撃力が直接昇降機構51に伝達されてしまう。このため、その大きな衝撃力によって昇降機構51が損壊してしまう。一方、本実施形態に係る車止め装置1の場合、バネ部材417が昇降機構51への衝撃的な力の伝達を緩和することで、昇降機構51の損壊を回避することができる。
[昇降機構の傾斜機能]
次に、図6に基づいて、昇降機構51の傾斜機能について説明する。この傾斜機能51は、停電などで車止め部材31が下降しない場合を想定した機能である。上述したように、昇降機構台座521は、台座移動機構によって水平方向に移動が可能である。すなわち、ハンドル531を回転されることで長ネジ529が回転し、昇降機構台座521を水平方向(図6では右方向)に移動させることができる。このとき、昇降機構51は車底検知ユニット41に対してピン結合されると同時に、昇降機構台座521に対してもピン結合されている。このため、昇降機構台座521の移動に伴って、昇降機構51が傾斜することができる。
一方、車止め部材31は、ハウジング本体211及び隔壁213によって水平方向の移動が規制されている。このとき、昇降機構51は停止しているので、上側ピン519と下側ピン523との相対距離は停電前から不変である。このため、昇降機構51の傾斜に伴って、車止め部材31が下降することになる。図6では、ハウジング本体211の上端に対して車止め部材31が多少突出してはいるが、この程度の突出量であれば車両を出庫することは容易である。但し、昇降機構51から隔壁213まで距離をより大きくとることで、天板311を路面Gと面一にすることは可能である。なお、当該傾斜機能は、停電時のみならず車止め装置1の故障の場合にも活用することが可能である。
次に、図7(A),図7(B)に基づいて、昇降機構51の保護構造の作用について説明する。図7(A)は正常な状態での昇降機構(ストロークモータ)を示している。この状態で、不正出庫などが行われると、ストロークモータに対しては鉛直下方に向かって大きな力が加わる。このため、通常のストロークモータの場合、主要な構成部品が破損してしまう。しかしながら、本実施形態では、ストロークモータの下端部に強度低減部55が形成されている。この強度低減部55は、傾斜した2枚の板部材551a,551bと、これらを固定するボルト553a、553bを備えている。このため、ストロークモータに許容値を超える鉛直下方の力が加わると、2枚の板部材の傾斜した当接面に沿って剪断力が発生する。この剪断力によってボルト553a,553bがちぎれて、2枚の板部材551a,551bが分離する。このとき、強度低減部55の上方には引張バネ555が設けられているため、ストロークモータの下端部は左方に引っ張られて、上方からの力を逃がすことができる。
図8(A),図8(B)は、本実施形態の車止め部材31がハウジング21に完全に収納されている状態を示す図であり、車両の入庫前あるいは出庫後の状態である。このとき、天板311は路面Gと同一レベルまで下降している。また、図8(B)に示すように、車止め装置1が駐車場に設置される場合に、駐車スペースの長手方向の略中間部に設置される。これは前輪と後輪の間に対応する位置であり、車止め部材31が上昇すると、前輪と後輪の間の車底に接触するようになっている。
また、本実施形態によれば、従来の車止め装置と比較して、車止め装置全体の長さを短くできる。なぜなら、従来の車止め装置の場合、停電や車両への引っ掛かりなどで車止め部材が下降しない場合、手や足などで車止め部材を押し下げる必要がある。このとき、駐車スペースよりも外側に車止め部材が露出している必要がある。なぜなら、車止め部材が完全に車両の下に隠れている場合、車止め部材を押し下げることができないからである。一方、本実施形態に係る車止め装置1の場合、車止め部材31が完全に駐車スペースの車両の下に隠れてしまっていても、制御ユニット室215の蓋部材219が隠れていなければ、蓋部材219を取り外してハンドル531を操作し、車止め部材31を下降させることができるからである。これにより、車止め部材1をコンパクトにすることができ、コストも削減できる。また、従来の車止め装置の場合、車止め部材を押し下げた後に、更に車止め部材が再上昇しないようにロックする必要があった(2つの作業が必要だった)。一方、本実施形態の車止め装置1の場合、ハンドル531の操作のみであり(1つの作業)、車両の下に手を入れることなく作業が可能であるため、メンテナンス性や作業効率が向上する。換言すると、本実施形態の車止め装置1では、駐車スペースの外にまで車止め部材を延設する必要がない。
[第2の実施形態]
次に、図9及び図10に基づいて、第2の実施形態の昇降機構91について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態に対して、昇降機構71の構造が異なっている。昇降機構91は、スライド部材915が、傾斜長穴915aを有する点が特徴である。そして、この傾斜長穴915aの内壁面の一部が、傾斜面となっている。この傾斜長穴915aに対応して、昇降部材913の下部にはローラ917が設けられている。このため、ローラ917は、傾斜長穴915aに挿入されて、スライド部材915の水平方向移動に伴って、傾斜長穴915a内を移動するようになっている。このため、スライド部材915が左方に移動すると、ローラ917が上昇し、逆にスライド部材915が右方に移動すると、ローラ917は下降する。このローラ917の上昇及び下降によって、昇降部材913が昇降する。以下、詳細に説明する。
本実施形態のスライド部材915は、略三角形の主要部915bと、この主要部915bの下部から水平方向で且つ相互に反対方向に延びる第1及び第2の延伸部915c、915dとを備えている。第2の延伸部915dに、ストロークモータ920の端部が連結されるようになっている。これら第1及び第2の延伸部915c、915dの上方には、板状の抑え板921が設けられている。このため、スライド部材915が鉛直方向に移動しようとしても、抑え板921がその鉛直方向の移動を抑えるようになっている。なお、スライド部材915の移動範囲だけは、抑え板921に切欠きが形成されている。このため、スライド部材915は水平方向に移動が可能である。
また、図9(A)に示すように、スライド部材915の両側には、鉛直方向に沿ってガイド部材911が設けられている。このガイド部材911は、昇降部材913の鉛直方向の移動を案内するものである。ガイド部材911には、鉛直方向の長穴911aが形成されている。この長穴911aは、ガイド部材911の上端部近傍から下端部近傍まで形成されている。
図10は、昇降部材913の下部を示す断面図であり、図9(C−1)のXIV−XIV線における断面図である。図10に示すように、所定のボルト軸913aにカラー913bがはめ込まれており、そのカラー913bの外周部にローラ917が装着されている。そして、ローラ917の両側には、所定のワッシャを介してローラ917を挟むように、昇降部材脚部913dが設けられている。更に、昇降部材脚部913dの外側には、ワッシャを介してベアリング913eが設けられている。このベアリング913eは、上記した鉛直方向の長穴911a内に配置されて、当該長穴911a内を鉛直方向に移動できるようになっている。なお、この図において、ローラ917は上下方向からスライド部材915の傾斜面で挟まれている。
[作用]
次に、第2の実施形態の作用について、図9に基づいて説明する。図9(B−1)は、車止め部材31が下降した状態を示す図である。また、スライド部材915が最も右側に位置している状態を示している。このような状態では、ローラ917は傾斜長穴915aの最下端部に位置している。このため、昇降部材913も最下端部に位置している。この状態から、ストロークモータ920が延び始める。すると、スライド部材915が左方に移動する。このとき、昇降部材913の下部において、ベアリング913eが鉛直方向の長穴911a内に配置されているため、ベアリング913eは水平方向には移動しない。一方、傾斜長穴915aが水平方向右方に移動することで、ローラ917が傾斜長穴915aの傾斜面を登り始める。この傾斜面に沿った登り動作は、ローラ917に対して鉛直上方への移動を生じさせる。
ローラ917が鉛直上方に移動することで、昇降部材913全体が鉛直上方に向かって移動する。そして、スライド部材915が最も左方に移動した場合に、昇降部材913のローラ917とベアリングが最上部に位置決めされる。従って、車止め部材が最も上昇した位置にくる。
次に、昇降部材913を下降させるプロセスについて説明する。原則的には、昇降部材913を上昇させる場合と逆である。しかしながら、車止め部材31がハウジング21に引っ掛かり、自重では下降し得ないような場合も想定される。この場合でも、本実施形態によれば、車止め部材31を強制的に下降させることができる。すなわち、図9(C−1)に示す状態から、スライド部材915が右方に移動する。すると、スライド部材915に形成されている傾斜長穴915aも右方に移動する。傾斜長穴915aは左下がりの方向に傾斜しているため、ローラ917は傾斜長穴915aの上側の内壁面から下方に向かう力を受ける。このとき、スライド部材915は上記した抑え板921によって、浮き上がりが防止される。このため、水平方向右方への移動が継続される。そして、最終的にスライド部材915が最も右方に移動したときに、昇降部材913が最下端位置(図9(B−1))まで下降する。
[第3の実施形態]
次に、図11から図13に基づいて、第3の実施形態について説明する。昇降機構71は、2つのL字形状のガイド部材711と、2つのガイド部材711の間に配置されて鉛直方向に昇降する昇降部材713と、ガイド部材711の間に配置されて水平方向に移動するスライド部材715とを備えている。また、昇降機構71は、昇降部材713とスライド部材715とを連結するアーム部材717を備えている。
[ガイド部材]
図11に示すように、ガイド部材711は、L字形状の一方の第1の部分711aが鉛直方向に延び、他方の第2の部分711bが水平方向に延びている。また、ガイド部材711の第1及び第2の部分711a、711bには、それぞれの長さ方向に沿って、所定の長穴711c、711dが形成されている。ガイド部材711の上端部であって、2つのガイド部材711a,711bの間には、連結部材719a,719bが設けられている。この連結部材719a,719bは、2つのガイド部材711の上端部を連結するためのものである。また、この連結部材719a,719bは、ガイド部材711と共に昇降部材713を取り囲んで、昇降部材713が揺れるのを防止する役割も有している。なお、本実施形態では、長さの異なる2つの連結部材719a,719bが設けられているが、これは、後述するスライド部材715の傾斜面715aに接触しないようにするためである。但し、スライド部材715に接触しない長さであれば、2つの連結部材719a,719bを同じ長さにしてもよい。
[昇降部材]
昇降部材713は、幅の狭い板状の部材から構成されている。昇降部材713の上端部には、車止め部材31と連結するためのピン穴713aが形成されている。一方、昇降部材713の下端部は傾斜部713bとなっている。傾斜部713bの傾斜角は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として約45°である。また、昇降部材713の下端部近傍には、昇降部材ピン713cが設けられている。この昇降部材ピン713cは、ガイド部材711の長穴711cに挿入されて、昇降部材713が鉛直方向に移動するように案内するためのものである。このため、上述したガイド部材711の連結部材719a、719bと、昇降部材ピン713cの作用によって、昇降部材713は鉛直方向を向いたまま昇降することができる。
[スライド部材]
スライド部材715は、昇降部材713と接触する略三角形の主要部715bと、この主要部715bから延伸してストロークモータ720に連結される延伸部715cとが一体となって構成されている。昇降部材713と接触する主要部715bの傾斜面715aは、昇降部材713の傾斜部713bの傾斜角度とほぼ同じ傾斜角を有している。このため、昇降部材713とスライド部材715が接触すると、両者は昇降部材713の傾斜部713cとスライド部材715の傾斜面715aとで面接触することとなる。但し、面接触することは本発明で必須では無い。昇降部材713がスライド部材715の傾斜面715aに接触していれば、昇降部材713を昇降させることは可能である。
また、スライド部材715の主要部715bと延伸部715cとの間の領域には、スライド部材ピン715dが設けられている。このスライド部材ピン715dは、ガイド部材711の第2の部分711bの長穴711dに挿入されている。このため、スライド部材715が水平方向に移動する場合、スライド部材ピン715dが長穴711dによって案内される。また、スライド部材715の延伸部715cの端部には、所定の係合穴715eが形成されている。この係合穴715eにストロークモータ720が係合される。
[アーム部材]
アーム部材717は板状の部材からなり、昇降部材ピン713cとスライド部材ピン715dとを連結するように設けられている。アーム部材717の両端部のうち、昇降部材ピン713cに連結される部分には、所定のアーム部材長穴717aが形成されている。このため、このアーム部材長穴717a内を昇降部材ピン713cが相対移動することができる。一方、アーム部材717の端部であって、スライド部材ピン715dに連結される部分には、スライド部材ピン715dが嵌る大きさの円形穴が形成されている。このため、アーム部材717は、スライド部材ピン715dを中心に回動可能であるが、相対移動は規制される。なお、アーム部材717はガイド部材711を挟むように2つ設けられているが、1つだけ設けるようにしてもよい。
[ストロークモータ]
図12(A)に示すように、昇降機構71及び車止め部材31は、ハウジング21に収容されている。そして、ストロークモータ720は、第1の実施形態とは異なり、水平方向に沿って設置されている。そして、ストロークモータ720の先端部は、スライド部材715の円形穴715eに係合されている。ストロークモータ719を水平方向に沿って設置できるので、ハウジング21の高さを低くすることが可能となる。この結果、車止め装置51Bを設置する際、ハウジング21を埋設するための埋設穴の深さを浅くすることができる。
また、図12(B)は、緊急時のストロークモータ720を示す図である。この図に示すように、ストロークモータ720が最大長まで伸びた状態でも、スライド部材715を退避させて、車止め部材31を下降させることが可能である。以下、詳細に説明する。
ストロークモータ720の後端部には、ストロークモータピン719aが設けられている。そして、通常状態においては、このストロークモータピン719aは、固定フレームに形成された切欠き719b内に収容されている。また、ストロークモータピン719aには、留め具719cが連結されている。留め具719cの一端部はストロークモータピン719aに連結されると共に、留め具719cの他端はハウジング21の内壁に固定されている。このため、ストロークモータ720に力が加わった場合でも、ストロークモータピン719aが切欠き719bから外れることはない。
一方、ストロークモータ720が、故障等の原因で縮まなくなることも考えられる。この場合、車止め部材31が下降しなくなり、車両を出庫させることができなくなる。これを回避するために、留め具719cの他端をハウジング21から取り外す。そして、ストロークモータピン719aを切欠き719bから外す。これにより、ストロークモータ720の後端部が後退(図では右方へ移動)できる。ストロークモータ720が後退すれば、これに伴ってスライド部材715も後退することができ、昇降部材31を下降させることが可能となる。
[作用]
次に、図13に基づいて、第3の実施形態に係る昇降機構71の作用について説明する。図13において、図13(A)は昇降部材713が最上部にある場合を示し、図13(D)は昇降部材713が最下部にある場合を示している。図13(A)に示すように、昇降部材713が最上部にあるときには、ストロークモータ720が最長の状態であり、スライド部材715が最も左側の位置にある。このため、昇降部材713はスライド部材715の傾斜面715aの上端部で接触している。
図13(B)は、ストロークモータ720が少し縮んで、スライド部材715が右方の移動した状態を示している。しかしながら、昇降部材713は下降していない。このため、昇降部材713とスライド部材715は離間している。これは、通常の動作ではなく、車止め部材31が何らかの原因で下降できなくなった場合である。例えば、車止め部材31がハウジング21に対して傾斜してしまい、自重では下降できないような場合が想定される。しかしながら、スライド部材715が更に右方へ移動すると、アーム部材717も右方に移動する。このとき、昇降部材ピン713cがアーム部材717によって引っ張られる。これにより、昇降部材713に鉛直下方に向かう力が加わり、昇降部材713を下降させることができる。
図13(C)は、昇降部材713が下降して、スライド部材715の傾斜面715aに接触した状態を示している。更に、スライド部材715が右端位置まで移動すると、昇降部材713はスライド部材715の傾斜面715aの最下端部と当接することとなる。このため、昇降部材713が最下部まで下降する。なお、昇降部材713が最上部から最下部まで下降する間に、車止め部材31の引っかかりなどが無ければ、昇降部材713とスライド部材715との接触は維持される。これは、アーム部材長穴717aによって、昇降部材ピン713cが下降できるからである。
以上は、昇降部材713が最上部から最下部に下降するときの説明である。一方、昇降部材713が上昇する場合には、上記とは逆のプロセスになる。すなわち、ストロークモータ720が延びて、スライド部材715を左方に移動させる。これにより、昇降部材713はスライド部材715との接触を維持しながら上昇する。そして、スライド部材715が最も左側の位置に到達すると、昇降部材713が最上部まで上昇する。
[第4の実施形態]
次に、図14に基づいて、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、第3の実施形態と基本的構成要素が共通している。一方で、本実施形態は、滑車817とワイヤ819を備えている点で、第3の実施形態と異なる。すなわち、滑車817がガイド部材811に回転自在に設けられている。そして、この滑車817にワイヤ819が巻き付くと共に、ワイヤ819の一端は昇降部材813の上端部近傍に固定され、ワイヤ819の他端はスライド部材815の延伸部815cの後端部に固定されている。このような構成を採ることで、スライド部材815が右方に移動すると、ワイヤ819が滑車817を介して昇降部材813を下向きに引っ張る。このワイヤ819の力によって、昇降部材813を下降させることができる。本実施形態によれば、昇降部材813の高さ方向の位置に関係なく、昇降部材813を下降させることができる。この点で、第2の実施形態のように、アーム部材717を用いる場合と比較して、より確実に昇降部材813を下降させることができる。なお、滑車817は、ガイド部材811に形成された長穴に支持されているため、ガイド部材811に対して多少移動することが可能となっている。
1…車止め装置、21…ハウジング、211…ハウジング本体、213…隔壁、219…蓋部材、31…車止め部材、311…天板、313…第1の側板、315…第2の側板、317…樹脂部材、41…車底検知ユニット、411…天板側ベース、413…昇降機構側ベース、415…リミットスイッチ、417…バネ部材、419…スタッドボルト、421…ナット、51…昇降機構、511…モータベース、513…モータ、515…シリンダ、517…シャフト、519…上部ピン、521…昇降機構台座、523…下部ピン、525…台座レール、527…台座ナット、529…長ネジ、531…ハンドル、533…ハンドル側ナット、535a…上部オートスイッチ、535b…下部オートスイッチ、55…強度低減部、551a,551b…板部材、553a,553b…ボルト、555…引張バネ、71…昇降機構、711…ガイド部材、713…昇降部材、713c…昇降部材ピン、715…スライド部材、715a…傾斜面、715d…スライド部材ピン、717…アーム部材、720…ストロークモータ、81…昇降機構、813…昇降機構、815…スライド部材、817…滑車、819…ワイヤ、91…昇降機構、913…昇降機構、915…スライド部材、915a…傾斜長穴、917…ローラ、913e…ベアリング、920…ストロークモータ

Claims (19)

  1. 駐車場に設置される車止め装置であって、車両の入出庫の際に昇降する車止め部材と、この車止め部材を昇降させる昇降機構とを備え、
    前記車止め部材の上昇時に車底を検知する車底検知ユニットを更に備え、
    前記車底検知ユニットは、前記車止め部材の天板に取り付けられる天板側ベースと、前記昇降機構に取り付けられる昇降機構側ベースと、これら天板側ベースと昇降機構側ベースの間に設けられるリミットスイッチとを備えている車止め装置。
  2. 請求項1に記載の車止め装置であって、
    前記リミットスイッチは、前記天板側ベースと前記昇降機構側ベースの一部分が当接した場合に状態が切り替わるように配置されている車止め装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車止め装置であって、
    前記車止め部材と昇降機構との間、又は前記天板側ベースと昇降機構側ベースの間にバネ部材を更に備える車止め装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の車止め装置であって、
    前記車止め部材と昇降機構とはピン結合又はリンク結合されている車止め装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の車止め装置であって、
    前記車止め部材を収容するハウジングを更に備え、これら車止め部材とハウジングとが対向する位置の少なくとも一部に樹脂部材が設けられている車止め装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の車止め装置であって、
    前記車止め部材とハウジングとが対向する位置において、前記樹脂部材又は車止め部材の端部の少なくとも一部には、所定の面取部が形成されている車止め装置。
  7. 請求項5又は6に記載の車止め装置であって、
    前記ハウジングは、ハウジング本体と、このハウジング本体の内部を車止め部材収納用の主室と制御ユニット収納用の制御ユニット室に分離するための隔壁と、前記制御ユニット室を封止すると共に前記ハウジング本体と前記隔壁とを係合する蓋部材とを備える車止め装置。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載の車止め装置であって、
    前記昇降機構は、外力によって状態が変化しないアクチュエータである車止め装置。
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載の車止め装置であって、
    前記昇降機構はストロークモータを含み、このストロークモータは傾斜機能を有している車止め装置。
  10. 請求項9に記載の車止め装置であって、
    前記ストロークモータの傾斜量は、前記天板が路面と面一となるような大きさである車止め装置。
  11. 請求項9又は10に記載の車止め装置であって、
    前記ストロークモータは、シリンダと、このシリンダに対して伸縮するシャフトと、前記シリンダに設けられると共に前記シャフトの移動範囲の上端と下端を検出する上部オートスイッチと下部オートスイッチとを備える車止め装置。
  12. 請求項1から11の何れか一項に記載の車止め装置であって、
    前記昇降機構の下端部には強度低減部が形成されており、当該強度低減部の強度は前記昇降機構の他の部分の強度よりも低い車止め装置。
  13. 請求項9から12の何れか一項に記載の車止め装置であって、
    前記傾斜機能の操作部は、前記車止め装置を平面視した場合に前記駐車場の各駐車スペースの外側にある車止め装置。
  14. 請求項8に記載の車止め装置であって、
    前記アクチュエータはストロークモータであり、
    前記昇降機構は、前記車止め部材に連結されて鉛直方向に昇降する昇降部材と、この昇降部材の下部に接触する傾斜面を有すると共に水平方向に移動可能なスライド部材とを備え、
    前記ストロークモータは、前記スライド部材に連結されると共に水平方向に沿って伸縮する、車止め装置。
  15. 請求項14に記載の車止め装置であって、
    前記傾斜面は、前記スライド部材に設けられた傾斜長穴の内壁面によって形成され、
    前記昇降部材の下部は、前記傾斜長穴内に配置され、
    前記スライド部材の近傍には、前記昇降部材の鉛直方向の移動を案内するガイド部材が設けられている、車止め装置。
  16. 請求項15に記載の車止め装置であって、
    前記ガイド部材には鉛直方向に沿って鉛直長穴が形成されており、
    前記昇降部材の下部には所定のベアリングが設けられ、
    前記鉛直長穴内に前記ベアリングが配置される、車止め装置。
  17. 請求項14に記載の車止め装置であって、
    前記スライド部材の近傍には、鉛直方向に延びる第1部分と略水平方向に延びる第2部分からなる略L字状のガイド部材を備え、前記第1及び第2部分には第1及び第2長穴が形成されており、
    前記昇降部材の下部に昇降部材ピンが設けられると共に、この昇降部材ピンが前記第1の長穴内を移動可能であり、前記スライド部材にはスライド部材ピンが設けられると共に、このスライド部材ピンが第2の長穴内を移動可能である、車止め装置。
  18. 請求項17に記載の車止め装置であって、
    前記昇降部材ピンと前記スライド部材ピンが所定のアーム部材で連結されている、車止め装置。
  19. 請求項17に記載の車止め装置であって、
    前記ガイド部材には滑車が設けられており、前記昇降部材とスライド部材とは前記滑車に掛けられたワイヤで連結されている、車止め装置。
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