JP2017024896A - シート材の走行位置検出方法 - Google Patents

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【課題】走行するシート材のセンタラインの幅方向のずれ量を、コストを抑えて正確に検出することができるシート材の走行位置検出方法を提供する。
【解決手段】二つのセンサに幅方向の同一線上で、相反する方向に同一の速度で同一距離だけ往復移動する左右対称動作を反復させ、シート材S1を検出していない双方のセンサのうち一方がシート材の一方の端辺E2を検知した時点から、他方のセンサが他方の端辺E1を検知した時点までの第一時間△T、及び、シート材を検出していた双方のセンサのうち一方がシート材の一方の端辺E1を検知した時点から、他方のセンサが他方の端辺E2を検知した時点までの第二時間△T、の少なくとも一方にセンサが移動する距離に基づいて、左右対称動作の中心線をシート材上に投影したマシンセンタラインM0から、シート材のセンタラインM1までの幅方向のずれ量L1を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、段ボールシートの製造ラインにおいて、走行するシート材の幅方向の位置ずれを検出するシート材の走行位置検出方法に関するものである。
段ボールシートは、一般的にコルゲータと称される装置で製造される。コルゲータでは、シングルフェーサにおいて、波形に成形された中芯と裏ライナとの貼合により片面段ボールシートが製造され、ダブルフェーサにおいて、片面段ボールシートと表ライナとの貼合、または複数の片面段ボールシートと表ライナの貼合が行われ、両面段ボールシート、複両面段ボールシート等の段ボールシートが製造される。製造された段ボールシートは、スリッタスコアラにおいて走行方向と平行に罫線入れ及び溝切りが行われた後、所定の長さで走行方向と直交する方向に裁断される。
上記の工程は、中芯、ライナ、片面段ボールシート、両面段ボールシート等のシート材を走行させながら行われるが、シート材が走行する位置が幅方向(走行方向と直交する方向)にずれることにより、不具合が生じることがある。例えば、貼合前のシート材が幅方向にずれると、貼合された後のシート材において必要な幅長さを確保することができず、不良品となるおそれがある。また、スリッタスコアラの上流でシート材が幅方向にずれていると、ずれた位置で罫線入れや溝切りが行われることになり、製造された段ボールブランクの寸法が不正確となる。
シート材が幅方向にずれる理由は、自動紙継ぎ装置(オートスプライサ)における紙継ぎ位置のずれ、幅長さの異なるシート材を端辺で位置合わせをして紙継ぎすることによるずれ、シングルフェーサやダブルフェーサに供給される前のシート材を加熱する可動プレヒータとの摩擦など種々あるが、いったん幅方向に位置ずれが生じると、シート材はそのままの位置で走行し続ける。
そこで、本出願人は過去に、走行するシート材の幅方向の位置を調整する装置(以下、「シート材位置調整装置」と称する)及び方法を、種々提案し実施している(例えば、特許文献1,2参照)。これらの技術によってシート材の幅方向の位置を調整する場合、走行中のシート材の幅方向の位置を検出しながら、所望の位置となるまでシート材を幅方向に少しずつ移動させるという方法も採用し得るが、実際にシート材の走行位置がどれだけ幅方向にずれているかを正確に検出することができれば、その検出に基づく制御によって、位置の修正に必要な分だけシート材を幅方向に移動させることにより、短時間で幅方向の位置を調整することができると考えられる。
一方、設置スペースや導入コスト等の問題により、既存の製造ラインの途中にシート材位置調整装置を付加することができない場合、現状では、走行中のシート材の幅方向の位置ずれを作業者が目視で確認した後、原紙供給装置(ミルロールスタンド)において原紙ロールを軸方向にスライドさせる機構を手動で作動させることにより、幅方向の位置の調整を図っている。そこで、本出願人は、走行中のシート材の幅方向の位置ずれを正確に検出し、この検出に基づくフィードバック制御によって原紙供給装置において原紙ロールを軸方向にスライドさせるという方法も、実用的であると考えている。
つまり、走行中のシート材の幅方向の位置ずれを正確に検出することができれば、走行ラインの途中にシート材位置調整装置を付加する場合であっても、シート材位置調整装置置を付加することなく原紙供給装置における原紙ロールの位置を移動させる場合であっても、シート材の幅方向の位置を正確に調整することが可能となる。
従前より、シート材の幅方向の位置は、ラインセンサカメラやエリアセンサカメラによる撮像を画像処理し、シート材の端辺を検出することにより行っている。しかしながら、これらのセンサは何れも高価であることに加え、照明装置及び画像処理ソフトウェアが必要であるため、検出のための設備全体としてコストが嵩むという問題があった。
また、段ボールシートの製造ラインでは、貼合されるシート材同志の位置合わせのためにシート材の幅方向の位置調整が要請される箇所が多いが、シート材を貼合する場合、それぞれのセンタラインを合わせることが望ましい。シート材の端辺同志を合わせる位置調整では、貼合されるシート材の幅長さが相違する場合に、貼合後のシート材の端辺側を化粧断ちする余裕がなくなる等、加工に不具合が生じるおそれがあるからである。
そして、シート材についてセンタラインを検出しようとすると、シート材の両方の端辺を検出する必要がある。そのため、検出する一箇所当たり、片側の端辺を検出するセンサを2つ使用するか、シート材の幅方向の全長を超えて検出可能な大型のセンサを使用することとなり、上記のような高価なセンサを使用する場合は、検出のための設備全体が更に高コストとなる。
特許第5226033号公報 特許第5548291号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、段ボールシートの製造ラインにおいて、走行するシート材のセンタラインの幅方向のずれ量を、コストを抑えて正確に検出することができるシート材の走行位置検出方法の提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかるシート材の走行位置検出方法(以下、単に「走行位置検出方法」と称することがある)は、
「シート材の検出の有無によりオン・オフする二つのセンサに、走行中のシート材の幅方向と平行な同一線上で、相反する方向に同一の速度で同一距離だけ往復移動する左右対称動作を反復させ、
前記シート材を検出していない双方の前記センサのうち一方の前記センサが前記シート材の一方の端辺を検知した時点から、他方の前記センサが前記シート材の他方の端辺を検知した時点までの第一時間、及び、
前記シート材を検出していた双方の前記センサのうち一方の前記センサが前記シート材の一方の端辺を検知した時点から、他方の前記センサが前記シート材の他方の端辺を検知した時点までの第二時間、の少なくとも一方に前記センサが移動する距離に基づいて、
前記左右対称動作の中心線を前記シート材上に投影したマシンセンタラインから、前記シート材のセンタラインまでの前記幅方向のずれ量を算出する」ものである。
「シート材」は、裏ライナ、表ライナ、波形に成形された中芯、片面段ボールシート、両面段ボールシート、及び、二層以上が貼合された片面段ボールシートに表ライナが貼合されたシートを指している。
「シート材の検出の有無によりオン・オフするセンサ」としては、可視光や赤外線を投射し反射光や遮光量によって検出対象の有無を検知する光電センサ、超音波を投射し反射波や減衰によって検出対象の有無を検知する超音波センサ、を例示することができる。
二つのセンサに、「相反する方向に同一の速度で同一距離だけ往復移動する左右対称動作」をさせながらシート材の端辺を検知させると、シート材に幅方向の位置ずれが生じているとき、それぞれのセンサがシート材を検出していない状態からシート材の端辺を検知するタイミングに、第一時間のずれが生じる。一方、それぞれのセンサがシート材を検出している状態からシート材の端辺を検知するタイミングにも、第二時間のずれが生じる。第一時間と第二時間は同一であり、その時間にセンサが移動する距離は、シート材のセンタラインがマシンセンタラインから幅方向にずれた距離の2倍に相当する。従って、二つのセンサがそれぞれシート材の端辺を検知するタイミング差に基づいて、シート材のセンタラインの幅方向のずれ量を算出することができる。
そして、シート材の幅方向のずれ量が分かれば、それに基づいて原紙供給装置において原紙ロールからの原紙繰り出し位置を移動させる制御を行うことにより、或いは、シート材の走行ラインの途中に設置したシート材位置調整装置の制御を行うことにより、シート材のセンタラインをマシンセンタラインに一致させることができる。これにより、シート材それぞれのセンタラインを合わせて貼合することができる。或いは、罫線入れや溝切り、ライナカット、印刷等の加工を、シート材に対して正確な位置で行うことができる。
また、本発明では、センサとして、検出対象物の有無によってオン・オフするセンサを使用する。このタイプのセンサは、ラインセンサカメラやエリアセンサカメラに比べて安価であり、照明装置や画像処理ソフトウェアも不要である。そのため、検出のための設備全体に要するコストを抑えることができる。
加えて、センサを移動させてシート材の端辺を検知することによって、シート材のセンタラインを検出しようとした場合、どこかに物理的な原点を定めて、その原点に対する端辺の位置を決定しようとする、換言すれば、シート材の幅長さの絶対値を知ろうとするのが、当業者の通常の考え方である。そして、物理的な原点を定めてセンサを移動させる場合は、誤差が累積することを避けるために定期的に原点復帰を行うのが一般的であり、原点復帰の間は検出を行うことができないという問題がある。これに対して、本発明の走行位置検出方法では、「一方のセンサがシート材の端辺を検知した時点が検出の原点」であるため、センサを原点復帰させる必要がない利点を有している。加えて、本発明は、温度や湿度などによっても「容易に変動してしまうシート材の幅長さの絶対値を知ろうとしていない」という特徴を有している。
本発明にかかるシート材の走行位置検出方法は、上記構成に加え、
「対をなす第一プーリ及び第二プーリに無端ベルトを巻き掛け、
該無端ベルトを一方向に回転させる際に前記第一プーリから第二プーリに向かう部分の前記無端ベルトに、二つの前記センサの一方を固定すると共に、前記無端ベルトを反対方向に回転させる際に前記第一プーリから第二プーリに向かう部分の前記無端ベルトに、二つの前記センサの他方を固定し、
前記第一プーリ及び前記第二プーリを一つのモータで駆動する」ものとすることができる。
本構成では、相反する方向に移動させる二つのセンサを一つのモータで駆動しているため、制御が容易である。また、構成が簡易であるため、この点からもコストを抑えることができる。
以上のように、本発明の効果として、段ボールシートの製造ラインにおいて、走行するシート材のセンタラインの幅方向のずれ量を、コストを抑えて正確に検出することができるシート材の走行位置検出方法を、提供することができる。
本発明の一実施形態であるシート材の走行位置検出方法に使用する走行位置検出装置の概略構成図である。 シート材の走行位置検出方法の説明図である。 図2に引き続き、シート材の走行位置検出方法の説明図である。
以下、本発明の具体的な実施形態であるシート材の走行位置検出方法、及び、該走行位置検出方法に使用する走行位置検出装置1について、図1乃至図3に基づいて説明する。
まず、走行位置検出装置1の構成について、図1を用いて説明する。走行位置検出装置1は、段ボールシートの製造ラインにおいて、走行するシート材Sの走行路の上方に設置される。例えば、シングルフェーサで貼合される直前の中芯及び裏ライナそれぞれをシート材Sとして、或いは、ダブルフェーサで貼合される直前の片面段ボール及び表ライナそれぞれをシート材Sとして、その走行路の上方に走行位置検出装置1が設置される。
走行位置検知装置1は、それぞれ光電センサである第一センサ11及び第二センサ12と、対をなす第一プーリ21及び第二プーリ22と、第一プーリ21及び第二プーリ22に巻き掛けられた無端ベルト23と、第一プーリ21の正逆回転を駆動するモータ24と、第一プーリ21の回転軸P1の回転変位量に応じてパルス列を出力するロータリエンコーダ25と、第一センサ11を支持していると共に第一固定部31を介して無端ベルト23に固定されている第一スライダ35と、第二センサ12を支持していると共に第二固定部32を介して無端ベルト23に固定されている第二スライダ36と、無端ベルト23の回転に伴う第一スライダ35及び第二スライダ36の移動を案内するリニアガイド37と、を具備している。
なお、本実施形態では、光電センサとして反射式光電センサを使用しており、反射光の受光の有無によりシート材Sの存在を検出し、移動に伴う検出(オン)から非検出(オフ)への変化、及び、非検出(オフ)から検出(オン)への変化によって、シート材Sの端辺を検知する。
そして、第一スライダ35は、第一プーリ21が正回転(図示、矢印R1)する際に、第一プーリ21から第二プーリ22に向かう部分の無端ベルト23に固定されており、第二スライダ36は、第一プーリ21が逆回転(図示、矢印R2)する際に、第一プーリ21から第二プーリ22に向かう部分の無端ベルト23に固定されている。これにより、モータ24の駆動により第一プーリ21を正回転させ第二プーリ22を従動回転させると、第一センサ11は第一プーリ21から第二プーリ22に向かう方向に(図示、矢印A1)、第二センサ12は第二プーリ22から第一プーリ21に向かう方向に(図示、矢印A2)、同一の速度で移動する。一方、モータ24の駆動により第一プーリ21を逆回転させ第二プーリ22を従動回転させると、第一センサ11は第二プーリ22から第一プーリ21に向かう方向に(図示、矢印B1)、第二センサ12は第一プーリ21から第二プーリ22に向かう方向に(図示、矢印B2)、同一の速度で移動する。
従って、モータ24の正逆回転により第一プーリ21及び第二プーリ22の正逆回転を、所定の回転角度間隔で繰り返すと、第一センサ11と第二センサ12は、相反する方向に同一の速度で同一距離だけ往復移動する左右対称動作を繰り返す。
また、第一センサ11及び第二センサ12は同じ高さにあり、無端ベルト23の延びる方向は、走行するシート材Sの幅方向と平行である。これにより、第一センサ11と第二センサ12は、走行するシート材Sの幅方向と平行な同一線上で、上記の左右対称動作を繰り返す。この左右対称動作の中心線P0は、第一プーリ21の回転軸P1及び第二プーリ22の回転軸P2と平行で、それぞれの回転軸P1,P2から等距離にある。この中心線P0を、走行するシート材S上に投影した線を、シート材Sの走行路におけるマシンセンタラインM0とする。
このマシンセンタラインM0からシート材Sのセンタラインまでの幅方向のずれ量は、次の走行位置検出方法によって、検出することができる。すなわち、第一センサ11及び第二センサ12に左右対称動作を行わせ、シート材Sを検出していない第一センサ11及び第二センサ12のうち一方のセンサがシート材Sの一方の端辺を検知した時点から、他方のセンサがシート材Sの他方の端辺を検知した時点までの第一時間、及び、シート材Sを検出していた第一センサ11及び第二センサ12のうち一方のセンサがシート材Sの一方の端辺を検知した時点から、他方のセンサがシート材Sの他方の端辺を検知した時点までの第二時間、の少なくとも一方に第一センサ11及び第二センサ12が移動する距離に基づいて、マシンセンタラインM0からシート材Sのセンタラインまでの幅方向のずれ量を算出する走行位置検出方法である。
以下、走行位置検出方法について具体的に説明する。まず、幅長さが同一であるシート材S1を紙継ぎした際に幅方向の位置ずれが生じた場合を、図2を用いて説明する。ここでは、紙面上から下に向かってシート材S1が走行しており、紙面左及び紙面右において上下に延びるジグザグ線は、走行するシート材S1に対する第一センサ11及び第二センサ12それぞれの移動の軌跡を表したものである。
ここで、第一センサ11及び第二センサ12は、それぞれシート材の端辺E1,E2の位置の変動が想定される範囲を、ある程度超える範囲で往復移動させる。つまり、第一センサ11及び第二センサ12を往復移動させる距離に相当する回転角度で、第一プーリ21及び第二プーリ22が回転するようにモータ24の正逆回転を制御する。
シート材S1のセンタラインがマシンセンタラインM0と一致しているとき、第一センサ11及び第二センサ12の双方がシート材を検知していないオフ状態から、それぞれのシート材の内側へ向かう移動により、第一センサ11が端辺E1を検知する時点(オンとなる時点)Tと第二センサ12が端辺E2を検知時点(オンとなる時点)tは同時である。その後、第一センサ11及び第二センサ12それぞれがシート材の外側に向かう移動により、第一センサ11が端辺E1を検知する時点(オフとなる時点)Tと第二センサ12が端辺E2を検知する時点(オフとなる時点)tも同時である。マシンセンタラインM0とシート材のセンタラインが一致している間は、同様に第一センサ11及び第二センサ12は相反する方向に同一方向で移動しつつ、同一の時点(図示、時点Tと時点t、及び、時点Tと時点t)でそれぞれ端辺E1,E2を検知する。
紙継ぎによってシート材S1が幅方向にずれ、そのセンタラインがM1となると、第一センサ11及び第二センサ12の双方がシート材を検出していない状態から端辺を検知する時点(以下、「オフからオンとなる時点」と称する)は、位置ずれによってシート材S1のセンタラインM1が移動した側のセンサの方が早くなり、第一センサ11及び第二センサ12の双方がシート材を検出している状態から端辺を検知する時点(以下、「オンからオフとなる時点」と称する)は、位置ずれによってシート材S1のセンタラインM1が移動した側のセンサの方が遅くなる。
図2の例では、シート材S1のセンタラインM1に紙面右側への位置ずれが生じているため、第二センサ12がオフからオンとなる時点tは、第一センサ11がオフからオンとなる時点Tより第一時間△Tだけ早い。また、第二センサ12がオンからオフとなる時点tは、第一センサ11がオンからオフとなる時点Tより第二時間△Tだけ遅い。そして、シート材S1のセンタラインM1が変化しない限り、相反する方向に移動しつつ、第二センサ12がオフからオンとなる時点(図示、t、t)は、第一センサ11がオフからオンとなる時点(図示、T,T)より第一時間△Tだけ早く、第二センサ12がオンからオフとなる時点(図示、t)は、第一センサ11がオンからオフとなる時点(図示、時点T)より第二時間△Tだけ遅い。
第一時間△Tと第二時間△Tの長さは同一である。そして、図2示すように、第一時間△Tまたは第二時間△Tの間に第一センサ11及び第二センサ12が移動した距離は、シート材S1のセンタラインM1がマシンセンタラインM0から幅方向にずれた距離L1の2倍に相当する。従って、第一時間△T及び第二時間△Tの双方または一方におけるロータリエンコーダ25の出力パルス数とパルス長とから、第一時間△Tまたは第二時間△Tの間に第一センサ11及び第二センサ12が移動した距離が分かり、その二分の一の長さとしてシート材SのセンタラインM1の幅方向のずれ量L1を算出することができる。或いは、第一センサ11及び第二センサ12がシート材S1の端辺をそれぞれ検知した時点をタイマで特定し第一時間△T及び第二時間△Tの双方または一方を計測すれば、その値と第一センサ11及び第二センサ12の移動速度とから、第一時間△Tまたは第二時間△Tの間に第一センサ11及び第二センサ12が移動した距離が分かり、その二分の一の長さとしてシート材SのセンタラインM1の幅方向のずれ量L1を算出することができる。
次に、シート材S1に幅長さが異なるシート材S2を、一方の端辺E2を合わせて紙継ぎしたことにより、シート材S2のセンタラインM2がマシンセンタラインM0から幅方向に距離L2ずれた場合を、図3を用いて説明する。この例では、シート材S2のセンタラインM2に紙面左側への位置ずれが生じているため、第一センサ11がオフからオンとなる時点T12、T14は、第二センサ12がオフからオンとなる時点t12、t14より第一時間△Tだけ早い。また、第一センサ11がオンからオフとなる時点T11,T13,T15は、第二センサ12がオンからオフとなる時点t11、t13、t15より第二時間△Tだけ遅い。そして、第一時間△Tまたは第二時間△Tの間に第一センサ11及び第二センサ12が移動した距離は、シート材S2のセンタラインM2がマシンセンタラインM0から幅方向にずれた距離L2の2倍に相当するため、上記と同様に、第一センサ11及び第二センサ12がシート材S2の端辺E1,E2を検知したタイミング差に基づき、シート材S2のセンタラインM2の幅方向のずれ量L2を算出することができる。
上記のように、本実施形態の走行位置検出方法によれば、第一センサ11及び第二センサ12に左右対称動作をさせ、それぞれがシート材の端辺E1,E2を検知するタイミング差に基づいて、シート材のセンタラインのマシンセンタラインM0からの幅方向のずれ量を、正確に検出することができる。特に、本実施形態では、第一センサ11及び第二センサ12それぞれがシート材の端辺E1,E2を検知するタイミング差である第一時間△T及び第二時間△Tに第一センサ11及び第二センサ12が移動した距離を、ロータリエンコーダ25の出力パルス数とパルス長とから算出することができるため、第一センサ11及び第二センサ12の移動速度に変動があっても、ある時間における移動距離を容易に算出することができる。なお、第一センサ11及び第二センサ12にさせる左右対称動作における「同一の速度」とは、第一センサの速度と第二センサの速度が同一という意味であり、一定の速度という意味ではない。一方のセンサの移動速度が変化するとき、他方のセンサも同一の速度変化をする。
そして、本実施形態の走行位置検出方法では、第一センサ11及び第二センサ12として汎用の光電センサを使用しているため、ラインセンサカメラやエリアセンサカメラなどセンサ自体が高価で、且つ照明装置や画像処理ソフトウェアを必要とするセンサを使用する場合に比べて、検出のための設備全体に要するコストを抑えることができる。
また、本実施形態では、相反する方向に移動させる二つのセンサ(第一センサ11及び第二センサ12)を一つのモータ24で駆動しているため、制御が容易である。また、構成が簡易であるため、この点からもコストを抑えることができる。
更に、本実施形態では、第一センサ11及び第二センサ12として反射式光電センサを使用しているため、シート材の片面側のみのスペースで走行位置検出装置1を設置することができる。これにより、装置の構成が簡易であると共に、段ボールシートの製造ラインにおける他の装置と干渉しにくいため、既存の製造ラインに付加的に導入し易い。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、二つのセンサを往復移動させる距離が一定である場合を、図示により例示した。これに限定されず、想定されるずれ量の大きさや、紙継ぎによるシート材のサイズ変更などに応じて、往復移動の距離を変化させることができる。センサを往復移動させる距離、換言すれば、計測すべきロータリエンコーダの出力パルス数が小さいほど、検出誤差を小さくすることができる。
1 走行位置検出装置
11 第一センサ(センサ)
12 第二センサ(センサ)
21 第一プーリ
22 第二プーリ
23 無端ベルト
24 モータ
S,S1,S2 シート材
E1,E2 端辺(シート材の端辺)
△T 第一時間
△T 第二時間
P0 左右対称動作の中心線
M0 マシンセンタライン
M1,M2 シート材のセンタライン
L1,L2 幅方向のずれ量
上記の課題を解決するため、本発明にかかるシート材の走行位置検出方法(以下、単に「走行位置検出方法」と称することがある)は、
「シート材の検出の有無によりオン・オフする二つのセンサに、走行中のシート材の幅方向と平行な同一線上で、相反する方向に同一の速度で同一距離だけ往復移動する左右対称動作を反復させ、
二つの前記センサの移動の原点として物理的な原点を設定することなく、
前記シート材を検出していない双方の前記センサのうち一方の前記センサが前記シート材の一方の端辺を検知した時点を検出の原点とし該原点から他方の前記センサが前記シート材の他方の端辺を検知した時点までの第一時間に前記センサが移動した距離、及び、
前記シート材を検出していた双方の前記センサのうち一方の前記センサが前記シート材の一方の端辺を検知した時点を検出の原点とし該原点から他方の前記センサが前記シート材の他方の端辺を検知した時点までの第二時間に前記センサが移動した距離、の少なくとも一方に基づいて、
前記左右対称動作の中心線を前記シート材上に投影したマシンセンタラインから、前記シート材のセンタラインまでの前記幅方向のずれ量を算出する」ものである。

Claims (2)

  1. シート材の検出の有無によりオン・オフする二つのセンサに、走行中のシート材の幅方向と平行な同一線上で、相反する方向に同一の速度で同一距離だけ往復移動する左右対称動作を反復させ、
    前記シート材を検出していない双方の前記センサのうち一方の前記センサが前記シート材の一方の端辺を検知した時点から、他方の前記センサが前記シート材の他方の端辺を検知した時点までの第一時間、及び、
    前記シート材を検出していた双方の前記センサのうち一方の前記センサが前記シート材の一方の端辺を検知した時点から、他方の前記センサが前記シート材の他方の端辺を検知した時点までの第二時間、の少なくとも一方に前記センサが移動する距離に基づいて、
    前記左右対称動作の中心線を前記シート材上に投影したマシンセンタラインから、前記シート材のセンタラインまでの前記幅方向のずれ量を算出する
    ことを特徴とするシート材の走行位置検出方法。
  2. 対をなす第一プーリ及び第二プーリに無端ベルトを巻き掛け、
    該無端ベルトを一方向に回転させる際に前記第一プーリから第二プーリに向かう部分の前記無端ベルトに、二つの前記センサの一方を固定すると共に、前記無端ベルトを反対方向に回転させる際に前記第一プーリから第二プーリに向かう部分の前記無端ベルトに、二つの前記センサの他方を固定し、
    前記第一プーリ及び前記第二プーリを一つのモータで駆動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート材の走行位置検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05116811A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体アライニング方法およびアライニング機構
JPH07294205A (ja) * 1994-04-27 1995-11-10 Kawashima Textile Manuf Ltd シート類の幅測定装置

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