JP3209545U - 片面段ボールシートのガイド装置 - Google Patents

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【課題】片面段ボールシートに損傷や段潰れを与えることなく良好な制動を行いながらもシート幅方向の位置調整をより短時間で高精度で無駄なく行えるガイド装置を提供する。【解決手段】制御部100が、ブレーキロール4上流の一対のガイドロールG1、G2の間での検出部によるシート走行位置の検出結果に基づいて求められた機械中心線に対するシート中心線のズレ量を相殺する角度分だけ調整機構の駆動を制御して前記シートの走行角度を調整させるものであり、調整機構は、吸引用開口孔12を有する吸着面が一対のガイドロール間で前記シートの上面に当接して吸引装置による内部負圧で吸着するサクションボックス10と、サクションボックス内に長手方向が前記シートの走行方向と直交方向に沿ってそれぞれ回転自在に且つ互いに同一水平面内で並列状態に軸支されている複数本の同一直径を有する角度調整用ロール13と、サクションボックスをその幅方向の中央位置を中心にして水平方向に前記角度分を回動させる回動装置とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、片面段ボールシートをライナとの貼り合わせ部への搬送工程で幅方向の位置調整を行うためのガイド装置に関するものである。
段ボールは、一般的にコルゲータ或いはコルゲートマシンと言われる段ボール製造機械によって連続的に製造されている。まず、シングルフェーサにて、原紙ロールから繰り出される原紙を波状に成形した中芯シートを、別の原紙ロールから繰り出される裏ライナと貼り合わせて帯状の片面段ボールシートを連続的に形成し、続いてこの片面段ボールシートに、プレヒータロールやテンション付与部を経た後、糊付装置で段頂に糊付けして表ライナが貼り合わされて段ボールシートが得られる。そして下流側で段ボールシートはトリミング、裁断等の加工により所望サイズの段ボールとなる。
しかしながら、片面段ボールシートに表ライナを貼り合わせる際に、両者の重ね合わせに幅方向のズレが生じていると、貼り合わせ後の段ボールの両サイドの一方に波形の中芯シートが露呈した不良部が発生し、このズレが大きいほど製品として使用できない不良領域が大きくなる。
このような無駄になる不良部の発生を回避するには、片面段ボールシートと表ライナをズレなく重ね合わせられるように、走行する両者の中心が予め設定された装置の中心線、いわゆるマシンセンターと一致させる必要がある。特に片面段ボールは、シングルフェーサでの裏ライナとの貼り合わせ工程から搬送されてくるため、その搬送方向のマシンセンターに片面段ボールシート幅方向の中心が常に重なるように位置調整を行うことが望ましい。
従来のコルゲートマシンでは、シングルフェーサから糊付装置への片面段ボールシートの走行経路中にブレーキスタンドを配置し、サクションボックスの吸引作用で裏ライナ側から制動をかけて適度な張力を片面段ボールシートに付与している(例えば、特許文献1参照)。そしてこのようなブレーキスタンドに、片面段ボールシートの両端縁に当接する一対のガイド板による片面段ボールシートの幅方向位置調整手段を設けたものがある。
なお、一般的には、同じコルゲートマシンにおいて互いに中芯の段の高さと間隔が異なる2種の片面段ボールシートが同時に形成され、選択的に表ライナと貼り合わされることでA段、B段2種の段ボールシートが製造できる構成となっているものが多い。この場合、ブレーキスタンドは2層構造として各層内を一種ずつの片面段ボールシートが走行し、それぞれに対して個別にサクションボックスによる制動が行える構成とされている。
例えば、図4に示すように、シングルフェーサと、糊付装置より上流位置のプレヒータロールによる予備加熱部Pとの間に配置されたブレーキスタンドBに、片面段ボールシート(DA、DB)の走行方向に対して直交する片面段ボールシートの幅方向に移動可能な一対のガイド板Gを配置したものである。また、ブレーキスタンドBには、該一対のガイド板GBを走行方向と直交する方向に移動させる駆動装置と、一対のガイド板GB間を通過する片面段ボールシート(DA、DB)の位置を検出する検出部とが備えられており、制御部において、検出部からの検出結果に基づいて予め定められたマシンセンターとのズレが求められ、このズレ量を解消する距離だけ一対のガイド板GBをシート幅方向に移動させるように駆動装置が駆動制御される。
従って、片面段ボールシート(DA、DB)は、一対のガイド板GB間を通過する際に、サクションボックスSによる制動がかけられながら、その走行位置が段ボールシート中心が常に予め定められたマシンセンターに合致させられるように調整される。この位置調整により、後の片面段ボールシート(DA、DB)と表ライナとの貼り合わせの際には幅方向にズレなく重ね合わされた状態が得られることになる。
特開2004−114538号公報
しかしながら、一対のガイド板の幅方向移動によって片面段ボールシートの位置調整を行う場合には、ガイド板の当接面に対して摺動する片面段ボールシートの両端縁に摩擦による摩耗や損傷、耳折れ等が生じる問題があった。さらに、サクションボックスによる制動を行いながらの位置調整では、片面段ボールシートの裏ライナにも摩擦による摩耗や損傷が生じる恐れがあった。しかも、サクション方式による制動は、ブレーキ量に対する直線性が悪く、制動方式としてはより精度の良いものが望まれている。
また、ノンクラッシュロールによる位置調整方式では、片面段ボールシートを上面から押圧して捩るため、中芯に部分的に段潰れが発生する恐れがあり、段ボール製品の品質低下の恐れがある。さらに、単に水平方向に走行している片面段ボールシートを上面側からの強い捩れ力で位置調整を行う場合には、シート幅方向の一方でたるみが生じて搬送ロール上で滞ると共に他方では強すぎるテンションが生じて搬送ロール上でシートが上滑りし、調整位置を良好に維持できすに精度の低い調整状態で下流へ走行してしまうという恐れもある。
本考案は、上記問題点に鑑み、片面段ボールシートに損傷や段潰れを与えることなく良好な制動を行いながらもシート幅方向の位置調整をより短時間で高精度で無駄なく行える片面段ボールシートのガイド装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、段ボール製造機械の、裏ライナと波形状の中芯シートとの貼り合わせ工程部から表ライナとの貼り合わせ工程部へ向かう片面段ボールシートの走行経路上に設置されているガイド装置であって、
上流側から走行してくる前記片面段ボールシートを裏ライナ側で半周以上に亘って外周に巻き付けて前記片面段ボールシートとの間に摩擦力を発生させて前記片面段ボールシートを保持しながら下流側へ送るブレーキロールと、
前記ブレーキロールより上流の上方位置にて導入されてくる前記片面段ボールシートを、裏ライナ側を上面にして水平方向に走行させながら下流側のブレーキロールへ送り出す一対のガイドロールと、
前記一対のガイドロール間の片面段ボールシートの走行位置を検出する検出部と、
前記一対のガイドロール間で水平方向に走行する片面段ボールシートの走行角度を調整する調整機構と、
前記検出部からの検出結果に基づいて予め定められた機械中心線に対する片面段ボールシートの中心線のズレ量を求めて該ズレ量を相殺する角度分だけ調整するように前記調整機構の駆動を制御する制御部と、を備え、
前記調整機構は、複数の吸引用開口孔が形成された吸着面が前記一対のガイドロール間を走行する片面段ボールシートの上面に当接されて吸着するサクションボックスと、該サクションボックス内を負圧にして前記サクションボックスに吸着作用を付与する吸引装置と、前記サクションボックス内に長手方向が片面段ボールシートの走行方向と直交方向に沿ってそれぞれ回転自在に且つ互いに同一水平面内で並列状態に軸支されている複数本の同一直径を有する角度調整用ロールと、前記制御部による駆動制御に応じて走行中の片面段ボールシートを吸着している前記サクションボックスを該サクションボックスの前記走行方向と直交する幅方向の中央位置を中心にして水平方向に前記角度分を回動させる回動装置と、を備えており、
前記サクションボックスの吸引用開口孔は、それぞれ各角度調整用ロールの配置に対応した領域に形成され、前記角度調整用ロールは、それぞれ表面に弾性樹脂が被覆されており、頂部が前記吸引用開口孔から下方に突出していることを特徴とするものである。
以上の構成によれば、走行する片面段ボールシートの裏ライナに対してブレーキロールの表面摩擦による制動を行いながら、調整機構のサクションボックスが一対のガイドロール間を水平方向に走行する片面段ボールシートの上面の裏ライナに吸着した状態において、サクションボックス内に軸支された複数本の角度調整用ロールの各吸引用開口孔から下方に突出した頂部が該裏ライナに圧接すると共に、角度調整用ロール同士の間で片面段ボールシートが吸い上げられるため、片面段ボールシートは潰されることなく上面が角度調整用ロールの頂部に圧接される領域で巻き付くようにサクションボックスの吸引用開口孔内で強い保持力で吸着される。
単に内部空間を負圧にするだけのサクションボックスによる吸着では、サクションボックスを回動させても片面段ボールシートは上滑りして追従できないが、上記のような強い保持力の吸着状態が得られる本考案のサクションボックスでは、サクションボックスを回動装置によって所定角度回動させれば、これに追従して片面段ボールシートも同時に同じ所定角度回動させられる。このため、検出部による片面段ボールシートの走行位置検出結果に基づく機械中心線からのズレ量分を相殺する角度分だけサクションボックスを回動させるだけで片面段ボールシートの走行角度を直ちに且つ確実に調整することができ、片面段ボールシートの走行位置調整において従来にない高応答性と高精度とが実現される。
上記のような本考案のガイド装置における応答性が高く高精度な片面段ボールシートの走行位置調整によれば、片面段ボールシートの走行角度の高精度な調整が素速く短時間で済むことによって、長時間の搬送工程にわたって常に良好な片面段ボールシートの走行が維持されるだけでなく、例えば裏ライナ貼り合わせ工程の開始当初の蛇行や、紙幅が連続的に変更される際の変更直後などのズレ幅が大きくなる不安定な走行の場合も直ちに位置調整されるため、位置ズレが生じた領域からなる段ボールの不良領域が非常に短くて済み、無駄となる段ボール長さが従来よりも大幅に削減される。
なお、前記回動に片面段ボールシートを追従させ得るのに必要充分な強い保持力の吸着力が得られる角度調整用ロールの頂部の突出量は、サクションボックスの吸着面の開口孔面から1〜3mmの範囲であり、より好ましくは2mm程度である。突出量が小さすぎると片面段ボールシートに対する頂部の圧接領域が小さく、角度調整用ロールが無い場合と変わらず、また突出量が大きすぎると、サクションボックスの開口面から片面段ボールシートが離れすぎ、良好な吸着作用が得られない。
また、本考案における角度調整用ロールは、片面段ボールシートの裏ライナに対して適度な摩擦が生じるように表面に弾性樹脂が被覆されているものであるが、具体的には、各種装置における給紙に従来から採用されている所謂ウレタンロールを用いるのが簡便である。ウレタンロールは、スチールロールの表面にウレタンが焼き付けられたものである。もちろん本考案では、ウレタンロールに限定されるものではなく、同等の効果が発揮される弾性樹脂表面のロールが広く採用可能である。
本考案においては、上記のようにサクションボックスが角度調整用ロールによって強い保持力で片面段ボールシートに吸着できるため、サクションボックスの幅が片面段ボールシートの紙幅の少なくとも1/2あれば、速やかな角度調整が行えるのに充分な吸着力が確保される。したがって、ガイド装置が実際に設置されるコルゲートマシンで扱われることが想定される段ボールシートの最大紙幅の1/2の幅にサクションボックスの幅を設定しておけば、全ての紙幅のものに対して常に良好な位置調整が行える。
本考案のガイド装置によれば、サクションボックスが一対のガイドロール間を水平方向に走行する片面段ボールシートの上面の裏ライナに吸着する際に、該サクションボックス内に軸支された複数本の角度調整用ロールの各吸引用開口孔から下方に突出した頂部が該裏ライナに圧接すると共に角度調整用ロール同士の間で片面段ボールシートが吸い上げられることによって、片面段ボールシートは潰されることなく上面がサクションボックスの吸引用開口孔内で強い保持力で吸着されるため、サクションボックスが回動されるとこれに追従して直ちに片面段ボールシートの走行角度も変更調整される。従って、片面段ボールシートのズレが検出された際に、このズレ角度を相殺する調整角度でのサクションボックスの回動による片面段ボールシートの走行角度調整も短時間で高精度になされるため、位置ズレが生じた領域からなる段ボールの不良領域が非常に短くて済み、無駄となる段ボール長さが従来よりも大幅に削減されるという効果がある。
本考案の一実施の形態による片面段ボールシートのガイド装置を2層構造で示す概略構成図であり、(a)は側面図、(b)はサクションボックス内部を示す部分拡大断面図である。 図1のサクションボックスの回動装置の駆動を示す説明図であり、(a)は片面段ボールシートの走行方向に向かって左側への回動状態、(b)は片面段ボールシートの走行方に向かって右側への回動状態、を示す概略平面図である。 図1のガイド装置による片面段ボールシートの走行角度調整の動作を示す説明図であり、(a)はサクションボックスの初期位置状態、(b)は走行方向に向かって左寄りに蛇行する片面段ボールシートの角度調整時の状態、(c)は右寄りに蛇行する片面段ボールシートの角度調整時の状態をそれぞれ示す概略平面図である。 コルゲートマシンの走行経路途中に設置された従来の片面段ボールシートのガイド装置としてのブレーキスタンドの一例を示す概略側面図である。
本考案の一実施の形態としてのガイド装置を図1〜3に示す。図1(a)は2層構造で示す概略側面図であり、図1(b)はサクションボックス内部を示す概略断面図である。図2は本実施例におけるサクションボックスとその回動装置を上方から見た概略平面図であり、(a)は片面段ボールシートの走行方向に向かって左側への回動状態を示し、(b)は片面段ボールシートの走行方向に向かって右側への回動状態を示すものである。図3は、片面段ボールシートの走行角度調整の動作を示す平面図であり、(a)はサクションボックスの初期位置状態を示し、(b)は段ボールシートが左寄りに蛇行している場合の角度調整時の状態、(c)は段ボールシートが右寄りに蛇行している場合の角度調整時の状態、をそれぞれ示す。
本実施形態におけるガイド装置1は、図1(a)に示すように、例えばA段及びB段というように2種の異なる片面段ボールシート(D1、D2)に対応するために2層構造を有するものとした。このガイド装置1は、同一の主要構成からなるユニットUを上下に重ねて配置するだけで、周辺のパイプロールR等による片面段ボールシート(D1、D2)の導出入角度等を適宜設定することによって、容易に構築できる。
ガイド装置1を構成する各ユニットUは、本体枠2内で、固定軸支されたパイプロールRを経て入口角度が調整されてから導入された各片面段ボールシート(D1,D2)を水平方向に走行させて下流側へ送る一対のガイドロール(G1,G2)と、一対のガイドロール(G1,G2)から送られてくる片面段ボールシート(D1,D2)を裏ライナ側で半周以上に亘って外周に巻き付けてその走行を制動しつつ下流側へ送り出すブレーキロール4と、ブレーキロール4の下流に配置された張力計測ロール5とが、片面段ボールシート(D1,D2)の走行方向と直交する方向に沿って互いに平行に軸支されている。
なお、本実施例のブレーキロール4としては、表面が片面段ボールシート(D1,D2)との間に摩擦を発生させて、片面段ボールシートを上滑りさせることなく良好に保持しながら追従回転することでそのブレーキ効果で片面段ボールシート(D1,D2)を制動して所定の張力が得られるものであれば良い。例えば、ロール表面を覆うゴム状弾性体を備えたものや、表面に複数の溝が形成されたものなど、従来よりブレーキロールとして利用されている既存のものを採用することができる。本実施例においては、ブレーキロール4の下流に張力計測ロール5を配置しており、その計測結果が制御部100へ送られ、コルゲートマシンの給紙駆動部(不図示)の制御に反映される。
さらに、本体枠2内には、一対のガイドロール(G1,G2)の間で水平方向に走行する片面段ボールシート(D1,D2)の上面(裏ライナ)に当接して吸着するサクションボックス10が配置されている。このサクションボックス10には、その上部に設けられたダクト11で、ガイド装置1の外部に設置されたブロワー等の吸引装置(不図示)が接続されている。またサクションボックス10の底面であり、片面段ボールシート(D1,D2)に当接する吸着面には、複数の吸引用開口孔12が形成されており、該吸着面が片面段ボールシート(D1,D2)の上面に当接されて全吸引用開口孔12が塞がれた状態で吸引装置によるダクト11から内部の空気が吸引されることによって、サクションボックス10内部が負圧状態となり、片面段ボールシート(D1,D2)に対する吸着作用が得られる。
本実施例のサクションボックス10は、平面視で長方形の筐体状であり、その長手方向が初期位置において片面段ボールシート(D1,D2)の走行方向と直交方向と一致するものである。そしてサクションボックス10の内部には、その長手方向に沿って、複数の同一直径の角度調整用ロール13が並列状態で回転自在に軸支されている。ここでは、一列に二本で三列配置とした計六本の角度調整用ロール13が配置されている。
また、これら角度調整用ロール13は、ウレタンロールであり、各頂部が僅かにサクションボックス10の吸着面より下方に突出する設定で配置されている。よって各吸引用開口孔12は、これら角度調整用ロール13の投影領域に対応した形状で形成されており、各頂部の下方への突出を許容する設計となっている。本実施例において、各頂部の突出量Xは、鉛直方向の高さで2mm程度とした。
このように頂部が下方に突出した角度調整用ロール13を内部に備えたサクションボックス10は、回動装置20によって、一方の長手辺の中央に設けられた回動軸21の軸回転に伴って、該回動軸21を中心とし水平方向に回動駆動されるものである。以上の角度調整用ロール13を備えたらサクションボックス10および吸引装置と回動装置20によって片面段ボールシート(D1,D2)の走行角度を調整するための調整機構が構成されている。
この調整機構は、本体枠2内に設置された片面段ボールシート走行位置検出部による検出結果に基づいて、制御部100によって駆動制御されるものである。即ち、一対のガイドロール(G1,G2)の上方に片面段ボールシート走行位置検出部として、カメラ等の撮像部を備えた計測センサ6が設置されており、この計測センサ6では得られた撮像データに基づいて片面段ボールシート(D1,D2)の中心線DSと予め定められた機械中心線MSとのズレ量が検出される。
制御部100は、このズレが検出されると、吸引装置を稼働させてサクションボックス10を片面段ボールシート(D1,D2)の上面(裏ライナ)に吸着させると同時に、その検出結果から、片面段ボールシート(D1,D2)の走行角度のズレ量を相殺する調整のための角度分を求め、サクションボックス10がこの角度分回動するように回動装置20の駆動制御を行う。
回動装置20は、サクションボックス10を挟む本体枠2の両側面(3a,3b)のうちの一方(3b)に設置されたシリンダ装置24の駆動が回動軸21に伝達されることによって、該回動軸21と共にサクションボックス10を水平方向に回動させる構成を備えたものである。シリンダ装置24は、制御部100の制御に応じて速やかに回動軸21を回転駆動させられる機構であれば良く、特に限定されるものではないが、例えば、電動シリンダ、または油圧やエア圧等の作動流体駆動シリンダによるアクチュエータが好適なものとして挙げられる。
なお、サクションボックス10は、図2に示すように、長手方向左右両端から延設されている支持軸(15a,15b)の端部がそれぞれ、本体枠2の両側面(3a,3b)に互いに対向して設置された一対のスライドガイド(22a,22b)に嵌合部材(23a,23b)を介して走行方向に沿ってスライド可能に接続されることによって、片面段ボールシート(D1,D2)の走行経路の中央に保持されている。ここで、嵌合部材(23a,23b)が、それぞれ対応する支持軸の端部を本体枠2側面に対する傾きを許容しながらスライドガイド(22a,22b)に沿ってスライド可能とする構成となっている。これによって、サクションボックス10は所定位置で回動可能に保持される。
従って、シリンダ装置24の駆動によって、図2(a)のように回動軸21が走行方向に向かって左側に回転されると同時にサクションボックス10も左側に回動されるが、これに追従して支持軸(15a,15b)が回動する際には、嵌合部材(23a,23b)を介して左側支持軸15aの端部がスライドガイド22aに沿って走行方向の後方に傾斜しながらスライドすると共に右側支持軸15bの端部がスライドガイド22bに沿って走行方向前方に傾斜しながらスライドする。
また、回動軸21が走行方向に向かって右側に回動される場合は、図2(b)に示すように、同時にサクションボックス10も右側に回動され、これに追従して支持軸(15a,15b)も回動すると、嵌合部材(23a,23b)を介して左側支持軸15aの端部がスライドガイド22aに沿って走行方向の前方に傾斜しながらスライドすると共に右側支持軸15bの端部がスライドガイド22bに沿って走行方向後方に傾斜しながらスライドする。これら支持軸(15a,15b)端部のスライドガイド(22a,22b)に沿ったスライド移動によって、サクションボックス10は吸着面の水平度を維持したままスムーズに回動される。
このような回転軸21を回転させる回転装置20のシリンダ装置24は、計測センサ6によって片面段ボールシート(D1,D2)の走行位置のズレが検出されると、そのズレ量を相殺するように制御部100によって駆動制御され、上記のように吸引装置の稼働によって片面段ボールシート(D1,D2)の上面(裏ライナ)に吸着したサクションボックス10を前記ズレ量を相殺する角度分だけ回動されて位置調整が行われる。この位置調整は片面段ボールシート(D1,D2)の走行中に連続的に行われる。
図3(a)に示すように、サクションボックス10は、初期状態としてその中心が機械中心MSと一致する位置で且つその長手方向および支持軸(15a,15b)の延設方向が走行方向に直交する水平方向となっている。片面段ボールシート(D1,D2)の中心線DSが機械中心MSと一致して走行されている場合には、サクションボックス10はこの初期位置で片面段ボールシート(D1,D2)の上面(裏ライナ)に当接しながら流していくだけである。
そして、計測センサ6によって、片面段ボールシート(D1,D2)の走行中に、たとえば図3(b)のような左寄りのズレが検出されると、制御部100は、吸引装置の稼働によりサクションボックス10を片面段ボールシート10の上面に吸着させると共に回動装置20の駆動によりサクションボックス10をそのズレ角度−αを相殺する調整角度+α分だけ右に回動させる。角度調整用ロール13の圧接によってサクションボックス10の吸着面に良好に吸着保持された片面段ボールシート(D1,D2)はサクションボックス10の回動に伴ってその走行角度がほぼ同じ角度+αだけ変更調整され、走行位置の左寄りのズレが解消される。
また例えば図3(c)のように右寄りのズレが検出された場合も、同様にそのズレ角度+βを相殺する調整角度−β分だけサクションボックス10が左に回動され、片面段ボールシート10のその走行角度がほぼ同じ角度−βだけ変更調整され、走行位置の左寄りのズレが解消される。
本実施例においては、サクションボックス10の長手方向幅Lを片面段ボールシート(D1,D2)の紙幅Wの少なくとも1/2とした場合に、上記のようなサクションボックス10の回動に片面段ボールシートDの角度変更が良好に追従する高応答性での高精度の位置調整が実現できた。
1:ガイド装置
2:本体枠
3a,3b:本体枠の側面
G1,G2:ガイドロール
4:ブレーキロール
5:張力計測ロール
6:計測センサ
10:サクションボックス
11:ダクト
12:吸引用開口孔
13:角度調整用ロール
15a,15b:支持軸
20:回動装置
21:回動軸
22a,22b:スライドガイド
23a,23b:嵌合部材
24:シリンダ装置
R:パイプロール
100:制御部
D,D1,D2,DA,DB:片面段ボールシート
U:ユニット
MS:機械中心
DS:片面段ボールシート中心線
S:サクションボックス
GB:ガイド板
P:予備加熱部
W:紙幅

Claims (4)

  1. 段ボール製造機械の、裏ライナと波形状の中芯シートとの貼り合わせ工程部から表ライナとの貼り合わせ工程部へ向かう片面段ボールシートの走行経路上に設置されているガイド装置であって、
    上流側から走行してくる前記片面段ボールシートを裏ライナ側で半周以上に亘って外周に巻き付けて前記片面段ボールシートとの間に摩擦力を発生させて前記片面段ボールシートを保持しながら下流側へ送るブレーキロールと、
    前記ブレーキロールより上流の上方位置にて導入されてくる前記片面段ボールシートを、裏ライナ側を上面にして水平方向に走行させながら下流側のブレーキロールへ送り出す一対のガイドロールと、
    前記一対のガイドロール間の片面段ボールシートの走行位置を検出する検出部と、
    前記一対のガイドロール間で水平方向に走行する片面段ボールシートの走行角度を調整する調整機構と、
    前記検出部からの検出結果に基づいて予め定められた機械中心線に対する片面段ボールシートの中心線のズレ量を求めて該ズレ量を相殺する角度分だけ調整するように前記調整機構の駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記調整機構は、複数の吸引用開口孔が形成された吸着面が前記一対のガイドロール間を走行する片面段ボールシートの上面に当接されて吸着するサクションボックスと、該サクションボックス内を負圧にして前記サクションボックスに吸着作用を付与する吸引装置と、前記サクションボックス内に長手方向が片面段ボールシートの走行方向と直交方向に沿ってそれぞれ回転自在に且つ互いに同一水平面内で並列状態に軸支されている複数本の同一直径を有する角度調整用ロールと、前記制御部による駆動制御に応じて走行中の片面段ボールシートを吸着している前記サクションボックスを該サクションボックスの前記走行方向と直交する幅方向の中央位置を中心にして水平方向に前記角度分を回動させる回動装置と、を備えており、
    前記サクションボックスの吸引用開口孔は、それぞれ各角度調整用ロールの配置に対応した領域に形成され、前記角度調整用ロールは、それぞれ表面に弾性樹脂が被覆されており、頂部が前記吸引用開口孔から下方に突出していることを特徴とする片面段ボールシートのガイド装置。
  2. 段ボール製造機械の、裏ライナと波形状の中芯シートとの貼り合わせ工程部から表ライナとの貼り合わせ工程部へ向かう片面段ボールシートの走行経路上に設置されているガイド装置であって、
    上流側から走行してくる前記片面段ボールシートを裏ライナ側で半周以上に亘って外周に巻き付けて前記片面段ボールシートとの間に摩擦力を発生させて前記片面段ボールシートを保持しながら下流側へ送るブレーキロールと、
    前記ブレーキロールより上流の上方位置にて導入されてくる前記片面段ボールシートを、裏ライナ側を上面にして水平方向に走行させながら下流側のブレーキロールへ送り出す一対のガイドロールと、
    前記一対のガイドロール間の片面段ボールシートの走行位置を検出する検出部と、
    前記一対のガイドロール間で水平方向に走行する片面段ボールシートの走行角度を調整する調整機構と、
    前記検出部からの検出結果に基づいて予め定められた機械中心線に対する片面段ボールシートの中心線のズレ量を求めて該ズレ量を相殺する角度分だけ調整するように前記調整機構の駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記調整機構は、複数の吸引用開口孔が形成された吸着面が前記一対のガイドロール間を走行する片面段ボールシートの上面に当接されて吸着するサクションボックスと、該サクションボックス内を負圧にして前記サクションボックスに吸着作用を付与する吸引装置と、前記サクションボックス内に長手方向が片面段ボールシートの走行方向と直交方向に沿ってそれぞれ回転自在に且つ互いに同一水平面内で並列状態に軸支されている複数本の同一直径を有する角度調整用ロールと、前記制御部による駆動制御に応じて走行中の片面段ボールシートを吸着している前記サクションボックスを該サクションボックスの前記走行方向と直交する幅方向の中央位置を中心にして水平方向に前記角度分を回動させる回動装置と、を備えており、
    前記サクションボックスの吸引用開口孔は、それぞれ各角度調整用ロールの配置に対応した領域に形成され、前記角度調整用ロールは、それぞれ表面に弾性樹脂が被覆されており、頂部が前記吸引用開口孔から下方に1mm〜3mm突出していることを特徴とする片面段ボールシートのガイド装置。
  3. 段ボール製造機械の、裏ライナと波形状の中芯シートとの貼り合わせ工程部から表ライナとの貼り合わせ工程部へ向かう片面段ボールシートの走行経路上に設置されているガイド装置であって、
    上流側から走行してくる前記片面段ボールシートを裏ライナ側で半周以上に亘って外周に巻き付けて前記片面段ボールシートとの間に摩擦力を発生させて前記片面段ボールシートを保持しながら下流側へ送るブレーキロールと、
    前記ブレーキロールより上流の上方位置にて導入されてくる前記片面段ボールシートを、裏ライナ側を上面にして水平方向に走行させながら下流側のブレーキロールへ送り出す一対のガイドロールと、
    前記一対のガイドロール間の片面段ボールシートの走行位置を検出する検出部と、
    前記一対のガイドロール間で水平方向に走行する片面段ボールシートの走行角度を調整する調整機構と、
    前記検出部からの検出結果に基づいて予め定められた機械中心線に対する片面段ボールシートの中心線のズレ量を求めて該ズレ量を相殺する角度分だけ調整するように前記調整機構の駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記調整機構は、複数の吸引用開口孔が形成された吸着面が前記一対のガイドロール間を走行する片面段ボールシートの上面に当接されて吸着するサクションボックスと、該サクションボックス内を負圧にして前記サクションボックスに吸着作用を付与する吸引装置と、前記サクションボックス内に長手方向が片面段ボールシートの走行方向と直交方向に沿ってそれぞれ回転自在に且つ互いに同一水平面内で並列状態に軸支されている複数本の同一直径を有する角度調整用ロールと、前記制御部による駆動制御に応じて走行中の片面段ボールシートを吸着している前記サクションボックスを該サクションボックスの前記走行方向と直交する幅方向の中央位置を中心にして水平方向に前記角度分を回動させる回動装置と、を備えており、
    前記サクションボックスの吸引用開口孔は、それぞれ各角度調整用ロールの配置に対応した領域に形成され、前記角度調整用ロールは、それぞれスチールロール表面にウレタンが焼付されたウレタンロールであり、頂部が前記吸引用開口孔から下方に突出していることを特徴とする片面段ボールシートのガイド装置。
  4. 段ボール製造機械の、裏ライナと波形状の中芯シートとの貼り合わせ工程部から表ライナとの貼り合わせ工程部へ向かう片面段ボールシートの走行経路上に設置されているガイド装置であって、
    上流側から走行してくる前記片面段ボールシートを裏ライナ側で半周以上に亘って外周に巻き付けて前記片面段ボールシートとの間に摩擦力を発生させて前記片面段ボールシートを保持しながら下流側へ送るブレーキロールと、
    前記ブレーキロールより上流の上方位置にて導入されてくる前記片面段ボールシートを、裏ライナ側を上面にして水平方向に走行させながら下流側のブレーキロールへ送り出す一対のガイドロールと、
    前記一対のガイドロール間の片面段ボールシートの走行位置を検出する検出部と、
    前記一対のガイドロール間で水平方向に走行する片面段ボールシートの走行角度を調整する調整機構と、
    前記検出部からの検出結果に基づいて予め定められた機械中心線に対する片面段ボールシートの中心線のズレ量を求めて該ズレ量を相殺する角度分だけ調整するように前記調整機構の駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記調整機構は、複数の吸引用開口孔が形成された吸着面が前記一対のガイドロール間を走行する片面段ボールシートの上面に当接されて吸着するサクションボックスと、該サクションボックス内を負圧にして前記サクションボックスに吸着作用を付与する吸引装置と、前記サクションボックス内に長手方向が片面段ボールシートの走行方向と直交方向に沿ってそれぞれ回転自在に且つ互いに同一水平面内で並列状態に軸支されている複数本の同一直径を有する角度調整用ロールと、前記制御部による駆動制御に応じて走行中の片面段ボールシートを吸着している前記サクションボックスを該サクションボックスの前記走行方向と直交する幅方向の中央位置を中心にして水平方向に前記角度分を回動させる回動装置と、を備えており、
    前記サクションボックスの吸引用開口孔は、それぞれ各角度調整用ロールの配置に対応した領域に形成され、前記角度調整用ロールは、それぞれ表面に弾性樹脂が被覆されており、頂部が前記サクションボックスの開口面より下方に突出しているものであり、
    前記サクションボックスは、予め定められた片面段ボールシートの最大紙幅の1/2幅を有することを特徴とする片面段ボールシートのガイド装置。
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