JP2017024370A - 加飾部品の製造装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多品種少量生産に対応することができ、かつ、加飾部品の製造効率を向上させることができる加飾部品の製造装置を提供すること。【解決手段】加飾部品の製造装置20は、ロボット装置22、レーザ照射装置23及びレーザ駆動制御手段60を備える。ロボット装置22は、被加飾面3上に加飾フィルム10が設けられた成形品2を支持治具42上に支持した状態で、成形品2の姿勢変更を行う。レーザ照射装置23は、加飾フィルム10に柄を描画して加飾するレーザ加飾工程と、余剰部分10aを切断するレーザトリミング工程とを実施するためにレーザL1を照射する。レーザ駆動制御手段60は、レーザ加飾工程及びレーザトリミング工程の実施順序に従ってレーザ照射装置23を駆動するとともに、両工程ごとに設定されたレーザL1の照射条件に基づきレーザL1の照射条件を変更する制御を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、成形品の被加飾面上に設けられた加飾フィルムに柄を描画して加飾するとともに、被加飾面からはみ出した加飾フィルムの余剰部分を切断する加飾部品の製造装置及び方法に関するものである。
自動車の内装部品などでは、デザイン性や品質を高めるために樹脂成形品の外表面(被加飾面)に装飾を加えるようにした加飾部品(例えば、コンソールボックス、インストルメントパネル、アームレストなど)が多く実用化されている。このような加飾部品に装飾を加える方法としては、例えば、樹脂成形品となる樹脂材料と装飾用の加飾フィルムとを成形型内に配置した状態で射出成形(インモールド成形)を行うことにより、被加飾面上に加飾フィルムが設けられた樹脂成形品を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、柄が描画された加飾フィルムを用いているため、多彩な色や高精細な模様からなる柄による加飾が可能である。また、柄が描画された加飾フィルムは、製版を用いた印刷によって得られるものであるため、少品種大量生産に好適である。
特開平7−329112号公報(図11等)
しかしながら、従来のインモールド成形法では、柄の描画を印刷で行うため、柄の変更時に製版の設計変更等が必要となり手間がかかる。よって、インモールド成形法では、多品種少量生産に対応できないという問題がある。
しかも、従来のインモールド成形法では、樹脂成形品からの加飾フィルムのはみ出し部分が余剰部分(バリ)となってしまうため、加飾フィルムの付着後に余剰部分を切断するトリミング工程を行う必要がある。その結果、加飾部品が完成するまでに掛かる時間が長くなるため、加飾部品の製造効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多品種少量生産に対応することができ、かつ、加飾部品の製造効率を向上させることができる加飾部品の製造装置及び方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、手段1に記載の発明は、被加飾面上に加飾フィルムが設けられた成形品を支持治具上に支持した状態で、前記成形品の姿勢変更を行うロボット装置と、前記被加飾面上の前記加飾フィルムに柄を描画して加飾するレーザ加飾工程と、前記被加飾面からはみ出した前記加飾フィルムの余剰部分を切断するレーザトリミング工程とを実施するためにレーザを照射する共通のレーザ照射装置と、あらかじめ設定された前記レーザ加飾工程及び前記レーザトリミング工程の実施順序に従って前記レーザ照射装置を駆動するとともに、前記両工程ごとに設定された前記レーザの照射条件に基づき前記レーザの照射条件を変更する制御を行うレーザ駆動制御手段とを備えたことを特徴とする加飾部品の製造装置をその要旨とする。
手段1に記載の発明によれば、レーザ照射装置からのレーザ照射によって、被加飾面上の加飾フィルムに柄を描画して加飾すれば、柄の変更が可能である。即ち、柄の変更時において、例えば製版の設計変更等の大掛かりな作業を行わなくても済むため、柄の変更を容易に行うことができ、ひいては、多品種少量生産に対応させることが可能である。しかも、レーザ照射装置は、柄を描画して加飾するレーザ加飾工程に加えて、加飾フィルムの余剰部分を切断するレーザトリミング工程を行っている。この場合、レーザトリミング工程を、レーザ照射装置とは別の装置で行わなくても済むため、加飾部品が完成するまでに掛かる時間を短縮することができる。その結果、加飾部品の製造効率が向上する。
ここで、加飾部品は、加飾フィルムを成形品の被加飾面上に設けたものであれば特に限定される訳ではなく、例えば、柄層上にクリア層を有する加飾フィルムを、インモールド成形法によって樹脂成形品の被加飾面上に一体的に設けたものを挙げることができる。このようにすれば、加飾フィルムが柄層を有するため、多彩な色や高精細な模様からなる柄による加飾が可能となる。
なお、クリア層の形成材料としては、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)、PC樹脂(ポリカーボネート樹脂)、PMMA樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)などを用いることができる。また、柄層の形成材料としては、アクリル樹脂、塩素化ポリエステル樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体などをバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色材として含有する着色インクを用いることができる。
また、レーザ照射装置によって照射されるレーザの種類は、上記のクリア層を加工可能なものを用いることがよく、例えば、COレーザやUVレーザなどを用いることができる。
なお、支持治具は、レーザ照射時に余剰部分を固定する固定手段を有していてもよい。このようにすれば、固定手段によって加飾フィルムの余剰部分を固定することにより、加飾フィルムとレーザ照射装置との間に余剰部分が存在しないようにすることができる。よって、レーザ照射時に、レーザが余剰部分に遮られにくくなるため、レーザ照射装置による加飾フィルムへのレーザの照射を確実に行うことができる。
また、上記製造装置は、切断された余剰部分をエアで吹き飛ばして除去するエアブロー装置を有していてもよい。このようにすれば、切断された余剰部分がエアブロー装置によって確実に除去されるため、成形品への余剰部分の付着が防止される。また、成形品への余剰部分の付着に起因して、成形品の特定箇所を狙ってレーザを照射することが困難になったり、レーザが遮られることを防止できる。
さらに、上記製造装置は、レーザ照射によって発生した煙を排出する排煙装置を有していてもよい。このようにすれば、レーザ照射によって発生した煙が排煙装置によって確実に排出されるため、成形品への煤の付着が防止される。また、煙が立ち上ることに起因して、成形品の特定箇所を狙ってレーザを照射することが困難になったり、レーザが煙を通過する際にレーザの照射強度が低下したりすることを防止できる。特に、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施する際には、加飾フィルムの余剰部分を切断する際に発生した煙が多く立ち上っている。このため、上記の排煙装置を用いて煙を排出すれば、レーザが煙を通過する際にレーザの照射強度が低下することに起因して、柄の描画が困難になるといった問題を解消することができる。しかも、煤がレーザ照射装置に付着することも防止されるため、煤の付着に起因したレーザの照射強度の低下を防止することができる。
手段2に記載の発明は、上記手段1に記載の装置を用いて加飾部品を製造する方法であって、前記ロボット装置の前記支持治具上に、被加飾面上に加飾フィルムが設けられた成形品を支持する準備工程と、前記成形品の姿勢変更を行いながらレーザ照射を行うことによって、前記被加飾面上の前記加飾フィルムに柄を描画して加飾するレーザ加飾工程と、前記成形品の姿勢変更を行いながらレーザ照射を行うことによって、前記被加飾面からはみ出した前記加飾フィルムの余剰部分を切断するレーザトリミング工程とを含むことを特徴とする加飾部品の製造方法をその要旨とする。
手段2に記載の発明によると、レーザ加飾工程を行い、レーザ照射によって被加飾面上の加飾フィルムに柄を描画して加飾すれば、柄の変更が可能である。即ち、柄の変更時において、例えば製版の設計変更等の大掛かりな作業を行わなくても済むため、柄の変更を容易に行うことができ、ひいては、多品種少量生産に対応させることが可能である。しかも、手段2に記載の発明では、レーザ照射により、柄を描画して加飾するレーザ加飾工程に加えて、加飾フィルムの余剰部分を切断するレーザトリミング工程を行っている。この場合、レーザ照射とは別の方法を用いて余剰部分を切断しなくても済むため、加飾部品が完成するまでに掛かる時間を短縮することができる。その結果、加飾部品の製造効率が向上する。
なお、上記手段2に記載の発明では、レーザ加飾工程の実施後にレーザトリミング工程を実施してもよいし、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施してもよい。レーザ加飾工程の実施後にレーザトリミング工程を実施する場合、支持治具上に支持された成形品の姿勢がロボット装置によって変更されるため、成形品が傾いた際に、成形品に設けられた加飾フィルムの余剰部分が動いてしまう可能性が高い。そこで、レーザ加飾工程において、ロボット装置の支持治具に余剰部分を固定した状態でレーザ照射を行うようにすれば、加飾フィルムとレーザ照射装置との間に余剰部分が存在しないようにすることができる。その結果、レーザ加飾工程の実施時に、レーザが余剰部分に遮られにくくなるため、加飾フィルムへのレーザの照射を確実に行うことができる。一方、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施する場合には、レーザ加飾工程を実施する時点で余剰部分が存在しないようにすることができるため、余剰部分に遮られることなく、加飾フィルムへのレーザの照射を行うことができる。
なお、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施する際には、レーザトリミング工程において切断した余剰部分がレーザを遮るおそれがあるため、切断した余剰部分を確実に除去することが好ましい。余剰部分を除去する方法としては、レーザトリミング工程において、レーザ照射によって余剰部分を複数片に分断して除去することや、レーザトリミング工程において、切断された余剰部分をエアで吹き飛ばして除去することや、レーザトリミング工程において、切断された余剰部分を支持治具とは別にある所定の場所に貯めておくようにすることなどが挙げられる。これらのようにした場合、レーザ加飾工程を実施する時点で余剰部分が確実に存在しなくなるため、余剰部分に遮られることなく、加飾フィルムへのレーザの照射を確実に行うことができる。
さらに、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施する場合、レーザトリミング工程において、発生した煙を排出しながらレーザ照射を行うことが好ましい。このようにすれば、レーザトリミング工程において発生した煙が確実に排出される。このため、レーザ加飾工程を実施する際において、煙が立ち上ることに起因して、成形品の特定箇所を狙ってレーザを照射することが困難になったり、レーザが煙を通過する際にレーザの照射強度が低下することに起因して、柄の描画が困難になったりするといった問題を解消することができる。
以上詳述したように、請求項1〜14に記載の発明によると、多品種少量生産に対応することができ、かつ、加飾部品の製造効率を向上させることができる。
本実施形態における車両用加飾部品を示す概略断面図。 車両用加飾部品を示す要部断面図。 車両用加飾部品の製造装置を示す概略構成図。 樹脂成形品を支持治具上に支持した状態を示す概略断面図。 他の実施形態において、樹脂成形品を支持治具上に支持した状態を示す概略断面図。 他の実施形態において、車両用加飾部品の製造装置の一部を示す概略構成図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1,図2に示されるように、車両用加飾部品1は、立体形状をなす樹脂成形品2を備えている。本実施形態の車両用加飾部品1は、自動車のドアに設けられたアームレストの上面を覆う装飾パネルである。また、樹脂成形品2は、凸状に湾曲した曲面である被加飾面3(外表面)を有している。車両用加飾部品1は、加飾フィルム10を、インモールド成形法によって樹脂成形品2の被加飾面3上に一体的に設けたものである。
図2に示されるように、加飾フィルム10は、柄層11上にクリア層12を有するものである。詳述すると、柄層11は、樹脂成形品2の被加飾面3上に形成されている。本実施形態の柄層11は、色合いが下層側ほど濃くなるように3色(下層側から順に、こげ茶色、茶色、薄茶色)のインク層13,14,15を積層することによって形成されている。そして、第1層のインク層13が被加飾面3全体に形成される一方、第2層のインク層14が第1層のインク層13の表面に対して部分的に形成され、第3層のインク層15が第2層のインク層14の表面に対して部分的に形成されることにより、木目模様の柄16が描画される。なお、各インク層13〜15の厚さは、それぞれ5μm以上15μm以下(本実施形態では6μm)に設定されている。なお、加飾フィルム10は、柄層11の裏面(クリア層12を有しない側の面)に接着層(図示略)を有していてもよい。ここで、樹脂成形品2の形成材料が、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)、PC樹脂、PMMA樹脂のいずれかである場合、接着層の形成材料としては、アクリル樹脂や塩化ビニル酢酸ビニル共重合体などを用いることができる。また、樹脂成形品2の形成材料が、PP樹脂(ポリプロピレン樹脂)またはPE樹脂(ポリエチレン樹脂)である場合、接着層の形成材料としては、塩素化ポリプロピレン樹脂を用いることができる。
また、クリア層12は、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)からなる層であり、各インク層13〜15を保護するようになっている。なお、クリア層12の厚さは、20μm以上500μm以下(クリア層12がPET樹脂からなる本実施形態では20μm以上100μm以下)に設定されている。また、クリア層12における所定位置には、複数の凹部17が形成されている。本実施形態の凹部17は、最上層のインク層15が存在しない部分の直上に配置されている。なお、凹部17の深さは、クリア層12の厚さよりも小さいため、凹部17が柄層11に達することはない。各凹部17は、木目模様の柄16において木の導管となる部分を示している。
次に、車両用加飾部品1の製造装置20について説明する。
図3に示されるように、製造装置20は、成形装置21、ロボット装置22及びレーザ照射装置23を備えている。成形装置21は、インモールド成形法により、被加飾面4上に加飾フィルム10が一体的に設けられた樹脂成形品2を形成するための装置である。また、成形装置21は、支持台31、フィルム送出装置32、成形型33及び樹脂充填装置34を備えている。フィルム送出装置32は、支持台31を構成する天板35の上方に配置された送出ローラ36と、天板35の下方に配置された巻取ローラ37とを備えている。送出ローラ36には、加飾フィルム10が巻回されている。このフィルム送出装置32は、送出ローラ36から加飾フィルム10を垂下させて送り出すとともに、送り出した加飾フィルム10を巻取ローラ37によって巻き取る機能を有している。
また、成形型33は、支持台31の天板35上に設置されており、可動型38及び固定型39からなっている。この成形型33では、送出ローラ36から送り出された加飾フィルム10を可動型38の成形面上に配置した状態で、加飾フィルム10の周縁部が可動型38と固定型39とで挟持されるようになっている。そして、成形型33内の成形空間(キャビティ)に樹脂材料を充填すれば、加飾フィルム10が被加飾面3上に一体的に設けられた樹脂成形品2がインモールド成形される。また、樹脂充填装置34は、天板35上において固定型39の側方に設置されており、固定型39側からキャビティ内に樹脂材料を充填するためのものである。なお、成形型33と巻取ローラ37との間には、切断刃などを備えた切断機構(図示略)が設けられている。切断機構は、インモールド成形によって加飾フィルム10が設けられた樹脂成形品2を切り離すためのものである。
図3に示されるように、ロボット装置22は、ロボットアーム41と、ロボットアーム41の先端に設けられた支持治具42とを備えている。支持治具42は、被加飾面3を上方に向けた状態で、被加飾面3上に加飾フィルム10が一体的に設けられた樹脂成形品2を支持するようになっている。そして、ロボット装置22は、樹脂成形品2を支持治具42上に支持した状態で、樹脂成形品2の姿勢変更を行う。詳述すると、ロボット装置22は、ロボットアーム41を駆動して樹脂成形品2の位置及び角度を変更することにより、加飾フィルム10のクリア層12に対するレーザL1の照射位置や照射角度を変更する。
図4に示されるように、支持治具42は、加飾フィルム10が設けられた樹脂成形品2を支持する支持板43と、一対のクランプ44(固定手段)とを備えている。各クランプ44は、加飾フィルム10が設けられた樹脂成形品2を支持板43上に支持した状態で、支持体43との間に加飾フィルム10の余剰部分10aを挟み込むことにより、余剰部分10aを固定する。
図3に示されるように、レーザ照射装置23は、後述するレーザ加飾工程とレーザトリミング工程とを実施するためにレーザL1を照射する装置である。即ち、レーザ照射装置23は、レーザ加飾工程及びレーザトリミング工程の両方において共通して用いられる装置である。具体的に言うと、レーザ照射装置23は、被加飾面3上の加飾フィルム10にレーザL1を照射することにより、加飾フィルム10に柄16を構成する凹部17を描画して加飾するようになっている。また、レーザ照射装置23は、樹脂成形品2の外形線に沿ってレーザL1を照射することにより、被加飾面3からはみ出した加飾フィルム10の余剰部分10a(バリ)を切断するようになっている。
なお、レーザ照射装置23は、レーザL1(本実施形態ではCOレーザ)を発生させるレーザ発生部51と、レーザL1を偏向させるレーザ偏向部52と、レーザ発生部51及びレーザ偏向部52を制御するレーザ制御部53とを備えている。レーザ偏向部52は、レンズ54と反射ミラー55とを複合させてなる光学系であり、これらレンズ54及び反射ミラー55の位置を変更することにより、レーザL1の照射位置や焦点位置を調整するようになっている。即ち、本実施形態のレーザ照射装置23は、ガルバノミラー式のレーザ照射装置である。また、レーザ制御部53は、レーザL1の照射時間変調、照射強度変調、照射面積変調などの制御を行う。
次に、製造装置20の電気的構成について説明する。
図3に示されるように、製造装置20は、装置全体を統括的に制御する制御装置24を備えている。制御装置24は、CPU60、メモリ61及び入出力ポート62等からなる周知のコンピュータにより構成されている。CPU60は、フィルム送出装置32、成形型33、樹脂充填装置34、ロボット装置22及びレーザ照射装置23に電気的に接続されており、各種の駆動信号によってそれらを制御する。
なお、メモリ61には、レーザ照射を行うためのレーザ照射データが記憶されている。また、メモリ61には、レーザ照射に用いられるレーザ照射パラメータ(レーザL1の照射位置、焦点位置、照射角度、照射面積、照射時間、照射強度、照射周期、照射ピッチなど)を示すデータが記憶されている。
次に、車両用加飾部品1の製造方法を説明する。
まず、PET樹脂からなるクリア層12上に柄層11をグラビア印刷してなる加飾フィルム10を準備する。加飾フィルム10は、ロールtoロール方式で印刷されているため、送出ローラ36に巻回された状態でフィルム送出装置32(図3参照)にセットされる。なお、クリア層12に対する柄層11の形成方法としては、グラビア印刷以外にスクリーン印刷などの周知の印刷法を使用することができる。
次に、熱可塑性を有する樹脂材料(例えばABS樹脂)を用いて、被加飾面3上に加飾フィルム10が設けられた樹脂成形品2を形成する。具体的に言うと、CPU60は、メモリ61に記憶されている射出成形データを読み出し、読み出した射出成形データに基づいてローラ駆動信号を生成し、生成したローラ駆動信号をフィルム送出装置32に出力する。フィルム送出装置32は、CPU60から出力されたローラ駆動信号に基づいて送出ローラ36を駆動することにより、送出ローラ32に巻回されている加飾フィルム10を成形型33側に送り出す。
そして、送出ローラ32によって送り出された加飾フィルム10の先端部分が可動型38と固定型39との間に到達すると、加飾フィルム10の先端部分は、可動型38の成形面上に配置されるようになる。このとき、CPU60は、メモリ61に記憶されているレーザ照射データを読み出し、読み出したレーザ照射データに基づいて可動型駆動信号を生成し、生成した可動型駆動信号を成形型33に出力する。成形型33は、CPU60から出力された可動型駆動信号に基づいて可動型38を駆動することにより、加飾フィルム10の周縁部を可動型38と固定型39とで挟持する。この時点で、内部に樹脂成形品2と同一形状かつ同一体積のキャビティが構成される。そして、CPU60は、メモリ61に記憶されているレーザ照射データを読み出し、読み出したレーザ照射データに基づいて樹脂充填信号を生成し、生成した樹脂充填信号を樹脂充填装置34に出力する。樹脂充填装置34は、CPU60から出力された樹脂充填信号に基づいて、所定量の樹脂材料を加熱した状態でキャビティ内に充填した後、冷却する。その結果、被加飾面3上に加飾フィルム10が設けられた樹脂成形品2がインモールド成形される。その後、可動型38及び固定型39を互いに離間させれば、加飾フィルム10が設けられた樹脂成形品2が取り出される。さらに、取り出された樹脂成形品2(及び加飾フィルム10)は、図示しない切断機構によって切り離される。
次に、準備工程を行い、切断機構によって切り離された樹脂成形品2(及び加飾フィルム10)を、ロボット装置22の支持治具42上に支持させる。なお、樹脂成形品2は、作業者によって支持治具42上に支持される。さらに、加飾フィルム10の余剰部分10aをクランプ44と支持板43とで挟み込むことにより、余剰部分10aを引っ張り気味にした状態で固定する。
また、CPU60は、メモリ61に記憶されているレーザ照射データを読み出し、読み出したレーザ照射データに基づいてロボット駆動信号を生成し、生成したロボット駆動信号をロボット装置22に出力する。ロボット装置22は、CPU60から出力されたロボット駆動信号に基づいてロボットアーム41を駆動することにより、支持治具42(及び支持治具42上にある樹脂成形品2)をレーザ照射装置23に対して接近または離間させる。その結果、樹脂成形品2に対するレーザL1の照射位置が変更され、加飾フィルム10の表面に対するレーザL1の照射距離が一定に保持される。
次に、CPU60は、あらかじめ設定されたレーザ加飾工程及びレーザトリミング工程の実施順序に従ってレーザ照射装置23を駆動するとともに、両工程ごとに設定されたレーザL1の照射条件に基づきレーザL1の照射条件を変更する制御を行う。即ち、CPU60は、レーザ駆動制御手段としての機能を有している。
具体的に言うと、まず、本実施形態ではレーザ加飾工程を実施する。レーザ加飾工程では、レーザ照射を行うことにより、被加飾面3上の加飾フィルム10に柄16を構成する凹部17を描画して加飾する。また、レーザ加飾工程では、支持治具42に余剰部分10aを固定したままの状態でレーザ照射を行う。詳述すると、まず、CPU60は、メモリ61に記憶されているレーザ照射データを読み出し、読み出したレーザ照射データに基づいて凹部形成用の駆動信号である凹部形成信号を生成し、生成した凹部形成信号をレーザ照射装置23に出力する。レーザ照射装置23は、CPU60から出力された凹部形成信号に基づいて、加飾フィルム10にレーザL1を照射する(図3参照)。なお、レーザ照射装置23のレーザ制御部53は、レーザ発生部51からレーザL1を照射させ、凹部17のパターンに応じてレーザ偏向部52を制御する。この制御により、レーザL1の照射位置が決定されるとともに、レーザL1の焦点位置がクリア層12の表層部分に決定される。この場合、レーザL1のエネルギが表層部分に集中して熱量が多くなるため、クリア層12の表層部分が昇華することにより、柄層11が除去されずに、クリア層12のみが除去される。その結果、クリア層12にのみ凹部17が形成される。
また、レーザ加飾工程の実施時において、CPU60は、メモリ61に記憶されているレーザ照射データを読み出し、読み出したレーザ照射データに基づいて第1姿勢変更信号を生成し、生成した第1姿勢変更信号をロボット装置22に出力する。ロボット装置22は、CPU60から出力された第1姿勢変更信号に基づき、ロボットアーム41を駆動して支持治具42に支持された樹脂成形品2の位置及び角度を変更することにより、クリア層12に対するレーザL1の照射位置や照射角度を変更する。即ち、本実施形態のレーザ加飾工程では、樹脂成形品2の姿勢変更を行いながらレーザ照射を行う。
そして、レーザ加飾工程の実施後にレーザトリミング工程を実施する。レーザトリミング工程では、レーザ照射を行うことにより、被加飾面3からはみ出した加飾フィルム10の余剰部分10aを切断する。また、レーザトリミング工程では、レーザ加飾工程と同様に、支持治具42に余剰部分10aを固定したままの状態でレーザ照射を行う。詳述すると、まず、CPU60は、メモリ61に記憶されているレーザ照射データを読み出し、読み出したレーザ照射データに基づいてトリミング用の駆動信号であるトリミング信号を生成し、生成したトリミング信号をレーザ照射装置23に出力する。レーザ照射装置23は、CPU60から出力されたトリミング信号に基づいて、被加飾面3の外形線に沿ってレーザL1を照射する(図3参照)。このとき、CPU60は、レーザトリミング工程におけるレーザL1の照射条件(本実施形態では、レーザL1の照射強度)を、レーザ加飾工程におけるレーザL1の照射条件(レーザL1の照射強度)よりも強い条件に設定する。その結果、被加飾面3の外形線からはみ出した余剰部分10aが除去される。なお、レーザ照射装置23のレーザ制御部53は、レーザ発生部51からレーザL1を照射させ、被加飾面3の外形線のパターンに応じてレーザ偏向部52を制御する。この制御により、レーザL1の照射位置が決定されるとともに、レーザL1の焦点位置が加飾フィルム10の裏面に決定される。この場合、レーザL1のエネルギが加飾フィルム10の裏面に集中して熱量が多くなるため、加飾フィルム10において被加飾面3の外形線と一致する部分が昇華することにより、余剰部分10aが切断される。
また、レーザトリミング工程の実施時において、CPU60は、メモリ61に記憶されているレーザ照射データを読み出し、読み出したレーザ照射データに基づいて第2姿勢変更信号を生成し、生成した第2姿勢変更信号をロボット装置22に出力する。ロボット装置22は、CPU60から出力された第2姿勢変更信号に基づき、ロボットアーム41を駆動して支持治具42に支持された樹脂成形品2の位置及び角度を変更することにより、加飾フィルム10に対するレーザL1の照射位置や照射角度を変更する。即ち、本実施形態のレーザトリミング工程では、樹脂成形品2の姿勢変更を行いながらレーザ照射を行う。以上の工程を経て、本実施形態の車両用加飾部品1が製造される。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の製造装置20では、レーザ照射装置23からのレーザ照射によって、被加飾面3上の加飾フィルム10に凹部17を描画して加飾すれば、柄16の変更が可能である。即ち、柄16の変更時においては、メモリ61に記憶されているレーザ照射データや、レーザ照射パラメータを変更するだけでよいため、製版の設計変更等の大掛かりな作業を行わなくても済む。従って、柄16の変更を容易に行うことができ、ひいては、多品種少量生産に対応させることが可能である。しかも、レーザ照射装置23は、柄16を描画して加飾するレーザ加飾工程に加えて、加飾フィルム10の余剰部分10aを切断するレーザトリミング工程を行っている。この場合、レーザトリミング工程を、レーザ照射装置23とは別の装置で行わなくても済むため、車両用加飾部品1が完成するまでに掛かる時間を短縮することができる。その結果、車両用加飾部品1の製造効率が向上する。
(2)本実施形態では、支持治具42に設けられたクランプ44によって加飾フィルム10の余剰部分10aを固定することにより、加飾フィルム10とレーザ照射装置23との間に余剰部分10aが存在しないようにすることができる。よって、レーザ照射時に、レーザL1が余剰部分10aに遮られにくくなるため、レーザ照射装置23による加飾フィルム10へのレーザL1の照射を確実に行うことができる。
(3)本実施形態の車両用加飾部品1では、複数のインク層13,14,15の色合いが下層側に行くほど濃くなっているので、レーザ照射によって加工された凹部17が濃い色で表現される。従って、凹凸や陰影を有する天然木に近い立体感のある柄16を確実に表現することができる。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、加飾フィルム10の余剰部分10aを固定する固定手段は、クランプ44であった。しかし、例えば図5に示されるように、加飾フィルム70の余剰部分70aを吸引する吸引装置71を固定手段として用いてもよい。なお、吸引装置71は、真空引きするための一対の吸引穴72を備えている。各吸引穴72は、支持治具73の支持板74において互いに離間して配置されており、支持板74を貫通している。そして、各吸引穴72は、図示しない吸着流路に連通している。なお、真空引きを行うと、吸引穴72の近傍にあるエアが、吸着流路を介して吸引される。その結果、真空引きによる吸引力により、余剰部分70aが支持板74に吸引保持される。
・上記実施形態では、レーザ加飾工程の実施後にレーザトリミング工程を実施していたが、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施してもよい。さらに、この場合、加飾フィルム10の余剰部分10aは、支持治具42のクランプ44によって引っ張り気味にした状態で固定されていることが好ましい。このようにすれば、レーザトリミング工程の実施後において、余剰部分10aの跳ね上がりが防止されるため、レーザ加飾工程を実施する際に、余剰部分10aに遮られることなく、加飾フィルム10へのレーザL1の照射を行うことができる。
なお、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施する場合、レーザトリミング工程において、レーザ照射によって余剰部分10aを複数片に分断して除去してもよい。このようにすれば、余剰部分10aを分断してなる個々の欠片が小さくかつ軽くなる。その結果、余剰部分10aを除去する際に、余剰部分10aが他の部分(例えば、ロボット装置22など)に引っ掛かるなどの問題が生じにくくなるため、余剰部分10aの除去が容易になる。
・図6に示されるように、製造装置80は、切断された加飾フィルム81の余剰部分81aをエアA1で吹き飛ばして除去するエアブロー装置82を有していてもよい。例えば、エアブロー装置82は、支持治具83の上方、具体的には、箱状のキャビネット84の上部に設置され、レーザ照射装置85を挟んで一対配置されている。また、エアブロー装置82は、エアA1の噴出口が樹脂成形品86の被加飾面87に向けて配置されている。
また、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施する場合、レーザトリミング工程において、切断された余剰部分81aを支持治具83とは別にある所定の場所(図5ではトレイ88)に貯めておくようにしてもよい。なお、切断された余剰部分81aは、ロボット装置22の姿勢制御によって樹脂成形品86(及び加飾フィルム81)が傾斜した際に、エアA1に吹き飛ばされることにより、トレイ88内に導かれる。
このようにすれば、切断された余剰部分81aがエアブロー装置82によって確実に除去されるため、樹脂成形品86への余剰部分81aの付着が防止される。また、切断された余剰部分81aをトレイ88に貯めておくことにより、レーザ加飾工程を実施する時点で余剰部分81aが確実に存在しなくなるため、樹脂成形品86への余剰部分81aの付着が確実に防止される。よって、樹脂成形品86への余剰部分81aの付着に起因して、樹脂成形品86の特定箇所を狙ってレーザL2を照射することが困難になったり、レーザL2の照射強度が低下したりすることを防止できる。
・また、図6に示されるように、製造装置80は、レーザ照射によって発生した煙を排出する排煙装置90を有していてもよい。例えば、排煙装置90は、吸引用ダクト91、ホース92及び集塵部93を備えている。吸引用ダクト91は、キャビネット84内に収容され、上端にて開口している。そして、吸引用ダクト91は、煙を含むエアA1を吸引するようになっている。また、ホース92は、両端部が吸引用ダクト91の下端部及び集塵部93の上端部にそれぞれ接続され、吸引用ダクト91及び集塵部93を互いに連通している。集塵部93は、ベースフレーム94の底部に設けられた支持板(図示略)上に設置されている。集塵部93は、余剰部分81a及び煙を含むエアA1をホース92を介して吸引し、吸引したエアA1から余剰部分81aを除去するようになっている。
このようにすれば、レーザ照射によって発生した煙が排煙装置90によって確実に排出されるため、樹脂成形品86への煤の付着が防止される。また、レーザトリミング工程の実施後にレーザ加飾工程を実施する場合、煙が立ち上ることに起因して、樹脂成形品86の特定箇所を狙ってレーザL2を照射することが困難になったり、レーザL2の照射強度が低下したりすることを防止できる。しかも、煤がレーザ照射装置85に付着することも防止されるため、煤の付着に起因したレーザL2の照射強度の低下を防止することができる。
・上記実施形態では、インモールド成形法によって樹脂成形品2に設けられた加飾フィルム10が、切断機構によって切り離されていた。しかし、レーザ加飾工程及びレーザトリミング工程で用いられるレーザL1によって、加飾フィルム10を切り離すようにしてもよい。
・上記実施形態では、加飾フィルム10を構成するクリア層12がPET樹脂からなり、クリア層12の厚さが20μm以上100μm以下(具体的には30μm)に設定されていた。しかし、クリア層12の形成材料をPC樹脂やPMMA樹脂などの他の材料に変更してもよい。なお、クリア層がPC樹脂からなる場合、クリア層の厚さは例えば300μmとなる。また、クリア層がPMMA樹脂からなる場合、クリア層の厚さは例えば500μmとなる。
・上記実施形態では、加飾フィルム10のクリア層12のみに凹部17が形成されていたが、クリア層12を貫通し、柄層11の一部を除去する凹部であってもよい。また、上記実施形態では、インク層15が存在していない部分の直上に凹部17が配置されていたが、インク層15が存在している部分の直上に凹部17などを配置してもよい。
・上記実施形態において、加飾フィルム10のクリア層12に形成されている柄16は、木目模様において木の導管を示す凹部17であった。しかし、ドット状の凹部17をクリア層12に形成される柄として用いてもよい。なお、クリア層12に形成される柄は、凹部に限られる訳ではなく、レーザ照射を行った結果、クリア層12において状態が変化した部分、例えば、焦げて変色した変色部や、表面粗さが異なる部分などを柄としてもよい。
・上記実施形態の車両用加飾部品1は、こげ茶色、茶色、薄茶色の3色のインク層13,14,15と、凹部17とで柄16を表現するものであったが、インク層の色及び層数や凹部の種類は、柄に応じて適宜変更することができる。なお、柄としては、上記実施形態の木目模様の柄16以外に、炭素繊維織物を示す模様の柄や、ヘアライン加工が施されたアルミパネルを示す模様の柄などを挙げることができる。
・上記実施形態では、車両用加飾部品1をドアのアームレストに具体化したが、これ以外に、コンソールボックス、インストルメントパネルなどの部品に具体化してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段1において、前記レーザ駆動制御手段は、前記レーザトリミング工程における前記レーザの照射条件を、前記レーザ加飾工程における前記レーザの照射条件よりも強い条件に設定することを特徴とする加飾部品の製造装置。
(2)上記手段2において、前記レーザトリミング工程では、前記余剰部分を挟んで引っ張り気味にした状態で固定しておくことを特徴とする加飾部品の製造方法。
(3)上記手段2において、前記加飾部品は、柄層上にクリア層を有する前記加飾フィルムを、インモールド成形法によって樹脂成形品の前記被加飾面上に一体的に設けたものであり、前記レーザ加飾工程では、前記クリア層にのみ凹部を形成することを特徴とする加飾部品の製造方法。
1…加飾部品としての車両用加飾部品
2,86…成形品としての樹脂成形品
3,87…被加飾面
10,70,81…加飾フィルム
10a,70a,81a…余剰部分
11…柄層
12…クリア層
16…柄
20,80…加飾部品の製造装置
22…ロボット装置
23,85…レーザ照射装置
42,73,83…支持治具
44…固定手段としてのクランプ
60…レーザ駆動制御手段としてのCPU
71…固定手段としての吸引装置
82…エアブロー装置
88…所定の場所としてのトレイ
90…排煙装置
A1…エア
L1,L2…レーザ

Claims (14)

  1. 被加飾面上に加飾フィルムが設けられた成形品を支持治具上に支持した状態で、前記成形品の姿勢変更を行うロボット装置と、
    前記被加飾面上の前記加飾フィルムに柄を描画して加飾するレーザ加飾工程と、前記被加飾面からはみ出した前記加飾フィルムの余剰部分を切断するレーザトリミング工程とを実施するためにレーザを照射する共通のレーザ照射装置と、
    あらかじめ設定された前記レーザ加飾工程及び前記レーザトリミング工程の実施順序に従って前記レーザ照射装置を駆動するとともに、前記両工程ごとに設定された前記レーザの照射条件に基づき前記レーザの照射条件を変更する制御を行うレーザ駆動制御手段と
    を備えたことを特徴とする加飾部品の製造装置。
  2. 前記支持治具は、レーザ照射時に前記余剰部分を固定する固定手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の加飾部品の製造装置。
  3. 切断された前記余剰部分をエアで吹き飛ばして除去するエアブロー装置を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の加飾部品の製造装置。
  4. レーザ照射によって発生した煙を排出する排煙装置を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加飾部品の製造装置。
  5. 前記加飾部品は、柄層上にクリア層を有する前記加飾フィルムを、インモールド成形法によって樹脂成形品の前記被加飾面上に一体的に設けたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加飾部品の製造装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置を用いて加飾部品を製造する方法であって、
    前記ロボット装置の前記支持治具上に、被加飾面上に加飾フィルムが設けられた成形品を支持する準備工程と、
    前記成形品の姿勢変更を行いながらレーザ照射を行うことによって、前記被加飾面上の前記加飾フィルムに柄を描画して加飾するレーザ加飾工程と、
    前記成形品の姿勢変更を行いながらレーザ照射を行うことによって、前記被加飾面からはみ出した前記加飾フィルムの余剰部分を切断するレーザトリミング工程と
    を含むことを特徴とする加飾部品の製造方法。
  7. 前記レーザ加飾工程の実施後に前記レーザトリミング工程を実施することを特徴とする請求項6に記載の加飾部品の製造方法。
  8. 前記レーザ加飾工程において、前記ロボット装置の支持治具に前記余剰部分を固定した状態でレーザ照射を行うことを特徴とする請求項7に記載の加飾部品の製造方法。
  9. 前記レーザトリミング工程の実施後に前記レーザ加飾工程を実施することを特徴とする請求項6に記載の加飾部品の製造方法。
  10. 前記レーザトリミング工程において、レーザ照射によって前記余剰部分を複数片に分断して除去することを特徴とする請求項9に記載の加飾部品の製造方法。
  11. 前記レーザトリミング工程において、切断された前記余剰部分をエアで吹き飛ばして除去することを特徴とする請求項9または10に記載の加飾部品の製造方法。
  12. 前記レーザトリミング工程において、切断された前記余剰部分を前記支持治具とは別にある所定の場所に貯めておくようにすることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の加飾部品の製造方法。
  13. 前記レーザトリミング工程において、発生した煙を排出しながらレーザ照射を行うことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の加飾部品の製造方法。
  14. 前記加飾部品は、柄層上にクリア層を有する前記加飾フィルムを、インモールド成形法によって樹脂成形品の前記被加飾面上に一体的に設けたものであることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の加飾部品の製造方法。
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