JP2017023946A - 有機汚染物の浄化施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】揮発性有機物によって汚染された地下水等の水、土壌等(有機汚染物)を浄化するにあたり、浄化を迅速に行い、浄化効果を向上させる有機汚染物の浄化施工方法の提供。
【解決手段】揮発性有機物で汚染された有機汚染物を、有機汚染物の存在する地下汚染領域及び/又はその近傍に過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤4を注入することで前記揮発性有機物を分解させて浄化する浄化施工方法であって、前記過硫酸塩は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム及び過硫酸アンモニウムから選ばれる少なくとも一種であり、その濃度は、0.5質量%以上であり、前記鉄系触媒は、鉄粉、ナノ鉄及び硫酸第一鉄から選ばれる少なくとも一種であり、その濃度は、0.05質量%以上である。
【選択図】図1
【解決手段】揮発性有機物で汚染された有機汚染物を、有機汚染物の存在する地下汚染領域及び/又はその近傍に過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤4を注入することで前記揮発性有機物を分解させて浄化する浄化施工方法であって、前記過硫酸塩は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム及び過硫酸アンモニウムから選ばれる少なくとも一種であり、その濃度は、0.5質量%以上であり、前記鉄系触媒は、鉄粉、ナノ鉄及び硫酸第一鉄から選ばれる少なくとも一種であり、その濃度は、0.05質量%以上である。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、有機汚染物の浄化施工方法に関する。
長年工場用地として使用された土地には、揮発性有機物(VOC)が蓄積されており、工場用地の土壌やその付近の地下水から、VOCが例えば、水質汚濁及び土壌汚染に係る環境基準値を超えて検出されることがある。このように、VOCに汚染された土壌や地下水を浄化する方法としては、例えば、地下水の汚染に対しては地上に揚水した後に浄化処理する方法が行われている。土壌の汚染に対しては、土壌を加熱して浄化する方法や、掘削して汚染土壌を除去する方法が一般的である。また、汚染された地下水や土壌に対して、化学的処理や微生物による浄化が行われることもある。
このような汚染土壌や汚染水(地下水)などの有機汚染物の化学的処理として、有機汚染物に、過酸化水素及び鉄系触媒を添加することでVOCを分解するフェントン法や、過硫酸塩によってVOCを分解する酸化法が知られている。フェントン法を用いた有機汚染物の浄化方法として、例えば、有機汚染物に汚染された汚染物に過酸化水素と鉄系触媒を添加し、さらに過硫酸塩や過硫酸イオンを添加する方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。また、酸化法としては、有機汚染物に過硫酸塩を添加する方法、過硫酸塩にさらにキレート鉄を添加する方法が知られている(例えば、特許文献3、4参照。)。
しかしながら、従来のフェントン法を用いる方法では、反応時の発熱が多いために酸化力が強く、反応が非常に速やかに進行する。そのため、揮発性有機物によって汚染された地下水等の水又は土壌を浄化する場合に、浄化作用の持続性が低いことから十分な浄化が行い難いため、浄化効果が低いという課題があった。一方、酸化法では、浄化に長時間を要するという課題があった。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、揮発性有機物によって汚染された有機汚染物を浄化するにあたり、浄化を迅速に行い、浄化効果を向上させた有機汚染物の浄化施工方法を提供することを目的とする。
本発明の有機汚染物の浄化施工方法の一態様は、揮発性有機物で汚染された有機汚染物を浄化するにあたり、前記有機汚染物の存在する地下汚染領域及び/又はその近傍に過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤を注入することで前記揮発性有機物を分解させる有機汚染物の浄化施工方法であって、前記過硫酸塩は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム及び過硫酸アンモニウムから選ばれる少なくとも一種であり、前記有機汚染物の量に対する前記過硫酸塩の濃度は、0.5質量%以上であり、前記鉄系触媒は、鉄粉、ナノ鉄及び硫酸第一鉄から選ばれる少なくとも一種であり、前記有機汚染物の量に対する前記鉄系触媒の濃度は、0.05質量%以上であることを特徴とする。
本発明の有機汚染物の浄化施工方法によれば、揮発性有機物によって汚染された地下水等の水、土壌等(有機汚染物)を浄化するにあたり、浄化を迅速に行い、浄化効果を向上させることができる。
以下、図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態における有機汚染物の浄化施工方法は、揮発性有機物(VOC)で汚染された有機汚染物を浄化するにあたり、地下汚染領域及び/又はその付近に過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤を注入することで汚染物を分解させる有機汚染物の浄化施工方法である。
(第1の実施形態)
本実施形態における有機汚染物の浄化施工方法は、揮発性有機物(VOC)で汚染された有機汚染物を浄化するにあたり、地下汚染領域及び/又はその付近に過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤を注入することで汚染物を分解させる有機汚染物の浄化施工方法である。
浄化対象である有機汚染物は、トリクロロエチレン(TCE)、ポリクロロエチレン(PEC)、ポリ塩化ビフェニル(PCB)等のVOCに汚染された地下水等の水や土壌である。
図1は、本実施形態における有機汚染物の浄化施工方法を説明するための概略図である。図1に、滞水層1の一部がVOCで汚染された有機汚染領域3を示す。滞水層1は、透水性の高い地層において、地下水によって飽和している地層部分である。図1の有機汚染領域3では、滞水層1がVOCで汚染された地下水(有機汚染水)で満たされているために、滞水層1を構成する土壌の一部がVOCにより汚染された有機汚染土壌となっている。
本実施形態の有機汚染物の浄化施工方法では、有機汚染領域3の地上から地中の滞水層1まで伸びる浄化剤注入管2を埋設する。浄化剤注入管2の、滞水層1に埋設された部分には、浄化剤4を流出させる流出口5が設けられている。浄化剤4を、浄化剤注入管2の地上部分から供給し、流出口5を介して、滞水層1の有機汚染領域3とその近傍に注入する。
浄化剤注入管2から注入された浄化剤4によって、有機汚染領域3に含まれるVOCが分解される。これにより、有機汚染領域3に含まれる有機汚染水及び有機汚染土壌が浄化される。
浄化剤4としては、過硫酸塩と鉄系触媒を含む水溶液が用いられる。浄化剤4に含まれる過硫酸塩は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム又は過硫酸アンモニウムである。過硫酸塩としては1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
過硫酸塩の濃度は、有機汚染物に対して、0.5質量%以上3質量%以下であり、1質量%以上であることが好ましい。過硫酸塩の濃度が0.5質量%以上であることで、VOCの分解を迅速に行い、かつ浄化効果を十分に持続させることが可能である。過硫酸塩の濃度が多すぎると、使用する過硫酸塩の量が増大することで浄化効率が低下するおそれがある。
鉄系触媒は、浄化剤4中で鉄(II)イオンを生じる化合物である。鉄系触媒として、鉄粉、ナノ鉄又は硫酸第一鉄が用いられる。鉄粉及びナノ鉄は、単位質量あたりの表面積が大きいために、過硫酸塩と水の存在下で鉄(II)イオンを生じやすいため好適である。鉄粉としては、粒子径が、20〜200μmの鉄粉を用いることが好ましく、180μm程度の鉄粉を用いることがより好ましい。また、鉄粉の種類としては、アトマイズ鉄粉であることが好ましい。
ナノ鉄は、粒子径がナノオーダーサイズ(10〜100nm)の鉄微粒子であり、表面に鉄酸化物の薄膜を有しているのが一般的である。ナノ鉄としては粒子径が例えば、70nm程度のα−Feの微粒子が好ましい。
硫酸第一鉄は、同様に過硫酸塩と水の存在下で鉄(II)イオンを生じ易く、さらに硫酸塩であることで環境負荷が低いという利点がある。鉄系触媒としては上記した1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
鉄系触媒の濃度は、有機汚染物の量に対して、0.05質量%以上5質量%以下であり、0.33質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがさらに好ましい。鉄系触媒の濃度が0.05質量%以上であることで、VOCの分解を迅速に行い、かつ浄化効果を十分に持続させることが可能である。一方、鉄系触媒の濃度が高すぎると、使用する鉄系触媒の量が増大することで浄化効率が低下するおそれがある。
なお、本実施形態の浄化剤4は、過硫酸塩を溶解するとともに、鉄系触媒を溶解又は分散させるための媒体として水を含んでいてもよく、浄化剤4は水を含まなくてもよい。
また、本実施形態の浄化剤4はpHが調整されていてもよい。pHを調整する場合、浄化剤4のpHは、例えばpH11程度にすればよい。
このように、過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤4を用いることで、鉄(II)イオンと過硫酸イオンの作用によって、有機汚染土壌に含まれるVOCを分解する。これにより、有機汚染土壌を浄化することができる。この際、過硫酸塩と鉄系触媒を用いることで、過酸化水素を使用せずに、VOCの分解を迅速に進行させることができ、また、浄化効果を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を説明する。図2は、本実施形態における有機汚染物の浄化施工方法を説明するための概略図である。本実施形態において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成には同一の又は対応する符号を付して重複する説明を省略する。
本発明の第2の実施形態を説明する。図2は、本実施形態における有機汚染物の浄化施工方法を説明するための概略図である。本実施形態において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成には同一の又は対応する符号を付して重複する説明を省略する。
図2に、図1と同様、滞水層21の一部がVOCで汚染された有機汚染領域23を示す。図2の有機汚染領域23では、図1の有機汚染領域3と同様に、有機汚染領域23が、VOCで汚染された地下水(有機汚染水)で満たされているために、滞水層21を構成する土壌の一部がVOCにより汚染された有機汚染土壌となっている。
本実施形態の有機汚染物の浄化施工方法では、有機汚染領域23及びその近傍を囲む遮水壁26を設ける。そして、有機汚染領域23の地中に浄化剤注入管22を埋設する。浄化剤注入管22の、滞水層21に埋設されている部分には、浄化剤4を流出させる流出口25が設けられている。浄化剤4を、浄化剤注入管22の地上部分から供給し、流出口25を介して、有機汚染領域23に注入することができる。浄化剤4としては第1の実施形態と同様の浄化剤4を用いる。
本実施形態の有機汚染物の浄化施工方法では、浄化剤注入管22を介して注入された浄化剤4は、遮水壁26により遮られることで有機汚染領域23の外部に拡散することなく、有機汚染領域23に留まって、ここに含まれるVOCを分解する。このように、遮水壁26によって、浄化剤4を有機汚染領域23に長時間留めることができるため、浄化剤4による浄化作用をより長期間持続させることができる。
以上、本実施形態の有機汚染物の浄化施工方法によれば、第1の実施形態と同様、過硫酸塩と鉄系触媒を用いることで、過酸化水素を使用せずに、VOCの分解を迅速に進行させることができ、また、浄化効果を向上させることができる。さらに、遮水壁26を設けることで、浄化剤4による浄化効果をより長時間持続させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図3は、本実施形態における有機汚染物の浄化施工方法を説明するための概略図である。本実施形態において、第1及び第2の実施形態と同様の機能を奏する構成には同一の又は対応する符号を付して重複する説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図3は、本実施形態における有機汚染物の浄化施工方法を説明するための概略図である。本実施形態において、第1及び第2の実施形態と同様の機能を奏する構成には同一の又は対応する符号を付して重複する説明を省略する。
図3に、図1と同様、滞水層31がVOCで汚染された有機汚染領域33を示す。図3の有機汚染領域33では、図1の有機汚染領域3と同様に、滞水層31の一部(有機汚染領域33)がVOCで汚染された地下水(有機汚染水)で満たされているために、滞水層31を構成する土壌の一部がVOCにより汚染された有機汚染土壌となっている。ここで、図3に示す有機汚染領域33の一部には、周囲よりも高濃度でVOCを含む高濃度有機汚染領域38が存在している。高濃度有機汚染領域38では、例えば、高濃度、高粘度のVOCが有機汚染土壌に付着している。
本実施形態の有機汚染物の浄化施工方法では、地下に、図1及び図2に示すのと同様、浄化剤4を流出させるための流出口35を備えた浄化剤注入管32を埋設する。また、有機汚染領域33及びその近傍を囲む遮水壁36を設ける。浄化剤4としては第1の実施形態と同様の浄化剤4が用いられる。
本実施形態において、高濃度有機汚染領域38以外の有機汚染領域33の浄化は、第1及び第2の実施形態と同様に行う。すなわち、浄化剤4を、浄化剤注入管32の地上部分から供給し、流出口35を介して、有機汚染領域33とその近傍に注入する有機汚染領域33に注入された浄化剤4は、遮水壁36により遮られることで有機汚染領域33の外部に拡散することなく、有機汚染領域33に留まって、ここに含まれるVOCを分解する。
さらに、本実施形態の有機汚染物の浄化施工方法では、高濃度有機汚染領域38を浄化するための、高濃度有機汚染領域浄化装置40を設ける。高濃度有機汚染領域浄化装置40は例えば、加圧機等で加圧された浄化剤4と圧縮機等で圧縮された圧縮空気とを、同時に回転させて噴射注入する回転噴射機41を備えて構成される。
高濃度有機汚染領域38の浄化は次のように行う。回転噴射機41によって、高圧の浄化剤4と圧縮空気とを、高濃度有機汚染領域38に回転噴射させる。これにより、高濃度有機汚染領域38に浄化剤4を注入し、同時に、浄化剤4及び圧縮空気の回転噴射力により高濃度有機汚染領域38を流動化させる(ジェットブレンド工法)。高濃度有機汚染領域38が流動化されることによって、高濃度有機汚染領域38に含まれるVOCの浄化剤4による分解が促進される。このように、高濃度有機汚染領域浄化装置40を用いることで、高濃度有機汚染領域38を迅速に浄化することができる。
上記本実施形態の有機汚染物の浄化施工方法によれば、第1の実施形態と同様、過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤4を用いることで、過酸化水素を使用せずに、VOC分解を迅速に進行させることができ、かつ、浄化効果を向上させることができる。さらに、遮水壁36を設けることで、浄化剤4による浄化効果をより長時間持続させることができる。さらに、高濃度有機汚染領域浄化装置40によって、高濃度有機汚染領域38を流動化させるため、高濃度有機汚染領域38を迅速に浄化することができる。
また、図4に示すように、図3に示す高濃度有機汚染領域浄化装置40に代えて、次に説明する高濃度有機汚染領域浄化装置50を設けてもよい。図4を参照して、高濃度有機汚染領域浄化装置50を用いる第4の実施形態の浄化施工方法について説明する。図4に、図1〜3と同様、滞水層61がVOCで汚染された有機汚染領域43を示す。図4において、高濃度有機汚染領域浄化装置50の他の構成は図3に示す浄化施工方法の構成と同様である。そのため、図4において、図3と同様の機能を奏する構成には同一の又は対応する符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、高濃度有機汚染領域48以外の有機汚染領域43の浄化は、第3の実施形態と同様に行う。図4の有機汚染領域43の地下に、図3に示すのと同様、浄化剤4を流出させるための流出口45を備えた浄化剤注入管42を埋設する。また、有機汚染領域43及びその近傍を囲む遮水壁46を設ける。浄化剤4としては第1の実施形態と同様の浄化剤4が用いられる。浄化剤4を、浄化剤注入管42の地上部分から供給し、流出口45を介して、有機汚染領域43とその近傍に注入する。有機汚染領域43に注入された浄化剤4は、遮水壁46により遮られることで有機汚染領域43の外部に拡散することなく、有機汚染領域43に留まって、ここに含まれるVOCを分解する。浄化剤4としては第1及び第2の実施形態と同様の浄化剤4を用いる。
高濃度有機汚染領域48の浄化は、高濃度有機汚染領域浄化装置50によって行う。高濃度有機汚染領域浄化装置50は例えば、加圧機等で加圧された水と圧縮機で圧縮された圧縮空気とを、同時に回転させて高濃度有機汚染領域48に噴射注入する回転噴射機51を備える。加圧水と圧縮空気をこの回転噴射機51により高濃度有機汚染領域48に回転噴射させながら注入する。これにより、高濃度有機汚染領域48の有機汚染水及び有機汚染土壌が加圧水と混合され、さらに回転噴射力によって撹拌されて流動化される。
また、高濃度有機汚染領域浄化装置50は、さらに、上記で流動化された有機汚染水及び有機汚染土壌を高濃度有機汚染領域48から地上に取り出す排出機52と、有機汚染水及び有機汚染土壌の取り出された高濃度有機汚染領域48に置換剤を充填する置換剤充填機53を備えて構成される。これにより、高濃度有機汚染領域48に含まれる、例えば、高濃度、高粘度のVOCが付着した有機汚染土壌を有機汚染水と共に地上に取り出して、有機汚染水及び有機汚染土壌の取り出された高濃度有機汚染領域48に置換剤を充填する(ジェットリプレイス工法)。
置換剤としては周囲の環境に対して負荷の小さい、あるいは無害な置換剤であれば特に限定されず、例えばモルタル等が好適に使用される。
なお、高濃度有機汚染領域48から地上に取り出された汚染地下水及び有機汚染土壌は、地上において浄化してもよい。
このように、本実施形態の有機汚染物の浄化施工方法によれば、高濃度有機汚染領域浄化装置50によって、高濃度有機汚染領域48を流動化させて取り出すため、浄化剤4による浄化効果をより向上させることができる。また、第1の実施形態と同様、過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤4を用いることで、過酸化水素を使用せず、VOCを迅速に分解させることができ、かつ、浄化効果を向上させることができる。さらに、遮水壁46を設けているので、浄化剤4による浄化効果をより長時間持続させることができる。
次に実施例について説明する。
(例1〜9)
[過硫酸塩と鉄系触媒によるトリクロロエチレン(TCE)の分解試験]
例1〜9では、浄化対象をTCE汚染水とした場合の、過硫酸塩と鉄系触媒による分解処理性能を調べた。
(例1〜9)
[過硫酸塩と鉄系触媒によるトリクロロエチレン(TCE)の分解試験]
例1〜9では、浄化対象をTCE汚染水とした場合の、過硫酸塩と鉄系触媒による分解処理性能を調べた。
模擬TCE汚染水として、50mg/LのTCE水溶液を使用した。容量約40mLのスクリューバイアル瓶に、上記模擬TCE汚染水を入れた。下記の各例では、試料採取時の揮発を防ぐために、各例の試料につきそれぞれ別々の模擬TCE汚染水入りのバイアル瓶を使用した。
例1では、上記模擬TCE汚染水に、過硫酸ナトリウム(過硫酸Na)の濃度が1質量%、鉄粉の濃度が0.05質量%となるように過硫酸ナトリウム及び鉄粉を添加して試料とした。鉄粉としては、アトマイズ鉄粉(和光純約工業製、粒子径180μm)を使用した。その後、試料を20℃インキュベータ内で保管した。所定の時間経過後に、スクリューバイアル瓶よりサンプルを分取して、測定用バイアル瓶に収容した。測定用バイアル瓶に収容した試料中のTCE濃度を、ヘッドスペース法により測定した。TCE濃度測定は、ガスクロマトグラフ質量分析(GC−MS)によって行った。
例2〜6では、過硫酸Naの濃度を例1と同じにし、鉄系触媒の種類及び濃度を表1に示すように変更して、例1と同様の試験を行った。例2では、鉄粉の濃度を0.5質量%にした。例3、4では、鉄系触媒として硫酸第一鉄を使用し、硫酸第一鉄の濃度を、例3では0.05質量%、例4では、0.5質量%にした。例5、6では鉄系触媒としてナノ鉄(RNIP、戸田工業製、粒子径70nm)を使用し、ナノ鉄の濃度を例5では3.3質量%、例6では、0.33質量%にした。なお、例5、6では、試料のpHを11に調製した。
例7では、ブランク試験として、上記模擬TCE汚染水を入れたスクリューバイアル瓶をそのまま20℃インキュベータ内で保管して、所定の時間経過後の試料中のTCE濃度の測定を例1と同様に行った。
例8では、フェントン法によるTCEの分解を行った。上記模擬TCE汚染水に、過酸化水素の濃度が1質量%、鉄粉の濃度が0.05質量%となるように過酸化水素及び例1と同様の鉄粉を添加して試料とした。例1と同様に試料を保管し、所定の時間経過後の試料中のTCE濃度の測定を例1と同様に行った。
例9では、過硫酸NaのみによるTCEの分解を行った。上記模擬TCE汚染水に、過硫酸Naを、濃度が1質量%となるように添加して試料とした。例1と同様に試料を保管し、所定の時間経過後の試料中のTCE濃度の測定を例1と同様に行った。
例1〜6の各試験における処理条件と、TCE濃度の測定結果を表1に、例7〜9の各試験における処理条件と、TCE濃度の測定結果を表2に示す。また、例1、7〜9における処理時間と、各試料中のTCE濃度の関係を、処理時間を横軸、各試料中のTCE濃度を縦軸として図5のグラフに示す。図5のグラフにおいて、白丸は例1、黒四角は例7、白四角は例8、黒三角は例9を示す。
表1、2に示されるように、過硫酸塩と鉄系触媒を用いた例1〜6では、TCEの分解が迅速に行われ、かつ分解作用がTCEを十分に分解する程度に持続されていることが分かる。例1では、処理時間約192時間(7日間)経過後の試料中のTCE濃度は、現状の水質汚濁及び土壌汚染に係る環境基準値である0.03mg/Lを下回っていることが分かる。
また、表1、2及び図5に示されるように、例1では、TCEの分解が迅速に行われ、かつ分解作用が持続されているのに対し、例7のブランク試験、例8のフェントン法による分解処理試験、及び例9の過硫酸Na単独の分解処理試験では、分解処理時間48時間(2日)まででは、例1〜6に比べて、TCE濃度の低下が少なく、TCEの分解速度が遅くなっていることが分かる。
このように、過硫酸塩及び鉄系触媒を含む浄化剤を用いて有機汚染物を浄化した場合には、室温において短時間での浄化を可能にし、その効果に持続性があることがわかる。
(例10〜13)
[土壌と水(地下水)の共存下におけるTCEの分解試験]
例10〜13では、土壌と地下水が共存した場合の過硫酸塩及び鉄系触媒を含む浄化剤によるTCEの分解処理性能を調べた。実際の汚染地域と同等のTCE溶出濃度となるように土壌にTCEを含有させた模擬汚染土壌を用意した。
[土壌と水(地下水)の共存下におけるTCEの分解試験]
例10〜13では、土壌と地下水が共存した場合の過硫酸塩及び鉄系触媒を含む浄化剤によるTCEの分解処理性能を調べた。実際の汚染地域と同等のTCE溶出濃度となるように土壌にTCEを含有させた模擬汚染土壌を用意した。
次に、上記模擬汚染土壌に対して過硫酸塩及び鉄系触媒を添加して、TCE分解処理を行った。容積が240mLのガラス瓶に模擬汚染土壌24gを収容し、模擬汚染土壌及び水に対して下記各例の量となるように過硫酸Na、硫酸第一鉄及び純水を添加した。純水は上記ガラス瓶が満水になるまで加えた。スターラーを用いてガラス瓶の内容物を撹拌し、所定時間(0〜96時間)毎にガラス瓶内の内容物の一部を試料として分取した。分取した試料を固相と液相に分離し、得られた液相中のTCE濃度をGC−MSによって測定した。
例10では、過硫酸Naの濃度が0.5質量%、硫酸第一鉄の濃度が0.05質量%、例11では、過硫酸Naの濃度が1質量%、硫酸第一鉄の濃度が0.05質量%、例12では、過硫酸Naの濃度が1質量%、硫酸第一鉄の濃度が0.01質量%となるように過硫酸Na、硫酸第一鉄及び純水を添加した。例12では、ブランク試験として過硫酸Na、硫酸第一鉄を加えず、純水のみを添加した。
上記の結果を、各例におけるTCE分解処理条件と併せて表3に示す。また、分解時間を横軸、各試料中のTCE濃度を縦軸として図6のグラフに示す。図6のグラフにおいて、×印は例10、白四角は例11、黒三角は例12、黒四角は例13を示す。
表3及び図6より、例10、11では、過硫酸塩の量が0.5質量%以上、かつ鉄系触媒の量が0.05質量%以上であるため、TCEが速やかに分解されていることが分かる。また、TCEの分解性能が持続されたため、96時間後には、基準値である0.03mg/Lを下回ったことが分かる。
これに対し、過硫酸塩及び鉄系触媒を加えていない例13のブランク試験では、96時間経過後も、TCE濃度が十分に低下していないことが分かる。また、鉄系触媒の量が0.05質量%未満の例12では、鉄系触媒の量が0.05質量%である例10、11に比べて、処理時間24時間のTCE濃度の低下の程度が小さく、TCEの分解が十分に迅速ではない。これらのことから、鉄系触媒の量は0.05質量%以上で分解効果の向上が得られることが分かる。
(例14〜16)
[分解処理後の土壌に含まれるTCE濃度の測定]
例14〜16では、分解処理後の土壌に含まれるTCE濃度の測定を行った。先ず、模擬汚染土壌を次のように作製した。飽和TCE溶液としてTCEの濃度1000mg/Lの水溶液と粘性土を、TCE水溶液の容量(mL)/粘性土の質量(g)が1/2(mL/g)の割合でビニール袋に収容し、混合して模擬汚染土壌を得た。次いで、得られた模擬汚染土壌中の、溶出TCE濃度を測定した。溶出TCE濃度の測定を5回行ったところ、上記粘性土を用いた模擬汚染土壌の溶出TCE濃度は、5.7〜10.2mg/Lであった。
[分解処理後の土壌に含まれるTCE濃度の測定]
例14〜16では、分解処理後の土壌に含まれるTCE濃度の測定を行った。先ず、模擬汚染土壌を次のように作製した。飽和TCE溶液としてTCEの濃度1000mg/Lの水溶液と粘性土を、TCE水溶液の容量(mL)/粘性土の質量(g)が1/2(mL/g)の割合でビニール袋に収容し、混合して模擬汚染土壌を得た。次いで、得られた模擬汚染土壌中の、溶出TCE濃度を測定した。溶出TCE濃度の測定を5回行ったところ、上記粘性土を用いた模擬汚染土壌の溶出TCE濃度は、5.7〜10.2mg/Lであった。
溶出TCE濃度は次のように測定した。バイアル瓶に、模擬汚染土壌の2gとメタノール20mL(液固比10mL/g)を入れ、10分間超音波振動を与えて、土壌に含まれるTCEをメタノールに抽出した。得られた抽出液(メタノール)を10μL分取し、ヘッドスペース法によって、抽出液のTCEを気化させて分離し、GC−MSによってTCE濃度を測定した。
上記で得られた模擬汚染土壌に対して下記各例の浄化剤を模擬汚染土壌及び水の合計に対して各濃度となるように添加して、その他は例10と同様の条件及び操作でTCE分解処理を行った。分解処理後の土壌に対して、上記同様に、溶出TCE濃度の測定を行った。浄化剤として、例14では過硫酸Naの濃度が1質量%、硫酸第一鉄の濃度が0.5質量%、例15では、過硫酸Naの濃度が1質量%、硫酸第一鉄の濃度が0.05質量%で模擬汚染土壌に対してTCEの分解処理試験を行った。例16ではブランク試験として、土壌に純水を加えた。処理時間はそれぞれ96時間、168時間とした。
上記でTCE分解処理後の模擬汚染土壌について、溶出TCE濃度の測定を上記同様に行った。結果を分解処理条件と併せて表4に示す。また溶出TCE濃度測定結果を、分解処理時間を横軸、溶出TCE濃度を縦軸にして図7のグラフに示す。図7のグラフにおいて、白四角は例14、黒三角は例15、黒四角は例16を示す。
表4及び図7に示されるように、過硫酸塩を0.5質量%以上、鉄系触媒を0.05質量%以上添加した例14、15では、分解処理96時間後の模擬汚染土壌中の溶出TCE濃度が検出下限の0.003mg/L以下であることが分かる。これに対して、例16のブランク試験では96時間、168時間後のいずれも溶出TCE濃度が1mg/L程度であった。このことから、過硫酸塩を0.5質量%以上、鉄系触媒を0.05質量%以上含む浄化剤によりTCE汚染土壌の浄化を行った場合、浄化後の土壌中にTCEがほとんど残留しないことが分かる。
また、例14、15と同様の試験を、砂土を用いた模擬汚染土壌に対して行ったところ、例14、15と同等の結果が得られた。なお、砂土を用いた模擬汚染土壌は次のように作製した。飽和TCE溶液としてTCEの濃度1000mg/Lの水溶液と砂土をTCE水溶液の容量(mL)/砂土の質量(g)が1/4(mL/g)の割合でビニール袋に収容し、混合した。こうして得られた模擬汚染土壌からの溶出TCE濃度を測定した。溶出TCE濃度の測定を4回行ったところ、上記模擬汚染土壌中のTCE濃度は、4.6〜5.3mg/Lであった。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,21,31,61…滞水層、2,22,32,42…浄化剤注入管、3,23,33,43…有機汚染領域、4…浄化剤、5,25,35,45…流出口、26,36,47…遮水壁、38,48…高濃度有機汚染領域、40,50…高濃度有機汚染領域浄化装置、41,51…回転噴射機、52…排出機、53…置換剤充填機。
Claims (4)
- 揮発性有機物で汚染された有機汚染物を浄化するにあたり、前記有機汚染物の存在する地下汚染領域及び/又はその近傍に過硫酸塩と鉄系触媒を含む浄化剤を注入することで前記揮発性有機物を分解させる前記有機汚染物の浄化施工方法であって、
前記過硫酸塩は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム及び過硫酸アンモニウムから選ばれる少なくとも一種であり、前記有機汚染物の量に対する前記過硫酸塩の濃度は、0.5質量%以上であり、
前記鉄系触媒は、鉄粉、ナノ鉄及び硫酸第一鉄から選ばれる少なくとも一種であり、前記有機汚染物の量に対する前記鉄系触媒の濃度は、0.05質量%以上であることを特徴とする有機汚染物の浄化施工方法。 - 前記地下汚染領域の周辺を遮水壁で囲い、前記遮水壁で囲われた内部の前記有機汚染物に前記浄化剤を注入することを特徴とする請求項1記載の有機汚染物の浄化施工方法。
- 前記地下汚染領域に含まれる、前記揮発性有機物濃度が周囲よりも高い土壌に対し、加圧した前記浄化剤と圧縮空気を回転噴射させて注入することで前記有機汚染物濃度が周囲よりも高い土壌を流動化させることを特徴とする請求項2記載の有機汚染物の浄化施工方法。
- 前記地下汚染領域に含まれる、前記揮発性有機物濃度が周囲よりも高い土壌に対し、加圧した水と圧縮空気を回転噴射させて注入することで前記揮発性有機物濃度が周囲よりも高い土壌を流動化させ、
流動化させた前記土壌を地上に取り出し、
前記土壌の取り出された位置に置換剤を充填することを特徴とする請求項2記載の有機汚染物の浄化施工方法。
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KR20200082574A (ko) * | 2018-12-31 | 2020-07-08 | (주)에스지알테크 | 라디칼유도제와 과황산염을 이용한 지중 오염물질 정화방법 |
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2015
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