JP2017022318A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置のメンテナンス性を向上させること。
【解決手段】実施形態に係る基板処理装置は、ベースプレートと、処理液供給部と、カバー体と、排出口と、複数の支持部材とを備える。ベースプレートは、基板を支持して回転させる。処理液供給部は、ベースプレートに支持された基板へ処理液を供給する。カバー体は、ベースプレートに連結され、基板の外周外方に配置される。排出口は、ベースプレートとカバー体との間に形成され、基板の下方で生じた気流を排出する。複数の支持部材は、ベースプレートの上面に設けられ、基板を支持する。
【選択図】図3E

Description

開示の実施形態は、基板処理装置に関する。
従来、半導体ウェハやガラス基板といった基板に対し、所定の処理液を供給して洗浄処理等の基板処理を行う基板処理装置が知られている。
基板処理装置には、たとえば、回転可能に設けられて基板を下方より支持する支持部と、支持部に支持された基板の下面に処理液を供給する処理液供給部とを備え、基板を回転させながら基板の下面を処理液により処理するものがある(たとえば、特許文献1参照)。
かかる基板処理装置の支持部は、基板の周縁下面に接触して支持する支持ピンと基板の周縁外方に基板の周縁部を全周に亘り囲繞する囲い部材を備える。囲い部材は、液受けであり、基板処理に使用された処理液を排液のために導く役割を担う。
特開2011−243627号公報
しかしながら、上述した従来技術の基板処理装置では、支持ピンと囲い部材とは互いに清掃や交換等をすべき条件が異なるにもかかわらず一体形成されているため、装置のメンテナンス性について更なる改善の余地がある。
実施形態の一態様は、装置のメンテナンス性を向上させた基板処理装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理装置は、ベースプレートと、処理液供給部と、カバー体と、排出口と、複数の支持部材とを備える。ベースプレートは、基板を支持して回転させる。処理液供給部は、ベースプレートに支持された基板へ処理液を供給する。カバー体は、ベースプレートに連結され、基板の外周外方に配置される。排出口は、ベースプレートとカバー体との間に形成され、基板の下方で生じた気流を排出する。複数の支持部材は、ベースプレートの上面に設けられ、基板を支持する。
実施形態の一態様によれば、装置のメンテナンス性を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。 図2は、処理ユニットの構成を示す概略断面図である。 図3Aは、実施形態に係る回転部の斜視図である。 図3Bは、実施形態に係る回転部の矢視B略断面図である。 図3Cは、実施形態に係る回転部の平面図である。 図3Dは、図3Cに示すC−C’線略断面図である。 図3Eは、実施形態に係る回転部の導電経路の説明図である。 図3Fは、支持ピンと係合部との配置関係を示す平面模式図である。 図3Gは、支持ピンと係合部との配置関係を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、説明の便宜上、複数個で構成される構成要素については、複数個のうちの一部にのみ符号を付し、かかる一部以外のその他については符号の付与を省略する場合がある。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウェハ(以下ウェハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウェハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウェハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウェハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の概略構成について図2を参照して説明する。図2は、処理ユニット16の構成を示す概略断面図である。
図2に示すように、処理ユニット16は、回収カップ50と、回転プレート60と、回転リング70と、回転駆動部80と、基板昇降機構90と、処理液供給部100と、トッププレート110と、昇降機構120と、不活性ガス供給部130とを備える。
なお、回収カップ50、回転プレート60および回転リング70は、図示略のチャンバに収容される。チャンバの天井部には、図示略のFFU(Fan Filter Unit)が設けられる。FFUは、チャンバ内にダウンフローを形成する。
回転プレート60は、ベースプレート61および回転軸62を有する。ベースプレート61は、水平に設けられ、中央に円形の凹部61aを有する。ベースプレート61の上面には、複数個の支持ピン61bが上方へ向けて突出させて設けられ、ウェハWをベースプレート61から浮かせた状態で下方から支持する。支持ピン61bの詳細については、図3A以降を用いて後述する。
回転軸62は、ベースプレート61から下方に向かって延在するように設けられており、中心に貫通孔62aが設けられた円筒状の形状を有する。また、回転軸62は、ベアリング63によって回転可能に軸支されている。
回転リング70は、ベースプレート61に支持されたウェハWの外周外方に配置され、ウェハWの周縁部を全周にわたり取り囲むように設けられている。また、回転リング70は、ベースプレート61に連結されており、回転プレート60と一体になって回転可能に設けられている。
なお、回転リング70は、液受け部として機能し、後述する処理液供給部100によってウェハWの裏面側へ供給され、ウェハWの処理に使用された処理液を、排液のために排液カップ51へと導く。
また、回転リング70は、ウェハWの裏面側へ供給され、回転するウェハWから外周側へ飛散する処理液が、跳ね返されて再びウェハWに戻ったり、ウェハWの上面側に回り込んだりするのを防止する役割も果たす。回転プレート60および回転リング70のより具体的な構成については、図3A以降を用いて後述する。
回転駆動部80は、プーリ81と、駆動ベルト82と、モータ83とを備える。プーリ81は、回転軸62の下方側における周縁外方に配置されている。駆動ベルト82は、プーリ81に巻きかけられている。
モータ83は、出力軸が駆動ベルト82に連結されており、駆動ベルト82に回転駆動力を伝達することによって、プーリ81を介して回転軸62を回転させる。かかる回転軸62の回転によって、回転プレート60および回転リング70が一体となって回転する。なお、以下では、このように一体となって回転する回転プレート60および回転リング70をまとめて「回転部」と呼ぶ場合がある。
基板昇降機構90は、ベースプレート61の凹部61aおよび回転軸62の貫通孔62a内に昇降可能に設けられており、リフトピンプレート91およびリフト軸92を有する。リフトピンプレート91は、その周縁に複数、たとえば5本のリフトピン91aを有している。
リフト軸92は、リフトピンプレート91から下方に延在している。リフトピンプレート91およびリフト軸92の中心には、処理液供給管100aが設けられている。また、リフト軸92にはシリンダ機構92aが接続されており、リフト軸92を昇降させる。これにより、ウェハWを昇降させて、ウェハWの回転プレート60へのローディングおよびアンローディングが行われる。
処理液供給部100は、処理液供給管100aを有する。前述したように、処理液供給管100aは、リフトピンプレート91およびリフト軸92の内部空間に沿って延在するように設けられている。
そして、処理液供給管100aが、処理液配管群100bの各配管から供給された処理液をウェハWの裏面側まで導くことにより、処理液供給部100は、ウェハWの裏面側へ処理液を供給する。なお、処理液供給管100aは、リフトピンプレート91の上面に形成された処理液供給口91bと連通している。
回収カップ50は、排液カップ51と、排液管52、排気カップ53及び排気管54を備える。また、回収カップ50は、上面に開口55が設けられている。回収カップ50は、主に回転プレート60および回転リング70に取り囲まれた空間から排出される気体および液体を回収する役割を果たす。
排液カップ51は、回転リング70によって導かれた処理液を受ける。排液管52は、排液カップ51の底部に接続されており、排液カップ51によって受けられた処理液を、図示略の排液配管群のいずれかの配管を介して排出する。
排気カップ53は、排液カップ51の外方または下方において、排液カップ51と連通するように設けられている。図2では、排気カップ53が排液カップ51の周縁内方および下方において、排液カップ51と連通するように設けられている例を示している。
排気管54は、排気カップ53の底部に接続されており、排気カップ53内の窒素ガス等の気体を、図示略の排気配管群のいずれかの配管を介して排気する。
トッププレート110は、昇降可能であって、下降した状態で回収カップ50の上面に設けられた開口55を塞ぐように設けられている。また、トッププレート110は、回収カップ50の上面に設けられた開口55を塞ぐときに、支持ピン61bに支持されているウェハWを上方から覆うように設けられている。
なお、支持ピン61bに支持されているウェハWの周縁部と対向するトッププレート110の周縁部は、ウェハWへ向けて下方に突出させて設けられており、ウェハWの周縁部との間に隙間D1を形成する。隙間D1は、支持ピン61bに支持されているウェハWの中心部とトッププレート110との間の距離よりも小さい。
昇降機構120は、アーム121と、昇降駆動部122とを備える。昇降駆動部122は、回収カップ50の外方に設けられており、上下に移動できるようになっている。アーム121は、トッププレート110と昇降駆動部122とを接続するように設けられている。すなわち、昇降機構120は、昇降駆動部122により、アーム121を介してトッププレート110を昇降させる。
不活性ガス供給部130は、不活性ガス供給管131および不活性ガス供給源132を備える。不活性ガス供給部130は、ウェハWの上面側に窒素ガスやアルゴンガスといった不活性ガスを供給する。
不活性ガス供給管131は、トッププレート110およびアーム121の内部に延在するように設けられ、一端が不活性ガスを供給する不活性ガス供給源132に連結される。また、他端が、トッププレート110の中心部に形成された不活性ガス供給口110aと連通している。
なお、図2に示すように、アーム121はトッププレート110の上面の略中心で接続させることが好ましい。これにより、不活性ガス供給口110aがトッププレート110の下面の中心部に形成されることになるため、不活性ガスをトッププレート110の中心から下方に供給することができ、ウェハWへ供給される不活性ガスの流量を周方向に沿って均一にすることができる。
本実施形態では、特許文献1とは異なり、回転リング70から支持ピン61bを独立して形成することとした。これにより、回転リング70は、ウェハWで生じる電気の導電経路としての役割を持たせる必要が無くなり、その材質の選択の幅が広がる。
以下、本実施形態に係る回転部について、図3A〜図3Gを用いて説明する。まず図3Aは、実施形態に係る回転部の斜視図である。また、図3Bは、実施形態に係る回転部の矢視B略断面図である。なお、図3Bは、図3Aに示す矩形R2で切断した略断面図となっている。
図3Aに示すように、実施形態に係る回転部は、ベースプレート61と、回転リング70とを有する。ベースプレート61の上面には、ベースプレート61の周方向に沿って略等間隔で支持ピン61bが設けられる。
支持ピン61bは、既に述べたように、先端部を上方へ向けてベースプレート61から突出させて設けられ、ウェハWをベースプレート61から浮かせた状態で下方から支持する。
また、図3Bに示すように、回転リング70は、矢視B断面視で、特許文献1と異なり、空間PSを空けるように内壁が形成されており、さらにベースプレート61との係合部70aが設けられている。
係合部70aは、ベースプレート61に形成された係合孔と係合可能な形状に形成されており、かかる係合部70aをたとえば係合孔へ嵌め合わせることによって、回転リング70はベースプレート61と一体化される。なお、係合の方式は嵌め合いに限らず、たとえばベースプレート61の裏側から締結部材によって締結してもよい。
つづいて、図3Cは、実施形態に係る回転部の平面図である。また、図3Dは、図3Cに示すC−C’線略断面図である。
図3Cに示すように、支持ピン61bはたとえば樹脂により形成されており、第1支持ピン61baと、第2支持ピン61bbとの2種類が設けられる。ここで、第1支持ピン61baと第2支持ピン61bbとを比較した場合、第1支持ピン61baの方が第2支持ピン61bbよりも導電性が高い素材により形成されている。
また、第2支持ピン61bbの方が第1支持ピン61baよりも薬品に対する耐久性が高い素材により形成されている。なお、第2支持ピン61bbは耐久性を重視する等の理由で導電性を有さない素材により形成されていてもよい。
図3C中に破線の閉曲線で囲んで示すように、第1支持ピン61baはたとえば3個設けられ、これら第1支持ピン61baはベースプレート61の周縁に周方向に沿って略等間隔で、すなわち略120度の間隔で配置される。
また、第2支持ピン61bbは、第1支持ピン61baと第1支持ピン61baとの間に、ベースプレート61の周縁に周方向に沿って略等間隔でたとえば3個ずつ設けられる。したがって、支持ピン61bとしては、計12個が略30度の間隔で配置される。
図3Dに示すように、支持ピン61b(ここでは第1支持ピン61ba)は、たとえば上方向に向けて真っ直ぐに延在するように形成されている。
なお、このとき、先端部の幅aに対して、本体部の幅bが相当量確保されていることが好ましい。かかる幅bを確保することにより、支持ピン61bを取り付けるに際し、先端部をたとえば工具等で保持して支持ピン61bを締め込むのに、必要となるトルクを付与しやすくすることができる。
図3Dの説明に戻る。また、支持ピン61bは、底部に締結部61eを有しており、ベースプレート61に形成された締結孔61cへベースプレート61の上面側から挿し込まれることによって、ベースプレート61に締結される。
また、支持ピン61bは、上述のようにベースプレート61の上面側から挿し込むだけで取り付けることができるので、支持ピン61bの個別の交換等も、たとえば回転リング70といった他の部材を外すことなく容易に行うことができる。
すなわち、処理液の影響によって、第1支持ピン61baの使用期限が第2支持ピン61bbよりも先に来たとしても、第1支持ピン61baのみの交換を容易に行うことができる。
また、図3Dに示すように、ベースプレート61と回転リング70との間には、排出口EXが形成される。排出口EXは、前述のウェハWの下方で生じた気流やウェハWを処理した処理液を排出するための流路である。
つづいて、図3Eは、本実施形態に係る回転部の導電経路の説明図である。図3E中の矢印で示すように、本実施形態では、ウェハWが回転部へ載置された場合、ウェハWに生じる電気は、導電性素材である第1支持ピン61baからベースプレート61の内部へ導電される。
ベースプレート61の内部には、導電性部材61fが設けられており、かかる導電性部材61fは、第1支持ピン61baと接触している。これにより、第1支持ピン61baからの電気は導電性部材61fへ導電される。
導電性部材61fは、回転軸62付近まで延びており、導電性部材61fへ導かれた電気は回転軸62へ導電される。
すなわち、本実施形態では、第1支持ピン61baから導電性部材61fを介する導電経路が形成され、ウェハWが除電されることとなる。言い換えれば、本実施形態では、ウェハWが回転部へ載置された場合、ウェハWは、第1支持ピン61baと導電性部材61fとを介して電気的に導通している。
つづいて、図3Fは、支持ピン61bと係合部70aとの配置関係を示す平面模式図である。なお、図3Fでは、支持ピン61bの配置位置を「×」印で示し、符号Pを付している。また、図3Gは、支持ピン61bと係合部70aとの配置関係を示す斜視図である。
図3Fに示すように、ベースプレート61と回転リング70とを連結して一体化させる前述の係合部70aは、回転リング70の周方向に沿って略等間隔で、たとえば6個設けられる。また、係合部70aはそれぞれ、支持ピン61bの配置位置P相互の間に位置づくように配置される。
具体的には、図3Gに示すように、係合部70aは、たとえば導電性の高い第1支持ピン61baと導電性の低い(ない)第2支持ピン61bbとの間の略中央に位置づくように配置される。
このように支持ピン61bの間に係合部70aを配置することにより、支持ピン61bと係合部70aとの配置関係を、平面視で対称性あるものとすることができる。したがって、ベースプレート61の表面に沿って処理液および前述の気流を略均一に拡げて流すようにすることができる。
また、係合部70aは、ベースプレート61と回転リング70とを一体化させるので、処理液および気流を乱れさせることがない。
すなわち、ウェハWの裏面側を略均一に乱れを生じさせることなく処理して、ウェハWの処理結果の品質を高めるのに資することができる。
以上説明してきたように、本実施形態では、ベースプレート61の上面に回転リング70からは独立した複数個の支持ピン61bを設けることとした。これにより、回転リング70を含む他の部材を外すことなく容易に交換等することができ、回転リング70と一体形成した場合と比較してメンテナンスを容易に行うことができる。
なお、支持ピン61bを交換しても回転リング70は交換する必要はないので、メンテナンスのコストを抑えることもできる。また、回転リング70自体も支持ピン61bとは別にメンテナンスを行うこともできる。このように、本実施形態によれば、基板処理システム1のメンテナンス性を向上させることができる。
そして、支持ピン61bの一部に導電性を持たせ、この一部の支持ピン61bを利用して導電経路を形成することとした。これにより、ウェハWの帯電を防止することができる。また、回転リング70に導電経路の役割を持たせる必要がなくなるので、回転リング70の素材の選択の幅を増すことができる。
なお、上述した実施形態では、支持ピン61bが12個、係合部70aが6個、それぞれ設けられる場合の例を挙げたが、無論、これらの個数を限定するものではない。
また、上述した実施形態では、12個の支持ピン61bのうち、3個が第1支持ピン61baであるとしたが、第1支持ピン61baの個数や比率等を限定するものではない。第1支持ピン61baの個数は、ウェハWが適正に除電されるか否かに応じて適宜調整可能である。
なお、交換回数が相対的に多いと考えられる第1支持ピン61baの個数を、第2支持ピン61bbの個数よりも少なくすることで、回転部全体における支持ピン61bの交換回数を減らすことができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 基板処理システム
2 搬入出ステーション
3 処理ステーション
4 制御装置
16 処理ユニット
61 ベースプレート
61b 支持ピン
61f 導電性部材
70 回転リング
100 処理液供給部
EX 排出口
W ウェハ

Claims (5)

  1. 基板を支持して回転させるベースプレートと、
    前記ベースプレートに支持された前記基板へ処理液を供給する処理液供給部と、
    前記ベースプレートに連結され、前記基板の外周外方に配置されたカバー体と、
    前記ベースプレートと前記カバー体との間に形成され、前記基板の下方で生じた気流を排出するための排出口と、
    前記ベースプレートの上面に設けられ、前記基板を支持する複数の支持部材と
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記複数の支持部材は、導電性を有する樹脂からなる第1支持部材を含み、
    前記ベースプレートの内部には、
    前記第1支持部材に接触する導電性部材が配置され、
    前記基板は、
    前記第1支持部材と前記導電性部材とを介して電気的に導通していること
    を特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記複数の支持部材は、前記第1支持部材よりも導電性が低い樹脂からなる第2支持部材を含むこと
    を特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第1支持部材の個数は、前記第2支持部材の個数よりも少ないこと
    を特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記支持部材は、
    前記ベースプレートの上面側から着脱可能であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の基板処理装置。
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