JP2017021951A - コネクタ及びそれを用いた接続装置 - Google Patents

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善之介 山下
Zennosuke Yamashita
善之介 山下
智成 栗秋
Tomonari Kuriaki
智成 栗秋
新保 努武
Tsutomu Shinpo
努武 新保
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Abstract

【課題】放射ノイズをさらに低減することが可能なコネクタ及びそれを用いた接続装置を提供する。【解決手段】コネクタ100は、複数のコンタクト10と、ハウジング11と、操作部12と、シールド部13とを備えている。複数のコンタクト10は、信号用コンタクトと、グランド用コンタクトとを含む。シールド部13には、操作部12により複数のコンタクト10と、接続対象物200が備える複数の導電部とが接触するときにグランド用コンタクトと電気的に接続される、接続片14が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、コネクタ及びそれを用いた接続装置に関し、より詳細には、複数のコンタクトを備えたコネクタ及びそれを用いた接続装置に関する。
従来、FFC(Flexible Flat Cable)もしくはFPC(Flexible Printed Circuit)と接続するフレキシブルケーブルコネクタが提案されている(特許文献1)。
特開2012−169243号公報
特許文献1記載のフレキシブルケーブルコネクタに限らず、FFCもしくはFPCと接続するコネクタは、放射ノイズ(輻射ノイズ)を、さらに低減することが望まれている。
本発明は、上述の事由に鑑みてなされ、本発明の目的は、放射ノイズをさらに低減することが可能なコネクタ及びそれを用いた接続装置を提供することである。
本発明のコネクタは、接続対象物が備える複数の導電部と接触可能な複数のコンタクトと、前記複数のコンタクトを保持するハウジングとを備えている。また、前記コネクタは、前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とを接触させる操作部と、前記ハウジングを覆い前記接続対象物が備えるシールド部材と接触可能なシールド部とを備えている。前記複数のコンタクトは、信号用コンタクトと、グランド用コンタクトとを含む。前記シールド部には、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記グランド用コンタクトと電気的に接続される、接続片が設けられている。
このコネクタにおいて、前記グランド用コンタクトには、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記接続片と接触して前記接続片と電気的に接続される、突起が形成されていることが好ましい。
このコネクタにおいて、前記信号用コンタクトには、ダミー突起が形成されていることが好ましい。
このコネクタにおいて、前記ダミー突起は、前記突起と同じ形状に形成され、前記接続片は、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記ダミー突起と接触しない位置に設けられていることが好ましい。
このコネクタにおいて、前記シールド部には、前記信号用コンタクトに対応する位置に突出片が設けられていることが好ましい。
このコネクタにおいて、前記突出片は、前記接続片と同じ形状に形成され、前記突起は、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記接続片のみと接触する位置に設けられていることが好ましい。
このコネクタにおいて、前記操作部は、前記接続片と前記グランド用コンタクトとの各々に接触する導電部材を有し、前記接続片は、前記導電部材を介して前記グランド用コンタクトと電気的に接続されることが好ましい。
本発明の接続装置は、前記コネクタと、前記コネクタに接続される前記接続対象物とを備えている。
本発明のコネクタにおいて、前記シールド部には、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記グランド用コンタクトと電気的に接続される、接続片が設けられている。これにより、本発明のコネクタでは、信号電流に対するリターン電流の経路を短くすることが可能となり、信号電流の経路とリターン電流の経路とで形成される電流ループで囲まれた領域を狭くすることが可能になる。その結果、本発明のコネクタでは、放射ノイズ(輻射ノイズ)を、さらに低減することが可能になる。
本発明の接続装置は、前記コネクタと、前記コネクタに接続される前記接続対象物とを備えている。これにより、本発明の接続装置では、放射ノイズをさらに低減することが可能なコネクタを備えた接続装置を提供することができる。
図1Aは、実施形態1のコネクタを備えた接続装置の斜視図である。図1Bは、図1Aの要部拡大図である。 図2Aは、実施形態1の接続装置の使用状態を示す説明図である。図2Bは、実施形態1の接続装置の他の使用状態を示す説明図である。 図3Aは、実施形態1の接続装置の別の使用状態を示す説明図である。図3Bは、実施形態1の接続装置のさらに別の使用状態を示す説明図である。 図4は、実施形態1のコネクタにおける複数のコンタクトの斜視図である。 図5Aは、実施形態1のコネクタにおける複数のコンタクトの平面図である。図5Bは、実施形態1のコネクタにおける複数のコンタクトの側面図である。 図6Aは、実施形態1のコネクタにおけるシールド部の斜視図である。図6Bは、実施形態1のコネクタにおけるシールド部の他の斜視図である。 図7Aは、実施形態1のコネクタにおけるシールド部の平面図である。図7Bは、実施形態1のコネクタにおけるシールド部の正面図である。図7Cは、実施形態1のコネクタにおけるシールド部の側面図である。 図8は、一部破断された接続対象物の斜視図である。 図9は、一部破断された接続対象物の分解斜視図である。 図10Aは、比較例のコネクタを備えた接続装置の斜視図である。図10Bは、図10Aの要部拡大図である。 図11は、図10AのC−C断面図である。 図12A,12Bは、比較例の接続装置に関し、図12Aは、信号電流が流れる経路を示す説明図であり、図12Bは、リターン電流が流れる経路を示す説明図である。 図13A,13Bは、実施形態1の接続装置に関し、図13Aは、信号電流が流れる経路を示す説明図であり、図13Bは、リターン電流が流れる経路を示す説明図である。 図14は、実施形態1の接続装置に関し、磁界強度及び電界強度の解析位置を示す説明図である。 図15A,15Bは、実施形態1の接続装置及び比較例の接続装置に関し、図15Aは、磁界強度を示すグラフであり、図15Bは、電界強度を示すグラフである。 図16A,16Bは、実施形態1の接続装置及び比較例の接続装置に関し、図16Aは、磁界強度を示す他のグラフであり、図16Bは、電界強度を示す他のグラフである。 図17Aは、実施形態2のコネクタを備えた接続装置の斜視図である。図17Bは、図17Aの要部拡大図である。 図18Aは、実施形態2のコネクタにおける複数のコンタクトの斜視図である。図18Bは、実施形態2のコネクタにおける複数のコンタクトの平面図である。 図19Aは、実施形態2のコネクタにおけるシールド部の斜視図である。図19Bは、実施形態2のコネクタにおけるシールド部の他の斜視図である。 図20Aは、実施形態2のコネクタにおけるシールド部の平面図である。図20Bは、実施形態2のコネクタにおけるシールド部の正面図である。 図21A,21Bは、実施形態2の接続装置に関し、図21Aは、信号電流が流れる経路を示す説明図であり、図21Bは、リターン電流が流れる経路を示す説明図である。 図22Aは、実施形態3のコネクタを備えた接続装置の斜視図である。図22Bは、図22Aの要部拡大図である。 図23Aは、実施形態3のコネクタにおける複数のコンタクト、導電部材及び接続片の斜視図である。図23Bは、実施形態3のコネクタにおける複数のコンタクト、導電部材及び接続片の他の斜視図である。 図24Aは、実施形態3の接続装置の使用状態を示す説明図である。図24Bは、実施形態3の接続装置の他の使用状態を示す説明図である。 図25Aは、実施形態3のコネクタにおける操作部及び導電部材の斜視図である。図25Bは、実施形態3のコネクタにおける操作部及び導電部材の他の斜視図である。 図26Aは、実施形態3のコネクタにおける操作部及び導電部材の平面図である。図26Bは、図26A中のD−D断面図である。 図27A,27Bは、実施形態3の接続装置に関し、図27Aは、信号電流が流れる経路を示す説明図であり、図27Bは、リターン電流が流れる経路を示す説明図である。 図28A,28Bは、実施形態3の接続装置及び比較例の接続装置に関し、図28Aは、磁界強度を示すグラフであり、図28Bは、電界強度を示すグラフである。 図29A,29Bは、実施形態3の接続装置及び比較例の接続装置に関し、図29Aは、磁界強度を示す他のグラフであり、図29Bは、電界強度を示す他のグラフである。
(実施形態1)
以下、実施形態1のコネクタ100について、図1A〜図7Cを参照しながら説明する。
コネクタ100は、基板400と接続対象物200とを電気的に接続するために用いられるコネクタである。この種のコネクタとしては、例えば、基板対FFC接続用のコネクタ、あるいは、基板対FPC接続用のコネクタ等が挙げられる。なお、以下では、コネクタ100が、基板対FFC接続用のコネクタである場合について説明する。また、以下では、説明の便宜上、コネクタ100を備えた接続装置300を、図1A〜図9を参照しながら説明した後に、コネクタ100の詳細について説明する。
接続装置300は、図1Aに示すように、コネクタ100と、コネクタ100に接続される接続対象物200とを備えている。なお、以下の説明では、図1A中のx軸を左右方向と規定し、x軸の矢印の向きを左方と規定する。また、図1A中のy軸を上下方向と規定し、y軸の矢印の向きを上方と規定する。さらに、図1A中のz軸を前後方向と規定し、z軸の矢印の向きを前方と規定する。ただし、これらの方向は、実際の使用状態での方向を限定する趣旨ではない。
接続対象物200は、シールドFFCである。シールドFFCは、インピーダンス整合する機能を有する。また、シールドFFCとは、シールド機能を有するFFCを意味する。なお、シールドFFCは、従来周知のケーブルであるため、詳細な説明を適宜省略する。
接続対象物200は、図8,9に示すように、複数の導電部20を有するFFC21と、補強部材22と、グランドテープ23と、一対の絶縁部材24A,24Bと、シールド膜25とを備えている。接続対象物200では、グランドテープ23とシールド膜25とで、シールド部材27が構成されている。
FFC21は、複数(図示例では、20個)の導電部20と、複数の導電部20を覆う絶縁体26とを備えている。なお、導電部20の数は、20個であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。
複数の導電部20の各々は、細長い矩形状に形成されている。複数の導電部20の各々は、導電性を有している。例えば、複数の導電部20の各々は、金属箔により形成されている。複数の導電部20は、FFC21の左右方向に、一定間隔で並んで配置されている。
絶縁体26は、板状(図示例では、矩形板状)に形成されている。絶縁体26は、電気絶縁性を有している。例えば、絶縁体26は、合成樹脂により形成されている。
絶縁体26は、前後方向の後端部26Aにおける一面(上面)から、複数の導電部20の先端部が露出している。また、絶縁体26は、後端部26Aにおける他面(下面)に、補強部材22が取り付けられている。補強部材22は、例えば、接着剤等を用いて、後端部26Aの下面に取り付けられている。
補強部材22は、板状(図示例では、矩形板状)に形成されている。補強部材22は、電気絶縁性を有している。例えば、補強部材22は、合成樹脂により形成されている。接続対象物200では、補強部材22の上下方向の寸法(厚み寸法)を適宜設定することによって、後端部26Aの上下方向の寸法(厚み寸法)を調整することができる。
グランドテープ23は、導電性を有している。グランドテープ23は、板状(図示例では、矩形板状)に形成されている。グランドテープ23は、例えば、接着剤等を用いて、絶縁体26の一面(上面)に取り付けられている。
一対の絶縁部材24A,24Bの各々は、板状(図示例では、矩形板状)に形成されている。一対の絶縁部材24A,24Bの各々は、電気絶縁性を有している。例えば、一対の絶縁部材24A,24Bの各々は、合成樹脂により形成されている。
絶縁部材24Aは、例えば、接着剤等を用いて、絶縁体26の上面に取り付けられている。絶縁部材24Bは、絶縁部材24Aと同様に、接着剤等を用いて、絶縁体26の下面に取り付けられている。
シールド膜25は、導電性を有している。また、シールド膜25は、グランドテープ23と電気的に接続されている。シールド膜25は、グランドテープ23の一部と後端部26Aとが露出するように、FFC21及び一対の絶縁部材24A,24Bを覆う。
以下、コネクタ100の詳細について、図1A〜図7Cを参照しながら説明する。
コネクタ100は、図1Aに示すように、基板400に実装され、接続対象物200と基板400とを電気的に接続するように構成されている。
コネクタ100は、複数(図示例では、20本)のコンタクト10と、ハウジング11と、操作部12と、シールド部13とを備えている。なお、コンタクト10の数は、20本であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。
複数のコンタクト10は、接続対象物200のFFC21における複数の導電部20と接触可能に形成されている。複数のコンタクト10は、複数の導電部20に1対1で対応付けられている。
複数のコンタクト10の各々は、導電性及び弾性を有している。例えば、複数のコンタクト10の各々は、導電性が高く、かつ、弾性が比較的大きい材料(例えば、銅合金等)により形成されている。
複数のコンタクト10は、同一の形状(側面視H字状)に形成されている。
以下、複数のコンタクト10の詳細について、図4及び図5A,5Bに基づいて説明する。
複数のコンタクト10の各々は、第1接続部1と、第2接続部2と、両接続部1,2を連結する連結部3とを備えている。第1接続部1、第2接続部2及び連結部3の各々は、細幅の帯板状に形成されている。
複数のコンタクト10の各々は、第1接続部1及び第2接続部2の長手方向が前後方向と並行するように、ハウジング11に取り付けられている。また、複数のコンタクト10の各々は、第1接続部1が下側に位置し、かつ、第2接続部2が上側に位置するように、ハウジング11に取り付けられている。
第1接続部1の前後方向の一端部(前端部)には、上側に向って突出する第1突起4が設けられている。第1突起4は、接続対象物200の補強部材22と接触するように形成されている。
第1接続部1の前後方向の他端部(後端部)には、端子部5が設けられている。端子部5は、基板400の一面(上面)に形成された導体と接合される。例えば、端子部5は、基板400の上面に形成された導体と半田付けされる。
第2接続部2の前後方向の一端部(前端部)には、下側に向って突出する第2突起6が設けられている。第2突起6は、接続対象物200におけるFFC21の導電部20と接触するように形成されている。
第2接続部2の前後方向の他端部(後端部)には、操作部12と接触する突出部7が設けられている。突出部7には、側面視半円状に窪んだ凹部8が形成されている。この凹部8は、操作部12の回転軸12Aと接触するように形成されている。なお、回転軸12Aについては、後述する。
連結部3は、第1接続部1の前後方向の中間部と、第2接続部2の前後方向の中間部とを連結する。
複数のコンタクト10は、複数(図示例では、14本)の信号用コンタクト10Aと、複数(図示例では、6本)のグランド用コンタクト10Bとを含む。なお、信号用コンタクト10Aの数は、14本であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。また、グランド用コンタクト10Bの数は、6本であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。グランド用コンタクト10Bは、一定間隔で配置されているが、これに限らず、任意の位置に配置されてもよい。なお、以下の説明では、信号用コンタクト10A及びグランド用コンタクト10Bに共通する説明を行う場合は、単に、コンタクト10と表記する。
ハウジング11は、複数のコンタクト10を保持するように形成されている。ハウジング11は、電気絶縁性を有している。例えば、ハウジング11は、合成樹脂により形成されている。ハウジング11は、扁平な直方体状に形成されている。
以下、ハウジング11の詳細について、図1A〜図3Bに基づいて説明する。
ハウジング11には、複数のコンタクト10を保持する複数の開口孔11Aが設けられている。複数の開口孔11Aは、複数のコンタクト10に1対1で対応付けられている。
複数の開口孔11Aは、ハウジング11の左右方向に、一定間隔で並んで設けられている。複数の開口孔11Aの各々は、ハウジング11を前後方向に貫通するように形成されている。
ハウジング11の前後方向の一端部(前端部)には、接続対象物200の後端部26Aが挿入される挿入穴11Bが設けられている。
操作部12は、複数のコンタクト10と複数の導電部20とを接触させるように形成されている。操作部12は、電気絶縁性を有している。例えば、操作部12は、合成樹脂により形成されている。
操作部12は、図1Aに示すように、左右方向の寸法が大きい横長かつ扁平な直方体状に形成されている。操作部12の左右方向の寸法は、ハウジング11の左右方向の寸法と同程度に設定されている。
操作部12は、回転軸12Aを備えている。回転軸12Aは、丸棒状に形成されている。操作部12は、回転軸12Aを軸にして、ハウジング11に対し回転自在となっている(図3A,3B参照)。
ここで、コネクタ100に接続対象物200を着脱する機構について、図2A〜図3Bに基づいて説明する。
コネクタ100に接続対象物200を接続する際は、まず、図2Aに示すように、操作部12が基板400に対して直角に起こされる状態まで、操作部12を回転させる。これにより、コネクタ100では、第2接続部2が基板400に対して平行な状態となり、第1突起4と第2突起6との間隔が最も広がった状態となる。また、コネクタ100では、図2B及び図3Aに示すように、接続対象物200の後端部26Aがハウジング11の挿入穴11Bに差し込まれると、シールド部13における後述の接触部13Cが、接続対象物200によって上方へ変位する。これにより、コネクタ100では、接続対象物200の挿入が可能となり、接続対象物200と接触部13Cとの接触圧も確保できる。また、コネクタ100では、接続対象物200の後端部26Aがハウジング11の挿入穴11Bに差し込まれたとき、第1突起4が接続対象物200の補強部材22と接触する。
次に、図3Bに示すように、操作部12が基板400と平行に倒される状態まで、操作部12を回転させる。これにより、コネクタ100では、操作部12が起こされた状態に比べて、操作部12の回転軸12Aの位置が高くなり、この回転軸12Aが第2接続部2の凹部8に接触して突出部7が上方へ変位する。その結果、コネクタ100では、連結部3が撓んで第2接続部2の前端部が下方へ変位し、第2突起6が接続対象物200の導電部20と接触する。
よって、コネクタ100では、第2接続部2の前端部が弾性変形する。したがって、コネクタ100では、複数のコンタクト10と複数の導電部20とが電気的に接続された状態で、第2突起6と導電部20との接触圧により摩擦抵抗が生じるので、接続対象物200を抜け止めすることが可能になる。すなわち、コネクタ100では、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するとき、第1突起4及び第2突起6が、接続対象物200の後端部26Aを挟持する挟持部として機能する。
一方、コネクタ100から接続対象物200を取り外す際は、図3Aに示すように、操作部12が起こされる状態まで、操作部12を回転させる。これにより、コネクタ100では、操作部12が倒された状態に比べて、操作部12の回転軸12Aの位置が低くなり、この回転軸12Aが第2接続部2の凹部8に接触しなくなる。その結果、コネクタ100では、第2接続部2が基板400に対して平行な状態となり、第2突起6が導電部20と接触しなくなるので、コネクタ100から接続対象物200を容易に引き抜くことが可能になる(図2A,2B参照)。
コネクタ100では、図2A〜図3Aに示すように、操作部12が起こされた状態で、複数のコンタクト10と複数の導電部20との電気的な接続を解除する。また、コネクタ100では、図3Bに示すように、操作部12が倒された状態で、複数のコンタクト10と複数の導電部20とを電気的に接続する。
操作部12には、操作部12が起こされた状態で第2接続部2の突出部7が挿入される第1貫通孔12Bが、複数設けられている。複数の第1貫通孔12Bの各々は、操作部12が倒された状態でも、第2接続部2の突出部7の一部が入り込むように形成されている。
また、操作部12には、操作部12が起こされた状態で後述の接続片14が挿入される第2貫通孔12Cが、複数設けられている。
シールド部13は、図1A,1Bに示すように、ハウジング11を覆うように形成されている。また、シールド部13は、接続対象物200のシールド部材27と接触可能である。
シールド部13は、導電性を有している。例えば、シールド部13は、金属により形成されている。シールド部13は、一面が開口された箱状(例えば、矩形箱状)に形成されている。シールド部13は、上記一面(開口面)が下側に位置するように、基板400に取り付けられている。
以下、シールド部13の詳細について、図6A〜図7Cに基づいて説明する。
シールド部13の前後方向の一側面(前面)には、接続対象物200の後端部26Aが挿入される挿入孔13Aが設けられている。
シールド部13の前後方向の他側面(後面)には、複数のコンタクト10の一部(第1接続部1の後端部及び第2接続部2の突出部7)を露出させる窓孔13Bが設けられている。窓孔13Bの開口寸法は、挿入孔13Aの開口寸法と同程度に設定されている。
シールド部13の上下方向の一端壁(上壁)における前後方向の一端部(前端部)には、接続対象物200のグランドテープ23と接触可能な接触部13Cが、複数箇所(図示例では、2箇所)に設けられている。各接触部13Cは、シールド部13の上壁における前端部に、一対の切欠き溝13D,13Dを形成することによって、設けられている。これにより、接触部13Cは、弾性を有することが可能となる。その結果、コネクタ100では、接続対象物200の後端部26Aがハウジング11の挿入穴11Bに差し込まれたとき、接触部13Cを、接続対象物200によって上方へ変位させることが可能になる(図2B及び図3A参照)。よって、コネクタ100では、接続対象物200の挿入が可能となり、接続対象物200と接触部13Cとの接触圧も確保できる。なお、接触部13Cの数は、2個であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。
シールド部13の前面における下端部には、複数の接触部13Cとで接続対象物200を挟持する挟持部13Eが、複数箇所(図示例では、3箇所)に設けられている。これにより、コネクタ100では、複数のコンタクト10と複数の導電部20とが電気的に接続された状態で、複数の接触部13Cと複数の挟持部13Eとで接続対象物200を挟持することが可能になる。よって、コネクタ100では、複数のコンタクト10と複数の導電部20とが電気的に接続されたときに、接続対象物200を、より抜け止めすることが可能になる。なお、挟持部13Eの数は、3個であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。
シールド部13の両側面(左側面及び右側面)には、シールド部13をハウジング11に位置決めする位置決め孔13Fがそれぞれ設けられている。ここにおいて、ハウジング11は、シールド部13で覆われた状態において、シールド部13の各位置決め孔13Fに対応する部位に、突起部11C(図1B参照)がそれぞれ設けられている。これにより、コネクタ100では、ハウジング11とシールド部13との相対的な位置ずれを抑制することが可能になる。
また、シールド部13の両側面には、端子部13Gがそれぞれ設けられている。端子部13Gは、基板400の上面に形成されたグランド用導体と接合される。例えば、端子部13Gは、基板400の上面に形成されたグランド用導体と半田付けされる。
また、シールド部13の両側面における前後方向の後端部には、操作部12の回転軸12Aの変位を規制する規制部13Hが、後方へ突出して設けられている。
シールド部13の上壁における前後方向の後端部には、グランド用コンタクト10Bと接触可能な接続片14が、複数箇所(図示例では、6箇所)に設けられている。複数の接続片14の各々は、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するときに、グランド用コンタクト10Bと電気的に直接接続されるように形成されている。なお、接続片14の数は、6個であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。
複数の接続片14は、シールド部13の左右方向に、一定間隔で配置されている。なお、複数の接続片14は、一定間隔に限らず、適宜、配置されてもよい。
複数の接続片14は、シールド部13の上壁の後端部から後方へ突出するように設けられている。また、複数の接続片14は、シールド部13の一部により構成されている。
複数のグランド用コンタクト10Bの各々は、図4及び図5A,5Bに示すように、第2接続部2の突出部7の上部に、第3突起15が設けられている。この第3突起15は、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するときに、接続片14と接触して接続片14と電気的に直接接続される。これにより、コネクタ100では、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するとき、複数の接続片14と複数のグランド用コンタクト10Bとの接触圧を向上させることが可能になる。
複数の信号用コンタクト10Aの各々は、図4及び図5A,5Bに示すように、第2接続部2の突出部7の上部に、第3突起15と同じ形状の第4突起(ダミー突起)16が設けられている。ただし、第4突起16は、第3突起15と同じ形状であるが、第3突起15と同じ機能を有しているわけではない。つまり、第4突起16は、第3突起15とは異なり、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するとき、対応する位置に接続片14が存在しないので、接続片14と接触しない。言い換えれば、接続片14は、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するときに第4突起16と接触しない位置に設けられている。
コネクタ100では、第3突起15と第4突起16とが同じ形状に形成されることで、信号用コンタクト10Aとグランド用コンタクト10Bとが同じ形状となり、複数のコンタクト10を、1枚の板金にプレス加工を施すことによって、形成することが可能になる。よって、コネクタ100では、複数のコンタクト10の生産性を向上させることが可能になる。
以下、比較例のコネクタ800を備えた接続装置900について、図10A〜図12Bに基づいて説明する。
比較例のコネクタ800の基本構成は、実施形態1のコネクタ100と同じ構成である。比較例のコネクタ800は、図10A,10B及び図11に示すように、複数の接続片14、複数の第3突起15及び複数の第4突起16を備えていない点が、実施形態1のコネクタ100と相違する。なお、比較例の接続装置900では、実施形態1の接続装置300と共通する構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
比較例のコネクタ800を備えた接続装置900では、図12A中の矢印付きの点線で示す経路を流れる信号電流に対して、リターン電流が、図10A及び図12B中の矢印付きの点線で示す経路を流れる。
一方、実施形態1のコネクタ100を備えた接続装置300では、図13A中の矢印付きの点線で示す経路を流れる信号電流に対して、リターン電流が、図1A及び図13B中の矢印付きの点線で示す経路を流れる。よって、実施形態1のコネクタ100では、比較例のコネクタ800に比べて、信号電流に対するリターン電流の経路を短くすることが可能になり、信号電流の経路とリターン電流の経路とで形成される電流ループで囲まれた領域を狭くすることが可能となる。その結果、実施形態1のコネクタ100では、放射ノイズ(輻射ノイズ)を、さらに低減することが可能になる。
以下、実施形態1の接続装置300の磁界強度及び電界強度の解析結果について、図14〜図16Bに基づいて説明する。
図14中の矢印付きの一点鎖線及び二点鎖線は、実施形態1の接続装置300において、磁界強度及び電界強度を解析した位置を表している。なお、本願発明者らは、比較例の接続装置900においても、実施形態1の接続装置300と同じ位置で、磁界強度及び電界強度を解析した。
図15Aは、図14中の矢印付きの一点鎖線で示す位置により解析した、実施形態1の接続装置300及び比較例の接続装置900の磁界強度を表している。なお、図15A中の実線は、実施形態1の接続装置300の磁界強度を表し、図15A中の破線は、比較例の接続装置900の磁界強度を表している。また、図15A中の横軸は、図14中の矢印付きの一点鎖線で示す位置に対応している。
図15Bは、図14中の矢印付きの一点鎖線で示す位置により解析した、実施形態1の接続装置300及び比較例の接続装置900の電界強度を表している。なお、図15B中の実線は、実施形態1の接続装置300の電界強度を表し、図15B中の破線は、比較例の接続装置900の電界強度を表している。また、図15B中の横軸は、図14中の矢印付きの一点鎖線で示す位置に対応している。
図16Aは、図14中の矢印付きの二点鎖線で示す位置により解析した、実施形態1の接続装置300及び比較例の接続装置900の磁界強度を表している。なお、図16A中の実線は、実施形態1の接続装置300の磁界強度を表し、図16A中の破線は、比較例の接続装置900の磁界強度を表している。また、図16A中の横軸は、図14中の矢印付きの二点鎖線で示す位置に対応している。
図16Bは、図14中の矢印付きの二点鎖線で示す位置により解析した、実施形態1の接続装置300及び比較例の接続装置900の電界強度を表している。なお、図16B中の実線は、実施形態1の接続装置300の電界強度を表し、図16B中の破線は、比較例の接続装置900の電界強度を表している。また、図16B中の横軸は、図14中の矢印付きの二点鎖線で示す位置に対応している。
実施形態1のコネクタ100を備えた接続装置300では、図15A〜図16Bに示すように、比較例の接続装置900よりも磁界強度及び電界強度が小さくなるので、比較例の接続装置900に比べて、放射ノイズを低減することが可能になる。すなわち、実施形態1のコネクタ100では、放射ノイズを、さらに低減することが可能になる。
なお、複数のグランド用コンタクト10Bの各々は、第3突起15を備えていなくてもよい。また、複数の信号用コンタクト10Aの各々は、第2接続部2の突出部7の上部に、第4突起16が設けられているが、第4突起16が設けられていなくてもよい。
実施形態1のコネクタ100は、FFC21が接続されるコネクタ(基板対FFC接続用のコネクタ)であるが、これを限定する趣旨ではなく、FPCが接続されるコネクタ(基板対FPC接続用のコネクタ)であってもよい。また、コネクタ100に接続される接続対象物200は、FFCやFPCに限定されず、少なくとも複数の導電部20と、シールド部材27とを備えていればよい。
以上説明した実施形態1のコネクタ100は、接続対象物200が備える複数の導電部20と接触可能な複数のコンタクト10と、複数のコンタクト10を保持するハウジング11とを備えている。また、コネクタ100は、複数のコンタクト10と複数の導電部20とを接触させる操作部12と、ハウジング11を覆い接続対象物200が備えるシールド部材27と接触可能なシールド部13とを備えている。複数のコンタクト10は、信号用コンタクト10Aと、グランド用コンタクト10Bとを含む。シールド部13には、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するときにグランド用コンタクト10Bと電気的に接続される、接続片14が設けられている。これにより、実施形態1のコネクタ100では、信号電流に対するリターン電流の経路を短くすることが可能になり、信号電流の経路とリターン電流の経路とで形成される電流ループで囲まれた領域を狭くすることが可能となる。よって、実施形態1のコネクタ100では、放射ノイズを、さらに低減することが可能になる。
グランド用コンタクト10Bには、上述のように、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するときに接続片14と接触して接続片14と電気的に接続される、突起(第3突起)15が形成されていることが好ましい。これにより、実施形態1のコネクタ100では、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するとき、複数の接続片14と複数のグランド用コンタクト10Bとの接触圧を向上させることが可能になる。
以上説明した実施形態1の接続装置300は、コネクタ100と、コネクタ100に接続される接続対象物200とを備えている。これにより、実施形態1の接続装置300では、放射ノイズをさらに低減することが可能なコネクタを備えた接続装置を提供することができる。
(実施形態2)
以下、実施形態2のコネクタ110について、図17A〜図21Bに基づいて説明する。実施形態2のコネクタ110の基本構成は、実施形態1のコネクタ100と同じである。また、実施形態2のコネクタ110は、図18A,18Bに示すように、信号用コンタクト10Aに第4突起16が設けられていない点等が、実施形態1のコネクタ100と相違する。なお、実施形態2のコネクタ110では、実施形態1のコネクタ100と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。また、実施形態2のコネクタ110は、上述の接続対象物200とで、接続装置300を構成してもよい。
シールド部13の上壁における後端部には、後方へ突出する突出片17が、複数箇所(図示例では、14箇所)に設けられている(図19A〜図20B参照)。これら複数の突出片17は、複数の信号用コンタクト10Aに対応する位置に設けられている。
複数の突出片17の各々は、接続片14と同じ形状に形成されている。ただし、突出片17は、接続片14と同じ形状であるが、接続片14と同じ機能を有しているわけではない。つまり、突出片17は、接続片14とは異なり、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するとき、信号用コンタクト10Aに対応する位置に存在するので、グランド用コンタクト10Bと接触しない。言い換えれば、グランド用コンタクト10Bの第3突起15は、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するときに接続片14のみと接触する位置に設けられている。
なお、突出片17の数は、14個であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。また、操作部12には、操作部12が起こされた状態で、突出片17が挿入される第3貫通孔が、複数設けられている。
実施形態2のコネクタ110を備えた接続装置300では、図21A中の矢印付きの点線で示す経路を流れる信号電流に対して、リターン電流が、図17A及び図21B中の矢印付きの点線で示す経路を流れる。よって、実施形態2のコネクタ110でも、比較例のコネクタ800に比べて、信号電流に対するリターン電流の経路を短くすることが可能になり、電流ループで囲まれた領域を狭くすることが可能となる。その結果、実施形態2のコネクタ110でも、放射ノイズ(輻射ノイズ)を、さらに低減することが可能になる。
なお、コネクタ110では、シールド部13に、複数の突出片17が設けられているが、複数の突出片17が設けられていなくてもよい。すなわち、コネクタ110では、実施形態1のコネクタ100におけるシールド部13が用いられてもよい。
以上説明した実施形態2のコネクタ110は、実施形態1のコネクタ100と同じ構成要素を備えているので、実施形態1のコネクタ100と同様に、放射ノイズを、さらに低減することが可能になる。
(実施形態3)
以下、実施形態3のコネクタ120について、図22A〜図27Bに基づいて説明する。実施形態3のコネクタ120の基本構成は、実施形態1のコネクタ100と同じである。また、実施形態3のコネクタ120は、操作部12が導電部材30(図25A〜図26B参照)を備えている点等が、実施形態1のコネクタ100と相違する。なお、実施形態3のコネクタ120では、実施形態1のコネクタ100と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。また、実施形態3のコネクタ120は、上述の接続対象物200とで、接続装置300を構成してもよい。また、実施形態3のコネクタ120は、実施形態1のコネクタ100とは異なり、信号用コンタクト10Aに第4突起16が設けられず、かつ、グランド用コンタクト10Bに第3突起15が設けられていない。
導電部材30は、接続片14とグランド用コンタクト10Bとの各々に接触するように形成されている。接続片14は、導電部材30を介して、グランド用コンタクト10Bと電気的に間接接続される。
導電部材30は、導電性を有している。導電部材30は、例えば、金属により形成されている。導電部材30は、操作部12の回転軸12Aに取り付けられる。具体的に説明すると、操作部12は、回転軸12Aに、導電部材30が取り付けられる取付穴12Eが設けられている。
導電部材30は、細長い板状(例えば、矩形板状)の基体31と、一対の第1接触部32A,32Bと、第2接触部33とを備えている。
一対の第1接触部32A,32Bは、基体31と一体に形成されている。一対の第1接触部32A,32Bは、操作部12が倒された状態で、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するときに、接続片14と電気的に直接接続するように形成されている。導電部材30では、一対の第1接触部32A,32Bの組が、複数(図示例では、6個)設けられている。なお、一対の第1接触部32A,32Bの組は、6個であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。
第2接触部33は、基体31と一体に形成されている。第2接触部33は、操作部12が倒された状態で、操作部12により複数のコンタクト10と複数の導電部20とが接触するときに、グランド用コンタクト10の第1接続部1の後端部と電気的に直接接続するように形成されている。導電部材30では、第2接触部33が、複数(図示例では、6個)設けられている。なお、第2接触部33の数は、6個であるが、この数値は一例であり、特に限定する趣旨ではない。
実施形態3のコネクタ120に接続対象物200を着脱する機構は、実施形態1のコネクタ100と同じである。すなわち、実施形態3のコネクタ120では、図24Aに示すように、操作部12が起こされた状態で、複数のコンタクト10と複数の導電部20との電気的な接続を解除する。また、実施形態3のコネクタ120では、図24Bに示すように、操作部12が倒された状態で、複数のコンタクト10と複数の導電部20とを電気的に接続する。
実施形態3のコネクタ120を備えた接続装置300では、図27A中の矢印付きの点線で示す経路を流れる信号電流に対して、リターン電流が、図22A及び図27B中の矢印付きの点線で示す経路を流れる。よって、実施形態3のコネクタ120でも、比較例のコネクタ800に比べて、信号電流に対するリターン電流の経路を短くすることが可能になり、電流ループで囲まれた領域を狭くすることが可能となる。その結果、実施形態3のコネクタ120でも、放射ノイズ(輻射ノイズ)を、さらに低減することが可能になる。
以下、実施形態3のコネクタ120を備えた接続装置300の磁界強度及び電界強度の解析結果について、図28A〜図29Bに基づいて説明する。なお、本願発明者らは、実施形態3の接続装置300においても、実施形態1の接続装置300と同じ位置(図14中の矢印付きの一点鎖線及び二点鎖線で示す位置)で、磁界強度及び電界強度を解析した。
図28Aは、図14中の矢印付きの一点鎖線で示す位置により解析した、実施形態3の接続装置300及び比較例の接続装置900の磁界強度を表している。なお、図28A中の実線は、実施形態3の接続装置300の磁界強度を表し、図28A中の破線は、比較例の接続装置900の磁界強度を表している。また、図28A中の横軸は、図14中の矢印付きの一点鎖線で示す位置に対応している。
図28Bは、図14中の矢印付きの一点鎖線で示す位置により解析した、実施形態3の接続装置300及び比較例の接続装置900の電界強度を表している。なお、図28B中の実線は、実施形態3の接続装置300の電界強度を表し、図28B中の破線は、比較例の接続装置900の電界強度を表している。また、図28B中の横軸は、図14中の矢印付きの一点鎖線で示す位置に対応している。
図29Aは、図14中の矢印付きの二点鎖線で示す位置により解析した、実施形態3の接続装置300及び比較例の接続装置900の磁界強度を表している。なお、図29A中の実線は、実施形態3の接続装置300の磁界強度を表し、図29A中の破線は、比較例の接続装置900の磁界強度を表している。また、図29A中の横軸は、図14中の矢印付きの二点鎖線で示す位置に対応している。
図29Bは、図14中の矢印付きの二点鎖線で示す位置により解析した、実施形態3の接続装置300及び比較例の接続装置900の電界強度を表している。なお、図29B中の実線は、実施形態3の接続装置300の電界強度を表し、図29B中の破線は、比較例の接続装置900の電界強度を表している。また、図29B中の横軸は、図14中の矢印付きの二点鎖線で示す位置に対応している。
実施形態3のコネクタ120を備えた接続装置300では、図28A〜図29Bに示すように、比較例の接続装置900よりも磁界強度及び電界強度が小さくなるので、比較例の接続装置900に比べて、放射ノイズを低減することが可能になる。すなわち、実施形態3のコネクタ120でも、放射ノイズを、さらに低減することが可能になる。
以上説明した実施形態3のコネクタ120では、操作部12が、接続片14とグランド用コンタクト10Bとの各々に接触する導電部材30を有している。接続片14は、導電部材30を介してグランド用コンタクト10Bと電気的に接続される。これにより、実施形態3のコネクタ120では、実施形態1のコネクタ100と同様に、信号電流に対するリターン電流の経路を短くすることが可能になり、電流ループで囲まれた領域を狭くすることが可能となる。よって、実施形態3のコネクタ120でも、放射ノイズを、さらに低減することが可能になる。
10 コンタクト
10A 信号用コンタクト
10B グランド用コンタクト
11 ハウジング
12 操作部
13 シールド部
14 接続片
15 第3突起(突起)
16 第4突起(ダミー突起)
17 突出片
20 導電部
27 シールド部材
30 導電部材
100 コネクタ
110 コネクタ
120 コネクタ
200 接続対象物
300 接続装置

Claims (8)

  1. 接続対象物が備える複数の導電部と接触可能な複数のコンタクトと、前記複数のコンタクトを保持するハウジングと、前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とを接触させる操作部と、前記ハウジングを覆い前記接続対象物が備えるシールド部材と接触可能なシールド部とを備え、
    前記複数のコンタクトは、信号用コンタクトと、グランド用コンタクトとを含み、
    前記シールド部には、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記グランド用コンタクトと電気的に接続される、接続片が設けられている
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記グランド用コンタクトには、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記接続片と接触して前記接続片と電気的に接続される、突起が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記信号用コンタクトには、ダミー突起が形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記ダミー突起は、前記突起と同じ形状に形成され、
    前記接続片は、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記ダミー突起と接触しない位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記シールド部には、前記信号用コンタクトに対応する位置に突出片が設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  6. 前記突出片は、前記接続片と同じ形状に形成され、
    前記突起は、前記操作部により前記複数のコンタクトと前記複数の導電部とが接触するときに前記接続片のみと接触する位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
  7. 前記操作部は、前記接続片と前記グランド用コンタクトとの各々に接触する導電部材を有し、
    前記接続片は、前記導電部材を介して前記グランド用コンタクトと電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のコネクタと、前記コネクタに接続される前記接続対象物とを備えている
    ことを特徴とする接続装置。
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