JP2017021908A - 燃料電池用導電部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接触抵抗の低い炭素被膜を形成できる積層体の製造方法を提供する。【解決手段】本発明によれば、基材と、前記基材上に位置し、周期律表の第4属の金属、第5属の金属、および第6属の金属、ならびにこれらの炭化物、窒化物、および炭窒化物からなる群より選択される少なくとも1種を含む中間層と、前記中間層上に位置する導電性炭素層とを有する燃料電池用導電部材の製造方法であって、前記導電性炭素層を、スパッタ用雰囲気ガスを導入した真空チャンバー内で、炭素原料電極に負パルス電圧を印加することにより前記炭素原料電極近傍にプラズマを発生させ、スパッタリングにより、前記炭素原料電極と間隔を隔てて対向配置された前記中間層上に炭素被膜を堆積させて形成し、前記中間層には負電圧が印加され、前記負パルス電圧E1に対する前記負パルス電圧E1と前記中間層電極の負電圧E2との差の比 |(E1−E2)|/E1 が15%以下である、燃料電池用導電部材の製造方法が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用導電部材の製造方法に関し、特にパルス電圧を用いたスパッタリングにより炭素被膜を製造することを含む燃料電池用導電部材の製造方法に関する。
固体高分子形燃料電池(PEFC)は、発電機能を発揮する複数の単セルが積層された構造を有する。当該単セルはそれぞれ、高分子電解質膜、これを挟持する一対(アノード、カソード)の触媒層、およびこれらを挟持する、供給ガスを分散させるための一対(アノード、カソード)のガス拡散層、を含む膜電極接合体を有する。そして、個々の単セルが有するMEAは、セパレータを介して隣接する単セルのMEAと電気的に接続される。このようにして単セルが積層・接続されることにより、燃料電池スタックが構成される。そして、この燃料電池スタックは、種々の用途に使用可能な発電手段として機能しうる。かような燃料電池スタックにおいて、セパレータは、上述したように、隣接する単セルどうしを電気的に接続する機能を発揮する。これに加えて、セパレータのMEAと対向する表面にはガス流路が設けられるのが通常である。当該ガス流路は、アノードおよびカソードに燃料ガスおよび酸化剤ガスをそれぞれ供給するためのガス供給手段として機能する。
PEFCの発電メカニズムを簡単に説明すると、PEFCの運転時には、単セルのアノード側に燃料ガス(例えば水素ガス)が供給され、カソード側に酸化剤ガス(例えば大気、酸素)が供給される。その結果、アノードおよびカソードのそれぞれにおいて、下記反応式で表される電気化学反応が進行し、電気が生み出される。
導電性が要求される燃料電池用セパレータとしては、従来のカーボンセパレータや導電性樹脂セパレータから金属セパレータへの代替が進みつつある。これは、金属セパレータが優れた強度、導電性を有することによりスタックの小型化が図れるためである。近年、金属セパレータの課題である腐食による導電性の低下や、これに伴うスタックの出力の低下を防止するため、金属基材上に耐腐食性を有する層を積層したセパレータが開発されている。例えば、金属基材上に、中間層を形成し、その中間層上に導電性炭素層を形成する技術が提案されている。
ところで、上記のような導電性炭素層を形成するには、スパッタリング法、蒸着法、化学気相成長(CVD)法等が知られている。その中でも、生産性向上の観点から、スパッタリング法を用いた導電性炭素層の製造方法が好ましく使用されている。スパッタリング法としては、近年、高出力のパルス電源を用いた、HiPIMS(High Power Impulse Magnetron Sputtering)法が使用されている(下記特許文献1)。HiPIMS法は、緻密で均一な膜が形成できることから着目されている。
国際公開第2013/035634号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術によって製造した炭素膜は、燃料電池用セパレータに使用するには、接触抵抗が高かった。そのため、より接触抵抗を低下させた炭素膜を製造し得る燃料電池用導電部材の製造方法が求められていた。
本発明は上記の従来技術の問題点を解決するためになされたもので、燃料電池用導電部材の製造方法において、炭素原料に負パルス電圧を印加したスパッタリング法により炭素被膜を製造する際に、所定の負バイアス電圧を中間層にかけることを特徴とする。すなわち、基板に、負パルス電圧E1に対する負パルス電圧E1と前記中間層の負電圧E2との差の比 |(E1−E2)|/E1 が15%以下となる負バイアス電圧を印加する。燃料電池用導電部材は、基材と、前記基材上に位置し、周期律表の第4属の金属、第5属の金属、および第6属の金属、ならびにこれらの炭化物、窒化物、および炭窒化物からなる群より選択される少なくとも1種を含む中間層と、中間層上に位置する導電性炭素層とを有する。
本発明によれば、炭素原料に負パルス電圧を印加したスパッタリングの際に、中間層に特定の関係を満たす負電圧を印加することにより、イオン化した炭素原子を基板に引き付けることができ、緻密で接触抵抗の低い炭素被膜を製造できる。これにより、接触抵抗の低い炭素被膜を備える燃料電池用導電部材を製造することができる。
本発明の一実施形態の製造方法を実施するための装置の基本構成を示す概略図である。 負パルス電圧の波形を示した模式図である。 導電部材の概略構成の一形態を示す断面図である。 実施例において接触抵抗を測定するのに用いた測定装置の概要を示す模式図である。 実施例および比較例で製造した導電部材の接触抵抗の測定値を示すグラフである。 実施例1にて製造した導電部材を断面TEMにて観察した結果を示す写真である。 実施例4にて製造した導電部材の耐腐食性試験前後の外観写真である。
(燃料電池用導電部材の製造方法)
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る燃料電池用導電部材の製造方法を説明する。
ここで、燃料電池用導電部材は、基材と、前記基材上に位置し、周期律表の第4属の金属、第5属の金属、および第6属の金属、ならびにこれらの炭化物、窒化物、および炭窒化物からなる群より選択される少なくとも1種を含む中間層と、中間層上に位置する導電性炭素層とを有する。図3は、燃料電池(PEFC)のセパレータに用いうる、本実施形態の製造方法による燃料電池用導電部材5の代表的な一実施形態の断面構成を示す。図3に示すように、導電部材5の基材31の両表面に中間層32と導電性炭素層33が配置されている。
本実施形態の燃料電池用導電部材の製造方法は、スパッタ用雰囲気ガスを導入した真空チャンバー内で、炭素原料電極に負パルス電圧を印加することにより前記炭素原料電極近傍にプラズマを発生させる。このプラズマを用いたスパッタリングにより、前記炭素原料電極と間隔を隔てて対向配置された中間層32上に炭素被膜を堆積させる。その際、中間層32には基材31を通じて負電圧E2が印加され、負パルス電圧E1に対する、負パルス電圧E1と中間層32の負電圧E2との差の比 |(E1−E2)|/E1 が15%以下となることを特徴とする。なお、パルス電圧および中間層32に印加するバイアス電圧は負電圧であるが、上記の計算のためのE1、E2、およびE1−E2は絶対値を用いるものとする。
図1は、本実施形態の燃料電池用導電部材の製造方法を実施するための好ましい成膜装置を模式的に示した概略図である。成膜装置10は、真空チャンバー11と、真空チャンバー11内に設置された炭素原料電極14と間隔を隔てて対向配置された基材31とを備えている。基材31上には、中間層32が配置されている。炭素原料電極14には、パルス電圧(負電圧)を印加するための、基板原料電極用パルス電源(HiPIMS電源)17が接続されている。基材31には、DC電源18が接続されている。真空チャンバー11は、接地されている。また、真空チャンバー11には、外部から、スパッタ用雰囲気ガスであるアルゴンガスを導入するためのアルゴンガス管15が、アルゴンガス導入ポート16を経て導入されている。
スパッタリングにおいては、真空チャンバー11内にアルゴンガスが導入され、炭素原料電極(ターゲット)14に、スパッタリング用パルス電源17からパルス電圧が印加される。これにより、アルゴンガスが電離し、炭素原料電極(ターゲット)14近傍にプラズマが発生する。このプラズマにより、炭素原料の炭素原子がスパッタされる。高いパルス電圧を印加するため、HiPIMS法ではプラズマの密度が高くなり、スパッタされた炭素原子もイオン化され得る。基材31に上記特定の関係を満たす負バイアス電圧をかけることにより、このような炭素イオンを引き付け、炭素膜として堆積させる。これにより、高速の成膜レートが実現でき、得られた炭素膜は緻密で接触抵抗の低いものとなる。さらに、中間層32に負バイアス電圧が印加されていることにより、中間層32近傍の水分が蒸発し、堆積する炭素被膜中に水分が含まれなくなる。これによっても、炭素被膜の接触抵抗が低下すると考えられる。
中間層32に負バイアス電圧を印加する基材用電源としては、DC電源、RF電源、パルス電源等のいずれを用いてもよいが、DC電源18が好ましい。すなわち、中間層32に直流電圧を印加することが好ましい。DC電源18により、一定の負電圧をかけることにより、基板が一定して炭素イオンを引き付けることができ、接触抵抗をはじめとする膜質の制御が可能となるためである。パルス電源を用いる場合には、炭素イオンを効率的に引き付けるため、炭素原料電極用のパルス電源17のパルス電圧と同期させることが好ましいと考えられる。RF電源は使用可能ではあるが、炭素のイオン化を阻害する場合がある。
DC電源18から基材31を通じて中間層32に印加される負バイアス電圧は、負パルス電圧E1に対する負パルス電圧E1と中間層32の負電圧E2との差の比 |(E1−E2)|/E1 が15%以下であるように印加される。接触抵抗の低い炭素被膜を製造するための、中間層32に印加される電圧E2は、炭素原料電極14に印加する電圧値によって変化するためである。|(E1−E2)|/E1は、より好ましくは0〜10%である。
炭素原料電極14に印加する負パルス電圧E1は、中間層32の負電圧E2よりも大きいことが好ましい。負電圧E2が負パルス電圧E1以下であれば、炭素被膜を成膜するために充分な電圧である。さらに、負パルス電圧E1が負電圧E2よりも大きいことで、密着性の良い炭素被膜を製造することができる。
また、炭素原料電極14に印加するパルス電圧E1および中間層32に印加する電圧E2は、共に800V以上の負電圧であることが好ましい。パルス電圧E1が800V以上の負電圧であると、プラズマの密度が高くなり、スパッタリングされた炭素原子もイオン化される。さらに、電圧E2が800V以上の負電圧であると、発生した炭素原子イオンを引き付けるため、成膜レートが高速となり、炭素被膜も緻密化され、接触抵抗の低い炭素被膜とできる。また、パルス電圧E1が800V以上であると、堆積した炭素被膜の膜剥がれを防ぐ効果もある。
パルス電源17は、炭素原料電極14に負電圧を印加してから基板電圧をかけるまでのディレイタイミングを0μs〜200μs、負パルス電圧E1を500V〜1400Vの範囲で制御することができる。負パルス電圧E1が500V以上であると、アルゴンガスの放電が確実に生じプラズマ化するため、高速の成膜レートで緻密で接触抵抗の低い炭素被膜を形成することができる。負パルス電圧E1は、上記したように、より好ましくは800V以上、さらに好ましくは900V以上である。一方、現在使用可能な電源によって1400Vが上限値となるが、負パルス電圧E1の上限には特に制限はない。
炭素原料電極14に印加する負パルス電圧E1は、周波数が500Hz〜2000Hzであり、パルス幅が50μs〜400μsであることが好ましい。図2は、炭素原料電極14に印加する電圧の波形を模式的に示した図である。図2に示す波形において、負電圧Aの絶対値がE1である。図2中、パルス電源の周波数は500Hz〜2000Hzが好ましい。周波数は高いほど成膜レートが向上する傾向があるため、十分な成膜レートで炭素被膜を堆積するためには、500Hz以上が好ましい。一方、現在使用可能な電源によって2000Hzが上限値となっているが、周波数の上限には特に制限はない。パルス電源の周波数は、より好ましくは500〜1500Hzである。
図2において、パルス幅Cは、50μs〜400μsであることが好ましい。炭素原料電極14に電圧を印加してからアルゴンガスの放電(イオン化)までにはある程度の時間が必要なため、50μs以上であれば、十分な速度で成膜ができる。一方、電源容量上の制限からは400μsが上限値となるが、パルス幅Cは大きいほど成膜レートが向上する傾向があるため、成膜の観点からはパルス幅Cの上限には特に制限はない。また、パルスの周期Bとパルス幅Cとの比であるduty(C/B)は、0<duty<100%であれば、十分な速度で成膜ができる。パルス幅Cは、より好ましくは50〜200μsである。
パルス電源17より炭素原料電極14に出力される電流密度は、単位面積当たり0.1kA/m〜6kA/m、その最適な放電電流密度の範囲は1kA/m〜6kA/mである。これにより、炭素原料電極14周辺におけるプラズマの密度を適切な値に調整することが可能となり、均一で高品位な炭素被膜を形成することができる。
パルス電源17より炭素原料電極14へ印加される電力は単位面積当たり0.5kW/m〜3000kW/mの間に制御される。これにより炭素原料電極14周辺におけるプラズマの密度を適切な値に調整することが可能となり、中間層32の表面に均一で高品位な炭素被膜を形成することができる。
また、炭素原料電極14には温度を計測する測定子と温度を調整するための機構が備えつけられていることが好ましい。これにより、炭素原料電極14の表面温度が1000℃以上になるまで加熱し、炭素原料電極14から蒸発する原材料の蒸気圧が0.001Pa〜130Paとなるように制御することが好ましい。これによって、従来のプラズマによるスパッタリングに加え、炭素原料電極14の蒸気圧による成分により成膜速度をさらに増加させることができる。
また、インピーダンス整合用抵抗により、炭素原料電極14に出力される電圧、電流値を調整することができる。これにより、調整回路に対する装置内部のインピーダンスを20%〜70%となるように制御する。
真空チャンバー11に導入されるスパッタ用雰囲気ガスとしては、アルゴン、クリプトン、酸素、炭化水素系ガスまたはこれらの混合ガスのいずれかである。このうち、特にアルゴンガスを好ましく用いることができる。
また、基材31は、中間層32を備え、炭素被膜を形成させるための基板としても機能する。基材の構成材料は、後述する金属材料が好ましい。基材の構成材料が金属の場合には、中間層32を形成する前に、基材の表面をボンバード処理することが好ましい。ボンバード処理とは、イオン化したアルゴンガス等を金属表面にたたき付けて洗浄する方法である。これにより、金属材料表面に形成された酸化膜や水酸化膜などの不動態被膜を破壊することができる。表面をボンバード処理することにより、基材表面への中間層32の密着性を向上させることができる。
基材
本実施形態の燃料電池用導電部材5において、基材31の構成材料としては、金属が好ましく、鉄、チタン、およびアルミニウム並びにこれらの合金が挙げられる。これらの材料は、機械的強度、汎用性、コストパフォーマンスまたは加工容易性などの観点から好ましく用いられる。金属基材31の厚さは、特に限定されない。加工容易性、機械的強度や、導電部材をセパレータに適用する場合の電池のエネルギー密度の向上等の観点より、好ましくは50〜500μmであり、より好ましくは80〜300μmであり、さらに好ましくは80〜200μmである。特に、構成材料としてステンレス鋼を用いた場合の金属基材31の厚さは、好ましくは80〜150μmである。一方、構成材料としてアルミニウムを用いた場合の金属基材31の厚さは、好ましくは100〜300μmである。上記した範囲内の場合、十分な強度を有しながらも、加工容易性に優れ、好適な薄さを達成可能である。所望の厚さのこれらの材料を準備し、適当な溶媒(例えば、エタノール、エーテル、アセトン、イソプロピルアルコール、トリクロロエチレンおよび苛性アルカリ剤など)を用いて、材料の表面の脱脂および洗浄処理を行う。該処理としては、超音波洗浄などが挙げられる。超音波洗浄の条件としては、処理時間が1〜10分間程度、周波数が30〜50kHz程度、および電力が30〜50W程度である。続いて、基材31の構成材料の表面(両面)に形成されている酸化被膜の除去を行なう。酸化被膜を除去するための手法としては、酸による洗浄処理、電位印加による溶解処理、またはイオンボンバード処理などが挙げられる。
中間層
中間層32を構成する材料としては、周期律表の第4族の金属(Ti、Zr、Hf)、第5族の金属(V、Nb、Ta)、および、第6族の金属(Cr、Mo、W)、並びにこれらの炭化物、窒化物および炭窒化物などが挙げられる。なかでも好ましくは、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、クロム(Cr)もしくはハフニウム(Hf)といったイオン溶出の少ない金属の窒化物、炭化物もしくは炭窒化物が用いられる。より好ましくは、下地の基材の防食効果に加えて、耐高電位腐食性が高いチタンまたはクロムの、窒化物、炭化物もしくは炭窒化物が用いられる。これらの材料を使用することによって起動停止時等に発生する局所的な高電位などから導電部材を保護することができる。また、これらの金属材料は不動態被膜の形成により、露出部が存在していたとしても、それ自体の溶出はほとんど見られない点においても特に有用である。
上記のように準備した基材31上に中間層32を形成するには、乾式成膜法として、例えば、スパッタリング法もしくはイオンプレーティング法などの物理気相成長(PVD)法、またはフィルタードカソーディックバキュームアーク(FCVA)法などのイオンビーム蒸着法などが挙げられる。スパッタリング法としては、マグネトロンスパッタリング法、アンバランスドマグネトロンスパッタリング(UBMS)法、デュアルマグネトロンスパッタ法、ECRスパッタリング法などが挙げられる。また、イオンプレーティング法としては、アークイオンプレーティング法などが挙げられる。なかでも、乾式成膜法であるスパッタリング法およびイオンプレーティング法を用いることが好ましい。かような手法によれば、比較的低温で成膜が可能であり、基材31へのダメージを最小限に抑えることができる。さらに、スパッタリング法によれば、バイアス電圧等を制御することで、中間層32の結晶構造を制御したり、膜質をコントロールしたりできるという利点もある。
中間層32の膜厚さは、特に制限されない。ただし、導電部材をより薄膜化することにより、燃料電池のスタックのサイズをできるだけ小さくするという観点からは、中間層32の膜厚さは、好ましくは0.01〜10μmであり、より好ましくは0.015〜5μmであり、さらに好ましくは0.02〜5μmである。中間層32の厚さが0.01μm以上であれば、均一な層が形成され、基材の耐食性を効果的に向上させることが可能となる。一方、中間層32の厚さが10μm以下であれば、中間層32の膜応力の上昇が抑えられ、基材31に対する被膜追従性の低下やこれに伴う剥離・クラックの発生が防止されうる。
上記のように形成した中間層32上に、上述した本実施形態の製造方法により、炭素被膜を堆積し、導電性炭素層33を形成する。導電性炭素層33の厚さは特に制限されない。ただし、好ましくは1〜1000nmであり、より好ましくは2〜500nmであり、さらに好ましくは5〜200nmである。導電性炭素層33の厚さがかような範囲内の値であれば、ガス拡散基材と導電部材5との間に十分な導電性を確保することができる。また、金属基材層31に対して高い耐食機能を持たせることができるという有利な効果を奏しうる。このようにして、導電部材が製造される。本実施形態の方法によれば、接触抵抗の低い炭素被膜を形成できる。そのため、かかる導電部材は、燃料電池用セパレータに好適である。
本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。すなわち、パルス電圧E1に対する、パルス電圧E1と中間層32の電圧E2との差の比 (E1−E2)/E1 を15%以下とすることにより、接触抵抗の低い炭素被膜を形成することができる。
パルス電圧E1が中間層32の電圧E2よりも大きいと、炭素被膜の形成に充分であり、堆積した炭素被膜の膜剥がれを防ぐことができる。
パルス電圧E1および中間層32の電圧E2が共に800V以上であることにより、プラズマの密度が高くなり、スパッタリングされた炭素原子もイオン化され、成膜レートが高速となり、炭素被膜が緻密化され、接触抵抗の低い炭素被膜が得られる。
中間層32に直流電圧を印加することにより、中間層32が一定して炭素イオンを引き付けることができ、接触抵抗をはじめとする膜質の制御が可能となる。
パルス電圧は、周波数が500Hz〜2000Hzであり、パルス幅が50μs〜400μsであることにより、高速の成膜レートで炭素被膜を形成することができる。
基材31表面にボンバード処理を行い、中間層32を形成することにより、密着性の高い中間層19を形成できる。
本実施形態の方法を用いて、導電性炭素層33を中間層32上に炭素被膜を堆積させることによって形成することにより、接触抵抗の低い燃料電池用導電部材となる。
本実施形態の導電部材を燃料電池用セパレータに用いることにより、高性能の燃料電池が実現される。
以下、本実施形態を、実施例を通して具体的に説明するが、本実施形態は以下の実施例には限定されない。
<実施例1>
ステンレス鋼からなる板厚100μmの金属板を基材の構成材料として用いた。この金属板を、前処理としてエタノール液中で3分間超音波洗浄した。その後、真空チャンバーに金属基材を設置し、Arガスによるイオンボンバード処理を行い、表面の酸化被膜を除去した。前処理及びイオンボンバード処理は、いずれも金属基材の両面について行った。
次に、直流マグネトロンスパッタリング(DCMS)法により、Crをターゲットとして使用し、膜厚200nmのCr被膜からなる中間層を金属基材の両面に形成させた。Cr被膜および炭素被膜を形成する際の真空チャンバー内は、初期真空度10−3Pa、プロセス圧力0.3〜0.8Paであった。
中間層上に、HiPIMS法により、固体グラファイトを炭素原料電極(ターゲット)として使用し、30nmの炭素被膜を形成した。具体的な成膜条件は、下記の表1に示した。このようにして、導電部材を完成させた。得られた導電部材について、以下のように接触抵抗値を測定した。測定結果は、後掲の表1および図5に示した。
<接触抵抗の測定>
実施例1において作製した導電部材について、導電部材の積層方向の接触抵抗の測定を行なった。具体的には、図4に示すように、実施例1において成膜した導電部材(金属セパレータ3)の両側を1対のガス拡散基材(ガス拡散層2a、2b)で挟持し、得られた積層体の両側をさらに1対の電極1で挟持し、その両端に電源を接続し、電極を含む積層体全体を1MPaの荷重で保持して、測定装置を構成した。この測定装置に1Aの定電流を流し、1MPaの荷重をかけた時の通電量及び電圧値から当該積層体の接触抵抗値(a.u.)を算出した。接触抵抗値は、実施例5の値を1.0とした場合の相対値である。
<実施例2〜4>
実施例2〜4では、炭素被膜の成膜条件をそれぞれ下記表1に記載の条件とした以外は、実施例1と同様にして、導電部材を製造した。得られた導電部材は、実施例1と同様にして、接触抵抗を測定した。測定結果は、下記表1および図5に示した。
<比較例1〜8>
比較例1〜8では、炭素被膜の成膜条件をそれぞれ下記表1に記載の条件とした以外は、実施例1と同様にして、導電部材を製造した。比較例4〜5については、基材を通じて中間層に負電圧を印加しなかった(Floating)。比較例7については、基材を通じて中間層に負パルス電圧を印加した。基材と共に中間層に印加した負パルス電圧は、周波数500Hz、パルス幅160μsとし、炭素原料電極に印加した負パルス電圧とのディレイタイミングは40μsであった。得られた導電部材は、実施例1と同様にして、接触抵抗を測定した。測定結果は、下記表1および図5に示した。
表1に示されるように、実施例1〜4は、中間層に、炭素原料電極に対し特定の関係を満たす電圧を印加することにより、比較例1〜8に比較して、接触抵抗が大きく低下できたことがわかった。特に、|(E1−E2)|/E1の値が9%であった実施例4は、接触抵抗の大幅な低下が実現できた。中間層に電圧を印加しなかった比較例4〜6は、接触抵抗の高い炭素被膜となった。また、炭素原料電極のパルス電圧が低い比較例1〜2では、炭素被膜の膜剥がれが生じた。また、中間層にパルス電圧を印加した比較例7も、接触抵抗の高い炭素被膜となった。
また、実施例1にて製造した導電部材を断面TEMにて観察した写真を図6に示す。図6から分かるように、炭素被膜最上層全面にスパイク状の突起が見られた。この突起はHiPIMS法による成膜によってもたらされたもので、その厚さは膜厚の30〜50%程度を占めている。この形状によって、炭素被膜が相手材と接触する面積が増大したことで接触抵抗の低下に寄与していると思われる。
さらに、実施例4にて製造した導電部材を下記条件にて耐腐食性試験を実施した。試験前後の導電部材の外観写真を図7に示す。図7から分かるように、試験前と試験後とで、変色や炭素被膜の剥離等は観察されなかった。この結果から明らかなように、本発明の製造方法で作製された導電部材は、接触抵抗低下に寄与するとともに耐食性向上にも寄与するという優れた効果を有することが分かった。
腐食試験条件
・溶液:pH3希硫酸液
・温度:80℃
・試験時間(浸漬時間):18h
・印加電位:1.0V。
1 電極、
2a、2b ガス拡散層、
3、5 導電部材、
10 成膜装置、
11 真空チャンバー、
14 炭素原料電極、
15 アルゴンガス管、
16 アルゴンガス導入ポート、
17 パルス電源、
18 DC電源、
31 基材、
32 中間層、
33 導電性炭素層、
A 負電圧、
B 周期、
C パルス幅。

Claims (7)

  1. 基材と、前記基材上に位置し、周期律表の第4属の金属、第5属の金属、および第6属の金属、ならびにこれらの炭化物、窒化物、および炭窒化物からなる群より選択される少なくとも1種を含む中間層と、前記中間層上に位置する導電性炭素層とを有する燃料電池用導電部材の製造方法であって、
    前記導電性炭素層を、スパッタ用雰囲気ガスを導入した真空チャンバー内で、炭素原料電極に負パルス電圧を印加することにより前記炭素原料電極近傍にプラズマを発生させ、スパッタリングにより、前記炭素原料電極と間隔を隔てて対向配置された前記中間層上に炭素被膜を堆積させて形成し、
    前記中間層には負電圧が印加され、前記負パルス電圧E1に対する前記負パルス電圧E1と前記中間層電極の負電圧E2との差の比 |(E1−E2)|/E1 が15%以下である、燃料電池用導電部材の製造方法。
  2. 前記負パルス電圧E1は前記中間層の負電圧E2よりも大きい、請求項1に記載の燃料電池用導電部材の製造方法。
  3. 前記負パルス電圧E1および前記中間層の負電圧E2は共に800V以上である、請求項1または2に記載の燃料電池用導電部材の製造方法。
  4. 前記中間層に直流電圧を印加する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池用導電部材の製造方法。
  5. 前記負パルス電圧は、周波数が500Hz〜2000Hzであり、パルス幅が50μs〜400μsである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池用導電部材の製造方法。
  6. 前記基材表面にボンバード処理を行い、中間層を形成することを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池用導電部材の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法により得られた燃料電池用導電部材を有する燃料電池用セパレータ。
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