JP2017021895A - プラグ保持装置及びプラグ保持方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源ケーブルのプラグを差込部に差し込み状態に保持するプラグ保持装置において、電源ケーブル内の芯線の保護を図ることができ、かつ、再利用も可能とする。【解決手段】プラグ保持装置1は、プラグ3を差込部4との間に挟み込むための挟持部11、及び、挟持部11に一体に形成され、プラグ3の両側部において挟持部11から互いに逆向きに突出する一対の係止部12,12を有する係止部材10と、差込部4の両側部に固定され、それぞれ係止部12を挿入する孔部23を有し、係止部12が孔部23に挿入されることで係止部材10を係止する一対の被係止部21,21と、を備える。挟持部11は、一対の係止部12,12の間隔を変化させるように弾性変形可能とされる。係止部12の突出方向は、プラグ3の抜き差し方向ABに直交する直交方向Cに対して傾斜する。【選択図】図1
Description
本発明は、プラグ保持装置及びプラグ保持方法に関する。
電子機器には、電源ケーブルのプラグをインレットやアウトレット等の差込部に差し込むことで、電力供給を受けるものがある。この種の電子機器においては、プラグが不意に差込部から引き抜かれてしまう場合がある。このため、従来では、プラグの不意な引き抜きを防ぐ方法が考えられている。
例えば、特許文献1には、インレットの両側に設けられた一対の突起部の穴に挿入される両端部と、一対の両端部を連結すると共に、インレットに差し込まれたプラグの両側部及び後側に沿って延びる本体部と、を備える電源ケーブルロック装置が開示されている。この電源ケーブルロック装置では、本体部とインレットとの間にプラグを挟み込むことで、プラグの不意な引き抜きを防ぐ。
また、特許文献1には、プラグに所定の引き抜き力が作用した場合に、本体部が変形又は破断することで、プラグの引き抜きを許容することが開示されている。
また、特許文献1には、プラグに所定の引き抜き力が作用した場合に、本体部が変形又は破断することで、プラグの引き抜きを許容することが開示されている。
しかしながら、特許文献1の電源ケーブルロック装置では、本体部が変形や破断した場合に、再利用することが難しい、という問題がある。
また、特許文献1の電源ケーブルロック装置において、本体部が変形するだけでは、プラグが差込部から完全に離脱しない虞がある。この場合には、電源ケーブル内の芯線に過度な引っ張り力が作用し、芯線に損傷を与える虞がある。
また、特許文献1の電源ケーブルロック装置において、本体部が変形するだけでは、プラグが差込部から完全に離脱しない虞がある。この場合には、電源ケーブル内の芯線に過度な引っ張り力が作用し、芯線に損傷を与える虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、電源ケーブル内の芯線の保護を図ることができ、かつ、再利用も可能なプラグ保持装置及びプラグ保持方法を提供することを目的とする。
本発明のプラグ保持装置は、電源ケーブルのプラグを差込部に差し込み状態に保持するプラグ保持装置であって、プラグを差込部との間に挟み込むための挟持部、及び、前記挟持部に一体に形成され、プラグの両側部において前記挟持部から互いに逆向きに突出する一対の係止部を有する係止部材と、差込部の両側部に固定され、それぞれ前記係止部を挿入する孔部を有し、前記係止部が前記孔部に挿入されることで前記係止部材を係止する一対の被係止部と、を備え、前記挟持部が、一対の前記係止部の間隔を変化させるように弾性変形可能とされ、前記係止部の突出方向が、前記プラグの抜き差し方向に直交する直交方向に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明のプラグ保持方法は、電源ケーブルのプラグを差込部に差し込み状態に保持するプラグ保持方法であって、プラグを差込部との間に挟み込むための挟持部、及び、前記挟持部に一体に形成され、プラグの両側部において前記挟持部から互いに逆向きに突出する一対の係止部を有すると共に、前記挟持部が、一対の前記係止部の間隔を変化させるように弾性変形可能とされ、かつ、各前記係止部の突出方向が、前記プラグの抜き差し方向に直交する直交方向に対して傾斜している係止部材を用意する準備工程と、一対の前記係止部を差込部の両側部に固定された一対の被係止部の各孔部に挿入することで、前記係止部材を一対の前記被係止部に係止すると共に、差込部に差し込まれたプラグを差込部と前記挟持部との間に挟み込む保持工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電源ケーブルのプラグを差込部に差し込み状態に保持する機能を有しながら、電源ケーブル内の芯線の保護を図ることができる。
また、プラグがプラグ保持装置によって差し込み状態に保持された状態からプラグが引き抜かれた後であっても、係止部材を再利用することができる。
また、プラグがプラグ保持装置によって差し込み状態に保持された状態からプラグが引き抜かれた後であっても、係止部材を再利用することができる。
以下、図1〜5を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態に係るプラグ保持装置1は、電源ケーブル2のプラグ3を差込部4に対して差し込み状態に保持するものである。差込部4は、例えば電力供給源のアウトレットであってもよいが、本実施形態では電子機器5のインレットである。
プラグ保持装置1は、係止部材10と、一対の被係止部21,21と、を備える。
図1,2に示すように、本実施形態に係るプラグ保持装置1は、電源ケーブル2のプラグ3を差込部4に対して差し込み状態に保持するものである。差込部4は、例えば電力供給源のアウトレットであってもよいが、本実施形態では電子機器5のインレットである。
プラグ保持装置1は、係止部材10と、一対の被係止部21,21と、を備える。
図1,2,4に示すように、係止部材10は、プラグ3を差込部4との間に挟み込むための挟持部11と、挟持部11に一体に形成される一対の係止部12,12と、を備える。
一対の係止部12,12は、プラグ3の両側部において挟持部11から互いに逆向きに突出する。プラグ3の両側部は、プラグ3の抜き差し方向ABに直交する直交方向C(以下、第一直交方向Cと呼ぶ。)においてプラグ3の両端の面やその近傍の部分を含む。各係止部12の突出方向は、第一直交方向Cに対して傾斜している。本実施形態において、各係止部12の突出方向は、挟持部11から第一直交方向Cに離れるにしたがってプラグ3の差込方向Aに向けて傾斜している。
一対の係止部12,12は、プラグ3の両側部において挟持部11から互いに逆向きに突出する。プラグ3の両側部は、プラグ3の抜き差し方向ABに直交する直交方向C(以下、第一直交方向Cと呼ぶ。)においてプラグ3の両端の面やその近傍の部分を含む。各係止部12の突出方向は、第一直交方向Cに対して傾斜している。本実施形態において、各係止部12の突出方向は、挟持部11から第一直交方向Cに離れるにしたがってプラグ3の差込方向Aに向けて傾斜している。
一対の係止部12,12は、例えば挟持部11から互いに近づく方向に突出してもよいが、本実施形態では挟持部11から互いに離れる方向に突出する。また、第一直交方向Cに対する一対の係止部12,12の傾斜角度の大きさは、例えば互いに異なっていてもよいが、本実施形態では互いに等しい。また、一対の係止部12,12の突出方向の長さは、例えば互いに異なっていてもよいが、本実施形態では互いに等しい。
挟持部11は、一対の係止部12,12の間隔を変化させるように弾性変形可能とされている。
本実施形態において、挟持部11は、プラグ3を差込部4との間に挟み込む挟持部本体13と、挟持部本体13の両端部からプラグ3の両側部に沿ってプラグ3の差込方向Aに延びる一対の腕部14,14と、を備える。前述した一対の係止部12,12は、各腕部14の延出方向先端から突出している。
本実施形態において、挟持部11は、プラグ3を差込部4との間に挟み込む挟持部本体13と、挟持部本体13の両端部からプラグ3の両側部に沿ってプラグ3の差込方向Aに延びる一対の腕部14,14と、を備える。前述した一対の係止部12,12は、各腕部14の延出方向先端から突出している。
挟持部本体13は、プラグ3のうちその抜出方向B側の後端部を支持する。
本実施形態の挟持部本体13には、プラグ3からその抜出方向Bに延びる電源ケーブル2のコード6を収容する収容凹部15が形成されている。収容凹部15は、抜き差し方向AB及び第一直交方向Cの両方に直交する第二直交方向Dの一方側に開口する。
本実施形態の挟持部本体13には、プラグ3からその抜出方向Bに延びる電源ケーブル2のコード6を収容する収容凹部15が形成されている。収容凹部15は、抜き差し方向AB及び第一直交方向Cの両方に直交する第二直交方向Dの一方側に開口する。
各腕部14は、プラグ3の各側部に対して第一直交方向Cに間隔をあけて配される。各腕部14は、例えばプラグ3の各側部に平行して延びてもよいが、例えばプラグ3の各側部に対して傾斜して延びてもよい。すなわち、各腕部14は、例えば挟持部本体13からプラグ3の差込方向Aに向かうにしたがって、プラグ3の各側部に近づく又は離れる方向に延びてもよい。
特に図示しないが、一対の腕部14,14のうち少なくとも一方には、例えば挟持部本体13と同様の収容凹部が形成されてもよい。
特に図示しないが、一対の腕部14,14のうち少なくとも一方には、例えば挟持部本体13と同様の収容凹部が形成されてもよい。
上記した挟持部11において、一対の係止部12,12の間隔を変化させる挟持部11の弾性変形は、例えば各腕部14の弾性的な撓み変形であってもよいが、本実施形態では挟持部本体13と各腕部14との接続部位16の弾性変形である。具体的に説明すれば、接続部位16は、挟持部本体13に対する各腕部14の延出方向が変化するように弾性変形する。
上記した本実施形態の係止部材10は、ワイヤ等の棒状部材に折り曲げ加工を施して構成されている。棒状部材の材料は、特に限定されないが、本実施形態では金属材料である。
図1〜3に示すように、一対の被係止部21,21は、差込部4の両側部に固定される。差込部4の両側部は、第一直交方向Cにおいて差込部4の両側の領域を含む。
各被係止部21は、差込部4よりも抜出方向Bに突出し、差込部4に差し込まれたプラグ3の各側部に対して第一直交方向Cに間隔をあけて配される。
各被係止部21は、差込部4よりも抜出方向Bに突出し、差込部4に差し込まれたプラグ3の各側部に対して第一直交方向Cに間隔をあけて配される。
各被係止部21は、係止部材10の各係止部12が挿入される孔部23を有する。孔部23は、第一直交方向Cに開口する。一対の被係止部21,21は、係止部材10の係止部12が孔部23に挿入されることで、係止部材10を係止する。
本実施形態において、孔部23は、被係止部21を第一直交方向Cに貫通する貫通孔である。孔部23には、係止部12が挿通される。このため、係止部12の突出方向の基端は孔部23の貫通方向の一方側に位置し、係止部12の突出方向の先端は孔部23の貫通方向の他方側に位置する。
一対の孔部23,23は、第一直交方向Cに配列されている。
本実施形態において、孔部23は、被係止部21を第一直交方向Cに貫通する貫通孔である。孔部23には、係止部12が挿通される。このため、係止部12の突出方向の基端は孔部23の貫通方向の一方側に位置し、係止部12の突出方向の先端は孔部23の貫通方向の他方側に位置する。
一対の孔部23,23は、第一直交方向Cに配列されている。
一対の被係止部21,21は、例えば電子機器5に一体に形成されてもよいが、本実施形態では電子機器5と別個に形成された上で、電子機器5に固定される。また、一対の被係止部21,21は、例えば別個に形成されてもよいが、本実施形態では一体に形成されている。
具体的に説明すれば、一対の被係止部21,21は、電子機器5に固定されるベース部22に一体に形成される。すなわち、ベース部22及び一対の被係止部21,21は、一つの部材20(以下、被係止部材20と呼ぶ。)によって構成されている。
具体的に説明すれば、一対の被係止部21,21は、電子機器5に固定されるベース部22に一体に形成される。すなわち、ベース部22及び一対の被係止部21,21は、一つの部材20(以下、被係止部材20と呼ぶ。)によって構成されている。
ベース部22は、板状に形成され、差込部4を配置した電子機器5の外面5aに重ねて固定される。電子機器5に対するベース部22の固定手法は、ネジ止めや接着など任意であってよい。ベース部22には、その板厚方向に貫通し、差込部4のうち電子機器5の外面5aから突出する部位を挿通させる挿通孔24が形成されている。
一対の被係止部21,21は、それぞれ板状に形成され、ベース部22からベース部22の板厚方向の一方側(抜出方向B)に延びている。被係止部21の孔部23は、被係止部21の板厚方向に貫通している。一対の被係止部21,21は、これらの板厚方向に間隔をあけて配列されている。また、一対の係止部12,12は、ベース部22を板厚方向から見て、前述した挿通孔24を挟み込む位置に配されている。
さらに、本実施形態のベース部22は、一対の被係止部21,21との接続位置よりも、一対の被係止部21,21の配列方向(第一直交方向C)に互いに逆向きに延出する一対の延出部25,25を有する。一対の延出部25,25は、電子機器5の外面5aに固定される。これにより、ベース部22を安定した状態で電子機器5の外面5aに固定することができる。
被係止部材20は、板状部材に折り曲げ加工などを施して構成されている。板状部材の材料は、特に限定されないが、本実施形態では金属材料である。
以上のように構成される本実施形態のプラグ保持装置1において、図1,2に示すように、係止部材10を一対の被係止部21,21に係止した状態では、各腕部14の延出方向先端が、各被係止部21とプラグ3の各側部との間に位置する。また、各係止部12は、各孔部23のうちプラグ3の側部に向く開口から各孔部23に挿入される。
図5に示すように、第一直交方向Cにおける各被係止部21とプラグ3の各側部との間隔I1は、第一直交方向Cにおける各係止部12の長さL1以上である。より具体的に、被係止部21とプラグ3の側部との間隔I1は、挟持部11の弾性変形によって孔部23から抜け出した状態における係止部12の長さL1以上である。被係止部21とプラグ3の側部との間隔I1は、例えば係止部12の長さL1よりも大きくてもよいが、本実施形態では係止部12の長さL1と同等である。
図5に示すように、第一直交方向Cにおける各被係止部21とプラグ3の各側部との間隔I1は、第一直交方向Cにおける各係止部12の長さL1以上である。より具体的に、被係止部21とプラグ3の側部との間隔I1は、挟持部11の弾性変形によって孔部23から抜け出した状態における係止部12の長さL1以上である。被係止部21とプラグ3の側部との間隔I1は、例えば係止部12の長さL1よりも大きくてもよいが、本実施形態では係止部12の長さL1と同等である。
次に、本実施形態のプラグ保持装置1によってプラグ3を保持する方法(プラグ保持方法)について説明する。
プラグ保持方法では、はじめに、前述した係止部材10を用意する準備工程を実施する。準備工程では、例えば一対の被係止部21,21を差込部4の両側部に固定してもよい。
プラグ保持方法では、はじめに、前述した係止部材10を用意する準備工程を実施する。準備工程では、例えば一対の被係止部21,21を差込部4の両側部に固定してもよい。
その後、一対の係止部12,12を一対の被係止部21,21の各孔部23に挿入することで、係止部材10を一対の被係止部21,21に係止すると共に、差込部4に差し込まれたプラグ3を差込部4と挟持部11との間に挟み込む保持工程を実施する。保持工程を実施することで、プラグ3が差込部4に差し込まれた状態に保持するプラグ保持方法が完了する。
保持工程には、係止部材10を一対の被係止部21,21に係止する係止工程と、プラグ3を差込部4に差し込む差込工程と、プラグ3を差込部4と挟持部11との間に挟み込む挟持工程と、が含まれる。
保持工程には、係止部材10を一対の被係止部21,21に係止する係止工程と、プラグ3を差込部4に差し込む差込工程と、プラグ3を差込部4と挟持部11との間に挟み込む挟持工程と、が含まれる。
係止工程では、はじめに、係止部材10の挟持部11を弾性変形させて一対の係止部12,12の間隔I1を変化させる。本実施形態では、一対の係止部12,12の間隔I1を小さくする。その後、挟持部11の弾性変形を保持した状態で、各係止部12の突出方向先端を各孔部23の開口に対向させる(例えば図5参照)。最後に、挟持部11を弾性復帰させることで、一対の係止部12,12がそれぞれに対応する孔部23に挿入される。これにより、係止部材10が一対の被係止部21,21に係止される。
本実施形態のプラグ保持装置1では、各孔部23が貫通し、かつ、一対の孔部23,23が第一直交方向Cに配列されている。このため、係止工程後の状態では、一対の被係止部21,21に係止された係止部材10を、一対の孔部23,23を軸線として回転させることができる。
これにより、一対の被係止部21,21に係止された係止部材10の挟持部11を、差込部4との間にプラグ3を挟み込む挟持位置(図1参照)と、差込部4に対するプラグ3の抜き差しを許容する退避位置(不図示)との間で移動させることができる。挟持位置は、差込部4に対してプラグ3の抜出方向Bに間隔I1をあけて配される挟持部11の位置である。また、退避位置は、挟持位置から第二直交方向Dに離れて配される挟持部11の位置である。
これにより、一対の被係止部21,21に係止された係止部材10の挟持部11を、差込部4との間にプラグ3を挟み込む挟持位置(図1参照)と、差込部4に対するプラグ3の抜き差しを許容する退避位置(不図示)との間で移動させることができる。挟持位置は、差込部4に対してプラグ3の抜出方向Bに間隔I1をあけて配される挟持部11の位置である。また、退避位置は、挟持位置から第二直交方向Dに離れて配される挟持部11の位置である。
差込工程は、例えば上記した係止工程の前に実施されてもよいが、例えば係止工程の後に実施されてもよい。
例えば、差込工程の前に係止工程を実施する場合には、係止工程において、各係止部12の各孔部23への挿入がプラグ3によって阻害されることを防止できる。また、係止工程後に差込工程を実施する場合には、差込工程において挟持部11を前述した退避位置に配しておくことで、プラグ3の差し込みが挟持部11によって阻害されることを防止できる。また、係止工程後に差込工程を実施する場合には、差込工程後に、挟持部11を退避位置から挟持位置に移動させることで、プラグ3を差込部4と挟持部11との間に挟み込む挟持工程を実施することができる。
一方、差込工程後に係止工程を実施する場合には、係止部材10を一対の被係止部21,21に係止させることで、プラグ3を挟持部11と差込部4との間に挟み込むことができる。すなわち、係止工程と挟持工程とを同時に実施することができる。
差込工程後に係止工程を実施する場合、一対の被係止部21,21に係止された係止部材10は、例えば挟持位置と退避位置との間で回転しなくてもよい。すなわち、一対の孔部23,23は、例えば互いに抜き差し方向ABや第二直交方向Dにずれて位置してもよい。
差込工程後に係止工程を実施する場合、一対の被係止部21,21に係止された係止部材10は、例えば挟持位置と退避位置との間で回転しなくてもよい。すなわち、一対の孔部23,23は、例えば互いに抜き差し方向ABや第二直交方向Dにずれて位置してもよい。
以上説明したように、本実施形態のプラグ保持装置1及びプラグ保持方法によれば、係止部材10の一対の係止部12,12の突出方向が、互いに逆向きであり、かつ、第一直交方向Cに対して傾斜している。また、係止部材10の係止部12が、一対の係止部12,12の間隔I1を変化させるように弾性変形可能となっている。
このため、プラグ3がプラグ保持装置1によって差込部4に対して差し込み状態に保持された状態で、電源ケーブル2に過度な引き抜き力(所定以上の引き抜き力)が作用すると、各係止部12には、これを孔部23から抜き出す方向への力が作用する。これに伴って、例えば図5に示すように、一対の係止部12,12の間隔が変化するように挟持部11が弾性変形する。これにより、各係止部12が孔部23から抜け出し、係止部材10が一対の被係止部21,21から外れる。すなわち、プラグ3を差込部4から完全に離脱させることができる。したがって、電源ケーブル2内の芯線に過度な引張力が作用することを抑制し、芯線の保護を図ることができる。
このため、プラグ3がプラグ保持装置1によって差込部4に対して差し込み状態に保持された状態で、電源ケーブル2に過度な引き抜き力(所定以上の引き抜き力)が作用すると、各係止部12には、これを孔部23から抜き出す方向への力が作用する。これに伴って、例えば図5に示すように、一対の係止部12,12の間隔が変化するように挟持部11が弾性変形する。これにより、各係止部12が孔部23から抜け出し、係止部材10が一対の被係止部21,21から外れる。すなわち、プラグ3を差込部4から完全に離脱させることができる。したがって、電源ケーブル2内の芯線に過度な引張力が作用することを抑制し、芯線の保護を図ることができる。
また、係止部材10が一対の被係止部21,21から外れる際には挟持部11が弾性変形するため、係止部材10が外れた後の状態では挟持部11が弾性復帰する。すなわち、係止部材10が元の形状に戻る。したがって、係止部材10を再利用することができる。
さらに、本実施形態のプラグ保持装置1によれば、係止部材10の挟持部11が、挟持部本体13と一対の腕部14,14とを備える。また、各係止部12が腕部14の延出方向先端から突出する。
このため、各腕部14を弾性的に撓み変形させたり、各腕部14と挟持部本体13との接続部位16を弾性変形させたりすることで、一対の係止部12,12の間隔が変化するように挟持部11を容易に弾性変形させることができる。
また、プラグ3の後端部を支持する挟持部本体13を弾性変形させる必要がないため、プラグ3を挟持部本体13と差込部4との間に安定した状態で挟み込むことができる。
このため、各腕部14を弾性的に撓み変形させたり、各腕部14と挟持部本体13との接続部位16を弾性変形させたりすることで、一対の係止部12,12の間隔が変化するように挟持部11を容易に弾性変形させることができる。
また、プラグ3の後端部を支持する挟持部本体13を弾性変形させる必要がないため、プラグ3を挟持部本体13と差込部4との間に安定した状態で挟み込むことができる。
また、本実施形態のプラグ保持装置1によれば、一対の係止部12,12が各腕部14の延出方向先端から互いに離れる方向に突出する。また、各腕部14の延出方向先端は、係止部材10を一対の被係止部21,21に係止した状態で被係止部21とプラグ3の側部との間に位置する。
このため、差込部4に差し込まれた電源ケーブル2に過度な引き抜き力が作用すると、一対の係止部12,12の間隔が小さくなるように挟持部11が弾性変形し、各係止部12は、プラグ3の側部と被係止部21との間に移動しようとする。ここで、第一直交方向Cにおける係止部12の長さL1は、プラグ3の側部と被係止部21との間隔I1以下であるため、各係止部12は各孔部23から抜け出すことができる。
また、上記構成であれば、プラグ3が差込部4に差し込まれた状態で、係止部材10を一対の被係止部21,21から取り外す場合に、各係止部12が各孔部23から抜け出した後に、一対の腕部14,14の延出方向先端がプラグ3の側部に当接する。したがって、挟持部11が過度に変形することを抑制できる。すなわち、挟持部11が塑性変形してしまうことを抑制できる。
このため、差込部4に差し込まれた電源ケーブル2に過度な引き抜き力が作用すると、一対の係止部12,12の間隔が小さくなるように挟持部11が弾性変形し、各係止部12は、プラグ3の側部と被係止部21との間に移動しようとする。ここで、第一直交方向Cにおける係止部12の長さL1は、プラグ3の側部と被係止部21との間隔I1以下であるため、各係止部12は各孔部23から抜け出すことができる。
また、上記構成であれば、プラグ3が差込部4に差し込まれた状態で、係止部材10を一対の被係止部21,21から取り外す場合に、各係止部12が各孔部23から抜け出した後に、一対の腕部14,14の延出方向先端がプラグ3の側部に当接する。したがって、挟持部11が過度に変形することを抑制できる。すなわち、挟持部11が塑性変形してしまうことを抑制できる。
さらに、本実施形態のプラグ保持装置1では、一対の被係止部21,21に係止された係止部材10を、一対の孔部23,23を軸線として回転させることができる。これにより、係止部材10を一対の被係止部21,21に取り付けた状態で、プラグ3を差込部4に対して抜き差しすることが可能となる。したがって、プラグ保持装置1を容易に取り扱うことができる。
また、本実施形態のプラグ保持装置1によれば、第一直交方向Cに対する一対の係止部12,12の傾斜角度の大きさが互いに等しい。また、一対の係止部12,12の突出方向の長さも互いに等しい。
このため、電源ケーブル2に過度な引き抜き力が作用した際には、一対の係止部12,12を同時に一対の被係止部21,21の各孔部23から抜け出させることができる。したがって、係止部材10を確実に一対の被係止部21,21から外すことができる。
このため、電源ケーブル2に過度な引き抜き力が作用した際には、一対の係止部12,12を同時に一対の被係止部21,21の各孔部23から抜け出させることができる。したがって、係止部材10を確実に一対の被係止部21,21から外すことができる。
以上、本発明に係るプラグ保持装置及びプラグ保持方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば図6に示すように、係止部材10Aの挟持部11Aは、プラグ3を差込部4との間に挟み込む部位(図1,2における挟持部本体13)のみを備え、プラグ3の両側部に沿ってプラグ3の差込方向Aに延びる部位(図1,2における腕部14)を備えなくてもよい。図6に例示するプラグ保持装置1Aであっても、挟持部11Aが弾性変形することで、一対の係止部12,12の間隔を変化させることは可能である。
また、上記実施形態の係止部材10においては、例えば一対の係止部12,12が挟持部11から互いに近づく方向に突出してもよい。この場合、係止部材10は上記実施形態と同様の一対の腕部14,14を有していればよい。また、一対の腕部14,14は、それぞれ差込部4に差し込まれたプラグ3の側部との間に被係止部21が位置するように配されればよい。そして、各係止部12は、各孔部23のうちプラグ3の側部と逆側に向く開口(外側の開口)から各孔部23に挿入されればよい。
また、孔部23は、少なくとも係止部12を挿入できるように形成されていればよく、例えば貫通していなくてもよい。この場合、一対の孔部23,23は、少なくとも互いに逆向きに開口していればよい。
また、本発明のプラグ保持装置は、上記実施形態のようにコードがプラグから抜き差し方向に延びるストレートタイプの電源ケーブルに限らず、例えば、コードがプラグからその抜き差し方向に直交する方向に延びるL字タイプの電源ケーブルにも適用可能である。
1,1A プラグ保持装置
2 電源ケーブル
3 プラグ
4 差込部
5 電子機器
5a 外面
10,10A 係止部材
11,11A 挟持部
12 係止部
13 挟持部本体
14 腕部
20 被係止部材
21 被係止部
22 ベース部
23 孔部
AB 抜き差し方向
A 差込方向
B 抜出方向
C 第一直交方向(直交方向)
2 電源ケーブル
3 プラグ
4 差込部
5 電子機器
5a 外面
10,10A 係止部材
11,11A 挟持部
12 係止部
13 挟持部本体
14 腕部
20 被係止部材
21 被係止部
22 ベース部
23 孔部
AB 抜き差し方向
A 差込方向
B 抜出方向
C 第一直交方向(直交方向)
Claims (5)
- 電源ケーブルのプラグを差込部に差し込み状態に保持するプラグ保持装置であって、
プラグを差込部との間に挟み込むための挟持部、及び、前記挟持部に一体に形成され、プラグの両側部において前記挟持部から互いに逆向きに突出する一対の係止部を有する係止部材と、
差込部の両側部に固定され、それぞれ前記係止部を挿入する孔部を有し、前記係止部が前記孔部に挿入されることで前記係止部材を係止する一対の被係止部と、を備え、
前記挟持部が、一対の前記係止部の間隔を変化させるように弾性変形可能とされ、
前記係止部の突出方向が、前記プラグの抜き差し方向に直交する直交方向に対して傾斜しているプラグ保持装置。 - 前記挟持部が、プラグを差込部との間に挟み込む挟持部本体と、前記挟持部本体の両端部からプラグの両側部に沿ってプラグの差込方向に延びる一対の腕部と、を備え、
一対の前記係止部が、各前記腕部の延出方向先端から突出する請求項1に記載のプラグ保持装置。 - 一対の前記係止部が、各前記腕部の延出方向先端から互いに離れる方向に突出し、
各前記腕部の延出方向先端は、前記係止部材を一対の前記被係止部に係止した状態で、前記被係止部とプラグの側部との間に位置し、
前記直交方向における前記被係止部とプラグの側部との間隔は、前記直交方向における前記係止部の長さ以上である請求項2に記載のプラグ保持装置。 - 前記孔部が、前記被係止部を前記直交方向に貫通する貫通孔であり、
前記係止部が、前記孔部に挿通され、
一対の前記孔部が前記直交方向に配列されている請求項2又は請求項3に記載のプラグ保持装置。 - 電源ケーブルのプラグを差込部に差し込み状態に保持するプラグ保持方法であって、
プラグを差込部との間に挟み込むための挟持部、及び、前記挟持部に一体に形成され、プラグの両側部において前記挟持部から互いに逆向きに突出する一対の係止部を有すると共に、前記挟持部が、一対の前記係止部の間隔を変化させるように弾性変形可能とされ、かつ、各前記係止部の突出方向が、前記プラグの抜き差し方向に直交する直交方向に対して傾斜している係止部材を用意する準備工程と、
一対の前記係止部を差込部の両側部に固定された一対の被係止部の各孔部に挿入することで、前記係止部材を一対の前記被係止部に係止すると共に、差込部に差し込まれたプラグを差込部と前記挟持部との間に挟み込む保持工程と、を備えるプラグ保持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015136222A JP2017021895A (ja) | 2015-07-07 | 2015-07-07 | プラグ保持装置及びプラグ保持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015136222A JP2017021895A (ja) | 2015-07-07 | 2015-07-07 | プラグ保持装置及びプラグ保持方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017021895A true JP2017021895A (ja) | 2017-01-26 |
Family
ID=57889863
Family Applications (1)
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JP2015136222A Pending JP2017021895A (ja) | 2015-07-07 | 2015-07-07 | プラグ保持装置及びプラグ保持方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017021895A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019165003A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | タイコエレクトロニクス フランス エスアーエス | ロッキング電気コネクタ |
-
2015
- 2015-07-07 JP JP2015136222A patent/JP2017021895A/ja active Pending
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