JP2017021756A - 車両の運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自車両の運転時、運転者に意識させずに、無人飛行体により、運転者から見にくい自車両周囲の場所の視認を可能とした車両の運転支援装置を提供する。【解決手段】自車両39の周辺を飛行可能な、撮像装置7が付いた無人飛行体1と、撮像装置で撮像した画像を自車両内の運転者に表示可能な表示部37と、運転者の運転時における上体部の動きおよび視線の動きを検出する検出部47(車内カメラ)と、運転者の上体部の動きおよび視線の動きに基づき運転者の注視方向を検出し、運転者の注視先の自車両周囲の場所を推測する推測部49と、推測された場所を撮像するよう無人飛行体を飛行させる制御部41とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、自車両の運転支援を行う車両の運転支援装置に関する。
自動車(車両)では、近時、無人飛行体、例えば撮像カメラ(撮像装置)を搭載したドローン(無人飛行体)を用いて、自車両の運転の支援を行う運転支援装置が提案されている。この運転支援装置は、ドローンを自車両前方上空に飛行させ、撮像カメラによって自車両の進行方向前方の撮像画像を自車両のドライバー(運転者)に提示し、自車両のドライバーに現在の障害物の状況や交通状況などを知らせて、ドライバーに前方状況に応じた運転を促す(例えば特許文献1を参照)。
こうした運転支援装置は、設定された制御情報にしたがいドローンを飛行させることが行われ、ドライバーを自車両の運転(ステアリング操作などによる)に専念させて、自車両の運転とドローンによる運転支援とを両立させて、自車両の安全性を担保している。つまり、運転中、ドライバーがステアリングホイールから手を離して、他の装置の操作を行うことは、注意散漫などを招き自車両の運転に影響を与えるおそれがある。このため、ドローンによる運転支援は、ドライバーの負担を抑えながら行われる。
ところが、逆にドライバーは、運転時、ドローンを操作することができないため、ドライバーの慎重な判断が求められる走行のとき、例えば見通しの悪い交差点での左右方向の確認などには、ドローンによる運転支援が活用できない。特にドライバーは、見にくい場所にドローンを操作させるという意識が入ること自体、ドライバーの負担となりやすく、自車両の安全性が損なわれやすい。
そこで、本発明の目的は、自車両の運転時、運転者に意識させずに、無人飛行体により、運転者から見にくい自車両周囲の場所の視認を可能とした車両の運転支援装置を提供する。
本発明の態様は、自車両の周辺を飛行可能な、撮像装置が付いた無人飛行体と、撮像装置で撮像した画像を自車両内の運転者に表示可能な表示部と、運転者の運転時における上体部の動きおよび視線の動きを検出する検出部と、運転者の上体部の動きおよび視線の動きに基づき運転者の注視方向を検出し、運転者の注視先の自車両周囲の場所を推測する推測部と、推測された場所を撮像するよう無人飛行体を飛行させる制御部とを有するものとした。
本発明によれば、自車両の運転時、運転者が、自車両周囲の任意の場所を視認しようと、上体を動かしたり視線を動かしたりすると、その運転者の上体や視線の動きから、注視先の自車両周囲の場所の推測が行われ、推測した場所を撮像するよう無人飛行体が飛行する。
したがって、運転者は、運転時、無意識のまま、運転者が求める当該運転者から見にくい自車両周囲の場所を表示部を通じて視認することができる。これにより、無人飛行体による運転支援の向上が図れる。しかも、運転者は、実際に無人飛行体を操作するのではないので、運転者は自車両の運転に専念でき、自車両の安全性が担保される。しかも、運転者にとっては、視認したい場所の選択や無人飛行体を飛行させる操作が不要であるので、運転者に無用な負担を与えずにすむ。
したがって、運転者は、運転時、無意識のまま、運転者が求める当該運転者から見にくい自車両周囲の場所を表示部を通じて視認することができる。これにより、無人飛行体による運転支援の向上が図れる。しかも、運転者は、実際に無人飛行体を操作するのではないので、運転者は自車両の運転に専念でき、自車両の安全性が担保される。しかも、運転者にとっては、視認したい場所の選択や無人飛行体を飛行させる操作が不要であるので、運転者に無用な負担を与えずにすむ。
以下、本発明を図1から図6に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は、車両の運転支援装置の全体および同装置の制御系を示していて、図1中1は無人飛行体であるところの例えばドローン、30は自車両を示している。
図1に示されるように例えばドローン1は、本体部3、本体部3の側部に放射状に据え付けた複数、例えば4基のモータ駆動式のプロペラ5a(推進部)と、本体部3に据え付けた撮像カメラ7(本願の撮像装置に相当)と、本体部3内に収めたバッテリ(図示しない)や制御ユニット9とを有したマルチコプターから構成される。プロペラ駆動用のモータ5bを収めるカバー部は離着陸用の脚部を兼ねている。
図1は、車両の運転支援装置の全体および同装置の制御系を示していて、図1中1は無人飛行体であるところの例えばドローン、30は自車両を示している。
図1に示されるように例えばドローン1は、本体部3、本体部3の側部に放射状に据え付けた複数、例えば4基のモータ駆動式のプロペラ5a(推進部)と、本体部3に据え付けた撮像カメラ7(本願の撮像装置に相当)と、本体部3内に収めたバッテリ(図示しない)や制御ユニット9とを有したマルチコプターから構成される。プロペラ駆動用のモータ5bを収めるカバー部は離着陸用の脚部を兼ねている。
ドローン1の制御ユニット9には、図1中のブロック図に示されるように制御部13や姿勢制御用の姿勢センサ15や障害物検出用の障害物センサ17やGPS19や送受信部21が収められている。そして、制御部13の指令により、バッテリを電力源としたモータ5bの駆動、プロペラ5aの回転制御などが行われ、所望の高度、所望の向きで飛行が行えるようになっている。むろん、ドローン1は、飛行中、制御部13の制御により、障害物センサ17で検出した障害物を避けながら、撮像カメラ7で撮像を行う。
自車両30は、車体33のルーフ33a上に例えばドローン用のヘリポート35を有している。また例えばインストルメントパネル部30aには、自車両30のドライバー(運転者:図示しない)が目視可能なディスプレイ37(本願の表示部に相当)や、制御ユニット39を有している。そして、ヘリポート35上に上記ドローン1が搭載され、ドローン1を車体上部で離着陸可能としている。待機中のドローン1は、遠隔操作で着脱動作されるフック機構(図示しない)でホールドされる。
制御ユニット39には、図1中のブロック図に示されるように制御部41や、GPS43や、ドローン1側の送受信部21との間で通信を行う送受信部45が収められている。そして、GPS43で検出された自車両30の位置が、ディスプレイ37に映出される地図上に表示されたり、ドローン1からの撮像画像がディスプレイ37に映出されたりする。双方の信号が有る場合は、例えばディスプレイ37の画面の左右半分のうちの一方側でドローン1からの画像が表示され、他方側で自車両位置が表示される。
ドローン1は、自車両30からの指令により、自車両30の前方上空に飛行される。そして、走行中の自車両30の進路方向前方の情景をドローン1の撮像カメラ7で撮像し続けるため、自車両30の制御部41には、ドローン1の飛行目標位置を設定する機能が設定される。例えばGPS43で検出される自車両30位置を基準に、一定の前方位置、一定の上空高さ位置などが飛行位置として設定される。そして、自車両30の送受信部45から、ドローン1の送受信部21(いずれも通信部)へ飛行目標位置が送信される。
ドローン1の制御部13には、受信する飛行目標位置にしたがい、ドローン1の飛行を制御する制御プログラムが設定され、設定される飛行目標位置にしたがいドローン1が、走行する自車両30の進行方向前方の定位置を飛行し続けられる。そして、常に自車両30の前方画像が、ディスプレイ37を通じて自車両30のドライバーM(運転者)に提示され、自車両30の運転支援が行われるものとしている。
なお、自車両30の制御部41には、図示はしないがドローン1を離着陸させる離着陸操作部が接続されていて、通常は離着陸操作部の操作(手動)により、ドローン1のヘリポート35からの離陸や、ドローン1のヘリポート35への着陸(帰還)が行える。
また運転支援装置には、こうした自車両30の前方を視認する機能だけでなく、ドライバーMから見にくい自車両周囲を視認可能とした機能が装備されている。
また運転支援装置には、こうした自車両30の前方を視認する機能だけでなく、ドライバーMから見にくい自車両周囲を視認可能とした機能が装備されている。
同装備は、自車両30の運転席(図示しない)に着座しているドライバーMの上体部の動きやドライバーMの視線の動き(眼の動き)を検出する車内カメラ47(本願の検出部に相当)と、自車両30の制御部41に設けられた推測部49とを有している。このうち車内カメラ47は、例えばドライバーMの前方上部の位置に配置されているルームミラー30bに設けられ、ドライバーMの上体や視線位置を捉える。
推測部49は、車内カメラ47で撮像した画像から検出されるドライバーMの上体部の動きおよび視線の動きに基づいてドライバーMが注視する注視方向を検出し、ドライバーMが視認しづらい注視先の自車両周囲の場所を推測するものである。例えば推測部49は、ドライバーMの見たい自車両周囲の場所があるのに、その場所が見にくいため、ドライバーMがその場所を目視しようとするときの無意識な上体の動き、この上体の一連の動きの最後に見せる視線の動きから(いずれも無意識な行動)、ドライバーの注視方向を検出する検出機能と、注視時間が所定時間継続するか否かにより、本当にその場所を見たいのか否かを判定する特定機能とを有している。これにより、ドライバーMが視認しづらい注視先の自車両周囲の場所を推測する。
この無意識な動きの一例としては、例えば自車両30が見通しの悪い交差点に差し掛かり、左右方向の安全確認したい場合、ドライバーMが、その場所を確認しようと、無意識のうちに、上体を前方へ乗り出し、頭部を左右方向に振り、視線を左右方向に向ける動き(行動)や、例えば自車両30の前方に車高の高い車両が走行していて、前方の交通状況を把握したい場合、ドライバーMが、上体を側方へ寄せ、視線を前方に向ける動き(行動)や、例えば自車両30が路側の側溝の近くを走行することが余儀なくされる場合、ドライバーMが、側溝位置を確認しようと、上体を横へ寄せつつ上方へ上げ、視線をドアウインドの下側を向ける動き(行動)や、例えば自車両30が駐車場の入口に到着し、駐車したいスペースを探す場合、ドライバーMが、上体を上方へ上げ、前方の駐車スペースに視線を向ける動き(行動)などが挙げられる。こうしたドライバーMの動き(行動)に基づき、ドライバーMの視認しづらい場所を推測する。例えば上記の見通しの悪い交差点の場合は、自車両30の前方左右方向を注視先の場所として推測し、上記の自車両30の前方に車高の高い車両が走行している場合は、車高の高い車両から前方を注視先の場所として推測し、上記の側溝の近くを走行する場合は、自車両30の側部直下を注視先の場所として推測し、上記の駐車スペースを探す場合は、自車両30の前方の領域を注視先の場所として推測する。
特に注視先の場所が明確に特定されるよう、制御部41は、自車両30から自車両周囲を撮像する車外カメラ、例えば車体33の前部に設けた自車両前方を撮像する撮像カメラ51や、バックミラー30cに設けた自車両30の側部直下を撮像する撮像カメラ53などから画像情報が入力されたり、GPS43の地図情報が入力されたりしている。つまり、提供される画像情報や地図情報などから、推測された場所の特定を可能としている(いずれも本願の情報提供部に相当)。
また制御部41には、この推測された場所を撮像するために、注視先の推測後、ドローン1が、推測された場所に向け、例えば所定の高度で、飛行させる制御指令を送信する機能(本願の制御部に相当)が設定されている。つまり、ドライバーMが、見たいという動作を行うと、制御部41からの指令で、ドローン1がヘリポート35から離陸され、注視先の場所や状況を撮像するよう飛行し、そのときの状況がディスプレイ37の表示画面から、ドライバーMに提示されるものとしている(自動的)。
さらに制御部41には、ドローン1を当初の位置へ戻す戻り機能が設けられている。この戻り機能は、ドライバーMに意識させずに、ドローン1による撮像停止が行えるよう、ドライバーMの視線がディスプレイ37あるいは注視先の場所から外れたときの状態が所定時間経過したとき、ドローン1からの撮像を停止、さらにはドローン1をデフォルト位置であるヘリポート35へ帰還させるなど機能で設定されている。つまり、ドローン1は、ドライバーMが無意識に行う仕草(動き)により、目的の運転支援を終えると判断されて、元の位置へ戻るようにしてある(自動的)。
つぎに、このように構成された運転支援装置の作用を、図2に示すフローチャートや図3に示す道路状況を参照して説明する。
自車両30が道路を走行中、例えば図3に示されるように見通しの悪いT字路の交差点αに差し掛かり、一時停止から前方道路の左右方向(横方向)を確認する動作を行うとする。
自車両30が道路を走行中、例えば図3に示されるように見通しの悪いT字路の交差点αに差し掛かり、一時停止から前方道路の左右方向(横方向)を確認する動作を行うとする。
このとき、自車両30の前方左右の見通しが悪いので、このときの安全確認の動作は、ドライバーMの上体を前方へ乗り出し、続いてドライバーMの頭部を左右方向に振り、視線を左右方向に向けるという自然な動きで行われる。
すると、運転支援装置は、その安全確認を支援するように作動する。すなわち、まず、ステップS1のように車内カメラ47で捉えたドライバー運転者Mの撮像画像から、ドライバーMの注視位置を把握することが行われる。
すると、運転支援装置は、その安全確認を支援するように作動する。すなわち、まず、ステップS1のように車内カメラ47で捉えたドライバー運転者Mの撮像画像から、ドライバーMの注視位置を把握することが行われる。
つまり、車内カメラ47は、ドライバーMの上体(肩部、首部、頭部、目線を含む)の動きを捉えている。これにより、自車両30の前方左右側を視認しようとするドライバーMの動き、すなわち最初にドライバーMの上体が前方に乗り出し、続いてドライバーMの頭部を左右に振るという動作から、自車両30の前方側左右側が視認しにくい状態であることを検出し、最終の目線方向の検出、すなわち視線が最終的に向く注視方向から、注視先の車外の位置に見たい場所(交差点の左右方向側)があることを把握する。続くステップS3で行われる所定時間以上(一定時間以上)、自車両前方の左右方向を注視したか否かの判定により、所定時間以上、注視が続くと判定されると、同注視方向先の車外位置にドライバーMの見たい場所がある旨を検出する(推測)。続くステップS5は、さらにGPS43の地図情報や、自車両30の前部に配置される撮像カメラ53情報である自車両前方の画像情報によって、注視位置、すなわち注視先が、より詳しく、見通しの悪い交差点αの入口の地点であると特定される。
ステップS7は、この注視位置の特定を受けて、制御部41から送信される飛行制御信号により、ドローン1を図3に示されるように注視位置へ飛行させる。すなわち、ドローン1は、ホールドが解かれ(フック機構の解除による)、各モータ5bの駆動制御により、ヘリポート35を離陸して、交差点αの入口上空へ向かう。むろん、ドローン1は、障害物センサ17で行われる障害物の検出により、障害物を避けながら飛行する。そして、交差点α入口に到達すると、ドローン1に搭載の撮像カメラ7が交差点αの左右方向に向き、撮像カメラ7で、ドライバーMが欲している注視先、すなわち交差点αの入口左右方向における交通状況を捉える(映像撮影)。この撮像した交通状況は、続くステップS9により、インストルメントパネル部30aに有るディスプレイ37の画面上に映し出される(映像表示)。これにより、ドライバーMは、視線を前方側からディスプレイ37へ移して、ディスプレイ37に映し出された交差点αの入口左右の交通状況を見ることにより、見にくかった交差点αの左右の状況が視認される。
視認により交差点αでの安全が確認されると、ドライバーMの視線は、ディスプレイ37(もしくは注視位置である自車両30の前方左右方向)から外れ、つぎの運転、すなわち自車両30が左折もしくは右折して進む運転へ至る。そのため、続くステップS11では、ディスプレイ37から視線を外した状態(もしくは自車両前方の左右方向から外した状態)が、所定時間経過(一定時間以上)すると、安全確認、すなわち交差点αでの安全確認は不要になったと判定し、ステップS13へ進む。すると、制御部41から、ドローン1をヘリポート35に帰還(戻す)させる制御信号が送信され、飛行していたドローン1をヘリポート35に着陸させる。そして、フック機構によるホールドが行われる。つまり、ドローン1は、運転支援を終えると、元の待機状態に戻る(ドローン1からの画像送信:無)。
図4〜図6には、他のドローン1による運転支援の例が示されている。
すなわち、図4は、自車両30の前方に車高の高い他車両31が走行し、前方の状況、例えば他車両31の前方に有る信号機61の点灯具合を把握する場合を示している。この場合、自車両30は、他車両31の陰になるため、ドライバーMからは信号機61が見にくくなる。そのため、ドライバーMは、信号機61を確認しようと、上体を側方へ寄せ、視線を前方に向けるという動きから、他車両31の脇を通じ信号機61を見ようとする。
すなわち、図4は、自車両30の前方に車高の高い他車両31が走行し、前方の状況、例えば他車両31の前方に有る信号機61の点灯具合を把握する場合を示している。この場合、自車両30は、他車両31の陰になるため、ドライバーMからは信号機61が見にくくなる。そのため、ドライバーMは、信号機61を確認しようと、上体を側方へ寄せ、視線を前方に向けるという動きから、他車両31の脇を通じ信号機61を見ようとする。
ステップS1は、このドライバーMの上体を横に寄せるという動きから、自車両30の前方側部寄りが視認する場所であることを検出し、最終の目線方向となる、自車両前方の上方寄りの目線となる注視方向の注視先に見たい場所があることを把握する。そして、ステップS3を経たステップS5において、GPS43の地図情報の助けを借りて、ドライバーMの見たい場所が自車両30の前方に位置する信号機61であると特定する。このため、ステップS7のようにドローン1は、ドライバーMの注視先である信号機61へ飛行され、信号機61を撮像して、ディスプレイ37へ映し出す。これにより、見通しの悪い交差点αのときと同様、見にくかった信号機61の視認が行える。
また図5は、自車両30が路側の側溝63の近くを走行することが余儀なくされる場合を示している。この場合、走行輪30dが側溝63に落ちないよう、自車両30の走行を慎重に進める必要がある。そのため、ドライバーMは、走行輪30dの位置や側溝63の位置を確認しようと、上体を横へ寄せつつ上方へ上げ、視線をドアウインド(図示しない)の下側を向けるという動きから、車体33と側溝63との間を見ようする。
ステップS1は、このドライバーMの上体を横へ寄せつつ上方へ上げるという動きから、自車両30のドライバーM側の側部直下が視認する場所であることを検出し、最終の目線方向となる、自車両30の側部直下に向ける注視方向の注視先にドライバーMの見たい場所があることを把握する。そして、ステップS3を経たステップS5において、車体側部に配置されている撮像カメラ53の撮像画像による手助けで、ドライバーMの見たい場所が、自車両30の車体側部(ドライバーM側)に存する側溝63であると特定する。このため、ステップS7のようにドローン1は、ドライバーMの注視先である車体側部の側溝63の上空へ飛行し、車体33と側溝63間を撮像して、ディスプレイ37へ映し出す。これにより、走行輪30dを含む車体33と側溝63との間の位置関係が視認される。
さらに図6は、例えば自車両30が駐車場65の入口65aに到着し、前方の駐車スペース群67から駐車可能なスペースを探す場合を示している。この場合、自車両30の前方で駐車している他車両32越しに、駐車可能なスペースを探そうとする。そのため、ドライバーMは、駐車可能なスペースの有無を確認しようと、上体をその場から上方へ上げ、前方の駐車スペースに視線を向けるという動きを行う。
ステップS1は、このドライバーMが、駐車可能なスペースを確認しようと、上体をその場から上方へ上げるという動きから、自車両30の前方が視認する場所であることを検出し、最終の目線方向となる、自車両30の前方を真っ直ぐな注視方向の注視先に見たい場所があることを把握する。そして、ステップS3を経たステップS5において、GPS48の地図情報や車体前部に配置されている撮像カメラ53の撮像画像による手助けにより、ドライバーMの見たい場所が自車両30前方の駐車場65であると特定する。このため、ステップS7のようにドローン1は、ドライバーMの注視先である自車両30の前方近くの駐車スペース群67の上空へ飛行し、駐車スペース群67における駐車具合を撮像して、ディスプレイ37へ映し出す。これにより、駐車したいスペースの有無が視認される。
以上のように運転支援装置は、自車両30の運転時において、ドライバーMが、自車両周囲の任意の場所を視認しようと、上体を動かしたり視線を動かしたりするだけで、そのドライバーMの上体や視線の動きから、注視先の自車両周囲の場所の推測が行われ、推測した場所が自動的にドローン1の飛行で撮像される。
したがって、ドライバーMは、無意識のまま、ドローン1で、ドライバーMが求める視認、すなわちドライバーMから見にくい自車両周囲の場所の視認ができる。これにより、ドローン1による運転支援の向上が図れる。しかも、ドライバーMは、実際にドローン1を操作することはないので、ドライバーMは自車両30の運転に専念でき、自車両30の安全性を担保することができる。そのうえ、ドライバーMにとっては、視認したい場所の選択やドローン1を飛行させる操作が不要であるので、ドライバーMに無用な負担を与えることはない。
したがって、ドライバーMは、無意識のまま、ドローン1で、ドライバーMが求める視認、すなわちドライバーMから見にくい自車両周囲の場所の視認ができる。これにより、ドローン1による運転支援の向上が図れる。しかも、ドライバーMは、実際にドローン1を操作することはないので、ドライバーMは自車両30の運転に専念でき、自車両30の安全性を担保することができる。そのうえ、ドライバーMにとっては、視認したい場所の選択やドローン1を飛行させる操作が不要であるので、ドライバーMに無用な負担を与えることはない。
特に注視先の推測は、ドライバーMの自車両周囲の見にくい場所を目視しようとするときの動きや、上体の一連の動きの最後で見せるドライバーMの視線の動きに基づき行うので、簡単な制御で、自車両30周辺の多くの場所における安全確認に対応できる。
しかも、GPS43や車外カメラである撮像カメラ51,53(いずれも情報提供部)を併用して、注視先の場所を特定するので、ドライバーMが視認したい場所を明確に特定することが可能となり、一層、ドライバーMの視認性を高めることができる。
しかも、GPS43や車外カメラである撮像カメラ51,53(いずれも情報提供部)を併用して、注視先の場所を特定するので、ドライバーMが視認したい場所を明確に特定することが可能となり、一層、ドライバーMの視認性を高めることができる。
そのうえ、こうした運転視線は、ディスプレイ37(もしくは注視先)からドライバーMの注視が外れることを利用して止める、すなわちドローン1による撮像を止めるので、ドライバーMに負担を強いずに(無意識)、運転支援を終了させることができる。
なお、上述した一実施形態における各構成および組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であることはいうまでもない。また本発明は、上述した一実施形態によって限定されることはなく、「特許請求の範囲」によってのみ限定されることはいうまでもない。例えば一実施形態では、交差点、高い車高の他車両、側溝、駐車場などを想定した例を挙げたが、これに限らず、他の状況でもよく、本発明は自車両周囲を確認したい場合には有効である。
なお、上述した一実施形態における各構成および組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であることはいうまでもない。また本発明は、上述した一実施形態によって限定されることはなく、「特許請求の範囲」によってのみ限定されることはいうまでもない。例えば一実施形態では、交差点、高い車高の他車両、側溝、駐車場などを想定した例を挙げたが、これに限らず、他の状況でもよく、本発明は自車両周囲を確認したい場合には有効である。
1 ドローン(無人飛行体)
7 撮像カメラ(撮像装置)
30 自車両
37 ディスプレイ(表示部)
41 制御部
43,51,53 GPS,車外の撮像カメラ(情報提供部)
47 車内カメラ(検出部)
49 推測部
7 撮像カメラ(撮像装置)
30 自車両
37 ディスプレイ(表示部)
41 制御部
43,51,53 GPS,車外の撮像カメラ(情報提供部)
47 車内カメラ(検出部)
49 推測部
Claims (4)
- 自車両の周辺を飛行可能な、撮像装置が付いた無人飛行体と、
前記撮像装置で撮像した画像を前記自車両内の運転者に表示可能な表示部と、
前記運転者の運転時における上体部の動きおよび視線の動きを検出する検出部と、
前記運転者の上体部の動きおよび視線の動きに基づき前記運転者の注視方向を検出し、前記運転者の注視先の自車両周囲の場所を推測する推測部と、
前記推測された場所を撮像するよう前記無人飛行体を飛行させる制御部と
を具備したことを特徴とする車両の運転支援装置。 - 前記運転者の上体部の動きは、運転者が前記自車両周囲の見にくい場所を目視しようとするときの動きであり、
前記運転者の視線の動きは、前記運転者の上体の一連の動きの最後に見せる視線の動きである
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の運転支援装置。 - 前記推測部は、前記推測された場所の特定を可能とした情報提供部を有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の運転支援装置。 - 前記制御部は、前記運転者の視線が前記表示部あるいは前記注視先から外れた状態が所定時間経過すると、前記無人飛行体による撮像を止める
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両の運転支援装置。
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