JP2017021165A - 画像形成装置 - Google Patents

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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
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Abstract

【課題】2次転写部における通紙時と紙間時の、中間転写体より1次転写部に流れ込む電流を略同等とすることができ、1次転写部起因の画像不良の発生を抑えることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像の形成に先立たせて前記像担持体を帯電する帯電手段と、帯電された前記像担持体に静電潜像を書き込む静電潜像書き込み手段と、書き込まれた前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、少なくとも低抵抗層を有する中間転写体と、2次転写高圧を前記低抵抗層を介して作用させることにより前記トナー像を前記像担持体から前記中間転写体に転写する1次転写部と、前記2次転写高圧を印加することにより前記トナー像を前記中間転写体から転写材に転写する2次転写部と、を備えた画像形成装置において、前記像担持体に流れ込む電流値をモニタするドラム電流モニタ手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
近年、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、カラー画像を高速かつ高画質に形成することを目的として、所謂フルカラーのタンデム機が提案されている。
タンデム機の代表的なものとしては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニットを互いに並列的に配置し、これらの画像形成ユニットにて順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像を、中間転写体である中間転写ベルト上に一旦、多重に転写(1次転写)した後、この中間転写ベルトから記録材(用紙P)上に一括して転写(2次転写)し、この記録材上に形成されたトナー像を定着することによって、フルカラーや白黒(モノクロ)の画像を形成するものが挙げられる。
タンデム方式の中間転写方式ではタンデム方式の直接転写方式での色ずれを補うことはできるが、1ドラム方式と比較し、低コスト化と装置の小型化が課題となっていた。また、従来の中間転写方式では、1次転写部での局所的な転写圧でのトナー凝集により中抜け画像が発生するという問題もある。
そこで、特許文献1の第4実施形態 で記載されているように1次転写部材を省き、1次転写部におけるトナー凝集を緩和することが考案されている(図19)。またこの実施形態においては、中間転写ベルトの体積抵抗率を106Ω・cmに設定し、2次転写内ローラに導電性部材を用い1次転写バイアス電位を印加することにより、中間転写ベルト上にカラー画像を形成している。
特開2006-259640号公報
しかしながら、前述の構成では中間転写ベルトを張架している張架ローラ(駆動ローラ、テンションローラを含む)の電位に関する記述は皆無であるが、例えばすべての張架ローラを接地してしまうと、電流はそれらに流れるため、2次転写内ローラから1次転写バイアスを印加することは不可能である。
この問題を解決するため、張架ローラはフロート状態、あるいは高抵抗素子を介して接地状態にすることで、張架ローラ等に1次転写電流が流出することを防止し、少なくとも低抵抗層を有する中間転写体を用いることにより、これを介して2次転写部に印加する高圧を1次転写部に作用させる構成が考えられる(以下、1転高圧レスシステムと記載)。
1転高圧レスシステムの概略を図1に示す。中間転写体56を支持している2転内ローラ及び張架ローラには高抵抗素子により接地されており、2次転写高圧電源210により印加された電荷が中間転写体56を介して、2転内ローラ及び張架ローラへの流れ込みを軽減するとともに、各々の感光ドラムに流れ込み、従来の1次転写部と同様の作用を行う。
この構成を採用した場合、連続画像形成時において、図2に示すように2次転写部に紙があるときとないとき、すなわち通紙時と紙間時で、上記の1次転写部に流れ込む電荷すなわち電流に差が生じ、1次転写不良要因の画像不良が発生するという課題がある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、
静電潜像が形成される像担持体と、
前記静電潜像の形成に先立たせて前記像担持体を帯電する帯電手段と、
帯電された前記像担持体に静電潜像を書き込む静電潜像書き込み手段と、
書き込まれた前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、
少なくとも低抵抗層を有する中間転写体と、
2次転写高圧を前記低抵抗層を介して作用させることにより前記トナー像を前記像担持体から前記中間転写体に転写する1次転写部と、
前記2次転写高圧を印加することにより前記トナー像を前記中間転写体から転写材に転写する2次転写部と、を備えた画像形成装置において、
前記像担持体に流れ込む電流値をモニタするドラム電流モニタ手段(実施例記載_符号80)を備え、
2次転写部に転写材が介在していない所謂紙間時の前記モニタ値が、2次転写部に転写材が介在している所謂通紙時の前記モニタ値と同じになるよう、前記紙間時の2次転写高圧を制御することを特徴とする。
本発明によれば、図1に示した一転高圧レスシステムを採用した場合において、2次転写部における通紙時と紙間時の、中間転写体より1次転写部に流れ込む電流を略同等とすることができ、1次転写部起因の画像不良の発生を抑えた画像形成を行える画像形成装置の提供が可能となる。
1転高圧レスシステムの概略を示した図である。 1転高圧レスシステムにおける1次転写電流振れを示した図である。 実施例1における画像形成装置を示した図である。 実施例1における画像形成装置を示した図である。 実施例1における画像形成装置を示した通紙時の回路図である。 実施例1における画像形成装置を示した紙間時の回路図である。 実施例1における1次転写電流振れを示した図である。 実施例1における1次転写性を示した図である。 実施例1における特徴的なブロック図である。 実施例1におけるフローチャートを示した図である。 実施例1における画像形成装置を示した紙間時の回路図である。 実施例2における画像形成装置を示した通紙時の回路図である。 実施例2における画像形成装置を示した紙間時の回路図である。 実施例2における特徴的なブロック図である。 実施例2におけるフローチャートを示した図である。 実施例2における画像形成装置を示した紙間時の回路図である。 背景技術を示した図である。 転写材種ごとに2次転写バイアスの適正値を示した図 1次転写部材を省き、1次転写部におけるトナー凝集を緩和する考案図
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
[実施例1]
本実施例は、1転高圧レスシステムにおいて2次転写外ローラから2次転写バイアスを印加する際に、紙間時の2次転写バイアスを制御することにより、1次転写部における画像不良の発生を抑えた画像形成を行えることを特徴としている。
図3は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した図である。図3に示す画像形成装置は、所謂タンデム型中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット、各画像形成ユニットにて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト56、中間転写ベルト上56に転写された重畳トナー画像を記録材である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着部を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部を有している。
本実施の形態において、各画像形成ユニットは、時計回り方向に回転する感光体ドラム50a、50b、50c、50dの周囲に、これらの感光体ドラム50a、50b、50c、50dが帯電される一次帯電器51a、51b、51c、51d、感光体ドラム50a、50b、50c、50d上に静電潜像が書込まれる露光装置52a、52b、52c、52d、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム50a、50b、50c、50d上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置53a、53b、53c、53d、感光体ドラム50a、50b、50c、50d上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト56に転写する一次転写部(詳細は後述)、感光体ドラム50a、50b、50c、50d上の残留トナーが除去される感光体ドラムクリーニング装置55a、55b、55c、55dなどの電子写真用デバイスが順次配設されている。
これらの画像形成ユニットは、中間転写ベルト56の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に配置されている。
中間転写体である中間転写ベルト56は二層構成となっており、基層はポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂または各種ゴム等にカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が10^3〜10^7 Ω・cmとなるように形成されており、その厚みは例えば45〜120um程度のフィルム状の無端ベルトで構成されている。表層は電気的には絶縁のアクリルコートを施しており、その厚みは2〜10umである。中間転写ベルト56は、各種ローラによって所定の速度で循環駆動(回動)されている。
この各種ローラとしては、定速性に優れたモーターにより駆動されて中間転写ベルト56を循環駆動させる駆動ローラ(2次転写内ローラ兼用)62、各感光体ドラム50a、50b、50c、50dの配列方向に沿って延びる中間転写ベルト56を支持するアイドラローラ60、61、中間転写ベルト56に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト56の蛇行を防止する補正ローラとして機能するテンションローラ63、等を有している。なお、テンションローラ63に対するベルトテンションは5〜12kgf程度になるように構成されている。
これにより、各々の感光体ドラム50a、50b、50c、50dのトナー像が中間転写ベルト56に順次、静電吸引され、中間転写ベルト56上に重畳されたトナー像が形成されるようになっている。なお、1次転写部は前述のテンションが掛けられた中間転写ベルト56と感光ドラム50a、50b、50c、50dの各々のニップで構成されている。
2次転写部は、中間転写ベルト56のトナー像担持面側に配置される2次転写外ローラ64と、中間転写ベルト56ローラ62によって構成される。2次転写内ローラ62はEPDMゴムからなり、ローラ径が20mm、ゴム厚0.5mmとなるように形成され、硬度は例えば70°(Asker−C)に設定される。一方、2次転写外ローラ64はNBRゴムやEPDMゴム等からなる弾性層と芯金からなり、ローラ径が24mmになるように形成されている。2次転写外ローラ64には高圧電源が取り付けられており、印加バイアスは可変となっている。
また、中間転写ベルト56の2次転写部の下流側には、2次転写後の中間転写ベルト56上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルトの表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置65が設けられている。
さらに、本実施の形態では、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ、この用紙トレイに集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップローラ、ピックアップローラにて繰り出された用紙Pを2次転写部へ搬送するレジストローラを備えている。
図4は本実施例の特徴的な1転高圧レスシステムの概略を示した図である。中間転写体56を支持している張架ローラとしてのアイドラローラ60、61、駆動ローラ62、テンションローラ63は高抵抗素子70を介して接地されている。
本実施例における上記高抵抗素子の抵抗値は、1次転写を良好に行える電流が1次転写部に供給されるために、2×10^8Ωのものを用いている。
また、各色の感光ドラム50は、それぞれに流れ込む電流を合計した総電流値を検知する、電流検知手段80を介して接地されている。
図5は図4に示した構成の2次転写部に転写材Pが介在する場合(通紙中)について簡単な回路図に置き換えた図である。
ここで本実施例においては、中間転写体56は体積抵抗率10^3〜10^7Ω・cm、張架ローラ60、61、63はアルミ金属製、また、2次転写内ローラ62は2次転写外ローラと同一測定のもとで1/1000以下の低抵抗部材であるため、2次転写外ローラ、感光ドラム50、及び高抵抗素子70と比較して十分低い抵抗のものを使用しており、抵抗体として回路上無視できるため記載していない。
図5においては、画像形成中(通紙中)に2次転写外ローラ64及び転写材Pに流れる電流値はI(Tr2)_0=60μAであり、良好な2次転写性を示している。このとき、2次転写高圧210により印加する2次転写バイアスはV(Tr2)_0=+2000Vであった。
転写材Pを通過した2次転写電流I(Tr2)_0は、中間転写体56及び各種張架ローラを通じて高抵抗素子70に流れるI(D)_0と、中間転写体56を通じて各色の感光ドラム50a、50b、50c、50dに流れ込む電流、I(Y)_0、I(M)_0、I(C)_0、I(K)_0とに分かれる。
ここで、本実施例画像形成装置において、画像形成中(通紙中)において上記I(Y)_0、I(M)_0、I(C)_0、I(K)_0を測定しようとする場合、図4からわかるように、感光ドラム50においては、各色の1次帯電器51からの1次帯電電流、各色の現像装置53からの現像電流、及び各色の1次転写を行うための電流値I(Y)_0、I(M)_0、I(C)_0、I(K)_0が合算された、各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値のToI(Y)_0、ToI(M)_0、ToI(C)_0、ToI(K)_0を測定することになる。
検討上測定した上記各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値はToI(Y)_0=15μA、ToI(M)_0=15μA、ToI(C)_0=15μA、ToI(K)_0=15μAであり、各色の略同等の総電流値となった。これは、本実施例において使用されている、感光ドラム50、一次帯電器51、及び現像装置53が各色で同一であるため、各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値も略同等の値となっている。
検討上の測定においては、各色の1次帯電電流値は−30μA、各色の現像電流値は+35μAであり、その合計である5μAが1次帯電/現像電流値:5μAである。すなわち、各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値のToI(Y)_0=15μA、ToI(M)_0=15μA、ToI(C)_0=15μA、ToI(K)_0=15μAは、上記中間転写体56を通じて各色の感光ドラム50に流れ込む電流I(Y)_0、I(M)_0、I(C)_0、I(K)_0と、上記1次帯電/現像電流値5μAの合計値であるため、中間転写体56より各色の感光ドラム50に流れ込む電流値I(Y)_0、ToI(M)_0、ToI(C)_0、ToI(K)_0の値は、10μAということになる。
しかしながら、上記したように本実施例画像形成装置においては、画像形成中に測定できる電流値は、各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値のToI(Y)_0、ToI(M)_0、ToI(C)_0、ToI(K)_0であり、その値が各色で略同等の値であるため、本実施例画像形成装置においては、電流検知手段80によりその各色の合計値であるToI(Total)_0を測定している。
図5において電流検知手段80の検知する電流値ToI(Total)_0は上記ToI(Y)_0、ToI(M)_0、ToI(C)_0、ToI(K)_0の合算値となり、ToI(Total)_0=60μAであった。
図6は図4に示した構成の2次転写部に転写材Pが介在しない場合(紙間中)について、図5と同様に簡単な回路図に置き換えた図である。
図6において図5と異なる点は、紙間中においては転写材Pが2次転写外ローラと中間転写体56の間に介在しないため、転写材Pの抵抗値分、回路全体の抵抗値が下がる。すなわち、2次転写高圧210により印加する2次転写バイアスはV(Tr2)_1がV(Tr2)_0と同等の+2000Vであると、2次転写2次転写外ローラ64に流れる電流値は、I(Tr2)_1=90μAとなり、図5におけるI(Tr2)_0=60μAよりも上昇する。
紙間中においては2次転写を行う必要がないため、I(Tr2)_1=90μAとなっても問題ないが、図6を見てわかるように、同時に、各種張架ローラを介して高抵抗素子70に流れる電流値:I(D)_1、及び各色の感光ドラムに流れ込む電流値I(Y)_1、I(M)_1、I(C)_1、I(K)_1についても上昇する。
検討上測定した上記各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値はToI(Y)_1=20μA、ToI(M)_1=20μA、ToI(C)_1=20μA、ToI(K)_1=20μAであり、図5と同様の理由により各色の略同等の総電流値となった。また、このときの電流検知手段80の検知する電流値ToI(Total)_1は上記ToI(Y)_1、ToI(M)_1、ToI(C)_1、ToI(K)_1の合算値となり、ToI(Total)_1=80μAであった。
ここで、図6の各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値が図5と比較して、15μAから20μAに上昇したが、その差分5μAは中間転写体56を介して流れ込んできた電流値の上昇分である。その理由は、2次転写部の通紙時と紙間時において、各色の一次帯電器51の帯電バイアスや、各色の現像装置53の現像バイアスを変化させることはなく、各色の感光ドラム50に流れ込む帯電電流、及び現像電流は、2次転写部の通紙時と紙間時において同等となるからである。
したがって、中間転写体56から各色の感光ドラム50に流れ込む電流値については、I(Y)_1=I(Y)_0+5μA、I(M)_1=I(M)_0+5μA、I(C)_1=I(C)_0+5μA、I(K)_1=I(K)_0+5μAとなり、1次転写性にかかわる1次電流値が各色で相対的に5μA上昇してしまい、転写不良を発生させてしまっていた。
図7は、2次転写部における紙間時での1次転写電流値の相対的な上昇が起因して、画像に濃度ムラが発生する様子を示している。また、図8は上記した5μAの電流値上昇による転写性の低下の様子を示している。
したがって、本実施例においては、2次転写部における通紙時と紙間時において、各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値ToI(Total)_0、ToI(Total)_1を電流検知手段80により検知し、紙間時のToI(Total)_1を通紙時のToI(Total)_0と略同等となるように、2次転写高圧210より印加する2次転写バイアスを制御することを行っている。
図9は上記の2次転写バイアスの制御を行う様子を示すブロック図である。電流検知手段80は、検知した電流値ToI(Total)を画像形成装置内に備えたメモリ部2000に送る。メモリ部2000は送られたToI(Total)を2次転写部のタイミングごとに紙間時と通紙時に振り分け記憶する。画像形成装置内に備えたCPU1000はメモリ部2000より上記の紙間時及び通紙時のToI(Total)を取り出し、比較するとともに、紙間時のToI(Total)を通紙時のToI(Total)に合わせるように2次転写高圧210に対して、その出力を制御する信号を送る。
図10はそのフローチャートである。画像出力が開始されると、画像形成前の前回転をスタートし(S1)、電流検知手段80は前回転時_ToI(Total)を検出する(S2)。ここで前回転時においては、感光ドラム50、一次帯電器51、現像装置53、及び2次転写高圧210は画像形成時と同様の動作をし、さらに転写材Pが2次転写部に介在しないため、
前回転時_ToI(Total)= 紙間時_ToI(Total)
であるとみなすことができる。次に画像形成を開始し(S3)、1枚目通紙時の通紙時_ToI(Total)を電流検知手段80が検知する(S4)。次にCPU1000が前回転時_ToI(Total)と通紙時_ToI(Total)を比較し、通紙時_ToI(Total)に紙間時_ToI(Total)が合うような2次転写バイアスを算出する(S5)。
算出は本実施例においては、2次転写バイアスと前回転時_ToI(Total)の電流電圧の関係から、通紙時_ToI(Total)に必要な2次転写バイアスを比例計算することで行っている。次にS5で算出された2次転写バイアスを1枚目と2枚目の紙間2次転写バイアスとしてフィードバックする(S6)。
次に電流検出手段80は上記1枚目と2枚目の紙間時_ToI(Total)を検知する(S7)。次にCPU1000は通紙時_ToI(Total)と、S7で検知した紙間時_ToI(Total)を比較し、紙間時_ToI(Total)が通紙時_ToI(Total)の±10%以内に入っているかを判断する(S8)。入っていない場合、上記1枚目と2枚目の紙間時_ToI(Total)とS5で算出した紙間の2次転写バイアスの電流電圧の関係から、通紙時_ToI(Total)に必要な2次転写バイアスを比例計算し、改めて2次転写バイアスの算出する(S5)。入っている場合は、紙間の2次転写バイアスの制御を終了し(S9)、画像形成を続ける。
図11は図10に示したフローにより、紙間_ToI(Total)を通紙時_ToI(Total)と略同等とした場合の、図6に示した紙間時の簡易的な回路図である。電流検出部80により検知される各色感光体に流れ込む総電流の合算値ToI(Total)_2を60μAに合わせたことで、各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値ToI(Y)_2、ToI(M)_2、ToI(C)_2、ToI(K)_2はすべて15μAとなり、図5におけるToI(Y)_0、ToI(M)_0、ToI(C)_0、ToI(K)_0と略同等となった。また、このときの2次転写バイアスV(Tr2)_2は+1400Vに制御されていた。
以上述べてきたような、2次転写部における通紙時と紙間時において、各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値ToI(Total)を電流検知手段80により検知し、紙間時のToI(Total)を通紙時のToI(Total)と略同等となるように、2次転写高圧210より印加する2次転写バイアスを制御することを行うことで、図7に示したような1次転写電流の局所的な異常がなくなり、図17に示したような1次転写電流の挙動となり、1次転写部における画像の濃度ムラが抑えられた。
[実施例2]
本実施例は、概要は実施例1と同様であり、同一符号の説明等は省略する。また、実施例1との相違点として、実施例1では図5、図6に示したように、各色の感光ドラム50に流れ込む総電流値の合算値を電流検出手段80により検知していたが、本実施例においては図12に示したように各種張架ローラを通じて高抵抗素子70に流れ込む総電流値を電流検出手段80により検知することとしている。
図12は2次転写部に転写材Pが介在する場合(通紙中)についての簡単な回路図である。図12においては、画像形成中(通紙中)に2次転写外ローラ64及び転写材Pに流れる電流値はI(Tr2)_5=60μAであり、良好な2次転写性を示している。このとき、2次転写高圧210により印加する2次転写バイアスはV(Tr2)_5=2000Vであった。
転写材Pを通過した2次転写電流I(Tr2)_5は、図5と同様に中間転写体56及び各種張架ローラを通じて高抵抗素子70に流れるI(D)_5と、中間転写ローラ56を通じて各色の感光ドラム50a、50b、50c、50dに流れ込む電流、I(Y)_5、I(M)_5、I(C)_5、I(K)_5とに分かれる。
このとき、電流検出手段80の検知するI(D)_5の値は、I(D)_5=20μAであった。すなわち残りの40μAがI(Y)_5、I(M)_5、I(C)_5、I(K)_5の合算値となり、実施例1同様に各色の感光ドラム50a、50b、50c、50dは同一のものであるから、中間転写体56から各色の感光ドラムに流れ込む電流、I(Y)_5、I(M)_5、I(C)_5、I(K)_5は10μAと略同等となる。
図13は図12の回路図の転写材Pが2次転写部に介在しない場合、すなわち紙間時の回路図である。2次転写バイアスV(Tr2)_6がV(Tr2)_5と同等の+2000Vであると、2次転写2次転写外ローラ64に流れる電流値は、I(Tr2)_1=90μAとなり、図5におけるI(Tr2)_0=60μAよりも上昇する。
このとき、電流検出手段80の検知するI(D)_6の値は、I(D)_6=30μAであった。すなわち残りの60μAがI(Y)_6、I(M)_6、I(C)_6、I(K)_6の合算値となり、中間転写体56各色の感光ドラムに流れ込む電流、I(Y)_6、I(M)_6、I(C)_6、I(K)_6は15μAとなる。
したがって、実施例1と同様に紙間時(図13)における1次転写性に寄与する中間転写体56各色の感光ドラムに流れ込む電流を、通紙時(図12)と略同等するには、上記のI(D)_6の値をI(D)_5に合わせることで可能となる。
そこで、本実施例においては、2次転写部における通紙時と紙間時において、高抵抗素子70に流れ込む電流値I(D)_5、I(D)_6を電流検知手段80により検知し、紙間時のI(D)_6を通紙時のI(D)_5と略同等となるように、2次転写高圧210より印加する2次転写バイアスを制御することを行っている。
図14は上記の2次転写バイアスの制御を行う様子を示すブロック図である。電流検知手段80は、検知した電流値I(D)を画像形成装置内に備えたメモリ部2000に送る。メモリ部2000は送られたI(D)を2次転写部のタイミングごとに紙間時と通紙時に振り分け記憶する。画像形成装置内に備えたCPU3000はメモリ部2000より上記の紙間時及び通紙時のI(D)を取り出し、比較するとともに、紙間時のI(D)を通紙時のI(D)に合わせるように2次転写高圧210に対して、その出力を制御する信号を送る。
図15はそのフローチャートであるが、実施例1における図10とほぼ同様であるため、詳細の説明は省略する。
図16は図15に示したフローにより、紙間_I(D)を通紙時_I(D)と略同等とした場合の、図13に示した紙間時の簡易的な回路図である。I(D)_7を60μAに合わせたことで、中間転写体56から各色の感光ドラム50に流れ込む電流値I(Y)_7、I(M)_7、I(C)_7、I(K)_7はすべて15μAとなり、図12におけるI(Y)_7、I(M)_7、I(C)_7、I(K)_7と略同等となった。また、このときの2次転写バイアスV(Tr2)_7は+1400Vに制御されていた。
以上述べてきたような、2次転写部における通紙時と紙間時において、高抵抗素子70に流れ込む電流値I(D)を電流検知手段80により検知し、紙間時のI(D)を通紙時のI(D)と略同等となるように、2次転写高圧210より印加する2次転写バイアスを制御することを行うことで、図7に示したような1次転写電流の局所的な異常がなくなり、1次転写部における画像の濃度ムラが抑えられた。
[実施例3]
本実施例は、概要は実施例1と同様であり、同一符号の説明等は省略する。また、実施例1との相違点としては、実施例1では所謂単一の転写材(所謂普通紙)について述べたが、本実施例においては、転写材の種類が異なる場合においては、本実施例のように2次転写性を保つために、転写材種ごとに2次転写バイアスの適正値を示すテーブル200を予め保持している。
図18は上記転写材種ごとに2次転写バイアスの適正値を示した図である。転写種としては、転写材の単位面積当たりの質量や、サイズが主な違いであるため、図18においては、それらについての最適な2次転写バイアスを示すテーブルとなっている。
紙間時において、図18に示した2次転写バイアスからそれぞれどの程度2次転写バイアスの値を変更するかについては、実施例1に示した場合と同様であるため、詳細の説明は省略する。
このように、転写材種が異なる場合においては、予め保持している2次転写バイアスの最適値に対して紙間の2次転写バイアス値を決定することで、どのような紙種においても1次転写電流の局所的な異常がなくなり、1次転写部における画像の濃度ムラが抑えられた。
50a,50b,50c,50d 感光体ドラム、
51a,51b,51c,51d 一次帯電器、
52a,52b,52c,52d 露光装置、
53a,53b,53c,53d 現像装置、
55a,55b,55c,55d 感光体ドラムクリーニング装置

Claims (4)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記静電潜像の形成に先立たせて前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を書き込む静電潜像書き込み手段と、
    書き込まれた前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、
    少なくとも低抵抗層を有する中間転写体と、
    2次転写高圧を前記低抵抗層を介して作用させることにより前記トナー像を前記像担持体から前記中間転写体に転写する1次転写部と、
    前記2次転写高圧を印加することにより前記トナー像を前記中間転写体から転写材に転写する2次転写部と、を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体に流れ込む電流値をモニタするドラム電流モニタ手段(実施例記載_符号80)を備え、
    2次転写部に転写材が介在していない所謂紙間時の前記モニタ値が、2次転写部に転写材が介在している所謂通紙時の前記モニタ値と同じになるよう、前記紙間時の2次転写高圧を制御すること、を特徴とする画像形成装置。
  2. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記静電潜像の形成に先立たせて前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    帯電された前記像担持体に静電潜像を書き込む静電潜像書き込み手段と、
    書き込まれた前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、
    少なくとも低抵抗層を有し、複数の張架ローラによりかけまわされている中間転写体と、
    2次転写高圧を前記低抵抗層を介して作用させることにより
    前記トナー像を前記像担持体から前記中間転写体に転写する1次転写部と、
    前記2次転写高圧を印加することにより
    前記トナー像を前記中間転写体から転写材に転写する2次転写部と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記複数の張架ローラ内、少なくとも1本は接地されており、
    前記接地された張架ローラに流れ込む電流値をモニタする張架ローラ電流モニタ手段(実施例記載_符号80)を備え、
    2次転写部に転写材が介在していない所謂紙間時の前記モニタ値が、2次転写部に転写材が介在している所謂通紙時の前記モニタ値と同じになるよう、前記紙間時の2次転写高圧を制御すること、を特徴とする画像形成装置。
  3. 前記接地された張架ローラにおいては、所謂高抵抗素子(実施例記載_符号70)を介して接地されていること、を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 使用する転写材の分類ごとに、2次転写を行うための2次転写高圧の出力を示したテーブルを予め保持していること、を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の画像形成装置。
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