JP2017020887A - 電源装置、印刷装置、静電容量評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンデンサーの電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーの静電容量を評価することができる電源装置を提供する。【解決手段】電源装置(電源部70)は、電力を供給する電力供給部73と、電力を蓄えることが可能なコンデンサーC1と、コンデンサーC1に蓄えられた電力によって所定動作を実行させる制御部40と、を備え、制御部40は、所定動作の内容または所定動作の成否に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価する。【選択図】図3
Description
本発明は、電源装置、該電源装置を備える印刷装置、該電源装置が備えるコンデンサーの静電容量評価方法に関する。
供給される交流電力を直流電力に変換する電源回路では、変換された直流電力の平滑化を目的としてコンデンサーが用いられる。この平滑用コンデンサーには、比較的大容量なコンデンサーが適しており、小型、大容量で、容量当たりの価格が安いアルミ電解コンデンサーが多用される。一方、アルミ電解コンデンサーは、電解液の消失に伴う静電容量の低下が見られ、この静電容量の低下が、電源回路の寿命を決める要因となる場合が多い。また、電解液の消失は、電源回路の使用環境によってその度合いが大きく異なるため、電源回路やその電源回路を使用する装置のメンテナンス・維持には、アルミ電解コンデンサーの寿命(劣化状況)をモニターすることが有効である。
これに対し、特許文献1には、電解コンデンサーの両端電圧を測定する電圧測定回路と、電圧測定回路が測定した電解コンデンサーの両端電圧に基づいて電解コンデンサーの寿命を判定する寿命判定回路とを備えた電源装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の電源装置は、電解コンデンサーの寿命を判定するために、電源装置として必要な回路とは別に電圧測定回路を備える必要があるという課題があった。また、そのため、電源装置の小型化や低価格化の妨げになってしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例に係る電源装置は、電力を供給する電力供給部と、前記電力を蓄えることが可能なコンデンサーと、前記コンデンサーに蓄えられた前記電力によって所定動作を実行させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記所定動作の内容または前記所定動作の成否に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量を評価することを特徴とする。
本適用例によれば、コンデンサーに蓄えられた電力と、この電力によって行う所定動作の内容や所定動作の成否との間に相関関係を持たせることが可能であるため、所定動作の内容または所定動作の成否に基づいて、コンデンサーが有する静電容量を評価することができる。つまり、直接コンデンサーの電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーの静電容量を評価することができる。
[適用例2] 上記適用例に係る電源装置において、前記制御部は、前記電源装置を制御する電源制御部を含み、前記電源制御部が前記所定動作を実行させることを特徴とする。
本適用例によれば、電源装置が所定動作を実行させるため、コンデンサーが有する静電容量を評価するための新たな回路や装置を設ける必要が無く、新たな回路や装置を設けるための手間やコストを抑制することができる。
[適用例3] 上記適用例に係る電源装置において、前記制御部は、前記電力供給部から前記コンデンサーに供給される前記電力の供給が停止した後の所定時間経過後に前記所定動作を行わせ、前記所定動作の成否に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量の良否を評価することを特徴とする。
本適用例によれば、所定動作は、電力供給部からの電力の供給が停止した後の所定時間経過後に行われ、また、その時点でコンデンサーに蓄えられている電力によって行われる。そのため、コンデンサーに蓄えられた電力が、消費あるいは放電などの理由により一定の割合で減少する構成において、所定動作が実施可能か否かは、その時点で蓄えられている電力量に、つまりは、コンデンサーの静電容量に依存する。従って、所定動作が行われたか否かを確認することで、コンデンサーの静電容量が所定の大きさ以上か否か(所定動作が実行できる電力を蓄えることのできる大きさ以上か否か)を判定(評価)することがきる。
[適用例4] 上記適用例に係る電源装置において、前記制御部は、所定の時間間隔で前記所定動作を繰り返し実行させ、前記所定動作の回数に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量を評価することを特徴とする。
本適用例によれば、所定動作は、コンデンサーに蓄えられた電力によって所定の時間間隔で所定動作を繰り返すため、繰り返す所定動作の回数は、その時点で蓄えられている電力量に、つまりは、コンデンサーの静電容量に依存する。従って、所定動作の回数を評価することで、コンデンサーの静電容量を推定(評価)することができる。
[適用例5] 上記適用例に係る電源装置において、前記制御部は、前記所定動作を継続して実行させ、前記所定動作の総量に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量を評価することを特徴とする。
本適用例によれば、所定動作は、コンデンサーに蓄えられた電力によって所定動作を継続する動作であるため、継続した所定動作の総量は、その時点で蓄えられている電力量に、つまりは、コンデンサーの静電容量に依存する。従って、所定動作の総量を評価することで、コンデンサーの静電容量を推定(評価)することができる。
[適用例6] 上記適用例に係る電源装置において、前記制御部は、前記所定動作を行った時刻情報に基づいて、前記コンデンサーの交換時期を評価することを特徴とする。
本適用例によれば、コンデンサーの静電容量の経時変化を把握することができるため、経時変化の状況に基づいてコンデンサーの寿命を推定することができる。推定される寿命に対応したコンデンサーの交換時期の情報が表示されることで、電源装置に対し、事前に必要なメンテナンスを行うことが可能となる。
[適用例7] 上記適用例に係る電源装置において、情報を表示する表示部を備え、前記制御部は、前記コンデンサーが有する静電容量を評価した結果を前記表示部に表示させることを特徴とする。
本適用例によれば、表示部の表示を見ることで、電源装置が有するコンデンサーの静電容量の評価結果を確認することができる。
[適用例8] 上記適用例に係る電源装置において、前記制御部は、前記コンデンサーの交換時期の情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
本適用例によれば、コンデンサーの静電容量を評価することで、コンデンサーの劣化状況を判断し、評価したコンデンサーの劣化状況に基づいてコンデンサーの交換時期の情報を表示することができる。
[適用例9] 本適用例に係る印刷装置は、上記適用例に記載の電源装置を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、印刷装置が備える電源装置の寿命を左右するコンデンサーの劣化状況を評価することができるため、印刷装置のメンテナンスをより好適に行うことが可能となる。
[適用例10] 本適用例に係る静電容量評価方法は、電力供給する電力供給部と、前記電力を蓄えることが可能なコンデンサーと、を備えた電源装置における前記コンデンサーが有する静電容量を評価する静電容量評価方法であって、前記コンデンサーに蓄えられた前記電力によって所定動作を試み、前記所定動作の内容または前記所定動作の成否に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量を評価することを特徴とする。
本適用例によれば、コンデンサーに蓄えられた電力と、この電力によって行う所定動作の内容や所定動作の成否との間に相関関係を持たせることが可能であるため、所定動作の内容または所定動作の成否に基づいて、コンデンサーが有する静電容量を評価することができる。つまり、直接コンデンサーの電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーの静電容量を評価することができる。
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。また、図面に付記する座標においては、Z軸方向が鉛直方向、+Z方向が上方向、Y軸方向が前後方向、+Y方向が手前方向、X軸方向が左右方向、+X方向が左方向、X−Y平面が水平面としている。
(実施形態1)
<印刷装置>
図1は、実施形態1に係る「印刷装置」としてのプリンター100の斜視図、図2は、プリンター100の構成を示すブロック図である。
プリンター100は、例えば、JIS規格のA0判やB0判などといった比較的大きなサイズの印刷媒体(用紙)に印刷が可能な大型のインクジェット式プリンターである。印刷媒体(図1に示すロール紙1)は、ロール状に巻かれた状態で供給される。
<印刷装置>
図1は、実施形態1に係る「印刷装置」としてのプリンター100の斜視図、図2は、プリンター100の構成を示すブロック図である。
プリンター100は、例えば、JIS規格のA0判やB0判などといった比較的大きなサイズの印刷媒体(用紙)に印刷が可能な大型のインクジェット式プリンターである。印刷媒体(図1に示すロール紙1)は、ロール状に巻かれた状態で供給される。
プリンター100は、印刷部10、搬送部20、記憶部30、制御部40、操作パネル50、検出部60(図2参照)、「電源装置」としての電源部70などを含む装置本体2と、装置本体2を載置するスタンド3から構成されている。
装置本体2の手前上部には、装置本体2の内部が視認できる透明カバー4が設けられている。
装置本体2の手前上部には、装置本体2の内部が視認できる透明カバー4が設けられている。
印刷部10は、ロール紙1の表面にインクを吐出して画像を形成(印刷)するインクジェットヘッド(以下ヘッド11と言う)、X軸方向に延在するように設けられたガイド軸12、ヘッド11を支持し、ガイド軸12に沿ってロール紙1の表面上を走査移動するキャリッジ13などを備えている。
記憶部30は、ハードディスクドライブ(HDD)やメモリーカードなどの書き換え可能な記憶媒体である。記憶部30には、制御部40が動作するソフトウェア(プログラム)や印刷ジョブなどが記憶される。
印刷ジョブは、印刷を実行させるための一連の要求情報(印刷用の印刷データを含む制御コマンドなど)であり、記憶部30にスプールさせることができる。スプールされた印刷ジョブは、必要に応じて並び替えられた実行順に応じて実施される。
印刷ジョブは、印刷を実行させるための一連の要求情報(印刷用の印刷データを含む制御コマンドなど)であり、記憶部30にスプールさせることができる。スプールされた印刷ジョブは、必要に応じて並び替えられた実行順に応じて実施される。
制御部40は、インターフェイス部41、CPU42、メモリー43、駆動制御部44、電源制御部72などを備え、プリンター100全体の集中制御を行う。
インターフェイス部41は、外部機器(例えばパーソナルコンピューター)とプリンター100との間でデータの送受信を行う。
CPU42は、プリンター100全体の制御を行うための演算処理装置である。
メモリー43は、CPU42が動作するプログラムを格納したり、必要な情報を記録したりする領域であり、RAM、ROM、フラッシュメモリーなどの記憶素子で構成される。
インターフェイス部41は、外部機器(例えばパーソナルコンピューター)とプリンター100との間でデータの送受信を行う。
CPU42は、プリンター100全体の制御を行うための演算処理装置である。
メモリー43は、CPU42が動作するプログラムを格納したり、必要な情報を記録したりする領域であり、RAM、ROM、フラッシュメモリーなどの記憶素子で構成される。
CPU42は、記憶部30やメモリー43に格納されているプログラムや印刷ジョブなどに従って、駆動制御部44や、検出部60、電源部70を、また、駆動制御部44を介し、印刷部10、搬送部20などを制御する。
操作パネル50は、ヒューマンインターフェースとしての入出力部であり、表示部51と入力部とを備え、制御部40に対する指示や動作の選択、制御部40の動作における必要な制御情報の表示などを行うことができる。表示部は、情報(文字や画像など)を表示することが可能である。つまり、電源装置は、情報を表示する表示部51を備えている。表示部51の具体例としては、ディスプレイなどが挙げられる。また、入力部の具体例としては、ボタン、タッチパネル、マイク等が挙げられる。
操作パネル50は、ヒューマンインターフェースとしての入出力部であり、表示部51と入力部とを備え、制御部40に対する指示や動作の選択、制御部40の動作における必要な制御情報の表示などを行うことができる。表示部は、情報(文字や画像など)を表示することが可能である。つまり、電源装置は、情報を表示する表示部51を備えている。表示部51の具体例としては、ディスプレイなどが挙げられる。また、入力部の具体例としては、ボタン、タッチパネル、マイク等が挙げられる。
検出部60は、印刷部10、搬送部20など、装置本体2内部の所定の箇所に設けられた複数の検出機器群(例えば、リニア式エンコーダー、ロータリー式エンコーダー、光学センサーなど)から成り、プリンター100内の稼動状況を検出(監視)し、その検出結果を制御部40に通知する。具体的には、ガイド軸12に沿って走査移動するキャリッジ13の位置、搬送部20におけるロール紙1の幅方向(図1におけるX軸方向)のセット位置や搬送状況(印刷媒体のジャムの有無など)、ロール紙1の有無や残量、印刷部10におけるインクの有無や残量、透明カバー4の開閉状態などを監視する。
搬送部20は、印刷媒体を搬送方向に搬送する機構である。搬送部20の具体例としては、搬送ローラーである。装置本体2の内部に格納した印刷前のロール紙1は、搬送部20によって印刷部10に供給され、印刷が行われた後に、切り離して排出される。ロール紙1が供給されてから排出されるまでの経路が、搬送経路である。搬送部20によって印刷部10に供給されたロール紙1に対し、制御部40は、ガイド軸12に沿ってヘッド11を支持するキャリッジ13を走査方向(X軸方向)移動させながらヘッド11からインク滴を吐出する動作と、搬送部20により走査方向(X軸方向)と交差する搬送方向(+Y方向)にロール紙1を移動させる動作とを交互に繰り返すことにより、ロール紙1に所望の画像を形成(印刷)する。
図3は、本実施形態を特徴付ける「電源装置」としての電源部70のブロック図である。
電源部70は、電源ユニット71、電源制御部72などから構成されている。
電源ユニット71は、電力供給部73、コンデンサーC1、交流電力検出部76、降圧回路77,78などから構成されている。
電源部70は、電源ユニット71、電源制御部72などから構成されている。
電源ユニット71は、電力供給部73、コンデンサーC1、交流電力検出部76、降圧回路77,78などから構成されている。
電力供給部73は、外部の交流電源から供給される電力を直流電力として供給する回路部であり、4つのダイオードで構成するブリッジ整流回路731と、ブリッジ整流回路731の出力を所定の電圧(プリンター100の各部を駆動する定格電圧を上回る所定の電圧)まで昇圧する昇圧回路732などから構成される。昇圧回路732は、電源制御部72によって駆動制御される。まとめると、電源装置は、電力を供給する電力供給部73を備えている。
コンデンサーC1は、電力供給部73に接続されており(すなわち、昇圧回路732の出力がコンデンサーC1に接続され)、供給される直流電力を蓄えることができる。つまり、電源装置は、電力を蓄えることが可能なコンデンサーC1を備えている。コンデンサーC1は、所謂、平滑化コンデンサーである。コンデンサーC1には、好適例としてアルミ電解コンデンサーを使用している。
交流電力検出部76は、外部から供給される交流電力を感知する回路部であり、外部の交流電源から供給される電力が遮断された場合に、直ちに、その検知結果を電源制御部72に通知する。
降圧回路77,78は、コンデンサーC1によって平滑化された直流電力を、電源部70に接続される負荷1,2のそれぞれに対応した所定の電圧に降圧する絶縁型DC‐DCコンバーターである。
負荷1には、例えば、印刷部10、搬送部20(図2参照)などの比較的高電圧の駆動系負荷が接続される。
負荷2には、制御部40(図2参照)など、比較的低電圧のロジック制御系回路が接続される。
負荷1には、例えば、印刷部10、搬送部20(図2参照)などの比較的高電圧の駆動系負荷が接続される。
負荷2には、制御部40(図2参照)など、比較的低電圧のロジック制御系回路が接続される。
電源装置は、電源部70を制御する電源制御部72を備えている(図2参照)。電源制御部72は、制御機能として、昇圧回路732や降圧回路77,78の駆動制御および交流電力検出部76からの通知を受信する機能などを有する。
なお、電源部70をプリンター100とは独立させた電源装置として構成する場合には、電源装置には、電源制御部72を備える制御部40(つまりは、駆動制御部44を含まない制御部40)を含む構成とする。
なお、電源部70をプリンター100とは独立させた電源装置として構成する場合には、電源装置には、電源制御部72を備える制御部40(つまりは、駆動制御部44を含まない制御部40)を含む構成とする。
以上のような構成において、例えば、外部から電源部70に供給される交流電力の電圧が、わずかであっても定格を越えて印加される時間やその頻度が増したり、プリンター100が著しく気温の高い使用環境に置かれたりする場合などにおいては、電力供給部73の出力が接続されるコンデンサーC1の劣化が促進され、その機能を果たせなくなる場合がある。特に、平滑化コンデンサーに好適なアルミ電解コンデンサーにおいては、その傾向が顕著である。
これに対し、本実施形態の電源部70は、新たな回路や装置を追加することなく、コンデンサーC1の劣化の状況を評価可能とし、電源部70や電源部70を用いたプリンター100のメンテナンスができるようにしている。具体的には、電源制御部72に(つまりは制御部40に)、電源部70を制御する機能の他に、記録部74および評価部75を含んで構成している。つまり、記録部74および評価部75は、電源制御部72に設けられている。
記録部74は、コンデンサーC1に蓄えられた所定量を上回る直流電力によって、所定動作を行うことができる。また、記録部74は制御部40の一部である。言い換えれば、電源装置は、電源装置は、コンデンサーC1に蓄えられた電力によって所定動作を実行させる制御部40を備えている。
所定動作とは、コンデンサーC1に蓄えられた電力を消費して実行される何らかの動作である。例えば、所定動作とは、何らかの情報を記録する(所定動作の痕跡を残す)ものである。所定動作によって記録した内容や、記録の有無(所定動作の成否)を評価部75が読み取ることによって、所定動作の実行を可能とさせたコンデンサーC1に蓄えられた直流電力量を評価することができる。言い換えれば、制御部40は、コンデンサーC1に蓄えられた電力を用いて行われる所定動作を実行させ、所定動作の内容や成否に基づいて、コンデンサーC1において実際に使用可能な静電容量を評価する。実際に使用可能な静電容量とは、コンデンサーC1の劣化等を考慮した現実的な容量のことである。まとめると、制御部40は、所定動作の内容または所定動作の成否に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価する。これにより、直接コンデンサーC1の電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーC1の静電容量を評価することができる。
なお、「所定動作を実行させる」とは、所定動作を実行させることができる、という意味であり、必ず所定動作が実行されるわけではない。所定動作が電力不足で失敗した場合、所定動作が全く実行されなかったり、所定動作が途中段階までしか実行されなかったりすることもある。
なお、制御部40は、電源装置を制御する電源制御部72を含んでいる。このとき、電源制御部72が所定動作を実行させる、と言うこともできる。
所定動作とは、コンデンサーC1に蓄えられた電力を消費して実行される何らかの動作である。例えば、所定動作とは、何らかの情報を記録する(所定動作の痕跡を残す)ものである。所定動作によって記録した内容や、記録の有無(所定動作の成否)を評価部75が読み取ることによって、所定動作の実行を可能とさせたコンデンサーC1に蓄えられた直流電力量を評価することができる。言い換えれば、制御部40は、コンデンサーC1に蓄えられた電力を用いて行われる所定動作を実行させ、所定動作の内容や成否に基づいて、コンデンサーC1において実際に使用可能な静電容量を評価する。実際に使用可能な静電容量とは、コンデンサーC1の劣化等を考慮した現実的な容量のことである。まとめると、制御部40は、所定動作の内容または所定動作の成否に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価する。これにより、直接コンデンサーC1の電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーC1の静電容量を評価することができる。
なお、「所定動作を実行させる」とは、所定動作を実行させることができる、という意味であり、必ず所定動作が実行されるわけではない。所定動作が電力不足で失敗した場合、所定動作が全く実行されなかったり、所定動作が途中段階までしか実行されなかったりすることもある。
なお、制御部40は、電源装置を制御する電源制御部72を含んでいる。このとき、電源制御部72が所定動作を実行させる、と言うこともできる。
評価部75は、前述した所定動作によって記録された記録の内容またはその記録の有無に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することができる。換言すれば、制御部40は、電力供給部73からコンデンサーC1に供給される電力の供給が停止した後の所定時間経過後に所定動作を行わせ、所定動作の成否に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量の良否を評価する。また、評価部75は、その評価結果を操作パネル50の表示部51に表示させる。つまり、制御部40は、コンデンサーC1が有する静電容量を評価した結果を表示部51に表示させる。
コンデンサーC1の劣化は、コンデンサーC1が有する静電容量の特性の劣化として評価される。また、電圧が等しい場合に、コンデンサーC1が有する静電容量は、コンデンサーC1に蓄えることのできる電荷量に比例する。従って、コンデンサーC1に蓄えた電荷量を評価することによりコンデンサーC1の劣化状況を評価することができる。また、コンデンサーC1に蓄えた電荷によって実行できる仕事を評価することでも、コンデンサーC1の劣化状況を評価することができる。
(実施例1)
実施例1では、電源遮断後(電力供給部73からの電力供給停止後)の所定時間が経過した時点において、コンデンサーC1に蓄えられている電荷(電力)によって、所定動作を行うことができるか否かの判定を行うことにより、コンデンサーC1の静電容量を評価する。具体的には、電源遮断後にコンデンサーC1に蓄えられた電力のみにより、記録部74によって、時間の経過を計測し、所定の時間経過時に所定動作を行うという一連の動作を試み、再び電源を投入してから、評価部75によって、その記録の有無を観察することによって、所定動作が完了しているか否か、つまり、蓄えられた電荷量が所定の値以上であったか否かの評価を行う。
実施例1では、電源遮断後(電力供給部73からの電力供給停止後)の所定時間が経過した時点において、コンデンサーC1に蓄えられている電荷(電力)によって、所定動作を行うことができるか否かの判定を行うことにより、コンデンサーC1の静電容量を評価する。具体的には、電源遮断後にコンデンサーC1に蓄えられた電力のみにより、記録部74によって、時間の経過を計測し、所定の時間経過時に所定動作を行うという一連の動作を試み、再び電源を投入してから、評価部75によって、その記録の有無を観察することによって、所定動作が完了しているか否か、つまり、蓄えられた電荷量が所定の値以上であったか否かの評価を行う。
記録部74は、所定動作として、電源遮断後の所定時間経過時に、メモリー43の予め定められた位置(アドレス)に予め定められた情報を書き込む。例えば、最も簡単な例として、初期状態において0が与えられているメモリー43の所定位置のビットを1とする。また、所定時間は、コンデンサーC1を正常と判断して良い限界の静電容量に蓄えられる直流電力によって、所定の記録を完了させることができる限界の時間を設定する。なお、所定時間の設定に当たっては、予め充分な評価を行うことが好ましい。
電源の遮断が交流電力検出部76から通知されたタイミングで、電源制御部72は、昇圧回路732と降圧回路78の駆動を停止し、コンデンサーC1に蓄えられた電力が、電源制御部72を含むロジック制御系回路でのみ消費されるように制御する。ロジック制御系回路で消費される電力は略一定(駆動系負荷で消費される電力の変動と比較して一定)であるため、ロジック制御系回路が正常に動作を継続することが可能な時間(例えば0.1秒〜数秒程度の時間)は、コンデンサーC1の静電容量と略比例関係にある。従って、所定の記録が確認された場合には、コンデンサーC1が正常状態であると判定し、記録が無かった場合には、コンデンサーC1が劣化し、必要な静電容量が得られないと判定することができる。
評価部75は、その判定(評価)結果を操作パネル50の表示部51に表示させる。
評価部75は、その判定(評価)結果を操作パネル50の表示部51に表示させる。
図4は、静電容量評価方法の実施例1のフローチャートである。また、図5は、電源部70の内部(図3に示すa〜e)の状態を示すタイミングチャートである。
以下、これらの図を参照して本実施例における静電容量評価の手順を説明する。コンデンサーC1の静電容量の評価は、プリンター100の電源の立ち下げ、立ち上げを行う際に実施することができる。
以下、これらの図を参照して本実施例における静電容量評価の手順を説明する。コンデンサーC1の静電容量の評価は、プリンター100の電源の立ち下げ、立ち上げを行う際に実施することができる。
まず、プリンター100の電源を入れる(ステップS1)。具体的には、電源部70に交流電力を供給する。すると、電力供給部73は直流電力を出力し、接続されたコンデンサーC1には、静電容量に見合う電荷(直流電力)が蓄えられる(ステップS2)。また、降圧回路77,78により負荷1,2に所定の直流電力が供給され、制御部40(電源制御部72を含む)は、プリンター100の集中制御を開始する。必要に応じ、印刷を実行する。
次に、コンデンサーC1の評価を行うためにプリンター100の電源を落とす(ステップS3)。交流電源からの電力の供給が遮断されると、交流電力検出部76は、直ちに、その検知結果を電源制御部72に通知する(ステップS4)。
電源制御部72は、通知を受信すると、昇圧回路732および降圧回路78の駆動を停止し(図5a,b,c参照)、また、時間計測のためのタイマーを起動する(ステップS5)。コンデンサーC1に蓄えられた電力の電位は、ロジック制御系回路による電力消費により徐々に低下する(図5d参照)。
電源制御部72は、通知を受信すると、昇圧回路732および降圧回路78の駆動を停止し(図5a,b,c参照)、また、時間計測のためのタイマーを起動する(ステップS5)。コンデンサーC1に蓄えられた電力の電位は、ロジック制御系回路による電力消費により徐々に低下する(図5d参照)。
タイマーが所定の時間(図5eに示す時間Te)に達したら、電源制御部72は、メモリー43(図2参照)に所定の記録を行う(ステップS6)。これらの電源制御部72の動作は、ロジック制御系回路の電源電圧(負荷2への供給電圧)が動作を可能とする所定の電圧(図5dに示す電圧Vp)以上に維持されている場合に実施できる。
制御部40は、供給される電源電圧(コンデンサーC1の電圧)がVpの値までに減少したら、プリンター100の制御において必要な電源遮断対応処理を行い、電源制御部72は、降圧回路77の駆動を停止して、自らの動作を停止する(ステップS7)。つまり、供給される電源電圧が、電源遮断の時点から電圧Vpに下がるまでの時間Tpが、Tp≦Teの場合には、電源制御部72は、所定の記録を行わない。
制御部40は、供給される電源電圧(コンデンサーC1の電圧)がVpの値までに減少したら、プリンター100の制御において必要な電源遮断対応処理を行い、電源制御部72は、降圧回路77の駆動を停止して、自らの動作を停止する(ステップS7)。つまり、供給される電源電圧が、電源遮断の時点から電圧Vpに下がるまでの時間Tpが、Tp≦Teの場合には、電源制御部72は、所定の記録を行わない。
次に、プリンター100の電源を再度投入する(ステップS8)。制御部40(電源制御部72を含む)は、プリンター100の集中制御を開始し、評価部75は、メモリー43を参照し(ステップS9)、所定動作が完了しているか否かを判定し、判定結果を表示する(ステップS10)。
静電容量評価方法についてまとめると、電力供給する電力供給部73と、電力を蓄えることが可能なコンデンサーC1と、を備えた電源装置におけるコンデンサーC1が有する静電容量を評価する静電容量評価方法であって、コンデンサーC1に蓄えられた電力によって所定動作を試み、所定動作の内容または所定動作の成否に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することを特徴とする静電容量評価方法である。これにより、直接コンデンサーC1の電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーC1の静電容量を評価することができる。
なお、所定動作を試みた後は、所定動作が成功する場合と、電力不足により所定動作が失敗する場合とがあり、必ずしも所定動作が実行されるわけではない。所定動作が失敗する場合は、所定動作が途中段階まで実行される場合と、全く実行されない場合とを含む。
静電容量評価方法についてまとめると、電力供給する電力供給部73と、電力を蓄えることが可能なコンデンサーC1と、を備えた電源装置におけるコンデンサーC1が有する静電容量を評価する静電容量評価方法であって、コンデンサーC1に蓄えられた電力によって所定動作を試み、所定動作の内容または所定動作の成否に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することを特徴とする静電容量評価方法である。これにより、直接コンデンサーC1の電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーC1の静電容量を評価することができる。
なお、所定動作を試みた後は、所定動作が成功する場合と、電力不足により所定動作が失敗する場合とがあり、必ずしも所定動作が実行されるわけではない。所定動作が失敗する場合は、所定動作が途中段階まで実行される場合と、全く実行されない場合とを含む。
以上述べたように、本実施形態の実施例1による電源装置、印刷装置、静電容量評価方法によれば、以下の効果を得ることができる。
コンデンサーC1に蓄えられた直流電力と、この直流電力によって行う記録の有無との間に相関関係を持たせることが可能であるため、記録の有無に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することができる。つまり、直接コンデンサーC1の電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーC1の静電容量を評価することができる。
コンデンサーC1に蓄えられた直流電力と、この直流電力によって行う記録の有無との間に相関関係を持たせることが可能であるため、記録の有無に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することができる。つまり、直接コンデンサーC1の電圧を測定する回路などを設けることなく、コンデンサーC1の静電容量を評価することができる。
また、電源部70が備える電源制御部72が、記録部74および評価部75を備えるため、コンデンサーC1が有する静電容量を評価するための新たな回路や装置を設ける必要が無い。
また、所定動作は、電力供給部73からの直流電力の供給が停止した後の所定時間経過後に行われ、また、その時点でコンデンサーC1に蓄えられている直流電力によって行われる。そのため、コンデンサーC1に蓄えられた直流電力が、消費あるいは放電などの理由により一定の割合で減少する構成において、所定動作が実施可能か否かは、その時点で蓄えられている直流電力量に、つまりは、コンデンサーC1の静電容量に依存する。従って、所定動作による記録が行われたか否かを示す記録の有無を見ることで、コンデンサーC1の静電容量が所定の大きさ以上か否か(所定動作が実行できる直流電力を蓄えることのできる大きさ以上か否か)を判定(評価)することがきる。まとめると、制御部40は、電力供給部73からコンデンサーC1に供給される電力の供給が停止した後の所定時間経過後に所定動作を行わせ、所定動作の成否に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量の良否を評価する。なお、静電容量の良否の判断基準は、例えば、コンデンサーC1の静電容量の現在値が、使用開始時に比べて何%程度残っているか、というものである。何%以上を「良」とするかは、コンデンサーC1の役割や用途に応じて、適宜決定すればよい。
また、電源部70は、評価部75が行った評価結果を表示する表示部51を備える。表示部51の表示を見ることで、電源部70が有するコンデンサーC1の静電容量の評価結果を確認することができる。
また、コンデンサーC1の静電容量を評価することで、コンデンサーC1の劣化状況を判断することができる。評価したコンデンサーC1の劣化状況に基づいてコンデンサーC1の交換時期の情報を表示することができる。
このように、本実施例によれば、プリンター100が備える電源部70の寿命を左右するコンデンサーC1の劣化状況を評価することができるため、プリンター100のメンテナンスをより好適に行うことが可能となる。
(実施例2)
次に、本実施形態における実施例2について説明する。
実施例2は、電源部70において、所定動作が、所定の時間間隔で記録を繰り返す動作であり、評価部75が、記録の回数に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することを特徴としている。言い換えれば、制御部40は、所定の時間間隔で所定動作を繰り返し実行させ、所定動作の回数に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価する。また、記録部74が、この記録を、所定動作を行った時刻情報と共に記録し、評価部75が、記録した複数の記録および複数の時刻情報に基づいて、コンデンサーC1の交換時期を評価することを特徴としている。つまり、制御部40は、所定動作を行った時刻情報に基づいて、コンデンサーC1の交換時期を評価する。
以下、具体的に説明する。
次に、本実施形態における実施例2について説明する。
実施例2は、電源部70において、所定動作が、所定の時間間隔で記録を繰り返す動作であり、評価部75が、記録の回数に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することを特徴としている。言い換えれば、制御部40は、所定の時間間隔で所定動作を繰り返し実行させ、所定動作の回数に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価する。また、記録部74が、この記録を、所定動作を行った時刻情報と共に記録し、評価部75が、記録した複数の記録および複数の時刻情報に基づいて、コンデンサーC1の交換時期を評価することを特徴としている。つまり、制御部40は、所定動作を行った時刻情報に基づいて、コンデンサーC1の交換時期を評価する。
以下、具体的に説明する。
実施例2は、メモリー43にカウンター機能を持たせている。記録部74は、電源遮断後(電力供給部73からの電力供給停止後)、直ちにこのカウンターによるカウントをスタートさせ、電源遮断の時点から、ロジック制御系回路の電源電圧が、動作可能な電圧Vp以下に下がるまでの時間Tpの間カウントアップを継続する(図5参照)。すなわち、本実施例において、所定動作は、所定の時間間隔でカウンターをインクリメントさせる動作である。所定の時間間隔は、具体的には、例えば、1ms(ミリセカンド)である。また、記録部74は、カウンターをスタートさせる都度(つまり、プリンター100の電源を遮断する都度)、その時点の時刻情報(記録日時)をメモリー43に記録する。
再び電源を投入すると、評価部75は、メモリー43を参照し、このカウンターのカウント値から、コンデンサーC1に蓄えられた電力量を評価する。すなわち、電力供給停止後にロジック制御系回路の電源電圧が、電圧Vp以下に下がるまでの時間Tpに比例したカウント値を評価することで、コンデンサーC1に蓄えられた電荷量を、つまりは静電容量を導出する。評価部75は、読み出したカウント値および対応する時刻情報を記憶部30に記録し、カウンターをリセットする。
また、評価部75は、記憶部30に記録された履歴情報から、コンデンサーC1の劣化の進行状況(寿命)を推定することができる。
また、評価部75は、記憶部30に記録された履歴情報から、コンデンサーC1の劣化の進行状況(寿命)を推定することができる。
図6は、コンデンサーC1の劣化の進行状況の例を示すグラフである。具体的には、記憶部30に記録されたカウント値および対応する時刻情報の例をプロットしたグラフである。横軸は、プリンター100の使用を開始してからの時間T、縦軸はカウント値から導出されるコンデンサーC1の静電容量Cである。評価部75は、このグラフを操作パネル50の表示部51に表示させることができる。グラフに示す例は、プリンター100を継続的に使用しながら、例えば、1年毎に静電容量Cの値をプロットした例である。
グラフに示す例によれば、コンデンサーC1の劣化は、4年次頃から始まり、年々、その度合いを増している。例えば、コンデンサーC1の寿命(交換が必要な時期)を、静電容量がグラフに示すCrの値に減少した時点とした場合、このグラフから、交換時期を外挿(推定)することができる。例えば、グラフの破線で示すように、8年目のプロットをした時点で、9年次頃に寿命を迎えることが推定される。この推定値は、プロットされる特性曲線を多次元関数に近似させることで算出することができる。まとめると、制御部40は、コンデンサーC1の交換時期の情報を表示部51に表示させることができる。
このように、本実施例によれば、コンデンサーC1の静電容量の経時変化を把握することができるため、経時変化の状況に基づいてコンデンサーC1の寿命を推定することができる。推定される寿命に対応したコンデンサーC1の交換時期の情報が表示されることで、電源部70に対し、事前に必要なメンテナンスを行うことが可能となる。
(実施例3)
次に、本実施形態における実施例3について説明する。
実施例3は、電源部70において、所定動作が、記録を継続する動作であり、評価部75が、継続した記録の総量に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することを特徴としている。換言すれば、制御部40は、所定動作を継続して実行させ、所定動作の総量に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価する。
以下、具体的に説明する。
次に、本実施形態における実施例3について説明する。
実施例3は、電源部70において、所定動作が、記録を継続する動作であり、評価部75が、継続した記録の総量に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価することを特徴としている。換言すれば、制御部40は、所定動作を継続して実行させ、所定動作の総量に基づいて、コンデンサーC1が有する静電容量を評価する。
以下、具体的に説明する。
実施例3は、記録部74が、所定動作を、負荷1に接続される駆動系負荷に行わせる。駆動系負荷として、例えば、印刷部10(図1参照)を用いている。また、所定動作は、コンデンサーC1に蓄えられた電力によって、ホームポジションに位置するキャリッジ13をガイド軸12に沿って移動させる動作である。
ホームポジションとは、キャリッジ13がガイド軸12に沿ってX軸方向に移動できる範囲の−X方向端部の位置である。プリンター100の電源を遮断するに当たり、キャリッジ13が、ホームポジションに位置しない場合には、制御部40は、キャリッジ13をホームポジションに移動させ、その後、電源を遮断させる。
つまり、電源を遮断した後に、記録部74が、コンデンサーC1に蓄えられた電力によって、駆動制御部44を介してキャリッジ13の移動を行わせる。従って、電源の遮断が交流電力検出部76から通知されたタイミングで、電源制御部72は、昇圧回路732の駆動を停止するが、降圧回路78の駆動は継続する。
ホームポジションとは、キャリッジ13がガイド軸12に沿ってX軸方向に移動できる範囲の−X方向端部の位置である。プリンター100の電源を遮断するに当たり、キャリッジ13が、ホームポジションに位置しない場合には、制御部40は、キャリッジ13をホームポジションに移動させ、その後、電源を遮断させる。
つまり、電源を遮断した後に、記録部74が、コンデンサーC1に蓄えられた電力によって、駆動制御部44を介してキャリッジ13の移動を行わせる。従って、電源の遮断が交流電力検出部76から通知されたタイミングで、電源制御部72は、昇圧回路732の駆動を停止するが、降圧回路78の駆動は継続する。
ここでキャリッジ13が移動する距離は、コンデンサーC1の静電容量と相関関係にある。従って、キャリッジ13の移動が所定の位置を越えた場合には、コンデンサーC1が正常状態であると判定し、それ以下の場合には、コンデンサーC1が劣化し、必要な静電容量が得られないと判定することができる。この判定は、再度プリンター100の電源を投入した時に、検出部60から通知されるキャリッジ13の位置を評価部75が認識することにより行うことができる。あるいは、装置本体2の内部が視認できる透明カバー4を介して、操作者が視認する方法であっても良い。
なお、所定動作を行わせる駆動系負荷は、印刷部10に限定するものではない。例えば、プリンター100が備えるブザーなどの発音機構や、パイロットランプなどの発光機構であっても良い。ブザーの発音継続時間や、パイロットランプの発光継続時間を認識し、判定基準と比較することでコンデンサーC1の状態を把握する方法であっても良い。なお、ブザーの発音やパイロットランプの発光が全く行われない場合には、継続時間が0であると判断する。
本実施例によれば、所定動作は、コンデンサーC1に蓄えられた直流電力によって記録を継続する動作であるため、継続した記録の総量は、その時点で蓄えられている直流電力量に、つまりは、コンデンサーC1の静電容量に依存する。従って、記録の総量を評価することで、コンデンサーC1の静電容量を推定(評価)することができる。
(その他)
上記の実施例1〜3は、それぞれを適宜抜粋したり、組み合わせたりすることが可能である。また、所定動作は、情報を記録したり、部品を動かしたり、といった、何らかの痕跡が残る動作であってもよいし、一時的な発光や発音など、痕跡が残らない動作であってもよい。ただし、所定動作の内容や成否を、装置または操作者が認識できる動作であることが好ましい。
上記の実施例1〜3は、それぞれを適宜抜粋したり、組み合わせたりすることが可能である。また、所定動作は、情報を記録したり、部品を動かしたり、といった、何らかの痕跡が残る動作であってもよいし、一時的な発光や発音など、痕跡が残らない動作であってもよい。ただし、所定動作の内容や成否を、装置または操作者が認識できる動作であることが好ましい。
1…ロール紙、2…装置本体、3…スタンド、4…透明カバー、10…印刷部、11…ヘッド、12…ガイド軸、13…キャリッジ、20…搬送部、30…記憶部、40…制御部、41…インターフェイス部、42…CPU、43…メモリー、44…駆動制御部、50…操作パネル、51…表示部、60…検出部、70…電源部、71…電源ユニット、72…電源制御部、73…電力供給部、74…記録部、75…評価部、76…交流電力検出部、77,78…降圧回路、100…プリンター、731…ブリッジ整流回路、732…昇圧回路、C1…コンデンサー。
Claims (10)
- 電力を供給する電力供給部と、
前記電力を蓄えることが可能なコンデンサーと、
前記コンデンサーに蓄えられた前記電力によって所定動作を実行させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記所定動作の内容または前記所定動作の成否に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量を評価することを特徴とする電源装置。 - 請求項1に記載の電源装置であって、
前記制御部は、前記電源装置を制御する電源制御部を含み、
前記電源制御部が前記所定動作を実行させることを特徴とする電源装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電源装置であって、
前記制御部は、
前記電力供給部から前記コンデンサーに供給される前記電力の供給が停止した後の所定時間経過後に前記所定動作を行わせ、
前記所定動作の成否に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量の良否を評価することを特徴とする電源装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電源装置であって、
前記制御部は、
所定の時間間隔で前記所定動作を繰り返し実行させ、
前記所定動作の回数に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量を評価することを特徴とする電源装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電源装置であって、
前記制御部は、
前記所定動作を継続して実行させ、
前記所定動作の総量に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量を評価することを特徴とする電源装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電源装置であって、
前記制御部は、前記所定動作を行った時刻情報に基づいて、前記コンデンサーの交換時期を評価することを特徴とする電源装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電源装置であって、
情報を表示する表示部を備え、
前記制御部は、前記コンデンサーが有する静電容量を評価した結果を前記表示部に表示させることを特徴とする電源装置。 - 請求項7に記載の電源装置であって、
前記制御部は、前記コンデンサーの交換時期の情報を前記表示部に表示させることを特徴とする電源装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電源装置を備えることを特徴とする印刷装置。
- 電力供給する電力供給部と、前記電力を蓄えることが可能なコンデンサーと、を備えた電源装置における前記コンデンサーが有する静電容量を評価する静電容量評価方法であって、
前記コンデンサーに蓄えられた前記電力によって所定動作を試み、
前記所定動作の内容または前記所定動作の成否に基づいて、前記コンデンサーが有する静電容量を評価することを特徴とする静電容量評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015138477A JP2017020887A (ja) | 2015-07-10 | 2015-07-10 | 電源装置、印刷装置、静電容量評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017020887A true JP2017020887A (ja) | 2017-01-26 |
Family
ID=57887993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015138477A Pending JP2017020887A (ja) | 2015-07-10 | 2015-07-10 | 電源装置、印刷装置、静電容量評価方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017020887A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019071000A (ja) * | 2017-10-11 | 2019-05-09 | Necプラットフォームズ株式会社 | 通信装置および通信装置電源用コンデンサ異常検出方法 |
JP2021078222A (ja) * | 2019-11-08 | 2021-05-20 | ファナック株式会社 | 制御装置、及び、劣化度推定方法 |
-
2015
- 2015-07-10 JP JP2015138477A patent/JP2017020887A/ja active Pending
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JP2021078222A (ja) * | 2019-11-08 | 2021-05-20 | ファナック株式会社 | 制御装置、及び、劣化度推定方法 |
JP7299135B2 (ja) | 2019-11-08 | 2023-06-27 | ファナック株式会社 | 制御装置、及び、劣化度推定方法 |
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