JP2017020581A - プルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受 - Google Patents

プルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】転がり疲れ寿命を確保しつつ、グリースの寿命を確保できる構造を実現する。
【解決手段】内輪軌道17の断面形状の曲率半径R17を、各玉19の直径D19の0.505倍以上、0.52倍以下に規制する。これと共に、ラジアル隙間と外輪軌道15の断面形状の曲率半径R15とを、外輪16と内輪18との間の角隙間θが、0.3度以上、1.0度以下となり、且つ、転がり疲れ寿命が、前記外輪軌道15の断面形状の曲率半径R15が前記内輪軌道17の断面形状の曲率半径R17と同じであって、前記外輪16及び前記内輪18の中心軸同士が一致していると仮定した場合の転がり疲れ寿命の70%以上となる様に規制する。
【選択図】図4

Description

この発明は、プルタイプのクラッチ機構を構成するレリーズ軸受装置に組み込んで使用する、玉軸受の改良に関する。
手動変速機に付属のクラッチ機構には、クラッチを切る場合(フライホイールとクラッチディスクとを離隔させ、クランクシャフトの回転力が動力伝達軸を介して変速機に伝達されない様にする場合)に、ダイヤフラムばねの中央部をレリーズ軸受装置により押圧する、所謂プッシュタイプのものと、クラッチを切る場合に、ダイヤフラムばねの中央部をレリーズ軸受装置により引っ張る、所謂プルタイプのものとがある。このうちのプルタイプのものは、クラッチペダルの踏み込み力を大きくする事なく、フライホイールとクラッチディスクとの圧着力(これらフライホイールとクラッチディスクとの間に生じる摩擦力)を大きくする事ができる為、高出力エンジン搭載車や、トラック等の大型車両で採用されている。
プッシュタイプであるかプルタイプであるかに拘わらず、クラッチ機構を構成するレリーズ軸受装置に組み込まれたレリーズ軸受の耐久性(軸受寿命)は、軌道面や転動面の転がり疲れ寿命よりも、このレリーズ軸受の内部に充填したグリースの寿命が支配的である事が知られている。従って、このレリーズ軸受の耐久性の向上を図る為には、グリースの劣化を防止する事が効果がある。特許文献1には、レリーズ軸受に封入するグリースとして、基油がエーテル系の合成油であり、増ちょう剤がウレア系のものを使用する事で、高温下でのグリース劣化を抑えると共に、低温下での回転抵抗(動トルク)の増大を防止する技術が記載されている。
ところで、プルタイプのクラッチ機構の場合、レリーズ軸受を構成する1対の軌道輪のうち、回転輪(通常は内輪)の軸方向片端部を、静止輪(通常は外輪)の軸方向片端面よりも突出させて当該部分に延長部を設け、この延長部の先端部をダイヤフラムばねの内周縁部に連結する事により、前記回転輪が、このダイヤフラムばねと同期して回転する様に構成している。この様な構成を有する、プルタイプのクラッチ機構の場合には、前記ダイヤフラムばねの弾性変形や、このクラッチ機構を構成する各部材の組立誤差(ミスアライメント)、車両走行時のエンジンや変速機の振動等に伴う前記回転輪の前記静止輪に対する傾斜が、プッシュタイプのものと比較して大きくなり易い。この結果、前記レリーズ軸受の転がり接触部に作用する接触面圧が過大になり、このレリーズ軸受の運転に伴う発熱量が多くなって、このレリーズ軸受の内部に封入したグリース、延いては、前記レリーズ軸受が劣化し易くなる可能性がある。特に、トラック等の大型自動車に組み込む、プルタイプのクラッチ機構の場合には、回転輪の静止輪に対する傾斜が大きくなって、レリーズ軸受の耐久性が低くなる可能性がある。
特開2002−061670号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、転がり疲れ寿命を確保しつつ、グリースの寿命を確保できる、プルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受の構造を実現する事を目的としている。
本発明のプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受は、外輪と、内輪と、複数個の玉とを備える。
このうちの外輪は、内周面に深溝型の外輪軌道を有する。
前記内輪は、外周面に深溝型の内輪軌道を有する。
前記各玉は、前記外輪軌道とこの内輪軌道との間に転動自在に設けられている。
そして、前記外輪と前記内輪とのうちの一方を、プレッシャプレートをクラッチディスクに向けて押圧するダイヤフラムばねに、このダイヤフラムばねと同期して回転可能に連結した回転輪とする。
この様な本発明のプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受は、所謂プルタイプのクラッチ機構を構成するレリーズ軸受装置に組み込んで使用されるものである。この様なプルタイプのクラッチ機構を組み込んだ変速機の変速比を変速させる場合には、クラッチペダルを踏み込みレリーズフォークを揺動させる事で、前記レリーズ軸受装置により、ダイヤフラムばねの中央部を引っ張る。これにより、プレッシャプレートをクラッチディスクに向け押圧している力を解除して、このクラッチディスクを、エンジンのクランクシャフトと同期して回転するフライホイールから引き離す(クラッチ機構を切断する)。
特に、本発明のプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受は、前記内輪軌道の断面形状の曲率半径(溝半径)を、前記各玉の直径の0.505倍以上、0.52倍以下に規制すると共に、前記外輪と前記内輪との間の角隙間(これら外輪と内輪とのうちの一方を固定し、他方を軸方向に傾斜させた場合の傾斜量)が、0.3度以上、1.0度以下になる様に、ラジアル隙間(前記内輪と前記外輪とのうちの一方を固定し、他方を径方向に変位させた場合の変位量)と前記外輪軌道の断面形状の曲率半径(溝半径)とを規制している。
この様な本発明のプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受を実施する場合に、具体的には、前記角隙間が、0.3度以上、1.0度以下になり、且つ、転がり疲れ寿命(前記外輪軌道及び前記内輪軌道、並びに、前記各玉の転動面の転がり疲れ寿命のうち、最も短い部分の転がり疲れ寿命)が、前記外輪軌道の断面形状の曲率半径が前記内輪軌道の断面形状の曲率半径と同じであって、前記外輪及び前記内輪の中心軸同士が一致している(これら外輪と内輪とのうちの一方に対する他方の傾き角度を0度)と仮定した場合の転がり疲れ寿命(前記最も短い部分の転がり疲れ寿命)に対して所定割合以上(具体的には70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、更に好ましくは100%以上)となる様に、前記ラジアル隙間と前記外輪軌道の断面形状の曲率半径とを規制する。
上述の様な本発明のプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記ラジアル隙間と前記外輪軌道の断面形状の曲率半径とを、前記角隙間が、0.5度以上、1.0度以下となり、且つ、前記転がり疲れ寿命が、前記外輪軌道の断面形状の曲率半径が前記内輪軌道の断面形状の曲率半径と同じであって、前記外輪及び前記内輪の中心軸同士が一致していると仮定した場合の転がり疲れ寿命の70%以上となる様に規制する。
本発明のプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受を実施する場合に、具体的には、前記回転輪の軸方向端部を、前記外輪と前記内輪とのうちの他方である静止輪の軸方向端面よりも突出させ、当該部分に延長部を設ける。そして、この延長部を前記ダイヤフラムばねに連結する事により、前記回転輪をこのダイヤフラムばねと同期して回転可能に構成する。
又、本発明のプルクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受を実施する場合には、前記外輪の内周面と前記内輪の外周面との間で、前記各玉を設置した空間の端部を密封装置(例えばシールリング)により塞ぎ、グリースの漏洩を防止する事もできる。
上述の様な本発明のプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受によれば、転がり疲れ寿命を確保しつつ、グリースの寿命を確保する事ができる。
即ち、本発明の場合、外輪軌道と内輪軌道とのうち、各玉の転動面との接触面圧が大きくなる内輪軌道の断面形状の曲率半径(溝半径)を、一般的な単列深溝型玉軸受の内輪軌道の溝半径と同じ、前記各玉の直径の0.505倍以上、0.52倍以下に規制すると共に、角隙間に関して所定の条件を満たす様に、ラジアル隙間と前記外輪軌道の断面形状の曲率半径とを規制している。この為、クラッチ機構を構成する各部材の組立誤差(ミスアライメント)や、ダイヤフラムばねが弾性変形したり、車両走行時のエンジンや変速機が振動したりする事等に基づいて、前記外輪と前記内輪とのうちの一方である回転輪の、同じく他方である静止輪に対する傾きが大きくなった場合でも、前記転がり疲れ寿命が徒に低下するのを抑えられる。又、前記外輪軌道及び前記内輪軌道と、前記各玉の転動面との接触面圧が過度に増大するのを抑えられて、これら外輪軌道及び内輪軌道と、これら各玉の転動面との転がり接触部での発熱を抑えられる。この結果、玉軸受の内部に封入したグリースの寿命、延いては、この玉軸受の耐久性の確保を図れる。
本発明の実施の形態の1例の玉軸受を組み込んだ、プルタイプのクラッチ機構を示す断面図。 クラッチレリーズ軸受装置を取り出して示す端面図 図2のX−X断面図。 玉軸受の各部の寸法を説明する為の模式図。 外輪に対する内輪の傾斜角度と、転がり疲れ寿命との関係を、外輪軌道の溝半径毎に示す線図。 内輪軌道の溝半径を玉径の0.52倍とした場合について、ラジアル隙間と角隙間との関係を、外輪軌道の溝半径毎に示す線図。 同じく0.505倍とした場合について、ラジアル隙間と角隙間との関係を、外輪軌道の溝半径毎に示す線図。
図1〜4は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例の玉軸受1を組み込んだ、プルタイプのクラッチ機構2は、エンジンのクランクシャフトと共に回転するフライホイール3と、このフライホイール3に対向して配置されたクラッチディスク4と、このフライホイール3に支持固定されたクラッチカバー5と、このクラッチカバー5の内側に配置された、前記クラッチディスク4を前記フライホイール3に向けて押圧するプレッシャプレート6と、このプレッシャプレート6を前記クラッチディスク4に向けて押圧するダイヤフラムばね7と、クラッチレリーズ軸受装置8とを備える。
このうちのクラッチレリーズ軸受装置8は、変速機の回転軸9の周囲に、クラッチペダルの踏み込みに伴って揺動するレリーズフォーク10により、この回転軸9の軸方向に変位可能に支持され、変位に伴って前記ダイヤフラムばね7の押圧状態を変化させる事により、前記フライホイール3と前記クラッチディスク4との断接状態を切り換える。即ち、前記クラッチペダルを踏み込んで前記レリーズフォーク10を揺動させ、前記クラッチレリーズ軸受装置8を、前記回転軸9の基端側(図1の右側)に変位させる事により、前記ダイヤフラムばね7の中央部を引っ張る。そして、前記プレッシャプレート6を前記クラッチディスク4に向け押圧している力を解除して、このクラッチディスク4を前記フライホイール3から引き離す(クラッチ機構2を切断する)。一方、前記クラッチペダルから足を離すと、前記クラッチレリーズ軸受装置8が、前記回転軸9の先端側(図1の左側)に変位し、前記ダイヤフラムばね7の中央部を押圧する。これにより、前記クラッチディスク4を、前記プレッシャプレート6を介して前記フライホイール3に向け押圧し、これらフライホイール3とクラッチディスク4とを圧着する(クラッチ機構2を接続する)。
この様なクラッチレリーズ軸受装置8は、レリーズ軸受である前記玉軸受1、スリーブ11及び弾性部材12を、それぞれが鋼板の如き金属板を曲げ形成して成る側板13と、カバー14との間で挟持する事により構成している。このうちの玉軸受1は、内周面の軸方向中間部に深溝型の外輪軌道15を有する、静止輪である外輪16と、外周面の軸方向中間部に深溝型の内輪軌道17を有する、回転輪である内輪18と、前記外輪軌道15とこの内輪軌道17との間に転動自在に設けられた複数個の玉19、19とを備える。このうちの内輪18の軸方向片端部(図1、3の左端部)を、前記外輪16の内径側から軸方向に突出させる事で、当該部分に延長部20を設けている。そして、この延長部20の先端部を前記ダイヤフラムばね7の内周縁部に連結する事で、前記内輪18がこのダイヤフラムばね7と同期して回転する様にしている。又、前記外輪16の内周面と前記内輪18の外周面との間で、前記各玉19、19を設置した空間には、潤滑剤であるグリースを充填している。そして、この空間の両端部をシールリング31、31により塞ぎ、このグリースが漏洩するのを防止している。尚、図4は、前記延長部20を省略して示している。
前記スリーブ11は、略円環状の芯金21と、この芯金21により補強された、合成樹脂製で略円筒状のスリーブ本体22とを備える。このうちの芯金21の軸方向片側面を、前記玉軸受1の外輪16の軸方向他側面(図1、3の右側面)に突き当てている。又、前記スリーブ本体22を、前記変速機を収納したハウジング23の先端部に設けた円筒部24の外周面に対し、この円筒部24の内径側に回転自在に支持された前記回転軸9の軸方向に変位(摺動)可能に外嵌支持している。
前記弾性部材12は、前記スリーブ11の芯金21と、前記カバー14との間に設けられ、これら芯金21とカバー14とに対して、互いに離隔させる方向の弾力を付与する(これら芯金21とカバー14との間で突っ張る)もので、例えば板ばね(皿ばね、スプリングワッシャ又はウェーブワッシャ)により構成される。
前記側板13は、前記玉軸受1の周囲に配置された円筒部25と、この円筒部25の軸方向片端縁から径方向内方に直角に折れ曲がった内径側円輪部26と、この円筒部25の軸方向他端縁から径方向外方に直角に折れ曲がった外径側円輪部27と、この外径側円輪部27の外周縁のうちの径方向反対側2箇所位置に設けられたフォーク係合部28、28とを備える。このうちの内径側円輪部26の軸方向他側面を、前記玉軸受1の外輪16の軸方向片側面に突き当てている。又、前記両フォーク係合部28、28に前記レリーズフォーク10を係合させる事で、このレリーズフォーク10の揺動に伴い、前記クラッチレリーズ軸受装置8を、前記回転軸9の軸方向に関する変位を可能としている。
前記カバー14は、円輪部29と、この円輪部29の外周縁の径方向反対側2箇所位置に設けられた係合片30、30とを備える。このうちの円輪部29の軸方向片側面を、前記弾性部材12に突き当てている。又、前記両係合片30、30を、前記側板13の外径側円輪部27に係合させる事で、前記カバー14と前記側板13とを結合している。
そして、本例の場合には、前記内輪軌道17の断面形状の曲率半径(溝半径)R17を、前記各玉19の直径D19の0.505倍以上、0.52倍以下に規制すると共に、以下の(A)(B)の2つの条件を満たす様に、前記玉軸受1のラジアル隙間(前記外輪16と前記内輪18とのうちの一方を固定し、他方を径方向に変位させた場合の変位量)と前記外輪軌道15の断面形状の曲率半径(溝半径)R15とを規制している。
(A)前記外輪16と前記内輪18との間の角隙間(前記外輪16と前記内輪18とのうちの一方を固定し、他方を軸方向に傾斜させた場合の傾斜量)θが0.3度以上(好ましくは0.5度以上)、1.0度以下である事。
(B)前記玉軸受1の転がり疲れ寿命(前記外輪軌道15及び前記内輪軌道17、並びに、前記各玉19、19の転動面の転がり疲れ寿命のうち、最も短い部分の転がり疲れ寿命)が、前記外輪軌道15の溝半径R15が前記内輪軌道17の溝半径R17と同じであって、前記外輪16及び前記内輪18の中心軸同士が一致している(この外輪16に対するこの内輪18の傾き角度が0度である)と仮定した場合の転がり疲れ寿命(前記最も短い部分の転がり疲れ寿命)の70%以上(、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、更に好ましくは100%以上)である事。
具体的には、前記内輪軌道17の溝半径R17を、前記各玉19の直径D19の0.505倍以上、0.52倍以下に規制すると共に、上述の(A)(B)の2つの条件を満たす、前記玉軸受1のラジアル隙間と前記外輪軌道15の溝半径R15とを、計算により、或いは実験的に求める。
上述の様な本例の玉軸受1によれば、転がり寿命を確保しつつ、グリースの寿命を確保する事ができる。
即ち、本例の場合、前記外輪軌道15と前記内輪軌道17とのうちで、プルタイプの前記クラッチ機構2に組み込んだ場合に、前記内輪18のうちの軸方向から見て凸曲面である外周面に形成されている為、前記各玉19、19の転動面との接触面圧が大きくなり易い内輪軌道17の溝半径R17を、一般的な単列深溝型玉軸受の内輪軌道の溝半径と同じ、前記各玉19、19の直径D19の0.505倍以上、0.52倍以下に規制すると共に、上述の様な(A)(B)の2つの条件を満たす様に、前記玉軸受1のラジアル隙間と前記外輪軌道15の溝半径R15とを規制(一般的な単列深溝型玉軸受と比較して大きく)している。この為、前記クラッチ機構2を構成する各部材の組立誤差(ミスアライメント)や、前記ダイヤフラムばね7が弾性変形したり、車両走行時のエンジンや変速機が振動したりする事等に基づいて、前記外輪16に対する前記内輪18の傾きが大きくなった場合でも、前記玉軸受1の転がり疲れ寿命が徒に低下するのを抑えられる。又、前記外輪軌道15及び前記内輪軌道17と、前記各玉19、19の転動面との接触面圧が過度に増大するのを抑えられて、これら外輪軌道15及び内輪軌道17と、前記各玉19、19の転動面との転がり接触部での発熱を抑えられる。この結果、前記玉軸受1の内部に封入したグリースの寿命、延いては、この玉軸受1の耐久性の確保を図れる。
尚、前記内輪軌道17の溝半径R17を、前記各玉19、19の直径D19の0.505倍よりも小さくする(R17<0.505D19)と、前記内輪軌道17とこれら各玉19、19の転動面との接触面積が過度に大きくなって、前記玉軸受1の運転時の動トルクが増大すると共に、前記角隙間θを0.3度以上、1.0度以下の範囲に設定する事が難しくなる。一方、前記内輪軌道17の溝半径R17を、前記各玉19、19の直径D19の0.52倍よりも大きくする(R17>0.52D19)と、これら各玉19、19の転動面との接触面積が過度に小さくなり、これら各玉19、19の転動面との接触面圧が徒に大きくなる可能性がある。この結果、これら各玉19、19の転動面との接触面圧が前記外輪軌道19よりも大きく成り易い、前記内輪軌道17の転がり疲れ寿命を確保し難くなる可能性がある。
又、前記角隙間θを、0.3度よりも小さくする(θ<0.3度)と、前記外輪16と前記内輪18との間に作用するアキシアル荷重が大きくなった場合に、前記外輪軌道15及び前記内輪軌道17と、前記各玉19、19の転動面との接触面圧が過度に増大して、前記玉軸受1の転がり疲れ寿命の確保が難しくなる可能性がある。一方、前記角隙間θを、1.0度よりも大きくする(θ>1.0度)と、前記外輪16と前記内輪18とのがたつきが徒に大きくなる可能性がある。
更に、本例の場合には、この玉軸受1の諸元(内径及び外径、並びに、玉径)を変更する事なく、上述の効果を得る事ができる。この為、クラッチ機構2の製造コスト、及び、組立コストが徒に増大する事はない。
本発明のプルタイプクラッチレリーズ装置用玉軸受である、玉軸受1に関して、具体的な寸法の1例を示す。
図5は、呼び番号が6019である単列深溝型の玉軸受1(外径:145mm、内径:95mm、幅24mm、玉径:15.081mm)に就いて、外輪16及び内輪18の中心軸同士の傾きと、前記玉軸受1の転がり疲れ寿命との関係を示している。即ち、前記外輪16と前記内輪18との間に、1.0×10[N](1020[kgf])のアキシアル荷重のみを付与し(ラジアル荷重を0とし)、前記内輪18を前記外輪16に対して軸方向に傾斜させた状態で、これら外輪16と内輪18とを相対回転させた場合の前記玉軸受1の転がり疲れ寿命を、5種類の外輪軌道15の溝半径R15毎に示している。尚、内輪軌道17の溝半径R17は、各玉19、19の玉径D19の0.52倍としている。又、前記玉軸受1のラジアル隙間は、図5の(A)では、0.06[mm]とし、同図の(B)では、0.3[mm]としている。
前記図5の(A)から明らかな様に、前記外輪16に対する前記内輪18の傾きが小さい(具体的には、この外輪16に対するこの内輪18の傾き角度が、前記外輪軌道15の溝半径R15が玉径の0.58倍である場合には0.27度よりも、同じく0.57倍である場合には凡そ0.26度よりも、同じく0.56倍である場合には凡そ0.25度よりも、同じく0.55倍である場合には凡そ0.23度よりも、それぞれ小さい)場合には、前記外輪軌道15の溝半径R15を、一般的な単列深溝型玉軸受の外輪軌道の溝半径(標準溝半径、即ち、玉径の0.52倍)と同じ程度である、前記各玉19、19の玉径D19の0.52倍とした場合に、これよりも大きくした場合よりも、前記玉軸受1の転がり疲れ寿命が長くなる。これに対し、前記外輪16に対する前記内輪18の傾きが大きい(具体的には、この外輪16に対するこの内輪18の傾き角度が、前記外輪軌道15の溝半径R15が玉径の0.58倍である場合には0.27度以上、同じく0.57倍である場合には凡そ0.26度以上、同じく0.56倍である場合には凡そ0.25度以上、同じく0.55倍である場合には凡そ0.23度以上である)場合には、前記外輪軌道15の溝半径R15を、前記標準溝半径よりも大きくした(前記玉径D19の0.55〜0.58倍とした)場合に、この標準溝半径とした場合よりも、前記玉軸受1の転がり疲れ寿命を長くできる。具体的には、この玉軸受1の転がり疲れ寿命を、前記傾き角度が0.3度である場合には、2倍程度にする事ができ、この傾き角が0.4〜0.5度である場合には、4倍以上にする事ができる。
又、図5の(B)に示す様に、前記外輪16に対する前記内輪18の傾きを更に大きくした(前記傾き角度を0.9度以上にした)場合には、前記溝半径R15を標準溝半径とすると、前記玉軸受1の転がり接触部に加わる面圧が過度に大きくなり、この玉軸受1の転がり疲れ寿命が大幅に低下する。これに対し、前記溝半径R15を標準溝半径よりも大きくすれば、前記外輪16に対する前記内輪18の傾きが更に大きくなった場合でも、前記玉軸受1の転がり疲れ寿命をある程度確保する事ができる。
この様な図5からも明らかな通り、プルタイプのクラッチ機構2に組み込む玉軸受1の様に、運転中に前記外輪16に対する前記内輪18の傾きが大きくなる場合には、前記外輪軌道15の溝半径を、一般的な単列深溝型玉軸受の外輪軌道の溝半径である標準溝半径よりも大きくする事が、前記玉軸受1の転がり疲れ寿命の向上を図る面からは効果がある。
図6、7は、呼び番号6019である単列深溝型の玉軸受1に就いて、ラジアル隙間と、角隙間との関係を、外輪軌道15の溝半径R15毎に示している。尚、内輪軌道17の溝半径R17は、図6では、各玉19、19の玉径D19の0.52倍とし、図7では、同じく0.505倍としている。図6、7中、太い実線aは、1×10[N](1020[kgf])のアキシアル荷重のみを付与した(ラジアル荷重を0とした)場合の前記玉軸受1の転がり疲れ寿命を、前記外輪軌道15の溝半径R15を前記内輪軌道17の溝半径R17と同じと仮定した場合の前記玉軸受1の転がり疲れ寿命の70%を確保できる値を示している。又、図6、7中、太い実線bは、同じく80%を確保できる値を、太い実線cは、同じく90%を確保できる値を、太い実線dは、同じく100%を確保できる値を、それぞれ示している。
即ち、呼び番号6019である単列深溝型の玉軸受1に本発明を適用する場合には、例えば、内輪軌道17の溝半径R17を、各玉19、19の玉径D19の0.52倍に規制すると共に、外輪軌道15の溝半径R15を、この玉径D19の0.55倍に規制し、ラジアル隙間を0.10[mm]以上(、好ましくは0.14[mm]以上、より好ましくは0.18[mm]以上、更に好ましくは0.24[mm]以上)、0.27[mm]以下に規制する。若しくは、外輪軌道15の溝半径R15を、この玉径D19の0.56倍とした場合には、ラジアル隙間を0.06[mm]以上(、好ましくは0.10[mm]以上、より好ましくは0.12[mm]以上、更に好ましくは0.15[mm]以上)、0.23[mm]以下に規制する。若しくは、外輪軌道15の溝半径R15を、この玉径D19の0.57倍に規制した場合には、ラジアル隙間を0.04[mm]以上(、好ましくは0.07[mm]以上、より好ましくは0.10[mm]以上、更に好ましくは0.12[mm]以上)、0.21[mm]以下に規制する。若しくは、外輪軌道15の溝半径R15を、この玉径D19の0.58倍に規制した場合には、ラジアル隙間を0.02[mm]以上(、好ましくは0.06[mm]以上、より好ましくは0.08[mm]以上、更に好ましくは0.10[mm]以上)、0.18[mm]以下に規制する。
又は、前記内輪軌道17の溝半径R17を、各玉19、19の玉径D19の0.505倍に規制すると共に、外輪軌道15の溝半径R15を、この玉径D19の0.55倍に規制し、ラジアル隙間を0.20[mm]以上、0.33[mm]以下に規制する。若しくは、外輪軌道15の溝半径R15を、この玉径D19の0.56倍とした場合には、ラジアル隙間を0.11[mm]以上(、好ましくは0.18[mm]以上、より好ましくは0.28[mm]以上)、0.29[mm]以下に規制する。若しくは、外輪軌道15の溝半径R15を、この玉径D19の0.57倍に規制した場合には、ラジアル隙間を0.07[mm]以上(、好ましくは0.11[mm]以上、より好ましくは0.16[mm]以上、更に好ましくは0.23[mm]以上)、0.4[mm]以下に規制する。若しくは、外輪軌道15の溝半径R15を、この玉径D19の0.58倍に規制した場合には、ラジアル隙間を0.06[mm]以上(、好ましくは0.08[mm]以上、より好ましくは0.12[mm]以上、更に好ましくは0.16[mm]以上)、0.21[mm]以下に規制する。
1 玉軸受
2 クラッチ機構
3 フライホイール
4 クラッチディスク
5 クラッチカバー
6 プレッシャプレート
7 ダイヤフラムばね
8 クラッチレリーズ軸受装置
9 回転軸
10 レリーズフォーク
11 スリーブ
12 弾性部材
13 側板
14 カバー
15 外輪軌道
16 外輪
17 内輪軌道
18 内輪
19 玉
20 延長部
21 芯金
22 スリーブ本体
23 ハウジング
24 円筒部
25 円筒部
26 内径側円輪部
27 外径側円輪部
28 フォーク係合部
29 円輪部
30 係合片

Claims (2)

  1. 内周面に深溝型の外輪軌道を有する外輪と、外周面に深溝型の内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の玉とを備え、
    前記外輪と前記内輪とのうちの一方が、プレッシャプレートをクラッチディスクに向けて押圧するダイヤフラムばねに、このダイヤフラムばねと同期して回転可能に連結した回転輪である、
    プルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受に於いて、
    前記内輪軌道の断面形状の曲率半径を、前記各玉の直径の0.505倍以上、0.52倍以下に規制すると共に、ラジアル隙間と前記外輪軌道の断面形状の曲率半径とを、前記外輪と前記内輪との間の角隙間が、0.3度以上、1.0度以下になる様に規制している、
    事を特徴とするプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受。
  2. 前記ラジアル隙間と前記外輪軌道の断面形状の曲率半径とを、前記角隙間が、0.5度以上、1.0度以下となり、且つ、転がり疲れ寿命が、前記外輪軌道の断面形状の曲率半径が前記内輪軌道の断面形状の曲率半径と同じであって、前記外輪及び前記内輪の中心軸同士が一致していると仮定した場合の転がり疲れ寿命の70%以上となる様に規制している、
    請求項1に記載したプルタイプクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受。
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