JP2017019604A - シート給送装置およびプリント装置 - Google Patents

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Yuki Emoto
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淳 甲野藤
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淳 甲野藤
吉田 剛
Takeshi Yoshida
剛 吉田
将一 佃
Masakazu Tsukuda
将一 佃
皓樹 島田
Koki Shimada
皓樹 島田
佐藤 邦明
Kuniaki Sato
邦明 佐藤
棚網 康文
Yasufumi Tanaami
康文 棚網
歓土 倉澤
Kanto Kurasawa
歓土 倉澤
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Katsuyuki Yokoi
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Abstract

【課題】従来よりも確実にシートを1枚ずつ分離して給送することが可能なシート給送装置およびプリント装置を提供する。【解決手段】積載されたシートの最上位のシートに接する回転体により送り出されたシートが突き当たる分離斜面と、前記分離斜面に設けられ高さ方向に沿って形成されている複数の爪片とを有する。複数の爪片は、シートの積載面に対する角度もしくは分離斜面からの突出量が一律では無く、複数の爪片に含まれる第1の爪片とこれよりも高い位置にある第2の爪片を比べたとき、第2の爪片は第1の爪片よりも角度が小さいもしくは突出量が大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、シート給送装置およびプリント装置に関し、詳しくは、積載されたシートを1枚ずつ分離して給送するためのシート給送技術に関するものである。
特許文献1には、カセットに収容される積載されたシートを、斜面分離方式で1枚ずつ分離するシート給送装置が開示されている。シート分離力を高めるため、分離斜面には給送されるシートに対して給送抵抗を作用させる複数の爪片が形成されている。そして、低い位置の爪片とカセット面との夾角を高い位置の爪片の夾角をよりも小さくしている。これは、シートの積載量が少ないときに重送が起きないことを意図しての構成である。
特開2008−239272号公報
しかしながら、カセットに収容されるシートは常に平坦であるとは限らず、端部にカールすなわち反りが生じることがある。とくに装置が高湿の環境下で使用される場合に、カセット内のシートが水分を吸って自然と反りが生じやすい。下向きに反ろうとしてもシートの自重で抑え込まれるので、現実に生じやすいのは上向きの反りである。
上向きの反りが生じると、特許文献1の構成では、1枚ずつ分離されずに複数枚のシートが重なったままピックアップされる重送現象が起こる可能性が高まる。すなわち、最上位のシート端部に上向きの反りがある場合、給送ローラで送り出したシートの先端は、設計上意図した爪片ではなくそれよりも高い位置の爪片に当接する。シート反り量が大きいほど、より高い位置の爪片に当接する。その実際に当接する爪片は意図した夾角よりも大きいものであり、爪片がシートに作用する給送抵抗が小さくなる。その結果、反りがあるシートではシート1枚の分離に失敗して重送を生じるのである。この課題は特許文献1が解決しようとする課題よりも深刻である。なぜなら、シート積載量にかかわらずカールは生じるので、カールによる重送はシート積載量が少なくても多くても起こり得るからである。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、その目的は、従来よりも確実にシートを1枚ずつ分離して給送することが可能なシート給送装置およびプリント装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明は、積載されたシートの最上位のシートに接して送り出すための回転体と、前記回転体により送り出されたシートが突き当たる分離斜面と、前記分離斜面に設けられ、高さ方向に沿って形成されている複数の爪片と、前記回転体をシートに向けて付勢させる付勢手段と、を有し、前記複数の爪片は、シートの積載面に対する角度もしくは前記分離斜面からの突出量が一律では無く、前記複数の爪片に含まれる第1の爪片と、前記第1の爪片よりも高い位置にある第2の爪片を比べたとき、前記第2の爪片は前記第1の爪片よりも前記角度が小さいもしくは前記突出量が大きいことを特徴とする。
本発明によれば、積載されるシートに反りがあったとしても、確実にシートを1枚ずつ分離して給送することができる。
実施形態のプリント装置の模式的断面図である。 シート給送装置を示す斜視図である。 シート給送装置の断面図である。 分離斜面の構成を説明するための横断面図である。 給送動作を説明する図である。 シートが上向きに反っている場合の動作を説明する図である。 第2の実施形態に係る分離斜面の構成を示す横断面図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係わるシート給送装置を備えたプリント装置の模式的断面図である。本実施形態のプリント装置は、概略、プリント部1と給送部2(シート供給装置)と、を有している。給送部2は、シート(記録媒体)Pの搬送方向高い側に位置するプリント部1に向けて、カセット内に積載収納されているシートを1枚ずつに分離して給送する。給送部2から給送されたシートがプリント部1の主搬送ローラ3まで到達すると、主搬送ローラ3の搬送動作と記録ヘッド4のインク吐出動作とによって、シートのプリント面に画像がプリントされる。プリント方式はシリアルプリント方式、ラインプリント方式いずれであってもよい。所定の画像がプリントされたシートは、排紙ローラ5によって排紙トレイ6上に排出される。
ここで、シート供給装置を構成する給紙部2には、分離斜面26に向けてシートを送り出すために、給送アーム23、給送ローラ24、アームバネ25が設けられている。その詳細について以下説明する。
図2は、シート給送装置を示す斜視図である。シート給送装置2は、シートPを積載するシート積載面21aを有する給送カセット21を備える。シート積載面21aの上に積載されたシートの束は、給送方向(図中、矢印A方向)の低い側に位置するエンドガイド22と、給送方向Aに直交するシート幅方向のシート側端部をガイドするサイドガイド29とによって、給送カセット21内の所定の位置にセットして収納される。
図3は、図2に示したシート給送装置の断面図である。給送カセット21の上方には、給送アーム23が設けられている。給送アーム23の先端部には、駆動力が与えられた回転体である給送ローラ24が回転可能に保持されている。給送ローラ24は、積載されたシートPの最上位のシート面に当接して下方向に押圧力を作用させるともとに、回転してシートを送り出す給送力を発生する。給送アーム23は、シート積載量に応じて回動するように一端が回転軸にて支持されている。給送ローラ24には、駆動源23aからの回転駆動力が、給送アームに保持された複数の歯車23bを含む伝達機構を介して伝達される。なお、給送ローラ24は最上位のシートに接して送り出すことができればよく、ローラ回転体に限らずベルト回転体であってもよい。
給送アーム23の途中には、アームバネ25(付勢手段)の一端が取り付けられている。アームバネ25は、給送アーム23を介して給送ローラ24を下向き、すなわちシートPを押圧する方向に付勢する。以下では、給送ローラ24がシートPを押圧する力を給送圧と呼ぶ。もし、アームバネ25が設けられていないと、給送圧は、シートPの積載高さに応じた給送アーム23の姿勢によって変化し、シート積載高さが大きいほど給送圧は小さくなる。これに対し、本実施形態のようにアームバネ25により給送ローラ24を下向きに付勢させる構成では、シート積載高さが大きいほど、アームバネ25のバネ圧縮が強まって付勢力が大きくなる。この付勢力の付与によって、シートPの積載量(積載高さ)が多いほど、給送ローラ24がシートPを押圧する押圧力、言い換えれば給送圧が大きくなる。シートPを給送する給送力は給送圧に応じたものとなり、シート積載量が多くなるほど給送力は大きくなる。
なお、アームバネ25は、図3に示すような圧縮バネではなく、取り付け位置を変更して引張バネで構成しても良い。また、給送アームの自重が大きい場合には、その自重より小さい範囲で給送アームを持ち上げるような力を発生させても良い。つまり、シート積載量(積載高さ)が増大するほど、給送ローラがシートを下向きに押圧する力すなわち給送圧が大きくなるような付勢手段であれば、その具体的な機構はいかなるものであっても良い。
本実施形態はいわゆる斜面分離方式によるシート分離機構を採用しており、給送カセット21の給送方向Aに対して斜め上向きに傾斜した分離斜面26が設けられている。分離斜面26には、給送ローラ24によって水平に送り出されたシートPが当接し、分離斜面26表面に沿ってシートPを斜め上方向に導く。
分離斜面26には、給送方向Aに直交するシート幅方向の所定の複数箇所、この例では3カ所(図2参照)にそれぞれ分離爪部27が設けられている。分離爪部27は、分離斜面26の切り欠き、もしくは穴を通じて、一部が給送カセット21側に突出するように構成されている。この分離爪部27の爪片にシート先端が当接して給送抵抗となり、シート分離性が高められる。
この例では、分離爪部27は分離斜面26に対して動かないように固定されている。給送時にシートPに押されて分離爪部27が分離斜面26内に埋没するように弾性力を持って保持する構成にしても良い。また、分離爪部27は、図2に示されるように3カ所に設けた形態に限らず、左右に2カ所あるいは給送ローラ24の正面1カ所に設けた構成としても良い。
図4は、分離爪部27の詳細な構成を説明するための横断面図である。分離爪部27には、複数の鋭利な凸状の爪片28が高さ方向に沿って一列に形成されている。分離爪部27は、樹脂モールド成型により爪片を形成、あるいは1枚の金属板を加工して爪片を折り曲げて形成したものである。それぞれの爪片28は、その先端に至るまでに分離斜面26の面に対して傾斜する当接部28aを持つ。この当接部28aは分離斜面26の面から突出して露出する。
分離斜面に沿って配列された複数の爪片28を横から見たとき、これらの形状は一律同じとはなっておらず、並びに沿って徐々に当接部28aの角度が変化している。ここで、複数のうち最も低い位置(分離斜面に沿ったシート給送方向における上流側)のある1つの爪片(第1の爪片)について、カセット底部のシート積載面21aに対する当接部28aの挟角を角度θuとする。一方、複数のうち最も高い位置(分離斜面に沿ったシート給送方向における下流側)の別の1つの爪片(第2の爪片)の夾角を角度θdとする。両者を比べると、角度θu>角度θd、すなわち第2の爪片の角度θdが第1の爪片の角度θuより小さくなるように、爪片の形状を定めている。そして、複数並んだ爪片28から任意の2つを取り出して比べると、高い側は低い側よりも角度θが小さい関係を満たすように、低い位置から高い位置に向かうに従って徐々に夾角が小さくなっていく。この大小関係は先に引用した特許文献1の形態とは逆である。
夾角が小さいほど、シートが当接したとき、それを乗り越えるための抵抗が大きくなるので、図4のような分離爪部27においては、シートPが低い側の爪片に当接するときに比べ高い側の爪片に当接するときの方が、当接によるシートの給送抵抗が大きくなる。この作用によって得られるメリットを以下に説明する。
図5は、シート積載量が変化したときの給送動作を説明する図である。詳しくは、図5(a)は、シート積載面21aに積載されるシートが少ない(積載量が少なく積載高さが低い)場合、図5(b)は、シート積載面21aに積載されるシートが多い(積載量が多く積載高さが高い)場合を示している。連続プリントでカセット内でのシート積載の枚数が減っていくに従って、図5(b)の状態から図5(a)の状態へと徐々に移行していく。
図5(a)のように、シート積載量が少ない場合は、給送アーム23は積載シートの上面に対してより大きな角度をなした起きた姿勢となる。この状態で給送ローラ24を回転させてシートを送り出すと、シート先端は低い位置の爪片に最初に当接する。そしてシート先端は分離斜面の斜め上に向かって、複数の爪片を次々とり越えて進行していく。
ここで、シート先端が最初に当接する爪片の夾角を角度θ1とする。図5(a)の状態では、アームバネ25が伸びているので、給送アーム23を押し下げる付勢力は弱い。そのため、給送ローラ24が積載シートを押圧する力は弱く、給送ローラ24がシートを送り出す給送力は比較的小さい。
一方、シート先端が当接するのは低い位置の爪片なので、夾角の角度θ1は比較的大きく、それを乗り越えてシートが進行するための給送抵抗は比較的小さくなる。つまり、給送ローラ24がシートを送り出す給送力は小さいが、シート先端が爪片を乗り越える給送抵抗も小さいので、両者はバランスしてシートは確実に1枚に分離して給送される。
これに対して、図5(b)のように、シート積載量が多い場合は、給送アーム23は積載シートの上面に対して、図5(a)のときよりも小さな角度をなした寝た姿勢となる。この状態で給送ローラ24を回転させてシートを送り出すと、シート先端は上記例より高い位置(この例ではほぼ中間位置)の爪片に最初に当接する。シート先端が最初に当接する爪片の夾角を角度θ2とする。図5(b)の状態では、アームバネ25が圧縮されて、給送アーム23を押し下げる付勢力が強まり、給送ローラ24が積載シートを押圧する力も強まる。したがって、給送ローラ24がシートを送り出す給送力は比較的大きくなる。
一方、シート先端が当接するのは高い位置の爪片なので、夾角の角度θ2は比較的小さく、それを乗り越えてシートが進行するための給送抵抗は比較的大きくなる。つまり、図5(a)の形態に較べて、給送ローラ24がシートを送り出す給送力は大きいが、シート先端が爪片を乗り越える給送抵抗も大きいので、両者はバランスしてシートは確実に1枚に分離して給送される。
このように、シート積載高さが変化しても給送力と給送抵抗が互いに相殺する方向に変化していくため、バランスが大きく崩れることがなく、シート積載量の変化によらず、確実にシートの分離給送を行うことができる。さらに本実施形態は、シートにカールすなわち反りがある場合にも確実な分離が行えるシート分離性の向上を特徴とするものである。この作用効果について以下説明する。
図6は、積載されたシートP1が上向きに反っている状態における給送動作を説明する図である。シートに上向きの反りがある場合、シート先端近傍は、給送ローラ24が当接している部分よりも持ち上がり、シート積載面21aからの高さが本来よりも高くなる。つまり、給送ローラ24直下のシート積載高さはシートが反っていない本来の状態(図中に破線P0で示される)の高さとほぼ同等になるのに対し、先端が上向きに反っているシートP1は先端が浮き上がった状態となる。
この状態で給送を開始すると、シートP1の先端は、本来よりも高い位置にある爪片に最初に当接する。そして、反りのあるシート先端はその角度は水平よりも上向きに傾いた姿勢となる。上述したとおり、高い位置にある爪片ほど、シート積載面21aに対する当接部の角度が小さくなるように構成されている。そのため、反り上がったシートの角度が大きいほど、最初に当接する当接部の角度も小さくなり、両者は相殺される関係となる。つまり、シート先端が爪片に当接する瞬間の両者の間の相対的な角度は、シートに反りがある場合もシートに反りがない場合も大きくは変わらない。さらには、シートの反り量が変わっても、大きくは変わらない。従って、シートの反りの有無および反り量に関わらず、給送力と給送抵抗との関係が安定的に保たれ、安定したシート分離給送性能が実現する。
仮にアームバネ25が無くても、シートに反りがある場合のシート分離給送性能が高まる。したがって、アームバネ25を省略しても十分に優れたシート給送装置が実現する。本実施形態では、アームバネ25を設けることで、シートの残量に関わらず且つシートに反りがあっても安定したシート分離給送が可能となり、非常に優れた装置が実現する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この実施形態では、分離斜面に対する爪片の突出量を一律ではなく高さに応じて徐々に変化させた構成を特徴とする。なお、分離爪部以外の構成は第1実施形態と同様であり、重複する説明は省略する。
図7は、第2の実施形態での分離斜面の構成を説明するための横断面図である。第1実施形態と同様、分離爪部67には、複数の鋭利な凸状の爪片68が高さ方向に沿って一列に形成されている。分離爪部67は、樹脂モールド成型により爪片を形成、あるいは1枚の金属板を加工して爪片を折り曲げて形成したものである。それぞれの爪片68は、その先端に至るまでに分離斜面66の面に対して傾斜する当接部68aを持つ。この当接部68aは分離斜面66の面から突出して露出する。
分離斜面に沿って配列された複数の爪片を横から見たとき、これらの形状は一律同じとはなっておらず、並びに沿って徐々に大きさが変化している。ここで、複数のうち最も低い位置(最上流)にある1つの爪片(第1の爪片)の先端の分離斜面からの突出量をHuとし、複数のうち最も高い位置(最下流)にある1つの爪片(第2の爪片)の先端の分離斜面からの突出量をHdとする。両者を比べると、突出量Hu<突出量Hd、すなわち第2の爪片の突出量Hdが第1の爪片の突出量Hdより大きくなるように、爪片の形状を定めている。両者は大きさが異なるだけで当接部の角度は等しい相似形である。そして、複数並ぶ爪片28から任意の2つを取り出して比べると、高い側は低い側よりも突出量Hが大きい関係を満たすように、低い位置から高い位置に向かうに従って徐々に突出量が大きくなっていく。
突出量が大きいほど、シートが当接したとき、それを乗り越えるための抵抗が大きくなる。したがって、図7のような分離爪部67においては、シートPが低い位置の爪片に当接するときに比べ高い位置の爪片に当接するときの方が、当接によるシートの給送抵抗が大きくなる。この関係は先の第1の実施形態と同様であり、第2の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、積載シートが上向きに反っている場合にも、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。反り上がったシートは、反っていない場合と比較してシート先端部分は分離斜面66と平行に近づくような姿勢になる。このシート先端の姿勢変化により、シートは爪片の当接部68aを乗り越えやすくなる。一方、反り上がったシート先端が実際に当接する爪片は、本来よりもり高い側にシフトするため、その突出量は大きくなる。これらの相殺により、爪片を乗り越える時に発生する給送抵抗は、シートに反りがある場合もシートに反りがない場合も大きくは変わらない。さらには、シートの反り量が変わっても、大きくは変わらない。従って、シートの反りの有無および反り量に関わらず、給送力と給送抵抗との関係が安定的に保たれ、安定したシート分離給送性能が実現する。
なお、実施形態1と実施形態2を併せた構成、すなわち、複数の爪片それぞれの角度および突出量をともに、高さに応じて徐々に変化させるようにしても良い。また、複数の爪片の全てについて角度または突出量を徐々に異ならせる形態に限らず、ある領域ごとにブロック分けして、1つのブロックに含まれる角度/突出量は同じにして、異なるブロック同士で変化させるようにしても良い。
以上説明した2つの実施形態はいずれも、高さ方向に沿って形成されている複数の爪片を分離斜面に露出させ、これら爪片は、シートの積載面に対する角度もしくは分離斜面からの突出量が一律では無いように構成している。複数の爪片に含まれる第1の爪片とこれよりも高い位置にある第2の爪片を比べたとき、第2の爪片は第1の爪片よりも前記角度が小さいもしくは前記突出量が大きいことを特徴とするものである。この構成により、積載されるシートに反りがあったとしても、安定したシート分離性能が実現する。
さらに、2つの実施形態はいずれも、アームバネ25(付勢手段)を設けて、シート積載量が多いほど給送ローラ24(回転体)がシートを押す力が大きくなるように、給送ローラをシートに向けて付勢することを特徴とする。これにより、シート積載高さが変化し且つシートに反りがあっても確実にシートの分離給送を行うことができる。
1 プリント部
2 給送部(シート給送装置)
21 給送カセット
21a シート積載面
23 給送アーム
24 給送ローラ
25 アームバネ(付勢手段)
26、66 分離斜面
27、67 分離爪部
28、68 爪片
28a、68a 爪片の当接部

Claims (7)

  1. 積載されたシートの最上位のシートに接して送り出すための回転体と、
    前記回転体により送り出されたシートが突き当たる分離斜面と、
    前記分離斜面に設けられ、高さ方向に沿って形成されている複数の爪片と、
    前記回転体をシートに向けて付勢させる付勢手段と、
    を有し、
    前記複数の爪片は、シートの積載面に対する角度もしくは前記分離斜面からの突出量が一律では無く、前記複数の爪片に含まれる第1の爪片と、前記第1の爪片よりも高い位置にある第2の爪片を比べたとき、前記第2の爪片は前記第1の爪片よりも前記角度が小さいもしくは前記突出量が大きいことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記付勢手段はバネを有し、シート積載量が多いほど前記回転体がシートを押す力が大きくなるように、前記回転体をシートに向けて付勢することを特徴とする、請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記複数の爪片が形成された分離爪部が、シートの幅方向において異なる複数箇所に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のシート給送装置。
  4. 前記回転体は、シート積載量に応じて回動するアームの先端に設けられており、前記アームには、前記回転体に駆動源からの駆動力を伝達する伝達機構が保持されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 積載されたシートの最上位のシートに接して送り出すための回転体と、
    前記回転体により送り出されたシートが突き当たる分離斜面と、
    前記分離斜面に設けられ、高さ方向に沿って形成されている複数の爪片と、
    前記回転体をシートに向けて付勢させる付勢手段と、
    を有し、
    前記複数の爪片に含まれる第1の爪片と、前記第1の爪片よりも高い位置にある第2の爪片を比べたとき、前記第2の爪片は前記第1の爪片よりも、シートの給送抵抗が大きいことを特徴とするシート給送装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のシート給送装置と、給送されたシートに対してプリントを行うプリント部と、を有することを特徴とするプリント装置。
  7. シートを1枚ずつ分離する装置であって、
    積載シートから送り出されたシートが突き当たる分離斜面と、
    前記分離斜面に設けられ、高さ方向に沿って形成されている複数の爪片と、
    を有し、
    前記複数の爪片は、シートの積載面に対する角度もしくは前記分離斜面からの突出量が一律では無く、前記複数の爪片に含まれる第1の爪片と、前記第1の爪片よりも高い位置にある第2の爪片を比べたとき、前記第2の爪片は前記第1の爪片よりも前記角度が小さいもしくは前記突出量が大きいことを特徴とするシート分離装置。
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