JP2017019581A - ガバナテンショナーの耐震改造方法および耐震改造用具 - Google Patents

ガバナテンショナーの耐震改造方法および耐震改造用具 Download PDF

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【課題】既存のガバナテンショナー本体や、おもりをそのまま流用しながら、最新の耐震基準と客先仕様を満たすガバナテンショナーに改造することができるようにする。【解決手段】本発明の実施形態に係るガバナテンショナーの耐震改造方法は、エレベータの調速機8のガバナロープ12が巻き掛けられるテンショナーシーブ15と、ガバナロープ12に必要な張力をかけるウェイト16と、を有するガバナテンショナー14に耐震性を強化する改造を実施する。に既設のガバナテンショナーのテンショナーシーブ15およびウェイト16をそのまま流用し、テンショナーシーブ15をガバナロープ12で吊った状態で、昇降路最下部のピット内で耐震強化の改造を既設のガバナテンショナー14に加える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ガバナテンショナーの耐震改造方法および耐震改造用具に関する。
エレベータには、乗りかごの移動速度が規定された速度を超えたときに作動して、乗りかごを自動的に停止させるガバナ装置が設けられている。ガバナ装置のガバナシーブには乗りかごが昇降する方向と同方向でかつ同速度で走行するガバナロープが巻き掛けられている。ガバナロープにはガバナテンショナーが吊られており、ガバナテンショナーのおもりによって、適正なテンションがガバナロープにかかるようになっている。
ところで、近年、エレベータの耐震基準は、より強化される趨勢にある。特に、高層建物に設置されているエレベータでは、地震による長周期震動が発生したときに、主ロープやガバナロープ等の長尺物は、共振によって大きく振れ回ることがある。
ガバナロープについてみると、最悪の場合に、昇降路に設置されている機器や構造物に引掛かり、あるいはガバナテンショナーから外れてしまい、ガバナ装置が機能しなくなることがあった。
そこで、近年では、地震発生時にガバナロープが振れないようにする振止めを設けることや、昇降路内突起物に対するガバナロープの回り込みや引っ掛かりを防ぐ横プロテクタを設けることや、ガバナテンショナーのシーブ溝からのガバナロープの外れ等を防止するガードや保護カバーを設けるなどの耐震基準が定められている。
このような耐震基準の強化に対応すべく、ガバナテンショナーでは様々な改良がなされている。例えば、特許文献1では、テンショナーシーブとガバナロープとの間に地震による落下物が挟まらないようにする保護カバーを提案している。また、特許文献2では、ガバナロープの異常を検出するスイッチが提案されている。
特開2012−6696号公報 特開2009−7098号公報
エレベータのリニューアルや改修工事を実施し、ガバナテンショナーについても、最新の耐震基準と客先の希望する仕様を満足させる場合、従来は、ガバナロープの外れ防止ガード、保護カバー、ロープ外れ検出スイッチなどが取り付けられている新品のガバナテンショナーに交換しているのが実情である。
古いガバナテンショナーを新しいガバナテンショナーに入れ替える作業は、昇降路の最下部のピットで行われることになる。ガバナテンショナーは、相当な重量物であり、新しいガバナテンショナーをピットに搬入し、古いガバナテンショナーをピットから搬出する作業は、大変な 労力と時間を要する大掛かりな作業となる。
また、ガイドレールや各種機器が設置されている狭いピット内で重量物を搬出入することから、作業手順を誤ると、ピットの壁などとガバナテンショナーの間に作業員が挟まれる危険性があるという安全上の問題がある。さらには、ガバナテンショナーの本体そのものを更新するために、耐震強化のためのコストが増大するという問題がある。
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、既存のガバナテンショナー本体や、おもりをそのまま流用しながら、最新の耐震基準と客先仕様を満たすガバナテンショナーに改造することができるようにするガバナテンショナーの耐震改造方法および耐震改造用具を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、本発明の実施形態によるガバナテンショナーの耐震改造方法は、エレベータの調速機のガバナロープが巻き掛けられるテンショナーシーブと、前記ガバナロープに必要な張力をかけるウェイトと、を有するガバナテンショナーに耐震性を強化する改造を実施するガバナテンショナーの耐震改造方法であって、既設のガバナテンショナーのテンショナーシーブおよびウェイトをそのまま流用し、前記テンショナーシーブを前記ガバナロープで吊った状態で、昇降路最下部のピット内で耐震強化の改造を前記既設のガバナテンショナーに加えることを特徴とするものである。
また、本発明の実施形態によるガバナテンショナーの耐震改造用具は、エレベータの調速機のガバナロープが巻き掛けられるテンショナーシーブと、前記ガバナロープに必要な張力をかけるウェイトと、を有する既設のガバナテンショナーの耐震性を強化する改造に用いられるガバナテンショナーの耐震改造用具であって、既設のガバナテンショナーの振止部材をかごガイドレールに連結する既設のブラケットと交換される改造用ブラケットと、既設のテンショナーシーブを保護し前記テンショナーシーブからの前記ガバナロープの外れ止めと、を有するシーブカバーと、前記改造用ブラケットに配置され、前記ガバナロープの前記ガバナシーブからの脱索を検知する第1の検知スイッチと、前記改造用ブラケットに配置され、前記ガバナロープの引っ掛かりを検知する第2の検知スイッチと、前記テンショナーシーブに取り付けられ、前記第1の検知スイッチ、第2の検知スイッチをそれぞれ作動させるカム部材と、からなることを特徴とするものである。
本発明の第1実施形態によるガバナテンショナーの耐震改造方法が適用されるエレベータの調速機システムの概要を示す図である。 本発明の第1実施形態によるガバナテンショナーの耐震改造方法に用いる耐震改造用具類を示す斜視図である。 耐震改造前の既存のガバナテンショナーを示す斜視図である。 図3の既存のガバナテンショナーから振止プレートをかごガイドレールに連結していたブラケットを取り外した状態を示す斜視図である。 かごガイドレールに改造用ブラケットを取り付けた状態を示す斜視図である。 耐震改造の終了したガバナテンショナーを示す斜視図である。 ガバナテンショナーに取り付けたロープ外れ検知スイッチの動作を示す斜視図である。 ガバナテンショナーに取り付けたロープ引っ掛かり検知スイッチの動作を示す斜視図である。 第2実施形態のガバナテンショナーの耐震改造方法によるシーブカバーの固定方法を説明する断面図である。 第3実施形態によるガバナテンショナーの耐震改造方法で用いられる支えブラケットを示す図である。
以下、本発明によるガバナテンショナーの耐震改造方法および耐震改造用具の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるガバナテンショナーの耐震改造方法が適用されるエレベータの調速機システムの概要を示す図である。
図1において、参照番号2は、エレベータの乗りかごを示している。この乗りかご2は、主ロープ4で吊られており、図示しない巻上機に駆動されて、かごガイドレール6に案内されながら昇降路内を昇降する。
昇降路の頂部には機械室が設置されており、この機械室には、調速機8が設置されている。この調速機8のガバナシーブ10と、昇降路の下部に配置されているガバナテンショナー14のテンショナーシーブ15には、ガバナロープ12が無端状に巻き掛けられている。
乗りかご2には、調速機8に設けられたロープ掴み機構がガバナロープ12を掴んだときに、かごガイドレール6を挟み付けて乗りかご2を非常停止させる非常止め装置18がそれぞれかごガイドレール6ごとに設けられている。この非常止め装置18は、セフティーリンク装置20によって相互に連結されている。この場合、セフティーリンク22は、他の非常止め装置18と接続されているセフティーリンク23と、リンク24を介して連結されている。そして、セフティーリンク22は、ガバナヒッチ21を介して調速機ロープ12と接続されている。
ガバナテンショナー14では、テンショナーシーブ15には、テンショナーウェイト16が吊り下げられている。このテンショナーウェイト16によって、ガバナロープ12が乗りかご2の昇降する方向と同方向でかつ同速度で走行するように、ガバナロープ12に適当なテンションがかけられている。
このような調速機システムにおいては、ガバナテンショナー14が旧式であるため、最新の耐震基準を満たさない場合に、ガバナテンショナー14を最新の耐震基準に適ったものに改造を行うことがある。
ここで、図2は、本実施形態によるガバナテンショナーの耐震改造方法に用いる耐震改造用具類を既存のガバナテンショナー14から取り外している状態で示す斜視図である。図3は、改造する前のガバナテンショナー14を示す斜視図である。
耐震改造前は、地震発生時にガバナテンショナー14の振れを防止する振止プレート26が、かごガイドレール6とテンショナーシーブ15とを連結している。かごガイドレール6には、ブラケット28が図示しないレールグリップを介して固定されており、このブラケット28に振止プレート26の一端部が連結されている。振止プレート26の他端部は、ウェイト連結部材25およびシーブシャフト27とともにテンショナーシーブ15に固定されている。
このような既存のガバナテンショナー14では、振止プレート26が設けられているだけで、最新の耐震基準をクリアすることができない。
そこで、本実施形態では、既存のガバナテンショナー14を流用し、これに図2に示されるような耐震改造用具を付加して耐震改造を実施する。
図2において、参照番号30は、かごガイドレール6に新たに取り付ける改造用ブラケットを示している。この耐震改造用ブラケット30は、既存の振止プレート26を取り付けるとともに、ガバナロープ12の引っ掛かりを検知するロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aや、ガバナロープ12がテンショナーシーブ15やガバナシーブ10(図1参照)から外れたことを検出するロープ外れ検知スイッチ32Bを取り付けるためのブラケットである。
ロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aは、接触子33Aを有しており、支持アーム31Aの先端に保持されている。支持アーム31Aの下方には、支持アーム31Bが取り付けられており、この支持アーム31Bの先端には、接触子33Bを有するロープ外れ検知スイッチ32Bが保持されている。
ロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aの接触子33Aが接触したときに、これを倒すカムプレート41と、ロープ外れ検知スイッチ32Bの接触子33Bが接触してこれを倒すカムプレート40は、一体の部品として、振止プレート26に取り付けられる。
本実施形態では、テンショナーシーブ15に新規に取り付けられる耐震改造用具として、さらにシーブカバー35、37がある。シーブカバー35は、テンショナーシーブ15の正面を覆うカバーで、上端にはテンショナーシーブ15の直上に庇のように覆って落下物などからテンショナーシーブ15を保護する上部ガード36を有している。また、シーブカバー35は、テンショナーシーブ15からガバナロープ12が外れるのを防止する外れ止め38、38が取り付けられている。他方、シーブカバー37は、ガバナロープ12がガバナシーブ15のシーブ溝に嵌まっている範囲を覆うようになっている。
次に、以上のような耐震改造用具を使用して実施するガバナテンショナーの耐震改造方法の手順について、図3乃至図6を参照しながら説明する。
図3に示されているのが、耐震改造前のガバナテンショナー14である。本実施形態の耐震改造方法では、既存のテンショナーシーブ15、テンショナーウェイト16はそのまま流用し、ガバナロープ12でテンショナーシーブ15を吊った状態で、ピットを作業場所として耐震改造を実施する。
まず、図3において、かごガイドレール6に振止プレート26を固定していた古いブラケット28をかごガイドレール6から取り外す。そうすると、図4に示されるようになる。
次いで、図5に示されるように、テンショナーシーブ15をガバナロープ12で吊ったまま、新しい改造用ブラケット30を図示しないレールグリップなどを用いてかごガイドレール6に取り付ける。このとき、ロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aの付いた支持アーム31Aと、ロープ外れ検知スイッチ32Bの付いた支持アーム31Bは、あらかじめ改造用ブラケット30に取り付けておく。
既存のガバナテンショナー14で使用していた振止プレート26についても流用し、テンショナーシーブ15に取り付けたままにしておく。そして、振止プレート26の自由端をボルト、ナットを用いて改造用ブラケット30に締着しておく。振止プレート26には、ロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aおよびロープ外れ検知スイッチ32Bを作動させるカムプレート41、40が取り付けられる。
最後に、図6に示されるように、シーブカバー35、37をテンショナーシーブ15に取り付ける。本実施形態の場合、シーブカバー35とシーブカバー37は一体に組み立てておき、ボルト、ナットを用いてウェイト連結部材25に取り付けられる。以上で、ガバナテンショナー14の耐震改造は終了する。
本実施形態による耐震改造方法によれば、次のような効果が得られる。
まず、既存のガバナテンショナー14をそのまま流用できるので、従来のように新しいガバナテンショナーをピットに搬入し、古いガバナテンショナーをピットから搬出するというような労力と時間を要する大掛かりな作業は不要となる。また、既存のガバナテンショナー14を再利用できるので、耐震改造コストを大幅に低減できる。
しかも、ガバナテンショナー14をガバナロープ12で吊った状態のまま、ピットで改造作業を行えるので、改造用ブラケット30の取り付け、シーブカバー35、37の取り付けといった作業を作業性良く、しかも安全に行うことができる。
シープカバー35、37を取り付けることにより、地震発生時の落下物などからテンショナーシーブ15が保護される。また、シーブカバー35には、ガバナロープ12の外れ止め38が設けられている。このようなシープカバー35、37をガバナテンショナー14に追加することで、最新の耐震基準を満たすようになる。
次に、本実施形態による耐震改造用具に用いられるロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aとロープ外れ検知スイッチ32Bの作用について説明する。
ここで、図7は、ロープ外れ検知スイッチ32Bの動作を示す図で、図8は、ロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aの動作を示す図である。
平常、ガバナテンショナー14において、ロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aとカムプレート41、ロープ外れ検知スイッチ32Bとカムプレート40のそれぞれの位置関係は、図6に示すようになっている。
地震発生時に、ガバナロープ12が長周期地震動と共振して、テンショナーシーブ15あるいはガバナシーブ10(図1参照)からガバナロープ12が外れたとする。このとき、図7において矢印で示されるように、ガバナテンショナー14全体の位置が下がり、カムプレート40、41のうち、下側のカムプレート40がロープ外れ検知スイッチ32Bの接触子33Bに当たってこれを倒すことになる。これによって、ガバナロープ12が外れたという異常を知らせる信号が図示しない制御盤に送信される。他方、ガバナロープ12の外れがなければ、ロープ外れ検知スイッチ32Bはカムプレート40と接触することはないので、異常信号が発報されることはない。
同様に、長周期振動の発生により、ガバナロープ12が昇降路内の突起物などに引っ掛かった場合には、図8において矢印で示されるように、ガバナテンショナー14全体の位置が上がり、上側のカムプレート41がロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aの接触子33Aに当たってこれを倒すことになる。
これによって、ガバナロープ12が昇降路内の突起物などに引っ掛かったという異常を知らせる信号が発報される。他方、ガバナロープ12が引っ掛からなければ、異常信号は発報されることはない。
大きな地震が発生したときには、その時、動いているエレベータは、乗りかごを最寄り階に停止させ、エレベータの運転は休止することになる。客先仕様によっては、地震が止んだ後に、異常がないかどうかエレベータの決められた点検項目を自動で診断して、異常がなければ、エレベータの運転が自動的に速やかに再開される自動復帰自動診断システムが採用されている場合がある。
上述したロープ引っ掛かり検知スイッチ32Aやロープ外れ検知スイッチ32Bは、客先仕様のエレベータの自動復帰自動診断システムに容易に取り入れることができるので、耐震性を強化した客先仕様を満たすことが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図9を参照しながら説明する。
図9は、第2実施形態による耐震改造方法において、シーブカバー35の固定方法を示す図である。
図9に示されるように、テンショナーシーブ15を保護するシーブカバー35は、シーブシャフト27のフランジ部と、テンショナーシーブ15の間にカラー43を介して固定されるようになっている。したがって、シーブカバー35を既存のテンショナーシーブ15に新設する場合には、シーブシャフト27を抜き、シーブカバー35とテンショナーシーブ15の間にカラー43を挟んでから、シーブシャフト27を挿入すれば、シーブカバー35をテンショナーシーブ15に簡単に取り付けることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図10を参照しながら説明する。
上述した実施形態は、改造用ブラケット30をかごガイドレール6に取り付けて、既存のガバナテンショナー14を耐震改造する実施の形態である。
これに対して、第3実施形態は、ガバナテンショナー14の位置を、既設の位置から移動させる必要が生じたような場合を想定し、改造用ブラケット30を用いないで実施する形態である。
図10において、点線で示される位置が、ガバナテンショナー14の既設位置である。建物の耐震補強などの工事に伴って、既設位置では制限を受け、実線の位置まで水平方向にガバナテンショナー14の位置を移動しなければならなくなることがある。
この場合には、第1実施形態の改造用ブラケット30の替わりに、支えブラケット45をピットの床面に立て、この支えブラケット45に、図示しない既存の振止プレート26をガバナシーブ15に連結するようにしている。このような支えブラケット45を利用しても、ガバナテンショナー14をガバナロープ12で吊ったまま改造を行えるとともに、設置位置の制限を緩和することができる。
以上、本発明に係るガバナテンショナーの耐震改造方法および耐震改造用具について、好適な実施形態を挙げて説明したが、これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
2…乗りかご、4…主ロープ、6…かごガイドレール、8…調速機、10…ガバナシーブ、12…ガバナロープ、14…ガバナテンショナー、15…テンショナーシーブ、16…テンショナーウェイト、18…非常止め装置、25…ウェイト連結部材、26…振止プレート、28…ブラケット、27…シーブシャフト、30…改造用ブラケット、32A…ロープ引っ掛かり検知スイッチ、32B…ロープ外れ検知スイッチ、32A…接触子、32B…接触子、35…シーブカバー、37…シーブカバー
また、本発明の実施形態によるガバナテンショナーの耐震改造用具は、エレベータの調速機のガバナロープが巻き掛けられるテンショナーシーブと、前記ガバナロープに必要な張力をかけるウェイトと、を有する既設のガバナテンショナーの耐震性を強化する改造に用いられるガバナテンショナーの耐震改造用具であって、既設のガバナテンショナーの振止部材をかごガイドレールに連結する既設のブラケットと交換される改造用ブラケットと、既設のテンショナーシーブを保護し前記テンショナーシーブからの前記ガバナロープの外れ止めを有するシーブカバーと、
前記改造用ブラケットに配置され、前記ガバナロープの前記テンショナーシーブからの脱索を検知する第1の検知スイッチと、前記改造用ブラケットに配置され、前記ガバナロープの引っ掛かりを検知する第2の検知スイッチと、前記テンショナーシーブに取り付けられ、前記第1の検知スイッチ、第2の検知スイッチをそれぞれ作動させるカム部材と、からなることを特徴とするものである。

Claims (6)

  1. エレベータの調速機のガバナロープが巻き掛けられるテンショナーシーブと、前記ガバナロープに必要な張力をかけるウェイトと、を有するガバナテンショナーに耐震性を強化する改造を実施するガバナテンショナーの耐震改造方法であって、
    既設のガバナテンショナーのテンショナーシーブおよびウェイトをそのまま流用し、前記テンショナーシーブを前記ガバナロープで吊った状態で、昇降路最下部のピット内で耐震強化の改造を前記既設のガバナテンショナーに加えることを特徴とするガバナテンショナーの耐震改造方法。
  2. 既設のガバナテンショナーの振止部材を連結したブラケットをかごガイドレールから取り外し、改造用ブラケットに交換して当該改造用ブラケットを前記かごガイドレールに取り付け、前記改造用ブラケットに前記ガバナロープの前記ガバナシーブからの脱索を検知する第1の検知器および/または前記ガバナロープの引っ掛かりを検知する第2の検知器を配置することを特徴とする請求項1に記載のガバナテンショナーの耐震改造方法。
  3. 前記テンショナーシーブを保護するシーブカバーを前記テンショナーシーブに取り付けることを特徴とする請求項1または2に記載のガバナテンショナーの耐震改造方法。
  4. 前記シーブカバーは、前記ガバナシーブからの前記ガバナロープの外れ止めが取り付けられ、または前記ガバナシーブのシーブシャフトのフランジ部と当該ガバナシーブとによって挟持して固定されていることを特徴とする請求項3に記載のガバナテンショナーの耐震改造方法。
  5. 前記ガバナテンショナーの位置を改造前とは異なる位置に移動する場合には、前記改造用ブラケットに替えて、前記振止部材を連結する支えブラケットをピットの床面に立設することを特徴とする請求項2に記載のガバナテンショナーの耐震改造方法。
  6. エレベータの調速機のガバナロープが巻き掛けられるテンショナーシーブと、前記ガバナロープに必要な張力をかけるウェイトと、を有する既設のガバナテンショナーの耐震性を強化する改造に用いられるガバナテンショナーの耐震改造用具であって、
    既設のガバナテンショナーの振止部材をかごガイドレールに連結する既設のブラケットと交換される改造用ブラケットと、
    既設のテンショナーシーブを保護し前記テンショナーシーブからの前記ガバナロープの外れ止めを有するシーブカバーと、
    前記改造用ブラケットに配置され、前記ガバナロープの前記ガバナシーブからの脱索を検知する第1の検知スイッチと、
    前記改造用ブラケットに配置され、前記ガバナロープの引っ掛かりを検知する第2の検知スイッチと、
    前記テンショナーシーブに取り付けられ、前記第1の検知スイッチ、第2の検知スイッチをそれぞれ作動させるカム部材と、からなることを特徴とするガバナテンショナーの耐震改造用具。
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