JP2017019534A - 包装箱 - Google Patents

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勇人 亀山
Isato Kameyama
勇人 亀山
恵子 常見
Keiko Tsunemi
恵子 常見
雅人 松本
Masahito Matsumoto
雅人 松本
館林 徹
Toru Tatebayashi
徹 館林
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Abstract

【課題】サイズを大きくすることなく、収納された個装箱を簡単に取り出すことができる包装箱を提供する。【解決手段】1つ以上の個装箱2を収納する包装箱1であって、直方体状の箱体の4つの側面を構成する4つの側板10と、箱体の底面を構成する底板20とを備え、4つの側板10のうちの少なくとも1つの側板10の両端部の少なくとも一方には、当該側板10の上端から下端に向かってスリット11が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、包装箱に関する。
工場等で製造された製品等の物品は、個装箱等に包装される。例えば、電球ランプは、直方体状に組み立てられた個装箱に収納される。従来、電球ランプ用の個装箱として、例えば一枚の樹脂シートを直方体状に組み立てられた物品収納用容器が知られている(例えば、特許文献1)。
また、個包装された製品(商品)は、トラック又は飛行機等で運搬する際、運搬時の製品保護のため又は一度に複数個まとめて輸送するため等の理由で、さらにダンボール箱等の包装箱に収納されることがある。例えば、工場から出荷する際、流通経路で運搬する際、又は、消費者に商品発送する際に、個包装された製品(商品)をさらにダンボール箱に梱包する場合がある。
特開2001−219924号公報
作業者又は消費者等のユーザがダンボール箱(包装箱)に収納された個装箱を取り出す際、ダンボール箱と個装箱との間の隙間が小さいと、ユーザの指がダンボール箱と個装箱との間に入りにくくなり、個装箱をダンボール箱から取り出すことが困難となる場合がある。
一方、ダンボール箱から個装箱を取り出しやすくするためにダンボール箱と個装箱との間の隙間を大きくすると、ダンボール箱のサイズが大きくなってしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、サイズを大きくすることなく、収納された個装箱を簡単に取り出すことができる包装箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る包装箱の一態様は、1つ以上の個装箱を収納する包装箱であって、直方体状の箱体の4つの側面を構成する4つの側板と、前記箱体の底面を構成する底板とを備え、前記4つの側板のうちの少なくとも1つの側板の両端部の少なくとも一方には、当該側板の上端から下端に向かってスリットが形成されている。
サイズを大きくすることなく、収納された個装箱を簡単に取り出すことができる包装箱を実現できる。
実施の形態に係る包装箱の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る包装箱から個装箱を取り出した状態を示す斜視図である。 実施の形態に係る包装箱を粘着テープで封函した状態を示す図である。 実施の形態に係る包装箱の展開図である。 実施の形態に係る包装箱から個装箱2を取り出すときの取り出し方法を説明するための図(上板のフラップを閉じた状態を示す図)である。 実施の形態に係る包装箱から個装箱2を取り出すときの取り出し方法を説明するための図(上板のフラップを開いた状態を示す図)である。 実施の形態に係る包装箱から個装箱2を取り出すときの取り出し方法を説明するための図(側板の一部を折り曲げた状態を示す図)である。 実施の形態に係る包装箱から個装箱2を取り出すときの取り出し方法を説明するための図(包装箱から個装箱を取り出すときの状態を示す図)である。 従来の個装箱の斜視図である。 変形例に係る包装箱の構成を示す斜視図である。 変形例に係る包装箱から個装箱を取り出した状態を示す斜視図である。 実施の形態に係る個装箱の斜視図である。 実施の形態に係る個装箱の斜視図である 図9のXI−XI線を通る水平面における実施の形態に係る個装箱の断面図である。 実施の形態に係る個装箱を構成するケースの展開図である。 実施の形態に係る個装箱を構成するホルダの展開図である。 実施の形態に係る個装箱に電球形ランプを収納するときの収納方法を説明するための図(電球形ランプをホルダに保持させるときの図)である。 実施の形態に係る個装箱に電球形ランプを収納するときの収納方法を説明するための図(ホルダに保持された電球形ランプをケースに挿入させるときの図)である。 実施の形態に係る個装箱に電球形ランプを収納するときの収納方法を説明するための図(ケースの上蓋を閉じる前の状態を示す図)である。 実施の形態に係る個装箱に電球形ランプを収納するときの収納方法を説明するための図(ケースの上蓋を閉じた後の状態を示す図)である。 電球形ランプを収納するための個装箱の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
実施の形態に係る包装箱1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る包装箱1の構成を示す斜視図であり、包装箱1に収納された個装箱2を取り出す際に上板30を構成する内フラップ及び外フラップを開けた状態を示している。図2は、同包装箱1から個装箱2を取り出した状態を示す斜視図である。図3は、同包装箱1を粘着テープ4で封函した状態を示す図である。図4は、同包装箱1の展開図である。
図1に示すように、包装箱1は、1つ以上の個装箱2を収納する収納箱(梱包箱)である。包装箱1は、例えばダンボール製のダンボール箱である。包装箱1(箱体)の内部空間は、個装箱2を収納する収納部である。本実施の形態において、包装箱1には、2つの個装箱2が収納されている。また、図2に示すように、包装箱1に収納された各個装箱2には、2つの電球形ランプ3が収納されている。なお、個装箱2が収納された包装箱1は、図3に示すように、例えば粘着テープ4によって封函される。
図1〜図3に示すように、包装箱1は、例えば直方体状の箱体であり、当該箱体の4つの側面を構成する側板10と、当該箱体の底面を構成する底板20と、当該箱体の上面を構成する上板30とを備える。
図4に示すように、側板10、底板20及び上板30は、一枚のダンボール板1aによって構成されており、このダンボール板1aを所定の箇所で折り曲げて箱体に組み立てて立体化することで包装箱1を得ることができる。なお、封函した状態の包装箱1(図3)を上面視したときの包装箱1の形状は、例えば、一辺の長さが140mmの略正方形である。
側板10は、直方体状の箱体の周壁部分であり、第1の側板10a、第2の側板10b、第3の側板10c及び第4の側板10dの4つの略矩形状の側板によって構成されている。第1の側板10a及び第2の側板10bは、対向する位置に配置される。また、第3の側板10c及び第4の側板10dは、対向する位置に配置されている。
底板20は、直方体状の箱体の底蓋であり、図4に示すように、第1の底板20a、第2の底板20b、第3の底板20c及び第4の底板20dの4つの底板によって構成されている。4つの底板(第1の底板20a〜第4の底板20d)は、例えば、アメリカンロック(地獄底)で組み合わされる。これにより、テープや接着剤を用いることなく、底板20を組み合わせることができる。なお、4つの底板の組み合わせ方法は、アメリカンロックに限るものではなく、後述するように、上板30と同様に、内フラップ及び外フラップとして組み合わせてテープ等で貼り合わせてもよい。
底板20を構成する4つの底板は、4つの側板10に接続されている。具体的には、第1の底板20aは第1の側板10aに接続され、第2の底板20bは第2の側板10bに接続され、第3の底板20cは第3の側板10cに接続され、第4の底板20dは第4の側板10dに接続されている。なお、箱体の底蓋部分を補強するために、底板20の上に底パット(ダンボール板)を配置してもよい。
上板30は、直方体状の箱体の上蓋であり、第1の上フラップ30a、第2の上フラップ30b、第3の上フラップ30c及び第4の上フラップ30dの4つの略矩形状のフラップによって構成されている。第1の上フラップ30a及び第2の上フラップ30bは、対向する一対の内フラップである。また、第3の上フラップ30c及び第4の上フラップ30dは、対向する一対の外フラップである。つまり、上板30は、一対の内フラップ及び一対の外フラップによって構成されている。
上板30を構成する一対の内フラップ及び一対の外フラップは、4つの側板10に接続されている。具体的には、第1の上フラップ30aは第1の側板10aに接続され、第2の上フラップ30bは第2の側板10bに接続され、第3の上フラップ30cは第3の側板10cに接続され、第4の上フラップ30dは第4の側板10dに接続されている。
このように構成される包装箱1において、側板10の両端部には、この側板10の上端から下端に向かってスリット11が形成されている。具体的には、スリット11は、包装箱1を上面視したときに4つの側板10で構成される矩形状の開口面から底板20に向かって延伸するように形成されている。なお、側板10の両端部は、底板20が地面側に位置するように箱体の包装箱1を置いた場合に、鉛直方向に延びる各側板10の辺の周辺部分のことである。
本実施の形態において、スリット11は、4つの側板10のうちの対向する2つの側板10の各々の両端部に形成されている。つまり、スリット11は、4つの側板10の各々に形成されている。
具体的には、スリット11は、4つの側板10のうち隣り合う2つの側板10の接続部分に形成されている。つまり、スリット11は、包装箱1を上面視したときに4つの側板10で構成される矩形状の開口面の4つのコーナー部に形成されており、本実施の形態では、包装箱1には4つのスリット11が形成されている。したがって、スリット11は、上板30を構成するフラップの側面を延長するように形成される。なお、2つの側板10の接続部分は、底板20が地面側に位置するように箱体の包装箱1を置いた場合に、鉛直方向に延びる各側板10の辺そのもののことである。
スリット11は、隣り合う2つの側板10の接続部分の上側部分を分離できるように形成された長尺状の切り込みである。このように、側板10の両端の接続部分にスリット11を形成することによって、スリット11が形成された側板10をスリット11の長さの分だけ折り曲げることが可能となる。なお、図4に示すように、スリット11は、包装箱1を箱体として組み立てる前に、ダンボール板1aに予め形成されている。
スリット11の長さは、例えば、隣り合う2つの側板10の接続部分の上半分の長さ以下であるが、これに限るものではない。本実施の形態において、スリット11の長さは、例えば、隣り合う2つの側板10の接続部分の長さの1/3程度である。本実施の形態において、スリット11の長さは、30mmである。つまり、側板10の折り曲げ量は、30mmである。なお、4つのスリット11の長さは、全て同じにしているが、これに限るものではない。
また、スリット11が形成された側板10には、折り目線12(罫線)が形成されている。折り目線12は、その部分で折り曲げやすいように予め付与された折り目である。折り目線12は、例えば、側板10を半押しすることで形成することができる。
折り目線12は、側板10の両端部の各々に形成されたスリット11の終端同士を結ぶように形成されている。折り目線12を形成することによって、この折り目線12に沿って側板10を折り曲げやすくできる。
本実施の形態において、折り目線12は、側板10の内側に形成されている。つまり、折り目線12は、包装箱1の内側に隠されており、側板10の外側から目立たなくなっている。
また、折り目線12は、上板30の内フラップに接続された側板10に形成されている。具体的には、折り目線12は、第1の上フラップ30aに接続された第1の側板10aと第2の上フラップ30bに接続された第2の側板10bとに形成されている。
そして、図4に示すダンボール板1aを包装箱1として組み立てる際、4つの側板10(第1の側板10a〜第4の側板10d)における隣り合う2つの側板10の接続部分を折り曲げ線として90度ずつ折り曲げるとともに、底蓋となる底板20をアメリカンロック(地獄底)で組み合わせる。具体的には、4つの底板(第1の底板20a〜第4の底板20d)の先端部分同士を箱体の内側に向けて差し込むことで底板20を組み合わせる。これにより、箱体の包装箱1を得ることができる。
上述のとおり、包装箱1には、製品(電球形ランプ3)が収納された個装箱2が収納される。この場合、まず、個装箱2を包装箱1に収納し、その後、上蓋となる上板30を折り曲げる。具体的には、一対の内フラップである第1の上フラップ30a及び第2の上フラップ30bが一対の外フラップである第3の上フラップ30c及び第4の上フラップ30dの内側に隠れる形で、上板30を折り曲げる。その後、図3に示すように、第3の上フラップ30cと第4の上フラップ30dとの合わせ部分(境界部分)に沿って粘着テープ4を貼り付ける。これにより、図3に示すように、包装箱1を封函することができる。
なお、包装箱1の内部に個装箱2が収納された状態で包装箱1に粘着テープ4を貼り付けることで、包装箱1の形崩れを抑制できる。また、側板10に折り目線12を形成することによって部分的に側板10の強度が低下して包装箱1に形崩れが生じる懸念があるが、図3に示すよう内フラップに接続する側板10に折り目線12を形成することで、この折り目線12が形成された側板10に粘着テープ4の切れ端が存在することになり、包装箱1の形崩れを効果的に抑制できる。
次に、個装箱2が収納された包装箱1から個装箱2を取り出すときの取り出し方法について、図5A〜図5Dを用いて説明する。図5A〜図5Dは、実施の形態に係る包装箱1から個装箱2を取り出すときの取り出し方法を説明するための図である。
まず、粘着テープ4で封函された包装箱1(図3)において、包装箱1から粘着テープ4を剥がす。これにより、図5Aに示す状態となる。
次いで、図5Bに示すように、4つの上板30フラップを開く。具体的には、上板30を構成する一対の外フラップ(第3の上フラップ30c及び第4の上フラップ30d)を開いた後、上板30を構成する一対の内フラップ(第1の上フラップ30a及び第2の上フラップ30b)を開く。これにより、個装箱2の上面が露出する。
なお、図5Bに示すように、本実施の形態では、包装箱1には2つの個装箱2が隙間無く収納されている。つまり、個装箱2の外側面と包装箱1の側板10の内面との間にはほとんど隙間が生じていない。
次いで、両端部にスリット11が形成された側板10をスリット11の分だけ折り曲げる。本実施の形態においてスリット11は4つのコーナーに形成されているので、4つの側板10のどれを折り曲げてもよいが、本実施の形態では、図5Cに示すように、折り目線12が形成された第1の側板10a及び第2の側板10bの各々を折り曲げている。具体的には、折り目線12に沿って第1の側板10a及び第2の側板10bの各々の一部を途中で折り曲げる。このように、側板10を折り曲げることによって包装箱1に収納された個装箱2の上部の側面が露出する。
最後に、図5Dに示すように、包装箱1から個装箱2を取り出す。例えば、ユーザは、露出させた個装箱2の側面を手でつまんで引き出すことで、包装箱1から個装箱2を取り出すことができる。
次に、本実施の形態における包装箱1の効果について、図1〜図5Dを参照しながら、図6を用いて説明する。図6は、従来の個装箱1000の斜視図であり、2つの個装箱2が収納された状態を示している。
図6に示すように、包装箱1000に個装箱2が隙間無く敷き詰められていると、包装箱1000と個装箱2との間の隙間がないので、個装箱2を包装箱1000から取り出す際にユーザの手が包装箱1000と個装箱2との間に入りにくい。このため、個装箱2を包装箱1000から取り出すことが非常に困難になっていた。
これに対して、本実施の形態における包装箱1では、図1〜図5Dに示すように、側板10の両端部にスリット11が形成されているので、個装箱2を包装箱1から取り出す際に、スリット11の分だけ側板10を折り曲げることができる。これにより、個装箱2の側面を露出させることができるので、露出させた個装箱2の側面を持って個装箱2を包装箱1から引き出すことができる。つまり、包装箱1に個装箱2が隙間無く敷き詰められていたとしても、包装箱1に収納された個装箱2を簡単に取り出すことができる。
以上、本実施の形態における包装箱1によれば、側板10の両端部にこの側板10の上端から下端に向かってスリット11が形成されている。これにより、包装箱1のサイズを大きくすることなく、収納された個装箱2を簡単に取り出すことができる。
また、本実施の形態では、スリット11が形成された側板10には、この側板10の両端部の各々に形成されたスリット11の終端同士を結ぶ折り目線12が形成されている。
これにより、折り目線12に沿って側板10を容易に折り曲げて広げることができるので、さらに簡単に包装箱1から個装箱2を取り出すことができる。
この場合、本実施の形態のように、折り目線12は、側板10の内側に形成されているとよい。
これにより、折り目線12が包装箱1の内側に隠されて外側から目立たなくできるので、折り目線12を設けることによって包装箱1の外観品位が低下することを抑制できる。
さらに、本実施の形態のように、折り目線12は、上板30を構成する内フラップ(第1の上フラップ30a、第2の上フラップ30b)及び外フラップ(第3の上フラップ30c、第4の上フラップ30d)のうち内フラップに接続された側板10に形成されているとよい。
これにより、包装箱1の外観品位が低下することをさらに抑制することができ、見栄えをよくすることができる。つまり、図3に示すように、粘着テープ4によって包装箱1を梱包する場合、粘着テープ4は外フラップ(第3の上フラップ30c、第4の上フラップ30d)の合わせ部分(境界部分)に沿って貼り付けられる。このため、粘着テープ4の切れ端は、内フラップ(第1の上フラップ30a、第2の上フラップ30b)が接続された側板10(第1の側板10a、第2の側板10b)の表面に位置することになる。つまり、折り目線12が形成された側板10に粘着テープ4の切れ端が存在することになる。言い換えると、折り目線12が形成されていない側板10(第3の側板10c、第4の側板10d)には粘着テープ4の切れ端が存在しなくなる。
この結果、商品情報等が印字されて包装箱1の顔となる側板10(粘着テープ4の切れ端が存在しない側板10)には折り目線12が形成されていないので、包装箱1の見栄えをよくすることができる。つまり、外観品位を低下させうる折り目線12と粘着テープ4の切れ端とを1つの側板10に集中させることによって、包装箱1の顔となる側板10の外観品位を維持させることができる。
したがって、折り目線12を形成して側板10を折り曲げやすくしたとしても、包装箱1の外観品位の低下を抑制して、包装箱1の見栄えをよくすることができる。
また、図1に示すように、本実施の形態において、スリット11は、4つの側板10のうちの対向する2つの側板10の各々の両端部に形成されている。
これにより、対向する一対の側板10を開くように側板10を折り曲げることができるので、包装箱1に収納された個装箱2の対向する側面を露出させることができる。したがって、図5Dに示すように、ユーザは、個装箱2の対向する側面を持つことができるので、個装箱2を簡単に包装箱1から取り出すことができる。
また、図1に示すように、本実施の形態において、スリット11は、4つの側板10のうち隣り合う2つの側板10の接続部分に形成されている。
これにより、上板30を構成するフラップ(第1の上フラップ30a〜第4の上フラップ30d)の両端部とスリット11とがほぼ面一となって連続するので、上板30を構成するフラップ(第1の上フラップ30a〜第4の上フラップ30d)が開いているかのように側板10を折り曲げることができる。つまり、側板10の折り曲げられた部分がフラップの一部として開くことができる。したがって、上板30を構成するフラップを開くと同時に側板10を折り曲げることができるので煩わしい作業を発生させることなく個装箱2の側面を露出させることができるとともに、側板10を折り曲げたときの包装箱1の見栄えをよくすることができる。
また、本実施の形態において、側板10に形成されたスリット11の長さは、全て同じである。
これにより、スリット11が形成された側板10を折り曲げたときの折り曲げ線と、上板30を構成するフラップと側板10との接続部分における折り曲げ線とを平行にすることができる。したがって、上板30を構成するフラップを開く際に側板10を簡単に折り曲げることができる。
また、本実施の形態では、包装箱1には2つの個装箱2を収納したが、これに限るものではない。例えば、図7及び図8に示すように、包装箱1に4つの個装箱2Aを収納してもよい。各個装箱2Aには、1つの電球形ランプ3が収納されている。
ここで、図7及び図8において各個装箱2Aは模式的に示されているが、各個装箱2Aは、例えば、図9に示されるものを用いることができる。
以下、個装箱2Aの詳細な構成について、図9〜図12Bを用いて説明する。図9及び図10は、実施の形態に係る個装箱2Aの斜視図であり、図9は斜め正面から見たときの状態、図10は斜め下方から見たときの状態を示している。図11は、図9のXI−XI線を通る水平面における同個装箱2Aの断面図である。図12A及び図12Bは、図9に示す個装箱2Aを構成するパーツの展開図である。
図9〜図11に示すように、個装箱2Aは、例えば1つの電球形ランプ3を収納する収納箱である。個装箱2Aは、箱体であるケース110と、電球形ランプ3を保持するホルダ120とを有する。個装箱2Aには、電球形ランプ3として、例えばLED電球が収納される。
図9に示すように、ケース110は、個装箱2Aの紙製の外郭部材であって、電球形ランプ3を収納する略直方体の筐体である。
ケース110の側面には、収納された電球形ランプ3を外部から視認できるように透明シート111(透明窓)が設けられている。つまり、ケース110は、窓付き紙箱である。本実施の形態において、透明シート111は、収納された電球形ランプ3(商品)が見える範囲内に限定して設けられている。具体的には、透明シート111は、ケース110の4つの側面のうちの1つの側面に形成されている。透明シート111としては、例えば、透明樹脂シートを用いることができる。
また、図10に示すように、ケース110の底部には開口112が形成されている。開口112は、例えば円形である。また、ケース110には、図9に示すように、収納された電球形ランプ3の口金を挿通する挿通孔113が形成されている。挿通孔113を貫通した電球形ランプの口金は、開口112を介して露出している。これにより、個装箱2Aに電球形ランプ3を収納した状態で、電球形ランプ3の点灯確認を行うことができる。
このように構成されるケース110は、図12Aに示される紙製シート110aを所定の位置で折り曲げて立体化するともに透明シート111を貼り付けることで組み立てることができる。
また、ホルダ120は、図12Bに示される紙製シート120bを所定の位置で折り曲げることで組み立てることができる。
図12Bに示すように、ホルダ120は、電球形ランプ3の一部を保持する保持孔121が形成されている。また、ホルダ120は、図11及び図12Bに示すように、V字形状に折り曲げた部分で電球形ランプ3の一部を保持孔121に嵌め込むことで、電球形ランプ3を保持している。なお、本実施の形態において、ホルダ120の上面視の全体形状は、M字形状となっている。
次に、個装箱2Aに電球形ランプ3を収納するときの収納方法について、図13A〜図13Dを用いて説明する。図13A〜図13Bは、実施の形態に係る個装箱2Aに電球形ランプ3を収納するときの収納方法を説明するための図である。
まず、図13Aに示すように、ホルダ120の保持孔121に電球形ランプ3を嵌め込む。これにより、図13Bに示すように、電球形ランプ3をホルダ120に保持させることができる。次に、図13Cに示すように、ホルダ120に保持された状態の電球形ランプ3をケース110に挿入する。このとき、電球形ランプ3の口金をケース110の挿通孔113に挿通させる。その後、ケース110の上蓋を組み合わせて閉じることによって、図13Dに示すように、電球形ランプ3が収納された個装箱2Aを得ることができる。
ここで、本実施の形態における個装箱2Aの効果について、図9を参照しながら、図14を用いて説明する。図14は、電球形ランプを収納するための個装箱の一例を示す図である。
図14に示すように、これまでの個装箱2Bは、収納された電球形ランプ3が見えるように全体が透明な容器となっている。例えば、個装箱2Bは、透明樹脂シートを折り曲げることによって組み立てられていた。しかしながら、容器として用いられる透明樹脂シートは折り曲げにくいので個装箱2Bとして組み立てるのに時間がかかり、作業性が悪かった。また、全体を透明樹脂シートによって個装箱2Bを構成していたので、材料コストが高くなっていた。
これに対して、本実施の形態における個装箱2Aでは、紙製シート110aをベースに組み立てられているとともに一部に透明シート111が設けられている。これにより、個装箱2Aに収納された電球形ランプ3を外部から見ることができつつ、図14に示す個装箱2Bと比べて、組み立てやすくなって作業性が向上するとともに材料コストを抑えることができる。
以上、本発明に係る包装箱及び個装箱について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、スリット11は、側板10の両端部に形成されていたが、側板10の両端部の一方のみに形成されていてもよい。つまり、スリット11は、側板10の両端部の少なくとも一方に形成されていればよい。スリット11を側板10の両端部の一方のみに形成した場合でも、側板10を折り曲げることで包装箱1に収納された個装箱2の側面を露出させることができる。
また、上記実施の形態では、スリット11は、4つの側板10の全てに形成されていたが、これに限るものではない。つまり、スリット11は、4つの側板10のうちの少なくとも1つの側板10の両端部に形成されていればよい。
その他、実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 包装箱
2、2A 個装箱
3 電球形ランプ(ランプ)
10 側板
11 スリット
12 折り目線
20 底板
30a 第1の上フラップ(内フラップ)
30b 第2の上フラップ(内フラップ)
30c 第3の上フラップ(外フラップ)
30d 第4の上フラップ(外フラップ)

Claims (10)

  1. 1つ以上の個装箱を収納する包装箱であって、
    直方体状の箱体の4つの側面を構成する4つの側板と、
    前記箱体の底面を構成する底板とを備え、
    前記4つの側板のうちの少なくとも1つの側板の両端部の少なくとも一方には、当該側板の上端から下端に向かってスリットが形成されている
    包装箱。
  2. 前記スリットは、前記側板の両端部に形成されている
    請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記スリットが形成された前記側板には、前記両端部の各々に形成された前記スリットの終端同士を結ぶ折り目線が形成されている
    請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記折り目線は、前記側板の内側に形成されている
    請求項3に記載の包装箱。
  5. さらに、前記4つの側板に接続され且つ前記箱体の上面を構成する一対の内フラップ及び一対の外フラップを備え、
    前記折り目線は、前記内フラップに接続された前記側板に形成されている
    請求項3又は4に記載の包装箱。
  6. 前記スリットは、前記4つの側板のうちの対向する2つの側板の各々の両端部に形成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装箱。
  7. 前記スリットは、前記4つの側板のうち隣り合う2つの側板の接続部分に形成されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装箱。
  8. 前記スリットの長さは、全て同じである
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装箱。
  9. 前記包装箱には、複数の前記個装箱が敷き詰められる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の包装箱。
  10. 前記個装箱にはランプが収納される
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装箱。
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