JP2017019126A - 成形用金型、押出成形装置、押出成形方法 - Google Patents
成形用金型、押出成形装置、押出成形方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017019126A JP2017019126A JP2015136573A JP2015136573A JP2017019126A JP 2017019126 A JP2017019126 A JP 2017019126A JP 2015136573 A JP2015136573 A JP 2015136573A JP 2015136573 A JP2015136573 A JP 2015136573A JP 2017019126 A JP2017019126 A JP 2017019126A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- extrusion
- temperature
- die
- mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】成形用金型から均一に成形品を押し出すことができる成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を提供する。【解決手段】熱で粘度が変化する材料を練り上げた材料を押出成形して成形品1cを製造するために使用する成形用金型4は、成形用金型4は、成形品1cの搬送方向Bに複数の金型4A、4Bに分割され、複数の金型4A、4Bの間に、搬送方向に延在する断熱部材D2、D3を備え、少なくとも一個の金型は、金型の温度を調整する温度調整器42A、42Bを備える。【選択図】図3
Description
この発明は、成形用金型、押出成形装置、押出成形方法に関するものである。
成形形状が複雑な物を製造する押出成形においては、成形物の形状を安定させるため、押出用金型と成形用金型の2つの金型を利用している。まず、押出器により押し出された材料は、押出用金型により概ねの形状を成形され、さらに、下流にある成形用金型により所望の形状に成形される。
押出成形において利用する材料としては、材料の温度が高い場合に軟化し、材料の温度が低い場合に硬化する性質があるものを利用する。押出成形装置として、例えば、特許文献1に示すような押出成形装置が提案されている。当該押出成形装置では、ダイの流路内に、成形品の押し出し方向に金型温度を制御する機構を備えている。
特許文献1に記載の押出成形装置では、成形用金型の温度が低いことにより材料が成形用金型内で硬化し、成形用金型内部において成形品が詰まることにより、成形品が所望の形状とならない、押出成形装置が停止する、もしくは押出成形装置が故障もしくは破損するといった問題があった。
さらに、成形品の詰まりを防止するため成形用金型と押出用金型とを一体とした場合、金型内側面の表面状態や金型の形状及び押出器から押し出される材料圧力の不均一性などに起因し、金型から成形品が均一に流出せず、成形品の一部が早く流出することで、成形品の形状が所望の形状とならないという課題があった。
さらに、成形品の詰まりを防止するため成形用金型と押出用金型とを一体とした場合、金型内側面の表面状態や金型の形状及び押出器から押し出される材料圧力の不均一性などに起因し、金型から成形品が均一に流出せず、成形品の一部が早く流出することで、成形品の形状が所望の形状とならないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、成形品を成形用金型の内部の成形品通過穴から均一に押し出すことができ、成形品を所望の形状に保つことができる成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を提供することを目的とする。
この発明に係る成形用金型は、
熱で粘度が変化する材料を練り上げた材料を押出成形して成形品を製造するために使用する成形用金型であって、
前記成形用金型は、前記成形品の搬送方向に平行に複数の金型に分割され、
複数の前記金型の間に、前記搬送方向に延在する断熱部材を備え、
少なくとも一個の前記金型は、前記金型の温度を調整する温度調整器を備えたものである。
熱で粘度が変化する材料を練り上げた材料を押出成形して成形品を製造するために使用する成形用金型であって、
前記成形用金型は、前記成形品の搬送方向に平行に複数の金型に分割され、
複数の前記金型の間に、前記搬送方向に延在する断熱部材を備え、
少なくとも一個の前記金型は、前記金型の温度を調整する温度調整器を備えたものである。
この発明に係る押出成形装置は、
前記成形用金型と、
前記材料を練り上げて前記成形用金型側に押し出す押出器と、
前記成形用金型によって成形された前記成形品を冷却する冷却器と、
前記冷却器の下流側に備えられ、前記成形品を冷却して引き取る引き取り器とを備えたものである。
前記成形用金型と、
前記材料を練り上げて前記成形用金型側に押し出す押出器と、
前記成形用金型によって成形された前記成形品を冷却する冷却器と、
前記冷却器の下流側に備えられ、前記成形品を冷却して引き取る引き取り器とを備えたものである。
この発明に係る、押出成形方法は、
前記押出成形装置を用いた押出成形方法において、
前記成形用金型を構成する少なくとも一個の前記金型の温度を他の前記金型の温度と異なる温度に調整するものである。
前記押出成形装置を用いた押出成形方法において、
前記成形用金型を構成する少なくとも一個の前記金型の温度を他の前記金型の温度と異なる温度に調整するものである。
この発明に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法によれば、成形用金型を構成する複数の金型の間に搬送方向に断熱材を配置し、各金型の温度を個別に調整できる。これにより、成形用金型の形状や表面状態、押出器から材料が押し出される時の圧力差などにより、成形用金型の各金型とその内側の成形品通過穴を通過する中間成形品との間に発生する摩擦力、粘着力の差を部分的に調整できるので、成形品を均一に成形用金型から押し出すことができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて説明する。なお、本明細書中で「上流側」というときは、成形品が流れる方向(搬送方向)の上手側をいう。また、「下流側」とは成形品が流れる方向の下手側をいう。
図1(a)は、この発明の実施の形態1に係る押出成形装置100の全体概念図であり、押出成形装置100の上面図である。
図1(b)は、図1(a)の押出成形装置100の側面図である。
押出成形装置100は、材料投入器6と、材料投入器6に接続された押出器2と、押出器2の下流側に接続された押出用金型3と、押出用金型3の下流側に断熱材D1を介して接続された成形用金型4(サイジングダイとも言う)と、成形用金型4の下流側に配置された冷却器81と、さらに冷却器81の下流側に配置された引き取り器82とからなる。
以下、本発明の実施の形態1に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて説明する。なお、本明細書中で「上流側」というときは、成形品が流れる方向(搬送方向)の上手側をいう。また、「下流側」とは成形品が流れる方向の下手側をいう。
図1(a)は、この発明の実施の形態1に係る押出成形装置100の全体概念図であり、押出成形装置100の上面図である。
図1(b)は、図1(a)の押出成形装置100の側面図である。
押出成形装置100は、材料投入器6と、材料投入器6に接続された押出器2と、押出器2の下流側に接続された押出用金型3と、押出用金型3の下流側に断熱材D1を介して接続された成形用金型4(サイジングダイとも言う)と、成形用金型4の下流側に配置された冷却器81と、さらに冷却器81の下流側に配置された引き取り器82とからなる。
図2(a)は、成形品1cの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
図2(b)は、成形品1c(成形用金型4を通過後の成形品)の側面図である。図2に示す成形品1cは、成形品の一例である。
成形品1cを押出成形する場合を例とし、本発明を説明する。成形品1cは、長手方向に垂直な断面が、L字形状の多角柱である。
図2(b)は、成形品1c(成形用金型4を通過後の成形品)の側面図である。図2に示す成形品1cは、成形品の一例である。
成形品1cを押出成形する場合を例とし、本発明を説明する。成形品1cは、長手方向に垂直な断面が、L字形状の多角柱である。
次に、押出成形装置100の押出用金型3と成形用金型4の詳細を説明する。
図3(a)は、図1(b)の押出用金型3を上流側から見た図である。
図3(b)は、図1(b)の押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の側面拡大図である。
図3(c)は、図1(b)の成形用金型4を下流側から見た図である。
図1(b)、図3(b)に示すように、断熱材D1は、押出用金型3と成形用金型4との間に挟まれ、押出用金型3と、断熱材D1と、成形用金型4とは、一体として押出器2の下流側に設置されている。
図3(a)は、図1(b)の押出用金型3を上流側から見た図である。
図3(b)は、図1(b)の押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の側面拡大図である。
図3(c)は、図1(b)の成形用金型4を下流側から見た図である。
図1(b)、図3(b)に示すように、断熱材D1は、押出用金型3と成形用金型4との間に挟まれ、押出用金型3と、断熱材D1と、成形用金型4とは、一体として押出器2の下流側に設置されている。
押出用金型3は、口金と呼ばれこともある。押出用金型3は、完成品である成形品1cの概略形状を有する中間成形品を仮成形するためのものである。押出用金型3の中間成形品通過穴3Hの大きさは、所望の成形品1cの外形形状よりも大きなものとする。成形用金型4は、中間成形品に対して、さらに形状を安定化させて成形品1cを形成するためのものである。成形用金型4の成形品通過穴4Hは、所望の成形品1cの外形形状と同等とする。断熱材D1は、押出用金型3と成形用金型4とを熱的に絶縁し、かつ中間成形品が押出用金型3と成形用金型4の間で外部空間に流出しないことを目的として設置する。なお、各金型及び断熱材D1の内部形状は、搬送方向Bに向かって変化しても良い。
押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の内側を中間成形品が通過する時に、中間成形品と、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4との間に発生する摩擦力や粘着力、もしくはその両方によって各部材が分離しないような構成とする。各部材が分離しないための構成例として、お互いをボルト及びナットで締結する方法、クランプで締結する方法、接着剤で接着する方法があるが、これらに限定しない。また、図では押出用金型3は一個の金型で構成しているが、押出用金型3を複数の金型の集合体で構成しても良い。
また、成形用金型4は、成形用金型4Aと成形用金型4Bとに分割されていて、分割方向は、成形品1cの搬送方向Bである。なお、図では成形用金型4は搬送方向Bと平行に二分割されているが、搬送方向Bに複数に分割されていれば、必ずしも平行に分割されている必要は無い。そして、成形用金型4Aと成形用金型4Bとの間には、断熱材D2と断熱材D3とが挟まれている。断熱材D2、D3は、成形用金型4より熱伝達率が低く、かつ、断熱材D2、D3の耐熱温度は、中間成形品が成形用金型4の内側を通過する時の温度よりも高い。断熱材D2、D3は、成形用金型4Aと成形用金型4Bとを熱的に絶縁し、かつ中間成形品が、成形用金型4Aと成形用金型4Bの間で外部空間に流出しないことを目的とする。断熱材D2、D3に用いる素材の例としてセラミックがあるが、これに限定しない。
成形用金型4A、断熱材D2、D3、成形用金型4Bは、互いに分離しないように固定できる構成とする。各部材が分離しないための構成例として、お互いをボルト及びナットで締結する方法やクランプで締結する方法、接着剤で接着する方法などがある。
成形用金型4A及び成形用金型4Bは、それぞれの金型の内部に液体もしくは気体を通過させることで、金型の温度を変更したり一定に保持したりする機能を提供するそれぞれ独立した配管41A、41Bを内蔵する。そして、それぞれの配管41A、41Bは、成形用金型4A、4Bの内部を通過する液体もしくは気体の温度を独立して調整する温度調整器42A、42B(第一温度調整器)を備える。温度調整器42A、42Bは、それぞれ、温度調整コントローラ42A1、42B1を備える。
温度調整器42A、42Bは、配管41A、41Bの内部に液体もしくは気体を通過させ、当該液体もしくは気体の温度を変化させたり一定に保つ機構を有する装置であればその原理を限定しない。例としては送風器やポンプがある。温度調節機構としては、電熱線ヒーター、ヒートポンプ式空調器、ペルチェ式空調器、空冷チラー等がある。
成形用金型4は、搬送方向Bに分割された三個以上の金型で構成しても良い。成形用金型4を三個以上の金型で構成する場合は、すべての接合箇所に断熱材を設置しなくても良い。また、この場合は、配管41A、41Bは、断熱材D2、D3に隣接する成形用金型4を構成する一部の金型内のみに配置する構成とする。配管41A、41Bの中を通過させる物質の代表例は、水やエチレングリコール、空気、冷媒(例えばフロン)などであるが、これら以外の液体もしくは気体でも良い。
次に、成形品1cが製造されるまでの工程を説明する。
材料投入器6より投入された材料1aは、押出器2へと導かれる。材料1aは、加熱することによって柔らかくなる性質を持つものであれば、その素材や材質を問わない。代表的な物に、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂材料や、アルミニウムなどの金属材料等がある。
材料投入器6より投入された材料1aは、押出器2へと導かれる。材料1aは、加熱することによって柔らかくなる性質を持つものであれば、その素材や材質を問わない。代表的な物に、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂材料や、アルミニウムなどの金属材料等がある。
材料1aは、押出器2内で加熱しながら練り上げられることで、材質が均一化される。その後、材料1aは、押出器2から押出用金型3に導かれる。
次に、押出用金型3で成形された中間成形品は、断熱材D1を介して押出用金型3に接続された成形用金型4に導かれる。
図4は、成形用金型4A及び成形用金型4Bの温度の変化例を示すグラフである。
図4において、横軸は時間、縦軸は成形用金型4A及び成形用金型4Bの温度を示している。なお、図4における縦軸及び横軸の数値は一例である。温度や時間は材料の種類や成形品の形状、押出成形器の仕様によって変化させる必要がある。
図4において、横軸は時間、縦軸は成形用金型4A及び成形用金型4Bの温度を示している。なお、図4における縦軸及び横軸の数値は一例である。温度や時間は材料の種類や成形品の形状、押出成形器の仕様によって変化させる必要がある。
ここで、材料1aが柔らかくなる温度が120度、成形品1cを安定して成形するために必要な温度を30度と仮定し、例えば、成形用金型4全体の温度を30度に設定するとする。成形品の材料1aや成形品1cの形状、押出器2の特性や成形用金型4の形状、各金型の内面積の差などにより、成形品1cが成形用金型4から射出される際、成形用金型4B部分から射出される成形品1cの部分の方が、成形用金型4Aから射出される部分より射出速度が遅くなる。
このような場合は、まず、配管41A、41Bの内部を通過する液体もしくは気体の温度を、温度調整器42A、42Bによりそれぞれ120度に設定して押出成形を開始する。このとき、成形用金型4A及び成形用金型4Bの温度が高いため、成形品1cの形状は安定しないが、成形用金型4A及び成形用金型4Bで詰まることなく成形が可能となる。
この状態で、成形品1cの先端を冷却器81と引き取り器82内を通過させる。形状が安定しない成形品1cの先端が引き取り器82を通過した後、成形用金型4A内を通過する液体もしくは気体の温度を30度に、成形用金型4B内を通過する気体もしくは気体の温度を40度まで低下させる。
この結果、成形品1cの、成形用金型4Aから排出される部分と、成形用金型4Bから排出される部分の排出スピードが同等となり成形品1cの形状が安定する。
成形用金型4から出た成形品1cは、冷却器81により冷却される。冷却器81は、材料1aや成形品1cの形状に応じて、水冷や空冷などの方法により成形品1cを冷却する。冷却器81を通った成形品1cは、引き取り器82にて引き取られ完成品となる。
なお、本実施の形態では、1種類の材料のみを使用する場合について説明したが、2種類以上の材料を混合して成形する多色成形においても、本発明は適用可能である。また、図1は、押出成形の主要な装置のみを記載したものであり、この他の装置、例えば材料乾燥器や材料搬送器、成形品切断器、成形品梱包器などがあっても、本発明は適用可能である。
本発明の実施の形態1に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法によれば、成形用金型4を構成する複数の金型の間に搬送方向Bに断熱材を配置し、各金型に設けた配管41A、41B内を巡回する液体もしくは気体の温度を個別に調整できる。これにより、成形用金型4の形状や表面状態、押出器2から材料1aが押し出される時の圧力差などにより、成形用金型4の各金型とその内側を通過する成形品との間に発生する摩擦力、粘着力の差を部分的に調整できるので、成形品1cを均一に成形用金型4から押し出すことができる。また、成形工程開始直後における成形品1cの成形用金型4内での詰まりを防止することが可能となる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図5(a)は、押出用金型3を上流側から見た図である。
図5(b)は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型204の側面拡大図である。
図5(c)は、図5(b)の成形用金型204を下流側から見た図である。
以下、本発明の実施の形態2に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図5(a)は、押出用金型3を上流側から見た図である。
図5(b)は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型204の側面拡大図である。
図5(c)は、図5(b)の成形用金型204を下流側から見た図である。
実施の形態1では、成形用金型4A、4Bの温度を個別に変更するために、成形用金型4A、4Bの内部に配管41A、41Bを設け、配管41A、41B内を通過させる液体もしくは気体の温度を温度調整器42A、42Bを用いて調整した。
本実施の形態では、成形用金型204A、204Bの外周面に温度調整器242A、242B(第二温度調整器)を設けている。温度調整器242A、242Bは、通電することにより発熱する金属等を用いる(実施の形態1と同様に液体もしくは気体を用いても良い)。温度調整器242A、242Bは、それぞれ温度調整コントローラ242A1、242B1を備える。その他の構成については実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、成形用金型204A、204Bの外周面に温度調整器242A、242B(第二温度調整器)を設けている。温度調整器242A、242Bは、通電することにより発熱する金属等を用いる(実施の形態1と同様に液体もしくは気体を用いても良い)。温度調整器242A、242Bは、それぞれ温度調整コントローラ242A1、242B1を備える。その他の構成については実施の形態1と同様である。
本発明の実施の形態1に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法によれば、簡易な構成により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図6(a)は、押出用金型3を上流側から見た図である。
図6(b)は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の側面拡大図である。
図6(c)は、図6(b)の成形用金型4を下流側から見た図である。
以下、本発明の実施の形態3に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図6(a)は、押出用金型3を上流側から見た図である。
図6(b)は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の側面拡大図である。
図6(c)は、図6(b)の成形用金型4を下流側から見た図である。
本実施の形態では、それぞれの成形用金型4A、4Bに、実施の形態1で使用した温度調整器42A、42Bと、実施の形態2で使用した温度調整器242A、242Bの二種類の温度調整器を備えている。
本発明の実施の形態3に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法によれば、成形用金型4A、4Bの内部と、外周面に二種類の温度調整器を用いることにより、成形用金型4A、4Bの温度を迅速に変更でき、押出成形装置を本稼働させるための準備時間を短縮することができる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて実施の形態3と異なる部分を中心に説明する。
図7(a)は、押出用金型3を上流側から見た図である。
図7(b)は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の側面拡大図である。
図7(c)は、図7(b)の成形用金型4を下流側から見た図である。
以下、本発明の実施の形態4に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて実施の形態3と異なる部分を中心に説明する。
図7(a)は、押出用金型3を上流側から見た図である。
図7(b)は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の側面拡大図である。
図7(c)は、図7(b)の成形用金型4を下流側から見た図である。
本実施の形態では、押出用金型3の外周面にも温度調整器32を備える。また、温度調整器32には、温度調整コントローラ321が接続されている。実施の形態1で説明したように、押出成形の開始時においては、成形品の温度を高温に設定し、その後、成形用金型4A、4Bの温度を個別に設定した。そこで、押出用金型3にも温度調整器32(第三温度調整器)を設けることにより、初期の加熱を押出用金型側3で行い、成形用金型4A、4Bでは、主に定常運転時の温度調節を行うこととした。
本発明の実施の形態4に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法によれば、押出成形装置の準備段階の加熱を押出用金型3で行い、定常運転時の加熱を成形用金型4A、4Bで行うことにより、成形用金型4A、4Bの温度は当初から定常運転時を想定した温度に設定できるので、例えば上述した準備工程における大幅な加熱状態から、定常運転時の温度に精度良く移行するために必要な時間を短縮できる利点がある。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて実施の形態4と異なる部分を中心に説明する。
図8(a)は、押出用金型3を上流側から見た図である。
図8(b)は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の側面拡大図である。
図8(c)は、図8(b)の成形用金型4を下流側から見た図である。
以下、本発明の実施の形態5に係る成形用金型、押出成形装置、押出成形方法を図を用いて実施の形態4と異なる部分を中心に説明する。
図8(a)は、押出用金型3を上流側から見た図である。
図8(b)は、押出用金型3、断熱材D1、成形用金型4の側面拡大図である。
図8(c)は、図8(b)の成形用金型4を下流側から見た図である。
図に示すように、成形用金型4は、力検出器43aを介して成形用金型台44に取り付けられている。力検出器43aは、押出成形工程において、成形用金型4にかかる力の方向と大きさを測定する。力検出器43aは、成形品1cが、成形用金型4の成形品通過穴4Hを通過する際に、成形品1cと成形品通過穴4Hとの間に生じる摩擦もしくは粘着力もしくはそれらの両方により発生する力の方向と大きさを検出する機能を有する装置であれば、その測定原理は限定しない。力検出器43aの例として、ロードセル型検出器、ばね型検出器、静電容量変化による検出器等がある。
例えば、成形品1cの成形用金型4B内から押し出される部分のスピードの方が、成形用金型4A内から押し出される部分のスピードより遅い場合、成形用金型4にかかる力は通常運転時より大きくなると同時に、成形用金型4に働く力の向きは、搬送方向Bに対してやや下方(図8の紙面下方向)向きとなる。このように、成形用金型4にかかる力の向きの変動から、成形用金型4のどの部分の抵抗が大きくなっているのかを知ることができるので、当該部分の金型の温度だけを上昇させて、成形品1cが均一に成形用金型4から押し出されるように調整できる。
力検出器と成形用金型4の位置関係は、図8で示す位置以外でも良い。図9は、力検出器の他の例を示す図である。例えば、図9に示すように、成形用金型台44bと成形用金型4との間に力検出器43bを挟む構成としても良い。このように、成形品1cが成形品通過穴4Hを通過する際に、成形品1cと成形品通過穴4Hとの間に生じる摩擦もしくは粘着力もしくはそれらの両方により発生する力の大きさと向きを検出できれば、測定位置は限定しない。
この発明の実施の形態5に係る成形用金型4、押出成形装置、押出成形方法によれば、力検出器43a、43bで測定した力の大きさと向きから、成形品1cの不均一な押出状態を検知し、温度調整コントローラ42A1、42B1により配管41A、41B内を通過する液体もしくは気体の温度を変更することにより不具合を解消できる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 押出成形装置、1a 材料、1c 成形品、2 押出器、3 押出用金型、
3H 中間成形品通過穴、4,4A,4B,204,204A,204B 成形用金型、4H 成形品通過穴、41A,41B 配管、
32、42A,42B,242A,242B 温度調整器、
321,42A1,42B1,242A1,242B1 温度調整コントローラ、
43a,43b 力検出器、44,44b 成形用金型台、81 冷却器、
82 引き取り器、D1,D2,D3 断熱材、6 材料投入器、B 搬送方向。
3H 中間成形品通過穴、4,4A,4B,204,204A,204B 成形用金型、4H 成形品通過穴、41A,41B 配管、
32、42A,42B,242A,242B 温度調整器、
321,42A1,42B1,242A1,242B1 温度調整コントローラ、
43a,43b 力検出器、44,44b 成形用金型台、81 冷却器、
82 引き取り器、D1,D2,D3 断熱材、6 材料投入器、B 搬送方向。
Claims (8)
- 熱で粘度が変化する材料を練り上げた材料を押出成形して成形品を製造するために使用する成形用金型であって、
前記成形用金型は、前記成形品の搬送方向に複数の金型に分割され、
複数の前記金型の間に、前記搬送方向に延在する断熱部材を備え、
少なくとも一個の前記金型は、前記金型の温度を調整する温度調整器を備えた成形用金型。 - 前記金型は、前記金型の内部に配設された配管を有し、
前記温度調整器は、前記配管内を通過する液体もしくは気体の温度を調整する第一温度調整器である請求項1に記載の成形用金型。 - 前記温度調整器は、前記金型の外周面に配設した第二温度調整器である請求項1に記載の成形用金型。
- 前記金型は、前記金型の内部に配設された配管を有し、
前記配管内を通過する液体もしくは気体の温度を調整する第一温度調整器と、
前記金型の外周面に配設した第二温度調整器との二種類の前記温度調整器とを備えた請求項1に記載の成形用金型。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の成形用金型と、
前記材料を練り上げて前記成形用金型側に押し出す押出器と、
前記成形用金型によって成形された前記成形品を冷却する冷却器と、
前記冷却器の下流側に備えられ、前記成形品を冷却して引き取る引き取り器とを備えた押出成形装置。 - 前記成形用金型の上流側に、前記材料を仮成形して前記成形用金型に送る押出用金型を備え、
前記押出用金型は、前記押出用金型の温度を調整する第三温度調整器を備えた請求項5に記載の押出成形装置。 - 前記成形用金型にかかる力の大きさと向きを計測する力検出器を備えた請求項5又は請求項6に記載の押出成形装置。
- 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の押出成形装置を用いた押出成形方法において、
前記成形用金型を構成する少なくとも一個の前記金型の温度を他の前記金型の温度と異なる温度に調整する押出成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015136573A JP2017019126A (ja) | 2015-07-08 | 2015-07-08 | 成形用金型、押出成形装置、押出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015136573A JP2017019126A (ja) | 2015-07-08 | 2015-07-08 | 成形用金型、押出成形装置、押出成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017019126A true JP2017019126A (ja) | 2017-01-26 |
Family
ID=57887532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015136573A Pending JP2017019126A (ja) | 2015-07-08 | 2015-07-08 | 成形用金型、押出成形装置、押出成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017019126A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020208753A1 (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-15 | 日本碍子株式会社 | 押出成形機、及び成形体の製造方法 |
WO2021196851A1 (zh) * | 2020-04-02 | 2021-10-07 | 苏州美梦机器有限公司 | 物料输送系统和方法 |
-
2015
- 2015-07-08 JP JP2015136573A patent/JP2017019126A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020208753A1 (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-15 | 日本碍子株式会社 | 押出成形機、及び成形体の製造方法 |
JP6788130B1 (ja) * | 2019-04-10 | 2020-11-18 | 日本碍子株式会社 | 押出成形機、及びセラミックス成形体の製造方法 |
CN112074386A (zh) * | 2019-04-10 | 2020-12-11 | 日本碍子株式会社 | 挤出成型机以及成型体的制造方法 |
CN112074386B (zh) * | 2019-04-10 | 2021-12-14 | 日本碍子株式会社 | 挤出成型机以及成型体的制造方法 |
WO2021196851A1 (zh) * | 2020-04-02 | 2021-10-07 | 苏州美梦机器有限公司 | 物料输送系统和方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100746061B1 (ko) | 다층 블로운 필름 성형기, 및 다층 블로운 필름 성형방법 | |
US11420375B2 (en) | Extruder and method for extruding cord reinforced tire components | |
EP2925497B1 (en) | Extrusion systems and methods with temperature control | |
EA026249B1 (ru) | Экструзионное устройство и способ воздействия на толщину стенок экструдированного пластикового профиля | |
RU2764179C1 (ru) | Экструзионное устройство и способ получения армированных углеродным волокном пластмассовых заготовок | |
JP2017019126A (ja) | 成形用金型、押出成形装置、押出成形方法 | |
US11584058B2 (en) | Method and device for the production control of an extruded plastic product and extrusion system for extruding such a plastic product | |
CN109203428A (zh) | 金属模具安装用的背板、金属模具以及金属模具更换方法 | |
US8801417B2 (en) | Sheet forming die and sheet forming method | |
JP4886648B2 (ja) | 溶融押出装置及び熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 | |
JP2016221730A (ja) | 成形用金型、押出成形装置、押出成形方法 | |
JP5598930B2 (ja) | 押出成形用ダイ及び押出成形用ダイの調整方法 | |
US20160158987A1 (en) | Extrusion tool with heating of the outlet region, method for producing a tubular plastics film | |
JP6442930B2 (ja) | ゴム押出機およびゴム押出物の押出制御方法 | |
JP2000158516A (ja) | Tダイ用リップクリアランス調整装置 | |
JP2000176990A (ja) | Tダイのリップクリアランス調整方法 | |
JP2013202794A (ja) | 押出成形用ダイ及びこのダイによるシート状物の製造方法 | |
JP2017177349A (ja) | フィルム成形装置 | |
JP2016155333A (ja) | 管状体の製造装置及び製造方法 | |
JP2016155332A (ja) | 管状体の製造装置及び製造方法 | |
JP4438454B2 (ja) | シートの製造方法及びシート成形用口金 | |
JP2016043683A (ja) | シート成形口金 | |
JP2013129164A (ja) | 管状体の製造装置、管状体の製造方法 | |
JP2021142661A (ja) | ゴム部材の製造方法、押出機用口金及び押出装置 | |
JP4986048B2 (ja) | マンドレルの製造方法及びその装置 |