JP2017019066A - ハンドユニット及び把持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】解放動作時に可動爪を把持対象物に対し僅かに開いた状態とすることを課題とする。【解決手段】ハンドユニットは、固定爪と、前記固定爪に対し離接可能な可動爪と、圧縮流体により駆動される第1のピストンにより前記可動爪を開閉させる第1の爪開閉部と、圧縮流体により駆動され、最大ストローク量が前記第1のピストンの最大ストローク量よりも小さく、前記可動爪が設けられた第2のピストンを備えると共に、前記第1のピストンの移動に伴って移動する第2の爪開閉部と、前記固定爪に前記可動爪を接近させる把持動作時は、前記第1の爪開閉部を稼働させ、前記可動爪を前記固定爪から離間させる解放動作時は、前記第2のピストンを稼働させる制御部と、前記解放動作時に、前記第2の爪開閉部の移動を制限する移動制限部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ハンドユニット及び把持装置に関する。
昨今、産業用ロボット等において、圧縮エア等の圧縮流体によって駆動されるシリンダ装置を用いてハンドユニットの爪を開閉し、把持対象物の把持及び解放を行う提案がされている(例えば、特許文献1)。
特開昭59−73290号公報
ところで、ハンドユニットや、これを備えた把持装置は、例えば、開閉可能に設けられた爪により把持した部材を所定位置へ移動した後、把持していた部材を解放し、爪を退避させる。ここで、仮に、爪の開閉にモータ等のアクチュエータを用いるとその稼働量に応じた爪の開閉量を得ることができるが、爪の開閉に圧縮流体によって駆動されるシリンダ装置を用いると、以下の不都合が生じると考えられる。ハンドユニットが把持対象物を把持するとき、可動する爪のストローク量を大きく設定し、爪間が大きく開くようにしておくと、爪が把持対象物に衝突する可能性が低下し、爪を把持対象物に接近させ易くなり、把持動作が容易となる。
しかしながら、圧縮流体によって駆動されるシリンダ装置により開閉される爪は、シリンダ装置のストローク量が一定であることに起因して解放時の爪のストローク量も一定である。すなわち、爪を任意の位置で停止させることができない。このため、把持動作の容易性を重視して爪のストローク量を大きく設定しておくと、爪の解放動作時に把持対象物の実装位置周囲の部材に爪が接触する可能性が高くなる。高密度実装が求められる電子機器等の製造においては、このような事象が生じやすい。このような事象を回避する観点からは、爪のストローク量は小さい方がよい。
このように、把持動作と解放動作とでは、爪のストローク量に対する要請が異なっている。従来のシリンダ装置を用いた場合、双方の要請を両立し、爪の解放動作時に把持状態の爪を僅かに開いた状態とすることは困難である。特許文献1も把持状態の爪を僅かに開いた状態とすることは想定していない。
1つの側面では、本明細書開示のハンドユニット及び把持装置は、解放動作時に可動爪を把持対象物に対し僅かに開いた状態とすることを課題とする。
本明細書開示のハンドユニットは、固定爪と、前記固定爪に対し離接可能な可動爪と、圧縮流体により駆動される第1のピストンにより前記可動爪を開閉させる第1の爪開閉部と、圧縮流体により駆動され、最大ストローク量が前記第1のピストンの最大ストローク量よりも小さく、前記可動爪が設けられた第2のピストンを備えると共に、前記第1のピストンの移動に伴って移動する第2の爪開閉部と、前記固定爪に前記可動爪を接近させる把持動作時は、前記第1の爪開閉部を稼働させ、前記可動爪を前記固定爪から離間させる解放動作時は、前記第2のピストンを稼働させる制御部と、前記解放動作時に、前記第2の爪開閉部の移動を制限する移動制限部と、を備える。
また、本明細書開示の把持装置は、固定爪と、前記固定爪に対し離接可能な可動爪と、圧縮流体により駆動される第1のピストンにより前記可動爪を開閉させる第1の爪開閉部と、圧縮流体により駆動され、ストロークが前記第1のピストンの最大ストローク量よりも小さく、前記可動爪が設けられた第2のピストンを備えると共に、前記第1のピストンの移動に伴って移動する第2の爪開閉部と、前記固定爪に前記可動爪を接近させる把持動作時は、前記第1の爪開閉部を稼働させ、前記可動爪を前記固定爪から離間させる解放動作時は、前記第2のピストンを稼働させる制御部と、前記解放動作時に、前記第2の爪開閉部の移動を制限する移動制限部と、を備えるハンドユニットと、前記ハンドユニットを移動させる移動ステージと、を備える。
本明細書開示のハンドユニット及び把持装置は、解放動作時に可動爪を把持対象物に対し僅かに開いた状態とすることができる。
図1は第1実施形態の把持装置のブロック図である。 図2は第1実施形態のハンドユニットの主要部を模式的に示す説明図である。 図3は第1実施形態の把持装置の制御の一例を示すフローチャートである。 図4(A)は第1実施形態のハンドユニットの把持動作前の様子を示す説明図であり、図4(B)は第1実施形態のハンドユニットの把持動作時の様子を示す説明図であり、図4(C)は第1実施形態のハンドユニットの解放動作後の様子を示す説明図である。 図5は第1実施形態における把持装置の動作と各部の状態との関係をまとめたテーブルである。 図6は第2実施形態のハンドユニットの主要部を模式的に示す説明図である。 図7(A)〜(C)は第1噛合歯と第2噛合歯とが噛み合う様子を示す説明図である。 図8(A)は第3実施形態のハンドユニットの把持動作前の様子を示す説明図であり、図8(B)は第3実施形態のハンドユニットの把持動作時の様子を示す説明図であり、図8(C)は第3実施形態のハンドユニットの解放動作後の様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、第1実施形態の把持装置100について、その概略構成について説明する。図1は第1実施形態の把持装置100のブロック図である。把持装置は、電子部品を基板上の実装箇所に搬送する。把持装置100は、ハンドユニット1、制御部110、移動ステージ111、撮像装置113及びエア供給源114を備える。把持装置100は、ハンドユニット1により、実装対象物である基板51への実装部品であって、把持対象物となるワーク50を把持する。把持されたワーク50は、基板51の所定位置に搬送される。ワーク50は、ストック部55にストックされており、基板51は、作業台56上に設置されている。従って、ハンドユニット1は、ストック部55上のワーク50を把持し、そのワーク50を作業台56上に設置された基板51の所定位置まで搬送する。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶部を備えたコンピュータ(PC)を用いている。移動ステージ111は、モーターコントローラ112を介して制御部110と電気的に接続されている。移動ステージ111には、ハンドユニット1が搭載され、ハンドユニット1をX方向、Y方向及びZ方向に移動させ、また、ハンドユニット1をX方向、Y方向及びZ方向の各方向に沿った回転軸により回転させる。
撮像装置113は、ハンドユニット1により把持されて基板51の上方に搬送されたワーク50の位置を確認するために用いられる。撮像装置113は、制御部110と電気的に接続されており、制御部110は、撮像装置113によって撮影された画像に基づいて移動ステージ111を稼働させ、ハンドユニット1の位置、姿勢制御を行う。
ハンドユニット1は、後に詳説するように、第1シリンダ本体11、第2シリンダ本体21及び第3シリンダ本体33を備えている。これらのシリンダ本体11、21、33には、圧縮流体の一例である圧縮エアが導入される。このため、シリンダ本体11、21、33は、それぞれエア供給源114と接続されている。具体的に、第1シリンダ本体11は、第1エア経路115aによりエア供給源114と接続されている。第2シリンダ本体21は、第2エア経路115bによりエア供給源と接続されている。第3シリンダ本体33は第3エア経路115cによりエア供給源114と接続されている。第1エア経路115aには、第1電磁弁116aが設置されており、第2エア経路115bには、第2電磁弁116bが設置されている。また、第3エア経路115cには、第3電磁弁116cが設置されている。第1電磁弁116a、第2電磁弁116b及び第3電磁弁116cは、制御部110と電気的に接続されており、その開閉状態が制御される。
つぎに、図2を参照しつつ、ハンドユニット1について詳細に説明する。図2は、第1実施形態のハンドユニット1の主要部を模式的に示す説明図である。ハンドユニット1は、ブロック状の台座部2に固定された固定爪3を備える。また、ハンドユニット1は、台座部2に連設された支柱4を備える。台座部3は、移動ステージ111に取り付けられる。これにより、ハンドユニット1は、移動及び回転可能な状態とされている。
ハンドユニット1は、固定爪3に対して離接可能な可動爪28を備えている。この可動爪28の設置については、後に説明する。
ハンドユニット1は、圧縮エアにより駆動される第1のピストン12により可動爪28を開閉させる第1シリンダ装置10を備える。第1シリンダ装置10は、第1の爪開閉部の一例である。第1シリンダ装置10は、台座部2に固定された第1シリンダ本体11を備える。第1シリンダ本体11の後端側には、エア出入口11aが設けられている。このエア出入口11aには、第1エア経路115aが接続されている。第1シリンダ本体11内には、第1のピストン12が摺動可能に収納されている。第1のピストン12は、第1シリンダ本体11の内周面に接触して摺動する摺動部12aと、この摺動部12aから延設されたロッド部12bを備える。ロッド部12bの端部は、第1シリンダ本体11の先端側から外部へ露出するように設けられている。第1シリンダ本体11内には、その内周面と、摺動部12aとによって囲まれたエア室13が形成されている。エア出入口11aは、このエア室13に通じている。第1シリンダ本体11内には、ロッド部12bを第1シリンダ本体11内に収納する側に付勢するバネ部材14が収納されている。バネ部材14は、エア室13から摺動部12aを隔てた領域に収納されている。第1のピストン12は、エア室13内に圧縮エアが導入されるとロッド部12bを第1シリンダ本体11の外側へ押し出すように移動し、エア室13内の圧縮エアが大気開放されるとバネ部材14により元位置に復帰する。第1のピストン12の最大ストローク量はL1である。
ロッド部12bの先端部には、取付部材15が設けられている。取付部材15は、ロッド部12bの先端部に固定された接続部15aと、この接続部15aから第1シリンダ本体11の天面に沿って延びるように設けられた搭載部15bを備えている。搭載部15bと第1シリンダ本体11との間には、スライダ部16が設けられている。このような取付部材15は、第1のピストン12の往復動作に伴って往復動作をすることができる。
搭載部15bには、圧縮エアにより駆動され、最大ストローク量L2が第1のピストン12の最大ストローク量L1よりも小さく、可動爪28が設けられた第2のピストン22を備える第2シリンダ装置20が設置されている。第2シリンダ装置20は、搭載部15b上に設置されることにより、第1のピストン12の移動に伴って移動する。第2シリンダ装置20は、第2の爪開閉部の一例である。具体的に、第2シリンダ装置20は、搭載部15bに固定された第2シリンダ本体21を備える。第2シリンダ本体21の後端側には、エア出入口21aが設けられている。このエア出入口21aには、第2エア経路115bが接続されている。第2シリンダ本体21内には、第2のピストン22が摺動可能に収納されている。第2のピストン22は、第2シリンダ本体21の内周面に接触して摺動する摺動部22aと、この摺動部22aから延設されたロッド部22bを備える。ロッド部22bの端部は、第2シリンダ本体21の先端側から外部へ露出するように設けられている。第2シリンダ本体21内には、その内周面と、摺動部22aとによって囲まれたエア室23が形成されている。エア出入口21aは、このエア室23に通じている。第2シリンダ本体21内には、ロッド部22bを第2シリンダ本体21内に収納する側に付勢するバネ部材24が収納されている。バネ部材24は、エア室23から摺動部22aを隔てた領域に収納されている。第2のピストン22は、エア室23内に圧縮エアが導入されるとロッド部22bを第2シリンダ本体21の外側へ押し出すように移動し、エア室23内の圧縮エアが大気開放されるとバネ部材24により元位置に復帰する。
ロッド部22bの先端部には、取付部材25及びブラケット27を介して可動爪28が設けられている。取付部材25は、ロッド部22bの先端部に固定された接続部25aと、この接続部25aから第2シリンダ本体21の天面に沿って延びるように設けられた延設部25bを備えている。延設部25bと第2シリンダ本体21との間には、スライダ部26が設けられている。このような取付部材25は、第2のピストン22の往復動作に伴って往復動作をすることができる。接続部25aには、ブラケット27が取り付けられている。そして、ブラケット27には、可動爪28が設けられている。これにより、可動爪28は、第2のピストン22の往復動作に伴って往復動作をすることができる。可動爪28には固定爪3と対向する面に凸状の接触部28aが設けられている。
第2シリンダ装置20は、第1のピストン12に接続された取付部材15が備える搭載部15bに固定されているため、第1シリンダ装置10が備える第1のピストン12の移動に伴って移動する。このため、第1のピストン12の動作により、可動爪28を開閉させることができる。
すなわち、可動爪28は、第1のピストン12の動作によっても第2のピストン22の動作によっても開閉可能である。ただし、第2のピストン22の最大ストローク量は、第1のピストン12の最大ストローク量よりも小さく、いずれのピストンを作動させるかは、ハンドユニット1に求められる動作に応じて決定される。
第1シリンダ装置10及び第2シリンダ装置20は、それぞれ制御部110によって制御される。制御部110は、固定爪3に可動爪28を接近させる把持動作時は、第1シリンダ装置10を稼働させる。すなわち、制御部110は、第1のピストン12を稼働させる。そして、可動爪28を固定爪3から離間させる解放動作時は、第2シリンダ装置20が備える第2のピストン22を稼働させる。
ハンドユニット1は、ワーク50を把持した可動爪28の解放動作時に、第2シリンダ装置20の移動を制限する移動制限部30を備える。移動制限部30は、支柱4に回転軸部材31を介して取り付けられたアーム部材32を備える。アーム部材32は、回転軸部材31を支点として揺動することができる。アーム部材32の先端部には、取付部材15、より具体的に、搭載部15bに押し付けられるパッド部32aが設けられている。このパッド部32aが搭載部15bに押し付けられると、搭載部15bが設けられた取付部材15の移動が制限される。この結果、第2シリンダ装置20の移動が制限される。このように、第2シリンダ装置20の移動を制限するのは、ワーク50を把持した状態の可動爪28を開いたときに、ワーク50と可動爪28との間隔を維持するためである。仮に、移動制限部30が機能しておらず、取付部材15が移動可能な状態で第2のピストン22を作動させて可動爪28を開こうとすると、第1シリンダ装置10が備えるバネ部材14の弾性力により第2シリンダ装置20が移動してしまう。すなわち、第2のピストン22を作動させた分だけ第2シリンダ装置20が動いてしまい、ワーク50と可動爪28とを離間させることができなくなる。移動制限部30は、このような現象を回避するものである。
移動制限部30は、第3シリンダ本体33を備える。第3シリンダ本体33は、台座部2上に立てた状態で固定されている。第3シリンダ本体33の上端側には、エア出入口33aが設けられている。このエア出入口33aには、第3エア経路115cが接続されている。第3シリンダ本体33内には、第3のピストン34が摺動可能に収納されている。第3のピストン34は、第3シリンダ本体33の内周面に接触して摺動する摺動部34aと、この摺動部34aから延設されたロッド部34bを備える。ロッド部34bの端部は、第3シリンダ本体33の上端縁から外部へ露出するように設けられている。第3シリンダ本体33内には、その内周面と、摺動部34aとによって囲まれたエア室35が形成されている。エア出入口33aは、このエア室35に通じている。
第3シリンダ本体33内には、ロッド部34bを第3シリンダ本体33内から押し出す側に付勢するバネ部材36が収納されている。バネ部材36は、エア室35から摺動部34aを隔てた領域に収納されている。なお、第3シリンダ本体33では、第1シリンダ本体11、第2シリンダ本体21とは異なり、バネ部材とエア室の配置が異なっている。すなわち、第3シリンダ本体33では、ロッド部34bが延びる側にエア室35が設けられており、摺動部34aの下側にバネ部材36が収納されている。
第3シリンダ本体33から露出したロッド部34bの先端部は、回転待遇によりアーム部材32と接続されている。これにより、第3のピストン34の上下方向の往復運動に伴って、アーム部材32が揺動する。具体的に、エア室35内に圧縮エアを導入し、第3のピストン34を押し下げることにより、アーム部材32が図2中、時計回りに回転し、パッド部32aが搭載部15bに押し付けられる。アーム部材32は、エア室35内の圧縮エアが大気開放されるとバネ部材36により元位置に復帰する。これにより、パッド部32aも搭載部15bから離れ、取付部材15、第1のピストン12も移動できるようになる。
なお、本実施形態では、第2シリンダ装置20を第1のピストン12に接続された取付部材15に搭載した2階建て構造としている。これは、第2シリンダ装置20を第1のピストン12の移動に伴って移動させるための措置であるが、このような構造に限定されるものではなく、他の配置としてもよい。
つぎに、図3乃至図5を参照しつつ、把持装置100の動作の一例につき、説明する。図3は第1実施形態の把持装置100の制御の一例を示すフローチャートである。図4(A)は第1実施形態のハンドユニット1の把持動作前の様子を示す説明図であり、図4(B)は第1実施形態のハンドユニット1の把持動作時の様子を示す説明図であり、図4(C)は第1実施形態のハンドユニット1の解放動作後の様子を示す説明図である。図5は第1実施形態における把持装置100の動作と各部の状態との関係をまとめたテーブルである。
ステップS1では、移動ステージ111によりハンドユニット1をストック部55の上方へ移動させ、ワーク50のストック位置まで下降させる。このときのハンドユニット1は、図4(A)に示すように可動爪28を開いた状態となる。図5に示す表を参照すると、把持動作前のハンドユニット1では、エア室13に圧縮エアが導入され、第1のピストン12が開き側へ移動する。すなわち、第1電磁弁116aが開弁され、圧縮エアがエア室13に導入される。これにより、第1のピストン12が移動し、可動爪28を開く。このとき、第1のピストン12は、最大ストローク量L1分移動する。ここで、最大ストローク量L1は、図4(A)に示すように、エア室13に圧縮エアが導入され、第1のピストン12が最も移動した状態において、固定爪3の可動爪28との対向面から可動爪28の接触部28aの頂部までの距離となる。
把持動作前のハンドユニット1では、第2シリンダ装置20のエア室23は、大気開放された状態となっており、第2のピストン22は、バネ部材24に付勢され最も閉じた状態となっている。また、移動制限部30が備えるエア室35も大気解放状態となっており、移動制限部30は待機状態となっている。
ハンドユニット1は、このような状態でワーク50に接近し、把持準備状態となる。このとき、ハンドユニット1は、第1のピストン12の最大ストローク量L1分の解放量を確保しているため、ワーク50に容易に接近することができる。この際、ワーク50の周囲の部材との接触に配慮する必要がないため、第1のピストン12の最大ストローク量L1を大きく設定することができる。なお、ハンドユニット1の把持動作前におけるワーク50の端面から可動爪28の接触部28aまでの距離L1´はワーク50の幅Wによって変化する。
ステップS1に引き続き行われるステップS2では、ハンドユニット1によりワーク50の把持が行われる。具体的に、第1シリンダ装置10のエア室13を大気開放する。これにより、第1のピストン12がバネ部材14の付勢力より移動する。第1のピストン12の移動に伴って、可動爪28を備えた第2シリンダ装置20が移動することから、可動爪28が固定爪3側に移動し、固定爪3と可動爪28とでワーク50が把持される。なお、ワーク50を把持する際、第2のピストン22は、閉じ側に位置した状態を維持し、移動制限部30も待機状態を維持する。このように、固定爪3に可動爪28を接近させワーク50を把持する把持動作時は、第1シリンダ装置10を稼働させる。
ステップS2に引き続き行われるステップS3では、基板51上に設定されたワーク50の実装位置を確認し、ステップS4では、ワーク50の位置を確認する。これらの位置確認は、撮像装置113によって撮像された画像に基づいて行われる。ステップS5では、移動ステージ111によりワーク50を実装位置へ移動させる。すなわち、ステップS3で確認された実装位置と、ステップS4で確認されたワーク50の位置から、XYZ方向の移動距離を算出し、その算出結果に基づいて移動ステージ111によりワーク50を移動させる。なお、ステップS3、S4における処理の順番を問われない。すなわち、ステップS5においてワーク50を実装位置へ移動させる前にハンドユニット1によって把持されたワーク50の位置が確認され、実装位置の確認が行われていればよい。なお、ワーク50を実装位置へ移動させた後、移動ステージ111によりワーク50の微細な位置調整や姿勢制御を行ってもよい。
ステップS5に引き続き行われるステップ6では、ワーク50の固定を行う。例えば、ワーク50がUV硬化性接着剤を用いて固定される場合は、ワーク50に塗布されたUV硬化性接着剤に対しUV照射がされる。
ステップS6に引き続き行われるステップS7では、基板51に実装したワーク50の解放が行われる。可動爪28を固定爪3から離間させる解放動作時は、第2のピストン22を稼働させる。具体的に、ワーク50を開放する際は、第2電磁弁116bを開放して第2シリンダ装置20が備えるエア室23内に圧縮エアを導入する。これにより、第2のピストン22を稼働させる。このとき、第2のピストン22は、最大ストローク量L2分移動する。ここで、最大ストローク量L2は、エア室23に圧縮エアが導入され、第2のピストン22が、最も移動した状態において、ワーク50の端面から可動爪28の接触部28aの頂部までの距離となる。第2シリンダ装置20は、ワーク50を把持した状態において、エア室23内に圧縮エアが導入されておらず、第2のピストン22が最も第2シリンダ本体21内に引き込まれた状態となっている。ワーク50の解放時は、この状態から第2のピストン22が稼働する。従って、解放動作後におけるワーク50の端面から可動爪28の接触部28aまでの距離はワーク50の幅Wにかかわらず一定となる。
ワーク50を把持した状態の第1シリンダ装置10は、そのストローク端に到達していない。すなわち、第2のピストン22を作動させて可動爪28を開いたときに、第1シリンダ装置10が備えるバネ部材14の弾性力により第1のピストン12、すなわち第2シリンダ装置20が移動する余地がある。そこで、ワーク50を解放するときは、移動制限部30を作動させて、第2シリンダ装置20の移動を制限する。具体的に、第3電磁弁116cを解放して移動制限部30が備えるエア室35内に圧縮エアを導入し、第3のピストン34を押し下げる。これにより、アーム部材32を作動させ、パッド部32aを搭載部15bに押し付ける。これにより、搭載部15bに搭載された第2シリンダ装置20の移動が制限される。このように第2シリンダ装置20の移動を制限することにより、ワーク50の端面と、可動爪28の接触部28aとが離間した状態を維持することができる。
このようにしてワーク50の解放が行われた状態において、ワーク50の端面から可動爪28の接触部28aまでの距離はワーク50の幅Wにかかわらず一定である。このため、ワーク50の幅Wにかかわらず解放動作時に把持状態の可動爪28を僅かに開いた状態とすることができる。この結果、ワーク50の実装位置周囲の部材に固定爪3や可動爪28が接触することを回避することができる。
ステップS7に引き続き行われるステップS8では、移動ステージ111によりハンドユニット1を退避させる。
本実施形態の把持装置100及びハンドユニット1によれば、固定爪3に可動爪28を接近させる把持動作時は、第1シリンダ装置10を稼働させ、可動爪28を固定爪3から離間させる解放動作時は、第2シリンダ装置20を稼働させる。ここで、第1シリンダ装置10の最大ストローク量L1と第2シリンダ装置20の最大ストローク量L2とは互いに無関係に設定することができる。このため、第1シリンダ装置10の最大ストローク量L1はワーク50の寸法やワーク50の把持動作の容易性を重視して設定することができる。一方、第2シリンダ装置20の最大ストローク量L2は、実装されたワーク50の周囲の部材との間隔を重視して設定することができる。この結果、ハンドユニット1の解放動作時に把持対象物であるワーク50に対し可動爪28を僅かに開いた状態とすることができる。
すなわち、本実施形態の把持装置100及びハンドユニット1によれば、ワーク解放時の可動爪の開き量を小さくできるため、狭小領域においても爪を開いたときに開いた爪と、周辺部材との干渉、衝突を回避することができる。また、ワークを把持する機構と解放する機構とを別個に形成したため、把持した位置からの微小寸法の解放が可能である。
(第2実施形態)
つぎに、図6及び図7(A)〜(C)を参照しつつ、第2実施形態のハンドユニット1´について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の移動制限部30に代えて移動制限部60を備える。他の構成について、両実施形態は異なるところがないので、共通する構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
移動制限部60は、取付部材15の搭載部15bに設けられた第1噛合歯61と、この第1噛合歯61に対して離接可能に設けられ、第1噛合歯61に噛み合う第2噛合歯62を備える。第1噛合歯61は、第1のピストン12の往復移動方向に沿って複数設けられている。第2噛合歯62は、アーム部材32に設けられている。第2噛合歯62は、いずれかの第1噛合歯61と噛み合うことにより、取付部材15の移動、すなわち、第2シリンダ装置20の移動を制限することができる。
第1噛合歯61は、垂直面61aを備えた三角形状を有している。一方の第2噛合歯62も垂直面62aを備えた三角形状を有している。第1噛合歯61と第2噛合歯62とは、垂直面61aと垂直面62aとが対向することができるように設けられている。垂直面61aと垂直面62aとが接触することにより第1噛合歯61と第2噛合歯62とが噛み合った状態となる。
第2噛合歯62は、図7(A)に示す状態からアーム部材32が時計回りに回転すると、図7(B)に示すように第1噛合歯61に接近する。そして、第2噛合歯62は、複数の第1噛合歯61により形成された複数の隙間のいずれかに入り込むことができる。このとき、第1噛合歯61は三角形状を有しているので、第2噛合歯62はいずれかの隙間に入り込むことができ、第1噛合歯61と噛み合うことができる。
第2噛合歯62が第1噛合歯61間の隙間に入り込んだときに、垂直面61aと垂直面62aとが接触していなくても、その後、第2のピストン22が僅かに作動することで、図7(C)中、矢示するように搭載面15bが僅かに移動する。すなわち、第2のピストン22が作動して可動爪28とワーク50の端面との間に隙間が生じると、この隙間を埋めるように第1のピストン12、すなわち搭載面15bが移動する。これにより垂直面61aと垂直面62aとが接触し、第1噛合歯61と第2噛合歯62とが噛み合う。これにより、第2シリンダ装置20の移動を制限することができる。
このように、移動制限部60は、第1実施形態の移動制限部30と同様の機能を発揮することができる。なお、本実施形態では、第1噛合歯61が複数設けられているが、第2噛合歯62を複数設けるようにしてもよい。また、第1噛合歯61と第2噛合歯62の双方を複数設けるようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ハンドユニット1の解放動作時に把持対象物であるワーク50に対し可動爪28を僅かに開いた状態とすることができる。
(第3実施形態)
つぎに、第3実施形態のハンドユニット1´´につき、図8(A)〜(C)を参照しつつ説明する。図8(A)は第3実施形態のハンドユニットの把持動作前の様子を示す説明図であり、図8(B)は第3実施形態のハンドユニットの把持動作時の様子を示す説明図であり、図8(C)は第3実施形態のハンドユニットの解放動作後の様子を示す説明図である。
第3実施形態は、第1実施形態の第1シリンダ装置10に代えて、第3シリンダ装置70を備える。すなわち、第1の爪開閉部の一例として、第3シリンダ装置70を備える。また、第1実施形態の取付部材15に代えて取付部材79を備える。この取付部材79は、第3シリンダ装置70と協働して、第2シリンダ装置20の移動を制限する機能も担っている。他の構成について、両実施形態は異なるところがないので、共通する構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3シリンダ装置70は、第4シリンダ本体71を備える。第4シリンダ本体71の内部は、隔壁711によって2つの領域に分断されている。分断されることによって形成された一方の領域には、可動爪28を固定爪3から離間させる開側ピストン73が摺動可能に収納されている。他方の領域には、可動爪28を固定爪に接近させる閉側ピストン76が摺動可能に収納されている。開側ピストン73が収納された領域には開側エア出入口71aが設けられている。開側エア出入口71aにはエア供給源が接続されている。閉側ピストン76が収納された領域には閉側エア出入口71bが設けられている。閉側エア出入口71bにはエア供給源が接続されている。開側ピストン73と閉側ピストン76とは、背中合わせの状態で配置されている。
開側ピストン73は、第4シリンダ本体71の内周面に接触して摺動する摺動部73aと、この摺動部73aから延設されたロッド部73bを備える。ロッド部73bの端部は、第4シリンダ本体71の先端側から外部へ露出するように設けられている。第4シリンダ本体71内には、その内周面と、摺動部73aと、隔壁711とによって囲まれた開側エア室74が形成されている。開側エア出入口71aは、この開側エア室74に通じている。第4シリンダ本体71内には、ロッド部73bを第4シリンダ本体71内に収納する側に付勢するバネ部材75が収納されている。バネ部材75は、開側エア室74から摺動部73aを隔てた領域に収納されている。開側ピストン73は、開側エア室74内に圧縮エアが導入されるとロッド部73bを第4シリンダ本体71の外側へ押し出すように移動し、開側エア室74内の圧縮エアが大気開放されるとバネ部材75により元位置に復帰する。
閉側ピストン76は、第4シリンダ本体71の内周面に接触して摺動する摺動部76aと、この摺動部76aから延設されたロッド部76bを備える。ロッド部76bの端部は、第4シリンダ本体71の後端側から外部へ露出するように設けられている。第4シリンダ本体71内には、その内周面と、摺動部76aと、隔壁711とによって囲まれた閉側エア室77が形成されている。閉側エア出入口71bは、この閉側エア室77に通じている。第4シリンダ本体71内には、ロッド部76bを第4シリンダ本体71内に収納する側に付勢するバネ部材78が収納されている。バネ部材78は、閉側エア室77から摺動部76aを隔てた領域に収納されている。閉側ピストン76は、閉側エア室77内に圧縮エアが導入されるとロッド部76bを第4シリンダ本体71の外側へ押し出すように移動し、閉側エア室77内の圧縮エアが大気開放されるとバネ部材78により元位置に復帰する。
第1実施形態における取付部材15に代えて装備された取付部材79には、第1実施形態と同様に第2シリンダ装置20が搭載される。取付部材79は、第4シリンダ本体71上にスライダ80を介して搭載されている。取付部材79は、水平に設置されており、外部からの力を受けなければ、その位置に止まり、静止する。取付部材79は、開側ピストン73と閉側ピストン76のぞれぞれに対し接触及び離間可能に設けられている。すなわち、取付部材79は、開側ピストン73に対し接触及び離間可能に設けられた第1接触部79aを備える。また、取付部材79は、閉側ピストン76に対して接触及び離間可能に設けられた第2接触部79bを備える。第1接触部79aと第2接触部79bは、それぞれ垂直方向に延びており、水平方向に配置された搭載部79cを介して連設されている。搭載部79cには、第2シリンダ装置20の第2シリンダ本体21が固定されている。このような取付部材79は、開側ピストン73と閉側ピストン76のいずれからも押されることがない中立状態を取ることができる。
図8(A)を参照すると、把持動作時のハンドユニット1´´では、開側エア室74に圧縮エアが導入され、開側ピストン73が押し出され、ロッド部73bが第1接触部79aに接触している。これにより第2シリンダ装置20を搭載した取付部材79が移動し、可動爪28が開いた状態とされている。このとき、閉側エア室77は大気開放された状態となっており、閉側ピストン76のロッド部76bは、第2接触部79bから離間した状態となっている。このとき、第2シリンダ装置20は、第1実施形態と同様にエア室23が大気開放され、第2のピストン22が第2シリンダ本体21内に引き込まれた状態となっている。
図8(B)を参照すると、把持動作前のハンドユニット1´´では、閉側エア室77に圧縮エアが導入され、閉側ピストン76が押し出され、ロッド部76bが第2接触部79bに接触している。これにより第2シリンダ装置20を搭載した取付部材79が移動し、可動爪28が閉じた状態とされている。このとき、開側エア室74は大気開放された状態となっており、開側ピストン73のロッド部73bは、第1接触部79aから離間した状態となっている。このとき、第2シリンダ装置20は、第1実施形態と同様にエア室23が大気開放され、第2のピストン22が第2シリンダ本体21内に引き込まれた状態となっている。
そして、図8(C)を参照すると、ハンドユニット1´´の解放動作後は、開側エア室74と閉側エア室77のいずれも大気開放されている。これにより、開側ピストン73のロッド部73bは、第1接触部79aから離間し、閉側ピストン76のロッド部76bは、第2接触部79bから離間した状態となる。この結果、取付部材79は、バネ部材75やバネ部材78の影響を受けることがない。すなわち、第2シリンダ装置20の移動を制限することができる。第2のピストン22は、取付部材79がバネ部材75やバネ部材78の影響を受けることがない状態で稼働することで、可動爪28とワーク50の端面との間隔を維持することができる。
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ハンドユニット1の解放動作時に把持対象物であるワーク50に対し可動爪28を僅かに開いた状態とすることができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
固定爪と、
前記固定爪に対し離接可能な可動爪と、
圧縮流体により駆動される第1のピストンにより前記可動爪を開閉させる第1の爪開閉部と、
圧縮流体により駆動され、最大ストローク量が前記第1のピストンの最大ストローク量よりも小さく、前記可動爪が設けられた第2のピストンを備えると共に、前記第1のピストンの移動に伴って移動する第2の爪開閉部と、
前記固定爪に前記可動爪を接近させる把持動作時は、前記第1の爪開閉部を稼働させ、前記可動爪を前記固定爪から離間させる解放動作時は、前記第2のピストンを稼働させる制御部と、
前記解放動作時に、前記第2の爪開閉部の移動を制限する移動制限部と、
を備えるハンドユニット。
(付記2)
前記第2の爪開閉部は、前記第1のピストンに接続された取付部材に設置された付記1に記載のハンドユニット。
(付記3)
前記移動制限部は、前記取付部材に押し付けられるパッド部である付記2に記載のハンドユニット。
(付記4)
前記移動制限部は、前記取付部材に設けられた第1噛合歯と、前記第1噛合歯に対して離接可能に設けられ、前記第1噛合歯に噛み合う第2噛合歯であり、前記第1噛合歯と前記第2噛合歯の少なくとも一方は、複数設けられた付記2に記載のハンドユニット。
(付記5)
前記第1の爪開閉部は、前記可動爪を前記固定爪から離間させる開側ピストンと、前記可動爪を前記固定爪に接近させる閉側ピストンとを備え、
前記移動制限部は、前記第2の爪開閉部を搭載すると共に、前記開側ピストンと前記閉側ピストンのぞれぞれに対し接触及び離間可能に設けられ、前記第2の爪開閉部の移動を制限するときに、前記開側ピストンと前記閉側ピストンから離間した状態とされる付記1に記載のハンドユニット。
(付記6)
固定爪と、
前記固定爪に対し離接可能な可動爪と、
圧縮流体により駆動される第1のピストンにより前記可動爪を開閉させる第1の爪開閉部と、
圧縮流体により駆動され、ストロークが前記第1のピストンの最大ストローク量よりも小さく、前記可動爪が設けられた第2のピストンを備えると共に、前記第1のピストンの移動に伴って移動する第2の爪開閉部と、
前記固定爪に前記可動爪を接近させる把持動作時は、前記第1の爪開閉部を稼働させ、前記可動爪を前記固定爪から離間させる解放動作時は、前記第2のピストンを稼働させる制御部と、
前記解放動作時に、前記第2の爪開閉部の移動を制限する移動制限部と、を備えるハンドユニットと、
前記ハンドユニットを移動させる移動ステージと、
を備える把持装置。
(付記7)
前記第2の爪開閉部は、前記第1のピストンに接続された取付部材に設置された付記6に記載の把持装置。
(付記8)
前記移動制限部は、前記取付部材に押し付けられるパッド部である付記7に記載の把持装置。
(付記9)
前記移動制限部は、前記取付部材に設けられた第1噛合歯と、前記第1噛合歯に対して離接可能に設けられ、前記第1噛合歯に噛み合う第2噛合歯であり、前記第1噛合歯と前記第2噛合歯の少なくとも一方は、複数設けられた付記7に記載の把持装置。
(付記10)
前記第1の爪開閉部は、前記可動爪を前記固定爪から離間させる開側ピストンと、前記可動爪を前記固定爪に接近させる閉側ピストンとを備え、
前記移動制限部は、前記第2の爪開閉部を搭載すると共に、前記開側ピストンと前記閉側ピストンのぞれぞれに対し接触及び離間可能に設けられ、前記第2の爪開閉部の移動を制限するときに、前記開側ピストンと前記閉側ピストンから離間した状態とされる付記6に記載の把持装置。
1、1´、1´´ ハンドユニット 3 固定爪
10 第1シリンダ装置 11 第1シリンダ本体
12 第1ピストン 13 エア室
14 バネ部材 15 取付部材
15b 搭載部 20 第2シリンダ装置
21 第2シリンダ本体 22 第2ピストン
23 エア室 24 バネ部材
25 取付部材 28 可動爪
28a 接触部 30、60、 移動制限部
32 アーム部材 32a パッド部
33 第3シリンダ本体 34 第3ピストン
35 エア室 36 バネ部材
50 ワーク 51 基板
100 把持装置 110 制御部
111 移動ステージ 113 撮像装置
114 エア供給源 61 第1噛合歯
62 第2噛合歯

Claims (6)

  1. 固定爪と、
    前記固定爪に対し離接可能な可動爪と、
    圧縮流体により駆動される第1のピストンにより前記可動爪を開閉させる第1の爪開閉部と、
    圧縮流体により駆動され、最大ストローク量が前記第1のピストンの最大ストローク量よりも小さく、前記可動爪が設けられた第2のピストンを備えると共に、前記第1のピストンの移動に伴って移動する第2の爪開閉部と、
    前記固定爪に前記可動爪を接近させる把持動作時は、前記第1の爪開閉部を稼働させ、前記可動爪を前記固定爪から離間させる解放動作時は、前記第2のピストンを稼働させる制御部と、
    前記解放動作時に、前記第2の爪開閉部の移動を制限する移動制限部と、
    を備えるハンドユニット。
  2. 前記第2の爪開閉部は、前記第1のピストンに接続された取付部材に設置された請求項1に記載のハンドユニット。
  3. 前記移動制限部は、前記取付部材に押し付けられるパッド部である請求項2に記載のハンドユニット。
  4. 前記移動制限部は、前記取付部材に設けられた第1噛合歯と、前記第1噛合歯に対して離接可能に設けられ、前記第1噛合歯に噛み合う第2噛合歯であり、前記第1噛合歯と前記第2噛合歯の少なくとも一方は、複数設けられた請求項2に記載のハンドユニット。
  5. 前記第1の爪開閉部は、前記可動爪を前記固定爪から離間させる開側ピストンと、前記可動爪を前記固定爪に接近させる閉側ピストンとを備え、
    前記移動制限部は、前記第2の爪開閉部を搭載すると共に、前記開側ピストンと前記閉側ピストンのぞれぞれに対し接触及び離間可能に設けられ、前記第2の爪開閉部の移動を制限するときに、前記開側ピストンと前記閉側ピストンから離間した状態とされる請求項1に記載のハンドユニット。
  6. 固定爪と、
    前記固定爪に対し離接可能な可動爪と、
    圧縮流体により駆動される第1のピストンにより前記可動爪を開閉させる第1の爪開閉部と、
    圧縮流体により駆動され、ストロークが前記第1のピストンの最大ストローク量よりも小さく、前記可動爪が設けられた第2のピストンを備えると共に、前記第1のピストンの移動に伴って移動する第2の爪開閉部と、
    前記固定爪に前記可動爪を接近させる把持動作時は、前記第1の爪開閉部を稼働させ、前記可動爪を前記固定爪から離間させる解放動作時は、前記第2のピストンを稼働させる制御部と、
    前記解放動作時に、前記第2の爪開閉部の移動を制限する移動制限部と、を備えるハンドユニットと、
    前記ハンドユニットを移動させる移動ステージと、
    を備える把持装置。
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