JP2017018928A - 空気清浄機用集塵フィルタ及びそれを用いた空気清浄機 - Google Patents

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研一 浜田
Kenichi Hamada
研一 浜田
蛭田 康之
Yasuyuki Hiruta
康之 蛭田
阿部 利浩
Toshihiro Abe
利浩 阿部
山田 浩嗣
Hiroshi Yamada
浩嗣 山田
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Abstract

【課題】本発明は、従来と比較して集塵フィルタのろ材のビード状の樹脂を形成された部分を減らし、ろ材の有効面積が増え優れた空気の汚れ除去を発揮することができる空気清浄機を提供する。
【解決手段】本発明の空気清浄機用集塵フィルタは、空気清浄機の送風部の吸込力の少ない場所は大きい場所と比較してビード状の樹脂の間隔を広げたり、またはビードの幅を細くした。
【選択図】図7

Description

本発明は、空気清浄機用集塵フィルタ及びそれを用いた空気清浄機に関する。
従来、空気清浄機などに使用される集塵フィルタは、集塵用のろ材の面積確保の為、不織布などのシート、またはロール状の素材をプリーツ状に折り曲げ加工し使用する。折り曲げ加工時に、プリーツ状に折り曲げた部分同士が密着すると、その部分が無効となり性能低下となる恐れがある。これを解決する為、プリーツと直角方向にビード状の樹脂で固定する方法がある。特許文献1には、シート状の素材がプリーツ状に折り曲げ加工され、その表裏面に、プリーツと直角方向に延びるビードを所定の間隔で形成したエアフィルタ用ろ材において、前記ろ材のエア流入側に向く表面側のビードの間隔を、エア流出側に向く裏面側のビードの間隔よりも広くしているフィルタが記載されている。
特開2002−233724号公報
しかしながら、特許文献1に記載のフィルタでは、プリーツと直角方向に伸びるビード状の樹脂を所定の間隔で使用するため、ビード状の樹脂を形成された部分のろ材は風が通過しなくなり無効となり、集塵性能を十分発揮できない恐れがある。
そこで、本発明の課題は、集塵性能をより発揮することができる空気清浄機用集塵フィルタを提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明では、空気清浄機用集塵フィルタは、空気清浄機の送風部の吸込力の大きい場所と少ない場所に合わせてビード状の樹脂の間隔、またはビードの幅を変えることを特徴とする。
または、空気清浄機の送風部の吸込力の少ない部分は大きい部分と比較してビード状の樹脂の間隔を広げたり、またはビードの幅を細くしたことを特徴とする。
または、遠心ファンやスクロールを有する送風機構を備える空気清浄機内で、かつ前記送風機構に対向して取り付けられる空気清浄機用集塵フィルタにおいて、前記遠心ファンと対向しない場所のビード状の樹脂は、前記遠心ファンと対向する場所のビードの樹脂よりも、幅が細い又は隣合うビードの樹脂との間隔が広いことを特徴とする。
この空気清浄機用集塵フィルタでは、空気清浄機の送風部の吸込力の少ない場所は大きい場所と比較してビード状の樹脂の間隔を広げたり、またはビードの幅を細くしたので、ビード状の樹脂を所定の間隔で配置した従来の空気清浄機の集塵フィルタと比べて、よりビード状の樹脂を形成された部分を少なくなる為、ろ材の有効面積が増え、集塵性能をより発揮することができる。
本発明によれば、従来と比較して空気清浄機の送風部の吸込力の少ない場所は大きい場所と比較してビード状の樹脂の間隔を広げたり、またはビードの幅を細くしたことにより、ビード状の樹脂を所定の間隔で配置した従来の空気清浄機用集塵フィルタと比べて、よりビード状の樹脂を形成された部分を少なくなり、ろ材の有効面積が増え、汚れを除去する性能を発揮することができる空気清浄機用集塵フィルタを提供することができる。
本発明の実施形態に係る空気清浄機の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気清浄機の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気清浄機を背面から見た際の構成を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気清浄機の内部構造をその左側面から見た際の風路を模式的に示す構成説明図である。 従来の空気清浄機用集塵フィルタを示す外観斜視図である。 従来の空気清浄機用集塵フィルタの内部構造をその左側面から見た際の構成説明図である。 本発明の実施形態に係る集塵フィルタを示す外観斜視図である。
以下に、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る空気清浄機1の外観斜視図である。図2は、空気清浄機1の分解斜視図である。
<空気清浄機の全体構成>
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る空気清浄機1は、フロントパネル4aと、一対のサイドパネル4b,4b(図1には、左側のサイドパネル4bのみ図示)と、アッパケース4cと、リアパネル4dと、を備えてハウジング4が形成されている。
このハウジング4は、水タンク20が引き出し可能に収容されるタンクベース6と、これに取り付けられるリアケース4e(図2参照)とを介して組み立てられている。
なお、左側のサイドパネル4bには、加湿フィルタ3をハウジング4から取り出す際の開閉蓋4fが設けられている。また、図1及び図2中、符号7は、開閉角度の調節可能な後記するフラップである。ちなみに、このフラップ7は、後縁側を軸にして前縁側が持ち上がるように回動して開く構成となっている。
図2に示すように、空気清浄機1のハウジング4内には、リアパネル4d側からフロントパネル4a側に向かって、浄化フィルタユニット8と、加湿フィルタ3と、送風機構10と、がこの順番で配置されている。
浄化フィルタユニット8は、プレフィルタ8aと、集塵フィルタ8bと、脱臭フィルタ8cとで主に構成され、送風機構10は、遠心ファン11と、スクロール12と、モータ13とで主に構成されている。
なお、このハウジング4内には、後記する送風機構10の遠心ファン11が回転することによって、リアパネル4dの両側縁部の吸込み口4g,4gからハウジング4の外部の空気が流入する。そして、この空気流は、浄化フィルタユニット8と、加湿フィルタ3と、をこの順番で流通する。その後、空気は、遠心ファン11が収納されるスクロール12の上部開口からフラップ7を介して空気清浄機1のハウジング4外に送り出される。
浄化フィルタユニット8は、リアパネル4d側からフロントパネル4a側に向かって、プレフィルタ8aと、集塵フィルタ8bと、脱臭フィルタ8cと、がこの順番で配置されて構成されている。
プレフィルタ8aは、綿ゴミ等の比較的大きなゴミを捕集するものである。集塵フィルタ8bは、チリ、ホコリ、花粉等の比較的小さな微粒子を捕集するものである。脱臭フィルタ8cは、臭いの元となる化学物質を吸着するものである。
加湿フィルタ3は、これを流通する空気の湿度を高めるものである。
送風機構10は、スクロール12内に配置される遠心ファン11と、この遠心ファン11を回転させるモータ13とを備えて構成されている。
この送風機構10は、前記したように、遠心ファン11が回転することにより、リアパネル4dの吸込み口4g,4gから導入した空気を浄化フィルタユニット8及び加湿フィルタ3に流通させた後、フラップ7を介してハウジング4外に送り出す。
次に、空気清浄機1の吸込み口4g,4gについて説明する。
吸込み口4g,4gは、図3に示すように、リアパネル4dに配置しており、リアパネル4dは集塵フィルタ8bと、脱臭フィルタ8cを交換する時に外せる構造となっている。
図4は、本発明の実施形態に係る空気清浄機1の内部構造を左側面から見た際の風路を模式的に示す構成説明図である。
この構造により送風機構10付近の吸込み力が大きい為、浄化フィルタユニット8も送風機構10付近が吸込み力が大きくなる。すなわち図3、図4より送風機構10は浄化フィルタユニット8の左右方向で中心、上下方向でやや下面に配置されており、その付近(aに指示する範囲)の吸込み力が最も大きい。
図5は従来の集塵フィルタを示す斜視図であり、図6は、従来の集塵フィルタの断面図である。従来の集塵フィルタ8bは、プリーツ状に折り曲げたろ材23と、ろ材23を係止するためにプリーツと直角方向に伸びるビード状の樹脂24と、ろ材23の外周を紙枠25で構成するものであり、ビード状の樹脂24は、ろ材23のプリーツを所定の間隔で固定していた。
図7は、本実施形態における集塵フィルタ8bを示す斜視図である。集塵フィルタ8bと従来の集塵フィルタとはビード状の樹脂の固定が異なる。前述のように、集塵フィルタ8bは、空気清浄機の送風部に対向して配置される。集塵フィルタ8bが空気清浄機の送風部に対向して配置された際に、ろ材23の中で送風部の吸い込み力が最も大きい部分と対向する部分にビード状の樹脂が来るようにビード状の樹脂24を配置し、吸い込み力が比較的小さい部分にはビード状の樹脂24を配置しないようにしている。具体的には、ろ材23の左右方向の中心近傍に上下方向の端部から端部まで亘るビード状の樹脂24を2本配置し、その2本とは間隔を離して短いビード24を配置、さらにその脇に短いビード24を配置している。
吸い込み力が大きい部分と対向する部分は、遠心ファン11やスクロール12における遠心ファン11が収納されるところなど送風機構10における吸い込み側が位置する部分と対向する部分である。集塵フィルタ8bにおいて、吸込み力が大きい場所に対向するところは、強度を要する。
対して、送風機構における吸込み側が位置するような吸込み力が大きい部分と比較して、吸込み力が小さい部分は、送風機構10が無い場所や、スクロール12における遠心ファン11が収納されていないところなどの送風機構10における吸い込み側が位置する部分と対向していない部分である。集塵フィルタ8bの強度をそれほど要さない吸い込み力が小さい部分にはビード状の樹脂の数を減らしたり、太さを変えたりしても従来のフィルタの強度と変わりない集塵フィルタ8bを提供することができる。さらに、吸込み力が小さい部分のビード状の樹脂の数を減らしたり、太さを変えたりすることで、集塵フィルタ8bとしての空気の通り道を邪魔するビード状の樹脂24の全体としての量が減るため、ろ材23を集塵フィルタ8bとして使う場合の有効面積を増やすことができる。有効面積を増やすことで、汚れを除去する性能を向上させることができる。さらに、ビード状の樹脂24の使用量を減らすことができるため、材料の低減という効果を奏することができる。
以上、本発明の実態形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、数々の他の形態で実施することができる。空気清浄機1の送風部の吸込力の少ない場所は大きい場所と比較し、ビード状の樹脂24の間隔を広げたが、ビード状の樹脂24の幅を細くしたり、一部無くすことにより、同じ様にビード状の樹脂24を形成された部分を少なくし、ろ材23の有効面積が増え、汚れを除去する性能を発揮することができる。
1 空気清浄機
2 給水機構
3 加湿フィルタ
4 ハウジング
4a フロントパネル
4b サイドパネル
4c アッパケース
4d リアパネル
4f 開閉蓋
6 タンクベース
7 フラップ
8 浄化フィルタユニット
8a プレフィルタ
8b 集塵フィルタ
8c 脱臭フィルタ
10 送風機構
11 遠心ファン
12 スクロール
13 モータ
20 水タンク
21 ポンプ
23 ろ材
24 ビード状の樹脂
25 紙枠

Claims (4)

  1. 空気清浄機の送風部の吸込力の少ない部分は大きい部分と比較してビード状の樹脂の間隔を広げたり、またはビードの幅を細くしたことを特徴とする空気清浄機用集塵フィルタ。
  2. 請求項1に記載の空気清浄機の集塵フィルタにおいて、空気清浄機の送風部の吸込力の少ない部分は大きい部分と比較してビード状の樹脂の一部を無くしたことを特徴とする空気清浄機用集塵フィルタ。
  3. 遠心ファンやスクロールを有する送風機構を備える空気清浄機内で、かつ前記送風機構に対向して取り付けられる空気清浄機用集塵フィルタにおいて、前記遠心ファンと対向しない場所のビード状の樹脂は、前記遠心ファンと対向する場所のビードの樹脂よりも、幅が細い又は隣合うビードの樹脂との間隔が広いことを特徴とする空気清浄機用集塵フィルタ。
  4. 請求項3に記載の空気清浄機用集塵フィルタにおいて、
    前記吸込み力が小さい場所は大きい場所と比較してビード状の樹脂の一部がないことを特徴とする空気清浄機用集塵フィルタ。
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