JP2017018038A - 遮光装置、動植物育成用建造物 - Google Patents

遮光装置、動植物育成用建造物 Download PDF

Info

Publication number
JP2017018038A
JP2017018038A JP2015138880A JP2015138880A JP2017018038A JP 2017018038 A JP2017018038 A JP 2017018038A JP 2015138880 A JP2015138880 A JP 2015138880A JP 2015138880 A JP2015138880 A JP 2015138880A JP 2017018038 A JP2017018038 A JP 2017018038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
shielding
shielding member
light shielding
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015138880A
Other languages
English (en)
Inventor
清隆 入江
Kiyotaka Irie
清隆 入江
大介 後藤
Daisuke Goto
大介 後藤
隆俊 四十宮
Takatoshi Yosomiya
隆俊 四十宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2015138880A priority Critical patent/JP2017018038A/ja
Publication of JP2017018038A publication Critical patent/JP2017018038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/50Livestock or poultry management
    • Y02P60/52Livestock or poultry management use of renewable energies

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Housing For Livestock And Birds (AREA)

Abstract

【課題】太陽光等の光の入射光量を変化させることができる遮光装置、及び、それを備える動植物育成用建造物を提供する。
【解決手段】遮光装置10は、動植物育成用の建造物1の窓4に配置され、窓4の室内側に貼付され、光を透過する第1光透過部20bと、光を遮蔽する第1光遮蔽部20aとを有するシート状の第1遮蔽部材20と、光を透過する第2光透過部30bと、光を遮蔽する第2光遮蔽部30aとを有するシート状の第2遮蔽部材30と、第2遮蔽部材30を第1遮蔽部材20に対してシート面に沿った方向に移動可能に保持する保持部40とを備え、第1遮蔽部材20の厚み方向から見て、第1光透過部20bに第2光遮蔽部30aが重なるように第2遮蔽部材30を移動させた場合に、第1光遮蔽部20aに第2光透過部30bが重なることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光等の光の入射を制限する遮光装置、及び、それを備える動植物育成用建造物に関するものである。
従来、太陽光等の光の入射を制限するために、様々な遮光シート等の技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の遮光シートは、農業用のビニールハウスの天井部等に配置されており、ビニールハウス内に入射する光の量を制限している。しかし、このような遮光シートは、光を透過させる透過率が予め決められているため、ビニールハウス内に入射する光量を変化させるのが困難であった。
特開2001−061357号公報
本発明の課題は、太陽光等の光の入射光量を変化させることができる遮光装置、及び、それを備える動植物育成用建造物を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、動植物育成用の建造物(1)の窓(4)に配置される遮光装置(10)であって、前記窓の室内側に貼付され、光を透過する第1光透過部(20b)と、光を遮蔽する第1光遮蔽部(20a)とを有するシート状の第1遮蔽部材(20)と、光を透過する第2光透過部(30b)と、光を遮蔽する第2光遮蔽部(30a)とを有するシート状の第2遮蔽部材(30)と、前記第2遮蔽部材を前記第1遮蔽部材に対してシート面に沿った方向に移動可能に保持する保持部(40)とを備え、前記第1遮蔽部材の厚み方向から見て、前記第1光透過部に前記第2光遮蔽部が重なるように前記第2遮蔽部材を移動させた場合に、前記第1光遮蔽部に前記第2光透過部が重なること、を特徴とする遮光装置である。
第2の発明は、第1の発明の遮光装置(10)において、前記第1光遮蔽部(20a)及び前記第2光遮蔽部(30a)は、入射した光を反射する反射機能が設けられていること、を特徴とする遮光装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の遮光装置(10)において、前記第1光遮蔽部(20a)及び前記第1光透過部(20b)は、前記第2遮蔽部材(30)の移動方向に交差する方向にストライプ状に交互に配置されており、前記第2光遮蔽部(30a)及び前記第2光透過部(30b)は、前記第2遮蔽部材の移動方向に交差する方向にストライプ状に交互に配置されていること、を特徴とする遮光装置である。
第4の発明は、第1の発明又は第2の発明の遮光装置(110)において、前記第1光遮蔽部(120a)及び前記第2光遮蔽部(130a)は、複数の網点状に形成されていること、を特徴とする遮光装置である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの発明の遮光装置(210)において、前記保持部(40)に移動可能に保持された前記第2遮蔽部材(30)を移動させる駆動部(50)と、前記駆動部を制御する制御部(260)と、光の照度を検出する照度検出部(261)とを更に備え、前記制御部は、前記照度検出部の検出結果に基づいて、前記駆動部を制御して前記第2遮蔽部材を移動させること、を特徴とする遮光装置である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの発明の遮光装置(10)の第1遮蔽部材(20)が窓(4)に配置されていること、を特徴とする動植物育成用建造物(1)である。
本発明によれば、太陽光等の光の入射光量を変化させることができる。
第1実施形態の遮光装置を備えた農業用栽培ハウスを示す図である。 第1実施形態の遮光装置に設けられる第1遮蔽部材及び第2遮蔽部材の詳細を説明する図である。 第1遮蔽部材と、第2遮蔽部材との配置関係を説明する図である。 第2実施形態の遮光装置を備えた農業用栽培ハウスを示す図である。 第2実施形態の遮光装置に設けられる第1遮蔽部材及び第2遮蔽部材の詳細を説明する図である。 第3実施形態の遮光装置を備えた農業用栽培ハウスを示す図である。 第1遮蔽部材及び第2遮蔽部材の別な形態を説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の遮光装置を備えた農業用栽培ハウスを示す図である。図1(a)は、農業用栽培ハウスの全体構成を示す図であり、図1(b)は、農業用栽培ハウスに配置された遮光装置の詳細を示す図である。
図2は、本実施形態の遮光装置に設けられる第1遮蔽部材及び第2遮蔽部材の詳細を説明する図である。図2(a)は、第1遮蔽部材の詳細を示す図であり、図2(b)は、第2遮蔽部材の詳細を示す図である。
図3は、第1遮蔽部材と、第2遮蔽部材との配置関係を説明する図である。図3(a)は、光を遮蔽する遮蔽状態を示す図である。図3(b)及び図3(c)は、光の一部を透過させる透過状態を示す図である。
なお、図1〜図3を含め以下に示す図中及び以下の説明において、理解を容易にするために、農業用栽培ハウス1の鉛直方向をZ方向とし、水平方向のうち農業用栽培ハウス1の幅方向をX方向とし、奥行き方向をY方向とする。
農業用栽培ハウス(動植物育成用建造物)1は、図1(a)に示すように、栽培槽5に植えられた複数の植物Pを栽培する栽培用の建造物であり、植物Pの水平方向を取り囲む側壁部2と、鉛直上方を覆う天井部3とから構成されている。また、農業用栽培ハウス1の天井部3には、太陽光等の光を室内に取り込む窓4が設けられている。この窓4は、通常、光を通すために透明なガラス板が使用される。また、紫外線をガラスよりも多く通すことができるフッ素系フィルム(例えば、エフクリーン(AGCグリーンテック製))の使用も可能である。
遮光装置10は、農業用栽培ハウス1の天井部3に設けられた窓4から入射する太陽光等の光の量を調節する装置である。本実施形態の遮光装置10は、窓4の室内側の面の全面を覆うようにして配置されている。
遮光装置10は、窓4の室内側(−Z側)の面に貼付される第1遮蔽部材20と、第1遮蔽部材20よりも下側(−Z側)に配置される第2遮蔽部材30と、第2遮蔽部材30を幅方向(X方向)に移動可能に保持する保持部40と、第2遮蔽部材30を駆動する駆動部50と、駆動部50を制御する制御部60等から構成されている。
第1遮蔽部材20は、農業用栽培ハウス1の窓4の室内側の面に貼付されるシート状の部材であり、その厚み方向(Z方向)から見た外形が、窓4の外形と同等に形成されている。
第1遮蔽部材20は、光透過性のある部材であり、図2(a)に示すように、その表面(+Z側の面)の一部に光を遮蔽する第1光遮蔽部20aが形成されており、その表面上の第1光遮蔽部20aが形成されていない部分が光を透過する第1光透過部20bとなる。本実施形態の第1光遮蔽部20a及び第1光透過部20bは、それぞれが奥行き方向(Y方向)に延在する複数の帯状形状に形成され、第2遮蔽部材30の移動方向に交差する方向(X方向)にストライプ状に交互に配置されており、それぞれの配列方向(X方向)の幅が同じ寸法tに形成されている。
第2遮蔽部材30は、第1遮蔽部材20の下側に配置されるシート状の部材であり、その厚み方向(Z方向)から見た外形における奥行き方向(Y方向)の寸法は、窓4と同等に形成されているが、幅方向(X方向)の寸法が、窓4よりも長い寸法に形成されている。また、第2遮蔽部材30は、保持部40によりシート面に沿った方向(幅方向、X方向)に移動可能に保持されている。
第2遮蔽部材30は、光透過性のある部材であり、図2(b)に示すように、その表面(+Z側の面)の一部に光を遮蔽する第2光遮蔽部30aが形成されており、その表面上の第2光遮蔽部30aが形成されていない部分が光を透過する第2光透過部30bとなる。本実施形態の第2光遮蔽部30a及び第2光透過部30bは、それぞれが奥行き方向(Y方向)に延在する複数の帯状形状に形成され、第2遮蔽部材30の移動方向に交差する方向(X方向)にストライプ状に交互に配置されている。第2光遮蔽部30a及び第2光透過部30bは、その配列方向(X方向)の幅が同じ寸法に形成されており、また、第1光遮蔽部20a及び第1光透過部20bの幅tと同一寸法に形成されている。
また、第2遮蔽部材30は、図1(b)に示すように、その+X側の端部に、駆動部50の歯車52(後述する)にかみ合う歯が幅方向(X方向)に複数配列されたラック部33が設けられている。なお、図2(b)においてラック部33の図示は省略されている。
また、第1遮蔽部材20及び第2遮蔽部材30に設けられる第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aには、光を反射する反射機能が設けられている。これにより、太陽光等の光が第1光遮蔽部20aや第2光遮蔽部30aに入射した場合に、入射した光を室外側(+Z側)へと反射することができ、室内に太陽光等の熱が籠り、農業用栽培ハウス1の室内温度が上昇してしまうのを抑制することができる。第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aの反射機能は、上述の効果をより効率よく得る観点から、反射率が90%以上であることが望ましい。本実施形態では、第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aには、反射率が90%以上の反射機能が設けられている。
第1遮蔽部材20及び第2遮蔽部材30には、例えば、CPP(無延伸ポリプロピレン)や、ポリカーボネート、ポリエステル系樹脂の透明基材を適用することができ、また、高耐候性を持たせるために、紫外線吸収剤を高濃度で含んでいる。第1遮蔽部材20は、上述したように窓4に貼付して使用するため、その厚みは12μm〜100μmが好適であり、第2遮蔽部材30は、幅方向(X方向)に移動させるために保形性が必要であるので、その厚みは300μm〜1000μmが好適である。
また、反射機能を有した第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aは、上述の各遮蔽部材を構成する透明基材上に、光反射機能を有する塗膜(例えば、白色や銀色の塗膜)をスクリーン印刷等によって形成したり、アルミニウム等の光反射特性を有する金属を蒸着等によって形成したりすることができる。
保持部40は、第1遮蔽部材20に対して第2遮蔽部材30を幅方向(X方向)に移動可能に保持する部材である。本実施形態では、保持部40は2つ設けられており、第2遮蔽部材30の+X側端部と、−X側端部とをそれぞれ保持している。
以上の構成により、遮光装置10は、図3(a)に示すように、厚み方向(Z方向)から見て、第1遮蔽部材20に設けられた各第1光遮蔽部20aに、第2遮蔽部材30に設けられた各第2光透過部30bが重なるようにして、第2遮蔽部材30を幅方向(X方向)に移動させた場合、各第1光透過部20bに各第2光遮蔽部30aが重なった状態となる。そのため、遮光装置10は、鉛直上側(+Z側)から見て、第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aが交互に隙間なく配置され、鉛直上側から太陽光等の光Lが入射しても、第1光遮蔽部20a又は第2光遮蔽部30aのいずれかに入射して、遮蔽される遮蔽状態となり、室内の植物P側へ光が入射するのを防ぐことができる。
一方、上述の状態から、第2遮蔽部材30を幅方向(X方向)の+X側にストライプ状の幅t分だけ移動させると、遮光装置10は、図3(b)に示すように、厚み方向から見て、各第1光遮蔽部20aに各第2光遮蔽部30aが重なり、各第1光透過部20bに各第2光透過部30bが重なった状態となる。そのため、遮光装置10は、鉛直上側(+Z側)から太陽光等の光Lが入射しても、一部が第1光遮蔽部20aにより遮蔽されるが、残りの光が、第1光透過部20b及び第2光透過部30bを透過して室内側へと入射する透過状態となり、光を植物Pに入射させることができる。
駆動部50は、第2遮蔽部材30を幅方向(X方向)に移動させる部分であり、駆動モータ51、歯車52等から構成されている。
駆動モータ51は、第2遮蔽部材30を幅方向(X方向)に移動させる回転モータであり、その駆動軸51aに歯車52が設けられている。
歯車52は、駆動モータ51の回転の周方向に沿って複数の歯が設けられた平歯車である。歯車52は、第2遮蔽部材30の+X側端部に設けられたラック部33にかみ合うことによって、いわゆるラック・アンド・ピニオン機構を構成しており、駆動モータ51の回転運動を幅方向(X方向)への直線運動に変換している。
制御部60は、駆動部50の駆動モータ51の回転を制御する制御回路であり、駆動モータ51に接続されている。制御部60には、不図示の操作部が設けられており、その操作部の操作に応じて駆動モータ51の回転方向や、回転量、回転速度等を制御することができる。
次に、遮光装置10の使用方法について説明する。以下の説明では、太陽が農業用栽培ハウス1の鉛直方向の直上に位置している場合を例にして説明する。
上述したように、本実施形態の遮光装置10は、農業用栽培ハウス1の天井部3の窓4に配置されている。太陽光はこの窓4から室内側に入射するが、日差しが非常に強く、室内で栽培している植物Pへの影響が非常に大きい場合、駆動部50を制御して、図3(a)に示すように、第2遮蔽部材を、各第2光遮蔽部30aが各第1光透過部20bと重なる位置へ移動して遮蔽状態にする。これにより、太陽光等の光は、窓4に入射したとしても各遮蔽部材の第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aにより植物P側へ入射してしまうのを防ぐことができる。また、第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aには、反射機能が設けられているので、各光遮蔽部に入射した光を室外側へと反射させることができ、農業用栽培ハウス1の室内温度が太陽光等の熱により上昇してしまうのを抑制することができる。
逆に、曇りや雨等の天候により日差しが非常に弱く、室内に入射する光量を制限する必要がない場合や、日差しがある程度強く、室内に入射する太陽光等の光量をある程度制限する必要がある場合、駆動部50を制御して、第2遮蔽部材30を移動して遮蔽状態から光の一部を入射させる透過状態へ切り替える。
ここで、曇りや雨等の天候により日差しが非常に弱く、室内に入射する光量を制限する必要がない場合、図3(b)に示すように、第2遮蔽部材30を、遮蔽状態(図3(a)の状態)から幅方向(X方向)へ幅t分だけ移動して、各第2光遮蔽部30a、各第2光透過部30bを、それぞれ各第1光遮蔽部20a、各第1光透過部20bに重ねる。これにより、遮光装置10は、窓4から入射した太陽光等の光のうち、第1光透過部20b及び第2光透過部30bが重なった領域に入射した光を室内側へ透過させて、植物P側へ到達させることができる。
また、日差しがある程度強く、室内に入射する太陽光等の光量をある程度制限する必要がある場合、図3(c)に示すように、第2遮蔽部材30を、遮蔽状態(図3(a)の状態)から幅方向(X方向)へ幅tよりも小さい距離(例えば、t/2)だけ移動して、各第2光遮蔽部30a、各第2光透過部30bを、それぞれ各第1光遮蔽部20a、各第1光透過部20bの一部と重なるようにする。こうすることで、遮光装置10を透過する光は、第1光透過部20bのうち第2光透過部30bと重なる領域においてのみ透過することができ、光の透過する領域を、上述の図3(b)の状態に比して狭くすることができる。これにより、遮光装置10は、窓4から入射した太陽光等の光を制限して、植物P側へ入射させることができる。
以上より、本実施形態の遮光装置10は、第1遮蔽部材20の厚み方向(Z方向)から見て、第1光透過部20bに第2光遮蔽部30aが重なるように第2遮蔽部材30を移動させた場合に、第1光遮蔽部20aに第2光透過部30bが重なる。これにより、遮光装置10は、第2遮蔽部材30を第1遮蔽部材20に対して移動することによって、太陽光等の光の入射を遮蔽したり、室内側に入射する光量を、日差しの強さに応じて、適宜増減させたりすることができる。そのため、上述のように、遮光装置10を農業用栽培ハウス1の窓4に適用した場合、日差しの強さに応じて、室内の植物Pに入射する太陽光等の光を遮断したり、光量を調節して入射させたりすることができ、より効率よく植物Pを栽培することができる。
また、本実施形態の遮光装置10は、各遮蔽部材に設けられた光透過部及び光遮蔽部が、第2遮蔽部材の移動方向に交差する方向(X方向)にストライプ状に交互に配置されている。これにより、遮光装置10は、光を遮蔽する状態と光を透過する状態との切り替えを、第2遮蔽部材30をストライプの幅t以下の移動範囲で効率よく行うことができる。
更に、本実施形態の遮光装置10は、第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aに、光を反射する反射機能が設けられているので、第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aに入射した光を吸収することなく反射することができる。これにより、上述のように、遮光装置10を農業用栽培ハウス1の窓4に適用した場合、遮光装置10に入射した太陽光等の光の熱が農業用栽培ハウス1の室内に籠ってしまうのを抑制することができ、植物Pの栽培環境を良好に保つことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本実施形態の遮光装置を備えた農業用栽培ハウスを示す図である。図4(a)は、遮光装置を備えた農業用栽培ハウスの全体構成を示す図である。図4(b)は、厚み方向から見た第1遮蔽部材を示す図であり、図4(c)は、厚み方向から見た第2遮蔽部材を示す図である。なお、本実施形態の第2遮蔽部材は、図4(a)に示すように、その一部がロール体に巻き取られているが、図4(c)では、ロール体から外された状態の第2遮蔽部材を示している。
図5は、本実施形態の第1遮蔽部材及び第2遮蔽部材の詳細を示す図である。図5(a)は、図4(b)に示す第1遮蔽部材のa部詳細図であり、図5(b)は、図4(c)に示す第2遮蔽部材のb部詳細図である。図5(c)は、図5(a)及び図5(b)に示す第1遮蔽部材及び第2遮蔽部材を重ねた図である。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下二桁)に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態の遮光装置110は、第1遮蔽部材120と、第2遮蔽部材130と、保持部140と、駆動部150と、制御部160等から構成されている。
第1遮蔽部材120は、農業用栽培ハウス1の窓4の室内側の面に貼付されるシート状の部材であり、図4(b)に示すように、その厚み方向(Z方向)から見た外形が、窓4の外形と同等に矩形状に形成されている。
第1遮蔽部材120は、光透過性のある部材であり、図5(a)に示すように、その表面(+Z側の面)の一部に光を遮蔽する第1光遮蔽部120aが形成されており、その表面上の第1光遮蔽部120aが形成されていない部分が光を透過する第1光透過部120bとなる。本実施形態の第1光遮蔽部120aは、複数の点が幅方向(X方向)及び奥行き方向(Y方向)に等間隔に配置された網点状に配置されている。
第2遮蔽部材130は、第1遮蔽部材120の下側に配置される光透過性を有するシート状の部材であり、図4(c)に示すように、幅方向の−X側から順に、取付け領域133、遮蔽領域131、透明領域132、取付け領域133が設けられている。
遮蔽領域131は、入射した光の一部を遮蔽し、その他を透過させる領域である。
透明領域132は、入射した光の全てを透過する透明な領域である。
遮蔽領域131及び透明領域132は、その厚み方向(Z方向)から見た外形が、それぞれ窓4の外形と同等に矩形状に形成されている。
取付け領域133は、遮蔽領域131及び透明領域132を挟むようにして第2遮蔽部材130の両端部に設けられた領域であり、後述の保持部140のロール体142に固定される部分である。
遮蔽領域131は、図5(b)に示すように、その表面(+Z側の面)の一部に光を遮蔽する第2光遮蔽部130aが形成されており、その表面上の第2光遮蔽部130aが形成されていない部分が光を透過する第2光透過部130bとなる。本実施形態の第2光遮蔽部130aは、複数の点が幅方向(X方向)及び奥行き方向(Y方向)に等間隔に配置された網点状に配置されている。
この第2光遮蔽部130aの各点の大きさは、上述の第1光遮蔽部120aの各点の大きさと同等である。また、第2光遮蔽部130aのX方向及びY方向における各点の間隔dは、上述の第1光遮蔽部120aの各点の間隔と同等である。更に、第2光遮蔽部130aの各点の配置位置は、第1遮蔽部材120の角部αと遮蔽領域131の角部βとを合わせたときに、第1光遮蔽部120aの各点の配置位置に対して、X方向及びY方向へ間隔dの半分(d/2)だけずれた位置に配置されている。
そのため、第1遮蔽部材120の角部αと、遮蔽領域131の角部βとを合わせて、第1遮蔽部材120及び第2遮蔽部材130を重ねると、図5(c)に示すように、第1光透過部120bに第2光遮蔽部130aが重なり、第1光遮蔽部120aに第2光透過部130bが重なる。この状態が、本実施形態の遮光装置110において、入射した光を最も多く遮蔽する遮蔽状態となる。
また、第1遮蔽部材120及び遮蔽領域131に設けられる第1光遮蔽部120a及び第2光遮蔽部130aには、光を反射する反射機能が設けられている。これにより、太陽光等の光が第1光遮蔽部120aや第2光遮蔽部130aに入射した場合に、入射した光を室外側(+Z側)へと反射することができ、室内に太陽光等の熱が籠り、農業用栽培ハウス101の室内温度が上昇してしまうのを抑制することができる。
第1遮蔽部材120及び第2遮蔽部材130には、例えば、CPPや、ポリカーボネート、ポリエステル系樹脂の透明基材を適用することができ、また、高耐候性を持たせるために、紫外線吸収剤を高濃度で含んでいる。
また、反射機能を有した第1光遮蔽部120a及び第2光遮蔽部130aは、上述の各遮蔽部材を構成する透明基材上に、光反射機能を有する塗膜(例えば、白色や銀色の塗膜)をスクリーン印刷等によって形成したり、アルミニウム等の光反射特性を有する金属を蒸着等によって形成したりすることができる。
なお、本実施形態の第1光遮蔽部20a及び第2光遮蔽部30aは、網点状の各点が円形形状に形成される例を示すが、これに限定されるものでなく、矩形等の多角形や、楕円等の形状により形成されるようにしてもよい。
保持部140は、図4(a)に示すように、第1遮蔽部材120に対して第2遮蔽部材130を幅方向(X方向)に移動可能に保持する部材であり、2組のロール体支持部141及びロール体142から構成されている。
ロール体支持部141は、ロール体142を回転可能に支持する部材であり、農業用栽培ハウス101の天井部3の室内側の面上において、窓4を幅方向(X方向)から挟むようにして窓4の−X側端部近傍と、+X側端部近傍とにそれぞれ設けられている。
ロール体142は、第2遮蔽部材130を巻き取る円柱形状の部材であり、その周側面に、第2遮蔽部材130の両端に設けられた取付け領域133が固定されている。
ここで、この2つのロール体142は、ロール体支持部141を介して窓4を挟むようにして配置されているため、図4(a)に示すように、第2遮蔽部材130は、窓4の幅の分だけロール体142に巻き取られることなく第1遮蔽部材120と対向するようにして配置され、残りの部分が+X側又は−X側のいずれかのロール体142に巻き取られた状態となる。本実施形態では、遮蔽領域131が第1遮蔽部材120に対向している場合、透明領域132が右側(+X側)のロール体142に巻き取られた状態になり、逆に、透明領域132が第1遮蔽部材120に対向している場合、遮蔽領域131が左側(−X側)のロール体142に巻き取られた状態となる。
駆動部150は、ロール体142を回転させて第2遮蔽部材130を幅方向(X方向)に移動させる部分であり、不図示の駆動モータ等から構成されている。本実施形態では、駆動モータが保持部140に設けられた各ロール体142に設けられており、各駆動モータの駆動軸が、各ロール体の回転軸に接続されている。これにより、各ロール体のいずれかを回転駆動することによって、第2遮蔽部材130を+X側又は−X側に巻き取って移動させることができる。
制御部160は、駆動部150の駆動モータの回転を制御する制御回路であり、各駆動モータに接続されている。制御部160には、不図示の操作部が設けられており、その操作部の操作に応じて各駆動モータの回転方向や、回転量、回転速度等を制御することができる。
次に、遮光装置110の使用方法について説明する。以下の説明では、太陽が農業用栽培ハウス101の鉛直方向の直上に位置している場合を例にして説明する。
上述したように、本実施形態の遮光装置110は、農業用栽培ハウス101の天井部3の窓4に配置されている。太陽光はこの窓4から室内側に入射するが、日差しが非常に強く、室内で栽培している植物Pへの影響が非常に大きい場合、駆動部150を制御して、図5(c)に示すように、第2遮蔽部材を、各第2光遮蔽部130aが各第1光透過部120bと重なる位置へ移動し、各第2光透過部130bが各第1光遮蔽部120aに重なるようにして遮蔽状態にする。具体的には、第2遮蔽部材130の透明領域132を右側(+X側)のロール体142に巻き取るとともに、遮蔽領域131を左側(−X側)のロール体142から巻き出して第1遮蔽部材120に対向させる。
これにより、遮光装置110は、太陽光等の光が窓4から入射したとしても、各遮蔽部材の第1光遮蔽部120a及び第2光遮蔽部130aにより植物P側へ入射してしまうのを大幅に抑制することができる。
また、第1光遮蔽部120a及び第2光遮蔽部130aには、反射機能が設けられているので、各光遮蔽部に入射した光を室外側へと反射させることができ、農業用栽培ハウス101の室内温度が太陽光等の熱により上昇してしまうのを抑制することができる。
逆に、曇りや雨等の天候により日差しが非常に弱く、室内に入射する光量を制限する必要がない場合、駆動部150を制御して、第2遮蔽部材130の遮蔽領域131を巻き取るとともに、透明領域132を巻き出して第1遮蔽部材120と対向させ、入射した光を室内側へ最も多く入射させる透過状態に切り替える。この透過状態において窓4から入射する光を遮るのは、第1遮蔽部材120の第1光遮蔽部120aのみとなるので、遮光装置110は、窓4から入射した太陽光等の光のうち、第1光透過部120bに入射した光を室内側へ透過させて、植物P側へ到達させることができる。
以上より、本実施形態の遮光装置110は、第2遮蔽部材130を第1遮蔽部材120に対して移動させることによって、太陽光等の光の入射を遮蔽したり、室内側に光を入射させたりすることができる。そのため、上述のように、遮光装置110を農業用栽培ハウス101の窓4に適用した場合、日差しの強さに応じて、室内の植物Pに入射する太陽光等の光を遮断したり、光を入射させたりすることができ、より効率よく植物Pを栽培することができる。
また、本実施形態の遮光装置110は、第1光遮蔽部120a及び第2光遮蔽部130aに、光を反射する反射機能が設けられているので、第1光遮蔽部120a及び第2光遮蔽部130aに入射した光を吸収することなく反射することができる。これにより、上述のように、遮光装置110を農業用栽培ハウス101の窓4に適用した場合、遮光装置110に入射した太陽光等の光の熱が農業用栽培ハウス101の室内に籠ってしまうのを抑制することができ、植物Pの栽培環境を良好に保つことができる。
更に、第1光遮蔽部120a及び第2光遮蔽部130aが、網点状に形成されているので、透明基材上に網点をスクリーン印刷する等によって第1遮蔽部材120及び第2遮蔽部材130を容易に製造することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態の遮光装置を備えた農業用栽培ハウスを示す模式図である。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下二桁)に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態の遮光装置210は、制御部260に接続される照度検出部261を備える点で、上述の第1実施形態の遮光装置10と相違する。
本実施形態の遮光装置210は、図6に示すように、第1遮蔽部材20、第2遮蔽部材30、保持部40、駆動部50、制御部260、照度検出部261等から構成されている。
照度検出部261は、農業用栽培ハウス201の室内の照度を検出するセンサであり、例えば、室内に配置される植物Pの近傍に配置されている。
制御部260は、照度検出部261の検出結果に基づいて、駆動部50の駆動モータ51を制御して、遮光装置210の遮蔽状態又は透過状態に変化させることができる。
例えば、制御部260は、照度検出部261で検出した室内の照度が、所定値Aよりも高い場合、室内に入射する太陽光等の光量が非常に多いと判定する。そして、駆動モータ51を制御して遮光装置210を遮蔽状態(図3(a)参照)に変化させ、室内に入射する光を遮断する。これにより、本実施形態の遮光装置210は、太陽光等の光の室内側への入射を遮断することができ、強い日差しが与える植物Pへの影響を低減することができる。
また、室内の照度が所定値B(ただし、B<A)よりも低い場合、制御部260は、室内に入射する太陽光等の光量が不足していると判定する。そして、駆動モータ51を制御して遮光装置210を図3(b)に示す透過状態に変化、すなわち第1光遮蔽部20aに第2光遮蔽部30aを重ね、第1光透過部20bに第2光透過部30bを重ねる。これにより、本実施形態の遮光装置210は、太陽光等の光の一部を第1光透過部20b及び第2光透過部30bを透過させ室内側へ入射させることができ、可能な限り多くの光を植物Pへ入射させることができる。
更に、室内の照度が所定値Bよりも大きいが、所定値Aよりも小さい場合、制御部260は、室内に入射する光量をある程度制限して入射させる必要があると判定する。そして、駆動モータ51を制御して遮光装置210を図3(c)に示す透過状態に変化、すなわち第1光透過部20bに第2光透過部30bの一部を重ね、また、第1光遮蔽部20aに第2光遮蔽部30aの一部を重ねる。これにより、本実施形態の遮光装置210は、太陽光等の光を制限にして室内側へ入射させることができ、適切な量の太陽光等の光を植物Pへ入射させることができる。
なお、所定値A及び所定値B間における照度をより細分化して、その細分化した各照度に応じて、第2遮蔽部材30の幅方向(X方向)への移動量を細かく設定するようにしてもよい。これにより、遮光装置210は、室内に入射する光の量をより細かく制御することができ、植物Pに対してより好適な量の光を入射させることができる。
また、制御部260は、照度検出部261を農業用栽培ハウス201の室内に複数設け、各照度検出部261の照度の平均値を用いて、第2遮蔽部材30の幅方向(X方向)への移動量を制御するようにしてもよい。これにより、遮光装置210は、室内全体の照度に合わせて、より適切な量の太陽光等の光を植物Pへ入射させることができる。
以上より、本実施形態の遮光装置210は、上述の第1実施形態の遮光装置10と同様に、太陽光等の光の入射を遮蔽したり、室内側に入射する光量を、日差しの強さに応じて、適宜増減させたりすることができ、より効率よく植物Pを栽培することができる。
また、本実施形態の遮光装置210は、照度を検出する照度検出部261を備えているので、照度検出部261の検出結果に応じて、遮光装置210の遮蔽状態、透過状態の切り替えを行うことができる。これにより、上述のように、遮光装置210を農業用栽培ハウス201の窓4に適用した場合、室内の照度に応じて、遮光装置210から透過する光の量を調節することができ、農業用栽培ハウス201の室内で栽培される植物Pに、適切な量の光を入射させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
図7は、第1遮蔽部材及び第2遮蔽部材の別な形態を説明する図である。図7(a)は、別な形態の第1遮蔽部材を示す図であり、図7(b)は、別な形態の第2遮蔽部材を示す図である。
(1)上述の第1実施形態において、第1遮蔽部材20及び第2遮蔽部材30は、各光遮蔽部及び各光透過部が、第2遮蔽部材30の移動方向に交差する方向(X方向)にストライプ状に交互に配置される例を示したが、これに限定されるものでない。
例えば、第1遮蔽部材20及び第2遮蔽部材30は、図7(a)及び図7(b)に示すように、各光遮蔽部及び各光透過部が、市松模様状に形成されるようにしてもよい。このような形態としても、遮光装置10は、第1光遮蔽部20aに第2光透過部30bを重ねるようにして第2遮蔽部材30を移動させることにより、第1光透過部20bに第2光遮蔽部30aを重ねることができ、入射する光を遮蔽する遮蔽状態にすることができる。また、第1光透過部20bに、第2光透過部30bの少なくとも一部を重ねるようにすることによって、光を室内側へ透過させる透過状態にすることもできる。
また、各光遮蔽部を市松模様状にすることによって、透過状態において遮光装置を透過する光を、上述の第1実施形態の遮光装置10に比して、より分散させて室内側へ入射させることができる。
なお、上述の市松模様を構成する四角形は、第1遮蔽部材20と第2遮蔽部材30とでそれぞれ辺の長さが等しい正方形に形成される例を示すが、これに限定されるものでなく、例えば、外形が等しい長方形に形成されるようにしてもよい。
(2)上述の第1実施形態及び第2実施形態において、遮光装置は、駆動部を備える例で説明したが、これに限定されるものでなく、駆動部を備えない形態としてもよい。例えば、第1実施形態の遮光装置10において、第2遮蔽部材30の+X側端部にハンドルを設け、第2遮蔽部材30を手動で幅方向(X方向)に移動させるようにしてもよい。また、第2実施形態の遮光装置110において、各ロール体142を手動で回転させるハンドルを設け、第2遮蔽部材130を手動で幅方向(X方向)に移動させるようにしてもよい。
(3)上述の各実施形態において、遮光装置は、動植物育成用建造物として農業用(植物育成用)の建造物である農業用栽培ハウス1に適用される例で説明したが、農業に限定されるものでなく、魚等の生き物(動物)の飼育等を行う動物育成用の建造物に対して適用してもよい。
例えば、遮光装置は、魚の養殖等の漁業において使用される建造物に適用してもよい。ここで、水槽内に飼育される魚(例えば、鯉)は、室内に入射する太陽光等の光が強すぎる場合、生育する水槽が浅いため魚の表面に光が当たってしまい魚の表面の発色(色合い)が黒化し低下してしまう「日焼け現象」が見られる場合がある。そのため、遮光装置は、このような場合に窓から入射する光を遮蔽したり、光の量を制限したりして、魚の発色に与える影響を低減することができる。
(4)上述の各実施形態において、遮光装置10は、農業用栽培ハウス1の天井部3の窓4に配置される例を示したが、これに限定されるものでなく、側壁部2に設けられた窓等に設けられるようにしてもよい。これにより、植物Pに入射する太陽光等の光量をより細かく調節することができ、植物Pにとってより好適な環境を設けることが可能になる。
(5)上述の各実施形態において、遮光装置10に設けられた第2遮蔽部材30には、複数の微細な孔を設けるようにしてもよい。これにより、窓4及び第2遮蔽部材30間の通気性を向上させることができ、窓4が曇ったりするのを抑制することができる。
(6)上述の各実施形態において、遮光装置は、第1遮蔽部材に対して1枚の第2遮蔽部材が配置される例を示したが、これに限定されるものでなく、複数枚の第2遮蔽部材が配置されるようにしてもよい。これにより、遮光装置は、入射する光の量をより細かく制限することができる。
1、101、201 農業用栽培ハウス
3 天井部
4 窓
10、110、210 遮光装置
20、120 第1遮蔽部材
20a、120a 第1光遮蔽部
20b、120b 第1光透過部
30 第2遮蔽部材
30a、130a 第2光遮蔽部
30b、130b 第2光透過部
40、140 保持部
50、150 駆動部
51 駆動モータ
51a 駆動軸
52 歯車
60、160、260 制御部
131 遮蔽領域
132 透明領域
133 取付け領域
261 照度検出部
P 植物

Claims (6)

  1. 動植物育成用の建造物の窓に配置される遮光装置であって、
    前記窓の室内側に貼付され、光を透過する第1光透過部と、光を遮蔽する第1光遮蔽部とを有するシート状の第1遮蔽部材と、
    光を透過する第2光透過部と、光を遮蔽する第2光遮蔽部とを有するシート状の第2遮蔽部材と、
    前記第2遮蔽部材を前記第1遮蔽部材に対してシート面に沿った方向に移動可能に保持する保持部とを備え、
    前記第1遮蔽部材の厚み方向から見て、前記第1光透過部に前記第2光遮蔽部が重なるように前記第2遮蔽部材を移動させた場合に、前記第1光遮蔽部に前記第2光透過部が重なること、
    を特徴とする遮光装置。
  2. 請求項1に記載の遮光装置において、
    前記第1光遮蔽部及び前記第2光遮蔽部は、入射した光を反射する反射機能が設けられていること、
    を特徴とする遮光装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の遮光装置において、
    前記第1光遮蔽部及び前記第1光透過部は、前記第2遮蔽部材の移動方向に交差する方向にストライプ状に交互に配置されており、
    前記第2光遮蔽部及び前記第2光透過部は、前記第2遮蔽部材の移動方向に交差する方向にストライプ状に交互に配置されていること、
    を特徴とする遮光装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の遮光装置において、
    前記第1光遮蔽部及び前記第2光遮蔽部は、複数の網点状に形成されていること、
    を特徴とする遮光装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の遮光装置において、
    前記保持部に移動可能に保持された前記第2遮蔽部材を移動させる駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    光の照度を検出する照度検出部とを更に備え、
    前記制御部は、前記照度検出部の検出結果に基づいて、前記駆動部を制御して前記第2遮蔽部材を移動させること、
    を特徴とする遮光装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の遮光装置の前記第1遮蔽部材が窓に配置されていること、
    を特徴とする動植物育成用建造物。
JP2015138880A 2015-07-10 2015-07-10 遮光装置、動植物育成用建造物 Pending JP2017018038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015138880A JP2017018038A (ja) 2015-07-10 2015-07-10 遮光装置、動植物育成用建造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015138880A JP2017018038A (ja) 2015-07-10 2015-07-10 遮光装置、動植物育成用建造物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017018038A true JP2017018038A (ja) 2017-01-26

Family

ID=57887041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015138880A Pending JP2017018038A (ja) 2015-07-10 2015-07-10 遮光装置、動植物育成用建造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017018038A (ja)

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018121994A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121987A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121986A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121983A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121995A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121999A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121989A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121978A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122005A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121991A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121997A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121990A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121992A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121981A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122002A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122007A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121988A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122004A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122006A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121977A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121993A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121998A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121982A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121984A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121996A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122003A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018121994A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121987A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121986A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121983A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121995A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121999A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121989A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121978A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122005A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121991A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121997A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121990A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121992A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121981A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122002A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122007A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121988A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122004A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122006A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121977A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121993A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121998A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121982A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121984A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018121996A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018122003A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017018038A (ja) 遮光装置、動植物育成用建造物
JP2017018037A (ja) 遮光装置、動植物育成用建造物
JP5818171B2 (ja) 光制御具
CN105308483A (zh) 采光膜、窗玻璃、卷帘和采光百叶窗
JP5933489B2 (ja) ブラインド及びその建築用光学アセンブリー
CN102741714A (zh) 光学体、制造其的方法、窗构件、建具和遮阳装置
KR20180088863A (ko) 태양 차광 모듈, 유리 구조물, 건물, 및 태양 차광 모듈의 작동 방법
US20110259529A1 (en) Window System Useful for Blocking Direct Sunlight
TWM395169U (en) Color filter, photographic lens, photographic apparatus, and portable terminal equipment
CN101248348A (zh) 光照射装置和光学构件
JP2007239251A (ja) 目隠し装置
KR20090107593A (ko) 차광 조절이 가능한 이중 롤 블라인드
JP2017189129A (ja) 農業用ハウスの施工方法
WO2018003970A1 (ja) 採光装置
JP2011177107A (ja) 太陽光併用型植物工場用遮熱断熱窓装置
CN104542091A (zh) 温室
JP2014238513A (ja) 光制御部材
KR101531682B1 (ko) 루버 구조체
KR20110108619A (ko) 광학 유닛 및 광학 구조체
CN205682023U (zh) 玻璃温室
JP2016092002A (ja) 採光装置
JP2020160111A (ja) 窓用光フィルター
JP2020178647A (ja) 農業用ハウスの採光構造
JP2015011071A (ja) 光制御部材、窓ガラス、窓およびブラインド
JP2005240469A (ja) ブラインド