JP2020178647A - 農業用ハウスの採光構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウス本体内の栽培植物に十分な日射量を与えることができる農業用ハウスの採光構造を提供する。【解決手段】屋根面2からハウス本体1内に入射した太陽光Lを上側ミラー4及び/又は下側ミラー5により栽培ベッド3に向けて反射することができるため、屋根面2を透過して栽培ベッド3に照射される一般的な太陽光Lに加えて、本来栽培ベッド3に向かわない方向性で入射する太陽光Lも栽培ベッド3に向けることができ、十分な日射量を栽培ベッド3に与えることができる。【選択図】 図2
Description
本発明は農業用ハウスの採光構造に関するものである。
従来の農業用ハウスは全面が透明ガラスやビニールにより覆われたハウス本体を有しており、その内部で植物を栽培している。ハウス本体内の温度調整をするため、屋根面に開閉自在なカーテンを設け、そのカーテンによりハウス本体内へ入射する太陽光の量を調整していた。冬はハウス本体の温度を高めるために、カーテンを開けて屋根面を全面開放し、屋根面から太陽光を多く取り入れる。夏はハウス本体の温度上昇を防止するため、屋根面をカーテンで覆う(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような関連技術にあっては、冬においてカーテンを開けて屋根面の全面から太陽光を取り入れているものの、十分な日射量をハウス本体内に導入できない場合があった。すなわち、太陽から地上に降り注ぐ太陽光のうち、雲などにより反射される分、屋根面の表面で反射される分、屋根面の表面の汚れにより遮られる分などが失われ、植物の成長(光合成)に必要な十分な日射量を栽培植物に与えられない場合があった。
本発明は、このような関連技術に着目してなされたものであり、ハウス本体内の栽培植物に十分な日射量を与えることができる農業用ハウスの採光構造を提供することを目的としている。
本発明の第1の技術的側面によれば、透光性を有する部材で全面が覆われたハウス本体を有し、該ハウス本体の内部に東西方向に沿う栽培ベッドが南北方向に複数並んだ状態で設けられている農業用ハウスの採光構造であって、前記ハウス本体の内部には、各栽培ベッドの上方にそれぞれ東西方向に沿う長尺状の上側ミラーと下側ミラーが上下二段に形成され、該上側ミラー及び下側ミラーがそれぞれ東西方向に沿う回転軸を中心に回転自在で、上側ミラーと下側ミラーの回転角度がそれぞれ独立して制御され、ハウス本体の屋根面から入射した太陽光を上側ミラー及び/又は下側ミラーにより栽培ベッドへ向けて反射可能であることを特徴とする。
本発明の第2の技術的側面によれば、ハウス本体の屋根面が平面で且つ北側を高くした南向き状態で傾斜していることを特徴とする。
本発明の第1の技術的側面によれば、屋根面からハウス本体内に入射した太陽光を上側ミラー及び/又は下側ミラーにより栽培ベッドに向けて反射することができるため、屋根面を透過して栽培ベッドに照射される一般的な太陽光に加えて、本来栽培ベッドに向かわない方向性で入射する太陽光も栽培ベッドに向けることができ、十分な日射量を栽培ベッドに与えることができる。
本発明の第2の技術的側面によれば、屋根面が南向きに傾斜した平面状のため、太陽光の入射方向に対する屋根面の角度が大きくなり、屋根面で反射される太陽光の成分が少なくなる。また屋根面が平面状のため、屋根面の全面が同じ角度で太陽光に対することになり、屋根面から同じ量の太陽光を均等に導入して栽培ベッドに照射することができる。
図1〜図7は本発明の好適な実施形態を示す図である。尚、東西南北の方向性は図1に示された通りである。
図1はハウス本体1を示す。ハウス本体1は全面が透明ガラスにより形成された構造をしている。ハウス本体1の屋根面2は北側を高くした状態で南向きに傾斜した平面状である。
ハウス本体1の内部には東西方向に沿う栽培ベッド3が南北方向に5列並んだ状態で設けられている。栽培ベッド3は苺栽培用で所定の高さを有している。
またハウス本体1の内部には更に、栽培ベッド3の上方で少し北側の位置に、栽培ベッド3と同様に東西方向に沿う長尺状の上側ミラー4と下側ミラー5が上下二段に形成されている。上側ミラー4と下側ミラー5とはそれぞれ上下一組で栽培ベッド3に対応して南北方向に5組設けられている。
上側ミラー4及び下側ミラー5はそれぞれ東西方向に沿う回転軸6、7を中央に有している。この回転軸6、7の両端は東西両側に立設された支柱8に支持されている。各回転軸6、7の一端にはモータ9、10が設けられ、上側ミラー4及び下側ミラー5を回転軸6、7を中心にして正逆転方向に回転させることができる。栽培ベッド3には図示せぬ受光センサが設けられ、上側ミラー4及び下側ミラー5で反射された太陽光Lが栽培ベッド3に照射された状態で、その照度を検出することができる。
支柱8に設けられたモータ9、10と図示せぬ受光センサはコントローラ11に接続されている。コントローラ11は、モータ9、10の回転方向と回転量を制御することにより、上側ミラー4及び下側ミラー5の角度をそれぞれ太陽の高度に追従して変化させ、上側ミラー4及び下側ミラー5で反射された太陽光Lが最大照度で栽培ベッド3に当たるようにしている。
ハウス本体1の屋根面2が南向きに傾斜した平面状のため、太陽光Lの入射方向に対する屋根面2の角度が大きくなり、屋根面2で反射されて失われる太陽光Lの成分が少なくなる。また屋根面2が平面状のため、全ての屋根面2が同じ角度で太陽光Lに対することになり、同じ量の太陽光Lを均等に屋根面2の全面から導入して栽培ベッド3に照射することができる。もし屋根面2を円弧アーチ形や三角形にすると、太陽光に対する角度が屋根面の部分によって異なり、屋根面の表面で反射される太陽光の成分が相違するため、太陽光を均等にハウス本体内に導入できなくなる。
次に作用を説明する。
ある程度十分な日射量の太陽光Lが屋根面2を透過する場合は、図5に示すように、上側ミラー4及び下側ミラー5の角度をそれぞれ太陽光Lの入射角度に合わせて上側ミラー4及び下側ミラー5が太陽光Lの入射の邪魔にならないようにする。そうすることで、ハウス本体1内には十分な日射量の太陽光Lがハウス本体1内に取り入れられる。ハウス本体1内に取り入れられた太陽光Lは、そのまま直接、或いは、ハウス本体1内の構造物等で反射された後に栽培ベッド3に照射される。
屋根面2を透過する太陽光Lの日射量が少ない場合は、上側ミラー4か下側ミラー5のいずれか一方により太陽光Lを反射して栽培ベッド3に照射する。図6は下側ミラー5で反射した例である。このようにすることにより、日射量は少ないが屋根面2を透過して栽培ベッド3に照射される一般的な太陽光Lに加えて、本来栽培ベッド3に向かわない方向性で入射する太陽光Lも栽培ベッド3に向けることができ、十分な日射量の太陽光Lを栽培ベッド3に当てることができる。
屋根面2を透過する太陽光Lの日射量が更に少ない場合は、図7に示すように、上側ミラー4と下側ミラー5の両方で太陽光Lを反射して栽培ベッド3に照射する。このようにすることにより、屋根面2を透過して栽培ベッド3に照射される一般的な日射量に加えて、本来栽培ベッド3に入射しない方向性で入射する2系統の太陽光Lも幅広く反射して栽培ベッド3に向けることができ、十分な日射量の太陽光Lを栽培ベッド3に当てることができる。
すなわち図7には図示されていないが、上側ミラー4及び下側ミラー5で反射される以外にも、日射量は少ないが屋根面2を透過してハウス本体1に内に入り込み、栽培ベッド3に直接或いはハウス本体1内の構造物等に反射されて照射される太陽光Lもあり、それに上側ミラー4及び下側ミラー5で反射された太陽光Lが加わるため、ハウス本体1内に入射する本来の日射量が小さくても栽培ベッド3に対して十分な日射量を確保することができる。
1 ハウス本体
2 屋根面
3 栽培ベッド
4 上側ミラー
5 下側ミラー
6、7 回転軸
L 太陽光
2 屋根面
3 栽培ベッド
4 上側ミラー
5 下側ミラー
6、7 回転軸
L 太陽光
Claims (2)
- 透光性を有する部材で全面が覆われたハウス本体を有し、該ハウス本体の内部に東西方向に沿う栽培ベッドが南北方向に複数並んだ状態で設けられている農業用ハウスの採光構造であって、
前記ハウス本体の内部には、各栽培ベッドの上方にそれぞれ東西方向に沿う長尺状の上側ミラーと下側ミラーが上下二段に形成され、該上側ミラー及び下側ミラーがそれぞれ東西方向に沿う回転軸を中心に回転自在で、
上側ミラーと下側ミラーの回転角度がそれぞれ独立して制御され、
ハウス本体の屋根面から入射した太陽光を上側ミラー及び/又は下側ミラーにより栽培ベッドへ向けて反射可能であることを特徴とする農業用ハウスの採光構造。 - ハウス本体の屋根面が平面で且つ北側を高くした南向き状態で傾斜していることを特徴とする請求項1記載の農業用ハウスの採光構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019085252A JP2020178647A (ja) | 2019-04-26 | 2019-04-26 | 農業用ハウスの採光構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019085252A JP2020178647A (ja) | 2019-04-26 | 2019-04-26 | 農業用ハウスの採光構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020178647A true JP2020178647A (ja) | 2020-11-05 |
Family
ID=73022580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019085252A Pending JP2020178647A (ja) | 2019-04-26 | 2019-04-26 | 農業用ハウスの採光構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020178647A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021193951A (ja) * | 2020-06-16 | 2021-12-27 | スペースファームテクノロジー株式会社 | 栽培設備、及び植物の栽培方法 |
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2019
- 2019-04-26 JP JP2019085252A patent/JP2020178647A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021193951A (ja) * | 2020-06-16 | 2021-12-27 | スペースファームテクノロジー株式会社 | 栽培設備、及び植物の栽培方法 |
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