JP2017017522A - コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法 - Google Patents

コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017017522A
JP2017017522A JP2015132260A JP2015132260A JP2017017522A JP 2017017522 A JP2017017522 A JP 2017017522A JP 2015132260 A JP2015132260 A JP 2015132260A JP 2015132260 A JP2015132260 A JP 2015132260A JP 2017017522 A JP2017017522 A JP 2017017522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display unit
site
video
image
communication system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015132260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6534204B2 (ja
Inventor
明史 湯江
Akifumi Yue
明史 湯江
紀彦 藤岡
Norihiko Fujioka
紀彦 藤岡
惣 菊池
So Kikuchi
惣 菊池
有希子 榮永
Yukiko Einaga
有希子 榮永
友徳 海崎
Tomonori Kaizaki
友徳 海崎
健 光藤
Ken Mitsufuji
健 光藤
悠珠 杉浦
Yumi Sugiura
悠珠 杉浦
司 長瀬
Tsukasa Nagase
司 長瀬
小林 哲
Satoru Kobayashi
哲 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Network and System Integration Corp
Original Assignee
NEC Network and System Integration Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Network and System Integration Corp filed Critical NEC Network and System Integration Corp
Priority to JP2015132260A priority Critical patent/JP6534204B2/ja
Publication of JP2017017522A publication Critical patent/JP2017017522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6534204B2 publication Critical patent/JP6534204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】異なる拠点のうち第1拠点の角部を通して第2拠点内の状況の映像を表示することにより,角部を有効活用して空間を繋げて人と人とのコミュニケーションを誘発させるコミュニケーションシステムを提供する。【解決手段】第1拠点と第2拠点間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーションシステムであって,前記第1拠点に存在する映像表示部と,前記第2拠点内の状況を撮像する撮像装置と,を有し,前記映像表示部は,前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され,前記複数の面状部材を組み合わせることにより角部をなすことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、拠点の角部を有効活用してコミュニケーションを誘発させるコミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法に関する。
従来、異なる拠点にいる相手とのFace to Faceのコミュニケーションを図る手段として、テレビ会議システム等が提供されている。
しかし、Face to Faceのコミュニケーションを実現したのみでは、同じ空間内にいるからこそわかる相手の表情や部屋の様子が臨場感をもって見ることが出来ず、円滑なコミュニケーションを図ることができない。
そこで、Face to Faceのコミュニケーションを実現するとともに、同じ空間にいるような臨場感を得る手段として、発明者らは特許文献1に示す映像システムを提案している。
特願2014−201323
オフィス等の拠点には、そのコーナー等の角部が存在する場合があり、その角部が什器等を収納する収納スペースとして利用されている場合には前記角部が有効利用されるため、特に問題が生じることがない。しかし、前記角部は前記のように収納スペース等として利用されることなく、前記角部内の空間がデッドスペースとして放置されている場合が往々にしてある。
前記特許文献1に示す映像システムを用いて前記デッドスペースを有効利用するには、前記デッドスペースを有効利用するための工夫が必要となる。
そこで本発明の目的は、拠点の角部を通して異なる空間にいる相手とあたかも同じ空間にいるような臨場感でFace to Faceのコミュニケーションを実現することによって、拠点の角部をコミュニケーションの場として有効活用を図ることが出来る、コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明に係るコミュニケーションシステムは、第1拠点と第2拠点間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーションシステムであって、前記第1拠点に存在する映像表示部と、前記第2拠点内の状況を撮像する撮像装置と、を有し、前記映像表示部は、前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、前記複数の面状部材を組み合わせることにより角部をなすことを特徴とする。
前記複数の面状部材は、前記映像表示部を互いに前記角部の内側に向けて前記角部を構成していることを特徴とする。
前記複数の面状部材は、前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像が前記内側に向けた前記映像表示部に表示されることを特徴とする。
前記映像表示部は、その下端が前記第1拠点の床面に対して近接又は当接され、前記映像表示部の下端側には、前記撮像装置により撮像された前記第2拠点の映像のうち、前記第2拠点の床面の映像が表示されることを特徴とする。
前記撮像装置は、少なくとも第2拠点の天井の一部を含む所定空間を撮像して映像を出力し、前記映像表示部の上端は、前記第1拠点の天井に対して近接又は当接しており、前記映像表示部の上端側には、前記撮像装置により撮像された前記第2拠点の映像のうち、前記第2拠点の天井の映像が表示されることを特徴とする。
前記映像表示部は、前記映像表示部の上端と第1拠点の天井との間に、第1拠点の壁面が前記映像表示部に向かって立つ視覚者の視界に入らない高さに設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1に記載のコミュニケーションシステム。
前記映像表示部は、前記映像表示部に表示される映像を視覚する視覚者の視野角をカバーする構成であることを特徴とする。
前記第1拠点の音を集音し前記第2拠点の音を出力する音響機器と前記第2拠点の音を集音し前記第1拠点の音を出力する音響機器のうち少なくとも一方を備えていることを特徴とする。
前記撮像装置は、前記第2拠点内の状況を逐次撮像するものであり、前記映像表示部は、前記撮像装置が撮像した前記映像が表示されることにより前記第2拠点内の状況を映像の情報として逐次発信するものであることを特徴とする。
前記第1拠点内及び前記第2拠点内に、前記映像表示部がそれぞれ存在し、前記撮像装置がそれぞれ設置されていることを特徴とする。
第1拠点と第2拠点間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーション方法であって、前記第1拠点に存在する映像表示部と、前記第2拠点内の状況を撮像する撮像装置と、を有し、前記映像表示部は、前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、前記複数の面状部材を組み合わせることにより角部をなすことを特徴とする。
前記複数の面状部材は、前記映像表示部を互いに前記角部の内側に向けて前記角部を構成していることを特徴とする。
前記複数の面状部材は、前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像が前記内側に向けた前記映像表示部に表示されることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、第1拠点と第2拠点間のうち前記第1拠点に存在する映像表示部と、前記第2拠点内の状況を撮像する撮像装置と、を有し、前記映像表示部は、前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、前記複数の面状部材を組み合わせることにより角部をなすことによって、活用されていなかった前記角部に前記第2拠点内の状況が映写されることにより、前記角部を通して別空間が広がり、遠くにいる人でも距離を越えてすぐ隣にいるかのような感覚を生み出し、前記角部をコミュニケーションの場として有効活用することができる。そして、コミュニケーションの場となった前記角部では、異なる拠点間でのコミュニケーションが誘発され、異なる拠点間のコミュニケーションを活性化することができ、新たなアイデアの誘発やイノベーションなど知的創造を促進することができる、という効果を奏する。
本発明に係るコミュニケーションシステムの構成を示す斜視図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムを用いてコミュニケーションを誘発する状態を説明する図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムを用いてコミュニケーションを誘発する別の状態を説明する図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムを第1拠点、第2拠点にそれぞれ設けた場合の構成を示す図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムの外観を示す斜視図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムにおける表示装置及び映像表示部の配置を示す図であり、(a)は前記配置を平面から見た模式図、(b)は前記配置を側面から見た模式図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムにおける映像表示部が構成される面状部材の、第1拠点の床面及び天井との近接又は当接の関係を示す模式図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムにおける映像表示部が構成される面状部材の配置を示す図であり、(a)は第1拠点における配置を示す図、(b)は第2拠点における配置を示す図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムにおける撮像装置の配置を示す図であり、(a)は前記配置を平面から見た模式図、(b)は前記配置を側面から見た模式図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムのブロック図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムにおけるデータの流れを示す図であり、(a)は第1拠点から第2拠点へのデータ送受信を示す図、(b)は第2拠点から第1拠点へのデータ送受信を示す図である。 本発明に係るコミュニケーションシステムの撮像装置の撮像方向の変形例を示す図である。 第2実施形態に係るコミュニケーションシステムの構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係るコミュニケーションシステムを第1拠点、第2拠点にそれぞれ設けた場合の構成を示す図である。 第2実施形態に係るコミュニケーションシステムの外観を示す斜視図である。 第2実施形態に係るコミュニケーションシステムの分解斜視図である。 第2実施形態に係るコミュニケーションシステムが配置される動線を第1拠点A、第2拠点Bに示す図である。 第2実施形態に係るコミュニケーションシステムが配置される動線を第1拠点A、第2拠点Bに示す図である。 第2実施形態に係るコミュニケーションシステムの軸組構造の変形例を示す平面からみた模式図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。
先ず、本発明の実施形態に係るコミュニケーションシステムの基本構成について説明する。図1には異なる拠点をなす第1拠点A及び第2拠点Bのうち第1拠点内のレイアウトを示してある。図1に示すように、第1拠点Aがオフィスの場合には、そのオフィス(拠点A)内がパネル2、3、4、5により部署6、6、6、6を単位として間仕切りされ、それらの部署6、6、6、6のスペース内には机7と椅子8とのセットが複数設置されている。部署6、6、6、6はパネル2、3、4、5で間仕切りされており、各部署にはそれぞれ角部Sが存在している。その場合、第1拠点の建物の内壁によって形成される角部S以外に、第1拠点内の空間の中央部においても、パーティションや間仕切りによって角部Sが形成されている場合がある。
また、角部Sとは、面状部材を組み合わせることによって構成される空間領域であって、前記空間領域内にいる人Nが、面状部材からなる映像表示部15を通して第2拠点B内の状況の映像を視覚し、前記映像の情報を受信することができる空間領域をいう。
図1に示すオフィスのレイアウトの場合、パネル4、5の高さは什器9の高さに相当する等の理由によりパネル4、5に沿う空間は什器9を収納する収納スペースとして利用されている。一方、パネル2とパネル3は間仕切りのためにのみ使用されている。
本発明の実施形態では図1に示すパネル2、3は間仕切りのためにのみ使用されており、パネル2及びパネル3からなる空間は、有効に活用されていないことに着目して、パネル2、3からなる角部Sを中心として映像表示部15と撮像装置10とを配置してコミュニケーションシステムを構築したものである。
以下に、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1について説明する。本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1は図1に示すように、パネル2、3を映像表示部15として用いている。図1に示す映像表示部15として用いられるパネル2、3のパネル面2、3はスクリーンであり、そのスクリーンであるパネル2、3のパネル面2、3に表示装置14からの映像が表示される。映像表示の際、パネル2、3のパネル面2、3が映像表示部15の表示面(2、3)として機能する。パネル2、3は、床面Fから天井に向けて立ち上げて配置された表示媒体としての面状部材であり、映像表示部15が面状部材(表示媒体)としてのパネル2、3に構成される。
図1では、面状部材(表示媒体)としてパネル2、3を用いているが、これに限られるものではない。パネル2、3以外には建物の内壁のように表示装置14からの映像がその内壁面に表示されるものを面状部材として用いてよい。その建物の内壁面が映像表示部15となり、その建物の内壁が面状部材であり、建物の内壁を面状部材として用いた場合であっても、映像表示部15は面状部材(表示媒体)に構成される。パネル2、3や建物の内壁面をスクリーンとして用いる場合、それらの面の全面をスクリーンとして用いる場合に限られるものではなく、それらの面の一部をスクリーンとして用いてもよい。
さらに、図1に示す映像表示部15は、表示装置14からの映像が映写されて表示面(2、3)に映像が表示される構成であるが、これに限られるものではない。
前記スクリーンに代えて液晶デジタルディスプレイ等のデジタル型ディスプレイを用いてもよく、この場合、デジタル型ディスプレイが表示媒体としての面状部材をなし、映像表示部15がデジタル型ディスプレイからなる面状部材(表示媒体)に構成されることになる。
また、前記デジタル型ディスプレイが前記パネルや前記建物の内壁面などの前面に配置された場合であってもよく、前記パネルや前記建物の内壁面等の前面の前記デジタル型ディスプレイが面状部材をなし、その面状部材に映像表示部15が構成される。
したがって、面状部材からなる映像表示部15は、表示装置14Aからの映像が表示面(2、3)に表示される構成、或いは表示面(2、3)が自己発光して映像が表示される構成のいずれであってもよい。
さらに、図1に示す例では、映像表示部15は、表示面(2)を含む面状部材の第1映像表示部15A1と、表示面(3)を含む面状部材の第2映像表示部15A2を組み合わせることにより構成されている。そして、第1映像表示部15A1と第2映像表示部15A2とを備えているため、これらの映像表示部15に映像を表示させるための表示装置14として第1表示装置14A1と第2表示装置14A2とを備えている。
次に、映像表示部15の表示面2、3に表示される映像について説明する。図1のオフィスを第1拠点Aとすると、図4に示すオフィスが第2拠点Bとなる。図4に示す第2拠点Bには撮像装置10が設置されている。撮像装置10は2つの撮像装置10B1、10B2を備えており、これらの撮像装置10B1、10B2で第2拠点B内の状況を撮像し、その映像を図11に示す通信ネットワーク20により第1拠点Aの表示装置14に送信する。図1では、第1拠点Aに設置した一方の表示装置14A1が対応する映像表示部15A1の表示面(2)に表示させ、第1拠点Aに設置した他方の表示装置14A2が対応する映像表示部15A2の表示面(3)に表示させる。すなわち、第1拠点Aの映像表示部15には第2拠点Bの撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況を撮像した映像が表示されることになる。図4に示す例では、撮像装置10として2つの撮像装置10B1、10B2を設置したが、1つの撮像装置により第2拠点B内の状況を撮像して第1拠点Aに送信するようにしてもよい。
図1には、図4と同様に撮像装置10として2つの撮像装置10A1、10A2が設置され、これらの撮像装置10A1、10A2が第1拠点A内の状況を撮像して、その映像を図11に示す通信ネットワーク20により第2拠点Bの表示装置14に送信する。図4では、第2拠点Bに設置した一方の表示装置14B1が対応する映像表示部15B1の表示面(2)に表示させ、第2拠点Bに設置した他方の表示装置14B2が対応する映像表示部15B2の表示面(3)に表示させる。すなわち、第2拠点Bの映像表示部15には第1拠点Aの撮像装置10が撮像した第1拠点A内の状況を撮像した映像が表示されることになる。図1に示す例では、撮像装置10として2つの撮像装置10A1、10A2を設置したが、1つの撮像装置により第1拠点A内の状況を撮像して第2拠点Bに送信するようにしてもよい。
また、図1及び図4では、第1拠点Aの音を集音し第2拠点Bの音を出力する音響装置(集音装置12、音声装置16)を第1拠点A内に設け、第2拠点Bの音を集音し第1拠点Aの音を出力する音響装置(集音装置12、音声装置16)を第2拠点B内に設けている。
図4において、第2拠点B内の撮像装置10は、第2拠点Bに存在する角部S内に設置して第2拠点Bの状況を撮像する。同様に図1において、第1拠点A内の撮像装置10は、第1拠点Aに存在する角部S内に設置して第2拠点Aの状況を撮像する。
図2、3は、第2拠点B内の状況を撮像した映像を、第1拠点Aに存在する映像表示部15の表示面(2、3)に表示する場合を示している。図15に示す第2拠点B内の撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像が、図2、3に示すように、第1拠点Aに存在する角部Sを構成する映像表示部15の表示面(2、3)に表示されることによって、第1拠点Aの角部S内にいる人が、あたかも第2拠点と同じ空間にいるような臨場感でコミュニケーションを図ることができ、第1拠点Aの角部S及び第2拠点Bの角部Sがコミュニケーションの場となる。
以上のように、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステムは図1及び図4に示すように、第1拠点Aと第2拠点B間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーションシステムであって、第1拠点Aに存在する映像表示部15と、第2拠点B内の状況を撮像する撮像装置と、を有し、映像表示部15は、撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、複数の面状部材を組み合わせることにより角部Sをなすものである。
また、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1は図1及び図4に示すように、第1拠点Aと第2拠点B間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーションシステム1であって、第1拠点Aに存在する映像表示部15と、第2拠点B内の状況を撮像する撮像装置と、を有し、映像表示部15は、撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、複数の面状部材は、映像表示部15を互いに角部Sの内側に向けて組み合わせることにより角部Sを構成してもよいものである。
また、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1は図1及び図4に示すように、第1拠点Aと第2拠点B間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーションシステム1であって、第1拠点Aに存在する映像表示部15と、第2拠点B内の状況を撮像する撮像装置と、を有し、映像表示部15は、撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、複数の面状部材を撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像が角部Sの内側に向けた映像表示部15に表示されるように組み合わせて角部Sを構成してもよいものである。
本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1を稼働させると第2拠点Bに存在する角部S内に設置された撮像装置10が、第2拠点B内の状況を撮像し、第1拠点A内に設置した映像表示部15により、撮像装置10が撮像した前記映像を表示することにより第2拠点B内の状況を映像の情報として第1の空間A内で発信させる。
映像表示部15で映像情報を発信する際には、角部Sを構成する面状部材からなる映像表示部15から角部Sの開口側に向けて第1拠点A内に発信する。同様に、映像表示部15で映像情報を発信する際には、角部Sを構成する面状部材からなる映像表示部15から角部Sの開口側に向けて第2拠点B内に発信する。この場合、第1拠点A及び第2拠点Bとしては、人Nが主に事務処理を行うオフィス、工場などの作業現場、商号施設などのようにコミュニケーションを取る必要がある空間であれば、いずれのものであってもよい。
コミュニケーションは、異なる拠点A、B内に位置する人N同士が必要に応じて適宜行うものであるから、図4に示すように、第1拠点A内に映像表示部15、映像を撮像する撮像装置10を設置し、同様に第2拠点B内に、映像情報を表示する映像表示部15、撮像装置10を設置し、異なる拠点A、B内の状況を双方で発信させるようにしてもよいものである。前記双方での通信を行う場合、図11に示すように、異なる拠点A、B間に設けられている既設の通信ネットワーク(例えばインターネット回線網)20を利用すればよいものである。
異なる拠点A、Bを同一の空間のように共有する感覚を感得させるには、第2拠点Bの撮像装置10により、第2拠点B内の状況を逐次撮像し、第1拠点Aの映像表示部15により、撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況を映像の情報として第1拠点A内で逐次発信させ、同様に第1拠点Aの撮像装置10により、第1拠点A内の状況を逐次撮像し、第2拠点Bの映像表示部15により、撮像装置10が撮像した第1拠点A内の状況を映像の情報として第2拠点B内で逐次発信させるという運用にすればよいものである。
異なる拠点A、Bがオフィスである場合を想定して拠点の角部Sでコミュニケーションが誘発される場合を分析する。図15に示すような、机の周りに角部がある場合、角部Sは収納スペースとして使用されていない場合には、通路としてのみしか使用されておらず、いわゆるデッドスペースとなっており、有効に活用されていない場合が往々にしてある。
一方、オフィスでは、作業の効率化のために同じプロジェクトの人同士が、図1に示すような、近い位置に複数のデスクが設置されている場合が多い。そして、コミュニケーションは机周りで行われるのみであって、例えばそのプロジェクトが遠方のオフィスと共同で行われる場合には、遠方のオフィスの担当者とは電話や書類、メール、会議室に移動してのテレビ会議等によってコミュニケーションが行われる。
そして、人は複数の事務処理、例えば新しいアイデアを練る際、当面の目的とするアイデアの創出に集中し、他のアイデアが脳裏に無意識の状態で記憶されている場合がある。そして人はデスクの椅子に着座している場合には当面の目的であるアイデアの創出に集中しているが、デスクの椅子に離座して緊張感から解放された際に無意識な記憶が脳裏に意識的に読み出される場合がある。その場合、遠方のオフィスにいる担当者と即座にコミュニケーションを取ることにより新たなアイデアが有効なものとして結実する場合がある。
そこで、デッドスペースとなっていて活用されていない角部Sを遠方のオフィスにいる担当者とのコミュニケーションの場として活用することができれば、角部Sの有効活用を図ることができるとともに、事務効率が向上することになる。
そこで、図4に示すように、本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1は、第1拠点Aと第2拠点B間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーションシステム1であって、第1拠点Aに存在する映像表示部15と、第2拠点B内の状況を撮像する撮像装置と、を有し、映像表示部15は、撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、複数の面状部材を組み合わせることにより角部Sをなすことよって、活用されていなかった角部Sに第2拠点B内の状況が表示されることにより、角部Sを通して第2拠点B内の空間が広がり、遠くにいる人でも距離を越えてすぐ隣にいるかのような感覚を生み出し、角部Sをコミュニケーションの場として有効活用することができる。そして、コミュニケーションの場となった角部Sでは、異なる拠点間でのコミュニケーションが誘発され、離れたオフィスとのコミュニケーションを活性化することができ、新たなアイデアの誘発やイノベーションなど知的創造を促進することができる。
複数の面状部材は、映像表示部15を互いに角部Sの内側に向けて角部Sを構成し、撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像が映像表示部15に表示されることにより、図2、3に示すように、角部Sに異なる拠点内の状況が映像の情報として眼の前に広がり、角部Sがコミュニケーションの起点となる。これにより、角部Sの有効活用を図ることができるとともに、角部Sの内側にいる人が、より臨場感、没入感をもって遠くにいる人でも距離を越えてすぐ隣にいるかのような存在感を感じることが出来る。
図1では、既設のパネル2、3を映像表示部15(映像表示部15A1、15A2)として構築した例を示したが、オフィスなどによっては、既設のパネル2、3などが存在しないために本発明の第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1を建物の内壁を利用して拠点A、Bに設置する場合がある。その場合の例を図4乃至図11に基づいて説明する。
コミュニケーションシステム1におけるコミュニケーションシステム1とコミュニケーションシステム1とは、同様の構成を有しているので、以下、コミュニケーションシステム1を中心に説明する。
図4は、コミュニケーションシステム1、1を第1拠点A及び第2拠点Bのそれぞれに設けた場合の構成を示す図、図5は、図4に示すコミュニケーションシステム1の外観を示す斜視図、図6は、図4に示すコミュニケーションシステム1における表示装置14及び映像表示部15の配置を示す図であり、(a)は前記配置を平面から見た模式図、(b)は前記配置を側面から見た模式図、図7は、図1に示すコミュニケーションシステム1における映像表示部15が構成される面状部材の、第1拠点Aの床面F及び天井Cとの近接又は当接の関係を示す模式図、図8は、図1に示すコミュニケーションシステム1における映像表示部15が構成される面状部材の配置を示す図であり、(a)は第1拠点Aにおける配置を示す図、(b)は第2拠点Bにおける配置を示す図、図9は、図4に示すコミュニケーションシステム1における撮像装置10の配置を示す図であり、(a)は前記配置を平面から見た模式図、(b)は前記配置を側面から見た模式図、図10は、図4に示すコミュニケーションシステム1、1のブロック図、図11は、データの流れを示す図であり、(a)は第1拠点から第2拠点へのデータ送受信を示す図、(b)は第2拠点から第1拠点へのデータ送受信を示す図である。なお、図9においては、映像表示部15、15以外の構成要素の図示を省略している。
[コミュニケーションシステムの構成]
図4に示すコミュニケーションシステム1において、第1拠点Aに存在する角部Sに設けられるコミュニケーションシステム1は、図4及び図5に示すように、面状部材に構成される映像表示部15(15A1、15A2)と、撮像装置10(10A1、10A2)と、集音装置12と、表示装置14(14A1、14A2)と、と、音声装置16と、送信部21と、受信部23と、を備える。以下、各構成についてそれぞれ説明する。なお、第2拠点Bに設けられるコミュニケーションシステム1は、同様の構成を備えているので、説明を省略する。
ここで、角部Sとは、複数の面状部材を組み合わせることによって構成される空間領域であって、前記空間領域内にいる人Nが、面状部材からなる映像表示部15を通して第2拠点B内の状況の映像を視覚し、前記映像の情報を受信することができる空間領域をいうが、具体的には、本実施形態における角部Sとは、図5に示すように、複数の面状部材を組み合わせることにより構成される空間領域であって、映像表示部15A1と、映像表示部15A2と、表示装置14A1から見て映像表示部15A1の左端と、表示装置14A2から見て映像表示部15A2の右端を結んだ面(X−Z面)と、で囲まれた空間領域をいう。
[表示装置及び映像表示部]
図1では面状部材をパネル2、3、映像表示部をパネル面(2、3)としており、第1拠点の中央部に存在する角部Sを利用したものである。面状部材としてパネルに限られるものではなく、内壁のように表示装置14からの映像がその内壁面に表示されるものを面状部材として用いてよいことは既に述べているが、図4乃至図6に示すコミュニケーションシステム1の面状部材は壁、映像表示部15は壁面とし、第1拠点の角部Sを利用したものである。
図4に示すように、壁面を映像表示部15として用いている。図1に示す映像表示部15として用いられる壁面はスクリーンであり、そのスクリーンである壁面に表示装置14からの映像が表示される。映像表示の際、壁面が映像表示部15として機能する。壁は、床面Fから天井Cに向けて立ち上げて存在する面状部材であり、映像表示部15は面状部材に構成されている。
図4、図5に示すコミュニケーションシステム1の映像表示部15は壁面の一部をスクリーンとして用いているが、これに限られるものではなく、壁面の全面をスクリーンとして用いてもよい。また、複数の映像を一つの壁面に映写してもよい。
さらに、図4に示す映像表示部15は、表示装置14からの映像が映写されて壁面に映像が表示される構成であるが、これに限られるものではない。
前記壁面に代えて液晶デジタルディスプレイのデジタル型ディスプレイを用いてもよく、この場合、デジタル型ディスプレイが表示媒体としての面状部材をなし、映像表示部15がデジタル型ディスプレイからなる面状部材(表示媒体)に構成されることになる。
また、前記デジタル型ディスプレイが前記パネルや前記建物の内壁面などの前面に配置された場合であってもよく、前記パネルや前記建物の内壁面等とその前面の前記デジタル型ディスプレイとが面状部材をなし、その面状部材に映像表示部15が構成される。
したがって、映像表示部15は、表示装置14からの映像が表示面に表示される構成、或いは自己発光して映像が表示される構成のいずれであってもよい。
本実施形態では、図5に示すように、2台の表示装置14A1、14A2は、天井から吊して設けられている。また、第1拠点Aに存在する角部Sを構成する2面の面状部材のうち一方の面状部材を映像表示部15A1とし、他方の面状部材に映像表示部15A2としている。なお、表示装置14、映像表示部15は、本実施形態ではそれぞれ2つずつで構成しているが、これに限定されるものではなく、映像表示部15を通して異なる拠点内の状況の映像を表示することができればよいことから、少なくとも1つずつ以上あれば、配置数は限定されるものではない。図4に示すコミュニケーションシステム1において、表示装置14及び映像表示部15は、第2拠点Bにおいて撮像された映像(DB1及び/又はDB2)が第1拠点Aで見ることができる構成であればよく、コミュニケーションシステム1の演出ができれば、表示装置14、映像表示部15の台数は限定されるものではないからである。
また、本実施形態では、図5及び図6に示すように、第1表示装置14A1が第1映像表示部15A1の対面に配置されて第1表示装置14A1が映写した映像は、第1映像表示部15A1の全面若しくはほぼ全面の範囲で映写されて表示される。また、第2表示装置14A2が第2映像表示部15A2の対面に配置されて、第2表示装置14A2が映写した映像は第2映像表示部15A2の全面若しくはほぼ全面の範囲で映写されて表示される。しかして、第1映像表示部15A1若しくは第2映像表示部15A2には、第1表示装置14A1、第2表示装置14A2の映像が全面若しくはほぼ全面に映写されればよいので、例えば、図6(a)に示す配置関係において、第1表示装置14A1の映像を第2映像表示部15A2に、及び第2表示装置14A2の映像を第2映像表示部15A2に映写されて表示されるものでもよい。
また、本実施形態では、2台の表示装置14A1、14A2は、天井から吊して設けられて高い位置から映像が映写される。したがって、角部S内で人の移動が行われても映写される映像が遮られることがなく、第1拠点Aのコミュニケーションシステム1と第2拠点Bのコミュニケーションシステム1との空間と空間とが一体となってコミュニケーションが可能な空間が形成される。
また、図4に示すように、第2拠点Bのコミュニケーションシステム1の撮像装置10の撮像範囲に立つ者が撮像装置10により撮像され、その映像(DB1、DB2)が第1拠点Aのコミュニケーションシステム1の映像表示部15に映写されるに際して、撮像装置10の撮像範囲に立つ者の映像が等身大に映写されることが可能なサイズで映像表示部15が構成されるのが好ましい。本実施形態に係るコミュニケーションシステム1は、第1拠点Aと第2拠点Bとの異なる拠点において、あたかも第1拠点Aにいる者と第2拠点Bにいる者とが同じ空間にいるような演出をすることができ、双方向に臨場感のあるリアルタイムな会話を実現するものであるから、第1拠点Aと第2拠点Bとの異なる拠点が恰も同じ空間となるように演出することができるからである。
図5及び図6(a)に示すように、第1映像表示部15A1及び第2映像表示部15A2は、第1映像表示部15A1及び第2映像表示部15A2の境界を基点として、全体として、平面視、角度α(図6(a)参照)で折れ曲がった映像表示部15を形成している。なお、図6(a)で示す角度αは、90度となっているが、本実施形態に係るコミュニケーションシステム1を演出することができればよいので、角度αは適宜設定することができる。
映像表示部15は、第2拠点Bにおいて撮像された映像(DB1及び/又はDB2)が映し出される表示面であればよい。そのため、映像表示部15は、図4に示すように表示媒体としての面状部材そのものに構成される場合に限られず、パネルや建物の内壁の前面に配置した強度の高い板状部材などの面状媒体(表示媒体)に構成されるようにしてもよい。また、映像表示部15は面状部材の全面或いは一部に構成されていてもよい(図8(d)参照)。また、第1拠点Aの面状部材は壁である場合に限られず、パーティションを含む前記板状部材を面状部材としてもよいし、液晶ディスプレイ(図示せず)を面状部材としてその液晶ディスプレイの表示部を映像表示部15としてもよい。また、本実施形態においては、面状部材は平面であるが、映像表示部15を通して異なる拠点内の人の動きを含めた映像情報を発信することができればよいことから、凹凸のある形状や湾曲した形状であってもよく、その形状は特に限定されない。
また、図4乃至図12に示す本実施形態では、面状部材は壁であるが、パーティションやデジタル型ディスプレイなどの映像を表示することができる表示面を有していれば、これに限られるものではない。面状部材は、第1拠点Aの部屋の隅部をなす壁でもよいし、第1拠点Aの部屋の隅部をなす壁に沿って配置されたデジタル型ディスプレイやパーティション等でもよい。
すなわち、例えば面状部材を第1拠点Aの部屋の隅部をなす壁とする場合には、映像表示部15は、撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、複数の面状部材を組み合わせることにより角部Sをなし、角部Sは第1拠点Aの空間の隅部をなしていることになる。
また、例えば面状部材を第1拠点Aの部屋の隅部をなす壁に沿って配置されたデジタル型ディスプレイとする場合には、映像表示部15は、撮像装置10が撮像した第2拠点B内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され、複数の面状部材を組み合わせることにより角部Sをなし、角部Sは第1拠点Aの空間の隅部をなす壁に沿って配置されていることになる。
また、図5に示すように、映像表示部15の下端は、第1拠点Aの床面Fに対して近接又は当接するのが好ましく、また、映像表示部15の上端は、第1拠点Aの天井Cに対して近接又は当接するのが好ましい。すなわち、映像表示部15の下端は、第1拠点Aの床面Fに対して当接するか(図7(a)、(c)、(d)参照)、第1拠点Aの床面Fに対して近接する(図7(b)参照)のが好ましい。このように構成することにより、映像表示部15の映像を見る視覚者の目線よりも十分に低い位置まで、映像表示部15に第2拠点Bの映像を表示させることが可能となる。
また、映像表示部15の上端は、第1拠点Aの天井Cに対して近接するか(図7(a)及び(b)参照)、第1拠点Aの天井Cに対して当接する(図7(c)及び(d)参照)のが好ましい。或いは、図8に示すように、映像表示部15の上端と第1拠点Aの天井Cとの間に、第1拠点Aの壁面Wが映像表示部15に向かって立つ視覚者の視界に入らない高さに設定されるのが好ましい。このように構成することにより、映像表示部15の映像を見る視覚者の目線よりも十分に高い位置まで、映像表示部15に第2拠点Bの映像を表示させることが可能となる。
[音声装置]
図4及び図5に示すように、音声装置16は、スピーカーなどで構成され、第2拠点Bにおいて集音された音(V)(図11に図示)を発する装置である。臨場感のある音を発することができるように、後述の集音装置12を2台以上で構成し、それに対応させて音声装置16を2台以上で構成してもよい。
[撮像装置]
撮像装置10は、ビデオカメラなどで構成され、第1拠点Aにおける所定空間を撮像するためのカメラレンズ11を備える装置である。
図5に示す通り、本実施形態においては、撮像装置10として、2台の撮像装置10A1、10A2で構成する例を示しているが、撮像装置10の配置台数は2台に限定されるものではなく、少なくとも1台以上であればよい。
図5に示すように、第1撮像装置10A1及び第2撮像装置10A2は、映像表示部15の中央部に設けられ、第1映像表示部15A1と第2映像表示部15A2との境界近傍に配置され、その配置場所(1点)から2方向を夫々個別に撮像する。第1撮像装置10A1及び第2撮像装置10A2は、各撮像方向(図9(a)の光軸方向LA、LA参照)をそれぞれ個別に撮像した映像(DA1、DA2)を逐次出力するようになっている。
図4及び図5に示すように、第1撮像装置10A1及び第2撮像装置10A2は、図8(a)に示す光軸方向LA、LA方向に奥行きのある映像(DA1、DA2)を撮像して出力されるため、角部Sから開かれている方向の空間の映像が撮像される。したがって、図2、3に示すように、角部Sを移動する人のみならず、角部Sから離れた空間の中央を移動する人や空間も撮像するため、異なる拠点が一体化される映像を撮像することができる。
[集音装置]
図4及び図5に示すように、集音装置12は、マイクロフォンなどで構成され、第1拠点Aにおける所定空間の音を集音するための装置であり、集音した音(V)(図11に図示)を逐次出力するようになっている。また、集音装置12を2台以上で構成してもよい。集音装置12は、任意に設定した範囲内の音のみを集音できるように設定してもよい。
[送信部及び受信部]
図10及び図11に示すように、コミュニケーションシステム1は、インターネットなどの通信ネットワーク20を介した通信を行うための通信手段として、送信部21及び受信部23を有する。送信部21は、撮像装置10A1、10A2により撮像され出力された映像DA1、DA2や、集音装置12により集音され出力された音Vを通信ネットワーク20に送出するようになっている。受信部23は、第2拠点Bで撮像され出力された映像DB1、DB2や、集音されて出力された音Vを通信ネットワーク20から受信するようになっている。なお、通信ネットワーク20は、インターネットのみならず、イントラネット、その他の通信回線での通信ネットワークでもよい。
[制御装置]
第1撮像装置10A1、第2撮像装置10A2、集音装置12、第1表示装置14A1、第2表示装置14A2、音声装置16、送信部21、受信部23の全部又は一部と接続されてそれらの動作を制御するための、1以上の制御装置(図示せず)を有する構成としてもよい。その制御装置は、例えば、パーソナルコンピュータで構成されている。
[コミュニケーションシステムの組み立て]
更に、表示装置14(第1表示装置14A1及び第2表示装置14A2)の固定位置についてより詳しく説明する。表示装置14は、第1拠点に存在する角部Sを有効に使用して、第2拠点Bにおいて撮像された映像を映像表示部15に映写するように設定する。すなわち、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の下端まで表示される。また、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の上端まで表示される。更には、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の幅方向両端まで表示される。
本実施形態においては、第1映像表示部15A1及び第2映像表示部15A2の大きさは、幅は映像表示部15という映写可能な範囲、高さは天井高に対応している。この大きさに対応するようにして、第2拠点Bにおいて撮像された映像(又は所定の映像処理が施された映像)を映写するように設定する。そのため、図6(a)に示すように、第1表示装置14A1は、その設置位置から前記映像を第1映像表示部15A1に対して映写したときに、第1表示装置14A1から見て映写された映像の幅方向右端が角部Sと一致若しくは略一致するような映像映写角度θ11で映写できる位置に取付・固定する。同様に、第2表示装置14A2は、その設置位置から前記映像を第2映像表示部15A2に対して映写したときに、第2表示装置14A2から見て映写された映像の幅方向左端が角部Sと一致若しくは略一致するような映像映写角度θ11で映写できる位置CWに取付・固定する。位置CWは、第1表示装置14A1からの映像の映写が左右均等になるようになっている。同様に、第2表示装置14A2からの映像の映写が左右均等になるようになっている。
また、図6(b)に示すように、表示装置14A1は、その設置位置から前記映像を第1映像表示部15A1に対して映写したときに、映写された映像の高さ方向両端が床面Fから天井面Cまでの高さと一致若しくは略一致するような映像映写角度θ12で映写できる位置CHに取付・固定する。
図6(a)(b)に示す本実施形態では、第1表示装置14A1及び第2表示装置14A2からの映像の映写が左右均等になるように、かつ、床面Fから天井面Cまでの高さに合わせて、表示装置(14A1、14A2)の位置及び映像映写角度、映像表示部(15A1、15A2)の大きさを決定しているが、映像表示部(15A1、15A2)に表示された映像によりあたかも同じ空間にいるような臨場感を生み出すことができればよく、任意の位置、映像映写角度、大きさにすることができる。
図5に示すように、第1撮像装置10A1及び第2撮像装置10A2は、映像表示部15の中央部である第1映像表示部A1と第2映像表示部15A2との境界近傍に設置される。第1撮像装置10A1及び第2撮像装置10A2の設置方法は、特に限定されるものではなく、例えば、別の載置台に設置してもよい。
図9を参照して、第1撮像装置10A1及び第2撮像装置10A2がそれぞれ備えるカメラレンズ11A1、11A2の撮像方向及び配置を説明する。図9(a)に示すように、第1カメラレンズ11A1の水平方向の設置は、第2映像表示部15A2が撮像されない様に設定する。第2カメラレンズ11A2の水平方向の位置は、第1映像表示部15A1が撮像されない様に設定する。このように設置することによって、第1拠点Aにおける第1映像表示部15A1及び第2映像表示部15A2が、第2拠点Bで映写される映像に表示されなくなり、臨場感・リアリティのある映像を第2拠点Bへ提供できるようになる。
一方、第1カメラレンズ11A1、第2カメラレンズ11A2の垂直方向の配置は、第1カメラレンズ11A1の光軸LA及び第2カメラレンズ11A2の光軸LAがそれぞれ水平であって、第1カメラレンズ11A1の光軸LAと、第2カメラレンズ11A2の光軸LAとの高さが一致する様に、第1撮像装置10A1及び第2撮像装置10A2を配置する。第1カメラレンズ11A1及び第2カメラレンズ11A2の光軸LA、LAの高さが一致しない場合は、第2拠点Bにおける第1映像表示部15B1に映写される映像と第2映像表示部15B2に映写される映像との間で上下のズレが生じることとなり、このようなズレを防ぐ必要がある。第1カメラレンズ11A1及び第2カメラレンズ11A2の配置高さH1は、例えば、着座した人間の平均的な視線の高さ乃至起立した人間の平均的な視線の高さに調整すると、第2拠点Bにおいて映写される映像が自然な感覚で観ることが可能となる。本実施形態では、H1を床面Fから約1m程度に設定することにより、臨場感・リアリティのある映像を撮像し得るが、この高さは適宜設定を行えばよい。
更に、撮像装置10が、少なくとも第1拠点Aの床面Fの一部を含む所定空間を撮像して映像を出力できるように、カメラレンズ11の画角が調整される。例えば、図9(b)に示すように、第1カメラレンズ11A1、第2カメラレンズ11A2は、第1拠点Aにおける床面Fの一部(図9(b)のP点を参照)が映り込むように画角を調整する。特に、被写体の足及びその周囲の床面Fが撮像できるように、第1カメラレンズ11A1、第2カメラレンズ11A2の画角を調整する。被写体の足及びその周囲の床面Fが撮像されることによって、空間の連続性が生まれて臨場感・リアリティのある映像を提供することができる。同様に、撮像装置10が、少なくとも第1拠点Aの天井Cの一部を含む所定空間を撮像して映像を出力できるように、カメラレンズ11の画角が調整される。
なお、第1カメラレンズ11A1、第2カメラレンズ11A2は、第1カメラレンズ11A1の光軸LA及び第2カメラレンズ11A2の光軸LAがそれぞれ水平になるように配置する場合を説明したが、第1表示装置14A1や第2表示装置14A2が映り込まず(図9(a)参照)、かつ、内部空間Sにおける床面Fの一部(図9(b)のP点を参照)が映り込むように、第1カメラレンズ11A1の光軸LA及び第2カメラレンズ11A2の光軸LAがそれぞれ下向きになるようにして配置してもよい。
集音装置12の配置場所は特に限定されないが、主として角部S周辺における音を集音することができる位置に適宜配置すればよい。
音声装置16の配置場所は特に限定されないが、第2拠点において集音された音(V)を主として角部S周辺において前記音を明瞭に聞き取ることができる位置に適宜配置すればよい。
図10に示す送信部21や受信部23の配置場所は特に限定されるものではなく、上記各装置と接続されていればよい。
以上のようにして、第1拠点Aにおいて、角部Sを利用してコミュニケーションシステム1が組み立てられる。同様にして、第2拠点Bにおいても、角部Sを利用してコミュニケーションシステム1を組み立てればよい。
[コミュニケーションシステムの動作及び処理]
図10及び図11に示すように、第2拠点Bに配置するためのコミュニケーションシステム1は、上述したコミュニケーションシステム1と同様にして、撮像装置10(10B1、10B2)と、集音装置12と、表示装置14(14B1、14B2)と、映像表示部15(15B1、15B2)と、音声装置16と、送信部21と、受信部23と、によって構成する。コミュニケーションシステム1は、第1拠点Aにコミュニケーションシステム1を配置し、第2拠点Bにコミュニケーションシステム1を配置することにより、第1拠点Aと第2拠点Bとの間(主として遠隔地のオフィス、工場など)のコミュニケーションを行うことができる。以下、コミュニケーションシステム1について、図10及び図11を参照して説明する。図11は、コミュニケーションシステム1、1におけるデータの流れを示す図であり、(a)は第1拠点Aから第2拠点Bへのデータ送受信を示す図、(b)は第2拠点Bから第1拠点Aへのデータ送受信を示す図である。
図10及び図11に示すように、第1拠点Aにはコミュニケーションシステム1が、第2拠点Bにはコミュニケーションシステム1がそれぞれ配置され、各装置を図示せぬ操作手段によって起動させることによって、コミュニケーションシステム1の送信部21及び受信部23、並びに、コミュニケーションシステム1の送信部21及び受信部23が通信ネットワーク20を介して接続される。また、第1拠点Aの撮像装置10(10A1、10A2)及び集音装置12が第1拠点Aの所定空間において撮像及び集音を開始し、逐次出力される映像(DA1、DA2)及び音(V)が送信部21によって通信ネットワーク20へ送出される。第2拠点Bの受信部23が第1拠点Aで撮像・集音された映像(DA1、DA2)及び音(V)を受信し、リアルタイムに、第2拠点Bの表示装置14(14B1、14B2)がその映像(DA1、DA2)を映像表示部15(15B1、15B2)に映写し、音声装置16が音(V)を発する。更に、第2拠点Bの撮像装置10(10B1、10B2)及び集音装置12が第2拠点Bの所定空間において撮像及び集音を開始し、逐次出力される映像(DB1、DB2)及び音(V)が送信部21によって通信ネットワーク20へ送出される。第1拠点Aの受信部23が第2拠点Bで撮像・集音された映像(DB1、DB2)及び音(V)を受信し、リアルタイムに、第1拠点Aの表示装置14(14A1、14A2)がその映像(DB1、DB2)を映像表示部15(15A1、15A2)に映写し、音声装置16が音(V)を発する。
ここで、第1拠点Aの第1映像表示部15A1、第2映像表示部15A2に第2拠点Bの映像DB1、DB2を映写するに際して、第1表示装置14A1及び第2表示装置14A2において行われる映像処理について説明する。
第1拠点Aに配置されるコミュニケーションシステム1は、第2拠点Bに配置されたコミュニケーションシステム1の第1撮像手段10B1及び第2撮像手段10B2が撮像した第2拠点Bの映像DB1、DB2を、第1映像表示部15A1と第2映像表示部15A2とからなる横長の映像表示部15に対して、恰も一連の横長の映像のごとく映写するものである。そこで、第1拠点Aの映像表示部14は、受信部23で受信した映像DB1、DB2を恰も一連の横長の映像のごとく映写するための映像処理を実行する。
第2拠点Bにおける第1撮像手段10B1の第1カメラレンズ11B1の画角と第2撮像手段10B2の第1カメラレンズ11B2の画角とが一部重複している場合には撮像範囲が一部重複してしまい、その結果、第1撮像手段10B1が撮像した映像DB1及び第2撮像手段10B2が撮像した映像DB2は、同一の撮像対象が映り込んでしまう(図9(a)参照)。そこで、表示装置14は、映像DB1、DB2のうち、重複した映像部分をカットする第1映像処理を実行する。例えば、第1カメラレンズ11B1の撮像方向(図9(a)におけるLAに相当)と、第2カメラレンズ11B2の撮像方向(図9(a)におけるLAに相当)と、の中間(図9(a)におけるLに相当)を境界として、第1表示装置14A1では映像DB1から映像DB2との重複部分をカットし、第2表示装置14A2では映像DB2から映像DB1との重複部分をカットするようにすればよい。
また、第1表示装置14A1は、第1映像表示部15A1の中心よりも上側の位置から映像DB1を映写することになるため、第1映像表示部15A1に映し出される映像は台形に歪んでしまう。この歪みを解消するために、第1映像表示部15A1の表示面に沿って映像を四角く見せるための台形歪み補正(keystone補正)をする第2映像処理を実行する。
映像表示部15の下端側には、撮像装置10により撮像された第2拠点Bの映像のうち、第2拠点Bの床面Fの映像が表示される。これにより、映像表示部15の下端が床面Fに対して近接又は当接していることと相まって、実際の第1拠点Aの床面Fと映像表示部15に表示される映像としての第2拠点Bの床面Fとが恰も連続しており、現実に視覚者がいる第1拠点Aの空間と映像表示されている第2拠点Bの空間とが連続しているかのような演出によって、臨場感とリアリティのある映像を提供することができる。また、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の下端まで表示されることと相まって、映像表示部15の下端側に、映像が表示されない余白部分がなくなり、実際の第1拠点Aの床面Fと、映像表示部15に表示される映像としての第2拠点Bの床面Fとの連続感を一層向上させることができ、テレビ画面を見ている感覚が払拭された、更なる臨場感とリアリティのある映像を提供することができる。
映像表示部15の上端側には、撮像装置10により撮像された第2拠点Bの映像のうち、第2拠点Bの天井Cの映像が表示される。これにより、映像表示部15の上端が天井Cに対して近接又は当接していることと相まって、実際の第1拠点Aの天井Cと映像表示部15に表示される映像としての第2拠点Bの天井Cとが恰も連続しており、現実に視覚者がいる第1拠点Aの空間と映像表示されている第2拠点Bの空間とが連続しているかのような演出によって、臨場感とリアリティのある映像を提供することができる。また、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の上端まで表示されることと相まって、実際の第1拠点Aの天井Cと、映像表示部15に表示される映像としての第2拠点Bの天井Cとの連続感を一層向上させることができ、床面及び天井の両方で連続しているかのような、テレビ画面を見ている感覚が払拭された、更なる臨場感とリアリティのある映像を提供することができる。
更には、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の幅方向両端まで表示されることと相まって、映像表示部15の幅方向両端に、映像が表示されない余白部分がなくなり、実際の第1拠点Aと、映像表示部15に表示される映像としての第2拠点Bとの連続感を一層向上させることができ、テレビ画面を見ているかのような感覚を払拭した、更なる臨場感とリアリティのある映像を提供することができる。
第1拠点Aのコミュニケーションシステム1と、第2拠点Bのコミュニケーションシステム1をそれぞれ稼動し続けておくことにより空間の連続性が生まれて臨場感・リアリティのある映像を提供でき、第1拠点Aにいる者と第2拠点Bにいる者との間の円滑なコミュニケーションを常時実現することが可能となる。なお、コミュニケーションシステム1及び/又はコミュニケーションシステム1のオン・オフやその接続時間などは利用目的等に応じて適宜設定すればよい。例えば、第1拠点Aとしてのオフィスと、第2拠点Bとしてのオフィスとで利用する場合には、コミュニケーションの活性化及び誘発を促進するために、両オフィスの営業時間の間、常時稼働させるのが好適である。
[コミュニケーションシステムの配置場所]
第1拠点Aにおけるコミュニケーションシステム1の配置場所、及び、第2拠点Bにおけるコミュニケーションシステム1の配置場所は、コミュニケーションシステム1の用途に応じて適宜配置すればよい。
例えば、第1拠点A及び第2拠点Bがそれぞれ会社のオフィスであって、第1拠点Aにいる社員と第2拠点Bにいる社員との間でのコミュニケーションを図りやすくするために、その社員の机に近い角部Sにコミュニケーションシステム1及び/又はコミュニケーションシステム1を配置する。角部Sを配置場所に採択することによって、デッドスペースとなっていた壁に第2拠点B内の状況の映像が表示されることによって、会議のような予定を合わせていなくても、机に座って作業をしている最中でさえも自然にお互いの拠点から会話をする(声をかける)ことや、相手方拠点における立ち話を見つけて他拠点からその会話に参加すること等を実現し、コミュニケーションの相手が同じ拠点(すぐ隣、目の前)にいるかのような距離感でのコミュニケーションを実現できることから、角部を有効活用することができる。
また、屋内空間(部屋)の角部Sは、比較的大型のコミュニケーションシステム1(及び/又はコミュニケーションシステム1)を常設する場所としても受け入れられ易い。
[変形例1]
上記実施形態のうち、撮像装置10(10A1、10A2)の撮像方向については、図12に示すように設定するようにしてもよい。図12は、図1に示すコミュニケーションシステム1の変形例における撮像装置10の撮像方向を示す図である。
上記実施形態では、第1カメラレンズ11A1の水平方向への配置位置は、第2映像表示部15A2が撮像されない様に設定し、第2カメラレンズ11A2の水平方向への配置位置は、第1映像表示部15A1が撮像されない様に設定する例を説明した。これに対して、変形例1においては、図12に示すように、第1カメラレンズ11A1及び第2カメラレンズ11A2の水平方向への配置位置は、第1カメラレンズ11A1の画角の端部と、第2カメラレンズ11A2の画角の端部とが境界線Lで一致する様に設定する。
このような配置によると、第1カメラレンズ11A1により撮像された映像DA1には、第2映像表示部15A2が映り込み、また、第2カメラレンズ11A2により撮像された映像DA2には、第1映像表示部15A1が映り込んでしまい、これらの映像をそのまま第2拠点Bで映写すると臨場感・リアリティが欠けてしまう。そこで、第2拠点Bの表示装置14において、映像DA1、DA2のうち、第1拠点Aにおける映像表示部15が映り込んでいる部分をカットする映像処理を実行するのが好ましい。
より具体的には、第2拠点Bの第1表示装置14B1は、映像DA1のうち第1拠点Aの第1映像表示部15A1が映り込んでいる部分をカットする映像処理をして第1映像表示部15B1に映写し、第2表示装置14B2は、映像DA2のうち第1拠点Aの第2映像表示部15A2が映り込んでいる部分をカットする映像処理を実行して第2映像表示部15B2に映写するようにする。このような映像処理を実行することによって、第1拠点Aにおける第1映像表示部15A1及び第2映像表示部15A2が、第2拠点Bで映写される映像に映り込まなくなり、臨場感・リアリティのある映像を第2拠点Bへ提供できるようになる。映像DB1、DB2についても同様に、第1表示装置14A1及び第2表示装置14A2において映像処理を実行することで、第2拠点Bにおける第1映像表示部15B1及び第2映像表示部15B2が、第1拠点Aで映写される映像に映り込まなくなり、臨場感・リアリティのある映像を第2拠点Bへ提供できるようになる。
[変形例2]
第1カメラレンズ11A1及び第2カメラレンズ11A2の画角に関しては、上記実施形態において説明したように、第1カメラレンズ11A1は、第1表示装置14A1が映り込まない画角とし、第2カメラレンズ11A2も第2表示装置14A2が映り込まない画角とするとともに(図12(a)参照)、上記変形例1において説明したように、第1カメラレンズ11A1の画角の端部と、第2カメラレンズ11A2の画角の端部とが境界線L(図12参照)で一致する画角としてもよい。これによれば、第2拠点Bの第1表示装置14B1では、映像DA1の所定部分をカットする映像処理を実行する必要がなくなり、同様に、第2拠点Bの第2表示装置14B2では、映像DA2の所定部分をカットする映像処理を実行する必要がなくなり、映像処理の簡単化を図ることができる点で好ましい。
[第2実施形態]
第1実施形態は、第1拠点Aの既設の面状部材を利用し、コミュニケーションシステム1を実施するものであるが、これに限られるものではない。
例えば、既設の壁等によって生まれるコーナー等の角部は、角部の壁紙に模様が入っていたり、ガラス窓であったりと、映像表示部15としては利用しづらい場合がある。
そこで、以下に示す第2実施形態では、デッドスペースとなっていた角部に新たにコミュニケーションシステム1を配置する場合や、図13に示すように、通路(動線)としてのみしか活用されていなかった空間にコミュニケーションシステム1を新たに配置することによって角部を形成し、コミュニケーションの場として有効活用する場合について、説明する。
図13に示すように、第2実施形態に係るコミュニケーションシステム1は、第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1と基本的な構成は同様であるが、第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1では壁面を映像表示部15とし、表示装置14Aを天井から吊して設置して構成しているのに対し、第2実施形態に係るコミュニケーションシステム1ではフレーム50を用いて板状部材のパネル面を映像表示部15とし、表示装置14をフレーム50に設置している点で異なる。
図14乃至図18を参照して、第2実施形態に係るコミュニケーションシステム1の構成の詳細を以下に説明する。第2実施形態に係るコミュニケーションシステム1は、コミュニケーションシステム1とコミュニケーションシステム1とを備えているが、コミュニケーションシステム1におけるコミュニケーションシステム1とコミュニケーションシステム1とは、同様の構成を有しているので、以下、コミュニケーションシステム1を中心に説明する。
なお、音声装置、撮像装置、集音装置、送信部及び受信部、制御装置については、第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1と基本的な構成は同様であるので、以下、第1実施形態に係るコミュニケーションシステム1の構成と異なる構成について中心に説明する。
図14は、第2実施形態に係るコミュニケーションシステム1、1を第1拠点A及び第2拠点Bのそれぞれに設けた場合の構成を示す図、図15は、図14に示すコミュニケーションシステム1の外観を示す斜視図、図16は、図14に示すコミュニケーションシステム1の分解斜視図、図17は、図14に示すコミュニケーションシステム1が設けられる動線を第1拠点A、第2拠点Bに示す図、図18は、図14に示すコミュニケーションシステム1が設けられる動線を第1拠点A、第2拠点Bに示す図である。
[コミュニケーションシステムの構成]
図14に示すコミュニケーションシステム1において、第1拠点Aに設けられるコミュニケーションシステム1は、図14、図15に示すように、撮像装置10(10A1、10A2)と、集音装置12と、映像部と、音声装置16と、送信部21と、受信部23と、フレーム50とを備える。以下、各構成についてそれぞれ説明する。なお、第2拠点Bに設けられるコミュニケーションシステム1は、同様の構成を備えているので、説明を省略する。
[フレーム]
図14に示すコミュニケーションシステム1は、図14及び図15に示すように、フレーム50を備えている。このフレーム50は、配置場所の平坦な床面F上に設けられた複数の支柱52(第1支柱52a〜第4支柱52d)、本実施形態では4つの支柱と、この支柱52の上部同士を連結するための梁部材53(第1梁部材53a〜第4梁部材53d)、本実施形態では4つの梁部材とから構成される。なお、フレーム50は、支柱52を床面F上に載置して設けられると床面Fに対する躯体工事が必要ないため好ましいが、床面Fに対して固定して設けられてもよい。
図14及び図15に示すように、フレーム50は支柱と梁とを組み合わせた軸組構造であり、フレーム50を構成する支柱52は、第1支柱52a〜第4支柱52dでなり、梁部材53は、第1梁部材53a〜第4梁部材53dでなる。なお、支柱52(第1支柱52a〜第4支柱52d)の長さ、梁部材53(第1梁部材53a〜第4梁部材53d)の長さは、同一若しくは異なる長さを適宜選定することができる。なお、図14及び図15に示すフレーム50の支柱52及び梁部材53は同じ長さで構成し、全体が立体形状で構成している。
図14に示すコミュニケーションシステム1は、図16に示すように、配置場所である平坦な床面F上に、第1支柱52a〜第4支柱52dと第1梁部材53a〜第4梁部材53dとを連結して組み立てられる。
まず、第1支柱52aの上部と第2支柱52bの上部との間に第1梁部材53aを連結、第2支柱52bの上部と第3支柱52cの上部との間に第2梁部材53bを連結、第3支柱52cの上部と第4支柱52dの上部との間に第3梁部材53cを連結、第4支柱52dの上部と第1支柱52aの上部との間に第4梁部材53dを順次連結して、枠体状のフレーム50が形成される。また、例えば、第1支柱52aの下部と第2支柱52bの下部との間や、第2支柱52bの下部と第3支柱52cの下部の間などにも、別のフレーム部材(図示せず)を連結してもよい。支柱52(52a〜52d)に対して梁部材53(53a〜53d)を直接的に連結させてもよく、または、取付部材としての連結部材55(55a〜55d)を介在させて連結しても良い。
なお、図14に示すフレーム50を構成する支柱及び梁部材の個数及び寸法は特に限定されるものではない。例えば、第1支柱52a〜第4支柱52dは、コミュニケーションシステム1の配置場所が屋内であれば、その配置場所における床から天井までの高さよりも低く設定するのが好適である。コミュニケーションシステム1の配置・撤去が容易で、移動が容易であるからである。また、第1梁部材53a〜第4梁部材53dの長さは、コミュニケーションシステム1の用途に応じて適宜設定すればよい。
なお、図15に示すように、本実施形態においては、フレーム50は、平面視、第1梁部材53a乃至第4梁部材53dが略正方形の構成を例示したが、後述のように、映像表示部15や表示装置14を取付・固定できる構成であればよいため、この構成形態に限定されるものではなくまた、各梁部材も直線構成のものに限られず、湾曲させた構成であってもよく、その形状は特に限定されない。
[映像部]
第2実施形態における映像部は、第2拠点Bにおいて撮像された映像を第1拠点Aにおいて表示するための手段である。本実施形態においては、図1及び図9に示すように、図1に示すコミュニケーションシステム1の映像部は、第2拠点Bにおいて撮像された映像(DB1及び/又はDB2)を映写する表示装置14と、第2拠点Bにおいて撮像された映像(DB1及び/又はDB2)が映し出される表示面である映像表示部15とから構成される例を説明する。一例として、表示装置14はプロジェクター、映像表示部15はスクリーンで構成されるが、これに限られるものではない。前記映像部として液晶ディスプレイなどのデジタル型ディスプレイを用いた場合、映像表示部15が液晶パネルなどの表示パネルに相当し、表示装置14が前記表示パネルを駆動する駆動回路に相当することになる。前記映像部としてデジタル型ディスプレイを用いた場合、重量が嵩むプロジェクターを用いる必要がなく、前記映像部の重量を軽減することができ、またこの場合には、プロジェクターを用いる必要がないため第4支柱52d、第3梁部材53c及び第4梁部材53dを設けなくてもよい。
本実施形態では、図15に示すように、2台の表示装置14A1、14A2は、フレーム50の第3梁部材53cに設けられた第1表示装置14A1、第4梁部材53dに設けられた第2表示装置14A2が設けられている。また、2つの映像表示部15A1、15A2は、フレーム50の第1支柱52aと第2支柱52bと第1梁部材53aとにより囲われる面(X−Z面)に設けられた第1映像表示部15A1、第2支柱52bと第3支柱52cと第2梁部材53bとにより囲われる面(Y−Z面)に設けられた第2映像表示部15A2が設けられている。なお、表示装置14、映像表示部15は、本実施形態ではそれぞれ2つずつで構成しているが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つずつ以上あれば、配置数は限定されるものではない。図14に示すコミュニケーションシステム1において、表示装置14及び映像表示部15は、第2拠点Bにおいて撮像された映像(DB1及び/又はDB2)が第1拠点Aで見ることができる構成であればよく、コミュニケーションシステム1の演出ができれば、表示装置14、映像表示部15の数は限定されるものではないからである。
また、本実施形態では、第1表示装置14A1は、第3梁部材53c、第2表示装置14A2は、第4梁部材53dに設けられて高い位置から映像が映写される。したがって、フレーム50の内部空間Sで人の移動が行われても映写される映像が遮られることがなく、第1拠点Aのコミュニケーションシステム1と第2拠点Bのコミュニケーションシステム1との空間と空間とが一体となってコミュニケーションが可能な空間が形成される。
また、図14に示すように、第2拠点Bのコミュニケーションシステム1のフレーム50の内部空間Sに立つ者が撮像装置10により撮像され、その映像(DB1、DB2)が第1拠点Aのコミュニケーションシステム1の映像表示部15に映写されるに際して、内部空間Sに立つ者の映像が等身大に映写されることが可能なサイズで映像表示部15が構成されるのが好ましい。本実施形態に係るコミュニケーションシステム1は、第1拠点Aと第2拠点Bとの異なる空間において、あたかも第1拠点Aにいる者と第2拠点Bにいる者とが同じ空間にいるような演出をすることができ、双方向に臨場感のあるリアルタイムなコミュニケーションを実現するものであるから、第1拠点Aと第2拠点Bとの異なる空間が恰も同じ空間となるように演出することができるからである。
図15に示すように、第1映像表示部15A1は、第1支柱52aと第2支柱52bと第1梁部材53aとにより囲われるフレーム50の一側面(X−Z面)を覆うように設けられ、第2映像表示部15A2は、第2支柱52bと第3支柱52cと第2梁部材53bとにより囲われるフレーム50の一側面(Y−Z面)を覆うように設けられる。そのため、フレーム50は、上記二側面が閉塞されている。したがって、第3支柱52cと第4支柱52dと第3梁部材53cとにより囲われる側面、第4支柱52dと第1支柱52aと第4梁部材53dとにより囲われる側面、第1梁部材53a〜第4梁部材53dにより囲われる天面は解放されて、内部空間Sが形成される。
第1実施形態に係る図6に対応するように、本実施形態では、図15に示すように、第1映像表示部15A1及び第2映像表示部15A2は、第2支柱52bを基点として、全体として、平面視、角度αで折れ曲がった映像表示部(15)を形成している。なお、角度αは、90度となっているが、本実施形態に係るコミュニケーションシステム1を演出することができればよいので、角度αは適宜設定することができる。
なお、第1映像表示部15A1が構成される面状部材の構成素材は特に限定されず、例えば、強度の高い板状部材(例えばスチール製、木製など)で構成する場合は、フレーム50の第1梁部材53aを省略することができる。すなわち、第1支柱52a及び第2支柱52bと面状部材を構成する面状部材とを連結すればよい。同様に、第2映像表示部15A2が構成される面状部材を強度の高い素材で構成する場合は、フレーム50の第2梁部材53bを省略することができる。すなわち、第2支柱52b及び第3支柱52cと面状部材とを連結すればよい。また、強度の高い素材で構成した第1映像表示部15A1が構成される面状部材と第2映像表示部15A2が構成される面状部材とを連結することで、第1支柱52a、第2支柱52b、第3支柱52cのいずれか又は総てを省略することができる。
第1映像表示部15A1(及び/又は第2映像表示部15A2)がスクリーンに構成される場合、第1映像表示部15A1(及び/又は第2映像表示部15A2)の裏側からの光を通さずにクリアな映像を表示させるために、面状部材を透光性のない部材で構成する、又は、面状部材の裏側に透光性のない部材を併設する構成が好ましい。
[撮像装置]
図14及び図15に示すように、コミュニケーションシステム1は、フレーム50で構成されている。このフレーム50は、第3支柱52cと第4支柱52dと第3梁部材53cにより囲われる側面、第4支柱52dと第1支柱52aと第4梁部材53dにより囲われる側面、第1梁部材53a〜第4梁部材53dにより囲われる天面が解放されており、第1撮像装置10A1及び第2撮像装置10A2は、光軸方向LA、LA方向に奥行きのある映像(DA1、DA2)を撮像して出力されるため、フレーム50で形成される内部空間Sのみならず、その外側空間まで撮像される。
したがって、図19に示すように、内部空間Sを移動する人のみならず、該内部空間Sを越えて移動する人や空間も撮像するため、異なる空間が一体化される映像を撮像することができる。
[集音装置]
集音装置12は、フレーム50の内部空間Sにおける音のみを集音できるように設定してもよい。
[コミュニケーションシステムの組み立て]
コミュニケーションシステム1、1の組み立てについて、図16を参照して、説明する。
第1拠点Aにおいて、第1梁部材53aの両端に第1連結部材55a及び第2連結部材55bを連結させる。第2連結部材55bに第2梁部材53bの一端を連結し、第2梁部材53bの他端に第3連結部材55cを連結させる。第3連結部材55cに第3梁部材53cの一端を連結し、第3梁部材53cの他端に第4連結部材55dを連結させる。第4梁部材53dの両端に、第1梁部材53a及び第4連結部材53dを連結させる。これにより、第1梁部材53a〜第4梁部材53dが第1連結部材55a〜第4連結部材55dによって枠体状に連結された状態となる。
次に、枠体状に連結された第1梁部材53a〜第4梁部材53dを持ち上げた状態で、第1連結部材55a〜第4連結部材55dのそれぞれ下方に、第1支柱52a〜第4支柱52dを配置して、第1支柱52aの上端を第1連結部材55aの下端と連結し、第2支柱52bの上端を第2連結部材55bの下端と連結し、第3支柱52cの上端を第3連結部材55cの下端と連結し、第4支柱52dの上端を第4連結部材55dの下端と連結することにより、フレーム50が形成される。
次に、第1映像表示部15A1が構成される面状部材を第1梁部材53aに固定し、第2映像表示部15A2が構成される面状部材を第2梁部材53bに固定する。このとき、第1映像表示部15A1と第2映像表示部15A2との間にできる限り隙間が生じないように固定されるのが好ましい。なお、第1映像表示部15A1が構成される面状部材を第1支柱52a及び第2支柱52bに固定し、第2映像表示部15A2が構成される面状部材を第2支柱52b及び第3支柱52cに固定してもよい。
また、第1表示装置14A1を、X−Z面に沿って第3梁部材53cに取付・固定し、第2表示装置14A2をY−Z面に沿って第4梁部材53dに取付・固定する。このとき、第3梁部材53cにおける第1表示装置14A1の固定位置は、第1映像表示部15A1に対して映像を全面若しくはほぼ全面に映写可能な位置であればよい。第1表示装置14A1を第3梁部材53cに載置するための設置器具を介して固定しても良い。第4梁部材53dにおける第2表示装置14A2についても同様である。
更に、表示装置14(第1表示装置14A1及び第2表示装置14A2)の固定位置についてより詳しく説明する。表示装置14は、映像表示部15という映写可能な表示面を有効に使用して、第2拠点Bにおいて撮像された映像を映写するように設定する。すなわち、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の下端まで表示される。また、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の上端まで表示される。更には、映像表示部15には、撮像装置10が撮像した第2拠点Bの映像が、映像表示部15の幅方向両端まで表示される。
本実施形態においては、第1映像表示部15A1及び第2映像表示部15A2の大きさは、幅は梁部材53、高さは支柱52(及び連結部材55を加えた高さ)に対応している。この大きさに対応するようにして、第2拠点Bにおいて撮像された映像(又は所定の映像処理が施された映像)を映写するように設定する。そのため、第1表示装置14A1は、その設置位置から前記映像を第1映像表示部15A1に対して映写したときに、映写された映像の幅方向両端が第1映像表示部15A1の幅方向両端と一致若しくは略一致するような映像映写角度θ11で映写できる位置に取付・固定する。また、第1表示装置14A1は、その設置位置から前記映像を第1映像表示部15A1に対して映写したときに、映写された映像の高さ方向両端が第1映像表示部15A1の高さ方向両端と一致若しくは略一致するような映像映写角度θ12で映写できる位置CHに固定する。位置CWは、第1表示装置14A1からの映像の映写が左右均等になるように、平面視、映像映写角度θ11の中心線が第1映像表示部15A1と直角をなすように、第3梁部材53cの中央部となっている。また、第1表示装置14A1の高さ方向の位置CHは、第3梁部材53cの上面(CWに対応する位置)に設置する。第1表示装置14A1は、第1映像表示部15A1の中心よりも上側の位置から前記映像を映写することになるため、位置CHを通る水平方向(一点鎖線で図示)に対して下向きの映像映写角度で映写できるように固定する。このようにして、位置CW、CH、角度θ11、θ12、を決めて、第1表示装置14A1を設置する。第2表示装置14A2についても、第1表示装置14A1の映像映写角度θ11と同様にして映像映写角度θ21で映写できるように取付・固定し、更に映像映写角度θ12と同様に、所定の映像映写角度で映写できるような位置に固定する。
また、第1カメラレンズ11A1は、第3梁部材53cや第1表示装置14A1が映り込まないように画角を調節すると、これらが第2拠点Bで映写される映像に表示されなくなり、臨場感・リアリティのある映像を第2拠点Bへ提供できるようになる。第2カメラレンズ11A2も、第4梁部材53dや第2表示装置14A2が映り込まないように調節する。
また、内部空間Sのうち、第3梁部材53c又は第4梁部材53d近傍に立つ被写体の足及びその周囲の床面Fが撮像できるように、第1カメラレンズ11A1、第2カメラレンズ11A2の画角を調整する。第3梁部材53c又は第4梁部材53d近傍に立つ被写体の足及びその周囲の床面Fが撮像されることによって、空間の連続性が生まれて臨場感・リアリティのある映像を提供することができる。
なお、第1カメラレンズ11A1、第2カメラレンズ11A2は、第1カメラレンズ11A1の光軸LA及び第2カメラレンズ11A2の光軸LAがそれぞれ水平になるように配置する場合を説明したが、第3梁部材53cや第1表示装置14A1、第4梁部材53dや第2表示装置14A2が映り込まず、かつ、内部空間Sにおける床面Fの一部が映り込むように、第1カメラレンズ11A1の光軸LA及び第2カメラレンズ11A2の光軸LAがそれぞれ下向きになるようにして配置してもよい。
集音装置12の配置場所は特に限定されないが、主としてフレーム50の内部空間Sにおける音を集音することができる位置に適宜配置すればよい。
音声装置16の配置場所は特に限定されないが、第2拠点において集音された音(V)をフレーム50の内部空間Sにおいて前記音を明瞭に聞き取ることができる位置に適宜配置すればよい。
以上のようにして、第1拠点Aにおいてコミュニケーションシステム1が組み立てられる。同様にして、第2拠点Bにおいてもコミュニケーションシステム1を組み立てればよい。第1拠点Aにおいて組み立てたコミュニケーションシステム1を図15(a)に示すように、第1拠点Aの右下角部の床面F上に設定された動線Tに沿って設置すると、そのコミュニケーションシステム1には、恰も点線で示すように第2拠点Bの空間が広がるような映像が表示されることになる。同様に、図15(b)に示すように、第2拠点Bにおいて組み立てたコミュニケーションシステム1を、第2拠点Bの右上角部の床面F上に設定された動線Tに沿って設置すると、そのコミュニケーションシステム1には、恰も点線で示すように第1拠点Aの空間が広がるような映像が表示されることになる。
また、第1拠点Aにおいて組み立てたコミュニケーションシステム1を図16(a)に示すように、第1拠点Aの中央部の床面F上に設定された動線Tに沿って設置すると、そのコミュニケーションシステム1には、恰も点線で示すように第2拠点Bの空間が広がるような映像が表示されることになる。同様に、図16(b)に示すように、第2拠点Bにおいて組み立てたコミュニケーションシステム1を、第2拠点Bの中央部の床面F上に設定された動線Tに沿って設置すると、そのコミュニケーションシステム1には、恰も点線で示すように第1拠点Aの空間が広がるような映像が表示されることになる。
[コミュニケーションシステムの配置場所]
第1拠点Aにおけるコミュニケーションシステム1の配置場所、及び、第2拠点Bにおけるコミュニケーションシステム1の配置場所は、コミュニケーションシステム1の用途に応じて適宜配置すればよい。
例えば、第1拠点A及び第2拠点Bがそれぞれ会社のオフィスであって、第1拠点Aにいる社員と第2拠点Bにいる社員との間でのコミュニケーションを図りやすくするために、各オフィスのうち人の往来が多い動線(移動線)に沿ってコミュニケーションシステム1及び/又はコミュニケーションシステム1を配置する。このような配置場所を採択することによって、会議のような予定を合わせていなくても、偶然に通り過ぎる者との間でさえも自然にお互いの拠点からコミュニケーションをする(声をかける)ことや、相手方拠点における立ち話を見つけて他拠点からそのコミュニケーションに参加すること等を実現し、コミュニケーションの相手が同じ拠点(すぐ隣、目の前)にいるかのような距離感でのコミュニケーションを実現させることができる。
[変形例2]
第2実施形態における変形例2は、第1実施形態における変形例2に対応するものであって、図12を用いて説明する。第1カメラレンズ11A1及び第2カメラレンズ11A2の画角に関しては、上記実施形態において説明したように、第1カメラレンズ11A1は、第3梁部材53cや第1表示装置14A1が映り込まない画角とし、第2カメラレンズ11A2も第4梁部材53dや第2表示装置14A2が映り込まない画角とするとともに、上記変形例1において説明したように、第1カメラレンズ11A1の画角の端部と、第2カメラレンズ11A2の画角の端部とが境界線Lで一致する画角としてもよい。
[変形例3]
上記実施形態においては、図14に示すように、フレーム50は、平面視、正方形である軸組構造の例を説明したが、コミュニケーションシステム1の配置場所、用途等に応じて、支柱52、梁部材53及び面状部材の形状、個数、配置を適宜変更してもよく、以下、図19を参照してその変形例を説明する。図19は、第2実施形態に係るコミュニケーションシステム1の軸組構造の変形例を示す平面から見た模式図である。
図19(a)に示すように、4本の第1梁部材53a乃至第4梁部材53dを、平面視、菱形に組み立てた軸組構造としてもよい。上述した実施形態のように、映像表示部15A1、15A2のなす角度αが90度でなくても、映像表示部15に表示される映像を視覚する視覚者の視野角を覆うように、映像表示部15を構成すれば、映像表示部15に表示される映像に対して没入感を得ることができるからである。
図19(b)に示すように、第1梁部材53a乃至第4梁部材53dのうち、第3梁部材53cと第4梁部材53dとが直線をなすように組み立て、4本の第1梁部材53a乃至第4梁部材53dを、平面視、三角形状に組み立てた軸組構造としてもよい。第1表示装置14A1を第3梁部材53cに、第2表示装置14A2を第4梁部材53dに設置するようにするか、又は、面状部材としてデジタル型ディスプレイを用いた場合にはプロジェクター(表示装置14A1、14A2)を第3梁部材53c及び第4梁部材53dに設けなくてもよい。これにより、コミュニケーションシステム1の配置面積を縮小することができる。
図19(c)に示すように、第4支柱52d及び第4梁部材53dを省略し、3本の第1支柱52a〜第3支柱52c、及び、3本の第1梁部材53a乃至第3梁部材53cを用いて、平面視、三角形状に組み立てた軸組構造としてもよい。この場合、第1表示装置14A1及び第2表示装置14A2をともに第3梁部材53cに設置するようにするか、又は、面状部材としてデジタル型ディスプレイを用いた場合にはプロジェクター(表示装置14A1、14A2)を第3梁部材53c及び第4梁部材53dに設けなくてもよい。このように構成すれば、第4支柱52d及び第4梁部材53dが不要になり、コミュニケーションシステム1の配置面積の縮小化と同時に、部品点数を抑えてコストの低減を図ることもできる。
図19(d)に示すように、第1梁部材53a及び第2梁部材53bとして曲線部材を用いて、平面視、扇形状に組み立てられた軸組構造としてもよい。映像表示部15(15A1、15A2)が曲面で構成され、映像表示部15(15A1、15A2)が、映像表示部15に表示される映像を視覚する視覚者の左右の視野角を覆うように配置されていることにより、視覚者は没入感を得ることができる。
図19(e)に示すように、6本の支柱52及び6本の梁部材53を用いて、平面視、六角形状に組み立てられた軸組構造としてもよい。平面視、六角形状のフレーム50(角度α:一例としては120度)を形成し、3台の表示装置14(14A1、14A2、14A3)から映写される映像を、3面の映像表示部15(15A1、15A2、15A3)に表示するように構成してもよい。連接した3面の映像表示部15を設けることで、映像表示部15に表示される映像を視覚する視覚者の左右の視野角をさらに覆うことができるので、視覚者は広範囲の映像に対して没入感を得ることができる。平面視、六角形状のフレーム50を説明したが、平面視、五角形状その他の多角形状のフレームを形成してもよい。
また、図19(f)に示すように、上述の実施形態において説明したフレーム50を用いて、オフィス等の第1拠点Aの壁面Wの一部を映像表示部15A1とし、表示装置14が直接壁面Wに映像を映写する例である。映像表示部15A2が構成される面状部材を壁面Wと隣接して設置することで、上述の実施形態のコミュニケーションシステム1(1、1)と同様の臨場感・リアリティ・没入感のある映像を提供できると同時に、部品点数を抑えてコストの低減を図ることもできる。
[その他の変形例]
上記の実施形態においては、第1拠点Aに配置されるコミュニケーションシステム1と第2拠点Bに配置されるコミュニケーションシステム1とが同一構成の場合を説明したが、コミュニケーションシステム1を配置する第1拠点Aの環境と、コミュニケーションシステム1を配置する第2拠点Bの環境とが異なることもあるため、配置場所や用途等の条件によってコミュニケーションシステム1とコミュニケーションシステム1とを異なる構成としてもよい。
例えば、第1拠点Aに配置されるコミュニケーションシステム1においては、表示装置14(14A1、14A2)が映像表示部15(15A1、15A2)に対して、第2拠点Bに配置された撮像装置10(10B1、10B2)が撮像した映像を映写し、第2拠点Bに配置された集音装置12が集音した音を音声装置16が発することが可能な構成であれば、第2拠点Bの内部空間Sの臨場感をリアルタイムに体験することができる。したがって、コミュニケーションシステム1は、少なくとも第2拠点Bの内部空間Sの映像、音を送信可能な構成(撮像装置10(撮像装置10B1、10B2)及び集音装置12)を有していればよい。
また、カメラレンズ11A1、11A2とカメラレンズ11B1、11B2とで画角の異なるカメラレンズを使用してもよいし、映像表示部15(15A1、15A2)と映像表示部15(15B1、15B2)とで大きさが異なる構成を採用したり、第1映像表示部15A1及び第2映像表示部15A2がなす角度αと、第1映像表示部15B1及び第2映像表示部15B2がなす角度(図示せず)とで異なる構成を採用してもよく、コミュニケーションシステム1の第1支柱52a〜第4支柱52dと、コミュニケーションシステム1の第1支柱52a〜第4支柱52dとで異なる長さで構成してもよい。
本発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 コミュニケーションシステム
コミュニケーションシステム
コミュニケーションシステム
2 パネル(面状部材)
パネル面
3 パネル(面状部材)
パネル面
4 パネル(面状部材)
5 パネル(面状部材)
部署
部署
部署
部署
7 机
8 椅子
9 什器
10 撮像装置
10A1 第1撮像装置
10A2 第2撮像装置
10 撮像装置
10B1 第1撮像装置
10B2 第2撮像装置
11 カメラレンズ
11A1 第1カメラレンズ
11A2 第2カメラレンズ
11 カメラレンズ
11B1 第1カメラレンズ
11B2 第2カメラレンズ
12 集音装置
12 集音装置
14 表示装置
14A1 第1表示装置
14A2 第2表示装置
14 表示装置
14B1 第1表示装置
14B2 第2表示装置
15 映像表示部
15A1 第1映像表示部
15A2 第2映像表示部
15 映像表示部
15B1 第1映像表示部
15B2 第2映像表示部
16 音声装置
16 音声装置
20 通信ネットワーク
21 送信部
21 送信部
23 受信部
23 受信部
50 フレーム
52 支柱
52a〜52d 第1支柱〜第4支柱
53 梁部材
53a〜53d 第1梁部材〜第4梁部材
A 第1拠点
B 第2拠点
天井
天井
床面
床面
N 人
角部、内部空間
角部、内部空間
動線
動線
壁面
壁面

Claims (13)

  1. 第1拠点と第2拠点間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーションシステムであって,
    前記第1拠点に存在する映像表示部と,
    前記第2拠点内の状況を撮像する撮像装置と,を有し,
    前記映像表示部は,前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され,
    前記複数の面状部材を組み合わせることにより角部をなすこと
    を特徴とするコミュニケーションシステム。
  2. 前記複数の面状部材は,前記映像表示部を互いに前記角部の内側に向けて前記角部を構成していることを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーションシステム。
  3. 前記複数の面状部材は,前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像が前記内側に向けた前記映像表示部に表示されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコミュニケーションシステム。
  4. 前記映像表示部は,その下端が前記第1拠点の床面に対して近接又は当接され,前記映像表示部の下端側には,前記撮像装置により撮像された前記第2拠点の映像のうち,前記第2拠点の床面の映像が表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載のコミュニケーションシステム。
  5. 前記撮像装置は,少なくとも第2拠点の天井の一部を含む所定空間を撮像して映像を出力し,
    前記映像表示部の上端は,前記第1拠点の天井に対して近接又は当接しており,
    前記映像表示部の上端側には,前記撮像装置により撮像された前記第2拠点の映像のうち,前記第2拠点の天井の映像が表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載のコミュニケーションシステム。
  6. 前記映像表示部は,前記映像表示部の上端と第1拠点の天井との間に,第1拠点の壁面が前記映像表示部に向かって立つ視覚者の視界に入らない高さに設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1に記載のコミュニケーションシステム。
  7. 前記映像表示部は,前記映像表示部に表示される映像を視覚する視覚者の視野角をカバーする構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1に記載のコミュニケーションシステム。
  8. 前記第1拠点の音を集音し前記第2拠点の音を出力する音響機器と前記第2拠点の音を集音し前記第1拠点の音を出力する音響機器のうち少なくとも一方を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1に記載のコミュニケーションシステム。
  9. 前記撮像装置は,前記第2拠点内の状況を逐次撮像するものであり,
    前記映像表示部は,前記撮像装置が撮像した前記映像が表示されることにより前記第2拠点内の状況を映像の情報として逐次発信するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1に記載のコミュニケーションシステム。
  10. 前記第1拠点内及び第2拠点内に,前記映像表示部がそれぞれ存在し,前記撮像装置がそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1に記載のコミュニケーションシステム。
  11. 第1拠点と第2拠点間でのコミュニケーションを誘発するコミュニケーション方法であって,
    前記第1拠点に存在する映像表示部と,
    前記第2拠点内の状況を撮像する撮像装置と,を有し,
    前記映像表示部は,前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像を表示するために複数の面状部材に構成され,
    前記複数の面状部材を組み合わせることにより角部が構成されること
    を特徴とするコミュニケーション方法。
  12. 前記複数の面状部材は,前記映像表示部を互いに前記角部の内側に向けて前記角部を構成していることを特徴とする請求項11に記載のコミュニケーション方法。
  13. 前記複数の面状部材は,前記撮像装置が撮像した前記第2拠点内の状況の映像が前記内側に向けた前記映像表示部に表示されることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のコミュニケーション方法。
JP2015132260A 2015-06-30 2015-06-30 コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法 Active JP6534204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015132260A JP6534204B2 (ja) 2015-06-30 2015-06-30 コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015132260A JP6534204B2 (ja) 2015-06-30 2015-06-30 コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017017522A true JP2017017522A (ja) 2017-01-19
JP6534204B2 JP6534204B2 (ja) 2019-06-26

Family

ID=57831117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015132260A Active JP6534204B2 (ja) 2015-06-30 2015-06-30 コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6534204B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021220494A1 (ja) * 2020-04-30 2021-11-04 塁 佐藤 通信端末装置、通信方法、およびソフトウェアプログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10285567A (ja) * 1997-04-03 1998-10-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信会議装置
JP2003506973A (ja) * 1999-08-10 2003-02-18 ホワイト・ピーター・マクダフィー 通信システム
JP2003271080A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Mitsubishi Electric Corp プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイパネル用筐体
US20040095460A1 (en) * 2000-12-22 2004-05-20 Georges Buchner Audio-visual interactive system comprising several filming devices
US20080297586A1 (en) * 2007-05-31 2008-12-04 Kurtz Andrew F Personal controls for personal video communications
JP2009239762A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> テレビ会議システム、テレビ会議方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10285567A (ja) * 1997-04-03 1998-10-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信会議装置
JP2003506973A (ja) * 1999-08-10 2003-02-18 ホワイト・ピーター・マクダフィー 通信システム
US20040095460A1 (en) * 2000-12-22 2004-05-20 Georges Buchner Audio-visual interactive system comprising several filming devices
JP2003271080A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Mitsubishi Electric Corp プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイパネル用筐体
US20080297586A1 (en) * 2007-05-31 2008-12-04 Kurtz Andrew F Personal controls for personal video communications
JP2009239762A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> テレビ会議システム、テレビ会議方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021220494A1 (ja) * 2020-04-30 2021-11-04 塁 佐藤 通信端末装置、通信方法、およびソフトウェアプログラム
JP7525598B2 (ja) 2020-04-30 2024-07-30 塁 佐藤 通信端末装置、通信方法、およびソフトウェアプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6534204B2 (ja) 2019-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN210021183U (zh) 沉浸式互动全景全息剧院及演出系统
US6290359B1 (en) Image forming apparatus and method for live performance
US7119829B2 (en) Virtual conference room
US20110134209A1 (en) Virtual Structure
CN102461182B (zh) 3维投影系统
US11356639B1 (en) System and method for performing immersive audio-visual communications
BRPI0924076B1 (pt) Sistema de telepresença e método de telepresença
EP2186435A1 (en) Meeting table
US10015444B1 (en) Network architecture for immersive audio-visual communications by temporary communication structures
US20110007127A1 (en) Displaying Panoramic Video Image Streams
EP2408191A1 (en) A staging system and a method for providing television viewers with a moving perspective effect
JP6284505B2 (ja) コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法
JP6534204B2 (ja) コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法
JP3199836U (ja) コミュニケーションシステム
JP6507049B2 (ja) 映像システム
DE202020002406U1 (de) apparativer Zuschauerstellvertreter - &#34;Stadionavatar&#34;
US20110012988A1 (en) Telepresence System
US20120154256A1 (en) Visual Display System
US6341868B1 (en) Image forming apparatus and method for live performances
JP6745374B1 (ja) 遠隔コミュニケーション装置
KR102351094B1 (ko) 개인용 영상부스
JP2017229044A (ja) コミュニケーションシステム
CN109547734A (zh) 一种融入式vr视频会议远程呈现装置及系统
KR101308653B1 (ko) 멀티 레이어 스크린을 이용한 가상 체험 시스템
JP2023175083A (ja) 情報伝達支援システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181116

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6534204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250