JP2017015218A - 静圧流体軸受、その製造方法及びそれを用いた工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポケットにおける潤滑液剤の速度勾配の上昇を抑制し動力損失を低減することのできる静圧流体軸受の製造方法を提供する。
【解決手段】ポケット24内に、ポケット24を深さ方向に仕切る仕切り板28が備えられるとともに、回転軸の回転方向の前後において、仕切り板28とランド部22との間にポケット内隙間51,52が形成されている静圧流体軸受を、軸方向の両端に配設され外嵌部材14と嵌り合う一対の環状部位42と、一対の環状部位42を連結して周方向に間隔をおいて配置され、ランド部22を構成する柱部位44と、柱部位44の間において環状部位42及び柱部位44の外周面よりも径方向内側の位置にて一対の環状部位42に架設され、仕切り板28を構成する板状部位48と、を備える内嵌部材40と、円筒状の外嵌部材14とを、各々当たり面14a,40aを加工した後に嵌合させて製造する。
【選択図】図5

Description

本発明は、静圧流体軸受、その製造方法及びそれを用いた工作機械に関する。
従来、軸受面に加圧された油等の潤滑液剤を供給し、その液圧により高速回転する回転軸を軸受面に接触しない状態で支持する静圧流体軸受があり、その軸受面に複数のポケットが凹設されたものが知られている。この種の静圧流体軸受では、軸受面において、ポケットが升状に形成され、各ポケットは、軸方向に延びるランド部により周方向に区画されている。潤滑液剤は、各ポケットの底部から軸受面に供給される。
かかる静圧流体軸受においては、図18に模式的に示すように、高速回転する回転軸231により所謂連れ回りによる流体の流れRが発生し、回転軸231の表面では回転軸231の回転方向(符号Sで示す矢印の方向)への流れが生じ、ポケット224の底部226では回転軸231の回転と逆方向の流れを生じる。このため、ポケット224の内部では、回転軸231の表面近傍に大きな速度勾配が発生し、大きな流体せん断抵抗による動力損失が懸念される。また、ポケット224の内部は強い乱流となっており、このこともまた回転軸231の表面近傍での大きな速度勾配の発生及び動力損失の原因となっている。
これに関連し、特許文献1に開示される静圧流体軸受では、図19に示すように、ポケット924の内部にポケット924を深さ方向に区画する邪魔板911が設けられている。邪魔板911は、回転軸931の回転方向(符号Vで示す矢印の方向)の前側でポケット924の底部926から持ち上がる肉厚の部分911aと、この肉厚の部分911aの上端部から回転軸931の回転方向の後ろ側へ張り出す肉薄の部分911bとを有している。邪魔板911は、肉厚の部分911aがポケット924の底面926にビス留めされており、肉薄の部分911bがポケット924の底部926とは離間して、流体が流入するポケット924の底部926の供給口928に対面して保持されており、回転軸931の回転方向の後ろ側の端部にはランド部922との間に間隙920を形成している。この邪魔板911により、ポケット924の底部926から供給された流体の流れRは、整流されてポケット924の底部926の側で回転軸931の回転方向の後ろ側へ案内され、邪魔板911とランド部922との間隙920から回転軸931の付近へ拡散される。この場合、ポケット924内へ供給された流体が回転軸931の表面に直接当たることがなく、流体の速度勾配を乱さないため、回転軸931に作用する摩擦力を低減して動力損失を低減することができるとされる。
特開平6−50341号公報
しかし、邪魔板の回転軸と対向する面側に回転軸の回転方向と逆方向の流れを発生し、動力損失の低減効果が小さくなることが懸念される。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、静圧流体軸受において、ポケットにおける潤滑液剤の速度勾配の上昇を抑制し動力損失を低減することにある。また、その静圧流体軸受の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の発明は、回転軸を回転可能に支持する軸受面を有し、前記軸受面と前記回転軸の表面との間に潤滑液剤が充填される軸受隙間が形成されており、前記軸受面に、ランド部により前記回転軸の回転方向に区画された複数のポケットが凹設された静圧流体軸受である。この静圧流体軸受は、前記ポケット内に、該ポケットを深さ方向に仕切る仕切り板と、前記回転軸の回転方向の前後において前記仕切り板と前記ランド部との間に形成されたポケット内隙間と、を備える。また前記軸受隙間は、前記回転軸の表面と該回転軸の表面に対向する前記ランド部の表面との間の第1軸受隙間と、前記回転軸の表面と該回転軸の表面と対向する前記仕切り板の表面との間の第2軸受隙間と、を有し、前記第2軸受隙間は、前記第1軸受隙間より大きい関係である。前記軸受面は、円筒状の外嵌部材と、該外嵌部材の内周面に嵌め合わされて固定された内嵌部材とで形成されており、前記内嵌部材は、軸方向の両端に配設され前記外嵌部材と嵌り合う一対の環状部位と、前記一対の環状部位を連結して周方向に間隔をおいて配置され、前記ランド部を構成する柱部位と、前記柱部位の間において前記環状部位及び前記柱部位の外周面よりも径方向内側の位置にて前記一対の環状部位に架設され、前記仕切り板を構成する板状部位と、を備える。この静圧流体軸受では、前記環状部位と前記柱部位とで前記外嵌部材の内周面が区画されて前記ポケットが形成されている。
第1の発明の静圧流体軸受によれば、ポケット内に、ポケットを深さ方向に仕切る仕切り板が備えられるとともに、回転軸の回転方向の前後において、仕切り板とランド部との間にポケット内隙間が形成されている。また、回転軸の表面と仕切り板との間の第2軸受隙間は、回転軸の表面とランド部との間の第1軸受隙間よりも大きい関係である。そのため、回転軸の回転方向の前側のポケット内隙間が、回転軸の近傍で回転方向に流れる潤滑液剤がポケットの底部へ戻るための流路を形成し、潤滑液剤は、ポケットの底部の側で回転軸の回転方向とは反対方向へ流れ、回転軸の回転方向の後ろ側のポケット内隙間を通じて回転軸の近傍へ供給される。このように、回転軸の回転方向の前後両側にポケット内隙間を形成した状態で配置された仕切り板により、ポケット内での潤滑液剤の流れは、仕切り板を挟んで回転軸の側では回転軸の回転方向となり、ポケットの底部側では逆向きとなり、相互の影響を受けにくくなる。それにより、乱流による速度勾配の上昇を抑制し、流体抵抗を低減するとともに、層流による粘性抵抗も合わせて低減することができる。ここで、この静圧流体は、外嵌部材の内周面に内嵌部材が嵌め合わされることで外嵌部材の内周面が区画されてポケットが形成され、内嵌部材の径方向内側に位置する仕切り板が、ポケットの底部を形成する外嵌部材の内周面とは完全に離間した状態で配置されているため、仕切り板は、的確に上記のように作用することができる。よって、ポケットにおける潤滑液剤の速度勾配の上昇を抑制し動力損失を低減することができる。
第2の発明は、第1の発明の静圧流体軸受の製造方法であって、前記外嵌部材の前記内嵌部材と嵌め合わされる内周面を加工する外嵌部材当たり面加工工程と、前記内嵌部材の前記外嵌部材と嵌め合わされる外周面を加工する内嵌部材当たり面加工工程と、を有するとともに、前記外嵌部材当たり面加工工程及び前記内嵌部材当たり面加工工程の後に、前記外嵌部材と前記内嵌部材とを嵌め合わせる嵌合工程を有する。
第2の発明の静圧流体軸受の製造方法によれば、嵌合工程よりも前に、外嵌部材の内周面を加工する外嵌部材当たり面加工工程と、内嵌部材の外周面を加工する内嵌部材当たり面加工工程と、を有するため、嵌合工程で外嵌部材と内嵌部材とを嵌め合わせると、仕切り板を備えたポケットを潤滑液剤が漏れないように精度よく形成することができる。
第3の発明は、第2の発明に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、前記内嵌部材は、前記外嵌部材よりも線膨張係数の大きい材料で形成されており、前記嵌合工程は、前記内嵌部材を冷却して前記外嵌部材に嵌め合わせる冷やし嵌めである。
第3の発明の静圧流体軸受の製造方法によれば、内嵌部材が外嵌部材よりも線膨張係数の大きい材料で形成されているため、冷やし嵌めにより外嵌部材と内嵌部材とを嵌め合わせて精度よくポケットを形成することができ、ヒータなどの高熱物を使用せずに組付け可能であるため、組み付けやすく、またコストを低く抑えやすい。
第4の発明は、第3の発明に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、前記内嵌部材は、前記嵌合工程で冷却されるとき前記外嵌部材に対して締め代が無いか、又は隙間を形成する外寸となっている。
第4の発明の静圧流体軸受の製造方法によれば、嵌合工程では、冷却された内嵌部材が、外嵌部材に対して締め代が無いか、又は隙間を形成するため、嵌め合わせ作業が容易である。
第5の発明は、第2の発明に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、嵌合工程は、前記外嵌部材を加熱して前記内嵌部材と嵌め合わせる焼き嵌めである。
第5の発明の静圧流体軸受の製造方法によれば、外嵌部材を加熱することにより外嵌部材と内嵌部材の温度差を容易に大きくすることができるため、外嵌部材と内嵌部材の線膨張率を考慮せずに設計することも可能である。
第6の発明は、第2から第5の発明のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、前記外嵌部材と前記内嵌部材とは、互いに温度が等しいときに締め付け力を発揮する寸法である。
第6の発明の静圧流体軸受の製造方法によれば、外嵌部材と内嵌部材とが、互いに温度が等しいときに締め付け力が発揮されるので、より確実に潤滑液剤が漏れないポケットを形成することができる。
第7の発明は、第2から第6の発明のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、前記潤滑液剤の密度をρ、前記潤滑液剤の粘性係数をμ、前記回転軸の周速をU、前記第2軸受隙間をHとした場合に、前記第2軸受隙間におけるレイノルズ数ReはRe=ρUH/μで表され、前記回転軸が回転支持される状態の前記第2軸受隙間における潤滑液剤の流れはRe<2000である。
第7の発明の静圧流体軸受の製造方法によれば、乱流に起因する回転軸の表面近傍での大きな速度勾配の発生を低減することができ、より動力損失を抑制することのできる静圧流体軸受を製造することができる。
第8の発明は、第2から第7の発明のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、前記ポケット内隙間は前記回転軸の軸方向に並行するスリットとして設けられており、前記スリットは前記回転軸の回転方向で見て前側の第1スリットと後ろ側の後側スリットを有しており、前記第1スリットと前記第2スリットの開口幅は前記第2軸受隙間より大きい。
第8の発明の静圧流体軸受の製造方法によれば、第2軸受隙間における潤滑液剤がポケットの底部側に流れやすく、仕切り板を挟んで回転軸の側では回転軸の回転方向に流れ、ポケットの底部側では逆向きに流れる潤滑液剤の流れをより形成しやすい静圧流体軸受を製造することがでできる。
第9の発明は、第2から第8の発明のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、前記潤滑液剤は、水または組成に占める水の割合が90%以上の水溶液または、低粘度鉱油である。
第9の発明によれば、潤滑液剤が水または組成に占める水の割合が90%以上の水溶液または、低粘度鉱油であるため、仕切り板を挟んで回転軸の側では回転軸の回転方向に流れ、ポケットの底部側では逆向きに流れる潤滑液剤の流れをより形成しやすい静圧流体軸受を製造することができる。
第10の発明は、第2から第9の発明のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、前記第2軸受隙間における前記潤滑液剤の流れは層流である。
第10の発明の静圧流体軸受の製造方法によれば、仕切り板は、第2軸受隙間における層流と、第3軸受隙間における反回転方向の流れを仕切り、それらの流れが相互に影響を及ぼし難い静圧流体軸受を製造することができる。よって、ポケットにおける流体の速度勾配の上昇を抑制し動力損失を一層低減することができる静圧流体軸受を製造することができる。
第11の発明は、第1の発明に記載の静圧軸受を備え、該静圧軸受の前記軸受面で工具主軸が回転可能に支持される工作機械である。
第11の発明によれば、工具主軸の消費動力を低減することができる。
本発明によれば、静圧流体軸受において、ポケットにおける潤滑液剤の速度勾配の上昇を抑制し動力損失を低減することができるとともに、その静圧流体軸受の製造方法を提供することができる。
実施形態に係る静圧流体軸受を用いた工作機械の一例として研削盤の全体構成を示す平面図である。 図1に示す研削盤の右側面図である。 図1のIII部(砥石軸ホルダ)の拡大断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 軸受本体を一部断面で示す斜視図であり、外嵌部材の一部を割断し内部の内嵌部材を示す図である。 図4のVI部を拡大した断面図でありポケット内の潤滑液剤の流れを示した図である。 静圧流体軸受の消費電力を示した図である。 内嵌部材の材料となる母材の斜視図である。 内嵌部材作製工程中の外径旋盤工程を模式的に示す図である。 内嵌部材作製工程中の内径旋盤工程を模式的に示す図である。 内嵌部材作製工程中の外径側ポケット形成工程を模式的に示す図である。 内嵌部材作製工程中のスリット形成工程を模式的に示す図である。 内嵌部材作製工程中の内径側ポケット形成工程を模式的に示す図である。 内嵌部材当たり面加工工程を模式的に示す図である。 外嵌部材当たり面加工工程を模式的に示す図である。 嵌合工程を模式的に示す図である。 内径仕上げ工程を模式的に示す図である。 従来のポケット内の潤滑液剤の流れの速度分布図である。 特許文献1の静圧流体軸受のポケット部分を拡大して示す断面図である。
以下に本発明を実施するための一形態として静圧流体軸受、静圧流体軸受を用いた工作機械及び静圧流体軸受の製造方法を図面を用いて説明する。
図1は、実施形態に係る静圧流体軸受を用いた工作機械の一例として研削盤10の全体構成を示す平面図である。図2は、研削盤10の右側面図である。なお、図2では保持台151を備えたワーク保持装置150の図示を省略している。ここで、X軸、Y軸、Z軸が記載されているすべての図面において、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸は鉛直上向きを示しており、Z軸とX軸は水平方向を示している。そして、Z軸方向は砥石回転軸L1と平行な方向(換言すれば、ワーク回転軸方向)を示しており、X軸方向は砥石回転軸L1に直交する方向であり、砥石132がワークWに切り込む方向を示している。また、砥石回転軸L1とワーク回転軸L2とツルア回転軸L3は、いずれもZ軸方向と平行である。
図1、2に示される研削盤10は、ワークWに対して砥石132をX軸方向及びZ軸方向へ相対的に移動制御してワークWを研削するようになっている。平面形状で矩形に形成された基台110上の略中央部には、Z軸方向に延びる一対のZ軸方向ガイドレール111にスライド案内されるZ軸方向スライドテーブル112が配設されている。Z軸方向スライドテーブル112は、制御手段180(NC制御装置等)によって作動制御されるZ軸方向駆動モータ114を駆動源とするZ軸方向送りねじ113の回転動作によってZ軸方向へスライドされる。また、Z軸方向駆動モータ114には、Z軸方向スライドテーブル112のZ軸方向の位置を確認するために、Z軸駆動モータ114の出力軸の回転角度を検出してその検出信号を制御手段180に送るエンコーダ等のZ軸方向位置検出手段115が設けられている。制御手段180は、Z軸方向駆動モータ114を用いて、ツルア177又はワークWに対して砥石132を相対的にZ軸方向へ移動させ、Z軸方向位置検出手段115からの検出信号に基づいて、ツルア177又はワークWに対する砥石132のZ軸方向への相対的な移動量を検出可能である。
Z軸方向スライドテーブル112上には、X軸方向に延びる一対のX軸方向ガイドレール121にスライド案内されるX軸方向スライドテーブル122が配設されている。X軸方向スライドテーブル122は、制御手段180によって作動制御されるX軸方向駆動モータ124を駆動源とするX軸方向送りねじ123の回転動作によってX軸方向へスライドされる。また、X軸方向駆動モータ124には、X軸方向スライドテーブル122のX軸方向の位置を確認するために、X軸方向駆動モータ124の出力軸の回転角度を検出してその検出信号を制御手段180に送るエンコーダ等のX軸方向位置検出手段125が設けられている。制御手段180は、X軸方向駆動モータ124を用いて、ツルア177又はワークWに対して砥石132を相対的にX軸方向へ移動させ、X軸方向位置検出手段125からの検出信号に基づいて、ツルア177又はワークWに対する砥石132のX軸方向への相対的な移動量を検出可能である。
X軸方向スライドテーブル122上には、砥石駆動モータ126と砥石軸ホルダ130とがそれぞれ配設されており、砥石駆動モータ126の出力軸には駆動プーリ127が設けられる。一方、砥石軸ホルダ130に回転可能に支持されかつ一端部に略円筒状の砥石132が設けられる砥石軸131(Z軸方向に平行な砥石回転軸L1回りに回転する砥石軸)の他端には、従動プーリ128が設けられている。そして、駆動プーリ127と従動プーリ128との間にはベルト129が張設され、これによって、砥石駆動モータ126の出力軸のトルクがベルト129を介して砥石軸131に伝達される。
基台110上には、軸状のワークWをZ軸方向のワーク回転軸L2回りに回転させながら設定位置に保持するワーク保持装置140とワーク保持装置150とが、Z軸方向に平行なワーク回転軸L2上に配設されている。ワーク保持装置140は、基台110上に固定された保持台141と、保持台141に対しワーク回転軸L2上に往復動可能な保持軸ハウジング142と、この保持軸ハウジング142内でワーク回転軸L2回りに回転可能に支持された保持軸部材143とを備え、保持軸部材143の先端にはワークWの一方の端面の中心部を支持するセンタ部材144が設けられている。また、保持軸部材143は、制御手段180によって作動制御される保持軸モータ(図示省略)を駆動源として任意の角速度で任意の角度まで回転制御される。また、ワーク保持装置150においても、ワーク保持装置140と同様にして保持台151、保持軸ハウジング152、保持軸部材153及びセンタ部材154を備えて構成されている。また、保持軸ハウジング142にはツルア回転軸L3回りに回転可能に支持されたツルア177を備えたツルーイング装置160が設けられている。なお、図2に示すように、砥石回転軸L1と、ワーク回転軸L2と、ツルア回転軸L3は、いずれもX軸方向及びZ軸方向に平行な平面である仮想平面VM上にある。
このように、研削盤10は、ワークWまたはツルア177に対して砥石132をZ軸方向及びX軸方向に相対移動させることで、ワークWの研削を施し、またはツルア177によって砥石132の外形形状を適宜型直しを施す。
砥石軸ホルダ130は、図3に示すように砥石軸ハウジング12と、砥石軸ハウジング12内に固定される軸受本体3を有する。砥石軸131(主軸としての回転軸、本発明の工具主軸に相当)は軸受本体3に回転支持されている。図4に示すように、軸受本体3は、軸受本体3内にポンプP等から圧送された潤滑液剤を供給することで砥石軸131を流体圧(静圧)によって回転支持する静圧流体軸受1を構成している。なお、潤滑液剤は、水または組成に占める水の割合が90%以上の水溶液または、低粘度鉱油であることが望ましい。
図4に示すように、軸受本体3は、砥石軸131の外周面を取り囲む軸受面18を有する。軸受面18と砥石軸131の表面との間には、隙間(軸受隙間)20が形成されており、潤滑液剤が充填される。
軸受面18は、ランド部22とポケット24とを有する。ポケット24は升状に凹んでいる。ランド部22は、砥石軸131の軸方向に延びて畝状に形成されており、ポケット24とポケット24の間に設けられ、ポケット24を砥石軸131の回転方向に区画する。ポケット24の底部26は、ランド部22に潤滑液剤を供給するための流路部16と連通している。ポケット24内には、ポケット24を深さ方向に仕切る仕切り板28が設けられている。またポケット24内には、砥石軸131の回転方向の前後において、板状部位48とランド部22との間にポケット内隙間として前側スリット51と後側スリット52とが形成されている。砥石軸131の回転方向(符号Uで示す矢印の方向)で見て前側の前側スリット51と、後ろ側の後側スリット52とは、各々ランド部22に沿ってポケット24の全長に延びてスリット状に形成されている。
図5に示すように、軸受本体3は、外嵌部材14と内嵌部材40とを備える。外嵌部材14は、略円筒状であり、その内周面に内嵌部材40が嵌め合わされることで、内部に仕切り板28が配置されたポケット24を有する軸受面18が形成されている。外嵌部材14は、内周面が円筒状であり、内周面と外部とを連通させる流路部16を有する。流路部16は、ポケット24の各々に対応して複数形成されている。
内嵌部材40は、環状部位42と、柱部位44と、板状部位48と、を備える。環状部位42は、外嵌部材14の内周面(当たり面14a)と嵌り合う環状であり、軸方向に離間して一対設けられている。柱部位44は、軸方向に延びて一対の環状部位42を連結しており、周方向(砥石軸131の回転方向)に離間して複数設けられている。環状部位42と柱部位44は、外嵌部材14の当たり面14aである内周面と対向する外面が、段差のない一続きの面を形成して外嵌部材14の当たり面14aに沿う表面形状となっている。この環状部位42と柱部位44の外面が外嵌部材14に対する当たり面40aを構成している。板状部位48は、外嵌部材14の内周面に沿って湾曲する板状であり、当たり面40aよりも径方向内側にて一対の環状部位42の間に架設されている。板状部位48は、柱部位44と柱部位44の間の各スペースにおいて1枚ずつ、両柱部位44との間にスリット状の間隙を形成して設けられている。
外嵌部材14と内嵌部材40とが嵌め合わされると、環状部位42と柱部位44とで外嵌部材14の内周面が升状に区画されて、外嵌部材14の内周面を底部26とするポケット24が形成される。ポケット24を周方向(砥石軸131の回転方向)に区画するランド部22は柱部位44により形成され、板状部位48によりポケット24内に仕切り板28が形成される。
かかる構成の軸受面18では、図6に示すように、砥石軸131の表面との間に形成された軸受隙間20は、砥石軸131の表面とランド部22との間の第1軸受隙間Cと、砥石軸131の表面と仕切り板28との間の第2軸受隙間Hと、ポケット24の底部26と仕切り板28との間の第3軸受隙間Jを有する。第2軸受隙間Hは、第1軸受隙間Cより大きい関係で設定されている。また、前側スリット51と後側スリット52は、それぞれ第2軸受隙間Hより大きく形成されている。
砥石軸131は、かかるポケット24(軸受面18)に潤滑液剤などの流体を供給することで流体圧(静圧)によって支持される。砥石軸131が回転支持される状態の第2軸受隙間Hにおける潤滑液剤の流れは、図中に矢印Rで示すように、砥石軸131の回転方向に沿って流れる層流となる。一方、層流の潤滑液剤の一部は、前側スリット51から第3軸受隙間Jに流入し、後側スリット52に向かう流れとなる。すなわち、ポケット24の底部26と仕切り板28との間の第3軸受隙間Jにおける潤滑液剤は砥石軸131の反回転方向の流れとなる。それにより、砥石軸131の表面近傍を砥石軸131の回転方向の層流状況下としつつ、仕切り板28によりポケット24の底部26における砥石軸131の回転と逆方向の流れとは分離することで相互に影響を及ぼさないようにすることができる。これにより、図7に示すように、潤滑液剤として水又は低粘度鉱油いずれを用いても、図19に示す従来の静圧流体軸受よりも消費電力を低減する結果が得られた。また、流体抵抗が低減されることで、砥石軸131の回転時の軸受本体3の発熱と温度上昇が抑制されるため、熱変位が低減し、研削盤10の加工誤差を低減することができる。仕切り板28と砥石軸131の表面との間の第2軸受隙間Hは、層流が維持できる範囲内で最大に設定するのが好ましい。
ここで、潤滑液剤の密度ρ、潤滑液剤の粘性係数μ、砥石軸131の周速U、第2軸受隙間Hである場合に、第2軸受隙間Hにおけるレイノルズ数ReはRe=ρUH/μで表される。ここで、砥石軸131の周速Uの設定は、砥石軸131の設計標準仕様速度、想定する使用頻度の高い回転速度や平均速度、加工条件による仕様の速度などをもとに適宜設定することが例示される。砥石軸131が回転支持される状態の潤滑液剤の流れは、好ましくは、Re<2000で設定されるように第2軸受隙間Hの間隔を設定するのが好ましい。
軸受本体3の製造方法の代表的な実施形態について、図8〜17の模式図を参照しながら説明する。軸受本体3の製造方法は、大別して、内嵌部材40を作製する内嵌部材作製工程と、内嵌部材40の合わせ面を加工する内嵌部材当たり面加工工程と、外嵌部材14を作製する外嵌部材作製工程と、外嵌部材14の合わせ面を加工する外嵌部材当たり面加工工程と、内嵌部材40と外嵌部材14とを嵌め合わせて軸受本体3を組立てる嵌合工程と、軸受本体3の内周面を仕上げる内径仕上げ工程を備える。
〔内嵌部材作製工程〕
内嵌部材作製工程では、図8に示す円筒状の母材440を加工して内嵌部材を作製する。内嵌部材作製工程は、外径旋盤工程、内径旋盤工程、外径側ポケット形成工程、スリット形成工程及び内径側ポケット形成工程を備える。
〈外径旋盤工程〉
外径旋盤工程では、図9に示すように、旋盤にて母材440を回転させて刃物B1で母材440の外周面を切削する。それにより、円筒状の外径切削母材441が得られる。
〈内径旋盤工程〉
内径旋盤工程では、図10に示すように、旋盤にて外径切削母材441を回転させて刃物B2で内周面を切削する。それにより、円筒状の内外径切削母材が得られる。なお、外径旋盤工程と内径旋盤工程とは、どちらの工程を先に行ってもよい。
〈外径側ポケット形成工程〉
外径側ポケット形成工程では、図11に示すように、二軸旋盤を用い、刃物B3で内外径切削母材の外周面を切削して、周方向に間隔を置いて外側凹部443aを複数形成する。外側凹部443aは、ポケット24の位置及び面積と一致し、深さは第3軸受隙間Jの大きさと一致する。この外径側ポケット形成工程により、外径側ポケット付き中間体443が得られる。
〈スリット形成工程〉
スリット形成工程では、図12に示すように、外径側ポケット付き中間体443を刃物B4で切削し、各外側凹部443aの周方向の両端に、軸方向に沿って延びるスリット444sを形成する。このスリット444sが、前側スリット51と後側スリット52となる。また、各外側凹部443aの間にて、スリット444sにより外側凹部444sと隔てられた部分が柱部位44となる。このスリット形成工程により、ポケット内隙間付き中間体444が得られる。
〈内径側ポケット形成工程〉
内径側ポケット形成工程では、図13に示すように、二軸旋盤を用い、刃物B5でポケット内隙間付き中間体444の外側凹部443aの内面を切削して、内側凹部445aを形成する。その深さは、第1軸受隙間Cと第2軸受隙間Hとの差分と一致する。外側凹部443aと内側凹部445aとが形成されることで、両者の間に板状部位48が形成される。また同時に環状部位42も形成される。これにより内嵌部材40が得られる。
〔内嵌部材当たり面加工工程〕
内嵌部材当たり面加工工程では、図14に示すように、内嵌部材40の当たり面40aである環状部位42及び柱部位44の外側の面を、砥石B6を用いて研削し、当たり面40aの平滑性を高める。
〔外嵌部材作製工程〕
外嵌部材作製工程では、円筒状の母材の外周面及び外周面を切削するとともに、流路部16を形成する孔を開けて、外嵌部材14を作製する。
〔外嵌部材当たり面加工工程〕
外嵌部材当たり面加工工程では、図15に示すように、外嵌部材14の当たり面14aである内周面を、砥石B7を用いて研削し、当たり面14aの平滑性を高める。なお、図15〜図17において、外嵌部材14の形状は簡略化して示している。
〔嵌合工程〕
嵌合工程では、図16に示すように、内嵌部材当たり面加工工程にて当たり面40aが加工された内嵌部材40と、外嵌部材当たり面加工工程にて当たり面14aが加工された外嵌部材14とを嵌め合わせて軸受本体3を組立てる。その嵌め合いの状態は、少なくとも、外嵌部材14の当たり面14aに内嵌部材40の当たり面40aが当接して形成されたポケット24に供給される潤滑液剤が、その圧力で漏れない程度の締め代を有する。その締め代の目安としては、約20μm以上である。
嵌合工程の第1の実施形態として、冷やし嵌めにより嵌め合わせる方法がある。すなわち、内嵌部材40を冷却して収縮させ、外嵌部材14と嵌め合わせる。この場合、内嵌部材40は、外嵌部材14よりも線膨張係数の大きい材料で形成される。更に、内嵌部材40の材料は、砥石軸131と当たった場合に砥石軸131を損傷させないように、砥石軸131よりも柔らかい材質であることが好ましい。ここで、内嵌部材40と外嵌部材14の寸法は、冷却された内嵌部材40が外嵌部材14に対して締め代が無いか、又は隙間を形成した状態で嵌め合わせられ、内嵌部材40と外嵌部材14の温度がともに常温で等しくなったとき締め付け力を発揮して締め代が発生し、締まり嵌めとなる寸法であるのが好ましい。内嵌部材40は、外嵌部材14よりも線膨張係数の大きい材料で形成されているため、砥石軸131の回転時の温度上昇により、締め代が大きくなり、十分な締め代を確保することができる。
例えば、砥石軸131が鉄製の場合、内嵌部材40は砲金、外嵌部材14は鋼系の材料とすることができる。内嵌部材40を砲金(PCB2)、外嵌部材14をクロムモリブデン鋼(SCM415)とした場合、砲金(PCB2)の線膨張率αPBC2=19×10-6であり、クロムモリブデン鋼(SCM415)の線膨張率αSCM415=12×10-6である。この場合、砥石軸131の直径が90mmのとき、内嵌部材40を10℃、外嵌部材14を25℃として、冷やし嵌めで隙間10μmで嵌め合わせた場合には、常温(25℃)で15μm、砥石軸131の回転時(40℃)で25μmの締め代が確保される。なお、内嵌部材40は、砲金に替えて銅合金を用いてもよい。
かかる冷やし嵌めによる嵌合工程によれば、ヒータなどの高熱物を使用せずに組付け可能であるため、組付けやすく、またコストを低く抑えやすい。
嵌合工程の第2の実施形態として、焼き嵌めにより嵌め合わせる方法がある。すなわち、外嵌部材14を加熱して膨張させ、内嵌部材40と嵌め合わせる。
この場合、外嵌部材14の加熱温度を調整することで、内嵌部材40と外嵌部材14の線膨張率を考慮せずに材料を選定することも可能である。なお、その場合であっても、内嵌部材40の材料は、砥石軸131よりも柔らかい材質であることが好ましい。
なお、嵌合工程は、上記の方法の他に、圧入による嵌め合わせによって行うこともできる。
〔内径仕上げ工程〕
軸受本体3の製造方法においては、さらに内径仕上げ工程を備える。図17に示すように、嵌合工程で得られた軸受本体3の内嵌部材40の内周面を、砥石B8を用いて研削して仕上げる。
なお、上記実施形態では、本発明の工作機械の一実施形態として研削盤を例示したが、これに限らず、例えば切削機など他の回転軸を用いる工作機械にも本発明を適用することができる。
1 静圧流体軸受
3 軸受本体
10 研削盤(工作機械)
14 外嵌部材
14a 当たり面
18 軸受面
20 軸受隙間
22 ランド部
24 ポケット
26 底部
28 仕切り板
40 内嵌部材
40a 当たり面
42 環状部位
44 柱部位
48 板状部位
51 前側スリット(ポケット内隙間)
52 後側スリット(ポケット内隙間)
131 砥石軸(回転軸、工具主軸)
C 第1軸受隙間
H 第2軸受隙間
J 第3軸受隙間

Claims (11)

  1. 回転軸を回転可能に支持する軸受面を有し、前記軸受面と前記回転軸の表面との間に潤滑液剤が充填される軸受隙間が形成されており、前記軸受面に、ランド部により前記回転軸の回転方向に区画された複数のポケットが凹設された静圧流体軸受であって、
    前記ポケット内に、該ポケットを深さ方向に仕切る仕切り板と、前記回転軸の回転方向の前後において前記仕切り板と前記ランド部との間に形成されたポケット内隙間と、を備え、
    前記軸受隙間は、前記回転軸の表面と前記ランド部との間の第1軸受隙間と、前記回転軸の表面と前記仕切り板のとの間の第2軸受隙間と、前記ポケットの底部と前記仕切り板との間の第3軸受隙間とを有し、
    前記第2軸受隙間は、前記第1軸受隙間より大きい関係であり、
    前記第2軸受隙間における前記潤滑液材は前記回転軸の回転方向に沿って流れ、前記第3軸受隙間における前記潤滑液剤は前記回転軸の反回転方向の流れであり、
    前記軸受面は、円筒状の外嵌部材と、該外嵌部材の内周面に嵌め合わされて固定された内嵌部材とで形成されており、
    前記内嵌部材は、
    軸方向の両端に配設され前記外嵌部材と嵌り合う一対の環状部位と、
    前記一対の環状部位を連結して周方向に間隔をおいて配置され、前記ランド部を構成する柱部位と、
    前記柱部位の間において前記環状部位及び前記柱部位の外周面よりも径方向内側の位置にて前記一対の環状部位に架設され、前記仕切り板を構成する板状部位と、を備え、
    前記環状部位と前記柱部位とで前記外嵌部材の内周面が区画されて前記ポケットが形成されている静圧流体軸受。
  2. 請求項1に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記外嵌部材の前記内嵌部材と嵌め合わされる内周面を加工する外嵌部材当たり面加工工程と、
    前記内嵌部材の前記外嵌部材と嵌め合わされる外周面を加工する内嵌部材当たり面加工工程と、を有するとともに、
    前記外嵌部材当たり面加工工程及び前記内嵌部材当たり面加工工程の後に、前記外嵌部材と前記内嵌部材とを嵌め合わせる嵌合工程を有する、静圧流体軸受の製造方法。
  3. 請求項2に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記内嵌部材は、前記外嵌部材よりも線膨張係数の大きい材料で形成されており、
    前記嵌合工程は、前記内嵌部材を冷却して前記外嵌部材に嵌め合わせる冷やし嵌めである静圧流体軸受の製造方法。
  4. 請求項3に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記内嵌部材は、前記嵌合工程で冷却されるとき前記外嵌部材に対して締め代が無いか、又は隙間を形成する外寸となっている静圧流体軸受の製造方法。
  5. 請求項2に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記嵌合工程は、前記外嵌部材を加熱して前記内嵌部材と嵌め合わせる焼き嵌めである静圧流体軸受の製造方法。
  6. 請求項2から請求項5のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記外嵌部材と前記内嵌部材とは、互いに温度が等しいときに締め付け力を発揮する寸法である静圧流体軸受の製造方法。
  7. 請求項2から請求項6のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記潤滑液剤の密度をρ、
    前記潤滑液剤の粘性係数をμ、
    前記回転軸の周速をU、
    前記第2軸受隙間をHとした場合に、
    前記第2軸受隙間におけるレイノルズ数ReはRe=ρUH/μで表され、
    前記回転軸が回転支持される状態の前記第2軸受隙間における潤滑液剤の流れはRe<2000である静圧流体軸受の製造方法。
  8. 請求項2から請求項7のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記ポケット内隙間は前記回転軸の軸方向に並行するスリットとして設けられており、
    前記スリットは前記回転軸の回転方向で見て前側の第1スリットと後ろ側の後側スリットを有しており、
    前記第1スリットと前記第2スリットの開口幅は前記第2軸受隙間より大きい静圧流体軸受の製造方法。
  9. 請求項2から請求項8のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記潤滑液剤は、水または組成に占める水の割合が90%以上の水溶液または、低粘度鉱油である静圧流体軸受の製造方法。
  10. 請求項2から請求項9のうちいずれか一項に記載の静圧流体軸受の製造方法であって、
    前記第2軸受隙間における前記潤滑液剤の流れは層流である静圧流体軸受の製造方法。
  11. 請求項1に記載の静圧軸受を備え、該静圧軸受の前記軸受面で工具主軸が回転可能に支持される工作機械。
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