JP2017015020A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドからの伝熱を阻止する空気層(断熱層)を容易に形成することが可能なエンジンの吸気装置を提供する。【解決手段】シリンダヘッドの吸気通路上流側の開口を形成する外面開口部31と燃焼室とを連通する吸気ポート3と、外面開口部に挿入されるガイド壁51、ガイド壁の吸気通路上流側の外周面に設けられるフランジ部52、および、ガイド壁の外周面に設けられるシール部材設置部53を含むガイド部5を有する吸気管41と、シール部材設置部に設置される環状シール部材6と、を備え、外面開口部にガイド部が設置された状態において、ガイド壁の外周面と外面開口部の内周面とは、シール部材設置部に設置された環状シール部材を介して間隙62を有して対向し、シール部材設置部及び環状シール部材の吸気通路上流側において、外面開口部とガイド部との少なくとも一方に、間隙とシリンダヘッドの外部を連通する連通路7が形成される。【選択図】図2

Description

本開示は、エンジンの吸気装置に関するものであり、特に、インテークマニホールドとシリンダヘッドのシール部分の構造に関する。
特許文献1〜2に開示されるエンジンの吸気装置は、樹脂を材料として形成されたインテークマニホールド(吸気マニホールド)をシリンダヘッドの吸気ポートに挿入して組み付けるように構成されている。特に、特許文献1の吸気ポートは、シリンダヘッドの外表面に開口(吸気導入口)する大径路の全周に段部を形成しながら小径路が連結されており、小径路は燃焼室に開口(吸気弁口)している。そして、大径路よりも外径が小さい断熱スリーブが大径路に挿入されることで、大径路との間で断熱スリーブの外周全体に隙間を形成し、空気層を介在させ、断熱層として機能させている。
特開2007−56794号公報 特開2007−113482号公報
特許文献1が開示する吸気装置では、大径路内に挿入された断熱スリーブのフランジ部は、シリンダヘッドの外面と吸気マニホールドのフランジ部で挟まれて固定されることが記載されている。ところが、この空隙を形成するために、挿入された断熱スリーブがどのように位置決めされるのかの開示はない。このため、例えば、シリンダヘッドの外面と吸気マニホールドのフランジ部とをボルト締めする場合には、断熱スリーブおよび大径路の軸心が中心位置からずれることで空隙が外周全体に形成されないおそれがある。あるいは、断熱スリーブのフランジ部にもボルト穴がある場合であっても、断熱スリーブのボルト穴の位置合わせの作業が生じたり、断熱スリーブのボルト穴の大きさによっては固定位置がずれるおそれがある。これは、断熱スリーブと吸気マニホールドが一体化されている場合であっても、間隙を形成するための位置合わせ作業や位置ずれなどが生じうる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、シリンダヘッドからの伝熱を阻止する空気層(断熱層)を容易に形成することが可能なエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るエンジンの吸気装置は、
シリンダヘッドの内部に形成されて、前記シリンダヘッドの吸気通路上流側の開口を形成する外面開口部と燃焼室とを連通する吸気ポートと、
前記外面開口部に挿入されるガイド壁、前記ガイド壁の前記吸気通路上流側の外周面に設けられるフランジ部、および、前記ガイド壁の外周面に設けられるシール部材設置部を含むガイド部を有する吸気管と、
前記シール部材設置部に設置される環状シール部材と、を備え、
前記外面開口部に前記ガイド部が挿入された設置状態において、
前記ガイド壁の外周面と前記外面開口部の内周面とは、前記シール部材設置部に設置された前記環状シール部材を介して間隙を有して対向し、
前記シール部材設置部及び前記環状シール部材の前記吸気通路上流側において、前記外面開口部と前記ガイド部との少なくとも一方に、前記間隙と前記シリンダヘッドの外部とを連通する連通路が形成される。
上記(1)の構成によれば、吸気管(インテークマニホールド)のシリンダヘッドへの設置(組み付け)は、吸気ポートの外面開口部に吸気管を挿入することで行われる。そして、シリンダヘッドに吸気管が設置された状態(設置状態)では、ガイド部のガイド壁の外周面と吸気ポートの外面開口部の内周面との間には、ガイド部のガイド壁に形成されたシール部材設置部の位置において環状シール部材(例えばOリングなど)が介在することになる。このように環状シール部材が介在することによって、外面開口部の内部におけるガイド部の位置決めをすることができると共に、シリンダヘッドに形成される外面開口部の内周面と吸気管が有するガイド部のガイド壁との間の間隙(空気層)を容易に形成することができる。これによって、吸気管を通過する吸気がエンジンの熱によって温められることを防止することができ、吸気の充填効率を高めることができる。
また、上記の構成によれば、シリンダヘッドの外部と上記間隙とは、シール部材設置部及び環状シール部材の吸気通路上流側において、外面開口部とガイド部との少なくとも一方に形成される連通路により連通する。これによって、上記間隙内の空気と外部の空気の入れ替えによって放熱を促進できる。また、上記の間隙内の空気がエンジンの温度によって膨張・収縮する場合であっても、間隙内の圧力を一定に保つことができ、シリンダヘッドや吸気管(インテークマニホールド)の破損、変形を防止することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記連通路の一端は前記吸気通路の軸より鉛直方向下側に形成されるとともに、前記連通路の他端は前記シリンダヘッドの外部に前記鉛直方向下向きに開口する。
上記(2)の構成によれば、連通路を介して間隙内に侵入する外気に含まれる水分(水蒸気)がエンジンの温度変化によって凝縮し、間隙に水が溜まるような場合であっても、連通路によってこの水(凝縮水)を外部に排出することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(2)の構成において、
前記外面開口部の前記吸気通路上流側の端面と前記フランジ部とが対面する合わせ面のうち、前記外面開口部の合わせ面と前記フランジ部の合わせ面との少なくとも一方に前記連通路が形成される。
上記(3)の構成によれば、連通路を介して間隙内に侵入する外気に含まれる水分(水蒸気)がエンジンの温度変化によって凝縮し、間隙に水が溜まるような場合であっても、連通路を通して外部に排出することができる。また、連通路を、外面開口部の合わせ面とフランジ部の合わせ面との少なくとも一方に形成することによって、所望の通路面積を有する連通路を容易に形成することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)〜(3)の構成において、
弾性部材を、さらに備え、
前記ガイド部は、前記フランジ部と前記シール部材設置部との間の前記ガイド壁の外周面に設けられる前記弾性部材を設置するための弾性部材設置部と、をさらに有し、
前記弾性部材及び前記弾性部材設置部は前記シール部材設置部及び前記環状シール部材の前記吸気通路上流側に配置され、
前記側壁面の鉛直方向の下端を含む下端部には、前記弾性部材設置部と前記シール部材設置部との間において、前記間隙と、前記間隙よりも鉛直方向下方にある前記シリンダヘッドの外面と、のそれぞれに向けて開口する第3連通路が設けられる。
上記(4)の構成によれば、弾性部材と環状シール部材の2か所でガイド壁が位置決めされるので、吸気管(インテークマニホールド)をシリンダヘッドに設置した際の安定性を向上することができる。同時に、第3連通路によって、環状シール部材と弾性部材との間の凝縮水の排水や、間隙内の放熱を促進し、また、その間における間隙内の圧力を一定に保つことができ、シリンダヘッドや吸気管(インテークマニホールド)が破損、変形するのを防止すると共に、凝縮水を排出することもできる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記弾性部材は、前記環状シール部材の断面よりも小径の断面を有する。
上記(5)の構成によれば、ガイド部のガイド壁には、吸気ポートに最も近い側から順にシール部材設置部、弾性部材設置部が設けられている。そして、弾性部材の断面の径は、シール部材設置部に設置される環状シール部材の断面の径よりも小さい。このため、環状シール部材によって吸気通路に対するシールを適切に行いながら、弾性部材によってガイド壁が支持されるので、吸気管(インテークマニホールド)をシリンダヘッドに設置した際の安定性を向上することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記外面開口部は、前記ガイド壁に対面するよう構成される側壁面を有し、
前記側壁面の鉛直方向の下端を含む下端部における前記シール部材設置部及び前記環状シール部材の前記吸気通路上流側には、前記シール部材設置部と前記外面開口部の前記合わせ面との間において、前記合わせ面に向かって拡径しながら傾斜する傾斜部が設けられる。
上記(6)の構成によれば、連通路を介して間隙内に侵入する外気に含まれる水分(水蒸気)がエンジンの温度変化によって凝縮し、間隙に水が溜まるような場合であっても、傾斜部により連通路に導くことで、外部に水を排出することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の構成において、
前記吸気管を少なくとも3以上有するインテークマニホールドを、さらに備え、
前記インテークマニホールドの外側に位置する前記吸気管の前記ガイド部に設置される前記環状シール部材の断面の径は、前記インテークマニホールドの中心側に位置する前記吸気管に設置される前記環状シール部材の断面の径よりも大きい。
上記(7)の構成によれば、中心に位置する吸気管によって、インテークマニホールドの中心とシリンダヘッドの中心を合わせることによって、中心の吸気管から遠い吸気管と外面開口部にずれが生じる場合であっても、環状シール部材の断面の径が大きいことによって、そのずれを吸収しながら、適切にシールを行うことができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、シリンダヘッドからの伝熱を阻止する空気層(断熱層)を容易に形成することが可能なエンジンの吸気装置が提供される。
本発明の一実施形態に係るエンジンの吸気装置を構成するシリンダヘッドを概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの吸気装置におけるシリンダヘッドと吸気管との接続を模式的に示したものであり、図1〜図2の矢印IVで切断した断面図である。 本発明の一実施形態に係る第1溝部を備えるエンジンの吸気装置におけるシリンダヘッドと吸気管との接続を模式的に示したものであり、図1〜図2の矢印IVで切断した断面図に対応する図である。 本発明の一実施形態に係る第2溝部を備えるエンジンの吸気装置の吸気ポートを、吸気ポートの合わせ面から見た図である。 本発明の一実施形態に係る第2連通路を備えるエンジンの吸気装置におけるシリンダヘッドと吸気管との接続を模式的に示したものであり、図1〜図2の矢印IVで切断した断面図に対応する図である。 本発明の一実施形態に係る弾性部材を備えるエンジンの吸気装置におけるシリンダヘッドと吸気管との接続を模式的に示したものであり、図1〜図2の矢印IVで切断した断面図に対応する図である。 本発明の一実施形態に係る傾斜部を備えるエンジンの吸気装置におけるシリンダヘッドと吸気管との接続を模式的に示したものであり、図1〜図2の矢印IVで切断した断面図に対応する図である。 本発明の一実施形態に係る弾性部材を備えるエンジンの吸気装置におけるシリンダヘッドと偶数本の吸気管とを備えるインテークマニホールドとの接続を模式的に示した図であり、4本の吸気管を備えるインテークマニホールドを例示する図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジンの吸気装置1を構成するシリンダヘッド2を概略的に示す斜視図である。図2〜図7は、本発明の一実施形態に係るエンジンの吸気装置1におけるシリンダヘッド2と吸気管41との接続を模式的に示した図である。図1〜図7に示されるように、エンジンの吸気装置1(以下、吸気装置1)は、自動車などの車両のエンジン(内燃機関)を構成するシリンダヘッド2に形成される吸気ポート3と、吸気ポート3に連結される吸気管41と、吸気管41が有するガイド部5と、ガイド部5に設置される環状シール部材6と、連通路7とを備える。
吸気ポート3は、図1〜図7に示されるように、シリンダヘッド2の内部に形成されて、シリンダヘッド2の吸気通路上流側の開口を形成する外面開口部31と燃焼室(不図示)とを連通する。すなわち、吸気ポート3は、図1〜図7に示されるように、シリンダヘッド2の吸気通路上流側の開口(以下、外面開口22)を形成する外面開口部31(後述)と、この外面開口部31と燃焼室(不図示)とを連通する筒状のポート内壁面33を有している。この外面開口部31は、後述する吸気管41のガイド部5が設置された際に、ガイド部5と対面する側壁面31sおよび段部35と、ガイド部5のフランジ部52(フランジ部52の対向面52f)と対面する合わせ面31fとを有している。また、外面開口部31も筒状の形状を有しており、上記の側壁面31sは外面開口部31の内周面を形成している。そして、外面開口部31に吸気管41が挿入された設置状態において、外気(吸気)は、吸気ポート3を構成する外面開口部31とポート内壁面33とをこの順に通って、シリンダヘッド2の燃焼室(図1の紙面奥側)に導かれる。
また、吸気ポート3のポート内壁面33により形成される通路の断面積は、外面開口部31により形成される通路の断面積よりも小さく、外面開口部31の段部35は、外面開口部31とポート内壁面33との境界に形成される。図1〜図7の例示では、外面開口22から燃焼室側に長さL1だけ入った通路内の位置に段部35が形成されている。この段部35は、段部35が設けられた位置において通路の全周に設けられている。すなわち、外面開口部31の側壁面31sは、外面開口22から段部35までの長さL1を有しており、外面開口部31の内周面を形成する。そして、この外面開口部31の側壁面31s(内周面)および段部35をガイドとして、下記に説明する吸気管41が外面開口部31に挿入され、設置される。
吸気管41は、吸気ポート3と共に吸気通路を形成するものである。また、図2〜図7に示されるように、吸気管41は、シリンダヘッド2の外面開口部31に挿入される部分となるガイド部5を有する。このガイド部5は、図1〜図7に示されるように、外面開口部31に挿入されるガイド壁51と、ガイド壁51の吸気通路上流側の外周面51cに設けられるフランジ部52と、ガイド壁51の外周面51cに設けられるシール部材設置部53とを備える。
ガイド部5のガイド壁51は筒状となっており、筒状の内部を吸気が通過する。そして、図2〜図6に示されるように、シリンダヘッド2の外面開口部31に吸気管41が挿入されて設置された状態(以下、適宜、設置状態)では、上記のガイド壁51は外面開口部31の側壁面31sに対面すると共に、ガイド壁51の先端部51e(吸気管41の燃焼室側の端部)は吸気ポート3の段部35に対面する。また、図1〜図7の例示では、この設置状態において、ガイド壁51の内周面51iとポート内壁面33とは、段部35において平坦となるように互いに連なることで、吸気通路が形成されている。
ガイド部5のフランジ部52は、ガイド壁51の外周面51cに設けられており、ガイド壁51の外周面51cの法線方向に延びることで、ガイド壁51から出っ張るように設けられている。図2〜図7の例示では、ガイド壁51の先端部51eから長さL2だけ上流側に離れた位置に、フランジ部52は設けられている。また、吸気管41が外面開口部31に挿入されて設置された設置状態では、フランジ部52(フランジ部52の対向面52f)は、外面開口部31のシリンダヘッド2の外面21の一部(合わせ面31f)と対面するよう構成されている。また、フランジ部52には、外面開口部31に挿入された吸気管41をシリンダヘッド2に固定するためのボルト穴52hを有しており(図1の例示では4か所)、シリンダヘッド2の対応する位置に設けられたボルト穴39と共に、ボルトによって締結されている(図2〜図6参照)。
なお、図1に示される実施形態では、複数の吸気管41によってインテークマニホールド4(後述)が形成されており、フランジ部52は、複数の吸気管41(図1の例示に対応する場合は3本)に対して板状に形成されている。そして、設置状態において、この板状のフランジ部52における、シリンダヘッド2の外面開口部31のそれぞれに対応する位置から、各吸気管41のガイド壁51がそれぞれ突出することでフランジ部52が形成されている。幾つかの実施形態では、フランジ部52は吸気管41毎に形成されても良い。
また、ガイド部5のシール部材設置部53は、ガイド壁51の外周面51cに設けられる。図2〜図7の例示では、シール部材設置部53は、ガイド壁51の一部の周囲を囲むように形成された溝として形成されている。そして、ガイド部5の外周面51cに形成されたシール部材設置部53には、下記に説明する環状シール部材6が設置される。
環状シール部材6は、シール部材設置部53に設置される。例えば、環状シール部材6は、環状に形成された弾性体からなるシール部材であっても良く、例えば、断面が円形であり、環型をしたOリングであっても良い。そして、吸気管41が外面開口部31に挿入されて設置された設置状態において、シール部材設置部53に設置された環状シール部材6は、シール部材設置部53と外面開口部31の側壁面31sとの間に介在し、両者によって圧縮された状態となる。これによって、吸気ポート3とガイド部5との間を密封し、吸気通路側(ポート内壁面33やガイド壁51の内周面51i)とシリンダヘッド2の気体または液体の流入流出を防止する。
また、シリンダヘッド2の外面開口部31に吸気管41が挿入された設置状態においては、図2〜図7に示されるように、ガイド壁51の外周面51cと外面開口部31の内周面(側壁面31s)とは、シール部材設置部53に設置された環状シール部材6を介して間隙62を有して対向する。この間隙62(最大幅W)は、ガイド壁51の外周面51cの全周(シール部材設置部53の位置を除く)に亘って形成されると共に、ガイド壁51の全周に間隙62が形成されるように、シール部材設置部53に設置された環状シール部材6によって、ガイド部5が外面開口部31に位置決めされる。
連通路7は、シリンダヘッド2の外部と間隙62との間を連通する通路である。そして、図2〜図6に示されるように、連通路7は、シール部材設置部53及び環状シール部材6の吸気通路上流側において、外面開口部31とガイド部5との少なくとも一方に、間隙62とシリンダヘッド2の外部とを連通する連通路7が形成される。図2〜図7に示される実施形態では、フランジ部52の対向面52f(フランジ部52の、外面開口部31の合わせ面31fに合わせられる側の面)と外面開口部31の合わせ面31fとによって、シリンダヘッド2の外部と間隙62とを連通する連通路7が形成されている。
以下、この連通路7について詳述する。
図2〜図7に示される実施形態では、吸気装置1は、フランジ部52と外面開口部31の合わせ面31fとの間を密封するためのシール部材などを備えておらず、フランジ部52の対向面52fと外面開口部31の合わせ面31fとの間には隙間が生じる。そして、幾つかの実施形態では、吸気装置1では、外面開口22と段部35との間の距離(長さL1)と、ガイド壁51の先端部51eとフランジ部52の対向面52fとの間の距離(長さL2)とは等しく(L1=L2)、上記の隙間を連通路7として利用することで、通路幅が長さL3となる連通路7を備えている(図2参照)。これによって、連通路7を容易に形成することができる。また、他の幾つかの実施形態では、外面開口22と段部35との間の距離(長さL1)よりも、ガイド壁51の先端部51eとフランジ部52の対向面52fとの間の距離(長さL2)の方を長くすることで(L2>L1)、フランジ部52の対向面52fと外面開口部31の合わせ面31fとの間に積極的に隙間を形成している。これによって、所望の通路幅(長さL3)を有する連通路7を確実に形成することができる。
上記の構成によれば、吸気管41(インテークマニホールド4)のシリンダヘッド2への設置(組み付け)は、吸気ポート3の外面開口部31に吸気管41を挿入することで行われる。そして、シリンダヘッド2に吸気管41が設置された状態(設置状態)では、ガイド部5のガイド壁51の外周面51cと吸気ポート3の外面開口部31の内周面(側壁面31s)との間には、ガイド部5のガイド壁51に形成されたシール部材設置部53の位置において環状シール部材6(例えばOリングなど)が介在することになる。このように環状シール部材6が介在することによって、外面開口部31の内部におけるガイド部5の位置決めをすることができると共に、シリンダヘッド2に形成される外面開口部31の内周面と吸気管41が有するガイド部5のガイド壁51との間の間隙62(空気層)を容易に形成することができる。これによって、吸気管41を通過する吸気がエンジンの熱によって温められることを防止することができ、吸気の充填効率を高めることができる。
また、上記の構成によれば、シリンダヘッド2の外部と上記間隙62とは、シール部材設置53部及び環状シール部材6の吸気通路上流側において、外面開口部31とガイド部5との少なくとも一方に形成される連通路7により連通する。これによって、上記の間隙62内の空気がエンジンの温度によって膨張・収縮する場合であっても、間隙62内の圧力を一定に保つことができ、シリンダヘッド2や吸気管41(インテークマニホールド4)の破損、変形を防止することができる。
また、幾つかの実施形態では、連通路7は、図2〜図7に示されるように、連通路7の一端は吸気通路の軸より鉛直方向下側に形成されるとともに、連通路7の他端はシリンダヘッド2の外部に鉛直方向下向きに開口する。すなわち、ガイド壁51および外面開口部31の側壁面31sの間に形成される間隙62には、連通路7を介して外部からの空気が自由に侵入する。このため、シリンダヘッド2の温度変化によって、間隙62内の空気に含まれる水分が凝縮し、間隙62に水(凝縮水)が溜まる可能性がある。そこで、間隙62と連通する連通路7を間隙62から鉛直方向下方に向けて形成することで、重力によって間隙62内の鉛直方向の下方に溜まりやすい凝縮水を、連通路7を通って外部に排出することができる。
上記の構成によれば、連通路7を介して間隙62内に侵入する外気に含まれる水分(水蒸気)がエンジンの温度変化によって凝縮し、間隙62に水が溜まるような場合であっても、連通路7によってこの水(凝縮水)を外部に排出することができる。
上述のような鉛直方向に沿って形成される連通路7は、幾つかの実施形態では、図2〜図6に示されるように、外面開口部31の吸気通路上流側の端面とフランジ部52とが対面する合わせ面のうち、外面開口部31の合わせ面(合わせ面31f)とフランジ部52の合わせ面(対向面52f)との少なくとも一方に連通路7が形成されることによって、行っても良い。例えば、図3A〜図3Bに示されるように、下記に説明する溝部72によって、上記の鉛直方向に沿った連通路7を形成しても良い。図3A〜図3Bに示される実施形態では、図示されるように、吸気装置1は、シリンダヘッド2の外部と前記間隙62とに連通する溝部72をさらに備えており、この溝部72によって連通路7が形成される。
すなわち、図3Aに示される実施形態では、溝部72(連通路7)は、フランジ部52の鉛直方向の下端52p(下端面)を含む下端部52bにおいて、外面開口部31の合わせ面31fに面するように形成された第1溝部72aとなっている。このフランジ部52の下端部52bは、シリンダヘッド2を含むエンジンが車両に搭載された状態において、鉛直方向で最も下側に位置する端部となる部分であり、フランジ部52の一部分である。そして、第1溝部72aは、フランジ部52の下端52pと、この下端52pの上方に位置する間隙62を連通するように、フランジ部52の対向面52fに設けられている。図3Aの例示では、第1溝部72aは、ガイド壁51からフランジ部52の下端52pまで、直線状に形成されている。
また、図3Bに示される実施形態では、溝部72(連通路7)は、外面開口部31の合わせ面31fに形成された第2溝部72bとなっている。この第2溝部72bは、外面開口部31の側壁面31sの鉛直方向の下端31p(下端面)を含む下端部31bにおいて、フランジ部52の対向面52fに面するように形成されている。図3Bの例示では、第2溝部72bは、外面開口部31の側壁面31sから、ガイド部5のフランジ部52の下端52pが位置する箇所まで延びている。また、図3Bの例示では、第2溝部72bは、間隙62に面する側壁面31sから、その下方に位置するシリンダヘッド2の外面21まで、直線状に延びている。
また、その他の幾つかの実施形態では、溝部72(連通路7)は、上述した第1溝部72aと第2溝部72bの両方であっても良い。この場合には、第1溝部72aと第2溝部72bとが互いに面するように、各々が形成されても良いし、第1溝部72aと第2溝部72bとが互いに面しないように、各々がずらされた位置に形成されても良い。
なお、溝部72によって連通路7を形成する場合には、外面開口22と段部35との間の距離(長さL1)と、ガイド壁51の先端部51eとフランジ部52の対向面52fとの間の距離(長さL2)とは、同じであっても(L2=L1)、異なっていても良い(L2>L1)。また、溝部72(第1溝部72a、第2溝部72b)は、凝縮水が通過する通路の断面が半円、四角、三角など様々な形状であっても良い。
なお、ガイド部5は樹脂によって成形されても良い。つまり、ガイド部5は樹脂の成形を通して得られた樹脂製の部材であっても良い。これによって、吸気装置1がフランジ部52に形成される第1溝部72aを備える場合には、加工の容易な樹脂製のガイド部5に溝部(第1溝部72a)を形成することで、溝部の形成を容易に行うことができる。また、ガイド部5が樹脂製であることにより、樹脂製のガイド部5を介したエンジンからの伝熱を、金属製のガイド部5と比較して低減することができる。
上記の構成によれば、連通路7を介して間隙62内に侵入する外気に含まれる水分(水蒸気)がエンジンの温度変化によって凝縮し、間隙62に水が溜まるような場合であっても、連通路7(溝部72など)を通して外部に排出することができる。また、連通路7を、外面開口部31の合わせ面31fとフランジ部52の合わせ面(対向面52f)との少なくとも一方に形成することによって、所望の通路面積を有する連通路7を容易に形成することができる。
また、幾つかの実施形態では、図4に示されるように、連通路7は、下記に説明する第2連通路74を含んでも良く、これによって、間隙62内の放熱および圧力の適正化や、上述の凝縮水の間隙62からの排水を図っても良い。具体的には、図4に示されるように、外面開口部31は、上述したように、ガイド壁51に間隙62を挟んで対面するよう構成される側壁面31sを有する。そして、この側壁面31sの鉛直方向の下端31p(下端面)を含む下端部31bには、フランジ部52と前記シール部材設置部53との間における間隙62と、間隙62よりも鉛直方向下方にあるシリンダヘッド2の外面21とのそれぞれに向けて開口する通路である第2連通路74が設けられる。図4の例示では、第2連通路74は、環状シール部材6と外面開口部31の合わせ面31fとの間において、間隙62から鉛直方向下方に向かってシリンダヘッド2の外面21まで延びている。
また、他の幾つかの実施形態では、連通路7は、第2連通路74のみから構成されても良い。例えば、ガイド部5のフランジ部52に対向面52fと外面開口部31の合わせ面31fとの間をシールすると共に、第2連通路74を形成しても良い。なお、幾つかの実施形態では、第2連通路74は円筒形の形状をしていても良く、他の幾つかの実施形態では、第2連通路74は、凝縮水が通過する通路の断面が半円、四角、三角など様々な形状であっても良い。
上記の構成によれば、連通路7(第2連通路74)を介して間隙62内に侵入する外気に含まれる水分(水蒸気)がエンジンの温度変化によって凝縮し、間隙62に水が溜まるような場合であっても、第2連通路74(連通路7)を通して外部に凝縮水を排出することができる。また、第2連通路74によって、連通路7と同様に、上記間隙内の空気と外部の空気の入れ替えによって放熱を促進できる。また、間隙62内の圧力を一定に保つこともでき、シリンダヘッド2や吸気管41(インテークマニホールド4)の破損、変形を防止することもできる。
また、幾つかの実施形態では、図5に示されるように、吸気装置1は、弾性部材8を、さらに備える。また、ガイド部5は、フランジ部52とシール部材設置部53との間のガイド壁51の外周面51cに設けられる弾性部材8を設置するための弾性部材設置部55と、をさらに有する。そして、弾性部材8及び弾性部材設置部55はシール部材設置部53及び環状シール部材6の吸気通路上流側に配置され、外面開口部31の側壁面31sの鉛直方向の下端31pを含む下端部31bには、弾性部材設置部55とシール部材設置部53との間において、間隙62と、間隙62よりも鉛直方向下方にあるシリンダヘッド2の外面21とのそれぞれに向けて開口する第3連通路76が設けられる。図5の例示では、上記の第3連通路76の一端は、弾性部材設置部55とシール部材設置部53との間において間隙62に向けて開口すると共に、この開口から鉛直方向下方に向けて第3連通路76は伸びている。そして、第3連通路76の他端は、シリンダヘッド2の外面21に開口することで、上記の間隙62とシリンダヘッド2の外部とが第3連通路76によって連通している。なお、弾性部材8は、環状シール部材6と同じ材料で形成されても良く、例えば、Oリングであっても良い。
上記の構成によれば、弾性部材8と環状シール部材6の2か所でガイド壁51が位置決め(支持)されるので、吸気管41(インテークマニホールド4)をシリンダヘッド2に設置した際の安定性を向上することができる。同時に、第3連通路76によって、環状シール部材6と弾性部材8との間の凝縮水の排水が可能であると共に、上記間隙内の空気と外部の空気の入れ替えによって放熱を促進できる。また、環状シール部材6と弾性部材8との間における間隙62内の圧力を一定に保つことができ、シリンダヘッド2や吸気管41(インテークマニホールド4)が破損、変形するのを防止すると共に、凝縮水を排出することもできる。
また、幾つかの実施形態では、図5に示されるように、弾性部材8は、環状シール部材6の断面よりも小径の断面を有する。図5の例示では、環状シール部材6および弾性部材8の断面は円形であり、環状シール部材6の直径D1の方が弾性部材8の直径D2よりも大きい(D1>D2)。また、ガイド壁51に形成されたシール部材設置部53および弾性部材設置部55はガイド壁51の周囲に設けられた溝であり、上記の直径D1および直径D2の大きさに応じて、シール部材設置部53は、弾性部材設置部55よりも深い溝となっている。なお、他の幾つかの実施形態では、環状シール部材6および弾性部材8の断面は楕円形など他の形状であっても良く、この形状に応じた各設置部(シール部材設置部53および弾性部材設置部55)となっていても良い。
上記の構成によれば、ガイド部5のガイド壁51には、吸気ポート3に最も近い側から順にシール部材設置部53、弾性部材設置部55が設けられている。そして、弾性部材8の断面の径は、シール部材設置部53に設置される環状シール部材6の断面の径よりも小さい。このため、環状シール部材6によって吸気通路に対するシールを適切に行いながら、弾性部材8によってガイド壁51が支持されるので、吸気管41(インテークマニホールド4)をシリンダヘッド2に設置した際の安定性を向上することができる。
次に、間隙62の凝縮水を排出するための他の実施形態について、図6を用いて説明する。
幾つかの実施形態では、下記に説明する傾斜部36によって、上述の凝縮水の間隙62からの排水を図っても良い。具体的には、図6に示されるように、外面開口部31は、上述したように、ガイド壁51に対面するよう構成される側壁面31sを有し、この側壁面31sの鉛直方向の下端31p(下端面)を含む下端部31bにおけるシール部材設置部53及び環状シール部材6の吸気通路上流側には、シール部材設置部53と外面開口部31の合わせ面31fとの間において、前記合わせ面31fに向かって拡径しながら傾斜する傾斜部36が設けられる。すなわち、外面開口部31の側壁面31sは、挿入されるガイド壁51に沿うように段部35からシリンダヘッド2の外面開口22(合わせ面31f)まで延びる部分(図6の例示では、外面開口部31の上側にある側壁面31sの部分)と、シール部材設置部53と外面開口部31の合わせ面31fとの間において、合わせ面31fに向かうに従って、ガイド壁51から離れるように、外面開口22まで延びる部分(傾斜部36)とを備えている。
図6に例示される実施形態では、傾斜部36は、段部35から一定の角度を持って外面開口22まで傾斜している。すなわち、図6の例示では、外面開口部31の側壁面31sの下端31pの全体に沿って傾斜部36は設けられている。ただし、この実施形態には限定されず、傾斜部36は、外面開口部31の下端31pの一部に設けられても良い。例えば、他の幾つかの実施形態では、外面開口部31の側壁面31sの下端部31bは、段部35と、環状シール部材6の段部35から遠い側の端部との間ではガイド壁51に並行するように延在し、環状シール部材6の上記の端部よりも外面開口22の側において傾斜するよう傾斜部36が形成されても良い。
上記の構成によれば、連通路7を介して間隙62内に侵入する外気に含まれる水分(水蒸気)がエンジンの温度変化によって凝縮し、間隙62に水が溜まるような場合であっても、傾斜部36により連通路7に導くことで、外部に水(凝縮水)を排出することができる。なお、傾斜部36は、既に説明した、連通路7(図2)、溝部72(図3A〜図3B)、第2連通路74(図4)、第3連通路76(図5)と組み合わせて形成しても良い。
次に、吸気装置1が、インテークマニホールド4を備える場合について、図7を用いて説明する。
幾つかの実施形態では、図7に示されるように、吸気装置1は、吸気管41を少なくとも3以上有するインテークマニホールド4を、さらに備える。そして、インテークマニホールド4の外側に位置する吸気管41のガイド部5に設置される環状シール部材6の断面の径は、インテークマニホールド4の中心側に位置する吸気管41に設置される環状シール部材6の断面の径よりも大きい。このインテークマニホールド4は、シリンダヘッド2に設けられた複数の燃焼室(各気筒)のそれぞれに吸気を供給するために、集合部42に複数の吸気管を連結して形成されている。
図7は、本発明の一実施形態に係る偶数本の吸気管41を備えるインテークマニホールド4の模式図である。図7の例示では、インテークマニホールド4は4本の吸気管41(41a〜41d)を有している。そして、インテークマニホールド4は、図7に示されるように、各吸気管41(41a〜41d)を、シリンダヘッド2に形成された対応する外面開口部31(31a〜31d)に挿入することで、シリンダヘッド2に設置されるよう構成される。また、各吸気管41(41a〜41d)の外面開口部31(31a〜31d)に挿入される側の端部(下流端)のそれぞれには、環状シール部材6がシール部材設置部53(53a〜53d)に設置された状態のガイド部5が設けられている。
この環状シール部材6の断面の径は、インテークマニホールド4の中心側に位置している吸気管41のものと、外側に位置している吸気管41のものとで異なっている。幾つかの実施形態では、上記の外側の吸気管41とは、インテークマニホールド4の両端の吸気管41(41a、41d)であり、中心側の吸気管41は、この両端の吸気管41(41a、41d)の間にある吸気管41(41b、41c)とされている。そして、外側の一方に位置する吸気管41aの環状シール部材6aの断面径Daは、中心側に位置する吸気管41bの環状シール部材6bの断面径Dbよりも大きくなっている(Da>Db)。また、外側の他方に位置する吸気管41dの環状シール部材6dの断面径Ddは、中心側に位置する吸気管41cの環状シール部材6cの断面径Dcよりも大きくなっている(Dd>Dc)。上記のDaとDcは同じであっても、異なっても良い。なお、他の幾つかの実施形態では、インテークマニホールド4が6以上の偶数本の吸気管41を有する場合には、中心側に位置する吸気管41は中央の2本の吸気管41とし、それ以外は外側の吸気管41としても良い。
上述の通り、図7に示される実施形態では、インテークマニホールド4は偶数本の吸気管41を備えている。他の幾つかの実施形態では、インテークマニホールド4は奇数本の吸気管41を備えている。例えば、インテークマニホールド4は3本の吸気管41(41a〜41c)を有している場合、中心側に位置する吸気管41は、3本の吸気管41の中央の吸気管41bであり、外側に位置する吸気管41は、この中央の吸気管41bの両隣にある吸気管41(41aと41c)である。そして、外側の一方に位置する吸気管41aの環状シール部材6aの断面径Da、および、外側の他方に位置する吸気管41cの環状シール部材6cの断面径Dcは、中心側に位置する吸気管41bの環状シール部材6bの断面径Dbよりも大きくなっている(Da>Db、Dc>Db)。上記のDaとDcは同じであっても異なっても良い。なお、他の幾つかの実施形態では、インテークマニホールド4が5本以上の奇数本の吸気管41を有する場合には、中心側に位置する吸気管41は中央の1本の吸気管41とし、それ以外は外側の吸気管41としても良い。
一方、環状シール部材6の断面径に対応するように、外面開口部31(シリンダヘッド2)が有する外面開口22の大きさ、あるいは、吸気管41の断面の大きさが設けられている。つまり、インテークマニホールド4が外面開口部31に挿入されて設置された設置状態では、中心側に位置する吸気管41のガイド壁51と外面開口部31の側壁面31sとの間に形成される間隙62は、外側に位置する吸気管41および外面開口部31の間に形成される間隙62よりも狭い。そして、この狭い分だけ、吸気管41と外面開口部31の中心が一致することになる。このように、中心側でインテークマニホールド4をシリンダヘッド2に位置決めした場合に、製造上の理由等により、外側に位置する吸気管41の中心および外面開口部31の中心との間にずれが生じる可能性がある。ところが、設置状態では、外側に位置する吸気管41と外面開口部31との間に形成される間隙62は、中心側に位置する吸気管41と外面開口部31との間に形成される間隙62よりも広く、上記の中心のずれを吸収できる。これと共に、環状シール部材6の断面径もより大きいので、間隙62を確実にシールすることもできる。
上記の構成によれば、中心に位置する吸気管41によって、インテークマニホールド4の中心とシリンダヘッド2の中心を合わせることによって、中心の吸気管から遠い吸気管41の中心と外面開口部31の中心にずれが生じる場合であっても、環状シール部材6の断面の径が大きいことによって、そのずれを吸収しながら、適切にシールを行うことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、溝部72、第2連通路74、傾斜部36、第3連通路76の少なくとも1つ以上を組み合わせても良い。具体的には、溝部72および第2連通路74によって連通路7を形成しても良い。溝部72と第3連通路76とを組み合わせても良い。溝部72と傾斜部36とを組み合わせても良い。
第2連通路74と傾斜部36との組み合わせ、第2連通路74と第3連通路76との組み合わせ、傾斜部36と第3連通路76との組み合わせを採用しても良く、これらの組み合わせに溝部72を加えても良い。その他、溝部72と第2連通路74と傾斜部36と第3連通路76の組み合わせても良い。
1 エンジンの吸気装置
2 シリンダヘッド
21 外面
22 外面開口
3 吸気ポート
31 外面開口部
31s 側壁面
31f 合わせ面
31p 側壁面の下端
31b 下端部
33 ポート内壁面
35 段部
36 傾斜部
39 ボルト穴
4 インテークマニホールド
41 吸気管
42 集合部
5 ガイド部
51 ガイド壁
51e ガイド壁の先端部
51i 内周面
51c 外周面
52 フランジ部
52h ボルト穴
52f 対向面
52p 下端
52b 下端部
53 シール部材設置部
55 弾性部材設置部
6 環状シール部材
62 間隙
7 連通路
72 溝部
72a 第1溝部(フランジ部)
72b 第2溝部(外面開口部の合わせ面)
74 第2連通路
76 第3連通路
8 弾性部材
W 幅
L 長さ
D 直径

Claims (7)

  1. シリンダヘッドの内部に形成されて、前記シリンダヘッドの吸気通路上流側の開口を形成する外面開口部と燃焼室とを連通する吸気ポートと、
    前記外面開口部に挿入されるガイド壁、前記ガイド壁の前記吸気通路上流側の外周面に設けられるフランジ部、および、前記ガイド壁の外周面に設けられるシール部材設置部を含むガイド部を有する吸気管と、
    前記シール部材設置部に設置される環状シール部材と、を備え、
    前記外面開口部に前記ガイド部が挿入された設置状態において、
    前記ガイド壁の外周面と前記外面開口部の内周面とは、前記シール部材設置部に設置された前記環状シール部材を介して間隙を有して対向し、
    前記シール部材設置部及び前記環状シール部材の前記吸気通路上流側において、前記外面開口部と前記ガイド部との少なくとも一方に、前記間隙と前記シリンダヘッドの外部とを連通する連通路が形成されることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 前記連通路の一端は前記吸気通路の軸より鉛直方向下側に形成されるとともに、前記連通路の他端は前記シリンダヘッドの外部に前記鉛直方向下向きに開口することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
  3. 前記外面開口部の前記吸気通路上流側の端面と前記フランジ部とが対面する合わせ面のうち、前記外面開口部の合わせ面と前記フランジ部の合わせ面との少なくとも一方に前記連通路が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 弾性部材を、さらに備え、
    前記ガイド部は、前記フランジ部と前記シール部材設置部との間の前記ガイド壁の外周面に設けられる前記弾性部材を設置するための弾性部材設置部と、をさらに有し、
    前記弾性部材及び前記弾性部材設置部は前記シール部材設置部及び前記環状シール部材の前記吸気通路上流側に配置され、
    前記側壁面の鉛直方向の下端を含む下端部には、前記弾性部材設置部と前記シール部材設置部との間において、前記間隙と、前記間隙よりも鉛直方向下方にある前記シリンダヘッドの外面と、のそれぞれに向けて開口する第2連通路が設けられることを特徴とする請求項2または3に記載のエンジンの吸気装置。
  5. 前記弾性部材は、前記環状シール部材の断面よりも小径の断面を有することを特徴とする請求項4に記載のエンジンの吸気装置。
  6. 前記外面開口部は、前記ガイド壁に対面するよう構成される側壁面を有し、
    前記側壁面の鉛直方向の下端を含む下端部における前記シール部材設置部及び前記環状シール部材の前記吸気通路上流側には、前記シール部材設置部と前記外面開口部の前記合わせ面との間において、前記合わせ面に向かって拡径しながら傾斜する傾斜部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
  7. 前記吸気管を少なくとも3以上有するインテークマニホールドを、さらに備え、
    前記インテークマニホールドの外側に位置する前記吸気管の前記ガイド部に設置される前記環状シール部材の断面の径は、前記インテークマニホールドの中心側に位置する前記吸気管に設置される前記環状シール部材の断面の径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエンジンの吸気装置。
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