JP2017014888A - コンクリートバイブレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この発明は、二つの電極を備えたセンサーで打設コンクリートの存在を検知して振動源への電力供給のオン・オフを行う制御装置を備えたコンクリートバイブレータであって、前記センサーの二つの電極のうち一の電極11は打設コンクリートCに挿脱される棒状の振動体1の先端側表面に、他の電極5は前記制御装置3にそれぞれ配設し、前記制御装置3は、前記二つの電極間に流れる電流を検出する電流検出手段32と、前記電流検出手段32からの電流検出信号を受けたときに前記振動源への電力供給を行う制御手段31とを備えたコンクリートバイブレータとして構成する。
【選択図】図1
Description
この文献に記載された発明は、棒状の振動部及びこの振動部に接続されたホース部を備えるバイブレータ本体と、振動部からホース部までの間のバイブレータ本体に設けられコンクリートの存在を検知するセンサーと、このセンサーからの検知信号により振動部の動作を制御する制御装置とを備え、振動発生手段に制御信号や電力を送るリード線及びセンサーからの検出信号を送るセンサー線を振動部から引き出して制御装置に電気的に接続して構成されている。そして、前記センサーは、振動部とホース部の接続部に配設されたリング部材に相互に間隔を開けて配置された二つの電極で構成されており、この二つの電極に電圧を印加することで、電極間にコンクリートが存在する時にその電気抵抗を検知し、その検知信号を制御装置に送るものとして構成されている。
この発明によれば、二つの電極からなるセンサーでコンクリートを検知し、その検知信号に応じて制御装置でバイブレータへの給電を制御することによって、バイブレータの運転を自動的に制御することができる。
他方、前記センサーの他の電極は、打設コンクリートに挿入され、あるいは、打設コンクリート内に配設されている鉄筋等に接続するための電極であって、前記制御装置に配設されてあればよく、例えば、鉄筋を挟む電気クリップや打設コンクリートに挿入する端子、リード線等を電導体で構成して前記制御装置に接続して設けたり、前記制御装置の筐体やフレームを電導体で構成することなどが考えられる。制御装置の筐体やフレーム自体を電極とする場合には、打設コンクリートから露出した鉄筋に制御装置の筐体等を接触させたり、打設コンクリート内の鉄筋にリード線を介して接続した鉄板の上に制御装置を載置したりすることで、打設コンクリートあるいは打設コンクリート内に配設されている鉄筋等に接続することができる。
前記信号出力時間計測手段は、前記電流検出手段が前記制御手段に対して電流検出信号を出力している時間を計測できるものであればよく、例えばタイマーカウンターなどを用いることが考えられる。
そして、前記信号出力時間計測手段は、前記電流検出手段の出力側に接続してコンクリートバイブレータ本体に内蔵させて設けたり、あるいは、前記電流検出手段の出力側に送信手段を接続するとともに、受信手段を備えた外部機器に前記信号出力時間計測手段を設け、前記送受信手段を介して電流検出手段から出力される電流検出信号が前記信号出力時間計測手段に伝達されるようにして設けることが考えられる。
前記表示手段は、前記信号出力時間計測手段で計測された時間を表示できるものであればよく、例えば、液晶表示器やLED表示器等を用いることが考えられる。
そして、この表示手段は、前記信号出力時間計測手段に接続して設けたり、あるいは、前記信号出力時間計測手段をコンクリートバイブレータ本体内に設けた場合には、前記信号出力時間計測手段に送信手段を接続するとともに、受信手段を備えた外部機器に前記表示手段を設け、前記送受信手段を介して送受信された電流検出信号出力時間の計測データが前記表示手段に表示されるようにして設けることが考えられる。
そして、この記憶媒体は、前記信号出力時間計測手段に接続して設けたり、あるいは、前記信号出力時間計測手段をコンクリートバイブレータ本体内に設けた場合には、前記信号出力時間計測手段に送信手段を接続するとともに、受信手段を備えた外部機器内に前記記憶媒体を配設し、前記送受信手段を介して送受信された電流検出信号出力時間の計測データが記録されるようにして設けることが考えられる。
他方、打設コンクリートから振動体を引き抜く際には、棒状の振動体の先端側が打設コンクリートから完全に抜き出されるまで二つの電極は導通しているので、振動体の先端側が完全に打設コンクリートから引き出されるまで振動源の運転が継続される。そして、棒状の振動体が完全に引き出された時点で二つの電極が絶縁され、電流検出手段から制御手段に対する電流検出信号の送信が停止される。これにより、制御手段が振動源への電力供給を停止し、振動体の運転が停止される。
すなわち、この発明によれば、打設コンクリートに対して振動体の挿入を開始した時点で振動源への電力供給を自動的に開始し、打設コンクリートから振動体の引き抜きが完了した時点で振動源への電力供給を自動的に停止することができる。このため、打設コンクリートに対する振動体の挿脱作業中は常にバイブレータを運転状態とすることができ、打設コンクリートに対してスムーズに振動体を挿脱することができる。
さらには、バイブレータ焼損の原因となっている空中運転も回避できるので、バイブレータの長寿命化も可能となる。
加えて、DC−DCコンバータは絶縁型を用いているので、バイブレータ電源を利用して二つの電極間に介在する打設コンクリートに電流を流しても、使用者が感電するおそれもない。
ここで、電流検出手段から電流検出信号が出力されている間は、制御手段によって振動源に電力が供給されコンクリートバイブレータが動作しているので、電流検出信号が出力されている時間を計測することにより、コンクリートバイブレータの正確な動作時間を間接的に計測することができる。
ここで、信号出力時間計測手段で計測された時間は、間接的に計測されたコンクリートバイブレータの正確な動作時間であるから、使用者は表示手段に表示された時間を確認することで、コンクリートバイブレータの正確な動作時間を知ることができる。
内部に振動発生源を備えた棒状の振動体1の基端側にはホース2が接続され、このホース2の他端は制御装置3に接続されている。この制御装置3は、制御回路31と、電流検出回路32と、絶縁型DC−DCコンバータ33とを備えており、制御回路31にはバイブレータの駆動電源である高周波インバータ4が接続され、バイブレータへの電力供給を制御している。
打設コンクリートの存在を検知するセンサーである二つの電極のうち、振動体1の先端側表面11が第1電極を、電気クリップ5が第2電極を構成している。
この実施例においては、二つの電極に印加する電圧の電源としてバイブレータ電源である高周波インバータ4に接続した絶縁型DC−DCコンバータ33を用いたが、バイブレータ電源とは独立した専用のバッテリーを用いることもできる(図示は省略)。
まず、作業者は、制御装置3の電流検出回路32に接続されている電気クリップ5(第2電極)を打設コンクリートC内に配設された鉄筋R等に接続する。次いで、コンクリートバイブレータのホース2を持ち、棒状振動体1を宙づり状態として制御装置3の主電源を投入する。このとき、振動体1の先端側表面11(第1電極)と電気クリップ5(第2電極)には絶縁型DC−DCコンバータから電圧が印加されているものの、棒状振動体1の先端側表面11(第1電極)は何にも接触しておらず、絶縁状態にある振動体1の先端側表面11(第1電極)と電気クリップ5(第2電極)との間には電流が流れないので、電流検出手段32から制御回路31に対して電流検出信号が送られることはなく、制御回路31はバイブレータに対して電力供給を行わない。このため、バイブレータの運転は停止状態となっており、振動体1は振動していない。
次ぎに、作業者は棒状振動体1を先端側から宙づり状態で打設コンクリートCに挿入する。振動体1の先端側表面11(第1電極)と電気クリップ5(第2電極)には絶縁型DC−DCコンバータから電圧が印加されているので、振動体1の先端側表面11(第1電極)が打設コンクリートCに触れると、打設コンクリートC中の水分及び打設コンクリートC内の鉄筋Rを介して電気クリップ5(第2電極)と導通して微弱電流が流れる(図4において破線で図示)。この微弱電流を電流検出手段32が検出して電流検出信号を制御回路31に送信する。電流検出信号を受けた制御回路31は、バイブレータに対して電力を供給する制御を行う。
このように、振動体1の先端側表面11(第1電極)が打設コンクリートCに接触することにより、自動的にバイブレータに電力が供給され、振動体1が振動を開始することとなる。これにより、打設コンクリートCに対して棒状の振動体1を挿入する際、打設コンクリートCの抵抗を受けることなくスムーズに挿入作業を行うことができる。
このようにして、打設コンクリートCにから棒状の振動体1を引き抜く際、打設コンクリートCの抵抗を受けることなくスムーズに引き抜き作業を行うことができる。
電流検出回路32の出力側には、タイマーカウンターで構成された信号出力時間計測手段6が分岐して接続されており、この信号出力時間計測手段6には、LED表示器などの表示部を備えた表示手段7と、ICメモリーで構成された記憶媒体8とが、それぞれ分岐して接続されている。なお、記憶媒体8は、メモリーカードやUSBメモリーのようにコンクリートバイブレータ本体Yから着脱可能なものを用いてもよい。
その他の構成は、第1の実施例と同様である。
ここで、タイマーカウンターが作動している間、表示手段7には信号出力時間計測手段6が計測した時間が表示され、また、記憶媒体8において信号出力時間計測手段6が計測した時間が記録される。そして、電流検出回路32から電流検出信号の出力が停止されてタイマーカウンターの作動が停止すると、表示手段7にはタイマーカウンターが停止した時点における計測時間が表示された状態が保持され、記憶媒体8には同じくタイマーカウンターの停止時点における計測時間が記録される。
電流検出回路32の出力側には、タイマーカウンターで構成された信号出力時間計測手段6が分岐して接続されており、この信号出力時間計測手段6には、電気信号の無線送信を行う送信回路91が接続されている。
コンクリートバイブレータ本体Yとは別体の外部機器Zは、送信回路91から送信される電気信号を受信する受信回路92を備え、この受信回路92には、LED表示器などの表示部を備えた表示手段7と、ICメモリーで構成された記憶媒体8とが、それぞれ分岐して接続されている。なお、記憶媒体8は、メモリーカードやUSBメモリーのように外部機器Zから着脱可能なものを用いてもよい。
その他の構成は、第1の実施例と同様である。
さらに、この信号出力時間計測手段6には送信回路91が接続されているので、信号出力時間計測手段6で計測された時間データは、電気信号として送信回路91から送信され、外部機器Zの受信回路92で受信される。そして、受信回路92には表示手段7と記憶媒体8とが分岐して接続されているので、表示手段7において受信回路92が受信した時間データが表示されるとともに、記憶媒体8には前記時間データが記録される。
上記以外の動作については、信号出力時間計測手段6、表示手段7、記憶媒体8をコンクリートバイブレータの本体Y内に設けた実施例と同様である。
電流検出回路32の出力側には、タイマーカウンターで構成された信号出力時間計測手段6が分岐して接続されており、この信号出力時間計測手段6には、電気信号の無線送信を行う送信回路91と、ICメモリーで構成された記憶媒体8とが分岐して接続されている。
コンクリートバイブレータ本体Yとは別体の外部機器Zは、送信回路91から送信されるデータを受信する受信回路92を備え、この受信回路92には、LED表示器などの表示部を備えた表示手段7が接続されている。なお、記憶媒体8は、メモリーカードやUSBメモリーのようにコンクリートバイブレータ本体Yから着脱可能なものを用いてもよい。
その他の構成は、第1の実施例と同様である。
さらに、この信号出力時間計測手段6には送信回路91と記憶媒体8とが分岐して接続されているので、信号出力時間計測手段6で計測された時間データは、送信回路91によって送信されるとともに、記憶媒体8に前記時間データが記録される。そして、送信回路91によって送信された時間データは、受信回路92で受信され、表示手段7において表示される。
上記以外の動作については、信号出力時間計測手段6、表示手段7、記憶媒体8をコンクリートバイブレータの本体Y内に設けた実施例と同様である。
電流検出回路32の出力側には、電気信号の無線送信を行う送信回路91が接続されている。
コンクリートバイブレータ本体Yとは別体の外部機器Zは、送信回路91から送信される電気信号を受信する受信回路92を備え、この受信回路92には、タイマーカウンターで構成された信号出力時間計測手段6が接続されている。そして、この信号出力時間計測手段6には、LED表示器などの表示部を備えた表示手段7と、ICメモリーで構成された記憶媒体8とが、それぞれ分岐して接続されている。なお、記憶媒体8は、メモリーカードやUSBメモリーのように外部機器Zから着脱可能なものを用いてもよい。
その他の構成は、第1の実施例と同様である。
さらに、この信号出力時間計測手段6には表示手段7と記憶媒体8とが分岐して接続されているので、信号出力時間計測手段6で計測された時間データは、表示手段7で表示されるとともに、記憶媒体8に記録される。
上記以外の動作については、信号出力時間計測手段6、表示手段7、記憶媒体8をコンクリートバイブレータの本体Y内に設けた実施例と同様である。
11 先端側表面(第1電極)
12 センサー線
2 ホース
3 制御装置
31 制御回路(制御手段)
32 電流検出回路(電流検出手段)
33 絶縁型DC−DCコンバータ
4 高周波インバータ
5 電気クリップ(第2電極)
C 打設コンクリート
R 鉄筋
6 信号出力時間計測手段
7 記憶媒体
8 表示手段
91 送信手段
92 受信手段
Y コンクリートバイブレータ本体
Z 外部機器
Claims (5)
- 二つの電極を備えたセンサーで打設コンクリートの存在を検知して振動源への電力供給のオン・オフを行う制御装置を備えたコンクリートバイブレータであって、
前記センサーの二つの電極のうち一の電極は打設コンクリートに挿脱される棒状の振動体の先端側表面に、他の電極は前記制御装置にそれぞれ配設され、
前記制御装置は、前記二つの電極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段からの電流検出信号を受けたときに前記振動源への電力供給を行う制御手段とを備えた、
コンクリートバイブレータ。 - センサーの二つの電極には、コンクリートバイブレータの駆動電源に接続された絶縁型DC−DCコンバータの出力電圧を印加するものとした、
請求項1記載のコンクリートバイブレータ。 - 電流検出手段から電流検出信号が出力されている時間を計測する出力時間計測手段を備えた、
請求項1又は2記載のコンクリートバイブレータ。 - 出力時間計測手段で計測された時間を表示する表示手段を備えた、
請求項3記載のコンクリートバイブレータ。 - 出力時間計測手段で計測された時間を記録する記憶手段を備えた、
請求項3又は4記載のコンクリートバイブレータ。
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