JP6919937B1 - コンクリートバイブレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】棒状振動体の打設コンクリート挿脱時に棒状振動体が露出状態の鉄筋などに接触しても誤作動を起こしにくいコンクリートバイブレータを提供する。【解決手段】少なくとも2つの電極を備えたセンサーで打設コンクリートの存在を検知して振動源への電力供給のオン・オフを行う制御装置3を備えたコンクリートバイブレータであって、コンクリートバイブレータは、打設コンクリートに挿脱される棒状振動体11を電極の数以上備え、センサーの電極は、電極毎にそれぞれ異なる棒状振動体の先端側表面に配設され、前記制御装置は、電極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段からの電流検出信号を受けたときに振動源への電力供給を行う制御手段とを備えたコンクリートバイブレータとして構成する。【選択図】図1

Description

この発明は、打設コンクリートの締め固めに使用されるコンクリートバイブレータにおいて、打設コンクリートを検知することにより自動的にバイブレータの運転を制御することができる棒状のコンクリートバイブレータに関するものである。
打設コンクリートを検知してバイブレータの運転を自動的に制御する棒状のコンクリートバイブレータとして、出願人は、先に、特許第6262281号に係る発明を提案した。
特許第6262281号に係る発明は、内部に振動源を備えた棒状の振動体と、この振動体の基端側に接続されたホースと、2つの電極を備えたセンサーで打設コンクリートの存在を検知して前記振動源への電力供給のオン・オフを行う制御装置とを備え、作業者が前記ホースを持って前記棒状の振動体を宙づり状態で打設コンクリートに挿脱するコンクリートバイブレータであって、前記センサーの2つの電極のうち一の電極は打設コンクリートに挿脱される前記棒状の振動体の先端側表面に、他の電極は前記棒状の振動体の表面にではなく前記制御装置に前記一の電極とは十分な距離を置いてそれぞれ配設され、前記制御装置は、前記2つの電極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段からの電流検出信号を受けたときに前記振動源への電力供給を行う制御手段とを備え、前記振動源への電力供給は、打設コンクリートに対する前記棒状の振動体の挿入開始時点で自動的に開始され、引き抜き完了時点で自動的に停止されるものとした、コンクリートバイブレータである。
この発明によれば、打設コンクリートに対して振動体の挿入を開始した時点で振動源への電力供給を自動的に開始し、打設コンクリートから振動体の引き抜きが完了した時点で振動源への電力供給を自動的に停止することにより、コンクリートバイブレータの運転制御を自動的に行うことができる。
しかしながら、この発明にあっては、センサーを構成する電極は、一の電極が棒状振動体の先端側表面に配設され、他の電極が棒状振動体の表面にではなく制御装置に前記一の電極とは十分な距離を置いて配設されているので、この発明を用いて打設コンクリートの締め固めを行う場合、制御装置が備える他の電極をあらかじめ打設コンクリートに挿入しておくか、打設コンクリート内に配設された鉄筋などに接続しておく必要があり、作業が繁雑となる。
また、棒状振動体を打設コンクリートに挿脱する際に、棒状振動体の先端側表面が、打設コンクリート内に配設された鉄筋などと接続されながら外部に露出している状態の鉄筋などに接触すると、棒状振動体を打設コンクリートに挿入していない状態であるにもかかわらず2つの電極間に電流が流れてしまい、誤って振動源に電力が供給されてしまうという問題もある。特に、鉄筋が密に配設されている場合には、棒状振動体の先端側表面が誤って露出状態の鉄筋に接触してしまう可能性が高く、このような誤作動を起こす危険性が高い。
特許第6262281号公報
この発明は、センサーの一の電極をあらかじめ打設コンクリートに挿入しておいたり、打設コンクリート内に配設された鉄筋などに接続しておいたりする必要がなく、また、棒状振動体の打設コンクリート挿脱時に棒状振動体が露出状態の鉄筋などに接触しても誤作動を起こしにくいコンクリートバイブレータを得ることを課題とする。
この発明は、少なくとも2つの電極を備えたセンサーで打設コンクリートの存在を検知して振動源への電力供給のオン・オフを行う制御装置を備えたコンクリートバイブレータであって、前記コンクリートバイブレータは、打設コンクリートに挿脱される棒状振動体を前記電極の数以上備え、前記センサーの電極は、電極毎にそれぞれ異なる前記棒状振動体の先端側表面に配設され、前記制御装置は、前記電極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段からの電流検出信号を受けたときに前記振動源への電力供給を行う制御手段とを備えたコンクリートバイブレータとして構成する。
前記センサーは少なくとも2つの電極を備え、前記棒状振動体は前記電極の数以上備えていればよく、前記電極の数と前記棒状振動体の数は必ずしも一致させる必要はない。たとえば、2つの電極でセンサーが構成されている場合には、棒状振動体は少なくとも2つ備えていればよく、それ以上の数の棒状振動体を備えていてもよい。
前記電極は、電極毎にそれぞれ異なる棒状振動体の先端側表面を電導体で構成することにより設けられていればよく、棒状振動体の表面全体を電導体で構成することにより設けることもできる。
前記電流検出手段は、打設コンクリート中の水分を介して導通する前記電極間に流れる電流を検出して電流検出信号を前記制御手段に送信するためのものである。
前記制御手段は、前記振動源への電力の供給及び停止を行う手段であり、前記電流検出手段から電流検出信号を受信した場合に各棒状振動体の振動源に電力を供給し、前記電流検出手段から電流検出信号を受信していない場合に前記振動源への電力供給を停止するように構成されている。
前記電極の数と前記棒状振動体の数を同じにした場合には、前記制御手段は、前記電流検出手段により電極間に流れる電流が検出された電極が配設されている棒状振動体の振動源に対してのみ電力供給を行うものとすることもできる(請求項2)。
前記制御手段による振動源への電力供給は、各振動源に対して一斉に同じタイミングで開始してもよいが、振動源毎にタイミングをずらして開始することもできる(請求項3)。前記振動源への電力供給の開始タイミングをずらす場合、振動源毎に所定時間1msec〜1sec程度の範囲でタイミングをずらして振動源に対して電力供給を開始することが考えられる。
この発明によれば、少なくとも2つの電極を備えたセンサーで打設コンクリートの存在を検知して振動源への電力供給のオン・オフを行う制御装置を備えたコンクリートバイブレータであって、前記コンクリートバイブレータは、打設コンクリートに挿脱される棒状振動体を前記電極の数以上備え、前記センサーの電極は、電極毎にそれぞれ異なる前記棒状振動体の先端側表面に配設され、前記制御装置は、前記電極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段からの電流検出信号を受けたときに前記振動源への電力供給を行う制御手段とを備えているので、前記電極が配設された複数の棒状振動体が打設コンクリートに挿入されると、打設コンクリート内の水分を介して電極間に電流が流れ、前記制御装置がこの電流を検出することにより前記棒状振動体の振動源への電力供給を制御することができる。すなわち、コンクリートバイブレータが備え、打設コンクリートにほぼ同時に挿入されることとなる複数の棒状振動体にセンサー用の電極が配設されているので、あらかじめセンサーの一の電極を打設コンクリート内に挿入しておいたり、打設コンクリート内に配設された鉄筋などに接続しておいたりする必要がない。また、前記棒状振動体の打設コンクリート挿脱時には、電極が配設された複数の棒状振動体の先端側表面が同時に鉄筋等の導体に接触しない限り電極間に電流が流れることはないので、誤作動の発生も可及的に抑制することができる。
請求項2の発明によれば、前記電極の数と前記棒状振動体の数を同数とするとともに、前記制御手段は、前記電流検出手段によって前記電極間を流れる電流が検出された前記電極の配設されている前記棒状振動体の振動源に対して電力供給を行うものとしたので、複数の棒状振動体のうち実際に打設コンクリートに接触している棒状振動体の振動源に対してのみ電力を供給して動作させることができ、打設コンクリートへの棒状振動体の実際の挿入状況に応じた制御を行うことができる。
請求項3の発明によれば、前記制御手段による振動源への電力供給は、振動源毎にタイミングをずらして開始するものとしたので、複数の棒状振動体を打設コンクリートに挿入する際に同時に動作を開始させることで生じやすい打設コンクリート表面の波打ちを抑制することができ、チャタリングの発生を防止することができる。
この発明の第1の実施例の概要を示す図 同じく電気的接続の概要を示す構成図 同じく使用状態を説明する図 同じく制御装置による電力供給のタイミングを説明する図 この発明の第2の実施例の概要を示す図 同じく電気的接続の概要を示す図 同じく使用状態を説明する図 同じく制御装置による電力供給のタイミングを説明する図 この発明の第2の実施例の変形例の使用状態を説明する図 同じく制御装置による電力供給のタイミングを説明する図 この発明の第3の実施例の概要を示す図 同じく電気的接続の概要を示す図 同じく使用状態を説明する図
図1ないし図4は、この発明の第1の実施例の概要を示す図である。第1の実施例は、作業者がホースを手で持ち、棒状振動体を宙づり状態にして打設コンクリートの締め固め作業を行う、手持ち式の棒状コンクリートバイブレータに適用した場合の実施例である。
内部にそれぞれ振動源発生源を備えた棒状振動体11,12は、互いに所定間隔を介して先端位置が揃うよう並列状態に配設されており、基端側にはアタッチメントを介してホース2が接続されている。このホース2の他端は制御装置3に接続されている。制御装置3は、制御回路31と、電流検出回路32と、絶縁型DC−DCコンバータ33とを備えており、制御回路31にはバイブレータの駆動電源である高周波インバータ4が接続され、各バイブレータの振動発生源への電力供給を制御している。
棒状振動体11,12の先端側表面111,121は、何れも鉄などの導体で構成されており、この先端側表面111,121の裏側(振動体内部)にはセンサー線112,122がそれぞれ接続されている。このセンサー線112,122は、ホース2の内部を通って制御装置3内の電流検出回路32に他端が接続されている。打設コンクリートの存在を検知するセンサーである2つの電極のうち、棒状振動体11の先端側表面111が第1電極を、棒状振動体12の先端側表面121が第2電極を構成している。
絶縁型DC−DCコンバータ33は、1次側が高周波インバータ4に、2次側が電流検出回路32にそれぞれ接続されており、バイブレータ電源として利用される高周波インバータ4の出力電圧を変圧し、センサー線112,122を介して棒状振動体11,12の先端側表面111,121に印加している。この実施例においては、2つの電極に印加する電圧の電源としてバイブレータ電源である高周波インバータ4に接続した絶縁型DC−DCコンバータ33を用いているが、この絶縁型DC−DCコンバータ33に代わり、バイブレータ電源から独立した専用のバッテリーを用いることもできる(図示は省略)。
電流検出回路32は、センサーを構成する棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)とが打設コンクリートC中の水分を介して導通している間に流れる電流を検出し、電流検出信号を制御回路31に送信する回路である。
制御回路31は、棒状振動体11,12のそれぞれの振動源であるバイブレータへの電力供給のオン・オフを制御する回路であり、電流検出回路32から電流検出信号を受信している間は振動源への電力供給を行い、電流検出信号を受信していない間は振動源への電力供給を停止するよう設定されている。
次に、図3を参照して、第1の実施例のコンクリートバイブレータを用いた打設コンクリートの締め固め作業時におけるコンクリートバイブレータの動作を説明する。
作業者は、コンクリートバイブレータのホース2を持ち、棒状振動体11,12を宙づり状態にして制御装置3の主電源を投入する。このとき、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)には絶縁型DC−DCコンバータ33から電圧が印加されているものの、棒状振動体11,12の先端側表面111,121は導通しておらず、先端側表面111(第1電極),121(第2電極)間には電流が流れていないので、電流検出回路32から制御回路31に対して電流検出信号が送信されることはなく、制御回路31は振動源に対して電力供給を行わない。このため、バイブレータの運転は停止状態となっており、棒状振動体11,12は何れも振動していない(図3(a))。
次いで、作業者は、宙づり状態の棒状振動体11,12を先端側から打設コンクリートCに挿入する(図3(b)参照)。ここで、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)には、絶縁型DC−DCコンバータから電圧が印加されているので、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)が何れも打設コンクリートCに触れると、打設コンクリートC内の水分を介して棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)が導通して微弱電流が流れる(図3(b)において太線で図示)。この微弱電流を電流検出回路32が検出し、電流検出信号を制御回路31に送信する。そして、この電流検出信号を受信した制御回路31は、棒状振動体11,12の振動源に対して電力の供給を開始する。
このとき、制御回路31は、図4に示すように、振動源毎に電力供給の開始タイミングをずらして電力を供給することもできる。すなわち、制御回路31は、電流検出回路32から電流検出信号を受信すると、まずは棒状振動体11の振動源に対して電力供給を開始し、所定時間(本実施例では1msec)経過した後に棒状振動体12の振動源に対して電力の供給を開始する。このように、振動源毎に電力供給の開始タイミングをずらすことにより、棒状振動体11,12を打設コンクリートCに挿入する際に同時に振動を開始させることで生じやすい打設コンクリートC表面の波打ちを抑制することができ、打設コンクリートC表面が波打つことによって棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体11の先端側表面121(第2電極)間で導通、絶縁が頻繁に繰り返されることを防止でき(棒状振動体11,12の双方が確実に打設コンクリートCに接触する状態を作り出すことができ)、チャタリングの発生を防止することができる。
以上のように、1つのコンクリートバイブレータが備える棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)が共に打設コンクリートCに接触することにより、自動的にバイブレータに駆動電力が供給され、棒状振動体11,12が振動を開始するので、打設コンクリートCの締め固め作業を行う際に、センサーの一の電極を、あらかじめ打設コンクリート内に挿入しておいたり、打設コンクリート内に配設された鉄筋などに接続しておいたりする必要がない。加えて、打設コンクリートCに対して棒状振動体11,12を挿入する際、打設コンクリートCの抵抗を受けることなくスムーズに挿入作業を行うことができる。
他方、締め固め作業を終了し、打設コンクリートCから棒状振動体11,12を引き抜く作業においては、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)の双方が打設コンクリートCから引き抜かれるまでの間は、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)は導通したままの状態であるからバイブレータの運転が継続され、棒状振動体11,12の振動を継続させた状態で引き抜くことができる。そして、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)の双方が打設コンクリートCから完全に引き抜かれた状態となったときに絶縁され、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)との間に電流が流れなくなる。これにより、電流検出回路32から制御回路31に対する電流検出信号の送信が停止され、制御回路31が各振動源への電力供給を停止する制御を行い、自動的に各バイブレータが停止する。このようにして、打設コンクリートCから棒状振動体11,12を引き抜く際には、打設コンクリートCの抵抗を受けることなくスムーズに引き抜き作業を行うことができる。
また、棒状振動体11,12を打設コンクリートCに挿脱する際に、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)の何れか一方が鉄筋等に接触しても、両電極が導通して電流が流れることはないので、各振動源に誤って電力が供給されることはなく、誤作動を起こす可能性も低い。
図5ないし図10は、この発明の第2の実施例の概要を示す図である。第2の実施例は、複数の棒状振動体を備えた大型のコンクリートバイブレータ装置をクレーン等で宙づり状態にして打設コンクリートの締め固め作業を行うコンクリートバイブレータに適用した実施例である。
内部にそれぞれ振動源発生源を備えた棒状振動体11,12,13,14は、所定間隔を介して先端位置を揃えた並列状態で配設されており、それぞれの基端側にはホース21,22,23,24が接続されている。このホース21,22,23,24の他端は制御装置3に接続されている。制御装置3は、制御回路31と、電流検出回路32と、絶縁型DC−DCコンバータ33とを備えており、制御回路31にはバイブレータの駆動電源である高周波インバータ4が接続され、各バイブレータの振動発生源への電力供給を制御している。また、高周波インバータ4はバッテリーBに接続されている。制御装置3、高周波インバータ4、バッテリーBはフレームF内に収容され、棒状振動体11,12,13,14は、フレームFの下方からぶら下がるように外部に露出している。フレームFの上面には、クレーンで吊り下げる際にワイヤーを引っかけるためのフックHが設けられている。
棒状振動体11,12,13,14の先端側表面は、何れも鉄などの導体で構成されており、この先端側表面111,121,131,141の裏側(振動体内部)にはセンサー線112,122,132,142がそれぞれ接続されている。このセンサー線112,122,132,142は、ホース21,22,23,24の内部を通って制御装置3内の電流検出回路32に他端が接続されている。打設コンクリートの存在を検知するセンサーである4つの電極のうち、棒状振動体11の先端側表面111が第1電極を、棒状振動体12の先端側表面121が第2電極を、棒状振動体13の先端側表面131が第3電極を、棒状振動体14の先端側表面141が第4電極を構成している。
絶縁型DC−DCコンバータ33は、1次側が高周波インバータ4に、2次側が電流検出回路32にそれぞれ接続されており、バイブレータ電源として利用される高周波インバータ4の出力電圧を変圧し、センサー線112,122,132,142を介して棒状振動体11,12,13,14の先端側表面111,121,131,141に印加している(この実施例では、先端側表面111(第1電極)を「+」、先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)を「−」として印加している。)。
電流検出回路32は、センサーを構成する棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と、棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)のうちの1つ以上の電極とが打設コンクリートC中の水分を介して導通している間に流れる電流を検出して電流検出信号を制御回路31に送信する回路である。
制御回路31は、棒状振動体11,12,13,14のそれぞれの振動源であるバイブレータへの電力供給のオン・オフを制御する回路であり、電流検出回路32から電流検出信号を受信している間バイブレータへの電力供給を行い、電流検出信号を受信していない間バイブレータへの電力供給を停止するよう設定されている。
次に、第2の実施例のコンクリートバイブレータを用いた打設コンクリートの締め固め作業時におけるコンクリートバイブレータの動作を説明する。
制御装置3の主電源を投入し、クレーンを用いてフレームFを釣り上げ、棒状振動体11,12,13,14を宙づり状態にする。このとき、棒状振動体11,12,13,14の先端側表面111(第1電極),121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)には絶縁型DC−DCコンバータ33から電圧が印加(先端側表面111(第1電極)を「+」、先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)を「−」として印加)されているものの、各電極間は何れも絶縁されて導通しておらず、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と、棒状振動体12の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)との間には電流が流れないので、電流検出回路32から制御回路31に対して電流検出信号が送信されることはなく、制御回路31は各バイブレータに対して電力供給を行わない。このため、各バイブレータの運転は停止状態となっており、棒状振動体11,12、13,14は何れも振動していない(図示は省略)。
次いで、クレーンを操作して宙づり状態の棒状振動体11,12,13,14を先端側から打設コンクリートCに挿入する(図7参照)。棒状振動体11,12,13,14の先端側表面111(第1電極),121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)には、絶縁型DC−DCコンバータから電圧が印加されているので、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と、棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)の何れかが打設コンクリートCに触れると、打設コンクリートC内の水分を介して棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)のうち打設コンクリートCと接触した何れかの先端側表面とが導通して微弱電流が流れる(図7においては棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)が打設コンクリートCに接触したものとして太線で図示。)。この微弱電流を電流検出回路32が検出し、電流検出信号を制御回路31に送信する。そして、この電流検出信号を受信した制御回路31は、棒状振動体11,12,13,14の各振動源に対して電力の供給を開始する。ここで、制御回路31は、図8に示すように、各振動源に対する電力供給をタイミングをずらして開始することもできる。
他方、締め固め作業を終了し、打設コンクリートCから棒状振動体11,12,13,14を引き抜く作業においては、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と、棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)の全てが打設コンクリートCから引き抜かれるまでの間は、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と、棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)の何れかの電極が導通したままの状態となるためバイブレータの運転が継続され、棒状振動体11,12,13,14の振動を継続させた状態で引き抜くことができる。そして、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と、棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)の全てが打設コンクリートCから完全に引き抜かれた状態となったときに絶縁され、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)との間に電流が流れなくなる。これにより、電流検出回路32から制御回路31に対する電流検出信号の送信が停止され、制御回路31が各振動源への電力供給を停止する制御を行い、自動的に各バイブレータが停止する。
第2の実施例にあっても、第1の実施例と同様、センサーを構成する電極をあらかじめ打設コンクリートC内に挿入しておいたり、打設コンクリートC内に配設された鉄筋などに接続しておいたりする必要がなく、また、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と、棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)の何れかが同時に鉄筋等に接触しないかぎり、電極間に電流が流れることはないので、誤作動を起こす可能性も低い。
図9は、第2の実施例の制御回路31による制御パターンの変形例を示す図である。すなわち、この変形例は、棒状振動体11,12,13,14の先端側表面111(第1電極),121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)に絶縁型DC−DCコンバータ33からセンサー用の電圧を印加(先端側表面111(第1電極)を「+」、先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)を「−」として印加)している点は、上記第2の実施例と同様であるが、各棒状振動体の振動源に対する電力供給は、打設コンクリートCに実際に接触して導通状態となった電極が配設されている棒状振動体の振動源についてのみ行うようにしている点に差異がある。図9では、最初に棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)とが打設コンクリートCに接触して導通し、次いで、棒状振動体13の先端側表面(第3電極)が打設コンクリートCに接触して棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と導通し、棒状振動体14の先端側表面141(第4電極)は打設コンクリートCとまだ接触していない状態を示している。棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)とが打設コンクリートCに接触して導通すると、電流検出回路32がこれを検知して電流検出信号を制御回路31に送信し、制御回路31が棒状振動体11,12の振動源に対してのみ電力を供給するよう制御をい、次いで、棒状振動体13の先端側表面(第3電極)が打設コンクリートCに接触して棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と導通すると、電流検出回路32がこれを検知して電流検出信号を制御回路31に追加的に送信し、制御回路31が棒状振動体13の振動源に対して追加的に電力を供給する制御を行う。そして、棒状振動体14の先端側表面141(第4電極)は打設コンクリートCとまだ接触していないので、棒状振動体14の振動源にはまだ電力の供給が行われていない。このように制御することで、打設コンクリートCに対する接触状況に応じたきめの細かい制御を行うことができる。
また、制御回路31は、図10に示すように、最初に導通する電極を備えた棒状振動体の振動源に対する電力供給の開始タイミングをずらして行うこともできる。(これ以降に導通する電極を備えた棒状振動体の振動源に対して行われる追加的な電力供給は、何れも異なるタイミングで開始されることになるから、意図的に開始タイミングをずらして行う必要はない。)
第2の実施例において、絶縁型DC−DCコンバータ33から棒状振動体11,12,13,14の先端側表面111(第1電極),121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)に印加されるセンサー用の電圧は、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)を「+」極、棒状振動体12,13,14の先端側表面121(第2電極),131(第3電極),141(第4電極)を「−」極としたが、棒状振動体11,14の先端側表面111(第1電極),141(第4電極)を「+」極とし、棒状振動体12,13の先端側表面121(第2電極),131(第3電極)を「−」極とすることもできる。この場合にあっても、何れかの電極が導通することにより流れる微弱電流を電流検出回路32が検出した場合に全ての棒状振動体の振動源に対して電力の供給を開始するようにしてもよいし、実際に導通状態となった電極を備えた棒状振動体の振動源に対してのみ電力の供給を開始するようにしてもよい。
図11ないし図13は、第3の実施例の概要を示す図である。この実施例は、第2の実施例における4本の棒状振動体11,12,13,14のうち2本の棒状振動体11,12の先端側表面111,121にのみ電極を設けた実施例である。センサーを構成する電極が、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)に設けられ、それぞれセンサー線112,122を介して電流検出回路32に接続されている以外は、第2の実施例と同様の構成である。
この実施例にあっては、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)が共に打設コンクリートCに接触することにより、打設コンクリートC中の水分を介して棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)とが導通し、微弱電流が流れる。この微弱電流を電流検出回路32が検知して電流検出信号を制御回路31に送信し、この電流検出信号を受信した制御回路31が、棒状振動体11,12,13,14の各振動源に対して電力の供給を開始する。このとき、第2の実施例同様、各バイブレータに対する電力供給の開始タイミングをずらすこともできる(図8参照)。
逆に、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)が共に打設コンクリートCから離れると、棒状振動体11の先端側表面111(第1電極)と棒状振動体12の先端側表面121(第2電極)とが絶縁されて両電極間に電流が流れなくなるので、電流検出回路32からの電流検出信号が停止され、これを受けて制御回路31は棒状振動体11,12,13,14の各振動源に対する電力の供給を停止する。
第3の実施例にあっても、第1の実施例及び第2の実施例と同様、センサーを構成する電極をあらかじめ打設コンクリートC内に挿入しておいたり、打設コンクリートC内に配設された鉄筋などに接続しておいたりする必要がなく、また、棒状振動体11,12の先端側表面111(第1電極),121(第2電極)の何れか一方が鉄筋等に接触しても、電極間に電流が流れることはないので、誤作動を起こす可能性も低い。
この発明は、打設コンクリートの締め固めに使用されるコンクリートバイブレータにおいて、打設コンクリートを検知することにより自動的にバイブレータの運転を制御することができる棒状のコンクリートバイブレータに関するものであり、産業上の利用可能性を有するものである。
11,12,13,14 棒状振動体
111 先端側表面(第1電極)
121 先端側表面(第2電極)
131 先端側表面(第3電極)
141 先端側表面(第4電極)
112,122,132,142 センサー線
21,22,23,24 ホース
3 制御装置
31 制御回路
32 電流検出回路
33 絶縁型DC−DCコンバータ
4 高周波インバータ

Claims (3)

  1. 少なくとも2つの電極を備えたセンサーで打設コンクリートの存在を検知して振動源への電力供給のオン・オフを行う制御装置を備えたコンクリートバイブレータであって、
    前記コンクリートバイブレータは、打設コンクリートに挿脱される棒状振動体を前記電極の数以上備え、
    前記センサーの電極は、電極毎にそれぞれ異なる棒状振動体の先端側表面に配設され、
    前記制御装置は、前記電極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段からの電流検出信号を受けたときに前記振動源への電力供給を行う制御手段とを備えた、
    コンクリートバイブレータ。
  2. 電極の数と棒状振動体の数を同数とし、
    制御手段は、電流検出手段により電極間を流れる電流が検出された電極の配設されている棒状振動体の振動源に対して電力供給を行うものとした、
    請求項1記載のコンクリートバイブレータ。
  3. 制御手段による振動源への電力供給は、振動源毎にタイミングをずらして開始するものとした、
    請求項1又は2記載のコンクリートバイブレータ。
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