JP2017014117A - 多孔性物質を含有する、非晶質ラロキシフェン塩酸塩含有固体分散体 - Google Patents

多孔性物質を含有する、非晶質ラロキシフェン塩酸塩含有固体分散体 Download PDF

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Abstract

【課題】
ラロキシフェン塩酸塩を含有する医薬組成物において、ラロキシフェン塩酸塩の非晶質形態が長期間保持された医薬組成物を安定に製造する方法を開発すること。
【解決手段】
ラロキシフェン塩酸塩及び、320〜750m/gの範囲の比表面積をもつ多孔性物質を含有する、固体分散体を提供する。多孔性物質は二酸化ケイ素であり、ラロキシフェン塩酸塩対多孔性物質の重量比が1.0:1.0〜3.0であることが好ましい。また固体分散体は、メタノール溶媒又はエタノールを含む溶媒で溶解させる工程を介して製造されることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、非晶質状態を保持したラロキシフェン塩酸塩(日本医薬品一般名称)を含有する固体分散体の創製に関する。
ラロキシフェン塩酸塩は、化学名が[6-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チエン-3-イル][4-(2-ピペリジン-1-イルエトキシ)フェニル]メタノン 一塩酸塩と記され、閉経後骨粗鬆症の治療剤に用いられている化合物である(非特許文献1参考)。ラロキシフェン塩酸塩を含む治療剤は、国内外の多数の国で販売され、骨粗鬆症の治療剤としての高い有用性が世界的にも広く認められている。
現在、ラロキシフェン塩酸塩を含む治療剤は錠剤の形態で医療現場に提供され、其の錠剤の処方例は先行技術文献で開示されている。例えば特許文献1では、ラロキシフェン塩酸塩と界面活性剤、ポピドン、水溶性希釈剤を含む錠剤処方の情報が開示されており、これに従うことでラロキシフェン塩酸塩の溶解性が改善された錠剤を製造することが可能であると思われる。また、特許文献2では溶媒和されていない結晶形態のラロキシフェン塩酸塩及び其の製造方法についての情報が開示されており、これに従うことで結晶形態のラロキシフェン塩酸塩を含む治療剤の製造が可能であると思われる。
一方で、非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩を含む治療剤の製造に関する情報については、先行技術文献中で十分に開示されていない。非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩は、結晶形態のラロキシフェン塩酸塩よりも溶解性が高いことが期待でき(特許文献3実施例1)、生物学的利用能が高い利点が期待される。
しかし、ラロキシフェン塩酸塩を長期間の保存条件下で非晶質形態に保つことは困難である。特許文献3では、非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩を含む混合物の或る製造方法が開示される。だが、その記載によると非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩を含む複合体の製造は安定して行えず(同じ方法で製造された複合体でもロット間で、ラロキシフェン塩酸塩の非結晶状態と結晶形態が異なる)、保存条件下で非結晶状態から結晶状態に変化しやすいなどの問題が観察されている。
よって先行技術文献を基に、長期間の保存条件下で非晶質形態を保持するラロキシフェン塩酸塩を含む医薬組成物を安定に製造することは困難であると考えられる。本発明者らは上記の現状を鑑み、非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩を安定に製造し、其の非晶質形態を長期間安定に保持する技術の開発を目指した。
特許第3574210号公報 特許第2860071号公報 特表2002−514174号公報 医薬品インタビューフォーム エビスタ(登録商標)錠60mg 2013年4月(改訂7版)
本発明の課題は、ラロキシフェン塩酸塩を含有する医薬組成物において、ラロキシフェン塩酸塩の非晶質形態が長期間保持された医薬組成物を安定に製造する方法を開発することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討する過程において、特定の種類の医薬添加物を適量用いた固体分散体を製造することで、非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩を安定に製造し、其の非晶質形態を安定に保持できることを発見した。また、其の固体分散体の製造の際は、特定の溶媒にラロキシフェン塩酸塩を溶解させることが好ましいことも発見した。それらの発見に基づいて更なる詳細な検討を加えて、本発明を完成するに至った。
本発明の好ましい態様は、下記(1)〜(8)によって記述される。
(1)ラロキシフェン塩酸塩及び、320〜750m/gの範囲の比表面積をもつ多孔性物質を含有する、固体分散体。
(2)多孔性物質が二酸化ケイ素である、前記(1)に記載の固体分散体。
(3)ラロキシフェン塩酸塩対多孔性物質の重量比が1.0:1.0〜3.0である、前記(1)又は(2)に記載の固体分散体。
(4)ラロキシフェン塩酸塩及び、150〜750m/gの範囲の比表面積をもつ多孔性物質、さらに溶解補助剤を含有する固体分散体。
(5)ラロキシフェン塩酸塩対多孔性物質対溶解補助剤の重量比が1.0:0.5〜1.5:0.3〜1.5である、前記(4)に記載の固体分散体。
(6)溶解補助剤がポピドンである、前記(4)又は(5)に記載の固体分散体。
(7)メタノール溶媒又はエタノールを含む溶媒で溶解させる工程を介する、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の固体分散体を製造する方法。
(8)前記(1)〜(7)のいずれかに記載の固体分散体を含有する錠剤。
本発明の固体分散体は、非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩を安定に製造し、さらに其の非晶質形態を長期間保持することを可能としている。よって本発明によれば、ラロキシフェン塩酸塩の非晶質形態が長期間保持された医薬組成物を安定に製造し、医療現場に届けることが可能となる。
図1は、参考例1において製造した固体分散体に含有されるラロキシフェン塩酸塩の結晶・非結晶形態を、保存開始前に粉末X線回折測定によって解析した結果を表したものである。 図2は、参考例1において製造した固体分散体に含有されるラロキシフェン塩酸塩の結晶・非結晶形態を、温度80℃で2.5日間保存後に粉末X線回折測定によって解析した結果を表したものである。 図3は、参考例1において製造した固体分散体に含有されるラロキシフェン塩酸塩の結晶・非結晶形態を、温度110〜120℃で1日間保存後に粉末X線回折測定によって解析した結果を表したものである。 図4は、参考例1において製造した固体分散体に含有されるラロキシフェン塩酸塩の結晶・非結晶形態を、温度60℃相対湿度75%で一週間保存後に粉末X線回折測定によって解析した結果を表したものである。 図5は、参考例1において製造した固体分散体に含有されるラロキシフェン塩酸塩の結晶・非結晶形態を、温度30℃相対湿度75%で二週間保存後に粉末X線回折測定によって解析した結果を表したものである。 図6は、参考例1において製造した固体分散体に含有されるラロキシフェン塩酸塩の結晶・非結晶形態を、温度30℃相対湿度75%で四週間保存後に粉末X線回折測定によって解析した結果を表したものである。 図7は、参考例1において製造した固体分散体に含有されるラロキシフェン塩酸塩の結晶・非結晶形態を、温度30℃相対湿度75%で六週間保存後に粉末X線回折測定によって解析した結果を表したものである。 図8は、参考例1の固体分散体の製造に使用された、結晶ラロキシフェン塩酸塩の結晶・非結晶形態を、粉末X線回折測定によって解析した結果を表したものである。
以下で本発明の非晶質ラロキシフェン塩酸塩を含有する固体分散体及び其の固体分散体を含有する医薬組成物の製造方法を実施する形態を詳細に説明する。但し以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。
<非晶質ラロキシフェン塩酸塩の製造方法>
本発明において、非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩は固体分散体に含有された形態で製造される。本発明の固体分散体の製造に使用されるラロキシフェン塩酸塩は、溶媒に溶解して使用されるため、溶解前が結晶形態であるか、非晶質形態であるか、あるいは水和物であるかは問わない。ラロキシフェン塩酸塩は、多孔性物質や、溶解補助剤を含む医薬添加物等と共に適当な溶媒に溶解させ、次いで適当な手法により非結晶状態のラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体が回収される。非結晶形態のラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体の溶媒からの適当な回収方法には、減圧濃縮・乾固、凍結乾燥法、噴霧乾燥法、溶解後高分子担体に薬品を分散させる方法などの周知の方法があるが、好ましくは減圧濃縮・乾固又は噴霧乾燥法である。また、本発明においてラロキシフェン塩酸塩を溶解させる溶媒として水、メタノール、エタノール等が挙げられるが、好ましくはエタノールを含む溶媒又はメタノール溶媒であり、最も好ましくは含水エタノール溶媒である。ラロキシフェン塩酸塩及び多孔性物質を溶解させた溶媒は超音波で処理されることが好ましい。
<医薬添加物>
本発明の固体分散体は、非晶質ラロキシフェン塩酸塩及び多孔性物質以外に、医薬組成物の製造に使用される医薬添加物を含むことが好ましい。医薬添加物としては、通常使用される賦形剤、溶解補助剤等が使用可能であるが、溶解補助剤を使用することが好ましい。
使用可能な賦形剤としては、乳糖、乳糖水和物、結晶セルロース、トウモロコシ澱粉、バレイショ澱粉、D−マンニトール、白糖、ショ糖、ブドウ糖等が挙げられるが、より好ましくは乳糖水和物である。
使用可能な溶解補助剤(“医薬品添加物辞典2007,薬事日報日報社,2007年7月25日発行”を参考)として具体的には、ポピドン(ポリビニルピロリドン)、マクロゴール(マクロゴール300、400、600、1500、4000の何れか)、ポリビニルアルコール、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)等の高分子ポリマー、ポリソルベート(ポリソルベート20、60、80)、ポリオキシエチレンヒマシ油等の界面活性剤、プロピレングリコール等の多価アルコール、アルギニン、グリシン等のアミノ酸等が挙げられるが、より好ましくはポピドン、ヒプロメロース、プロピレングリコール、ポリソルベート80、マクロゴール400から選ばれ、さらに好ましくはポピドン、ヒプロメロース、プロピレングリコールから選ばれ、さらにより好ましくはポピドン、プロピレングリコールから選ばれ、最も好ましくはポピドンである。
<多孔性物質>
本発明の固体分散体は、ラロキシフェン塩酸塩の非晶質形態を安定に保持するため、比表面積が高い多孔性物質を含有する。本発明に係る多孔性物質は1〜1000m/gの比表面積をもつものから選ばれるが、好ましくは150〜750m/gの比表面積をもつものから選ばれ、より好ましくは320〜750m/gの比表面積をもつものから選ばれる。また、本発明に係る多孔性物質は、医薬組成物の製造に使用される一般的な医薬添加物より選ばれるが、好ましくはセルロース又は二酸化ケイ素より選ばれ、より好ましくは二酸化ケイ素である。
本発明の固体分散体において、ラロキシフェン塩酸塩と多孔性物質との重量比は1.0:0.5〜5.0であることが好ましく、より好ましくは1.0:1.0〜3.0である。但し、本発明の固体分散体が溶解補助剤を含有する場合においては、ラロキシフェン塩酸塩と多孔性物質と溶解補助剤の重量比は、1.0:0.3〜2.5:0.3〜2.5であることが好ましく、より好ましくは1.0:0.5〜1.5:0.3〜1.5であり、最も好ましくは1.0:0.5〜1.5:0.5〜1.5である。
<医薬組成物の形態>
本発明の非晶質ラロキシフェン塩酸塩を含有する固体分散体は、錠剤やカプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、トローチ剤などの各種の剤形の医薬組成物の製造に用いることが可能であるが、好ましい剤形は錠剤である。
<錠剤の処方>
本発明の非晶質ラロキシフェン塩酸塩を含有する固体分散体は、医薬添加物を使用して、錠剤の形態にすることが可能である。其の医薬添加物としては、通常使用されている賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等が使用できる。
例えば、賦形剤としては、乳糖、結晶セルロース、トウモロコシ澱粉、バレイショ澱粉、D−マンニトール、白糖、ショ糖、ブドウ糖等が挙げられる。
結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポビドン、メチルセルロース、エチルセルロース、アルファー化デンプン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等を挙げることができる。
崩壊剤としては、例えばトウモロコシデンプン、結晶セルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、乳糖水和物等を挙げることができる。
滑沢剤としては、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム等を挙げることができる。
<錠剤の製造方法>
本発明の固体分散体を含む錠剤は、直打法、湿式造粒法、湿製法などの一般的に行われる製造方法にて適宜条件検討を行うことで製造される。また、必要に応じて錠剤にフィルムコーティング層を施すことは可能である。
以下、本発明について実施例を挙げて説明する。実施例で使用した二酸化ケイ素としては,アドソリダー(Adsolider)(登録商標)101(フロイント産業(株)製)、アエロジル(Aerosil)(登録商標)300(日本アエロジル(株)製)、サイリシア(Sylsia)(登録商標)350(富士シリシア化学(株)製)等の軽質無水ケイ酸、アドソリダー(Adsolider)(登録商標)102(フロイント産業(株)製)、カープレックス(Carplex)(登録商標)♯80(DSL Japan(株)製)等の含水二酸化ケイ素、パーテック(Parteck)(登録商標)SLC 500(メルク・ミリポア製)等の多孔性シリカゲル、サイロイド(Syloid)(登録商標)XDP3050(WR GRACE製)等が挙げられる。
Figure 2017014117
*表1記載の各比表面積はメーカー公表値を引用したものである。
また、実施例で使用したセルロースとしては、ビスコパール(Viscopearl)(登録商標) mini(レンゴー社製、比表面積1〜10m/g)が挙げられる。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるアドソリダー(登録商標)101(0.3g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるアドソリダー(登録商標)101(0.4g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.2g)を添加剤であるアドソリダー(登録商標)101(0.2g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.1g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアドソリダー(登録商標)101(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.03g)及び乳糖水和物(0.21g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアドソリダー(登録商標)101(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.12g)及び乳糖水和物(0.12g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアドソリダー(登録商標)101(0.06g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.06g)及び乳糖水和物(0.24g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
表2に、温度60℃相対湿度75%で一週間の保存条件に対する、実施例1〜6で得られた固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶状態の変化を示した。
Figure 2017014117
ラロキシフェン塩酸塩(0.2g)を添加剤であるアドソリダー(登録商標)102(0.2g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.1g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアドソリダー(登録商標)102(0.12g)及び乳糖水和物(0.24g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
表3に、温度60℃相対湿度75%で一週間の保存条件に対する、実施例7〜8で得られた固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶状態の変化を示した。
Figure 2017014117
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.3g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.4g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.4g)と共にメタノール20mLに溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.2g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.2g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.1g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.21g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.21g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.07g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.26g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.13g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.13g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.12g)及び乳糖水和物(0.12g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.06g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.06g)及び乳糖水和物(0.24g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.06g)及び乳糖水和物(0.18g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.05g)及び乳糖水和物(0.19g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.04g)及び乳糖水和物(0.20g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.03g)及び乳糖水和物(0.21g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.02g)及び乳糖水和物(0.22g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.01g)及び乳糖水和物(0.23g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるアエロジル(登録商標)300(0.12g)及び乳糖水和物(0.24g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
表4に、温度60℃相対湿度75%で一週間の保存条件に対する、実施例9〜23で得られた固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶状態の変化を示した。
Figure 2017014117
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.3g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.4g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.2g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.2g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.1g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.21g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.21g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.07g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.20g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.20g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.05g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.20g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.20g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.04g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.26g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.13g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.13g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.12g)及び乳糖水和物(0.12g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.06g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.06g)及び乳糖水和物(0.24g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.06g)及び乳糖水和物(0.18g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.05g)及び乳糖水和物(0.19g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.04g)及び乳糖水和物(0.20g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.03g)及び乳糖水和物(0.21g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.02g)及び乳糖水和物(0.22g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.01g)及び乳糖水和物(0.23g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるカープレックス(登録商標)♯80(0.12g)及び乳糖水和物(0.24g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
表5に、温度60℃相対湿度75%で一週間の保存条件に対する、実施例24〜39で得られた固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶状態の変化を示した。
Figure 2017014117
ラロキシフェン塩酸塩(0.15g)を添加剤であるパーテック(登録商標)SLC 500(0.3g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。次いで、50℃で30分間超音波処理[超音波洗浄器(出力:160W,発振周波数:40KHz)]した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.10g)を添加剤であるパーテック(登録商標)SLC 500(0.3g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。次いで、50℃で30分間超音波処理[超音波洗浄器(出力:160W,発振周波数:40KHz)]した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるパーテック(登録商標)SLC 500(0.4g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるパーテック(登録商標)SLC 500(0.5g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
表6に、温度60℃相対湿度75%で一週間の保存条件に対する、実施例40〜43で得られた固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶状態の変化を示した。
Figure 2017014117
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるサイロイド(登録商標)XDP3050(0.4g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるサイロイド(登録商標)XDP3050(0.5g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるサイロイド(登録商標)XDP3050(0.12g)、ポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.12g)及び乳糖水和物(0.12g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるサイロイド(登録商標)XDP3050(0.12g)及び乳糖水和物(0.24g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
表7に、温度60℃相対湿度75%で一週間の保存条件に対する、実施例44〜47で得られた固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶状態の変化を示した。
Figure 2017014117
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるサイリシア(登録商標)350(0.3g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.1g)を添加剤であるサイリシア(登録商標)350(0.4g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.2g)を添加剤であるサイリシア(登録商標)350(0.2g)及びポリビニルピロリドン(ポビドン K−30)(0.1g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.12g)を添加剤であるサイリシア(登録商標)350(0.12g)及び乳糖水和物(0.24g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
表8に、温度60℃相対湿度75%で一週間の保存条件に対する、実施例48〜51で得られた固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶状態の変化を示した。
Figure 2017014117
ラロキシフェン塩酸塩(0.10g)を添加剤であるビスコパール(登録商標)ミニ(0.30g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
ラロキシフェン塩酸塩(0.10g)を添加剤であるビスコパール(登録商標)ミニ(0.40g)と共にエタノール3mL及び水3mLの混液に溶解した。その後、溶解物を48〜52℃で減圧濃縮し、残留物を減圧乾固した。更に、得られた固形物を24時間70〜80℃で減圧乾燥することにより、非晶質体ラロキシフェン塩酸塩を含む固体分散体を製造した。
[試験例1]
実施例1から53で製造した固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶状態又は非結晶状態、ならびに参考例1で製造した非晶質体と考えられるラロキシフェン塩酸塩の結晶状態の変化を調べるための方法を以下で説明する。
試験検体(上記、実施例1から51及び参考例1で製造した固体分散体及び非晶質物質)を採取してガラス瓶に収容し、恒温恒湿槽に入れ、温度60℃、相対湿度75%の条件下に保存した。保存開始前(実施例1から53)、ならびに保存開始から1週間経過後(実施例1から51)の各試験検体を粉末X線回折測定し、試験検体中のラロキシフェン塩酸塩の結晶形変化を観察した。
粉末X線回折測定には、Bruker AXS社製X線回折装置 D8 DISCOVER with GADDS を用いて以下の条件下で測定した。
Radiation:Cu Kα;
Power:45kV 40mA;
Collimator:0.3mmφ double (2θ)
Detecter distance:25cm
ラロキシフェン塩酸塩の結晶形の状態(結晶形態と非晶質形態のどちらであるか)は、以下のようにして判断した。結晶形態のラロキシフェン塩酸塩を示すX線回折パターンが観察されなかった固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩は非晶質体であると判断した。一方、結晶形態のラロキシフェン塩酸塩を示すX線回折パターンが観察された固体分散体中のラロキシフェン塩酸塩は結晶体であると判断した。
[参考例1]
非晶質体のラロキシフェン塩酸塩の製造
結晶ラロキシフェン塩酸塩5gをメタノール300mLおよび水22.5mLに溶解し、下記の製造方法で非晶質体のラロキシフェン塩酸塩を製造した。
Buchi Model B−290 ミニスプレードライヤーを以下の条件下に用い、上記調製溶液をスプレー乾燥することによって非晶質物質を回収した:
平衡引入口温度:80℃;
平衡吹出し口温度:56℃;
スプレー速度:約3mL/分;
噴霧ガス:窒素。
スプレー乾燥後に回収された物質の粉末X線回折パターンはハローパターンであることから、この物質は特表2002―514174記載の物質と同様の非晶質体であると考えられた。
表9に、得られた非晶質体ラロキシフェン塩酸塩の各保存条件下での、結晶状態の変化を示した。
Figure 2017014117
実施例1〜53まで全てに共通して、保存開始前では非晶質体であることが確認された。
比表面積が主に200〜300m/gである二酸化ケイ素を使用した、実施例1,2(アドソリダー(登録商標)101)、実施例9〜11(アエロジル(登録商標)300)、実施例24,25(カープレックス(登録商標)#80)等では保存前後でラロキシフェン塩酸塩が非晶質体から結晶質体へ変化していたが、比表面積が主に320、500m/gである二酸化ケイ素を使用した、実施例40〜43(パーテック(登録商標)SLC500)、実施例45(サイロイド(登録商標)XDP3050)等では保存前後でラロキシフェン塩酸塩が非晶質体から結晶質体へ変化することは確認されなかった。よって、比表面積が高い多孔性物質はより少量で保存条件下でのラロキシフェン塩酸塩の非晶質体の安定化に有利に働くことが示唆された。また、実施例40、41と超音波処理を行わない点以外は同様の条件で製造した固体分散体に含有されるラロキシフェン塩酸塩は保存開始前で結晶質体であることが本発明者の予備試験で確認されているため、溶解後に超音波処理が行われる方が好ましいと思われる。
さらに、二酸化ケイ素の量が多い方がラロキシフェン塩酸塩の非晶質体の安定化に有利に働くことが予想されるが、少ない量でも溶解補助剤や賦形剤を適宜の量添加することによって非晶質体の安定化が可能であることが実施例の結果より考えられる。
本発明の固体分散体は、非晶質形態のラロキシフェン塩酸塩を安定に製造し、さらに其の非晶質形態を長期間保持することを可能としている。よって本発明によれば、ラロキシフェン塩酸塩の非晶質形態が長期間保持された医薬組成物を安定に製造し、医療現場に届けることが可能となる。



Claims (8)

  1. ラロキシフェン塩酸塩及び、320〜750m/gの範囲の比表面積をもつ多孔性物質を含有する、固体分散体。
  2. 多孔性物質が二酸化ケイ素である、請求項1に記載の固体分散体。
  3. ラロキシフェン塩酸塩対多孔性物質の重量比が1.0:1.0〜3.0である、請求項1又は2に記載の固体分散体。
  4. ラロキシフェン塩酸塩及び、150〜750m/gの範囲の比表面積をもつ多孔性物質、さらに溶解補助剤を含有する固体分散体。
  5. ラロキシフェン塩酸塩対多孔性物質対溶解補助剤の重量比が1.0:0.5〜1.5:0.3〜1.5である、請求項4に記載の固体分散体。
  6. 溶解補助剤がポピドンである、請求項4又は5に記載の固体分散体。
  7. メタノール溶媒又はエタノールを含む溶媒で溶解させる工程を介する、請求項1〜6のいずれかに記載の固体分散体を製造する方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の固体分散体を含有する錠剤。




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